金歴史を解説!なぜ人々は古代から現代まで金に魅了されるのか?

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金歴史を解説!なぜ人々は古代から現代まで金に魅了されるのか?

「金」は文明が始まった当初から人々を魅了してきました。「なぜ人々は古代から現代まで金に魅了されるのか。」今回はその純粋な疑問に迫っていきます。

なぜ人々は金を活用するようになったのか?

まずは、なぜ人々がこれほどまでに「金」を使うようになったのかを、金という物質の性質と照らし合わせながら解説していきます

「金」は金属の中で最も展性に富み、屈指の輝きを誇る金は早くから精緻な加工を施されます。不純物が比較的少ない状態で見つかることが多いため、高度な精錬技術も必要としません。また、金は柔らかく、道具を作るには不向きだったため、最初は装飾に用いられることが多くありました。

錆びないことが、不老不死の象徴に

金は他の金属と比べて、錆びにくい性質を持っています。全く錆びないわけではありませんが、歴史的な調度品にも使用されていることから、永久に輝き続けるイメージを持っている方も多いでしょう。全ての金属には固有のイオン化傾向がありますが、陽イオンにならない性質を持っているほど錆びにくい金属です。

金は陽イオンになりにくいため、錆びにくい金属と言えます。金は他の金属と比べると圧倒的に強くその性質をもっています。そのため、混じり気のない金であるほど錆びにくいと言えますが、ジュエリーなどで「K18」や「K12」といったように他の金属が混じってくる分、錆びやすさが増していくのです。

ジュエリーなどは身体に装着した際に、どうしても皮脂等が付着してしまうので、しっかりとお手入れした方が良いでしょう。簡単なお手入れを欠かさなければ、金本来の輝きが保てます。現代でも宝飾品に使用される金は、古くから様々なものに使用されてきました。

その中でも人類は不老不死の夢を追い求めました。これは化学的な手法を用いて、卑金属をより価値の高い金属である金に変えようという試みです。人々は更にこれを発展させ、金属だけでなく人間の肉体や魂にもアプローチできるのではないか、金のように完璧な肉体へと作り替えられるのではないかと考えました。

今でも金は錆びにくいイメージがありますが、古代においても、錆びずに輝き続ける金は不老不死の象徴とされました。錬金術の起源は古代エジプトや古代ギリシアだと言われていますが、特に古代エジプトでのミイラ造りは、人間が来世で復活するための肉体を保存し後世に残すためのものです。

錬金術に対する考えもそこからのものと言えます。ミイラといばツタンカーメン王のミイラをイメージする方もいらっしゃると思いますが、そのマスクには金が使われていて、金自体のイメージに不老不死のイメージを重ねていたのではないか、その象徴とされていたのではないかと推察できます。

 

日本における金の歴史

今では日本でも盛んに取引されている金。日本で金が初めて発見されたのは、現在の宮城県涌谷町付近ではないかと言われています。

起源は8世紀から

平安時代の歴史書「続日本紀」の記述から、749年に日本初の金発見となったのはないかとされています。752年に東大寺が建立されますが、その大仏にも金メッキが使用されています。この大仏は聖武天皇の発願により始まった一大国家プロジェクトでした。749年、大仏本体が形になる目処が経ちました。

しかし、金メッキを施すための金の量が大きく不足します。金を確保するために、危険を伴う遣唐使の派遣も検討されていました。このタイミングで、国内にはないと思われていた金の発見を陸奥守が報告しました。現地の官人や功労者に叙位がなされたり、減税の政策が行われたりと当時の政府は大歓喜し、東大寺の大仏は鋳金されることとなります。

奥州藤原氏と金の関係

奥州藤原氏も黄金文化を築いたことで有名です。東北地方を治めることになった藤原清衡は何よりも平和な世の中を作ることを望みました。その望みを叶えるため、度重なる戦で命落とした全ての人々、敵も味方も全ての霊を慰めることが必要だと考えました。これが中尊寺の建立のきっかけです。

中尊寺の建立にあたり、「中尊寺建立供養願文」で争いのない平和な世の中にすることを誓いました。平和な世の中を目指した国造りをすること自体は、歴史の中でも極めて珍しいことです。清衡は金を朝廷への貢ぎ物とすることで、朝廷からの信頼を得ます。これにより、中央の政治闘争に巻き込まれない地位を金によって獲得したのです。

中尊寺の金色堂は現在でも有名ですが、当時の金の産出量がいかに豊富であったか、現在に伝えています。その後は基衡、秀衡と奥州藤原氏の黄金文化は約100年に渡り隆盛を極めていきます。

中国にならい貨幣を発する時代へ

東北地方で金が発見されてから、金は貿易にも活用されました。古代日本では中国との貿易が盛んであったため、輸入品は「唐物」と呼ばれますが、唐物を求めて何度も遣唐使等の使節団が派遣されます。その際の日本からの輸出品に砂金も加わりました。

中国でも金の価値は高いため金が好まれ、使節には大量の金が持たされたという記録も残っているのです。大使には200両もの金が持たされたとも言われています。最澄や空海といった僧侶も渡航する際、金銀数百両を授かったといいます。

中国ではそうして入手した金を貨幣にも使っていました。日本もそれに習い、富本銭や和同開珎などの貨幣が発行されます。当初、貨幣の流通は限定的でしたが、12世紀に宋銭が流入するとこれが一気に広まります。宋銭の貨幣は質が非常に悪いものでしたが、日本はこれを大量に入手するためにも金を使いました。

宋銭などの貨幣だけでなく、中国からは様々なものが伝来し、それらの輸入品が日本文化へ大きく貢献したのも事実です。そういった生まれた漆器などの高級工芸品も輸出品として人気はありましたが、やはり金が好まれたため、日本国内にあった金の相当量が中国に流出したのではないかと言われています。

佐渡の金発掘

佐渡は古くから金の島として知られていて、平安末期の「今昔物語集」などの記述からも窺い知れます。古くから金の存在が知られていた佐渡ですが、江戸時代に金銀鉱脈が発見されました。その後、関ヶ原の戦いに勝利した将軍徳川家康は佐渡を直轄領に指定します。

江戸幕府の直轄領となったことで盛んに金銀が発掘され、日本最大の金銀山となりゴールドラッシュが始まりました。これ以降、江戸幕府の財政基盤を支えていきます。しかし、江戸時代中期からは産出量が少しずつ減ってしまいました。そこで1869年明治政府は西洋技術者を送り込み、佐渡金山発掘を近代化させることで、佐渡金山の増産を目指します。

新設備により金鉱山の近代化を図るだけでなく、技術教育をするための学校も作るなど更なる増産の下地を作ります。これらの施作によって江戸時代前期、最も盛んであった頃の産出量にまで回復させることに成功したのです。1989年に操業を休止するまで、400年にも渡って稼働し続けてきたその歴史を、現在にも伝えてくれています。

世界の金の歴史-古代から

グルジア南部の採鉱活動の歴史は、青銅器時代初期、紀元前4000年紀にさかのぼります。エジプト人は紀元前1300年頃からヌビアで金鉱の採掘を始め、高度な技術を発展させました。実際、古代エジプトには、金についての多様な記述が残されており、金が色や純度、産地によって区別されていたことを示しています。

ローマ人が採掘技術を学んだのは、そうしたエジプトを通じてだったと考えられており、北はウェールズから西はスペイン北西部まで、彼らは帝国全土で採掘を行いました。ウェールズのドラウコシでは青銅器時代に採掘が行なわれていたことを示す考古学的証拠が出ており、スペイン北西部のラス・メドゥラスでは最新の航空レーザー技術によって、これまで存在したと考えられていたよりも更に大規模な採掘活動があったことが明らかになりました。

ローマの博物学者で多作の作家である大プリニウスは、「ハッシング」と呼ばれる技法について述べています。これはローマ人によって導入されたもので、多くは離れた場所にある川から水路を引き、大量の水を使って鉱床を見つけ出します。

ローマは非常に高度な技術をもっていたため、山にいくつも穴を掘り、大量の水でその山を押し流して、金鉱を露出させることもできました。このハッシング法は、ローマで紀元前1世紀から帝国の滅亡まで用いられています。ドイツの鉱山学者ゲオルギウス・アグリコラが16世紀に書いた『デ・レ・メタリカ』に言及こそないものの、この技法は16世紀から20世紀初めまで断続的に用いられ、特にアフリカでの金鉱採掘では盛んに使われました。

 

世界の金の歴史-現代にかけて

続いて、現代にかけて金は世界でどのような役割を担ってきたのかについてご説明します。

カリフォルニアゴールドラッシュ

1840年代から50年代にかけてのカリフォルニア・ゴールドラッシュでは、「水力採掘法」が発達しました。丘の斜面や川岸の砂鉱床に水が噴射され、ときには斜面全体が押し流されます。当然、押し流された土は行き場を求めて低地に堆積し、川の流れを変えたり、破壊的な洪水を招いたりしました。

1884年、下流に住む農民たちがこれに訴えを起こして認められ、1893年以降、カリフォルニアは水の流出を抑えるための規制を増やしたものの、再びこの手法を許可してしまいました。金を採掘するためのこうした努力の背後には、太古の昔から続く金への憧れがあります。実際、金を求める物語の起源は何千年も前にさかのぼります。

イギリスと金本位制

金本位制は1816年のイギリスから始まりました。金本位制とは、金貨をあらゆる商品の価値を表現する基準として使うことを定めた制度です。金には見た目が素晴らしくて腐食に強く、更に加工がし易いといった性質があったため、貨幣の材料として使うにはうってつけでした。

金本位制下では、各国の紙幣流通量は保有する金の量によって決まります。貿易によって発生する金額の差額は金で支払われました。例えば、貿易が赤字になると、足りない分を金で支払うことになり、国内の金の量が減ることで紙幣の流通量も減ることに繋がります。その結果、国民の所得が減って物価も下がるのです。

これによって輸入が減って輸出が増えることになり、赤字が解消するというメカニズムが生まれます。金本位制下のこのメカニズムのことを金本位制の自動調節作用と呼びます。イギリスではこの金本位制を背景に「世界の銀行」となり、世界経済をリードしていくのです。

しかし、第一次世界大戦が始まると、アメリカから大量の武器を輸入する必要に迫られ、併せて大量の金が流出したため、金本位制を停止し金輸出を禁止しました。それに各国も続きます。大戦が集結した後、各国は金解禁を進めましたが、各国の通貨価値が大戦前のレートと合わなくなっていました。

金本位制発足当初、「世界の銀行」であったイギリスでしたが、アメリカへの金流出を抑えられませんでした。その後の世界恐慌の深刻化で起こった国際的な金融不安も乗り越えられず、各国が金本位制を停止する中、1933年にアメリカも金本位制を停止したことで、金本位制自体が崩壊を迎えます。

フランス等の国では、それ以降も金本位制が継続する動きがありましたが、当時最大の国力となったアメリカの協力を得られませんでした。その後各国は徐々に、中央銀行の管理下で紙幣を発行する管理通貨制度へ移行していきました。

 

金需要の未来は?

金投資の未来について考えましょう。株式投資だけでなく、金も投資家たちから熱い注目を集めています。今後の金の未来を考えていくには、いくつかのポイントがありますので解説していきます。

資産としての安定性

金が高い評価を得る要因の1つは、価値の安定性が高いことです。株式の場合、その企業の業績が悪化し倒産するしてしまう可能性があり、最悪のケースでは価値がゼロになってしまうこともあります。対して実物資産である金は価値がゼロになることはありません。世界情勢への大きな不安が漂う昨今、金はその評価を高め続けています。

投資家たちにとって、投資益を最大限高めることはもちろん重要ですが、それと同じくらい重要なのが、できるだけ損を減らすことです。リスクヘッジが必要になった時、頼りになるのが金です。金は今も昔も投資家たちが株式で背負った損失を相殺してきました。いつ株式の価値が急速に下落するかわからない今、金を心に余裕をもたらしてくれるでしょう。

新興国の台頭による投資人口の増大

急速に経済成長を続けている新興国の存在も金需要を押し上げる可能性が大いにあります。特に注目すべきなのがインドです。インドは世界最大の金消費国の1つです。そのインドは今後の数十年の間に最も経済成長する国だと見込まれています。この見込みが現実のものとなれば、インドの中間層人口は全人口の7割を超える可能性もあり、世界最大級の市場にまで成り上がることも予想されています。

投資環境の変化

投資を取り巻く環境そのものが変化する可能性があると言われています。いくつかポイントがありますが、それらにより経済的に不安定な時代が訪れるかもしれません。金投資が積極的になっている要因の1つに低インフレがありますが、その時代が終わるかもしれません。先進国では少子高齢化の影響で、労働年齢人口が年々減っています。

労働力が不足しているにもかかわらず、労働力の需要が増えれば労働者の賃金が上がるため、これが低インフレ時代の終わりをもたらしインフレに突入する可能性が予想されます。労働力の不足を補うために、更に人工知能(AI)技術が発展することが見込まれることでしょう。AIが台頭し、労働者のとって代わることで、失業者が増えるかもしれません。

失業者の増加は所得の再分配を目的とした増税を引き起こし、投資家の自己資金に影響を与える可能性もあります。金は不安定な情勢が続いている時に、需要が高まります。人口の変化やテクノロジーの進歩によって人々が感じる不安定さは更に大きくなり得るのです。金の保有は起こり得るあらゆる事態へのリスクヘッジになります。

工業用途需要の増大

金には工業用途もあります。ジュエリーや投資用だけではありません。スマートフォンや家電製品等の電子機器に留まらず、医薬品に至るまであらゆる製品に使われています。まだまだ金需要の一部に過ぎない工業用途ですが、新たな製品の開発、テクノロジーの進歩によって需要の増大をもたらす可能性があります。

プラチナの存在

金と並んで投資用としての価値が期待されるのがプラチナです。実物資産である点は金と同じように評価できます。現在、プラチナの価格相場は金の相場に大きく水を空けられている形ですが、かつてはプラチナの方が価格が高いもありました。プラチナは金に比べ、工業用途の需要割合が大きいのです。

特に自動車産業における需要が大きいのですが、ディーゼル車離れによる煽りを強く受け、需要が減退し金に比べて低調な値付けが続いている状況です。しかし、アメリカでバイデン大統領の新政権が発足し、風向きが変わる兆しが見えてきました。前政権下でアメリカはパリ協定から脱退しましたが、バイデン大統領は復帰を宣言しています。

また、再生エネルギーの投資も政策に掲げていますが、これがプラチナ需要にとって大きな追い風になる可能性があるのです。プラチナの価格が今後上がってくるのであれば、金の代わりにプラチナを購入しようという動きが加速する可能性があります。プラチナの需要拡大の動向にも目を向けていくと良いでしょう。

 

金の加工技術はどうなっているか?

工業用としても金の価値が高いことはこれまで触れてきました。ここでは金にどのような技術が使われているのか、更に金の技術がどのように活用されているの見ていきます。

金の加工技術の必要性

まず、金自体を加工する必要がなぜあるのかを考えます。金は展性・延性に非常に優れていて、加工のしやすい金属と言われています。最も薄く伸ばすことのできる金属であることから、平面上に伸ばした金箔や糸のように伸ばした金糸を見たことがあるのではないでしょうか。

金属を加工することで「金型」が作られます。金型は現代の工業設備に欠かせないものです。金型はプレス機や鋳造機器に使われています。このプレス機や鋳造機を使うことで、工業製品に使われる部品を大量生産できますが、まず金型で形を作り、それを素材に転写することで大量生産が可能になるという仕組みです。

そもそもの形となる金型の精度は、できあがる工業製品の品質に大きく関わります。金自体を加工する高い技術を日本のメーカーが保有していたことは、日本が経済成長できた要因の1つであると言えるでしょう。金型は金属加工だけでなく、ゴムやプラスチックなどの加工にも使われ、数多くの工業製品を支えています。

古来の金の加工技術

実は、金属の加工技術の起源は定かになっていません。金属の中で最初に加工されたのは金ではないかという説があります。世界四大文明の1つである、古代エジプト文明は世界最古の文明の1つと言われていますが、出土したツタンカーメンのマスクが金が使われていることも有名です。

金と他の金属には大きな違いがあります。他の金属の多くは鉱物や岩石の一部として見つかるため、金属をそこから取り出す技術が必要です。例えば銅は溶鉱炉に入れられて高温度にされることで、鉄などの色々な成分が混ざった鉱物から分離されていき、少しずつ純度を高めていきます。

一方で金の加工にはこの技術が必要ではありません。金だけの塊で見つけられるので、特別な技術は要りません。更に金の性質上、非常に加工がしやすく、金床とハンマーがあれば容易に形を変えられます。ツタンカーメンのマスクは加工のしやすさによってもたらされた、最初の作品群の1つである可能性があるのです。

現代の加工技術の進歩と流通

金属の加工技術の発展と共に、金属自体を発見する技術も日々進歩しています。現代社会は非常に多くの工業製品に依存しています。車や飛行機などの交通機関、心電図やレントゲン装置などの医療機関、例を挙げればキリがありません。

更なる経済発展に必要なのが金属加工技術であると言えます。金の加工しやすい性質や合金にしやすい性質などの様々な優れた性質が必要な製品が考案されるほど、金の工業用途需要も高まっていくことが予想できます。

 

金採掘の現状は?

では、金は現代においてどのように活用されているのでしょうか。資源状況から解説していきます。

採掘可能なのは地球の表面のみ

一方、金はひとつの元素であり、重金属の一種です。より軽い元素と異なり、金は恒星内部の核融合では生成されません。現代の科学によれば、地球上に存在する金は、寿命を迎えた恒星(超新星爆発によって生じた中性子星)の衝突によって作られたとされています。

地球が形成されたとき、その金のほとんど(約1600兆トン)は地球の核へと沈み込み、その後、金は隕石によってもたらされた表層の堆積物として残りました。私達人間が近づいて採掘できるのはこの表層の金鉱であり、その原因となった隕石の衝突が起こったのは、はるか昔のことです。

南アフリカのウィットウォーターズランドの金鉱地帯は、地球上でこれまでに採掘された金の40パーセントを生み出したとされており、その年代は30億年前にさかのぼるが、地球が誕生したのは更にその15億年前です。これらの出来事に比べれば、人間の金との出会いはごく最近のことだと分かります。しかし、人間はその歴史が始まって以来、様々に金を利用してきました。

実はどこでも採掘可能

金はどの大陸でも発見されており、有史以前の人間が採掘し利用した最初の金属のひとつでした。原初の金鉱は、玄武岩や花崗岩のような岩石に埋め込まれた粒子や鉱脈として、あるいは「タービダイト」と呼ばれる岩石層(古代の海洋の働きによって形成された堆積岩層)のなかに見つけられました。金とそれを内包している岩石の結合体は「鉱石」と呼ばれ、その岩石に含まれる金は「金脈」とも呼ばれます。多くの場合、金は石英や黄鉄鉱とともに発見され、銀や銅との天然合金です。

また、純金の金塊は細菌の働きによるものとも考えられており、科学者たちが特に詳しく研究しているのが、「デルフティア・アシドヴォランス」と「カプリアヴィダス・メタリデュランス」というふたつの細菌で、重金属の毒性に遺伝的耐性を持ちます。実際、これらは堆積物を通り抜け、金塊として凝集するナノ粒子に金を分解することが明らかになっています。

金はどこから採れるのか?

私たちが金の発見と言われて連想する光り輝く金塊は、概して「砂」鉱床で見つかります。これは岩石から浸出した金の粒子が、河川の土手に濃集して堆積した鉱床のことです。しかし、史上最大の金塊が見つかったのは地下鉱床でした。

「ウェルカム・ストレンジャー」と名づけられたその金塊は、精錬後の正味重量が約71キログラムという並はずれた大きさで、1858年にオーストラリアで発見され、1859年にロンドンで溶解されました。1938年にブラジルのパラーで発見されたカナン金塊は、ウェルカム・ストレンジャーより更に大きな金塊の一部だった可能性があり、約52キログラムもの金を含有し、現存する最大の金塊とされています。

 

具体的な採掘方法を紹介

金の探索者たちは、隠された金鉱床を見つけるために、いくつかの特別な手法を用いてきました。例えば、ダウジング(埋蔵金から発せられる磁気を感知するという特殊な形状の棒を使用)や、夢占い(19世紀のアイルランドでは、夢で告げられた情報をもとに宝探しに成功した者たちがいたという)です。他に植物を指標とした現代的手法(例えば、トクサは大量の金を吸収するため、それが自生する場所では土壌の金濃度が高いことを示す)などがあります。

実は偶然の発見も多い

しかし、歴史的に見れば、金を取り出そうとする試みのほとんどは、川などで金のかけらや塊を偶然見つけたことから始まりました。ジェームズ・W・マーシャルが建設中の製材所の水路で金を発見したのもやはり偶然で、その発見リフォルニア・ゴールドラッシュのきっかけとなっています。

実際、金石併用時代の金の探索者たちも、カリフォルニア・ゴールドラッシュを描いた映画で見られるような鉱床採掘技術(砂利を水ですすぎ、金のかけらや塊を洗い出す方法)を用いていたようです。「パンニング」はこうした手法の一種で、水を張った大きな鍋(選鉱鍋)で砂利をふるうと、ほかの物質よりも比重のある金が底に沈むのです。

規模が大きくなると、砂利を「流し樋」や「選鉱クレードル」に大量にすくい入れ、更に規模が大きくなると、水の加圧噴射を用いて小石や堆積物を取りのぞき、残った泥水を流し樋へ押し流すといったやり方もあります。

世界の金を合計すると

人間がこれまでに採掘した金を全て合わせると、各辺の長さが20m超、重さが176,000tという金の立方体ができます。地表に近い金鉱は坑道掘りや露天掘りで採掘され、歴史的には砂鉱床の採掘のほうが先だったようだが人間は遠い昔から鉱床の穴掘りを行なってきました。

             

今後の金相場の見通し

金需要が高まることについてはこれまでも触れてきました。更に金相場はどうなるのか考えます。金相場の見通しを考えるには長期的な視野で見通しを立てるのがおすすめです。短期的にはそこまで価格が落ちることはないと言えます。

金相場の変動要因

一般的に、金の価値と貨幣価値は逆相関関係があります。2021年現在、金の価値は上昇傾向にありますが、この背景には新型コロナウイルスの感染拡大、いわゆるコロナショックです。コロナショックにより、先の見えない不安から貨幣の価値は落ち込み、逆に金の価値が上昇しました。2020年の8月には過去最高値を付けるまでに価値を上げました。

今後、この金の上昇傾向が反対に落ち込むようなことがあるとすれば、新型コロナウイルスの感染拡大が収束に向かう時、そして完全に収束した時です。現状ではまだまだコロナショックは続き、堅調に全体的な上昇傾向が続けていくと言っていいでしょう。しかし、収束し経済が安定し、通貨の価値が上がってくると金の価値は下がることになります。そのような形で価値が下がったとしても、ある程度の水準までの落ち着くと見込まれます。

需要は昔から変わらずある

金は2020年の8月に過去最高の価格まで上昇します。前述の通り、これはコロナショックの影響ですが、それだけではなく少しずつその価値を高めていきました。アメリカでリーマンショックが起きた際、投資家は有事には金であると強く認識しました。そこからリーマンショックなどの数々の有事の発生を経て、今の価値まで押し上げていったのです。

そもそも投資家が金に投資する目的は、株式投資のリスクヘッジです。株式は不況により価値がゼロになる可能性を孕んでいますが、実物資産の金は全くの無価値になることはありません。大きな価格の変動が起きづらいので、投資初心者が少額からでも始め易いのも強みです。

どこまで相場は上がるのか

前述の通り、コロナショックで過去最高の価格を付けた金はどこまで上昇するでしょうか。現状の上昇要因のみを考えると、これ以上相場は上がらないかもしれません。新型コロナウイルスの感染拡大もワクチンが広まっていることもあり、いずれは収束する見込みです。

しかし、ここに更なる社会的不安が重なれば話が変わります。過去にはアメリカの同時多発テロが起きた際に価値を上げました。再びあのような大事件が起きてしまう可能性もゼロではありません。そういった不安要素を人々が考えれば考えるほど、金を買おうとする人が増えます。そうなれば単純な需給関係でも金の価値が上がります。

更に言えば、昨今、金の供給量はそこまで増えていません。金の価値を評価する人が増えるほど、つまり金を購入したい人が増えるほど需給関係は需要過多の状態になるため、仮に金の価値が落ち込むにしても少しずつ価格の底が上がっていくことが見込めます。多少の価格の下落を繰り返しながらも、長期的な目線で見れば相場が上がる可能性があります。

 

現代においても資産価値が高い「金」

これまで世界や日本における金の歴史にも触れてきましたが、金は時の権力者への最高の貢ぎ物として使われることもありました。非常に高価値のものとして扱われた、金の現代における価値はどうでしょうか。

金は希少性の高い金属

金はいわゆる「レアメタル」と呼ばれる金属です。銀やプラチナ、パラジウムなどがこのレアメタルにあたりますが、そもそも絶対量が少なかったり、採掘や精錬に必要なコストが高い金属のことを指します。

ジュエリーや工業用にも使われますが、金はその中でも各国の中央銀行において外貨準備で保有されています。2018年には中央銀行などの公的機関によって購入された金の量が、1971年以降で最大になりました。今までに積極的に保有していなかった国も購入していたりと、需要が非常に高まっているのです。

現在、世界中にある金を一箇所に集めると仮定しても、50mプールが4杯にも満たないと言われています。地球上の金の埋蔵量にしても約5t程度だと言われています。前述したようにレアメタルである金は、今後も大きく供給量が増えることはありません。供給量が少ないのに保有しようという人は増える可能性のある、希少性の高い金属と言えます。

初心者から始められる純金積立もおすすめ

希少性の高い金の投資は始めるのが良いか、いくつか投資方法がありますので解説します。まず、金の現物を購入し所持する方法です。手元におくことで安心できるかもしれませんが、手元にあると盗難のリスク等も考えられます。貸金庫などに預けるのも一つですが、料金もかかることを考慮しなければなりません。手元に置くことに安心感をおぼえる方におすすめです。

金ETFを買うのもおすすめです。金ETFとは投資信託で、金価格に連動するように設定されています。売買が容易であり、初心者の方が金投資を始める際にもおすすめと言えるでしょう。ポイントで保有できるものもあるので、そこから始めるのも良いと思います。購入時や売却時に手数料がかかりますが、ネットでも買えるので手軽さは一番の方法だと言えるでしょう。

特におすすめなのが純金積立です。純金積立は毎月一定の金額を買い続ける投資手法です。ドルコスト平均法という手法で、価格変動がある商品を一定金額で買い続けることでリスクを軽減できます。毎月一定金額分だけ購入するので、金の価格が高い時には量が少なくなり、低い時には多く金を買うことになります。

安い時に買い、高い時に売ると投資で利益が得られますが、この手法は買値を安くする手法だと言えるでしょう。そのまま運用会社に金を預けておくこともできますし、重さに応じて金のインゴットに換えることも可能です。今後、金の価格は長期的に見ると更に上がる可能性もあるので、毎月無理にならない金額だけ投資するのはいかがでしょうか。

 

まとめ

このように、最適である可能性を見出せる一方で、その裏にある悲劇についても触れました。以上から読者の皆さんはどのように考えますか。いずれにしても、金の是非はこれからも議論され続けるでしょう。金の歴史はまだまだこれからです。

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