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金相場はどのように決まる?
金投資で知っておくべき
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日本国内の金相場はどうやって決めるのか?

金は、価格の変動が激しい市場の1つです。端的に言ってしまえば「金を買いたい」という人が多ければ価格が上昇し、「金を売りたい」という人が多いと価格は下がります。金の取引市場は世界中に及ぶもの。ゆえに、金相場について知るためには世界の経済について目を向ける必要があります。

世界の各地に金の取引市場はありますが、中でも金の相場決定に大きく影響するのがロンドン市場とニューヨーク市場です。特にロンドン市場における金相場の価格は、その影響力の大きさから日本を含め世界中で行われる金取引の指標となります。以下では世界での金相場の決め方、日本での金相場の決め方について詳しくご紹介します。

金の値段は世界共通?金相場は世界経済の動きに左右される

金の相場はロンドンやニューヨークにおける金取引市場が世界中の指標になるため、各国で金の値段がとりわけ大きく違うことはありません。加えて金は、株や国債などと違って「金そのものに価値がある」という特徴を持っています。

経済が大きく動いても一瞬で金の価値がなくなる心配はなく、リスクの少ない商品として人気の投資対象です。

そのため金は「世界経済が低迷しているとき」によく買われるようになります。投資家たちがリスクヘッジのためにその他の投資対象から資金を引き上げて、金を買い足すための資金として活用することで金の需要が高まるためです。加えてインフレが起こりお金の価値が下がると、さらに価値が下がる前に安全資産として金を買いたいという人が増えて金の値段が高くなります。このように、世界中の需要と供給のバランスによって金相場は決定されるのです。

日本の場合は「円」の価格も重要

世界の金取引は、米国ドルを使って行われています。日本で金の売買をする際にはもちろん日本円を利用して取引が行われるので、日本での金の相場はドル円為替相場の影響も大きく受けるのが特徴。金の国際価格に為替レートや手数料などのコストを反映したものが、日本での一般的な金相場とされています。

そのため円安・ドル高が進めば国内での金価格は上昇。「購入」よりも「売却」をしたいという人が増えます。反対に円高・ドル安の場合は「売却」よりも「購入」をしたいという人が増えることになります。いくら金自体の価格が高くても、円が安ければ損をすることになってしまうためです。

ドル円為替市場の影響を大きく受けるため、日本国内の金取引では「世界の金相場」よりも「国内の為替」に注目する場合も多くあります。

 

金投資で気を付けるべき
こととは?

金相場の決定要因や金投資へのメリット・デメリットが分かったところで、ここからは実際に金投資を成功させるために気を付けるべきことを3つご紹介いたします。

目的に合わせた投資スタイルを決定する

金投資を行う上で一番重要なのは自分がどのように金を運用したいのかを決定することです。具体的には「長期的に金を保有して利益を生み出す」のか「中・短期的な保有で利益を生み出す」のかという点について考える必要があります。リスクヘッジとしての金投資であれば、長い期間での金の保有がおすすめ。金は「何かあったときの命綱」という認識で保有しておき、確実な利益が出るときを見極めてから売りに出すのが一番の運用方法だからです。

もし中期・短期での運用を予定している場合には、金のみへの投資以外にも目的がある場合でないと利益を出すのは難しいかもしれません。どちらの場合も、自分が何のために金を運用したいのか、結果としてどのような利益を出したいのかという目的を明確にしておく必要があります。

購入する金の種類を決める

一口に金を購入すると言っても、その金の種類によって購入方法は様々です。主な金の種類4つを以下でご紹介していきます。

金地金

金地金は金の述べ棒や板などの金の塊を購入して保有する形式の金投資です。金の実物がそのまま手に入るため一番確実な方法ではありますが、購入した金の保管・管理にコストがかかります。

金貨

金貨とは外国政府から発行されている投資用の金貨のこと。中でもオーストラリア・カナダ・オーストリアが発行している金貨がメジャーです。金地金より安く買えるものの、時価相当額に金貨作成コストを上乗せしたのもが売られているため少し割高になります。

金ジュエリー

金ジュエリーはジュエリーショップなどで売っているている金を使用したジュエリーを購入して保有するという方法です。あくまでもアクセサリーであるため、加工をするために金以外の成分が混ざっていることも多くあります。

純金積み立て

純金積み立てとは、月ごとに金を定額購入し保有するという方法の金投資です。積み立て購入ですので、相場の高いところで大量の金を買ってしまうというリスク回避につながります。一方で積み立て先が倒産してしまうと、これまでの積立額が戻ってこないというデメリットも存在するのです。

金投資のデメリットにも目を向ける

投資家のリスクヘッジとして人気を集めている金投資。ここ数年日本経済の低迷から株式投資に不安を覚える人が増え、金相場は高騰を続けています。実物の金の積み立て(純金積み立て)を始める個人も増加傾向にあるようです。しかし、いざ金投資を始めようと思ってもメリットとデメリットについて十分な知識がないと、思ったような利益が得られないという事態に陥ってしまいます。そこでここでは、金投資のメリットとデメリットについてそれぞれ詳しくご紹介していきます。

金投資では、金の持っている特性が投資のメリットになります。具体的には「金は有限な鉱物であるため無価値にならないこと」「世界での価値が共通であること」の2点があげられます。金は足りなくなったからと言って製造できるものではなく、天然の鉱物のためその数には限りがあるもの。しかし一方でジュエリーを製造するためには金が必要となるため、金の需要は常に存在し無価値になることがありません。この有限性が金の価値をより一層高める要因の1つです。

加えて金は世界経済の変化にも強く、インフレやテロ、紛争などで世界経済が低迷した際にも反対に価値の上がることが多いです。先進国でも発展途上国でも金の価値は変わらないので、投資家たちの安全資産として機能しています。このように金投資は、その有限性と安全性から多くのメリットがあると言われているのです。

金投資のデメリットは、取引が米国通貨で行われる金投資は、金だけの純粋な価格のみでなく円為替やその他手数料なども視野に入れて考える必要があるという点です。加えて「金自体が何かを生み出すわけではない」ということも念頭に置かなければいけません。例えば株を保有している場合、株を持っているだけで配当金や株主優待などの特典が受けられることがほとんどですが金にはそのようなメリットは存在しません。

また実際に金の棒や板を購入する金地金方式で投資する場合、購入した金の管理にはリスクとコストが発生します。世界中で価値が認められているものを保有することになるので、それだけ金を狙った盗難や紛失のリスクには気を付ける必要があるでしょう。

自宅で保管するにはリスクが大きすぎるので、金を預けるための専用の倉庫や管理機関などを利用する必要がありますが、その際にも手数料がかかります。このように金投資には、投資方法によって発生するデメリットも存在するのです。

 

まとめ

世界的な金融市場や経済の動向などによって価格が変動する金。日本国内ではそれに加えて為替相場も影響します。今回の記事を通して、ご自信の目的にあったベストな金の運用スタイルを見つけてみて下さい。

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