純金積立とは?
メリット・デメリットや
始める際の注意点を解説
インフレが進む日本。2022年から2023年7月にかけての消費者物価指数を見てみると、11ヵ月連続で前年同月比が3%を上回っています。その一方で、銀行にお金を預けていても1.2倍にさえならず、会社員の年収も横ばいの状態です。このような状況が続くなかで、今後の資産運用に不安を感じている方も少なくないでしょう。
そこで今注目されているのが「純金積立」です。金投資のなかでも少額で始められて管理の手間もかからない純金積立は、資金の少ない方でも始めやすい投資方法といえるでしょう。
そこで、この記事では純金積立での資産構築を考えている方のために、メリット・デメリットをはじめ、純金積立を始める際の注意点やなどについて解説します。
2024年12月13日 9:30更新
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Contents
純金積立とは
金投資の一つ、純金積立。その仕組みは、一定の金額を購入する「定額積立」、もしくは一定の数量を購入する「定量積立」によって、金を毎月継続的に購入して自身の資産にするというものです。毎月1,000円など、少額からの積立が可能で、低コストで始められるのが魅力です。
純金は運営会社が購入・保管しており、顧客の要望に応じて引き出し・換金を行ないます。純金積立は、金投資のなかでも比較的安定性が高く、定期積立に似ていることから親しみやすいのが特徴です。
ほかの投資との違い
純金積立は金に対して投資しているので、株式や債券などのように、発行元の情報変化によって価値がなくなるリスクが極めて低いのが特徴です。これは、金の価値が世界共通で認められているため、安定資産としての魅力が大きいことにもつながります。
純金積立と同じように、実物資産の一つに不動産がありますが、固定資産税や管理費用を要します。また、不動産を売却する際は手続きが多くなりますが、金は比較的スムーズな売却が可能です。
純金積立のメリット
純金積立は、投資経験がない方や長期間保有できる方に向いている資産運用です。どの運用方法でもメリット・デメリットは必ずあるので、純金積立のメリット・デメリットを理解したうえで、上手に資産形成をしていきましょう。
純金積立のメリットは、以下のとおりです。
- 価格変動リスクを抑えられる
- スポット購入もできる
- 現物化できる
- 金を管理する手間がない
価格変動リスクを抑えられる
純金積立は、株価と異なり、実物資産であるので価値がゼロになることはなく、株式相場とも関係性が低いため価格の変動があまりありません。株式相場は乱高下が多く、将来高値を更新する考えもありますが、損失が出たときのリスクが大きい可能性もあります。そのため、株式と逆の動きをする金をリスクヘッジとして保有しておくのもおすすめです。
また、毎月一定額を購入する場合、ドルコスト平均法によって購入価格の平準化ができます。
純金積立の構造は、純金積立を事業として行なっている運営会社と契約し、月々いくら払うか決定して行なうものです。毎月の積立額に応じて、運営会社が金を購入・保管し、顧客の要望に応じて引き出し・換金を行ないます。
純金積立は比較的安定しており、定期積立に似ていることから親しみやすいのが特徴です。毎月投資する金額が変わらないので純金の価格が下がれば自動的に多く購入でき、価格が上がれば購入数は少なくなります。
スポット購入もできる
純金積立では、資金に余裕のあるタイミングや、金価格が下がったタイミングで、スポット購入も可能です。「当日スポット購入」という方法なら、自分の好きなタイミングで任意の金額分を購入できます。
現物化できる
純金積立では解約時に現金化できるほか、運営会社によっては金地金や金貨などの現物として受け取れるケースがあります。金貨で受け取る場合、カンガルー金貨やメイプルリーフ金貨などのなかから、好きなものを選べる運営会社もあります。
金を管理する手間がない
純金積立で購入した金の保管は運営会社が行なってくれるため、自身で管理する手間がありません。盗難のリスクもないので安心です。
純金積立のデメリット
純金積立は株と異なり、価格変動のリスクが低い、自分で管理する必要がないなどのメリットもありますが、次に示すようなデメリットもあります。純金積立に興味のある方は、デメリットも理解したうえでの購入をおすすめします。
- 一定の手数料が必要となる
- 配当金や利息を受け取れない
- 運用会社の倒産リスクがある
一定の手数料が必要となる
純金積立では、年会費や売買手数料などのコストが発生します。細かい内容は運営会社によって異なるため、複数の運営会社を比較したうえで年会費や売買手数料の安い運営会社を利用するなど、どのように運用するかシミュレーションしておくことが大切です。
なお、運営会社によっては、売却手数料が無料、あるいはスポット購入であれば手数料がかからない場合もあります。
配当金や利息を受け取れない
純金積立は、配当金や利息を受け取れません。株式投資の場合は保有株数に応じて配当金をもらえるケースがあり、金融機関に預金した場合は利息を受け取れます。しかし、純金積立の場合は購入を続けても配当金や分配金、利子などのインカムゲインはありません。
そのため、インカムゲインを希望する方には、純金積立は向かないといえるでしょう。
運用会社の倒産リスクがある
純金積立の保管方法は、特定保管(混合寄託)と消費寄託の大きく2種類に分かれます。特定保管(混合寄託)の場合、金の所有権は顧客が持っているため、もしも運営会社が倒産しても資産を取り戻すことが可能です。
しかし、消費寄託の場合は金の所有権は運営会社が持っているので、保管手数料を抑えられるなどメリットはあるものの、万一、倒産した場合は資産を返してもらえないなどのリスクがあります。
純金積立を
始める際の注意点
少額から始められる純金積立ですが、金融機関によって毎月の最低買付価格や、購入できる期間などに違いがあります。毎月一定額の投資で純金積立を始めたい場合は、各金融機関の最低買付価格を確認しておくことが大切です。また、純金積立は預金保険の対象ではなく、元本保証もないため、価格変動によっては投資した金額(元本)が戻ってこないおそれもあります。
さらに、利益もしくは損失が生じた場合、それぞれで税務処理が必要です。仮に利益が生じた場合は譲渡所得として総合課税扱いとなります。純金積立を始める際は、このような点に注意しましょう。
<関連記事>金の売却にかかる税金は?シミュレーションしてみよう!
金買取価格相場は上昇中!買取査定は
「おたからや」まで
現在は金価格の高騰にともない、金の買取価格相場も高値で推移しています。2024年10月には、過去最高値の買取価格15,025円を記録しました。しかし、今後も高値が継続する、あるいは価格が上がり続けるとは限りません。金相場が大暴落する可能性は低いものの、一時的に下がるおそれもあります。そのため、自宅で眠っている金や貴金属がある方は、高値で推移している今のうちに買取査定の依頼を検討するのもよいでしょう。
なお、おたからやでは、店頭買取や出張買取に対応しており、金地金や貴金属アクセサリーなどの査定が可能です。使わなくなった貴金属アクセサリーなどがありましたら、お気軽にご連絡ください。
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まとめ
純金積立は1,000円からなど少額から始められるため、投資初心者やリスク分散を狙う投資家にとても魅力的な資産運用です。年収は横ばいなのに物価は上昇している現在でも、金の価格は年々上昇しており、インフレや有事の影響を受けにくく、比較的安全な投資対象といえます。
もちろん純金積立にも、一定の手数料が必要であったり、長期間の運用が必要であったりなどのデメリットはあります。しかし、コツコツと安全に資産を増やしたい方には、おすすめの方法です。
また、金相場が高騰している今、お持ちの金を売却するのも良いでしょう。買取手数料・査定料無料のおたからやにお気軽にご相談ください。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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