価値の高い記念硬貨とは?記念硬貨の定義や高く売るコツなど紹介

※下記の画像は全てイメージです
記念硬貨は、歴史的な出来事や偉人の顕彰、国家的な式典などを記念して特別に発行される硬貨です。
一般的な流通貨幣とは異なり、限定発行されることが多く、デザインや素材にも特徴があるため、コレクターからの人気も高く、時間の経過とともに価値が上がる可能性を秘めています。
日本では東京オリンピック記念や皇室関連、地方自治法施行60周年など、さまざまな記念硬貨が発行されてきました。これらの記念硬貨は単なる支払い手段としてだけでなく、歴史的価値や芸術的価値、希少性などから注目されています。
しかし、すべての記念硬貨が高価値というわけではありません。発行枚数や保存状態、人気の有無などによって査定額は大きく変わります。
この記事では、どのような記念硬貨が高値で取引されているのか、そして手持ちの記念硬貨をより高く売るためのポイントについて詳しく解説していきます。
Contents
記念硬貨とは

記念硬貨とは、オリンピックやワールドカップといった国家的行事の開催を記念して発行される金貨や銀貨のことです。日本では、皇室に関する行事の際にも多くの記念硬貨が発行されてきました。
ここでは、記念硬貨の基本知識を簡単に紹介します。
記念硬貨はコレクターに人気の品
記念硬貨は一般的な硬貨と違い、コレクターの収集品としての側面が強く、保管用ケースに入った状態で販売されることがほとんどです。
また、「プルーフ貨幣」という記念硬貨も多く流通しています。
プルーフ貨幣とは流通を目的としたコインではなく、収集家用に特殊な処理を施したコインです。表面を鏡のように磨き上げ、模様の部分を艶消し加工することで、図柄を立体的に際立たせていることが特徴的と言えるでしょう。
ほかのコレクターズアイテムと同様に、記念硬貨も発行枚数が少ないものや入手が難しいものほど高値で取引されています。また、おもに金や銀でできていることから、蓄財や投資の目的で記念硬貨を集める人も少なくありません。
記念硬貨は通常の通貨として使用可能
記念硬貨は通常の通貨と同じように、お店でお金として使うこともできます。お金として使う場合の金額は額面どおりで、表面に「壱万円」と書いてある硬貨であればその価値は1万円です。海外においても、記念硬貨を発行した国では通貨として使えるのが通例です。
ただし、自動販売機や自動精算機なども記念硬貨に対応していないため、注意が必要です。
記念硬貨を額面どおりの額でどこでも使いたいのであれば、金融機関で同じ金額の硬貨やお札に交換してもらうのが良いでしょう。
記念硬貨の価値はこれから上がる?

記念硬貨の価値がこれから上がるかどうかは、一概には言えません。いくつかの要素が影響します。
まず、価値が上がりやすいのは「発行枚数が少ないもの」や「保存状態が良いもの」、「人気のテーマ(天皇即位、オリンピックなど)」に限られる傾向があります。金や銀を使った硬貨は、地金価格の上昇に連動して価値が上がることもありますが、記念硬貨としての付加価値とは言えないでしょう。
多く発行された500円記念硬貨などは、収集需要が限定的で、現在も額面程度かやや上乗せされる程度で取引されています。そのため、希少性が低い記念硬貨は長期的にも大きく値上がりしにくいと考えられます。
- おたからや査定員のコメント
つまり、「希少性・人気・地金価値」という3つの条件を満たす記念硬貨は将来的に価値が上がる可能性がありますが、一般的な発行枚数のものは価値が上がりにくいと言えるでしょう。

高額査定が期待できる記念硬貨12選

記念硬貨といっても、その買取金額の相場はさまざまです。金貨や銀貨の場合は、硬貨本来の価値だけでなく、保存状態や付属品の有無も買取金額に影響します。
ここでは、高額査定の可能性が高い日本製の記念硬貨12選を紹介します。
【1986年】天皇陛下御在位60年記念硬貨
昭和天皇の御在位60周年を記念して、1986年と1987年に発行された硬貨です。
金貨・銀貨・白銅貨の3種類があり、金貨は日本で初めて発行された記念金貨として知られています。
金貨は額面金額が10万円で、表面には鳩と水が、裏面には菊の紋章が描かれています。純金製でサイズは直径30mm、重さは20gです。1986年に1,000万枚発行され、1987年に100万枚が追加発行されました。
銀貨は額面金額が1万円で、表面には日の出と瑞鳥および瑞雲が、裏面には菊の御紋章が描かれています。純銀製でサイズは直径35mm、重さは20gです。1986年に1,000万枚発行されました。
白銅貨は額面金額が500円で、表面には天皇陛下御即位の儀式が行われた京都御所内の「紫宸殿(ししんでん)」が、裏面には菊の御紋章が描かれています。
素材は銅75%・ニッケル25%で、サイズは直径30mm、重さは13gです。1986年に5,000万枚発行されました。
【1990年】天皇陛下御即位記念硬貨
平成天皇が御即位したことを記念して、1990年に発行された硬貨です。金貨と白銅貨の2種類があります。
金貨は額面金額が10万円で、表面には鳳凰と瑞雲が、裏面には菊の御紋とそのまわりに桐と唐草が描かれています。純金製でサイズは直径33mm、重さは30gです。発行枚数は200万枚、うち10万枚は白銅貨とセットで販売されました。
白銅貨は額面金額が500円で、表面には特別御料儀装車、裏面には菊の御紋と束帯の紋様が描かれています。素材は銅75%・ニッケル25%で、サイズは直径30mm、重さは13gです。3,000万枚が発行されました。
【1993年】皇太子殿下御成婚記念硬貨
皇太子殿下が御成婚されたことを記念して、1993年に発行された硬貨です。金貨・銀貨・白銅貨の3種類のほか、さらに記念切手も発行されました。
金貨は額面金額が5万円で、表面には瑞鳥である2羽の鶴と波の模様が、裏面には菊の御紋章と皇太子殿下の御印である梓が描かれています。純金製でサイズは直径27mm、重さは18gです。発行枚数は200万枚で、うち10万枚はプルーフ金貨として発行されました。
銀貨は額面金額が5,000円で、表面には2羽の鶴と瑞雲が描かれており、裏面は金貨と同様です。純銀製でサイズは直径30mm、重さは15gで、発行枚数は500万枚です。
白銅貨は額面金額が500円で、表面には2羽の鶴と波が描かれており、裏面は金貨と同様です。素材は銅75%・ニッケル25%で、サイズは直径26.5mm、重さは7.2gで、発行枚数は3,000万枚です。
【1998年】長野オリンピック記念硬貨
長野オリンピック開催を記念して、1998年に発行された記念硬貨です。金貨や銀貨、白銅貨の3種類があり、表面のデザインはそれぞれ3種類ずつ用意されました。
金貨は額面金額が1万円で、表面には「スキージャンプ」「フィギュアスケート」「スピードスケート」の3種類が、裏面には長野県の県花「りんどう」と五輪マークが描かれています。
純金製でサイズは直径26mm、重さは15.6gです。発行枚数は各5万5,000枚、計16万5,000枚です。
銀貨は額面金額が5,000円で、表面は「アイスホッケー」「バイアスロン」「パラリンピック・アルペンスキー」の3種類が、裏面には長野県の県獣「かもしか」が描かれています。
素材は銀と銅の合金で、サイズは直径30mm、重さは15gです。発行枚数は各500万枚、計1,500万枚です。
白銅貨は額面金額が500円で、表面は「スノーボード」「ボブスレー」「フリースタイルスキー」の3種類が、裏面には長野県の県鳥「らいちょう」が描かれています。素材は銅75%・ニッケル25%で、サイズは直径26.5mm、重さは7.2gです。発行枚数は各2,000万枚、計6,000万枚です。
【1999年】天皇陛下御在位10年記念硬貨
平成天皇の御即位10周年を記念して、1999年に発行された硬貨です。金貨と白銅貨の2種類が発行されました。
金貨は額面金額が1万円で、表面には鳳凰と桐と白樺が、裏面には菊紋と橘と桜が描かれています。サイズは直径28mm、重さは20gです。発行枚数は20万枚で、うち10万枚はプルーフ仕上げの500円白銅貨とセットで販売されました。
白銅貨は額面金額が500円で、表面には富士山と菊が、裏面には金貨と同様のデザインが描かれています。サイズは直径26.5mm、重さは7.2gで、発行枚数は1,500万枚です。
【2002年】FIFAワールドカップ記念硬貨
日韓共同開催されたFIFAワールドカップを記念して、2002年に発行された硬貨です。21世紀最初のワールドカップでアジア初開催ということもあり、当時国内では大いに盛り上がりました。
発行されたのは、金貨・銀貨・ニッケル黄銅貨の3種類です。
金貨は額面金額が1万円で、表面にはサッカーをプレイする選手とストライプ、裏面にはワールドカップのエンブレムと桜、虹、サッカーボールが描かれています。サイズは直径26mm、重さは15.6gで、発行枚数は10万枚です。
銀貨は額面金額が1,000円で、表面にはトロフィーと桜、韓国国花のムクゲが、裏面にはエンブレムと選手の姿が描かれています。サイズは直径40mm、重さは31.1gで、発行枚数は10万枚です。
ニッケル黄銅貨のみ、3種類発行されています。額面金額は500円で、表面には選手の姿と、それぞれ「南北アメリカ」「アジア・オセアニア」「ヨーロッパ・アフリカ」の地図が、裏面にはエンブレムと試合時間が描かれています。
サイズは直径26.5mm、重さ7gです。発行枚数は各1,000万枚、計3,000万枚です。
【2005年】日本国際博覧会記念硬貨
愛知県で開催された万国博覧会「愛・地球博」を記念して、2005年に発行された硬貨です。
日本では1970年の大阪万博以来、実に35年ぶりの開催で、期間中は国内外から2,200万人もの人々が訪れました。記念硬貨は、金貨・銀貨・ニッケル黄銅貨の3種類があります。
金貨は額面金額が1万円で、表面には地球とその自然と地球にいるコノハズクの親子が描かれています。裏面には万博のシンボルマークと大地を表す5本の線が描かれており、サイズは直径26mm、重さは15.6gで、発行枚数は7万枚です。
銀貨は額面金額が1,000円で、表面には若木が地球を取り巻いている図柄が、裏面は金貨と同様のデザインが描かれています。サイズは直径40mm、重さは31.1gで、発行枚数は7万枚です。
ニッケル黄銅貨は額面金額が500円で、表面には地球と世界地図が重なった図柄が、裏面は金貨と同様のデザインが描かれています。サイズは直径26.5mm、重さは7gで、発行枚数は824万1,000枚です。
【2009年】天皇陛下御在位20年記念硬貨
平成天皇の御即位から20年を記念して、2009年に発行された記念硬貨です。金貨とニッケル黄銅貨の2種類があります。
金貨は額面金額が1万円で、表面には鳳凰と瑞雲と皇居・二重橋が、裏面には菊花紋章が描かれています。サイズは直径28mm、重さは20gです。発行枚数は10万枚で、金貨とニッケル黄銅貨のセットも同時に販売されました。
ニッケル黄銅貨は額面金額が500円で、表面には菊の花が、裏面には菊花紋章が描かれています。サイズは直径26.5mm、重さは7gで、発行枚数は1,000万枚です。
【2015年】東日本大震災復興事業記念貨幣(第一次発行)
2011年、東日本大震災によって東北地方は甚大な被害を被りました。これを受けて政府は復興庁を創設し、多様な復興事業を展開しています。この一連の復興事業を国民的事業とみなし、2015年に発行された記念硬貨が「東日本大震災復興事業記念貨幣」です。
記念貨幣は、第一次から第四次の計4回発行されました。第一次発行分のみ造幣局がデザインし、そのほかは一般公募でデザインを選んでいます。
金貨(第一次)は額面金額が1万円で、表面には復興特別区域の地図と鳩が、裏面には奇跡の一本松と鳩が描かれています。サイズは直径26mm、重さは15.6gで、発行枚数は1万4,000枚です。
銀貨(第一次)は額面金額が1,000円で、表面には大漁船と稲穂が、裏面には奇跡の一本松と鳩が描かれています。サイズは直径40mm、重さは31.1gで、発行枚数は6万枚です。
【2018年から2020年】東京オリンピック・パラリンピック競技大会記念硬貨
東京オリンピック・パラリンピックの開催を記念して発行された記念硬貨です。新型コロナウイルスの影響で開催は2021年となりましたが、「2020」の文字がしっかりと刻印されています。
記念硬貨は、金貨・銀貨・クラッド貨幣・バイカラークラッド貨幣の4種類があります。第一次から第四次にわたり4回発行されましたが、バイカラークラッド貨幣は第四次のみの発行です。
金貨(第一次)は額面金額が1万円で、表面に流鏑馬(やぶさめ)と心技体の文字が、裏面には大会エンブレムと五輪マークが描かれています。サイズは直径26mm、重さは15.6gで、発行枚数は4万枚です。
銀貨(第一次)は額面金額が1,000円で、表面には水泳の図柄が、裏面には大会エンブレムとソメイヨシノ、イチョウの葉が描かれています。サイズは直径40mm、重さは31.1gで、発行枚数は10万枚です。
クラッド貨幣(第一次)は額面金額が100円で、表面にはフェンシングの図柄が、裏面には大会エンブレムが描かれています。サイズは直径22.6mm、重さは4.8gで、発行枚数は394万8,000枚です。
バイカラークラッド貨幣(第四次)は額面金額が500円で、表面には雷神の図柄が、裏面には大会エンブレムと五輪マーク、スポーツピクトグラムが描かれています。サイズは直径26.5mm、重さは7.1gで、発行枚数は400万1,000枚です。
【2023年から2025年】2025年日本国際博覧会記念貨幣
2025年大阪・関西万博を記念して発行される記念硬貨で、第一次から第三次まで計3回に分けて発行されています。
発行時期によって、デザインが変わることが特徴です。
第一次発行(2023年)
- 千円銀貨幣:純銀製、直径40mm、重さ31.1g、発行枚数5万枚
- 表面:万博会場の夢洲全景と公式ロゴマーク
- 裏面:虹色発色加工を施したロゴマーク
- 販売価格:13,800円(税込)
第二次発行(2024年)
- 千円銀貨幣:純銀製、直径40mm、重さ31.1g、発行枚数5万枚
- 表面:公式キャラクター「ミャクミャク」、ハート、双葉
- 裏面:虹色発色加工を施したロゴマーク
- 販売価格:13,800円(税込)
第三次発行(2025年)
- 一万円金貨幣:純金製、直径26mm、重さ15.6g、発行枚数3万枚
- 表面:「ミャクミャク」と日本政府館
- 裏面:虹色発色加工のロゴマーク
- 販売価格:268,000円(税込)
- 千円銀貨幣:純銀製、直径40mm、重さ31.1g、発行枚数5万枚
- 表面:「ミャクミャク」、万博会場からあふれ出す光、虹(世界初のホログラム潜像技術)
- 裏面:ロゴマーク
- 販売価格:15,200円(税込)
- 五百円貨幣:ニッケル黄銅・白銅・銅製、直径26.5mm、重さ7.1g、発行枚数232.8万枚
- 表面:「ミャクミャク」
- 裏面:ロゴマーク
- 金融機関で額面500円で引き換え可能
- コンプリートセット:全5種類の記念貨幣を特製ケースに収納、限定1,000個、344,000円(税込)
【番外編】1964年東京オリンピック記念硬貨
1964年の東京オリンピック開催を記念して発行された、日本初の記念硬貨です。1,000円銀貨と100円銀貨の2種類があります。
1,000円銀貨は、表面には富士山と桜が、裏面には五輪マークと桜が描かれています。100円銀貨は、表面には聖火台と五輪マークが描かれ、裏面は太陽に「100」が重なったデザインです。
1,000円銀貨は各世帯に1枚、100円銀貨は各国民に1枚を目安に発行枚数が決められたため、1,000円銀貨が1,500万枚、100円銀貨が8,000万枚発行されました。
海外で発行されている人気の記念硬貨
海外でも記念硬貨は発行されており、人気の高い一部の硬貨は日本でも高値で取引されています。
ここでは、海外で人気の記念硬貨の概要と買取相場を紹介します。
ブリタニア硬貨

イギリスのブリタニア硬貨は2種類あり、1987年にブリタニア金貨が、1997年にブリタニア銀貨が発行されました。発行されている金貨は、1・1/2・1/4・1/10トロイオンスの4種類です。
デザインは、2022年までは表面にエリザベス女王の横顔が、2023年からは新たな国王であるチャールズ3世が描かれています。裏面のデザインはブリタニア女神です。
ブリタニア女神はイギリスを擬人化した女神で、2000年以上にわたってイギリスで崇められてきた存在です。ブリタニア硬貨には、平和を象徴するオリーブの枝、軍事力を象徴する三つ又の槍や盾とともに、ブリタニア女神が描かれています。
原料は、2012年まで金貨に銀や銅を混ぜていましたが、2013年以降は純金で製造されています。同年に銀貨も純銀製となりました。
メイプルリーフ金貨

メイプルリーフ金貨は、1979年からカナダ王室造幣局によって発行されている純金製の硬貨です。発行されている金貨は、1・1/2・1/4・1/10・1/20トロイオンスの5種類です。
デザインは、表面にはエリザベス2世が、裏面にはサトウカエデの葉(メイプルリーフ)が描かれています。
金貨としては世界一の流通量を誇り、国際市場でもその価値は高く評価されています。流通量が多いことから、買取価格は希少価値よりも金の価格動向に左右されるのが特徴です。
パンダ硬貨

パンダ硬貨は、1982年から中国が発行している地金型硬貨です。
金貨と銀貨があり、パンダ金貨は1・1/2・1/4・1/10・1/20トロイオンスの5種類です。収集用として、鏡面仕上げをしたプルーフコインも発行されています。
表面にジャイアントパンダが、裏面に北京の天壇がレリーフされていて、パンダのデザインは毎年異なります。特に、1980年代と1990年代初期のデザインは人気が高く、高値で取引される傾向があります。
ソブリン金貨

ソブリン金貨は、1817年からイギリスで法定貨幣として発行されている金貨です。1929年の世界恐慌を機に法定貨幣としての役割を終えてからも、記念硬貨として現在にいたるまで製造されてきました。
発行されている金貨は、5・2・1・1/2ポンドの4種類があります。デザインは、表面にはイギリスの君主の横顔が描かれており、裏面はゲオルギオスという聖人が竜を退治する姿を描いたものが多いです。
発行枚数が多く、取引価格はそれほど高くありません。一方で希少性の高い年号のものは高値で取引されます。希少価値の高い発行年度として、おもに1819年・1828年・1841年・1875年などがあげられます。
なお、イギリスでは1489年から1604年にもソブリン金貨と呼ばれる金貨が発行されており、表面には王座に腰かける国王が描かれていました。
ウィーン金貨

ウィーン金貨は、1989年からオーストリア造幣局が発行している硬貨です。正式名称を「ウィーン金貨ハーモニー」といい、資産的な価値だけでなく、デザインの美しさからも人気があります。
発行されている金貨は、1・1/2・1/4・1/10・1/25トロイオンスの5種類ですが、2004年に限定15枚で1,000トロイオンスの硬貨が発行されました。
デザインはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団にちなみ、表面にはパイプオルガンが、裏面にはバイオリンやハープ、ウィーンホルンなどがレリーフされています。
カンガルー金貨

オーストラリア政府公営のパース造幣局が、1990年から毎年発行している硬貨です。カンガルー金貨・メイプルリーフ金貨・ウィーン金貨は「世界三大金貨」と呼ばれています。
発行されている金貨は、1・1/2・1/4・1/10・1/20トロイオンスの5種類です。デザインは、表面にはエリザベス2世、裏面にカンガルーが描かれています。なかでも、カンガルーは毎年デザインが変わるのが特徴です。
1986年から1989年に発行されたものは、裏面にカンガルーではなく自然金塊(ナゲット)が描かれていたことから、「ナゲット金貨」とも呼ばれています。
記念硬貨を高く売るコツ

記念硬貨を高く売るためのポイントは以下のとおりです。
- 保存状態に注意する
- 付属品をすべてそろえる
- セット品をそろえて査定に出す
ここでは、それぞれのポイントについて簡単に解説します。
保存状態に注意する
記念硬貨の価値を左右する最も重要な要素が保存状態です。傷や汚れ、変色などがない「未使用品」や「完全未使用品」と評価される硬貨は、最も高い査定額が期待できます。特に表面の輝きや鋭いエッジが保たれているものは高評価を受けやすいでしょう。
傷や汚れなどが気になった場合は、自分でクリーニングやメンテナンスを行うと、かえって硬貨を傷つけてしまう恐れがあります。
素人の手による磨きや洗浄は、表面の微細な傷の原因となり、価値を下げてしまうことも少なくありません。
もし汚れが気になる場合は、柔らかい布で優しく拭く程度にとどめ、専門業者のアドバイスを受けることをおすすめします。
付属品をすべてそろえる
記念硬貨を査定に出す際、専用の箱やケース、証明書など発行時の付属品がすべてそろっていれば、買取価格が上がることがあります。
付属品がそろっていれば価値が高まり、より高い金額での買取が期待できるはずです。
付属品がなくても硬貨そのものの価値で買い取ってもらうことは可能です。しかし、付属品がないと、ある場合に比べて価値は下がる傾向にあります。
セット品をそろえて査定に出す
いくつかの種類を発行している記念硬貨の場合、金貨と銀貨など、素材の違う硬貨がセットで販売されることがあります。記念硬貨のセット品は単品で売られているものより希少価値が高く評価される傾向にあります。
たとえば、オリンピック記念硬貨や皇室関連の記念硬貨などは、シリーズ全体がそろっていると、コレクターからの需要が高まるため査定額がアップすることが多いです。
なかには単品で販売されていないレアな硬貨もセットに含まれていることがあり、そのような場合は特に高額査定につながります。
もし一部のみをお持ちの場合でも、できるだけセットの形に近づけることで価値が高まりますので、なるべくそろえて査定に出すことをおすすめします。
まとめ
近年、金の価格上昇が顕著になっており、純金の記念硬貨の注目度が高まっています。さらに、記念硬貨にはコレクターズアイテムとしての価値もあります。
家に眠っている記念硬貨を査定に出せば、思わぬ収入が得られるかもしれません。
記念硬貨の価値を正しく判定してもらうには、豊富な実績がある買取専門店を利用するのがおすすめです。プロの査定士が多数在籍する「おたからや」で、お手持ちの硬貨を無料査定に出してみてはいかがでしょうか。
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「おたからや」での硬貨の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「硬貨」の参考買取価格の一部を紹介します。
| 画像 | モデル名 | 参考買取価格 |
|---|---|---|
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明治4年(1871)旧10円 記念金貨 | 1,051,000円 |
![]() |
24金(K24)メイプルリーフ金貨 1オンス | 582,800円 |
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中国1983年 パンダ10元 銀貨 | 437,000円 |
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22金 (K22) ブリタニア金貨 50ポンド 1/2オンス | 304,800円 |
![]() |
地方自治法 施行60周年 記念千円 銀貨幣プルーフ貨幣Bセット 47都道府県コンプリート | 277,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
記念硬貨では市場での人気度や発行枚数が少なく希少性が高いものほど価値が上がる傾向にあるでしょう。そのほかにも、鑑定書の有無や由来の明確さ、純金や純銀といった素材の価値も、価格に影響を及ぼす要素です。
硬貨の査定においては、単なる金属の価値だけでなく、その歴史的背景やデザインの特徴、保存状態など多くの要素が評価に影響します。
- おたからや査定員のコメント
「おたからや」では、金貨・銀貨をはじめとした各種硬貨を幅広く査定しております。素材の価値はもちろん、発行年や保存状態、希少性などを丁寧に見極め、適正な価格をご提示いたします。さらに、オリンピック記念硬貨や地方自治体記念硬貨などの記念硬貨についても査定対象です。ご不要になった硬貨やコレクション品も、新たな価値へとつなげられるよう、誠意をもってご対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

硬貨の買取なら「おたからや」
「おたからや」では傷や汚れがある場合でも、素材としての価値や希少性を丁寧に見極め、現在の市場動向を踏まえたうえで適正な価格をご提示いたします。店頭買取だけでなく、出張買取やオンライン査定にも対応しているため、ご自宅にいながら手軽にご利用いただけるのも安心ポイントです。
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おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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