銀貨の価値はどれくらい?高価買取のポイントや代表的な銀貨をご紹介

※下記の画像は全てイメージです
銀貨をお持ちの方で、「この銀貨にはどれほどの価値があるのだろう?」と気になっている方も多いでしょう。
銀貨の価値は、その銀含有量や希少性、相場の状況などによって決まります。
本記事では、銀貨の価値が決まる主なポイントや、日本と海外の代表的な銀貨の例、さらに銀貨を高く売るためのコツまで詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
銀貨の価値を決めるポイント

銀貨の価値は一概には言えず、さまざまな要因によって左右されます。
ここでは、特に重要な3つのポイントについて見てみましょう。
具体的には、銀そのものの相場、銀貨の純度と重量、そして希少性(プレミア性)の3点が挙げられます。
銀の相場価格
銀貨は文字通り「銀」でできた硬貨ですから、その価値は銀そのものの市場価格(銀相場)に大きく影響されます。
銀の国際相場価格は日々変動しており、需要と供給のバランスや世界的な経済情勢によって上下します。
一般に銀の価格が上昇すれば、銀貨の地金(素材)としての価値も上昇します。
銀の純度と重量
銀貨に含まれる銀の純度(品位)や重量も、価値を判断する上で重要なポイントです。
銀価格は1gに対して設定されているため、同じ銀貨でも重いものほど素材としての価値が高くなります。
また、純度が高い銀貨ほど1枚あたりの銀の含有量が多く、その分評価額も高くなる傾向があります。
例えば、銀価格が1gあたり100円の場合、純銀100gは1万円ですが、純度50%の銀100gでは5,000円、純度80%の銀80gでも6,400円となります。
純度が高ければ重量が多少小さくても価値が高いことがわかります。
なお、銀貨の品位は「Sv1000」(純銀)や「Sv925」(スターリングシルバー)などと刻印で示されることが一般的で、高い純度のものほど希少価値も高くなります。
希少性・プレミア価値
銀貨の中には、流通枚数が少ないものや歴史的価値が高いものがあり、これらはコレクターから強い人気を集めます。
そうした希少な銀貨には、市場価格以上のプレミア価値がつくことがあり、驚くような高値で取引される場合もあります。
ただし銀貨のプレミア価値を正しく見極めるには専門的な知識や経験が必要です。
そのため、希少性の高い銀貨をお持ちの場合は、知識の豊富な鑑定士に評価してもらうことが重要になります。
実際に、市場で高額取引された銀貨の例として、アメリカの「モルガン・ダラー銀貨」が挙げられます。
【取引事例】モルガン・ダラー銀貨が数百万円の値を付けたケース
19世紀末にアメリカで発行された「モルガン・ダラー銀貨」(1ドル銀貨)は、現代でも高い人気を誇る銀貨の一つです。
1878年から1921年に発行されたこのシリーズには、年号や鋳造された造幣局によって希少価値が大きく異なるものがあります。
同じモルガン銀貨でも保存状態や種類によっては、日本円で数百万円以上の価格で取引されることも報告されています。
状態があまり良くないものでも数万円の査定額が付くケースがあるほどで、まさにプレミアムな価値を秘めた銀貨と言えるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
銀貨評価で最初に見るのは地金相場×純度×重量ですが、本当の差はプレミア部分にあります。
発行年・発行枚数・ミントマーク・保存状態が揃えば、素材価値の何倍もの価格が付く例も珍しくありません。
刻印が薄い古銀貨やモルガンのレア年号などは磨かず現状でお持ち込みください。素人研磨は輝きより価値を削ります。
売却前に最低2社で見積もりを取り、銀相場の上げ下げとコレクター需要の両面評価を比較するのが高価買取のコツです。

価値が高い日本の銀貨4選
国内でかつて発行・流通した銀貨の中でも、特に価値が高いとされる代表的な銀貨を4種類ご紹介します。
これらの銀貨は、銀の含有量だけでなく歴史的な背景や発行枚数の少なさから、コレクター市場で高値で取引されてきた実績があります。
東京オリンピック記念1,000円銀貨(1964年)

昭和39年(1964年)に開催された東京オリンピックを記念して発行された、日本初の記念銀貨です。
富士山と桜をあしらった美しいデザインで知られ、発行枚数は約1,500万枚と当時としては限定的でした。
銀の純度は92.5%で、重さは20gあります。発売当日は銀行窓口に長蛇の列ができ、即日完売するほどの人気ぶりでした。
現在でも額面以上のプレミア価格で取引されることが多い銀貨と言えます。
鳳凰(ほうおう)100円銀貨(1957~1958年)

昭和32年から33年(1957~1958年)に発行された、戦後日本で初めての銀製100円硬貨です。
表面に鳳凰、裏面に桜の図柄が描かれていることから「鳳凰100円銀貨」と呼ばれます。
発行枚数が多く希少性自体は高くありませんが、銀の含有率が60%で重量4.8gあるため1枚あたり約2.88gの銀が含まれています。
そのため現在の銀相場で計算すれば額面100円を上回る銀の価値があり、古銭商や貴金属店に持ち込めば額面以上の買取価格が期待できる銀貨です。
1円銀貨(旧1円・新1円銀貨)

明治時代から大正時代初期に流通した大型の銀貨で、現在でもコレクターに人気があります。
明治4年以前に貿易用として発行された「旧1円銀貨」と、明治7年以降に国内向けにデザイン変更された「新1円銀貨」の2種類があります。
どちらも高価買取が期待できますが、とりわけ新1円銀貨の明治8年(1875年)発行分は非常に希少で、数十万円の値が付く傾向にあります。
買取相場は旧1円銀貨で数百~数万円、新1円銀貨で数千~数十万円に及びます。
旭日竜50銭銀貨(明治時代)

明治期に発行された50銭銀貨には、直径の大きい「旭日竜大型50銭銀貨」と、ひとまわり小さい「旭日竜小型50銭銀貨」が存在します。
大型50銭銀貨は明治3年から明治4年にかけて発行され、特に明治4前期のものが希少価値が高いとされています。
小型50銭銀貨には、竜の意匠が小さい「小竜版」と大きい「大竜版」があり、一般に大竜版の方が高値で取引されています。
買取相場の目安は、小竜版で数百~数千円、大竜版で数万円程度、大型50銭銀貨では数千円~十万円前後です。
価値が高い海外の銀貨5選
続いて、海外で発行されている銀貨の中から、価値が高いとされる代表的な銘柄を5つ見てみましょう。
いずれも世界的に人気があり、銀の含有量が高く投資や収集の対象となっている銀貨です。
これらのコインは各国政府による品質保証がある法定通貨であり、資産価値が安定しやすい点も共通しています。
【カナダ】メイプルリーフ銀貨

カナダ王室造幣局が1988年から毎年発行している地金型の銀貨です。
銀の品位は99.99%(純銀)で、世界でも最大級の発行数を誇り、流通量が非常に多いことが特徴です。
表面にはエリザベス2世の肖像、裏面にはカエデの葉(メイプルリーフ)が描かれており、カナダを象徴するデザインとなっています。
同シリーズには金貨やプラチナ貨も発行されており、銀貨と合わせて貴金属投資家・収集家に広く知られています。
【アメリカ】イーグル銀貨

アメリカ合衆国造幣局が1986年から発行している公式の銀地金型コインで、世界中にファンやコレクターを持つ人気シリーズです。
品位は99.9%で、アメリカ政府によって品質と純度が保証された信頼性の高い銀貨として知られています。
表面には自由の女神像、裏面にはアメリカの象徴である白頭鷲の紋章が描かれており、2020年には裏面デザインが一新されました。
プルーフ(鏡面仕上げ)版のイーグル銀貨は美観に優れ、通常版より高いプレミア価格が付くこともあります。
【イギリス】ブリタニア銀貨

イギリス王立造幣局が毎年発行する地金型銀貨で、1997年に初めて発行されました。
2013年以降に発行されたものは銀純度99.9%となり、その品位と重量はイギリス政府によって保証されています。
表面には当時の英国君主の肖像、裏面にはイギリスの象徴であるブリタニア女神の立像が描かれています。
価値が安定していることから世界中の投資家やコレクターに人気があり、幸運のお守り代わりに携帯する人もいるほど親しまれている銀貨です。
【中国】パンダ銀貨

中国人民銀行(造幣局)が1982年から発行している銀貨で、毎年変わるパンダの意匠が特徴です。
表面にはその年ごとにデザインの異なるジャイアントパンダ、裏面には世界遺産である北京・天壇の祠堂が描かれています。
年ごとの発行枚数やデザインによって希少性が変動し、銀の地金価値以上のプレミア価格で取引されることもあります。
例えば1985年発行のパンダ銀貨は、親パンダが子パンダを背中に乗せた姿が描かれており、その愛らしいデザインから人気が高く、高額で取引されることがあります。
【オーストリア】ウィーン銀貨(ウィーン・フィルハーモニー銀貨)
オーストリア造幣局が発行する地金型銀貨で、楽友協会(ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の本拠地)のパイプオルガンと管弦楽器をあしらった優美なデザインが特徴です。
純度は99.9%で、ヨーロッパを代表する銀地金コインとして安定した人気があります。
もともと1989年に金貨として登場したウィーン・フィルハーモニー硬貨シリーズの一環で、現在では銀貨やプラチナ貨もラインナップされています。
芸術性と資産価値を兼ね備えた銀貨として知られ、世界中の貴金属投資家に支持されています。
銀貨を高く売るためのポイント

最後に、お手持ちの銀貨をできるだけ高値で買い取ってもらうために押さえておきたいポイントを解説します。
銀貨の買取価格は市場相場だけでなく、保存状態や買取業者の査定力によっても変わってきます。
せっかくの銀貨ですから、少しでも高い査定額が付くように工夫したいものです。次の3つの点に注意してみましょう。
銀相場が高いタイミングで売る
貴金属である銀の価格相場は日々変動しています。世界情勢の変化などで急落する可能性もあるため、常に価格動向には注意しましょう。
比較的相場が安定している局面や、銀の市場価格が高めに推移しているタイミングで売却すれば、素材価値分だけでも有利に売ることができます。
最新の相場情報はインターネットや貴金属店のホームページなどで確認できますので、日頃からチェックしておくと良いでしょう。
特に銀価格が上昇傾向にあるときは、銀貨の地金価値も上がりますので売却の好機と言えます。
銀貨の保管・取り扱いに注意する
銀貨は状態の良し悪しでも評価額が変わります。なるべく傷や汚れを防ぐよう保管することが大切です。
購入時のケースやカプセルがあれば、そのまま保管しておくと安心でしょう。直射日光を避け、湿気の少ない場所に保管し、手で触れる際は手袋を着用して指紋や皮脂が付かないようにしましょう。
ホコリを払う程度の軽い手入れは問題ありませんが、研磨剤で磨くなど過度なクリーニングは表面を傷付け価値を損ねる恐れがあります。
なお、銀製品は空気中のわずかな硫黄分と反応して黒ずむ性質があるため、密閉できるケースに入れるなど変色防止の工夫も有効です。
信頼できる買取業者に査定を依頼する
銀貨に詳しいプロの鑑定士がいる買取店に査定を依頼することも、高価買取のための重要なポイントです。
銀貨の価値は銀の含有量や希少性など複数の要素を考慮して算出されます。
知識や実績の乏しい業者では正しく評価できず、価値より安く見積もられてしまう可能性があります。
査定や相談が無料の店舗も多いので、気軽に専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。
「おたからや」では全国に店舗を展開しており、世界各国との取引実績も豊富なため、貴金属や古銭の価値を正しく判別することが可能です。
査定は無料で行っているので、ぜひお気軽にご来店ください。
まとめ
銀貨はその素材としての価値の高さと、歴史的・収集的な魅力により、多くの人々にとって価値ある資産となり得ます。
銀貨にはさまざまな種類があり、同じ種類でも発行年や保存状態によって価値が変わります。
お持ちの銀貨がおおよそどのくらいの価値を持つのか、まずは本記事で紹介した要因や代表例を参考にイメージしてみてください。
そして、実際に売却を検討する際は、銀の相場動向を確認し、丁寧に保管したうえで、信頼できる買取店に査定を依頼することが大切です。
適切に価値を見極めてもらえれば、銀貨本来の価値に見合った納得のいく価格で買い取ってもらえるでしょう。
「おたからや」での銀貨の参考買取価格
「おたからや」での銀貨の参考買取価格は下記の通りです。
| モデル名 | 参考買取価格帯(目安) |
|---|---|
| 中国2006年パンダ300元 銀貨 | 221,100円 |
| オーストラリア 30ドル カラー銀貨 1kg 999 SILVER 純銀 2007 猪 | 182,600円 |
| カナダ メイプルリーフ銀貨 2013年 1オンス 計31枚 | 214,600円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
銀貨は純度や重量に加え、発行年の希少性や保存状態、シリーズの人気度によって評価額が大きく変動します。
未開封カプセルや証明書がそろった完品はプレミアムが上乗せされる傾向があるため、付属品の保管も重要なポイントです。
「おたからや」では世界 44 ヵ国との取引実績を活かし、銀相場やコイン市場の最新動向を踏まえたグローバルな視点で査定額を算出いたします。
プロの鑑定士が在籍し、お客様の大切なお品物を純度・重量・状態まで丁寧に評価いたしますので、まずは無料査定だけでもお気軽にご相談ください。
- おたからや査定員のコメント
銀貨は重量換算の地金価値に加え、発行年・希少性・保存状態でプレミアが大きく変動します。
特に完封カプセル入りや公的造幣局発行証明書付きは評価額が跳ね上がる傾向です。
銀相場が高止まりする今は売却好機ですが、ミルクスポットや変色が見られると減額要因になるため、素手で触れず乾燥剤とともに保管し、複数社で相見積もりを取ることが高価買取への近道です。

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2025年12月05日9:30更新
銀・シルバーの1gあたりの
参考買取相場表
| 今日の銀・シルバーの1g参考買取相場 | ||
|---|---|---|
| インゴット (シルバー)309円 -5円 |
シルバー1000(Sv1000)301円 -5円 |
シルバー925(Sv925)276円 -5円 |
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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