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金の価値にまつわる世界や
日本の歴史を解説!
金の価値を左右するポイントも

近年金相場は高騰しており、2023年9月には買取価格が史上初の1万円台を超えるなど、金に関する話題を耳にすることも少なくないでしょう。

「金」は文明が始まった当初から人々を魅了してきました。なぜ人々は、古代から現代まで金に価値を認めてきたのでしょうか。

今回は、金の価値にまつわる世界と日本の歴史を解説し、今後の金の価値を予想するうえで知っておきたいポイントを紹介します。

そもそも
「金(ゴールド)」とは?

宝飾品や資産としての価値が高く評価されている「金」は、素材としても高い価値を持っています。

金は金属のなかで、最も展性(叩くと薄く広がる性質)に富んでいて、加工しやすいといわれています。

しかし金は、そのやわらかさから道具として活用するには不向きだったので、古くから装飾に用いられてきました。屈指の輝きを誇る金は、装飾品として精巧な加工を施され、世界中で愛されてきたのです。

また、金は錆びにくいのが大きな特徴です。すべての金属には固有のイオン化傾向があり、陽イオンにならない性質を持っている金属ほど、錆びにくいといわれます。金はほかの金属と比べると、圧倒的にこの性質が強く錆びにくい特性を持つことから、歴史的な調度品にも使用されてきました。

なお、ジュエリーなどは耐久性を高める、色彩を豊かにするなどの目的で、純金よりも金の純度が低い「K18」や「K12」といった金が使用されるため、純金よりも錆びやすい傾向です。

金の価格推移についての歴史

金相場は、世界情勢や為替などの影響を受けやすい性質を持っています。一般的に、世界情勢の先行きが不安定になったり、米ドルの価値が下落したりすると、金相場は上昇します。

過去10年の金の価格推移を、国内の金小売価格の指標となる田中貴金属工業の店頭販売価格をもとに見てみましょう。2013年の金の最高価格は1gあたり5,084円であり、その後2019年頃までは金の最高価格は多少の上昇・下降を繰り返しながらも1gあたり5,000円前後にとどまっています。

金価格に大きな変化が表れたのは、2020年。新型コロナウイルス感染症の世界的流行によって経済不安が一気に高まり、金は1gあたり7,063円の最高値を記録します。感染症の経済への影響が残るなか、2022年以降はウクライナショックにより社会不安が増え、2024年5月21日には1gあたり1万3,477円という最高値を記録しました。

金が最高値を更新している背景には、経済不安だけでなく、近年の円安ドル高傾向の為替相場もあります。経済不安と為替変動により、日本では金価格の変化をより感じられるようになっているといえるでしょう。

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金の価値にまつわる世界の歴史

金の価値は時代の変遷とともに揺れ動いてきました。古代文明から現代にかけて、それぞれの時代で金の価値がどのように評価されてきたのか解説します。

【古代文明】金=権力の象徴

金属の加工技術の起源は定かではありませんが、一説によると、金属のなかで最初に加工されたのは金ではないかといわれています。

金とほかの金属には大きな違いがあります。金属の多くは鉱物や岩石の一部として見つかるため、金属を加工するには、まず岩石から金属を取り出す技術が必要です。例えば、銅は溶鉱炉に入れられて高温度にさらされることで、鉄などのさまざまな成分が混ざった鉱物から分離されていき、少しずつ純度を高めていきます。

一方で、金は金だけの状態で見つかります。さらに金はその性質上、非常に加工がしやすく、金床とハンマーがあれば容易に形を変えられます。金は金属加工技術が確立されていない古代文明においても、製錬・加工が容易だったといえるでしょう。

実際に、世界四大文明の一つである、古代エジプト文明では、ツタンカーメンのマスクに黄金が使用されました。エジプト人は紀元前1300年頃から金鉱の採掘を始め、金を加工する高度な技術を発展させていたといわれています。古代エジプトには、金についての多様な記述が残されており、資料には、金が色や純度・産地によって細かく区別されていたことが記されているのです。

王のマスクに金が使用されていたように、古代文明において、金は権力や不老不死の象徴とされてきたのかもしれません。

【中世ヨーロッパ】錬金術の誕生

中世に入ると、希少価値の高い金を科学的に生み出すため、「錬金術」と呼ばれる学問が誕生し、盛んに研究が行なわれました。

錬金術で有名な科学者の一人、パラケルススは、さまざまな鉱物と薬物を混ぜ合わせて人工的に金を生み出そうとします。万有引力の法則で有名なニュートンも、錬金術を学び、実験を重ねました。

結果として、金を人工的に生み出すことはできませんでした。しかし、錬金術の考えをもとに行なわれた数多くの実験は、科学の発展に貢献しています。金の価値が高かったからこそ錬金術が生まれ、多くの人が金の魅力を原動力として実験に取り組んだといえるでしょう。

【19世紀】ゴールドラッシュの発生

1800年代に入ると、世界経済に影響を与える出来事が起きます。「ゴールドラッシュ」と呼ばれるこの出来事は、アメリカ・カリフォルニア州で、ジェームズ・W・マーシャルが建設中の製材所の水路で金を発見したのをきっかけに始まりました。

世界中から多くの人々が、金採掘による一攫千金を夢見てカリフォルニア州に集まり、カリフォルニア州の人口は数万人単位で増加します。また、多くの企業が金採掘に関わったことで、採掘技術が発達し、金やその他の資源輸送のため、交通網も発展しました。

カリフォルニア州でもたらされた多くの金は、世界に好景気をもたらしたとされています。しかし、実際に金採掘の恩恵を受けた人はごく一部に限られ、現地では多くの先住民に被害がおよび、環境汚染も発生しました。好景気をもたらしたゴールドラッシュには、影の側面もあったといえるでしょう。

なお、一般的に、ゴールドラッシュといえばアメリカ・カリフォルニア州での出来事を指しますが、ゴールドラッシュはアメリカだけでなく、オーストラリアやカナダでも起こりました。

【19~20世紀】金本位制の構築と崩壊

1816年、金貨をあらゆる商品の価値を表現する基準として使うことを定めた、金本位制がイギリスから始まりました。金は見た目が素晴らしいだけでなく、腐食に強く加工がしやすいといった性質があったため、貨幣の材料として使うにはうってつけだったといえます。世界各国にならい、日本もまた、金本位制を導入しました。

金本位制下において、各国の紙幣流通量は保有する金の量によって決まります。貿易によって発生する金額の差額は金で支払われ、貿易が赤字になると、赤字分は金で支払われます。

貿易赤字の穴埋めに金が使用されれば、国内の金の量が減ることで紙幣の流通量を減らせます。貨幣の流通量が減れば国民の所得が減り、物価も下がるのです。物価が下がれば輸入が減って輸出が増えるため、結果として貿易赤字が解消されます。

金本位制下で貿易赤字が解消に向かうこのメカニズムを、金本位制の自動調節作用と呼びます。イギリスはこの金本位制を背景に「世界の銀行」と呼ばれるようになり、その後、世界経済をリードしていくことになるのです。

しかし、第一次世界大戦が始まると、アメリカから大量の武器を輸入する必要に迫られた結果、大量の金が流出したイギリスでは、金本位制を停止し金輸出を禁止しました。イギリスのこの流れに各国も続き、大戦が終結したあと、各国は金解禁を進めましたが、各国の通貨価値が大戦前のレートと合わない事態となります。

金本位制発足当初、「世界の銀行」であったイギリスは、アメリカへの金流出を抑えられませんでした。そのあとの世界恐慌の深刻化で起こった国際的な金融不安も乗り越えられず、各国が金本位制を停止します。そんななか1933年にアメリカも金本位制を停止したことで、金本位制自体が崩壊を迎えます。

フランスやオランダ、ベルギーなどでは、それ以降も金本位制を継続させる動きがありましたが、当時最大の国力を持っていたアメリカの協力を得られず、体制継続には至りませんでした。その後、各国は徐々に、中央銀行の管理下で紙幣を発行する管理通貨制度へ移行していきます。

【21世紀】有事の金

第二次世界大戦後の為替相場は、ドルを基軸とする固定相場でした。しかし、1917年、ベトナム戦争によって国力を失ったアメリカがドルの金への交換を停止したため、いわゆる「ニクソン・ショック」が起こります。これを受け、固定相場制は崩壊し、変動相場制へと移行、金相場は有事とともに大きく変動するようになりました。

金は、希少性が高く安定性のある資産です。株や貨幣などは世界情勢によって大きくその価値を下げる可能性がありますが、金はたとえ有事であっても、価値が急激に下がる可能性がほぼありません。むしろ、世界経済が不安定になると、より安定した資産である金への投資が増え、金相場は大きく上昇します。

近年では、2008年のリーマンショック、2020年の新型コロナウイルス感染症の世界的流行、2022年のウクライナショックなどを機に、金相場は大きく上昇しています。今後も、金は「有事の金」として、テロや戦争、金融危機などの影響により、相場を大きく変えていくでしょう。

日本の金の歴史は
8世紀から始まる

ここまで、金をとりまく世界的な動きを見てきましたが、日本では、金はどのように扱われてきたのでしょうか。日本における金の歴史を見ていきましょう。

平安時代の歴史書「続日本紀」の記述によれば、749年、日本で初めて金が発見されたとされています。

752年には、聖武天皇の発願により始まった一大国家プロジェクトである東大寺建立が始まり、大仏に大量の金メッキが使用されます。金メッキに使用される金が不足したことから、金確保のため、危険をともなう遣唐使の派遣も検討されました。

大量の金が求められたこのタイミングで、国内にはないと思われていた金が陸奥守によって発見されます。その結果、現地の官人や功労者に叙位がなされたり、減税の政策が行なわれたりと当時の政府は大歓喜し、東大寺の大仏は鋳金(ちゅうきん)されることとなります。

奥州藤原氏と金の関係

奥州藤原氏も黄金文化を築いたとして有名です。東北地方を治める藤原清衡は、何よりも平和な世の中を作ることを望みました。その望みを叶えるため、度重なる戦で命を落としたすべての人々の霊を慰める必要があると考え、中尊寺の建立を決めます。

中尊寺の建立にあたり、藤原清衡は「中尊寺建立供養願文」のなかで争いのない平和な世の中にすることを誓いました。平和な世の中を目指した国造りは、歴史のなかでも極めて珍しいことです。

藤原清衡は、金を朝廷への貢ぎ物とし、朝廷からの信頼を得ます。これにより、奥州藤原氏は、中央の政治闘争に巻き込まれない地位を獲得したのです。その後、奥州藤原氏の黄金文化は、約100年にわたり隆盛を極めていきます。

中尊寺の金色堂は現在でも有名ですが、当時の金の産出量がいかに豊富であったか、その建物が物語っているといえるでしょう。

中国にならい貨幣を発する時代へ

東北地方で金が発見されてから、金は貿易にも活用されました。古代日本では中国との貿易が盛んであったため、輸入品は「唐物」と呼ばれており、唐物を求めて何度も遣唐使等の使節団が派遣されます。その際の日本からの輸出品に砂金も加わりました。

中国でも金の価値は高く、使節には200両もの金が持たされたともいわれています。最澄や空海といった僧侶も渡航する際、金銀数百両を授かったとされています。

中国では貿易によって日本から得た金を、貨幣としても使用していました。日本も中国にならい、富本銭や和同開珎などの貨幣が発行されます。当初、貨幣の流通は限定的でしたが、12世紀に宋銭が流入するとこれが一気に広まります。宋銭の貨幣は質が非常に悪いものでしたが、日本はこれを大量に入手するためにも金を使いました。

宋銭などの貨幣だけでなく、中国からはさまざまなものが伝来し、多くの輸入品が日本文化へ大きく影響を与えました。その結果生まれた漆器などの高級工芸品も輸出品として人気はありましたが、やはり輸出品として金が好まれたため、この時期、日本国内にあった金の相当量が中国に流出したのではないかといわれています。

佐渡の金発掘

日本の金の歴史を語るにあたって欠かせないのが、佐渡島にある佐渡金山です。

佐渡は古くから金の島として知られていて、平安末期の「今昔物語集」などの記述からもその状況をうかがい知れます。佐渡で金銀鉱脈が発見されたのは、江戸時代に入ってからです。関ヶ原の戦いに勝利した将軍徳川家康は佐渡を直轄領に指定し、以降、佐渡では盛んに金銀が発掘されるようになります。

佐渡は日本最大の金銀山であり、日本にゴールドラッシュをもたらしました。以降、佐渡は江戸幕府の財政基盤を支えていきますが、江戸時代中期になると産出量が少しずつ減少してしまいます。これを受け、1869年、明治政府は西洋技術者を佐渡へ送り込み、佐渡金山発掘を近代化させ、佐渡金山での増産を目指します。

政府によって導入された新設備により、金鉱山は近代化され、同時に、技術教育のための学校が作られてさらなる増産の下地が生み出されました。これらの施策によって、佐渡金山は、最も採掘が盛んであった江戸時代前期頃の産出量にまで、採掘量を回復させるのに成功したのです。その後、1989年に操業を休止するまで、佐渡金山は400年にもわたって稼働し続けました。

今後の金の価値を
考えるうえでのポイント

今後、金の価値はどのように変化していくのでしょうか。金の価値を考えるうえで知っておきたい5つのポイントを解説します。

資産としての安定性

金が高い評価を得る要因の一つは、価値の安定性が高いことにあります。

株式の場合、投資先の企業の業績が悪化したり企業が倒産したりすれば、価値がゼロになってしまう可能性があります。しかし、実物資産である金は価値がゼロになることはありません。この特性から、世界情勢への大きな不安が漂う昨今、金はその評価を高め続けています。

投資家たちは投資益を最大限高めるだけでなく、可能な限り損を減らすことを重視して投資を実行します。リスクヘッジが必要になったとき、頼りになるのが金です。金は今も昔も投資家たちが株式で背負った損失を相殺してきました。いつ株式の価値が急速に下落するかわからない今、金の保有が心に余裕をもたらしてくれるでしょう。

希少性の高さ

金はいわゆる「レアメタル」と呼ばれる金属です。銀やプラチナ、パラジウムなどもこのレアメタルにあたり、レアメタルは、絶対量が少なく採掘や精錬に必要なコストが高い金属を指します。

金は宝飾用や工業用以外にも、各国の中央銀行において外貨準備用としても保有されています。2018年には中央銀行などの公的機関によって購入された金の量が、1971年以降で最大になりました。近年、これまで積極的に金を保有していなかった国も金の購入をすすめており、公的機関でも金需要が高まっているのです。

現在、世界で流通している金の総量は、50mプール4杯分にも満たないといわれており、金の埋蔵量は5t程度だとされています。レアメタルである金は、今後、大きく供給量が増えることはありません。供給量が少ない一方、需要が増える可能性のある金は、非常に希少性の高い金属だといえます。

世界情勢の変化

世界情勢の変化も、金の価値に大きく影響を与えます。金の保有は起こり得るあらゆる事態へのリスクヘッジになるため、金は不安定な世界情勢が続いているときに、需要が高まります。

実際に、アメリカでリーマンショックが起きた際、投資家は「有事には金」であると強く認識し始め、金を保有しようとする投資家が増加しました。リーマンショック後の数々の有事を経て、現在はコロナショックとウクライナショックの影響で、金の買取価格は2023年の12月には過去最高値の1万円台を記録しています。

世界情勢への不安を抱えれば抱えるほど、金を保有しようと考える人は増えます。先述のとおり、希少性の高い金の供給量が劇的に増えることはまずありません。少ない供給に比して需要が大きく高まれば、金の価値は必然的に上昇するでしょう。

長期的な視野で見ると、金相場は多少の価格変動を繰り返しながらも、上昇傾向を維持する可能性が高くなっています。金の価格を予想するなら、金相場をとりまく世界情勢の変化にも注視する必要があるといえるでしょう。

工業用途需要の増大

金は、スマートフォンや家電製品等の電子機器、医療機器などあらゆる製品に使用されています。工業用途は金需要の一部に過ぎませんが、新たな製品の開発やテクノロジーの進歩によって、今後需要の増大をもたらす可能性があるでしょう。

金は展性・延性に非常に優れており、加工がしやすく、最も薄く伸ばすことのできる金属だといわれています。これらの優れた性質が必要な製品が考案されるほど、金の工業用途需要も高まっていくと予想されます。

加工技術が進歩すれば工業分野でも金需要が高まり、結果として金の価値をさらに押し上げることになるでしょう。

新興国の台頭による投資人口の増大

急速に経済成長を続けている新興国の存在も、金需要を押し上げる要因の一つです。

特にインドは世界最大の金消費国といわれており、今後の数十年の間に最も経済成長する国だと見込まれています。インドの経済成長が現実のものとなれば、中間層人口は全人口の7割を超える可能性もあるため、金の世界最大級の市場にまで成り上がる可能性もあるでしょう。

まとめ

金は宝飾品、貨幣、投資対象、工業用の素材など、時代の移り変わりとともにさまざまな用途で流通してきました。どの時代でもいえるのは、金は希少性が高く、多くの人に求められる金属であるという点でしょう。

資産としての価値が認められた現代では、不安定な世界情勢を背景に、金は年々その価値を上昇させています。金相場はさまざまな要因で変動するため、金をとりまく環境を注視しながら、その動向を見守る必要があるといえるでしょう。

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