冶金(やきん)とは?金属を鉱石から取り出す技術と歴史を初心者向けに解説

冶金(やきん)とは?金属を鉱石から取り出す技術と歴史を初心者向けに解説

※下記の画像は全てイメージです

「冶金(やきん)って何?」「鉱石から金属を取り出す仕組みが知りたい」と思ったことはありませんか。

冶金は、私たちが日常で使う金属製品すべての出発点となる技術です。

スマートフォンのボディ、自動車のエンジン、さらには宝飾品の金やプラチナまで、冶金なしには存在しません。

本記事では、冶金の定義や歴史、製錬・精錬・精製の違い、乾式・湿式・電解といった代表的な方法まで、初心者にもわかりやすく解説します。

粉末冶金や金インゴットの製造工程、錬金術との違いについても触れていますので、金属の世界に興味をお持ちの方はぜひ最後までご覧ください。

 

冶金(やきん)とは?金属を鉱石から取り出す技術と歴史を初心者向けに解説

Contents

冶金とは?定義と基本知識

冶金とは?定義と基本知識

冶金とは、鉱石から金属を抽出し、鋼(鉄と炭素の合金)などをつくる技術や学問を指す言葉です。

英語では「metallurgy(メタラジー)」と呼ばれ、金属を「製造する」あるいは「加工する」工程全般を含む広い概念です。

冶金という言葉は日常会話ではあまり使われないため、「難しそう」「どこで活用されているかわからない」と感じる方も多いのではないでしょうか。

実際には、建築・自動車・電子機器・宝飾品など、私たちの身の回りにあるほとんどの金属製品に冶金技術が関わっているのです。

金鉱石から金を化学反応や加熱で抽出し、純度を高めて地金にする工程は、冶金技術の代表例として知られています。

冶金は、鉱石から金属を取り出して品位を整える「抽出(製錬)側」と、得られた金属の性質を設計・制御して材料や部品に仕立てる「材料・加工(物理冶金など)側」に大別して説明されることが多い分野です。

  • 採鉱冶金:鉱石から金属を取り出す技術
  • 製造冶金:取り出した金属を合金化や加工に応用する技術

「冶」はもともと金属を溶かして扱うことを指す語源を持ち、そこから転じて「冶金」は鉱石から金属を取り出し、品位や性質を整える技術全般を指す言葉として用いられます。

 

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金採掘はどのように行われるのか?日本・世界の金採掘事情と採掘方法や精錬方法もご紹介

参考:USGS(米国地質調査所)

 

冶金の歴史

冶金の歴史

金属利用の始まりには段階があり、初期には自然銅などを運搬して叩き加工する例が知られます。

一方、鉱石から金属を取り出す抽出冶金(製錬)の発明は、おおむね紀元前5,000年頃以降として説明されることが多く、ここから金属生産が本格化します。

人類は錫石を木炭で被覆した溶融銅に加える技術を発見し、純銅より硬く粘り強い青銅をつくり出すことに成功しました。

これにより、武器や道具の性能が飛躍的に向上し、いわゆる「青銅器時代」が到来しました。

青銅器時代は紀元前3000年頃から紀元前1200年頃までとされ、鉄は紀元前1500年頃に使用が始まり、紀元前1200年頃以降に広く普及したとされています。

精錬・溶解・鋳造といった技術が進歩したことで、金属は生活に欠かせない道具へと普及していきました。

日本では明治時代に大学へ「採鉱冶金科」や「鉱山冶金科」が設置されました。

「冶金」という名称はその後「金属工学」へと変化していきます。

現在では一般的な言葉として使われる機会は減りましたが、「粉末冶金」や「鉄冶金」などの専門用語には冶金という表現が残っています。

また、粉末を固めて成形する「粉末冶金」、圧力や混合によって性質を変える「物理冶金」、さらに製造冶金を体系的に研究する「金属工学」などの分野もあります。

粉末冶金・物理冶金・金属工学といった分野はいずれも、金属をより扱いやすくする目的で発展してきた技術体系です。

金の歴史について、より詳しく知りたい方は以下の記事もご参照ください。

 

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金の価値にまつわる世界や日本の歴史を解説!金の価値を左右するポイントも

参考:World Gold Council(世界ゴールド協議会)

 

冶金における製錬・精錬・精製の違いとは

冶金における製錬・精錬・精製の違いとは

冶金には、鉱石から金属を得る「製錬」、不純物を除去して純度を高める「精錬」、さらに高精度で純化する「精製」という3つの工程が存在します。

冶金には製錬・精錬・精製という3つの工程があり、それぞれ目的と処理内容が異なります。

以下の表で各工程の違いを整理します。

工程 目的 処理内容 得られる金属の状態
製錬 鉱石から金属成分を取り出す 高温処理や化学反応で金属を分離 粗金・粗銅など不純物を含む状態
精錬 粗い金属から不純物を除去する 化学処理や酸化還元反応で純度を高める 純度99%程度の金属
精製 さらに高精度で金属を純化する 電気分解など精密な処理で不純物を徹底除去 純度99.99%以上の高純度金属

「製錬」と「精錬」は読み方が同じ「せいれん」のため混同されやすいものの、工程内容と目的は明確に区別されています。

 

製錬とは

製錬とは、鉱石に含まれる金属成分を化学反応や高温処理によって取り出す工程を指します。

金鉱石を高温で溶かして金を分離したり、硫化鉱石に炭素を反応させて銅や鉄を得たりする方法です。

製錬の代表例には、溶鉱炉で鉱石を溶かす乾式製錬と、酸やアルカリ溶液を用いて金属成分を抽出する湿式製錬があります。

これらの工程で得られる金属は、まだ不純物を多く含んだ粗い状態(粗金や粗銅など)であり、その後の精錬によって純度が高められます。

 

精錬とは

粗金から不純物を除いて品位を上げる工程が精錬で、用途によっては電解などの方法でさらに不純物を厳密に落とし、999.9(99.99%)のような高い品位に整えることもあります。

英語では「refining(リファイニング)」と呼ばれ、金属の品質を向上させるうえで欠かせない工程です。

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焼金法とは?金の純度を上げる精錬方法と価値への影響を解説

参考:造幣局

 

精製とは

精製とは、精錬よりもさらに高精度で金属を純化する工程を指します。

化学反応や電気分解などの方法を用いて、不純物を徹底的に除去し、特定の用途に応じた極めて高純度の金属を得るのが特徴です。

日本語では「精製」も「精錬」と同様にrefining(リファイニング)の訳語とされるため、両者は混同されやすくなっています。

ただし、工程の流れとしては「製錬→精錬→精製」と段階が進む点に違いがあります。

金属の純度や品質を高める一連の工程は、すべて冶金技術の一部であり、最終製品の性能に直結しています。

 

採鉱冶金と製造冶金の違い

採鉱冶金と製造冶金の違い

冶金には鉱石から金属を抽出する「採鉱冶金(extraction metallurgy)」と、得られた金属を合金化・加工する「製造冶金(manufacturing metallurgy)」があります。

 

採鉱冶金の主な手法

採鉱冶金には、乾式冶金・湿式冶金・電解冶金の3つの方式があり、それぞれ抽出原理と適用対象が異なります。

以下の表で各方式の特徴を比較します。

方式 原理 代表的な適用例
乾式冶金 鉱石を高温の炉で溶融し、化学反応によって金属を還元する 溶鉱炉で鉄鉱石から鉄を抽出
湿式冶金 酸やアルカリの溶液で鉱石を溶かし、金属を析出させて回収する シアン化ナトリウム溶液を使った金の抽出
電解冶金 電気分解の原理を利用して金属イオンを還元し、純粋な金属を得る 粗銅板を電気分解して高純度の電解銅を製造

乾式冶金は大量生産に適しており、鉄鋼業で広く採用されています。

湿式冶金は低品位鉱石からの貴金属回収に有効で、電解冶金は最終的な純度を極限まで高める工程で用いられます。

 

製造冶金(製鋼・合金製造)

製造冶金とは、取り出した金属をさらに利用しやすくするために加工する分野を指します。

代表的な工程としては、金属を混ぜて新しい性質を持たせる「合金の製造」、溶かした金属を型に流し込む「鋳造」、金属をローラーで伸ばす「圧延」などがあります。

また、加熱や冷却によって硬さや強さを変える熱処理、表面をコーティングして錆びにくくする表面処理といった技術も製造冶金に含まれ、金属工学の重要な研究対象です。

応用例としては、鉄と炭素を組み合わせて鋼材をつくる工程や、スマートフォンの筐体(きょうたい=外側のケース部分)に使用されるアルミ合金の製造などがあげられます。

合金として代表的な金属の一つが18金です。

18金の価値を知りたい方は、以下の情報も参考になります。

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粉末冶金とは?

粉末冶金とは?

粉末冶金とは、金属を粉末状にしたうえで成形し、高温で焼結(しょうけつ:焼いて固めること)する製造技術を指します。

従来の鋳造や鍛造(たんぞう:金属を叩いて形を整える方法)とは異なり、あらかじめ粉末にした金属を金型に入れて高圧で加圧し、そのあと加熱して一体化させる点が特徴です。

粉末冶金では金属粒子が均一に再配置されるため、複雑な形状でもゆがみが少なく、高精度な部品を製造できます。

粉末冶金の後工程では、成形した部品を研磨や機械加工によって仕上げ、寸法精度を確保します。

粉末から直接成形するため、従来の鋼材を鋳造してから切削加工する場合と比べて材料のロスを大幅に減らせるのも利点です。

そのため、製造効率やコスト削減に優れた方法として注目されています。

参考:粉体粉末冶金協会

 

冶金に使われる主な金属の種類と特徴

冶金技術で扱われる金属は、用途や性質によって「ベースメタル(卑金属)」「貴金属」「レアメタル(希少金属)」の3つに分類できます。

金属ごとの特徴を理解することで、冶金技術がどのような製品づくりに役立っているのかが明確になります。

 

ベースメタル(卑金属)の特徴

ベースメタルとは、鉄・銅・亜鉛・鉛・アルミニウムなど、産出量が多く価格が比較的安定している金属の総称です。

ベースメタルは建築資材や電線、日用品など幅広い分野で使用されており、現代社会のインフラを支える基盤となっています。

ベースメタルの冶金では、大量生産に適した乾式製錬が主流です。

たとえば、鉄鉱石を溶鉱炉で溶かして銑鉄を取り出し、転炉で精錬して鋼をつくる一連の工程は、世界中の製鉄所で日々行われています。

 

貴金属の特徴

貴金属とは、金・銀・プラチナ・パラジウムなど、希少性が高く化学的に安定した金属を指します。

貴金属は腐食しにくく、美しい光沢を保つ性質があるため、宝飾品や投資対象として高い価値を持っています。

貴金属の冶金では、純度を極限まで高める精錬・精製技術が求められます。

金の場合、電解精錬によって99.99%(フォーナイン)以上の純度を実現し、地金やインゴットとして市場に流通させます。

 

レアメタル(希少金属)の特徴

レアメタルとは、リチウム・コバルト・チタン・タングステンなど、地球上の存在量が少なく採掘・精錬が難しい金属の総称です。

レアメタルはスマートフォンのバッテリーや航空機のエンジン部品など、最先端技術に欠かせない素材として需要が高まっています。

レアメタルの冶金では、湿式冶金や電解冶金など複数の技術を組み合わせて抽出・精製を行います。

レアメタルは産出国が偏っているため、リサイクル技術の発展も求められている分野です。

 

錬金術と冶金の違いとは

錬金術と冶金の違いとは

冶金が現実の金属製造技術を指すのに対し、錬金術は古代から中世にかけて行われた魔術的な技術です。

錬金術の代表的な試みは、卑金属(銅・鉄・鉛などの一般的な金属)を、貴金属へと変換しようとするものでした。

卑金属を貴金属へ変換する試みは現実の化学技術では不可能であり、17世紀に科学的に否定されています。

イギリスの化学者ロバート・ボイルは1661年の著書『懐疑的化学者』において「四元素説」と「三原質説」を否定しました。

これにより錬金術の理論的基盤が崩れ、錬金術は科学の座から落ちていきました。

ただし、ボイル自身は錬金術を完全に否定していたわけではなく、より科学的な方法での金の生成を追求していたとも言われています。

一方で、冶金は科学的根拠に基づいて鉱石から金属を実際に取り出す技術です。

冶金によって得られた金は、歴史的に金貨に鋳造され、通貨や装飾品として広く利用されてきました。

錬金術が物質の本質的な変化を目指す神秘的な思想であるのに対し、冶金は化学や物理の法則に基づいた実証的なプロセスであり、両者は性質が大きく異なります。

錬金術と冶金はしばしば混同されますが、両者は根本的に異なるものです。

 

冶金を学べる大学・学科の選び方

冶金を本格的に学びたい方は、工学部の「材料工学科」「金属工学科」「マテリアル工学科」などが進学先の候補になります。

大学によって学科名は異なりますが、金属の製錬・加工・物性を研究するカリキュラムが組まれている点は共通です。

冶金関連の学科では、化学・物理・数学の基礎知識をベースに、金属材料の組織構造や熱処理技術、表面処理技術などを体系的に学習します。

実験・実習も多く、溶解炉や分析装置を使った実践的なスキルを身につけられるのも特徴です。

卒業後の進路としては、製鉄会社・非鉄金属メーカー・自動車メーカー・電機メーカーなどが代表的です。

研究職として大学や公的研究機関に進む道もあり、冶金技術の発展に貢献するキャリアを築けます。

冶金に興味を持った方は、オープンキャンパスや大学の公式サイトで各学科のカリキュラムを確認してみてください。

 

金の製造工程とは

金の製造工程とは

金の製造工程は、冶金技術の代表的な応用例の1つです。

まず、金鉱山で金を含む鉱石を採掘し、それを粉砕して細かく砕いた後、不要な石や泥を取り除く「選鉱」を行います。

その後、金の含有率を高めた鉱石を処理し、乾式製錬(高温で溶かす方法)や湿式製錬(薬品で溶かす方法)によって金を取り出すのが一般的です。

代表的な例としては、溶鉱炉で鉱石を溶かしてスラグから金を分離する方法や、シアン化ナトリウム溶液に金を溶かし込む方法があります。

抽出された金は銀や銅などを含む粗金の状態であるため、さらに精錬・精製を行って純度を高めます。

代表的な方法が電気分解精錬で、粗金をアノード(陽極)にセットした電解槽で電流を流し、高純度の金だけを析出させる仕組みです。

精製された高純度の金は、溶かしてインゴット(地金の塊)として鋳造されます。

これらは世界市場で取引されるだけでなく、工業製品の原料にも利用されるのです。

また、金貨の製造では、純金または金合金を薄い板材に加工し、丸い金型に入れて打刻することで形とデザインを刻印します。

代表的な例としては「メイプルリーフ金貨」や「ウィーン金貨(ハーモニー)」「カンガルー金貨」などがあり、これらは投資対象として世界中で高い人気を誇ります。

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参考:LBMA(ロンドン地金市場協会)

 

冶金技術の活用例

冶金技術の活用例

冶金技術は、日常生活から産業分野まで幅広く活用されています。

建築には、鉄鉱石から鋼をつくる「鉄鋼冶金」が欠かせません。

高層ビルや橋梁に使用される高強度の鋼材が生産されています。

自動車産業では、耐熱性に優れたエンジン用合金や、燃費向上を目的とした軽量素材が冶金の技術によって製造されています。

宝飾品や貴金属加工も冶金の応用例です。

金やプラチナは精錬によって高純度化され、ジュエリーの素材として利用されます。

また、硬化処理を施した合金は腕時計の部品にも用いられ、耐久性と美観の両立を実現しています。

これらの例からわかるように、冶金は「金属製品ができるまでの舞台裏」を支える技術です。

私たちが日常的に触れる鉄の釘、アルミ缶、金属製のおもちゃなども、すべて冶金のプロセスを経て製造されています。

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身の回りにある金!工業用の用途を紹介

 

冶金に関するよくある質問

冶金は専門的な技術分野であるため、初めて学ぶ方からは多くの疑問が寄せられます。

ここでは、冶金の基礎知識から実用的な内容まで、よくある質問20項目にお答えいたします。

冶金と鋳造の違いは何ですか?

冶金とは鉱石から金属を取り出し、純度を高めるまでの一連の技術を指します。一方、鋳造は溶かした金属を型に流し込んで成形する加工技術の一種です。

冶金は金属を「つくる」工程であり、鋳造は冶金で得られた金属を「形にする」工程と考えるとわかりやすいでしょう。

鋳造は製造冶金の一分野に位置づけられ、エンジンブロックや鍋、銅像などの製造に用いられています。

冶金技術者になるにはどうすればよいですか?

冶金技術者を目指す場合、大学の工学部で材料工学・金属工学・マテリアル工学などを専攻するのが一般的なルートです。

学部卒業後に製鉄会社や非鉄金属メーカーに就職し、実務経験を積みながら専門性を高めていきます。

大学院に進学して研究職を目指す道もあり、高度な冶金技術の開発に携わることが可能です。

在学中に危険物取扱者や金属材料試験技能士などの資格を取得しておくと、就職活動で有利に働く場合もあります。

冶金と製錬は同じ意味ですか?

冶金と製錬は似た意味で使われることがありますが、厳密には異なります。

製錬は鉱石から金属を取り出す工程のみを指し、冶金は製錬に加えて精錬・精製・合金製造・加工まで含む広い概念です。

つまり、製錬は冶金の一部であり、冶金は製錬を含むより包括的な技術体系といえます。

英語でも製錬はsmelting、冶金はmetallurgyと区別されています。

冶金で使う「還元」とはどういう意味ですか?

冶金における還元とは、金属酸化物から酸素を取り除いて純粋な金属を得る化学反応を指します。

たとえば、鉄鉱石(酸化鉄)に一酸化炭素を反応させると、酸素が奪われて鉄が生成される仕組みです。

還元反応は乾式冶金の基本原理であり、溶鉱炉での製鉄や銅の精錬など多くの工程で活用されています。

還元剤としてはコークス(石炭を蒸し焼きにしたもの)や水素ガスが用いられます。

冶金と鍛造の違いは何ですか?

冶金は金属を鉱石から取り出して加工可能な状態にするまでの技術であり、鍛造は金属を加熱してハンマーやプレスで叩き、形状を整える加工技術です。

鍛造は冶金で得られた金属素材を使って行う工程であり、刀剣・工具・自動車部品などの製造に用いられます。

鍛造によって金属内部の組織が緻密になり、強度や耐久性が向上するのが特徴です。

冶金技術は環境に悪影響を与えますか?

冶金技術は高温処理や化学薬品を使用するため、二酸化炭素の排出や廃液処理などの環境負荷が発生します。

しかし、近年は環境対策技術が進歩し、排ガス処理設備や廃水浄化装置の導入が進んでいるのが現状です。

金属リサイクル技術の発展も環境負荷軽減に貢献しており、天然鉱石の採掘量削減とエネルギー消費量の低減が実現しています。

冶金業界全体で脱炭素化に向けた取り組みが加速している状況です。

乾式冶金と湿式冶金はどう使い分けますか?

乾式冶金は高温の炉で鉱石を溶かして金属を還元する方法であり、鉄・銅・ニッケルなど大量生産に適した金属に用いられます。

湿式冶金は酸やアルカリ溶液で金属を溶かし出す方法であり、金・銀・亜鉛・ウランなどの抽出に適しています。

使い分けの基準は、鉱石の種類・金属の性質・コスト・環境条件などによって決まります。

低品位鉱石や複合鉱石の処理には湿式冶金が有効な場合が多く、技術選択は各ケースで最適化されています。

冶金の「焼結」とは何ですか?

焼結とは、金属粉末を融点以下の温度で加熱し、粒子同士を結合させて固体化する工程を指します。

粉末冶金の中核となる技術であり、複雑な形状の部品を高精度でつくれるのが特徴です。

焼結では金属を完全に溶かさないため、従来の鋳造では難しい微細構造や多孔質構造を実現できます。

自動車のギア部品や電子機器のコネクタなど、精密部品の製造に広く活用されています。

冶金で使う「スラグ」とは何ですか?

スラグとは、製錬の過程で金属から分離された不純物の固まりを指します。

鉱石に含まれる脈石(金属以外の成分)や酸化物がフラックス(融剤)と反応して生成され、溶融金属の上に浮かんで除去されます。

スラグは産業廃棄物として処理されるほか、セメント原料や道路舗装材として再利用されることも多くあります。

製鉄所で発生する高炉スラグは、環境に優しい建設資材として需要が高まっています。

冶金と冶金学の違いは何ですか?

冶金は金属を製造・加工する実践的な技術を指し、冶金学は冶金技術を科学的に研究する学問分野を指します。

冶金学では、金属の物理的・化学的性質、結晶構造、相変態(金属の状態変化)などを理論的に探究します。

冶金学の研究成果は、新しい合金の開発や製造プロセスの効率化に応用されています。

大学や研究機関で行われる冶金学研究が、産業界の冶金技術を支える基盤となっています。

金の純度を表す「K24」や「K18」は冶金と関係がありますか?

K24やK18は金の純度を示す表記であり、冶金技術によって実現される品質基準と深く関係しています

K24は純金(純度99.9%以上)を意味し、冶金の精錬・精製工程で不純物を徹底的に除去した結果得られます。

K18は金の含有率が75%(18/24)の合金であり、残り25%に銀や銅を配合して硬さや色合いを調整しています。

宝飾品の製造には、純金の精製技術と合金製造技術の両方が必要です。

冶金で使う「マット」とは何ですか?

マットとは、銅やニッケルの製錬過程で生成される中間生成物を指します。

硫化鉱石を乾式製錬した際に得られる硫化金属の溶融物であり、銅マットやニッケルマットと呼ばれます。

マットはまだ不純物を多く含んだ状態であり、さらに転炉や電解精錬によって精製され、高純度の金属へと仕上げられます。

マットの品質が最終製品の純度に影響するため、製錬工程の管理が大切です。

冶金技術は宇宙開発にも使われていますか?

冶金技術は宇宙開発に欠かせない役割を果たしています。

ロケットエンジンには耐熱性に優れたニッケル基超合金が使用されており、冶金技術によって高温・高圧環境に耐える素材が製造されているのです。

人工衛星や宇宙ステーションの構造材にはアルミニウム合金やチタン合金が採用され、軽量かつ高強度な特性が求められます。

将来的には月面や火星での資源採掘・製錬(宇宙冶金)も研究されており、冶金技術の応用範囲は宇宙へと広がっています。

冶金と溶接にはどのような関係がありますか?

溶接は金属同士を加熱・溶融させて接合する技術であり、冶金学の知見が深く関わっています

溶接部では金属が溶けて再凝固するため、冶金的な組織変化(相変態)が生じ、強度や硬さに影響を与えます。

溶接の品質管理には、金属の融点・熱伝導率・凝固収縮などの冶金学的知識が必要です。

溶接技術者は冶金の基礎を学んだうえで、最適な溶接条件を設定しています。

冶金で「合金」をつくるメリットは何ですか?

合金をつくるメリットは、単一金属では得られない優れた特性を実現できる点にあります。

たとえば、鉄に炭素を加えた鋼は純鉄より硬く、銅に亜鉛を加えた黄銅は耐食性と加工性に優れています。

合金化によって硬度・強度・耐熱性・耐食性・導電性などを自在に調整でき、用途に応じた最適な材料設計が可能です。

ステンレス鋼・ジュラルミン・ホワイトゴールドなど、現代社会で活躍する合金の多くは冶金技術の成果です。

冶金の「電解精錬」の仕組みはどうなっていますか?

電解精錬とは、電気分解の原理を利用して金属の純度を高める技術です。

粗金属をアノード(陽極)、純金属板をカソード(陰極)として電解液に浸し、電流を流すと、アノードから金属イオンが溶け出してカソードに高純度の金属として析出します。

銅の電解精錬では、粗銅アノードから純度99.99%以上の電解銅が得られます。

金や銀の精製にも電解精錬が用いられ、宝飾品や工業製品に求められる高純度金属を安定的に供給しています。

冶金技術は医療分野でも使われていますか?

冶金技術は医療分野でも広く活用されています。

人工関節にはチタン合金やコバルトクロム合金が使用されており、生体適合性と耐久性を両立した素材が冶金技術によって製造されているのが特徴です。

歯科用インプラントや手術器具にもステンレス鋼やチタンが採用され、冶金で培われた表面処理技術が感染防止や耐摩耗性向上に貢献しています。

医療用金属は人体に直接触れるため、高度な精製技術と品質管理が求められます。

冶金における「熱処理」とは何ですか?

熱処理とは、金属を加熱・冷却することで内部組織を変化させ、硬さ・強度・靭性(粘り強さ)などの機械的性質を調整する技術です。

焼入れ・焼戻し・焼なまし・焼ならしなどの種類があり、目的に応じて使い分けられます。

たとえば、刃物の製造では焼入れで硬度を高めた後、焼戻しで靭性を付与してバランスの取れた性能を実現します。

熱処理は製造冶金の中核技術であり、あらゆる金属製品の品質に関わっています。

冶金の「不純物」は製品にどう影響しますか?

金属に含まれる不純物は、強度低下・腐食促進・電気伝導率悪化など製品性能に悪影響を及ぼす可能性があります。

たとえば、銅に微量の酸素や硫黄が混入すると、電気伝導率が低下して電線としての品質が損なわれます。

冶金では精錬・精製工程で不純物を徹底的に除去し、用途に応じた純度を確保しています。

一方、意図的に添加物を加えて合金化する場合は、不純物とは区別して管理されています。

冶金技術は今後どのように進化しますか?

冶金技術は、環境対応と高機能化の両面で進化が期待されています。

水素還元製鉄やカーボンニュートラル製錬など、二酸化炭素排出を大幅に削減する次世代技術の開発が進んでいる状況です。

3Dプリンティング(積層造形)と粉末冶金を組み合わせた新しい製造法も実用化が進み、複雑形状の高機能部品を効率的につくれるようになっています。

AIやIoTを活用した製造プロセスの最適化も進んでおり、冶金技術はデジタル化と融合しながら発展を続けています。

 

まとめ

この記事では、冶金の定義や歴史、製錬・精錬・精製の違いに加えて、粉末冶金や金の製造工程、金属リサイクルの仕組み、冶金を学べる学科の情報まで幅広く解説しました。

基礎を知ることで、身近な製品の価値や背景を理解できるようになります。

金属の世界をさらに知りたいと感じた方は、本記事を振り返りながら身近な道具に目を向けてみてください。

日常生活にある小さな金属製品からも、冶金の奥深さを実感できるはずです。

お手元の金属製品のうち、特に金や貴金属の価値を確認したい場合は、買取情報もチェックしてみましょう。

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「おたからや」での「金」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「金」の参考買取価格の一部を紹介します。

2026年02月20日14:00更新

今日の金1gあたりの買取価格相場表

金のレート(1gあたり)
インゴット(金)27,253
+275円
24金(K24・純金)27,035
+273円
23金(K23)25,999
+262円
22金(K22)24,855
+251円
21.6金(K21.6)24,255
+245円
20金(K20)22,184
+224円
18金(K18)20,412
+205円
14金(K14)15,807
+160円
12金(K12)12,264
+124円
10金(K10)10,956
+111円
9金(K9)9,838
+99円
8金(K8)7,304
+74円
5金(K5)3,543
+36円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
※土日・祝日を除く前営業日の日本時間9:30の価格と比較

「冶金」という言葉自体は金属を製造する技術を指しますが、買取の現場では金属製品や地金として取り扱っています

冶金関連の品物では、含まれる金属の種類と純度、重量が査定額の大きな要素です。

たとえば、金や銀を含む合金品であれば、金属としての地金買取相場が適用されます。

鉄や銅のみの素材であれば、買取金額が低くなる傾向があります。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

冶金そのものは技術分野の言葉ですが、その成果物である金属製品や地金であれば買取対象になります。たとえば古い銅製品にも少量の貴金属が含まれていることがあり、当店では金や銀の含有量を正確に分析して評価します。表面に錆びがあっても削っていくと美しい地金が現れることもあるので、見た目だけで諦めずに一度ご相談ください

 

「金」の買取なら「おたからや」

冶金技術によって精製された金や貴金属を売却するなら、高価買取「おたからや」にご相談ください。

「おたからや」は金・プラチナをはじめとする貴金属の市場相場に精通しており、冶金製品に含まれる地金の価値を最大限に評価いたします。

金のインゴット(地金)はもちろん、精錬工程を経た金貨・金製品・アクセサリーまで幅広く買取対象としております。

純度や重量に応じた公正な査定を徹底しているため、錆びや汚れがあっても地金としての価値は変わりません。

全国約1,660店舗以上のネットワークと世界51カ国との取引実績を活かし、最新の需要と為替の影響を加味した査定を行っております。

店頭買取・出張買取・オンライン査定にも対応しており、出張料・査定料・キャンセル料はすべて無料です。

冶金によって生み出された貴金属を納得のいく価格で手放したい方は、まずは「おたからや」の無料査定をご利用ください。

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※本記事は、おたからや広報部の認可を受けて公開しております。

おたからやの金買取
査定員の紹介

伊東 査定員

おたからやの金買取 伊東査定員
  • 趣味

    ショッピング

  • 好きな言葉

    有言実行

  • 好きなブランド

    ハリーウィンストン

  • 過去の買取品例

    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。

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2026年02月現在金相場は1グラム(27,792円)を記録し歴史的高値で推移しています。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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※抽選はお一人様1回までとなります。 ※当選者様へはキャンペーン終了後1ヶ月以内にDM発送にてご連絡いたします。 ※DM送付不可のお客様は当キャンペーンの抽選対象外となります。 ※当選金の受け取り方法は、DMに記載の「問い合わせ窓口」へお問い合わせください。 受け取り方法をご案内いたします。 ※DMに記載の期限内にお問い合わせいただけない場合は、当選辞退とさせていただきま す。予めご了承ください。 ※他キャンペーンとの併用はできません。 ※ご不明な点がございましたら査定員またはお電話にてお問い合わせください。

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