アラン・シルベスタインの魅力とは?資産価値や高く売るためのポイントをご紹介
※下記の画像は全てイメージです
すべてを限定生産で送り出すアラン・シルベスタインの腕時計は、赤・青・黄という三原色を大胆に配した唯一無二の造形で世界中のコレクターを魅了しています。
この記事では「時計界のピカソ」と呼ばれる同ブランドの歴史や代表モデルを概観しつつ、愛蔵品を高値で売却するための具体策まで丁寧にご紹介いたします。
Contents
アラン・シルベスタインとは
アラン・シルベスタイン(Alain Silberstein)は1980年代末、フランス東部ブザンソンで誕生した高級独立系ブランドです。創業者のアラン氏はインテリアデザイナーとしてキャリアを積んだ後、1987年のバーゼル・フェアで三本の試作機を発表し、三原色と幾何学モチーフが織り成す前衛的スタイルで業界に衝撃を与えました。
日本の輸入代理店が早期に将来性を見いだしたことで国内人気が急上昇し、「時計界のピカソ」という異名が定着します。少量限定生産と複雑機構の融合を貫いた結果、2010年代に一時休眠してもなおコレクターズアイテムとして高い支持を保ち続ける稀有なブランドとなりました。
アラン・シルベスタインの魅力と特徴
バウハウスの哲学を礎に、三原色と幾何学で身に着けるアートを生むのがアラン・シルベスタインです。
大胆なデザイン、年間二千本以下の限定生産、確かなムーブメント性能が三位一体となり、コレクターが熱視線を送るブランドの魅力をご紹介します。
色彩と遊び心あふれるデザイン
アラン・シルベスタイン最大の魅力は、赤・青・黄を駆使したポップアートのような外観にあります。三角形の真紅の短針、長方形のコバルトブルーの長針、稲妻状のレモンイエロー秒針という強烈なアイコンは、一目でブランドを識別できる独創性を放ちます。
文字盤には幾何学図形やスマイルデイなどユーモラスな要素が散りばめられ、眺めるたびに心が弾む仕掛けが満載です。バウハウスの理念を継承しつつ“身に着ける彫刻”を目指したデザインは、実用性を重視する時計愛好家からも高く評価されています。
全モデル限定生産の希少性
同ブランドは創業以来「全モデル限定生産」を掲げ、年間総生産数を約2,000本に抑えています。シリーズ名が同じでも細部を必ず変更し、完全に同一の外観を再生産しない姿勢も希少価値を一層高めている要因と言えるでしょう。
流通量の少なさは中古相場にも直結し、発売当時の定価を超える取引が相次ぎます。オーナーはメンテナンスを正規代理店経由で行う必要がありますが、その手間さえ「作品と対話する時間」と捉えるファンも多く、限定生産が生む特別感が満足度を飛躍的に高めています。
高性能ムーブメントへのこだわり
外観のカラフルさだけでなく、内部の機械にも徹底した美意識が注がれています。ETAやレマニアなど信頼性の高いスイス製キャリバーを採用しつつ、地板やブリッジにブランド独自の彩色を施して“中身までアート”を実現しました。
1990年代にはトゥールビヨンや永久カレンダーに挑戦し、CETEHORクロノメーター証明を取得したモデルも存在します。名機レマニア5100を搭載する「クロノバウハウス アリゲーター」など、遊び心と実戦級メカニズムを両立させたタイムピースは“機能する現代アート”として高い評価を受けています。
- おたからや査定員のコメント
赤・青・黄の三原色と幾何学針が際立つアラン・シルベスタインは、年産二千本未満の限定方針で希少価値が高まり続けています。スマイルデイ表示や稲妻秒針が遊び心を添えつつ、夜光焼けやポリッシュ痕は減額要因になるため紫外線と過度な研磨は厳禁です。五年毎の正規オーバーホールで資産価値を維持し、フルセット美品なら定価超えも十分期待できます。
アラン・シルベスタインの代表的なモデル紹介
シルベスタインは創業以来、テーマの異なるシリーズを発表してきましたが、どのモデルにも共通するのは“三原色×幾何学”という明快なアイコンです。
ここではアラン・シルベスタインの代表的なモデルをご紹介します。
マリーン・シリーズ(ダイバーズモデル)
「マリーン」シリーズは、200 m防水を実現したケースにヒトデ型のスモールセコンドや“スマイルデイ”を組み合わせた本格ダイバーズです。視認性を高める大振りインデックスと反射防止サファイア風防を採用しつつ、秒針には黄色い波形を配して“海のゆらぎ”を表現しています。
裏蓋からは自動巻きムーブメントのローターにまで施されたトリコロール彩色が鑑賞でき、機械式ファンをも唸らせる仕上がりが特徴です。重厚なラバーストラップに交換することで、海辺でも街中でも映える万能スポーツウオッチとして愛好家に支持されています。
クロノバウハウス(Krono Bauhaus)
クロノバウハウスは、24時間表示・曜日・日付を備える多機能クロノグラフです。秒針にジグザグ形状を採用し、サブダイヤルには原色をあしらった同心円パターンを配置することで、情報量の多さを感じさせない視覚バランスを実現しました。
搭載ムーブメントはレマニア5100系をベースにカラーコートを施した特別仕様で、耐衝撃性と整備性に優れます。三角柱形リューズやカーブを描くプッシュボタンなどケース外装にも遊び心が溢れており、まさに“身に着ける機械芸術”として語り継がれています。
キャラバン(Caravan) KV11
キャラバン KV11は、左右対称に2つのダイヤルを備えたツインタイムウォッチです。異なる時差を色分けした針で表示できるため、ビジネス渡航者やコレクターに重宝されました。
中央には丸みを帯びたポリッシュブリッジが配され、見る方向で表情を変える立体的デザインが特徴です。生産数はわずかで、現在はオークションに登場するたび高値が付く“幻のモデル”として知られます。
クラブ・サンタクロースなどのホリデー限定モデル
2001 年発表の「クラブ・サンタクロース」は、夜空柄の文字盤に赤いサンタクロース秒針と逆さモミの木インデックスを散りばめた“クリスマス限定250本”の逸品です。ケースバックには雪の結晶がエングレーブされ、専用ボックスも雪景色を模した特装仕様となっています。
1996 年の「ミクロ・ド・ノエル」は直径22.6 mmの極小ケースに丸みのある風防を組み合わせ、ジュエリー感覚で装着できる点が女性ユーザーに人気でした。いずれのホリデー限定品も流通量が極端に少なく、近年は発売当時の数倍で取引されることも珍しくありません。
最近のコラボレーションの状況
ブランド休止後もアラン・シルベスタイン氏は、三原色と幾何学を武器に他社モデルを刷新する協業を次々と発表しています。限定数量は即完売し、二次流通では定価超えが常態化しているのが現状です。
こうした成功がファン層の拡大と資金循環を促し、フルライン復活を示唆する動きにもつながっています。以下では直近の主なコラボ案件を取り上げ、その特徴と市場評価をご紹介します。
ルイエラールとの協業
2019 年にスタートしたルイエラールとのジョイントプロジェクトでは、レギュレーターやモノプッシャーなど複数の複雑機構モデルを各178 本限定で発売しました。赤・青・黄の針と三角リューズを取り入れたことで、価格帯を抑えつつもシルベスタインのDNAを強調しています。
発表と同時に完売し、二次流通では定価よりも高額で取引されるケースも多数確認されています。コラボ成功は“休眠ブランドの再評価”を加速させ、若年層の新規ファン獲得にも貢献しました。
イエマとの新作
2024年にリリースされたイエマ×シルベスタインのコラボダイバーズは、500本限定で発表されました。200m防水の実用性能に加え、ベゼルと秒針に三原色を配した遊び心が話題を呼びました。
自社製ムーブメント「YEMA2000」を搭載しながら価格を抑えた点も高評価で、予約段階で完売目前となりました。ケースバックの双鯉エングレーブは東洋的モチーフとしてコレクターの注目を浴びています。
他ブランドとの連携
上記2社に加え、ベル&ロスとの角型クロノやスイス独立系へのデザイン供給など活動は多岐にわたります。SNSでのティーザー公開と同時に即完売するケースが続き、シルベスタイン作品の二次流通指数は上昇傾向です。
外部協業は市場調査とブランド認知拡大を兼ねた戦略として機能しており、近い将来のフルカタログ復活を示唆するシグナルと受け止められています。
アラン・シルベスタインの時計を高く売るポイント
アラン・シルベスタインは限定生産ゆえに中古相場の振れ幅が大きく、状態や付属品の僅差が査定額に直結します。
高額成約を目指すなら、日頃のコンディション管理で劣化を防ぎつつ、箱・書類などの完備で真贋と希少性を証明し、市場が過熱するタイミングで専門店へ持ち込むという戦略が大切です。これから各要素の具体策を見ていきましょう。
コンディションを良好に保つ
日常使用後はマイクロファイバークロスで汗や皮脂を拭き取り、湿度変化の少ない場所で保管してください。3〜5年ごとのオーバーホールを実施し、純正パーツで修理すれば再販時の価値を損ねずに済みます。
ケースや風防の浅い線キズはライトポリッシュで目立たなくできますが、ヘアライン仕上げを失う恐れもあるため、研磨は専門店に相談するのが安全です。
付属品や証明書を揃えておく
外箱・替えベルトなど、購入時の同梱物が完備されていると「大切に保管されていた個体」と判断され査定額がアップします。
とりわけ購入証明書などの真贋を証明する書類は“唯一性”を裏付ける資料として強いプラス評価を得られます。売却を視野に入れるなら、付属品を紛失しないよう一括保管を徹底しましょう。
売却のタイミングに注意する
新作コラボ発表やブランド復活の噂が高まる局面では中古相場が活性化します。公式SNSや業界ニュースを定期的にチェックし、高値で流通しているモデルの傾向を把握すると良いでしょう。
相場高騰期を逃さないためには、事前査定で価格帯の目安をつかみ、複数店に相見積もりを取るのが賢明です。
専門知識のある買取店を選ぶ
独立系ブランドは一般リユース店では真価を評価されにくいため、時計の知識が豊富な買取業者を選んでください。限定番号やコラボ履歴を理解している査定士であれば、希少価値を正当に反映した高額オファーが期待できます。
また、売却後のアフターフォロー(真贋クレーム対応など)を明示する店舗を選べば、取引後のトラブルも避けられ安心です。
「おたからや」では、豊富な知識を持った査定員が常駐しており、全国どこの店舗でも即日買取の対応をすることが可能です。真贋の判定のみでも構いませんので、ぜひお気軽にご来店ください。
まとめ
アラン・シルベスタインは三原色と幾何学を駆使した独創的デザイン、そして限定生産による希少性で“時計界のピカソ”と呼ばれてきました。近年はコラボモデルを通じて再評価の機運が高まり、中古市場でも存在感を増しています。
コレクターズアイテムとしての魅力を保ちながら資産価値も期待できるブランドであるため、所有者はコンディション管理と適切な売却戦略を意識しましょう。これからもシルベスタインの“芸術的タイムピース”は多くの人を魅了し続けるはずです。
「おたからや」での「アラン・シルベスタイン」の参考買取価格
「おたからや」での「アラン・シルベスタイン」の参考買取価格をご紹介します。
画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
---|---|---|
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アラン・シルベスタイン Krono Bauhau | 242,000円 |
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アラン・シルベスタイン ベーシック BA0302P | 193,000円 |
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アラン・シルベスタイン 24アワーズ VH11 | 145,200円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
色鮮やかな針と幾何学インデックスが象徴的なアラン・シルベスタインは、90年代製造本数が少なくコレクター熱が高い独創派です。クロノ・バウハウは付属品完備であれば20万円台での買取実績もございます。
ベーシックや24アワーズも付属品完備なら高額査定が可能ですが、外装磨き痕や夜光劣化は減額の恐れがあるので注意してください。
- おたからや査定員のコメント
三原色の針と幾何学インデックスが映える90年代アラン・シルベスタインは製造数が少ないため希少性が資産価値を押上げています。外装ポリッシュ痕や夜光焼けは減額要因となるため磨き過ぎは厳禁です。付属品の有無で査定差が大きく変動するので、購入時についてきたものは余さずお持ち込みください
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査定員の紹介
木村 査定員

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ギター・音楽鑑賞
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有言実行
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ロレックス
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