シルバーと銀メッキの5つの見分け方|刻印の特徴や購入の際の注意点もご紹介

※下記の画像は全てイメージです
シルバー(SV)は、美しい光沢と手頃な価格から、ジュエリーの素材として高い人気があります。
シルバー製品は、主に純銀や銀の合金といった素材で構成されており、多くの銀を含んでいます。
一方で、見た目が似ている銀メッキ製品は、ほかの金属の表面に薄い銀の層をコーティングしたものであるため、特性や価値の面で、シルバー製品と大きな違いがあります。
この記事では、シルバー製品と銀メッキ製品の見分け方を5つご紹介いたします。
また、シルバーの特徴や購入時の注意点についても解説いたしますので、ぜひ最後までご覧ください。
Contents
シルバー(SV)の特徴とは?

シルバーは、紀元前に栄えたメソポタミア文明において、金との合金製品として使用されるなど、長い歴史を持つ素材です。
日本においても、採掘された銀が古くから貨幣に使用されており、貨幣制度の確立に大きく貢献したことで知られています。
ここでは、古代から世界中で使用されてきたシルバーの特徴についてご紹介いたします。
素材の特徴
古くから人々の生活で用いられてきた銀ですが、純銀は非常に柔らかく、そのままでは貴金属の素材としては適していません。
そのため、ジュエリーやアクセサリーに使用される銀には、一般的に銅が加えられ、強度や耐久性を向上させています。
また、純度によって異なる呼び方があり、海外では以下のような種類に分類されて呼ばれています。
| シルバーの種類 | 純度 |
|---|---|
| BRITANNIA SILVER
(ブリタニアシルバー) |
銀:95.84%
銅:4.16% |
| STERLING SILVER
(スターリングシルバー) |
銀:92.5%
銅:7.5% |
| COIN SILVER
(コインシルバー) |
銀:90.0%
銅:10.0% |
なお、日本では、銀の純度が95%のシルバーを「5分落ちの銀」と呼ぶこともあります。
刻印の特徴
シルバー製品であることを示す刻印には、主に以下の3つがあります。
- SV
- Silver
- SILVER
また、銀の純度は1,000分率で表されており、これらの表示に続けて刻印されるのが一般的です。
日本におけるシルバーの品質区分と刻印の種類は、以下の通りです。
| 銀の純度 | 刻印 |
|---|---|
| ほぼ100% | SV999、SILVER999、Ag999 |
| 95.84% | SV958、SILVER958、Ag958 |
| 95% | SV950、SILVER950、Ag950 |
| 92.5% | SV925、SILVER925、Ag925、
STERLING SILVER、STERLING |
| 83.5% | SV835、SILVER835、Ag835 |
| 80% | SV800、SILVER800、Ag800 |
刻印に数字が入っていない場合でも、「SV」「Silver」「SILVER」の表示がある製品は、92.5%以上の純度であることが品質表示法によって定められています。
価値の特徴
ジュエリーやアクセサリーなどのシルバー製品において、銀の含有率は価値を決定する重要な要素となります。
また、銀を使用した高品質なジュエリーやアクセサリーを製作するには、繊細かつ高度な技術が求められます。
そのため、シルバー製品の価値は、銀そのものの価値に加え、完成した作品としての価値も加わるのが一般的です。
さらに、近年では、銀の需要が高まっているため、価格が上昇傾向にあります。
銀は、貴金属としてだけでなく、工業用途でも広く使用されており、特に、太陽光発電やソーラーパネルの設置増加に伴って需要が急増しています。
こうした背景から、銀の価格は今後も上昇していくと考えられています。
- おたからや査定員のコメント
銀の需要は、2033年までに産業用途において46%も増加すると予測されています。
特に、ソーラーパネルの素材としての需要が高まっており、再生可能エネルギーの普及に伴って使用量が増加しています。
また、銀の価値は、2022年から2024年にかけて1.5倍に上昇しており、需要拡大の背景から、今後も価値が更に高まる可能性があります。

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シルバーと銀メッキの見分け方

銀メッキ製品も、表面に銀が使われているため、シルバー製品と同じような輝きと光沢を持っています。
そのため、一見しただけでは、肉眼で区別するのが難しい場合もあります。
ここでは、シルバー製品と銀メッキ製品の見分け方をご紹介いたします。
刻印を確認する
シルバー製品と銀メッキ製品は、刻印を確認することで見分けることができます。
- シルバー:SV、SILVER、Agなど(詳細は上図を参照)
- 銀メッキ:AgGP、SVGPなど
例えば、銀の純度が95%のシルバー製品には、「SV950」や「Ag950」といった刻印が見られます。
しかし、その後に「GP」の表記が加えられている場合は、銀メッキ製品であることを示しています。
メッキの剥がれがないか確認する
本物のシルバー製品では、表面が剥がれたりすることはありませんが、もし剥がれが見られる場合は、銀メッキ製品の可能性があります。
銀メッキ製品は、ほかの金属に薄く伸ばした銀を張り付けています。
そのため、研磨剤入りのジュエリークロスで磨いたり、衝撃が加わったりすると、銀メッキが剥がれてしまうことがあります。
一方、シルバー製品は、表面が剥がれることはありませんが、お手入れを怠ると変色することがあります。
変色したシルバーと銀メッキの剥がれを見間違えないよう、十分注意してください。
磁石に対する反応を確認する
シルバー製品に使われる銀や、合金とする際に混ぜられる銅は、磁石にくっつかない金属です。
そのため、シルバー製品に磁石を近づけたときに反応を示す場合、銀メッキ製品の可能性があります。
例えば、銀メッキの下地に鉄が使われている場合、磁石に引き寄せられる性質が現れます。
ただし、銀メッキの下地として、磁石にくっつかない銅や真鍮が使われることもあるため、磁石だけで正確に見分けるのは難しいと言えます。
そのため、ほかの方法と合わせて、総合的に判断することが重要です。
氷の溶け方を確認する
銀は、高い熱伝導率を持つ金属であるため、常温のシルバー製品を氷に触れさせると、氷が素早く溶け始めます。
一方、銀メッキ製品は、シルバー製品ほど熱伝導率が高くないため、氷が溶ける速度は遅くなります。
ただし、小さなピアスや指輪などのジュエリーでは、溶け方の違いが分かりにくい場合があるので、注意が必要です。
そのため、この方法を試す場合は、比較的大きなシルバー製品で試すようにしてください。
比重を確認する
シルバー製品を見分ける方法の1つに、比重を測定する方法があります。
純銀の比重は 10.49 ですが、純度が下がるにつれて比重も低くなります。
| シルバーの種類 | 銀の純度 | 比重 |
|---|---|---|
| Silver950 | 95% | 10.41 |
| STERLING SILVER
(スターリングシルバー) |
92.5% | 10.35 |
| COIN SILVER
(コインシルバー) |
90.0% | 10.3 |
| Silver800 | 80% | 10.15 |
専門的な機器がなくても、以下のような簡易的な方法で比重を測ることで、シルバー製品か銀メッキ製品かを見分けることができます。
- シルバー製品の重さを測る
- 透明なカップに水を入れて、はかりに置く
- はかりのメモリを0グラムに合わせる
- カップの底に触れないよう、糸で吊るしたシルバー製品を入れて、重さを測る
- 比重を計算する
比重は「重さ÷体積(水の中での重さ)」で計算します。
例えば、スターリングシルバーのアクセサリー自体の重さを、水に入れたときの重さで割った値が10.35に近い場合、本物のスターリングシルバーである可能性が高いです。
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シルバー製品を購入する際の注意点

偽物のシルバーアクセサリーを本物と偽って販売する行為は、詐欺罪に該当します。
しかし、販売者自身が偽物であることを知らずに販売した場合、詐欺罪を立証するのは難しく、購入後に返金を求めることが困難となるケースが多いです。
そのため、シルバーアクセサリーを購入する際は、本物と偽物をしっかり見分けた上で、慎重に判断することが大切です。
ここでは、シルバー製品を購入する際の注意点をご紹介いたします。
価格が低すぎる場合がある
シルバーは、金やプラチナに比べると、比較的低い価格で取り引きされています。
しかし、人気ブランドのシルバー製品は、銀そのものの価値に加え、高いデザイン性を持つアイテムとしての付加価値があるため、ノーブランドのものよりも高値で販売されています。
一方で、その人気と需要の高さを悪用し、偽造品が多く出回っているとも言われています。
そのため、ブランドの公式店舗や公式サイトで販売されている正規品よりも、著しく安価な商品の場合は、偽物である可能性が高いと考えられます。
画像だけでは見分けにくい場合がある
シルバー製品か銀メッキ製品かを画像だけで見分けるのは、非常に難しいとされています。
近年では、写真の合成技術が進化しており、フリマやオークションなどのインターネットサービスで販売されているシルバー製品が本物かどうかを、画像だけでは判断しづらくなっています。
また、刻印の写真が掲載されていても、それが本物である保証はなく、偽造されている可能性も否定できません。
そのため、シルバー製品を購入する際は、可能な限り現物を確認して購入することで、偽物を掴むリスクを低減することができます。
信頼できない販売元の場合がある
シルバー製品を購入する際は、販売元や製造元を確認することが重要です。
特に、以下のような高い価値を持つブランド品の場合、正規の販売元でない場合は偽物の可能性があります。
- クロムハーツ(Chrome HEARTS)
- ロンワンズ(LONE ONES)
- エーアンドジー(A&G)
これらの製品を購入する際は、公式サイトでの購入が一番安全ですが、それ以外で購入する場合は、販売元の信頼性を確認した上で購入するように心がけることが大切です。
- おたからや査定員のコメント
ブランドのシルバー製品は、銀そのものの価値にブランドの価値が加わるため、通常のシルバー製品より高値で取り引きされることが一般的です。
おたからやでは、銀の市場やブランド価値に精通した査定員が、お預かりしたシルバー製品を丁寧に査定いたします。
人気ブランドのシルバー製品の売却をご検討の際は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。

シルバーと銀メッキは価値が異なる?

銀が主な素材として使用されているシルバー製品と、表面に薄く銀を貼り付けた銀メッキ製品では、シルバー製品の方が高い価値を持っています。
これは、シルバー製品の方が多くの純銀を含んでいるためです。
銀の取引市場では、純銀を基準に1グラムあたりの価格で取引されており、需要と供給のバランスによって価格が日々変動します。
特に、近年では、銀の市場価格が上昇しており、2014年の平均価格が1グラムあたり72円だったのに対し、2024年には156円と約2.1倍に上昇しています。
このため、純銀の含有量が少ない銀メッキ製品よりも、シルバー製品の方が価値が高くなります。
- おたからや査定員のコメント
近年、銀の価値が急騰しており、買取相場も上昇しています。
もし、ご自宅やご実家にご不要なシルバー製品がある場合は、一度おたからやでその価値を確認してみてはいかがでしょうか。
おたからやでは無料で査定を行っておりますので、シルバー製品の売却をご検討される際は、お気軽にご相談ください。

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・銀の価格の推移と10年後予測は?高価買取が期待できる銀製品も紹介
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2025年12月05日9:30更新
銀・シルバーの1gあたりの
参考買取相場表
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|---|---|---|
| インゴット (シルバー)304円 -5円 |
シルバー1000(Sv1000)300円 -5円 |
シルバー925(Sv925)277円 -4円 |
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