有事の金とは?その意味と資産形成に加えるべき投資の理由を徹底解説

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「有事の金」という言葉を耳にする機会が増えていませんか。戦争や金融危機が起こるたびに金価格が上昇するニュースを見て、「自分も金を持っておくべきなのか」と気になっている方は多いはずです。
本記事では、有事の金の基本的な意味から、金が選ばれる理由とそのメカニズム、過去の具体的事例を解説します。あわせて、投資方法の種類と比較、さらに金投資のメリット・デメリットまで網羅的に取り上げます。
「金投資は本当に自分に向いているのか」と迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

Contents
- 有事の金とは?意味や注目される理由を解説
- なぜ有事の時に金が買われるのか?背景とメカニズムを解説
- 過去の有事における金価格の具体的事例
- 有事の金はいつまで続く?金価格上昇の期間と終息のパターン
- 金投資の基本|資産としての価値と種類
- 金投資のメリット・デメリット|失敗しないために知っておくべきこと
- 金投資が向いている方・向いていない方
- 有事の金を買うタイミングはいつ?購入・売却の判断基準
- 今後の金価格の見通しと代替資産との比較
- 有事の金は本当に安全か?リスクと限界を正しく理解する
- 有事の金に関するよくある質問
- Q. 有事の金とは具体的にどのような意味ですか?
- Q. なぜ有事になると金の価格が上がるのですか?
- Q. 有事の金は本当に安全な投資先ですか?
- Q. 有事の金はいつから注目されるようになったのですか?
- Q. 現在の金価格は高すぎますか?今から買っても遅いですか?
- Q. 金と株式はどちらに投資すべきですか?
- Q. 金投資を始めるにはいくら必要ですか?
- Q. 純金積立と金ETFはどちらがおすすめですか?
- Q. 金の現物を自宅で保管しても大丈夫ですか?
- Q. 金投資で利益が出た場合、税金はどうなりますか?
- Q. 金はインフレに強いと言われるのはなぜですか?
- Q. 中央銀行が金を買い増ししているのはなぜですか?
- Q. 有事の金と有事のドルはどう違いますか?
- Q. 金と仮想通貨(ビットコイン)はどちらが有事に強いですか?
- Q. 金の延べ棒(インゴット)と金貨はどちらがおすすめですか?
- Q. 有事の金は日本円建てと米ドル建てで動きが違いますか?
- Q. 金投資に適したポートフォリオの割合はどのくらいですか?
- Q. 金を売却するベストなタイミングはいつですか?
- Q. 有事の金はこれからも有効な投資戦略ですか?
- Q. 手元にある金を売却したい場合、どこに相談すればよいですか?
- まとめ
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有事の金とは?意味や注目される理由を解説

有事の金とは、戦争や経済危機などの非常時に価値が高まるとされる金のことを指します。金は世界共通の実物資産であり、情勢不安時の資産防衛手段として注目されてきました。ここではその基本的な意味や背景について、詳しく見ていきます。
「有事」とはどのような状況を指すのか?
「有事」とは、平時とは異なる危機的な状況のことです。具体的には戦争や地政学リスク、金融危機や自然災害、パンデミックなどが該当します。
有事の具体例としては、2008年のリーマンショック、2022年のロシアによるウクライナ侵攻、2020年の新型コロナウイルス感染拡大などが挙げられます。
経済や社会が混乱する局面では、通貨や株式の価値が不安定になりやすく、信用リスクのない実物資産である金への注目が高まります。有事の金という言葉は、経済や社会が不安定な時に買われやすくなる金を象徴する表現として広く定着しています。
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有事の金が注目される理由とは
金が有事に注目される最大の理由は、国家や通貨の信用に依存しない実物資産であり、独立した価値を持つ点にあります。株や債券、法定通貨は、その発行元の信用が前提となっていますが、金は世界共通で価値が認められています。
特に、戦争や通貨不安、金融システムの混乱などが発生した際には、資産保全の手段として金の需要が急増し、価格が上昇しやすくなります。
世界各国の中央銀行が金の保有を増やす動きは、金が安全資産として意識されていることを示す材料です。
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金は有事に強い資産として、戦争や金融不安が起きるたびに注目を集めてきました。足元の地政学リスクや為替動向の影響で、買取市場でも動きが出ています。当店「おたからや」では、インゴットや金貨はもちろん、ジュエリーや片方だけのピアスといったアイテムも1点ずつ丁寧に査定いたします。金相場が高い今こそ、売却を検討する好機です。

なぜ有事の時に金が買われるのか?背景とメカニズムを解説

戦争や金融不安といった有事において、金が資産として注目される理由や、他の資産との違いを具体的に解説します。
金が「無国籍通貨」として選ばれるワケ
金は世界中どこでも価値を認められる実物資産であり、通貨のように各国家の信用に依存していません。そのため「無国籍通貨」とも呼ばれています。
ドルや円といった法定通貨は、発行国の財政状況や金融政策の影響を受けますが、金は特定の国の信用や政策に直接依存しにくい点が特徴です。また、金は現物として保有できるため、インフレや金融危機、預金封鎖などの非常時においても、安全資産としての役割を果たせます。
通貨価値の下落や市場の混乱が発生すると、投資家は信頼性の高い金へ資産を移す傾向があり、金への需要増加が金価格の上昇につながります。
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有事に強い資産の特徴とは
有事に強い資産に共通する3つの特徴を表にまとめました。
| 特徴 | 内容 | 金の該当状況 |
| 価値の保存性 | 通貨のように価値が大きく下落することが少なく、長期的に価値を維持できる | 数千年にわたり価値を保持してきた実績がある |
| 流動性 | 世界中で売買でき、必要な時に現金化しやすい | 国際市場で24時間取引され、換金性が高い |
| 独立性 | 発行体(国家や企業)の信用に依存せず、独立した価値を持つ | どの国家・通貨にも依存しない実物資産である |
株式や債券は、企業業績や金利、発行国の信用度に大きく影響されるため、有事の際には価格が乱高下しやすい傾向があります。金は上記3つの特徴をすべて満たす代表的な資産であり、混乱時にも価値を保ちやすいため、資産を守る手段として世界中の投資家に選ばれています。
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国家リスクや信用不安と金価格の関係
国家の財政破綻や政情不安が発生すると、その国の通貨や債券の信用が急落する可能性があります。
こうした「信用不安」が起きた際、投資家は金を安全資産として選ぶ傾向があり、結果として金の需要と価格が上昇します。
2010年代のギリシャ債務危機や2016年の英国EU離脱(ブレグジット)の際、金価格は上昇を記録しました。政府や通貨への信頼が揺らぐ局面で、金は信頼できる資産として機能した実例です。
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株・債券・不動産との比較
株式は企業業績や景気に影響を受けやすく、金融危機時には大きく下落するリスクがあります。債券も、金利や発行国の信用に左右されるため、インフレ局面では不利になりがちです。
不動産は実物資産である一方、流動性が低く、地政学リスクや災害などによって資産価値が下がるケースがあります。
これに対し金は、短期的には価格変動があるものの、長期的には価値を維持しやすく、世界中で取引できる点が大きな強みとなっています。
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過去の有事における金価格の具体的事例

過去の有事には、金価格が大きく変動した事例が多数あります。ここでは、リーマンショックや新型コロナウイルスのパンデミック、現在も続く地政学リスクなどの背景と金価格の推移を時系列で整理し、有事における金の動きを解説します。
リーマンショック|金融不安が高まり、金価格が上昇
2008年のリーマンショックは、世界経済に大打撃を与えた金融危機です。サブプライムローン問題が発端となり、信用収縮が世界中に波及しました。このような状況下で、安全資産である金への信頼が高まり、金価格は大きく上昇しました。
リーマン・ブラザーズが破綻した2008年9月以降、金価格は一時的に下落したものの、翌年以降は回復と上昇を続け、2011年には1トロイオンスあたり約1,920ドルまで高騰しています。
リーマンショック後の金価格上昇は、金融システム全体への不安が高まる中で、金が通貨に代わる安全な価値の保存手段として再評価された結果です。
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新型コロナウイルス感染症のパンデミック|世界経済の先行き不透明感から金が買われる
2020年に発生した新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の世界的流行は、経済活動を一時停止させ、株式市場に大きな混乱をもたらしました。
パンデミック初期には、株の暴落とともに金も一時的に売られる局面がありました。その後、各国の大規模な金融緩和政策や低金利政策が実施されると、通貨価値への不安が高まり、金に資金が流入していきます。
2020年8月には金価格が当時の史上最高値を更新し、1トロイオンスあたり2,000ドルを超える水準に達しました。経済の先行き不安と金融政策への警戒感が、この価格上昇を後押ししました。
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進行中の紛争|地政学リスクの高まりが金価格を押し上げる
近年では、ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の不安定化など、地政学リスクが世界中で高まっています。特に2022年2月以降、ロシア軍のウクライナ侵攻を受けて国際社会は混乱しました。経済制裁や原油価格高騰、サプライチェーンの混乱といった影響が連鎖的に広がっています。
世界経済を覆う先行き不透明感により投資家心理は悪化し、安全資産である金への需要が急増しました。2022年3月には金価格が一時的に1トロイオンスあたり2,000ドルを突破しています。
ロシア・ウクライナ紛争のような地政学リスクは、一国の金融政策だけでは抑えきれない不確実性を伴います。そのため、世界中の投資家が金を逃避資産として選択する傾向が強まっています。
有事の金はいつまで続く?金価格上昇の期間と終息のパターン

過去の事例を振り返ると、金価格上昇の持続期間には一定のパターンが見られます。短期的な地政学リスク(紛争の勃発など)では数週間から数カ月で価格が落ち着くケースが多いです。
一方、金融システム全体への不信感が広がった場合は異なります。リーマンショックのようなケースでは数年単位で上昇トレンドが継続する傾向があります。
短期的な有事と金価格の動き
短期的な有事とは、局地的な紛争や政治的混乱など、影響範囲が限定的で収束の見通しが立ちやすい危機を指します。湾岸戦争(1990年〜1991年)の際、金価格は侵攻直後に急騰したものの、戦況の見通しが立つにつれて数カ月で上昇前の水準に戻りました。
短期的な有事における金価格上昇の特徴は次の2点です。
- 危機発生直後に急騰する「初動上昇」が発生しやすい
- 事態の収束や解決の見通しが立つと価格は比較的早く落ち着く
短期的な有事で金投資を行う場合、「高値づかみ」のリスクに注意が必要です。危機のニュースが広まった時点で、価格に織り込まれている場合があります。
長期的な有事と金価格の動き
長期的な有事とは、金融危機やパンデミックのように世界経済全体に影響を及ぼし、収束に時間がかかる危機を指します。
リーマンショック後の金価格は、2008年の危機発生から2011年の最高値まで約3年間上昇を続けました。同様に、2020年3月のコロナショックによる急落以降も、断続的な上昇トレンドが続いています。
長期的な有事における金価格上昇の特徴は次の4点です。
- 初動では株式と同様に売られることがある(現金化需要)
- その後、金融緩和やインフレ懸念を背景に本格的な上昇が始まる
- 上昇トレンドは数年単位で継続する傾向がある
- 史上最高値を更新するケースも見られる
長期的な有事においては、金を「一時的な避難先」ではなく「中長期の資産保全手段」として位置づけることが有効です。
金価格上昇の終息を見極めるポイント
金価格の上昇が終息に向かうサインを見極めることは、売却タイミングを判断する上で重要です。一般的に、以下のような状況が重なると金価格は調整局面に入りやすくなります。
- 各国中央銀行が金融引き締め(利上げ)に転換する
- 地政学リスクが後退し、市場のリスク選好が回復する
- 株式市場が安定し、資金が株式や債券に回帰する
- インフレ率が落ち着き、実質金利がプラスに転じる
金価格の動向を予測する際は、「危機そのもの」だけでなく「危機への対応策」にも注目することが大切です。金融緩和が続く限り金価格は底堅く推移しやすく、引き締めに転じると下落圧力がかかる傾向があります。
金投資の基本|資産としての価値と種類

金は、現物資産として長年にわたり価値を保ってきました。近年では、現物の購入だけでなく、積立やETFなど投資スタイルも多様化しています。
ここでは、金投資の種類や特徴、資産としての安定性や他の資産との分散効果について見ていきましょう。
金投資の主な方法
金投資には主に3つの方法があり、それぞれ特徴が異なります。
| 投資方法 | 最低投資額の目安 | メリット | デメリット | 向いている方 |
| 金地金(現物) | 数万円〜数十万円 | 実物を手元に保有できる安心感、金融システムに依存しない | 保管コスト・盗難リスクがある、まとまった資金が必要 | 実物資産への安心感を重視する方、中級者以上 |
| 純金積立 | 月々1,000円程度〜 | 少額から始められる、ドルコスト平均法でリスク分散、現物引き出しも可能 | 積立手数料・引き出し費用がかかる | 初心者、コツコツ資産形成したい方 |
| 金ETF・投資信託 | 100円〜数千円程度 | 保管料不要、売買が簡単、NISA対応商品あり | 現物を保有できない、為替変動の影響を受ける場合がある、信託報酬がかかる | 手軽に始めたい方、税制優遇を活用したい方 |
金投資の方法は、投資目的やリスク許容度、保有したいスタイルによって最適なものが異なります。「実物を持つ安心感」を重視するなら金地金、「少額から始めて将来的に現物も欲しい」なら純金積立、「手軽さと税制優遇」を重視するなら金ETFが適しています。複数の方法を組み合わせることも選択肢の一つです。
金地金(現物)
金地金とは、純度99.99%のインゴットなど、いわゆる金の延べ棒のことを指します。現物を手元に保有できる安心感や、金融機関や通貨の信用に依存しない独立性が大きな魅力です。
しかし、自宅保管の場合の盗難リスクや保管料、売買手数料が発生する点には注意が必要です。まとまった資金が必要なため、中級者以上向けの投資方法といえます。
純金積立
純金積立は、月々1,000円程度からでも始められる手軽な金投資です。毎月一定額を使って金を少しずつ購入する「ドルコスト平均法」が適用されるため、価格変動リスクを抑える効果があります。
また、多くのサービスで現物の引き出しも可能なため、将来的に金地金として保有したい方にも適した方法です。ただし、積立手数料や引き出し時の費用が発生するため、あらかじめ運用コストを確認しておくことが大切です。
金ETF・投資信託
金ETF(上場投資信託)や金を組み入れた投資信託は、証券口座を通じて手軽に金価格の動向に連動した資産形成ができる方法です。
現物の金を直接保有するわけではありませんが、保管料がかからず、少額からの投資も可能で、分散投資の一部として活用されるケースが増えています。
NISAやiDeCoに対応している商品もあり、税制優遇を受けながら資産形成を進められるのも大きなメリットです。ただし、為替変動の影響を受ける場合があるほか、信託報酬などのコストも考慮して投資判断を行う必要があります。
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金の資産価値はなぜ安定するのか?
金の資産価値が安定している理由は大きく3つあります。
- 「供給量の限界」:金は自然界に限られた量しか存在せず、新たな採掘にも時間とコストがかかるため、インフレに強い資産とされています。
- 「世界共通の価値」:どの国でも金は高い換金性を持ち、通貨のような信用不安に左右されません。
- 「実物資産であること」:株式や債券とは異なり、無価値になる可能性がほとんどなく、経済危機や通貨下落時にも価値を保つ傾向があります。
供給量の限界・世界共通の価値・実物資産としての信頼性という3つの要因により、金は長期的な資産保全に適した安定した資産です。
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他の資産との分散効果
金は、株式や債券、不動産などの伝統的な資産と異なる値動きをするため、ポートフォリオ(金融資産の組み合わせとその配分)に組み入れることで分散投資の効果を高めやすくなります。
たとえば、株価が暴落した際でも金価格が上昇するケースがあり、損失の緩和が期待できます。また、インフレ時には実物資産である金が評価されやすく、通貨の購買力低下に対する防御策としても有効です。
さらに、国際的な地政学リスクが高まる場面でも金への資金流入が見られ、不確実性への備えとして役立ちます。株式や債券と異なる値動きをする性質から、金は資産ポートフォリオにおける保険としての役割を担っています。
金投資のメリット・デメリット|失敗しないために知っておくべきこと

金投資は、インフレに強く、資産を守る手段として注目されています。一方で、利息がつかない、短期向きでないといったデメリットもあるため、特徴を正しく理解することが大切です。ここでは、金投資の長所と短所を整理し、判断材料を提供します。
インフレ耐性・通貨価値の下落に強い
物価が上がると現金の価値は目減りしますが、「モノ」である金は物価上昇に合わせて価格が上がりやすいため、資産価値の目減りを防ぐ手段として役立ちます。
特に、通貨の信用が揺らいだ局面では「実物資産としての信頼性」が再評価され、需要が高まる傾向があるのも特徴です。
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長期保有で安定した資産に
金は短期間で大きな利益を狙う資産としては不向きですが、長期的には着実に価格が上昇してきた実績があります。
田中貴金属工業の店頭小売価格(税込)によると、2000年代初頭には1gあたり1,000円台だった金価格は、2024年に1万円を超え、2025年には年初の約15,000円台から12月に25,015円まで急騰しました。2026年1月には26,000円を突破し、史上最高値を更新し続けています。
金は世界中で価値が認められ、株式市場の変動にも比較的影響されにくい資産です。長期保有による安定した資産形成に適しています。
参考:田中貴金属
利息がつかない/保管コスト
金は株式や債券と異なり、保有していても利息や配当が発生しません。そのため、金利が上昇している局面では、相対的に魅力が薄れることがあります。
また、現物保有の場合は、貸金庫や保険などの保管コストがかかるため、長期保有する際にはその負担も考慮する必要があります。
短期売買には不向き
金は中長期的な資産保全に適していますが、短期でも値動きが出るため、売買タイミングの見極めは簡単ではありません。
特にデイトレードのような短期売買では、価格変動リスクや手数料の負担が大きく、損失を招く可能性が高まります。
※デイトレードとは:株式などの金融商品を1日のうちに売買して利益を確定させ翌日に持ち越さない投資手法
「やめておけ」と言われる理由とその真相
インターネットなどでは「金投資はやめておいた方がいい」といった否定的な声も見られます。その背景には、主に以下の理由があります。
- 利回りが低く、資産を増やすには不向き
- 「金=安全」と誤解して過信し、失敗するケースがある
- 現物保有に手間やコストがかかる
金投資への否定的な意見は、金の特性を正しく理解していないことに起因する場合が多いです。金投資を「資産を増やす手段」ではなく「資産を守る手段」として位置づければ、ポートフォリオ全体の安定性を高める有効な手段となるでしょう。
金投資が向いている方・向いていない方

金投資には向き不向きがあり、すべての方に最適とは限りません。ここからは、金投資に向いている方の特徴や注意点、初心者が陥りやすい落とし穴を解説し、適切な判断材料を提供します。
金投資に向いている方の特徴
金投資に向いている方には、次のような特徴があります。
インフレや円安に強い資産を持ちたいと考えている方
インフレや通貨の価値下落に不安を感じている方にとって、金は防衛的な資産として魅力的です。通貨と異なり、金はインフレ時に価値が上がりやすく、購買力を守る役割を果たします。外貨の代替資産としても有効な選択肢となります。
長期目線でじっくり資産を育てたい方
金は短期での利益を狙うより、時間をかけて資産価値を維持した上で成長させるのに向いています。長期保有により価格変動リスクが安定化するため、堅実な資産形成を目指す方にとっては心強い資産といえます。
分散投資を重視しリスクヘッジをしたい方
株式や債券だけで資産形成をしていると、同じ市場要因に偏るため資産全体が影響を受けてしまう可能性があります。金は異なる値動きをする資産であるため、ポートフォリオに加えることで全体のリスクを下げる効果が期待できます。
世界情勢に関心がありマーケットの動きに敏感な方
金価格は地政学リスクや金融不安、国際経済の動向に反応しやすいため、常にニュースや相場をチェックする習慣のある方には適した投資対象です。リスクと機会を見極めながら、判断力を活かした資産形成ができます。
現物資産に対する安心感を重視する方
実物として手元に置ける金は、デジタル資産や証券と違い、目に見える形で所有感を得られます。物理的な資産に信頼を置く方にとって、万一の時に資産として機能する点が安心材料となるでしょう。
金投資に向かない方の特徴
金投資に向かない方が注意すべき点を解説します。
短期間で利益を出したい方
金は株式ほど急騰急落しにくい一方で、短期でも価格が大きく動く局面があります。デイトレードや短期投資で利益を狙いたい方にとっては、思うように成果が出ず、機会損失につながるおそれも考えられます。
価格変動に不安を感じやすい方
金は比較的安定した資産ですが、時期によっては大きく値を下げることもあります。価格の上下の動きに一喜一憂しやすい方は、精神的なストレスを感じやすく、投資判断を誤るリスクが高まる可能性もあります。
保管や管理が面倒だと感じる方
金地金などの現物資産を自宅で保管する場合は防犯が必要です。また、貸金庫を利用すれば別途費用が発生します。こうした管理の手間や費用をかけることにためらいを感じる方には、現物投資は向いていません。
リスクの分散より利回り重視の方
金は長期的に価値を保ちやすい資産ですが、利息や配当が得られないため、資産を「増やす」という観点では効果が限定的です。高いリターンを求める投資家にとっては、他の金融商品の方が魅力的かもしれません。
有事の金を買うタイミングはいつ?購入・売却の判断基準

金投資で成果を出すには、購入と売却のタイミングを適切に判断することが欠かせません。「有事の金」という言葉があるからといって、危機が起きてから慌てて購入するのは得策ではないケースも多いのです。
金価格は有事が報道される前に先行して動くことがあり、ニュースを見てから購入すると「すでに高値になっている」という状況に陥りやすくなります。金投資における購入・売却のタイミングについて、具体的な判断基準を解説します。
金を購入するベストなタイミングとは
金を購入する最適なタイミングは、「平時」であるという考え方があります。有事が起きてからでは価格がすでに上昇していることが多く、割高な価格で購入するリスクが高まるためです。
金購入のタイミングを判断する際の具体的な指標を紹介します。
| 判断指標 | 購入に適した状況 | 注意が必要な状況 |
| 金価格のトレンド | 直近の高値から10〜15%程度調整した局面 | 史上最高値を更新し続けている局面 |
| 米国の金利動向 | 利下げ局面または利下げ観測が強まっている時期 | 利上げが継続している時期 |
| 株式市場の状況 | 株価が高値圏で推移し過熱感がある時期 | 株式市場が暴落直後で底打ち感がある時期 |
| 為替(円建ての場合) | 円高ドル安が進行している時期 | 急激な円安が進行している時期 |
| 地政学リスク | リスクが表面化する前、または一時的に落ち着いた時期 | 危機が報道され市場が過熱している時期 |
金投資においては「分散購入(ドルコスト平均法)」が有効な戦略です。毎月一定額を購入する純金積立を活用すれば、価格変動リスクを抑えながら着実に保有量を増やすことができます。
金を売却するタイミングの見極め方
金を売却するタイミングは、購入時以上に判断が難しいとされています。「まだ上がるかもしれない」という期待から売り時を逃すケースや、「下がり始めたから」と慌てて売却して損失を確定させるケースも散見されます。
金売却のタイミングを判断する際の目安は次の4点です。
- 購入時から目標としていた利益率(例:30%上昇)に達した場合
- 金融政策が緩和から引き締めに明確に転換した場合
- 保有資産全体のバランスを見直す必要が生じた場合(金の比率が高くなりすぎた場合など)
- まとまった資金が必要になった場合
金は「売却して利益を確定させる」資産というよりも、「保有し続けて資産を守る」資産としての性格が強いです。売却を検討する際は、「なぜ金を持っていたのか」という当初の目的に立ち返ることが大切です。
「有事だから買う」は正解か?
「有事の金」という言葉が広まっているため、戦争や金融危機のニュースを見て「今こそ金を買うべきだ」と考える方も多いです。しかし、有事が報道されたタイミングで購入することが最適とは限りません。
有事発生時に金を購入する際には、次の注意点があります。
- ニュースが広まった時点で、金価格にはすでに「有事」が織り込まれている可能性がある
- 短期的な危機の場合、購入直後に価格が下落に転じるリスクがある
- 「恐怖」に駆られた判断は、冷静な投資判断を妨げる
有事における金投資で成果を出すには、「危機が起きてから買う」のではなく「平時から少しずつ保有しておく」というスタンスが有効です。金を資産ポートフォリオの一部として常に保有しておくことで、有事が発生した際に自動的に資産防衛の効果が発揮できます。
今後の金価格の見通しと代替資産との比較

金価格の将来性を考える上で、地政学リスクや金融政策、中央銀行の動向など複数の要因を見極めることが必要です。ここでは、金の将来展望に加え、ビットコインや外貨、不動産といった代替資産との違いも詳しく比較します。
金は今が買い時なのか?それとも様子見か?
結論から言えば、「今すぐ買うべきか様子見か」を判断する必要はありません。金は短期的な値動きを狙う資産ではなく、長期的な価値の保存手段として活用するものだからです。
急騰を狙うよりも「分散」と「守り」の資産として定期的に買い増すスタイルが有効です。価格の「底」を予測するより、購入タイミングを分散することでリスクを抑えることができます。
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中央銀行の買入動向と金価格の関係
近年、各国の中央銀行が金の保有量を増やしており、それが金価格に与える影響も無視できません。特に2022年には世界の中央銀行による金の純購入量が過去最大を記録しました。その主な要因は脱ドル化(ドル離れ)や外貨準備の分散化にあるとされています。
地政学リスクが高まる中、各国が自国の通貨防衛と金融の安定性を意識して金を保有している状況です。こうした動きは金に対する需要を押し上げ、価格相場が下がりにくい底堅さを支える一因にもなっています。
個人投資家にとって、中央銀行の金購入動向は金市場の方向性を知るためのシグナルとして活用できます。
参考:世界ゴールド協会(World Gold Council)
ビットコインとの違い
ビットコインは分散型のデジタル資産で、発行上限があるという点では金と共通していますが、価格変動の激しさは金以上です。また、技術的なセキュリティや規制の影響を受けやすく、法的位置づけが不安定な国もあります。
金は長年にわたる価値の裏付けがある点で信頼性が高く、より保守的な投資家に適しています。
外貨との違い
外貨も資産分散の手段として有効ですが、為替変動やその国の経済状況、金利政策に大きく左右されます。たとえば米ドルは強い通貨として知られていますが、FRB(連邦準備制度理事会)の利上げや政変などで価値が変動します。
金はどの国にも依存しない資産です。地政学リスクの高まりでは買われやすい一方、特定国の信用不安に直接ひもづきにくい点が特徴です。
不動産との違い
不動産は安定した賃料収入やインフレへの耐性が期待できる一方で、購入や維持に多くの資金が必要です。また、売却に時間がかかるなど流動性に欠ける点もあります。
金は流動性が高く、世界中で比較的スムーズに売買が可能です。また、保有コストも不動産と比べ低い点が大きな違いとなっています。
有事の金は本当に安全か?リスクと限界を正しく理解する

有事の金は「安全資産」として語られることが多いものの、金投資にもリスクと限界が存在します。金を過信して資産の大部分を金に集中させると、かえって資産形成に支障をきたす可能性があります。
金投資のリスクとして最も認識すべき点は、金価格も下落することがあるという事実です。2011年から2015年にかけて、金価格は約40%下落しました。2013年には1年間で約28%の下落を記録しています。「有事に強い」という特性があっても、価格変動リスクがゼロになるわけではありません。
金投資の限界として押さえておくべき点があります。まず、金は利息や配当を生まない資産です。保有しているだけでは収益が発生しないため、資産を「増やす」という観点では株式や債券に劣ります。
次に、金価格は米ドルとの逆相関関係があり、ドル高局面では金価格が下落しやすい傾向があります。さらに、現物の金を保有する場合は保管コストや盗難リスクも考慮しなければなりません。
金投資の比率は、一般に資産全体の5〜15%程度が目安とされます。金を「資産を増やす手段」ではなく「資産を守る保険」として位置づけることが大切です。株式や債券など他の資産と組み合わせてポートフォリオを構築することが、有事の金を活かす正しいアプローチとなります。
有事の金に関するよくある質問

有事の金について、投資を検討している方や金の売却を考えている方から寄せられる疑問をまとめました。金投資の判断に役立つ情報を、Q&A形式で分かりやすく解説します。
Q. 有事の金とは具体的にどのような意味ですか?
A.
有事の金とは、戦争・金融危機・パンデミックなどの非常時に価値が高まりやすいとされる金のことです。金は国家や通貨の信用に依存せず、世界中どこでも価値が認められている実物資産です。平時には株式や債券などの金融資産に資金が流れやすい一方、非常時には信用リスクを避けたい投資家が金に資金を移す傾向があります。
「有事」に含まれるのは、軍事的な紛争だけではありません。リーマンショックのような金融システムの混乱や新型コロナウイルスのようなパンデミック、大規模な自然災害などもその一つです。
Q. なぜ有事になると金の価格が上がるのですか?
A.
有事になると金価格が上昇する理由は、金が「信用リスクのない実物資産」だからです。株式は発行企業の業績、債券は発行体の信用、通貨は発行国の経済状況に依存しますが、金はどの国家や企業にも依存しない独立した価値を持っています。
戦争や金融危機の発生時に懸念されるのが、株式や通貨の価値が急落するリスクです。投資家は資産を守るために、信用リスクのない金へと資金を移動させます。金への需要が高まることで、金価格は上昇します。金は数千年にわたって価値を保ってきた歴史があり、「いざという時に頼れる資産」としての信頼こそが、価格上昇の背景にあるのです。
Q. 有事の金は本当に安全な投資先ですか?
A.
有事の金は相対的に安全な資産とされていますが、絶対的に安全というわけではありません。金価格も市場の需給バランスによって変動します。たとえば、国際市場における米ドル建ての金価格は、2011年から2015年にかけて40%以上下落しました。
ただし、この期間の日本円建ての金価格は円安の影響で上昇し、資産価値が守られました。逆に円高に振れた場合は金価格が下落する要因となるため、為替変動も金投資のリターンに大きく影響することに注意が必要です。
金投資の安全性を正しく理解するには、「価値がゼロにならない」という点と「価格が下落しない」という点を区別することが大切です。金は実物資産のため、企業の倒産などで価値がゼロになる構造ではありません。しかし、金価格は需給や金利動向、ドルの強さなどによって上下します。金は「資産を守る保険」として位置づけ、ポートフォリオの一部に組み入れることが適切な活用法です。
Q. 有事の金はいつから注目されるようになったのですか?
A.
有事の金という考え方は、20世紀後半から本格的に注目されるようになりました。1971年にアメリカがドルと金の交換を停止(ニクソンショック)したことで、金は通貨システムから切り離され、純粋な「商品」として取引されるようになりました。
それ以降、1979年のソ連によるアフガニスタン侵攻、1990年の湾岸戦争、2001年の同時多発テロ、2008年のリーマンショックなど、大きな有事のたびに金価格は上昇しました。こうした歴史的な経験の積み重ねにより、「有事には金を買う」という投資行動が世界中で定着しました。
Q. 現在の金価格は高すぎますか?今から買っても遅いですか?
A.
2025年から2026年にかけて金価格は高値圏で推移していますが、「今から買っても遅い」とは一概に言えません。金価格の高値・安値を正確に予測することは専門家でも困難だからです。
金投資を検討する際は、「今の価格が高いか安いか」よりも「なぜ金を持つのか」という目的を明確にすることが大切です。資産防衛やポートフォリオの分散が目的であれば、価格水準にかかわらず一定の保有を検討する価値があります。一括購入ではなく、純金積立などで購入タイミングを分散させることで、高値づかみのリスクを軽減できます。
Q. 金と株式はどちらに投資すべきですか?
A.
金と株式はそれぞれ異なる役割を持つ資産であり、「どちらが良い」という比較は適切ではありません。株式は企業の成長に伴って資産を増やすための攻めの資産です。一方、経済の混乱時に資産を守る際、金は「守りの資産」として有効です。
資産運用においては、株式と金を組み合わせてポートフォリオを構築することが一般的に推奨されています。株式市場が好調な時期には株式が資産成長をけん引し、有事や株価暴落時には金が資産の目減りを抑える役割を果たします。投資目的やリスク許容度に応じて、両方の資産を適切な比率で保有することが効果的です。
Q. 金投資を始めるにはいくら必要ですか?
A.
金投資の大きなメリットは、少額から始められる点です。純金積立であれば月々1,000円程度から購入可能なサービスが多く、まとまった資金がなくても金投資を始められます。金ETFや投資信託も、証券会社によっては100円から購入できるケースがあります。
一方、金地金(インゴット)を購入する場合は、まとまった資金が必要です。2026年1月時点では1グラムあたり26,000円を超える水準のため、10グラムのインゴットで26万円以上となります。初心者の方は、純金積立や金ETFから始めて、徐々に投資額を増やしていく方法が取り組みやすいでしょう。
Q. 純金積立と金ETFはどちらがおすすめですか?
A.
純金積立と金ETFはそれぞれ特徴が異なり、投資目的によっておすすめが変わります。純金積立は、毎月一定額で金を購入し続ける仕組みで、将来的に現物の金として引き出せるサービスがあるのも特徴です。「いつか金の延べ棒を手元に持ちたい」という方に向いています。
金ETFは、証券口座で株式と同じように売買できる金融商品です。保管の手間がなく、売買も簡単で、NISA口座で購入できる商品もあります。「手軽に金価格への投資をしたい」「税制優遇を活用したい」という方には金ETFが適しています。どちらが優れているというわけではないため、投資スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
Q. 金の現物を自宅で保管しても大丈夫ですか?
A.
金の現物を自宅で保管することは可能ですが、盗難リスクへの対策が必要です。金は小さなサイズでも高い価値を持つため、犯罪者にとって魅力的なターゲットになります。自宅保管を選ぶ場合は、耐火金庫の設置や防犯システムの導入を検討することが大切です。
自宅保管に不安がある場合は、銀行の貸金庫を利用する方法があります。貸金庫は年間数万円程度の費用がかかりますが、セキュリティ面では安心です。また、純金積立サービスを利用すれば、購入した金を運営会社が保管してくれるため、保管の手間やリスクを避けられます。
Q. 金投資で利益が出た場合、税金はどうなりますか?
A.
金投資で利益が出た場合、課税方式は投資方法によって異なります。金地金や金貨を売却して利益が出た場合は「譲渡所得」として課税されます。保有期間が5年以下の場合は短期譲渡所得、5年超の場合は長期譲渡所得となり、長期の方が税制上有利です。
金ETFや投資信託の場合は、株式と同様に「申告分離課税」の対象となり、利益に対して約20%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税)の税金がかかる仕組みです。NISA口座で金ETFを購入した場合は、一定の範囲内で非課税となります。税金の詳細については、税理士や税務署に確認することをおすすめします。
Q. 金はインフレに強いと言われるのはなぜですか?
A.
金がインフレに強いとされる理由は、金の供給量に限りがあるためです。紙幣は中央銀行が必要に応じて発行量を増やせますが、金は地球上に存在する量が限られており、新たに採掘するにも時間とコストがかかります。
インフレが進むと、通貨の購買力は低下します。同じ金額で買えるモノの量が減るからです。しかし、金はモノとしての価値を持つ実物資産であるため、物価上昇に連動して価格が上がりやすい傾向があります。歴史的に見ても、インフレ率が高い時期には金価格が上昇するケースが多く、インフレから資産を守る手段として金が選ばれてきました。
Q. 中央銀行が金を買い増ししているのはなぜですか?
A.
世界各国の中央銀行が金を買い増ししている背景には、外貨準備の分散とドル依存からの脱却という目的があります。2022年には中央銀行による金の純購入量が過去最高を記録しました。
中央銀行は従来、外貨準備の多くを米ドル建て資産(米国債など)で保有してきました。しかし、米国の金融制裁リスクやドルの信認低下への懸念から、ドル以外の資産として金の保有を増やす動きが広がっています。中央銀行が金を買い増しすることで金の需要が高まり、金価格の下支え要因となっています。
Q. 有事の金と有事のドルはどう違いますか?
A.
「有事の金」と「有事のドル」は、どちらも非常時に選ばれやすい資産を指しますが、性質が異なります。米ドルは流動性が高く、国際取引で広く使用されている「世界の基軸通貨」です。短期的な危機においては、現金化しやすいドルが選好されることがあります。
一方、金は通貨システムそのものへの不信感が高まった場合に選ばれやすい資産です。ドルを含むすべての法定通貨の価値が揺らぐような事態(大規模な金融危機や通貨危機など)では、国家に依存しない金の価値が再評価されます。短期的な流動性を重視する場合はドル、長期的な資産保全を重視する場合は金というように、目的に応じて使い分けることが有効です。
Q. 金と仮想通貨(ビットコイン)はどちらが有事に強いですか?
A.
金とビットコインは、どちらも「発行上限がある」という共通点がありますが、有事における値動きは大きく異なります。金は数千年にわたる価値保存の実績があり、有事において価格が安定または上昇する傾向が確認されています。
ビットコインは2009年に誕生した比較的新しい資産であり、価格変動が金よりも大幅に大きいです。2022年には、ビットコイン価格が1年間で約60%下落する局面もありました。有事における「資産を守る」という観点では、金の方が実績と安定性において優位とされています。ただし、ビットコインには成長期待があるため、リスク許容度の高い投資家はポートフォリオの一部に組み入れることもあります。
Q. 金の延べ棒(インゴット)と金貨はどちらがおすすめですか?
A.
金の延べ棒(インゴット)と金貨は、どちらも金の現物投資として有効ですが、それぞれ特徴があります。インゴットは純度99.99%の金塊で、金そのものの価値に近い価格で取引されます。大量の金を効率的に保有したい場合に適しています。
金貨は、発行国や年号によってコレクション価値(プレミアム)が付く点も魅力の一つです。また、小さな単位で購入できるため、少額から金の現物を持ちたい方に向いています。売買時の手数料や買取価格は販売店によって異なるため、複数の店舗で比較することをおすすめします。
Q. 有事の金は日本円建てと米ドル建てで動きが違いますか?
A.
金価格は国際市場では米ドル建てで取引されるため、日本円建ての金価格は為替レートの影響を受けます。米ドル建ての金価格が横ばいでも、円安ドル高が進めば日本円建ての金価格は上昇します。
2022年から2024年にかけて、米ドル建ての金価格は上昇しましたが、同時に円安も進行したため、日本円建ての金価格は米ドル建て以上に大きく上昇しました。日本在住の投資家が金投資を行う場合は、金価格の動向だけでなく為替レートの変動も考慮することが大切です。
Q. 金投資に適したポートフォリオの割合はどのくらいですか?
A.
金投資に適したポートフォリオの割合は、一般的に資産全体の5〜15%程度が目安です。資産防衛を重視する場合や、有事リスクへの備えを厚くしたい場合は20%程度まで引き上げることもあります。
金は利息や配当を生まない資産であるため、ポートフォリオ全体を金に集中させると資産成長の機会を逃す可能性があります。株式や債券など成長性のある資産と組み合わせ、金を「保険」として位置づけることが効果的です。年齢やリスク許容度、投資目的に応じて適切な割合を検討することが大切です。
Q. 金を売却するベストなタイミングはいつですか?
A.
金を売却するベストなタイミングを正確に予測することは困難ですが、判断の目安となる指標はあります。購入時に設定した目標利益率(例:購入価格から30%上昇)に達した場合や、資金が必要になった場合は売却を検討するタイミングです。
また、金融政策が緩和から引き締めに明確に転換した場合、金価格には下落圧力がかかりやすくなります。ただし、金は「資産を守る」ための資産であるため、短期的な値動きに一喜一憂せず、長期保有を前提に考えることも一つの選択肢です。売却の判断は、当初の投資目的に立ち返って行うことが大切です。
Q. 有事の金はこれからも有効な投資戦略ですか?
A.
有事の金は、今後も有効な投資戦略であり続ける可能性が高いと考えられています。世界的な地政学リスクの高まり、各国政府の債務増加、インフレ圧力など、金への需要を支える要因は一つではありません。
各国の中央銀行が金の保有量を増やしている動きも、金の長期的な価値を裏付けています。ただし、金価格は需給バランスや金利動向、ドルの強さによって上下します。「有事の金」という言葉を過信せず、リスクを理解した上で投資判断を行うことが大切です。
Q. 手元にある金を売却したい場合、どこに相談すればよいですか?
A.
手元にある金を売却したい場合は、金の買取実績が豊富な専門店に相談することをおすすめします。金の買取価格は店舗によって異なるため、複数の店舗で査定を受けて比較することが大切です。
「おたからや」では、金地金やインゴット、金貨、ジュエリーなど幅広い金製品の査定・買取を行っています。全国約1,630店舗で無料査定を実施しており、その場で査定額を確認できるのが強みです。金の売却を検討している方は、まず無料査定で現在の価値を確認してみることをおすすめします。
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まとめ
「有事の金」とは、戦争や経済危機などの非常時に金の価値が高まりやすい傾向を指す言葉です。国家に依存しない「無国籍通貨」として、資産を守る手段としての信頼性が改めて見直されている資産の一つです。
近年は、中央銀行による金の購入増加や地政学リスクの高まりにより、資産の安定性が重視される時代となっています。そのため、金をポートフォリオに加える価値はますます高まっています。
金の特性やリスクを正しく理解した上で、自分に合った投資スタイルを見つけ、将来の不確実性に備える第一歩を踏み出しましょう。
「おたからや」での金の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での金の参考買取価格の一部を紹介します。
2026年01月26日14:00更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)27,516円 -166円 |
24金(K24・純金)27,296円 -165円 |
23金(K23)26,250円 -159円 |
| 22金(K22)25,095円 -151円 |
21.6金(K21.6)24,489円 -148円 |
20金(K20)22,398円 -135円 |
| 18金(K18)20,609円 -125円 |
14金(K14)15,959円 -97円 |
12金(K12)12,382円 -75円 |
| 10金(K10)11,061円 -67円 |
9金(K9)9,933円 -60円 |
8金(K8)7,374円 -45円 |
| 5金(K5)3,577円 -22円 |
||
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
金の査定額は、地金そのものの価値に加えて、市場の人気やタイミングによっても変動します。最も大きな影響を与えるのは「金の純度(品位)」であり、24金(K24)や18金(K18)といった含有率によって買取価格が大きく異なります。
次に重要なのが「重さ(グラム数)」で、当然ながら重いほど高額査定につながります。その他、買取当日の金相場、手数料の有無、破損や傷の状態なども査定額に影響するため注意が必要です。金の査定は、信頼できる専門店での無料査定を受けるのが安心です。
- おたからや査定員のコメント
金は、通貨や株式のように発行体の信用に依存しない、世界共通の資産です。だからこそ、有事の際にも強く、資産を守る手段として選ばれてきました。「おたからや」では、その日の相場を反映した価格を提示するのはもちろん、純度や重量、刻印の有無なども見極めて、価値に見合う査定を心がけております。状態にかかわらず、まずはお気軽にご相談ください。

金の買取なら「おたからや」
金の売却をご検討の方は、「おたからや」へご相談ください。金価格は日々変動しており、グラム単価・純度・相場のタイミングによって査定額は大きく左右されます。「有事の金」として注目を集める今だからこそ、適切なタイミングでの売却が資産価値を最大化するポイントとなります。
「おたからや」では、24金(K24)や18金(K18)のインゴット、金貨をはじめ、デザイン性の高いジュエリーや片方だけのピアスまで幅広く査定・買取を行っています。傷や変形がある金製品でもしっかり査定いたしますので、状態にかかわらずお気軽にお持ち込みください。鑑定書がなくても心配ありません。
全国約1,630店舗以上のネットワークと、海外51カ国との取引実績を活かし、最新の国際市場動向を反映した価格をご提示いたします。店頭査定はもちろん、出張買取やオンライン査定にも対応しておりますので、ご都合に合わせた方法でご依頼いただけます。
無料査定で現在の価値をお確かめいただき、ご売却のタイミングをご検討ください。
※本記事は、おたからや広報部の認可を受けて公開しております。
おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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