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    金の純度を上げる工夫の変化

佐渡の鉱山で生まれた
金の純度を上げる工夫の変化

金銀吹分法と焼金法

佐渡の相川金銀山で採取された鉱石は金が含まれているものの、銀の比率が高い鉱石です。純度の高い金を錬成するためには、金と銀を分離する必要がありました。

金だけを取り出すために生まれた2つの技術を見ていきましょう。

 

金銀吹分法

江戸時代に生まれた錬成技術が、金銀吹分法です。鉱石を炉の中で溶かして、そこに鉛と硫黄を入れます。すると、硫化銀が浮かんでくるので束ねたワラで水をかけて、銀を取り除くという方法です。

この技術のデメリットとして、一連の作業を10日以上繰り返さないと純度の高い金が精錬できないことが挙げられます。

 

焼金法

金銀吹分法よりも効率を上げるために生まれた技術が、焼金法です。焼金法は海塩を使って金と銀を分離します。

砕いた鉱石をふるいにかけて上粉を得て、海塩を加えて約半日焼き上げます。すると、海塩に含まれるにがりが銀と反応して塩化銀になるので、金を取り出しやすくなるのが特徴です。

 

江戸時代以前の技術と現代の錬成方法

金銀吹分法と焼金法は江戸時代に生まれた技術ですが、その前に伝わった技術もあります。なぜこの方法は広まらなかったのでしょうか。

また現代の金の精錬方法もあわせて見ていきましょう。金の錬成には今と昔で変わったところと変わらないところがあります。

 

江戸時代以前の技術

1591年、南蛮人により伝わった金の精錬技術が灰吹法でした。溶かした鉛に鉱石を入れてゆっくり冷やします。すると銅だけが先に固まって取り除くことができます。その後溶けた鉛に空気を吹き付けると金銀が取り出せるという技術です。

しかし、佐渡の相川金銀山で採れる鉱石は銀の比率が高い鉱石であるため、求められているのは金と銀の分離です。灰吹法は銅を分離する技術であったため使われなくなりました。

 

現代の錬成方法

焼金法を主に金の精錬方法としてきましたが、時代が進むにつれて様々な技術が編み出されてきました。現代での主な手法は電気分解です。溶かした鉱石に銅精鉱とケイ酸鉱、酸素を入れて純度の高い銅にしたあと、そこから電気分解により金だけを精錬します。

現代の精錬技術は進歩していますが、金の純度を高くするためには分離作業を繰り返し行う工程は変わっていません。金の錬成には今も昔も手間がかかっているものです。

 

まとめ

最初は金とその他の金属を分離する技術がなかった日本も、伝えられた技術を工夫することによって、金を生み出すことに成功しました。

 

焼金は今でこそ使われていない技術ですが、一部の業界で純金のことを「やき」と呼ぶのは焼金が由来しています。金を作るために重宝された技術なのが伝わってきますね。

 

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