金の刻印(ホールマーク)は国によって違う!日本・海外の特徴と読み取り方を徹底解説

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2025年12月01日、金の小売価格が過去最高値の23,383円を記録し、金の売却を検討している方も多いでしょう。
金製品には必ずといってよいほど刻印(ホールマーク)が見られます。この刻印は金の純度などを示す大切な情報源であり、国や地域によって刻まれるデザインや制度が異なります。
日本では「K18」や「K24」といった表示が一般的ですが、海外の金製品には見慣れない数字や記号の刻印が施されていることも多いです。そのため、海外製の刻印に戸惑う方も少なくありません。
本記事では、日本と海外の金の刻印制度の違いや国別の刻印の種類・意味、さらには、海外の金製品をより高く売るコツまで解説します。刻印の読み取り方をマスターして、大切な金製品の価値を正しく理解していきましょう。

Contents
- 金刻印(ホールマーク)の基礎知識
- 日本の金刻印の特徴
- 海外の金刻印の種類
- 海外の金製品を高く売るための7つのポイント
- 金の刻印に関するよくある質問
- Q.金の刻印が消えかけている場合でも買取できますか?
- Q.海外の金刻印は日本よりも純度が高いことが多いのですか?
- Q.750 と K18 はまったく同じ純度と考えて問題ありませんか?
- Q.刻印の位置はアイテムごとに決まっているのですか?
- Q.金メッキと金張りの違いは査定額にどれくらい影響しますか?
- Q.刻印が間違っている「偽刻印」はどのように見抜けばよいですか?
- Q.中国の「足金」とは具体的にどれくらいの純度なのですか?
- Q.海外旅行で買った金製品は日本で価値が下がることがありますか?
- Q.日本のホールマークと欧州ホールマークの信頼性は違いますか?
- Q.カラーゴールドの刻印はどのように表記されていますか?
- Q.18KP などの見慣れない刻印は本物と考えてよいのでしょうか?
- Q.刻印なしの金製品はどのように鑑定するのですか?
- Q.金貨にもホールマークは必ず打たれているものですか?
- Q.アトKの金は本物の金製品として扱われますか?
- Q.海外刻印の金を売るなら、どのタイミングが最も高く売れますか?
- まとめ
- 「おたからや」での金の参考買取価格
- 金の買取なら「おたからや」
金刻印(ホールマーク)の基礎知識

まずは、金刻印(ホールマーク)の基礎知識として、そもそも刻印にはどんな役割や意味があるのかを押さえましょう。金の純度を示す数字刻印の読み方や、「カラット(K)」という単位の意味、世界的に用いられる千分率(パーミル)での表示方法など、基本的なポイントを解説します。
また、刻印の「K」の位置による表記の違いが信頼性に影響するのか、といった素朴な疑問についても触れていきます。
金刻印の役割
貴金属製品に刻まれるホールマーク(刻印)は、その製品の品質や素材を保証するための公的な証明マークです。具体的には、金やプラチナなどに含まれる純度(品位)を数字や記号で表し、どの国や機関で検定されたかを示します。
刻印があることで、「この金は○%の純度である」とひと目で分かり、偽造品や品質の劣る製品の流通を防ぐ役割を果たします。中世のイギリスで始まった制度で、現在も多くの国で法律に基づき実施されています。日本では任意制度ですが、刻印があれば公的機関の検査を経た信頼の証となります。
数字刻印の意味
金製品には「750」「999」などの数字の刻印が刻まれていることがあります。これは、金の純度を千分率(パーミル)で表したものです。例えば、「750」の刻印は、金の純度が75.0%であること、つまり18金(K18)に相当することを意味します。
同様に「999」であれば99.9%の純度を示し、24金(K24)相当となります。数字だけでなく「Pt950」「SV925」のように元素記号と組み合わせた刻印もあり、これはプラチナ95.0%や純銀92.5%を示します。このように数字刻印を読み取れば、金製品の純度がひと目で分かります。
カラット表記とは
カラット(Karat)表記は金の純度を24分率で示す方法です。純金を24とし、含まれる金の割合を24分のいくつかで表現します。例えば、24金(K24)は純度100%、18金(K18)は24分の18、つまり75%の純度です。
日本では、古くからこのカラット表記が用いられており、「K18」「K24」といった刻印が広く浸透しています。一方で、欧米では14金(K14)や9金(K9)なども一般的です。カラット表記の“K”は宝石の重量単位カラット(ct)とは別物で、あくまで金の純度を示す単位です。K=金の純度と覚えておきましょう。
1000分率表示の仕組み
金の純度を表すもう1つの方法が、1000分率(ミル)表示です。これは純度を0~1000の数字で表し、1000が純金(99.9%以上)に相当します。国際的にはこちらの表示が標準的で、日本の造幣局検定マーク(ホールマーク)でも採用されています。
例えば、K18は千分率では750と刻印されます。2012年以降、日本の造幣局では純金を従来の「1000」から国際基準に合わせ「999」と表記するようになりました。千分率表示は数字を見るだけでより細かな純度が分かる利点があります。現在はK18=750、K24=999という対応を知っておけば、国内外どちらの刻印も読み取れるでしょう。
「K」の位置で変わる信頼性
日本の金製品では「K18」のようにK(カラット記号)を先頭に付ける表記(前K)が一般的ですが、海外品や古い製品では「18K」と数字が先に来る表記も見られます。結論からいえば、Kの位置が前後どちらであっても示す純度自体に変わりはなく、「18K」も「K18」も本来は同じ18金です。
ただ、日本では統一的な刻印基準がないこともあり、稀に刻印を偽装した粗悪品が出回るケースも指摘されています。見慣れない「18K」刻印だからといって即座に偽造品と決めつけることはできませんが、色味や比重が明らかにおかしい場合は専門業者に鑑定してもらうと安心です。
日本の金刻印の特徴

続いて、日本の金刻印の特徴を解説します。日本には造幣局が発行する独自のホールマーク制度がありますが、これは義務ではなく任意の制度です。
そのため、国内の金製品にはホールマークが無いものも多く存在します。ここでは、日本独自の刻印制度の概要や造幣局ホールマークの種類、金張り・金メッキ、「K」の位置の違い、ホワイトゴールドなどカラーゴールド特有の刻印について解説します。
日本独自の刻印制度
日本では、1929年に造幣局による貴金属製品の品位証明制度(ホールマーク制度)が制定されました。造幣局が金製品の純度を検査し、基準を満たしたものにだけ日の丸(日本国旗)のマークを刻印する制度です。しかし、この制度は任意制度として運用されており、法律で義務付けられたものではありません。
そのため、市場には造幣局ホールマークの無い金製品も多数流通しています。ホールマークが付与されていなくても直ちに偽造品というわけではありませんが、公的な検定を経たホールマーク入りの製品は信頼性が高いことは確かです。
日本独自の刻印制度は、あくまで品質保証のサービスとして機能している点が特徴です。
日本のホールマークの種類
日本の造幣局ホールマークは、日の丸(日本国旗)と純度を示す数字(千分率)入りのひし形を組み合わせたデザインになっています。
金製品の場合、例えば、「750」の数字が入ったひし形マークと日の丸マークが並んで刻印されていれば、その製品は75%の純金を含む18金製品であり、造幣局の検査に合格したことを示しています。
造幣局ホールマークでは現在、金は純度99.9%を「999」、91.6%を「916」(22金相当)、75.0%を「750」(18金相当)、58.5%を「585」(14金相当)、41.6%を「416」(10金相当)と表示します。日の丸マークとこれら純度数字の組み合わせが、日本におけるホールマークの代表的な種類です。
金張り・金メッキの表記
金の刻印には、素材の純度だけでなく金張り(ゴールドフィルド)や金メッキ(ゴールドプレート)を示すものも存在します。金張りとは厚い金箔を他の金属に圧着させた加工、金メッキは電気化学的にごく薄い金の膜を付けた加工です。
これらは本体が純金ではないため、刻印には「GF」や「GP」といったアルファベットが用いられます。例えば、「K18GF」は18金張り、「K18GP」は18金メッキを意味する刻印です。他にもGold Filledを意味する「GR・GS・GF」、Gold Platedを意味する「HGE・GE・GEP」、メッキ層の厚みを表す「M」などさまざまな表記があります。
金張り・金メッキ製品は見た目は金ですが金の含有量はごくわずかであるため、売却時の買取価格は実質的にほとんど金としての価値がない点に注意が必要です。
K18と18Kの違い
日本では「K18」のようにKを前に付ける表記が一般的ですが、海外製品やアンティークには「18K」と表記が逆のケースも見られます。両者は純度に違いはなく、どちらも18金です。ただ、国内製品の多くがK18なのに対し、18K表記は日本人には馴染みが薄いため戸惑うことがあります。
また、一部には刻印を偽装した粗悪な輸入品で18Kが使われた例も報告されています。18Kだから偽造品という決めつけは誤りですが、刻印だけで判断が難しい場合は比重測定など専門家による鑑定が有効です。
要は、Kの位置の違いは慣習の差であり、製品の真贋や価値そのものは含有する金の量で決まることを覚えておきましょう。
比重測定:ある物質の密度を基準物質(通常は水)の密度と比較し、比で表した値を測定すること
カラーゴールドの刻印の種類
金は混ぜる金属(割金)によってイエローゴールド・ホワイトゴールド・ピンクゴールドなどさまざまな色合い(カラーゴールド)になります。それぞれのカラーには識別のための刻印が存在します。例えば、ホワイトゴールドであれば「WG」、イエローゴールドなら「YG」、ピンクゴールドは「PG」と刻印されます。
18金のホワイトゴールドなら「K18WG」のように、純度刻印(K18)に続いて色を示すアルファベットが刻まれています。他にもレッドゴールド(RGやRDG)、グリーンゴールド(GGやGRG)といった刻印があり、刻印を見れば金の色味も判別可能です。
- おたからや査定員のコメント
造幣局のホールマークが打たれた18金や24金は、蛍光X線分析でも純度とほぼ一致することが多いです。
刻印が摩耗して読みにくくても、ひし形に入った純度数字と日の丸マークがわずかに残っていれば、成分検査と照合して確実に真贋を判定できます。日本の公的検定を経た刻印は信頼性が高いので安心してお持ちください。

海外の金刻印の種類

海外の金刻印について、国ごとの代表的な種類と特徴を見ていきます。ヨーロッパ各国には古くから法で定められた厳格なホールマーク制度があり、国ごとにデザインが異なる公的マークが刻印されています。
一方、アメリカやアジアでは公的検定がなく、メーカー任せの刻印に頼る場合もあります。それぞれの国の刻印を知っておくことで、金製品の製造国や純度を読み取れるようになるでしょう。
アメリカ
アメリカにはヨーロッパのような公的検定所によるホールマーク制度はありません。メーカーや販売業者が自主的に純度刻印を行い、連邦取引委員会(FTC)のガイドラインに沿って品質表示を行う仕組みです。一般的な刻印は「14K」や「18K」といった数字+Kの組み合わせで、なかでも14金(K14)が好まれる傾向があります。
実際、アメリカ市場では14K(純度58.5%)がスタンダードで、ジュエリーに「14K」とあれば米国製の可能性が高いです。なお、米国では1906年に金製品の刻印制度が始まったため、それ以前のアンティークには刻印が無い場合もあります。
イギリス
イギリスはホールマーク発祥の地で、14世紀から金銀製品への刻印が法で義務付けられてきました。
現在でも、金の使用量が1g以上の製品には国の検定所(アッセイオフィス)で刻印を打つことが法律で定められています。イギリスのホールマークは種類が豊富で、通常以下の情報が刻印に含まれます。
- 製造元を示すメーカーズマーク(アルファベットの刻印)
- 金の種類と純度を示すスタンダードマーク(金の場合は王冠の絵柄+純度数字)
- 検定を行った都市を示すアッセイマーク(例:ロンドンはヒョウの頭、バーミンガムは錨)
- 製造年を示す年号記号(アルファベット)
例えば、18金の場合、1975年以降の製品には「王冠+750」の刻印が用いられています。
さらに、イギリスはホールマーク条約(後述)加盟国のため、共通のCCMマーク(天秤のマーク)も刻印されることがあります。このようにイギリスの刻印は情報量が多く、読み解くことで製品の履歴が分かる点が特徴です。
フランス
フランスでもホールマーク(ポワンソン)の刻印が法律で厳格に義務付けられています。フランスでは金製品は18金(純度75%)以上でなければ製品として認められず、必ずホールマークが打刻されます。現行のフランス金製品にはワシ(鷲)の横顔マークが刻印されており、これがフランスの保証記号です。ワシの刻印があれば、その製品は少なくとも18金以上であることが保証されます。
なお、フランスのホールマークは時代によって図柄が変遷しており、1838年以前のアンティークには馬の頭やホタテ貝などのモチーフが使われていました。しかし、現代ではワシに統一されているため、フランス製の金ジュエリーは小さなワシの刻印を探すと良いでしょう。
ドイツ
ドイツでは、他の欧州諸国のような絵柄のホールマークではなく、比較的シンプルな数字とアルファベットの組み合わせが多く用いられます。例えば、18金なら「18K」または「18ct」、14金なら「14K」や「14ct」と刻印される形式です。「K」と「ct」はどちらもカラット(金の純度)の意味で、ヨーロッパ圏では「ct」表記も一般的に使われています。
また、製品によっては刻印のそばに”GERMANY”と国名が併記されていることもあります。ドイツでは1880年代に刻印に関する法律が整備され、それ以降は純度を示す刻印を入れることが普及しました。基本的に刻印があれば数字部分がそのまま純度(カラット)を意味します。
イタリア
イタリアの金製品には、特徴的な星マーク(☆)を含むホールマークが刻まれています。この星マークはイタリア共通のシンボルで、後に続く数字は政府に登録された貴金属業者ごとに割り振られた認証番号、アルファベットはその業者の所在地(州や都市)を示します。さらに、その前には金属の種類(金はAu)と純度(千分率表示)が刻印されるのが一般的です。
例えば、「750」純度の18金を扱うフィレンツェ所在の業者1番であれば「Au750☆1FI」といった刻印になります。この刻印を見れば、その金製品が何金で、どの業者の製造で、どこで検定を受けたかが分かる仕組みです。
なお、イタリアではホールマーク刻印は法律上は任意ともいわれ、刻印のない製品も珍しくありません。ただし、輸出用のジュエリーなどには「ITALY 750」といった刻印だけの簡易表示も見られます。
スイス
スイスの金製品には、伝統的な図柄のホールマークが使用されています。2000年より前に製造されたものには、スイスの女神ヘルヴェティアの横顔が刻まれており、これは18金であることを示すマークです。2000年以降は、スイス原産の犬種であるセントバーナードの横顔がホールマークとして用いられています。
セントバーナードの刻印には微妙なデザインの違いがあり、それによっておおよその製造年を判別できる点も特徴です。また、スイスも前述のホールマーク条約加盟国であるため、女神像や犬の刻印とともにCCM共通マーク(天秤に純度数値のマーク)が併記される場合があります。このように、スイスの刻印は一見すると絵柄のみですが、その背後には純度と品質保証の情報がしっかりと込められています。
中国
中国の金製品で見られる独特の刻印に「~足金」という表記があります。これは、金の純度区分を示す中国固有の刻印で、代表的なものに万足金・千足金・足金の3種類があります。それぞれ、万足金=24金程度、千足金=22金程度、足金=20金程度という純度ランクを意味します。例えば、「足金」と刻まれていれば、おおむね83%前後(20K相当)の純度ということになります。
ただし、この表記だけでは正確な品位(%)は分からず、あくまで大まかな純度カテゴリーを示すものです。中国製の金ジュエリーは日本の18金より高純度な22金以上が多く、「千足金」や「万足金」といった刻印がある品は非常に高い純度だといえるでしょう。
また、中国や香港では伝統的に黄金色の強い「支那金」(チャイニーズゴールド)と呼ばれる純度90%以上の金が好まれ、レモン色がかった色味が特徴です。
台湾
台湾の金製品に刻まれる刻印は大きく2種類あります。1つは中国と同様に「~足金」の漢字表記、もう1つは純度を表す数字+重量を組み合わせた表示です。前者の場合、純度ランクは中国と同じく「万足金=ほぼ純金、千足金=22金相当、足金=20金相当」です。
後者の例としては「999.9_100g」のような刻印で、これは純度99.99%の金を100g使用しているという意味になります。このように重量(グラム)まで刻印に含めるのは台湾ならではの特徴です。
また、台湾では金の取引単位として「錢(チェン)」が使われており、1錢は日本の1匁(約3.75g)に相当します。そのため刻印に重量が書かれている場合、日本とは異なる単位である点に注意が必要です。
タイ
タイでは、基本的に「数字+K」の一般的な純度刻印が使われています。例えば、22金なら「22K」、23金なら「23K」といった具合です。加えて、純度22金以上の製品には「振和興」や「和成興」といった漢字の刻印が見られることも特徴です。これらはタイでも有数の金製品取扱業者の名前で、この刻印がある金製品は信頼性が高いといえます。
ただし、タイでは22Kの定義が国際基準より緩く、純度90%あれば22金と表記される場合もあることに注意が必要です。つまり、「22K」を示す刻印があっても純度がもっと低い可能性も十分あります。
なお、タイでは23金(純度96.5%)が主流で、タイ国内で取引されている金製品のおよそ90%は23金となっています。そして、タイは世界的に見ても23金製品の最大の流通国といわれています。
ヨーロッパ共通刻印
ヨーロッパには国際条約に基づく共通のホールマーク制度(CCM:Common Control Mark)があります。これは1972年のホールマーク条約(ウィーン条約)によって定められた制度で、イギリスやオランダ、オーストリア、スイスなど2024年時点で20カ国が加盟しています。
加盟国で製造された一定以上の重量の貴金属製品には、それぞれの国の検定マークに加えてCCM共通管理マークの刻印が義務付けられます。CCMマークのデザインは、重なり合った円の中に天秤(てんびん)の絵柄が描かれ、その中央に純度を示す千分率の数字が刻まれたものです。
この共通マークがあることで、異なる加盟国間でも貴金属製品の品質保証が通用し、貿易や流通が円滑になるメリットがあります。ヨーロッパの刻印を調べる際は、各国固有のマークと合わせてこの天秤マークの有無にも注目するとよいでしょう。
海外の金製品を高く売るための7つのポイント

海外で購入した金のアクセサリーやインゴットなどを日本で売却する際に、「できるだけ高く買い取ってほしい」と思うのは当然です。ここでは海外の金製品を高く売るコツを7つ紹介します。
査定に出す前に少し工夫するだけで、買取価格がアップする可能性があります。外国の刻印が入った金製品だからといって敬遠されないためのポイントも含め、順番に見ていきましょう。
査定内容・計測方法を確認する
海外製の金製品を売る際は、買取業者の査定方法を事前に確認しておくことが重要です。特に、刻印が読みにくい古い製品や「18K」のような海外刻印、あるいは「足金」刻印や刻印自体がない製品の場合、適切に純度を測ってくれる業者かどうかで買取価格に差が出ます。
理想的なのは、専用の機械で金の純度を正確に計測し、刻印の有無に関わらず正当に評価してくれる業者です。一部の業者では刻印だけを頼りに独自の低いレートで査定することもあるため、売却前に「どのように純度をチェックしますか?」と確認し、科学的な分析をしてくれるか見極めましょう。
状態をできるだけ綺麗にしておく
金のネックレスや指輪などは、見た目の状態が良いほど査定額が上がる傾向にあります。ホコリや皮脂汚れが付着している場合は、査定前に柔らかい布でやさしく拭き取りましょう。輝きを取り戻すことで、買い手に与える印象が良くなり、買取価格アップに繋がる可能性があります。
ただし、純度の高い金製品は傷がつきやすいため、強く擦ったり研磨剤を使ったりするのは厳禁です。力を入れず軽く拭う程度に留め、絶対に研磨しないことがポイントです。大きな変色や変形は直せませんが、できる範囲で綺麗にしておくだけでも査定士の印象は大きく変わります。
付属品をそろえる
購入時に付いてきた箱・保証書・鑑定書・説明書などの付属品が残っている場合は、査定の際に必ず一緒に提出しましょう。付属品が揃っている金製品は、コレクション価値や信頼性が高いと判断され、買取価格が上乗せされる場合があります。
特に、保証書や鑑別書は、製品の品質や真贋を裏付ける重要な資料です。海外で購入した金製品の場合、外国語の保証書であっても付けておくに越したことはありません。
もし、紛失してしまった場合は仕方ありませんが、箱やポーチなど保管状態を示すものがあれば一緒に出すとよいでしょう。それだけ大切に扱われてきた品だとアピールできます。
相場が高いタイミングを狙う
金の買取価格は日々変動する金相場に連動しています。したがって、できるだけ金相場が高い時期に売却するのが高価買取のコツです。直近では世界的な金需要の高まりから金相場が高騰傾向にあり、まさに売り時といえるでしょう。
買取店の多くは自社サイトで当日の金買取価格(1gあたり)を公表していますので、日々チェックしてピークを見計らってみてください。
相場はニュースやインターネットで確認できます。「少し様子を見ていたらさらに上がった」というケースもありますが、急落するリスクもゼロではないため、目標価格に達したら売ってしまう決断も大切です。
信頼できる店舗かチェックする
外国の刻印が入った金製品を買い取ってもらえる店を見つけたら、その店が信頼できる業者かをしっかり見極めましょう。
具体的には、以下の点をチェックします。
- 古物営業許可など法令を遵守して営業しているか
- 金の買取実績が豊富にあるか
- ホームページ等で買取価格の基準や実績を明示しているか
- スタッフの対応が丁寧で査定の説明が明確か
これらは業者の公式サイトや口コミで確認できます。
特に海外の刻印は知識のない業者だと敬遠されたり低評価になったりしがちです。買取実績が豊富で評判の良い、専門知識を持った店舗を選ぶことが、高値売却への近道となります。
金の刻印に関するよくある質問

最後に、金の刻印に関するよくある質問とその回答をQ&A形式でまとめます。
金の刻印についてさらに理解を深め、不安や疑問を解消しましょう。
Q.金の刻印が消えかけている場合でも買取できますか?
A.はい、刻印が薄れて読めない金製品でも買取可能です。刻印は磨耗することもありますが、信頼できる買取店であれば専用の機械で純度を計測してくれるため、刻印がなくても正確に金の価値を査定できます。
実際、造幣局ホールマークのない製品や古いコインなども日々取引されています。大切なのは刻印の有無より金そのものの価値ですので、刻印が消えかけていても遠慮なく査定に出してみましょう。
Q.海外の金刻印は日本よりも純度が高いことが多いのですか?
A.はい、海外では日本(18金75%)より高純度の金製品が多い傾向があります。
例えば、中国やタイでは22金(約91.6%)以上が主流で、タイでは23金(96.5%)も一般的です。ただし、国や地域によりますので、一概に全てが高純度とはいえません。
Q.750 と K18 はまったく同じ純度と考えて問題ありませんか?
A.はい、どちらも純度75%の18金を意味する刻印です。
750は金の千分率表示で75.0%、K18は24分率(24分の18)で同じ75%を示し、どちらも同じ純度と考えて問題ありません。
Q.刻印の位置はアイテムごとに決まっているのですか?
A.はい、おおむね決まった箇所に刻印されます。
指輪なら内側、ネックレスやブレスレットは留め具、ピアスはキャッチなど、目立たない部分に刻印が入るのが一般的です。
Q.金メッキと金張りの違いは査定額にどれくらい影響しますか?
A.金張り(GF)や金メッキ(GP)は、表面のごく薄い金に対して素材の金の価値は僅少です。
そのため、査定額も純金製品に比べて大幅に低く、ほとんど値段が付かないこともあります。
Q.刻印が間違っている「偽刻印」はどのように見抜けばよいですか?
A.刻印だけで本物か見抜くのは難しいです。
磁石テスト(金は磁石に付かない)や比重測定など複数の方法を組み合わせて確認する必要があります。心配な場合は専門業者に鑑定を依頼しましょう。
Q.中国の「足金」とは具体的にどれくらいの純度なのですか?
A.中国の「足金」は純度83%前後(20金相当)を意味します。
さらに、純度が高い区分として「千足金」(約91.6%=22金相当)や「万足金」(99%前後=24金相当)もあります。
Q.海外旅行で買った金製品は日本で価値が下がることがありますか?
A.いいえ、金そのものの価値は世界共通なので海外品だからといって日本で極端に価値が下がることはありません。
ただし、海外特有の刻印を知らない業者だと正しく評価できず安く見積もられる可能性があります。信頼できる買取店に依頼すれば問題ありません。
Q.日本のホールマークと欧州ホールマークの信頼性は違いますか?
A.はい、一般に欧州の方が格段に信頼性が高いです。イギリスやフランスなど欧州ではホールマークが法律で義務化され公的検定を経ているため信用できます。
日本の造幣局ホールマークも信頼性はありますが、任意制度のため刻印が無い製品も多く、一概に比較はできません。
Q.カラーゴールドの刻印はどのように表記されていますか?
A.ホワイトゴールドは「WG」、イエローゴールドは「YG」、ピンクゴールドは「PG」と表記されます。
例えば18金ホワイトゴールドの場合、「K18WG」のように純度刻印(K18)の後ろに色味を示すアルファベットが付加されます。
Q.18KP などの見慣れない刻印は本物と考えてよいのでしょうか?
A.はい、本物です。「18KP」は18金ちょうど(Plumb)という意味で、純度75.0%が保証された刻印です。
通常の「18K」と同様に正規の純度表示なので、刻印に「P」が付いていても偽造品ではありません。
Q.刻印なしの金製品はどのように鑑定するのですか?
A.刻印が無くても、専門店ではX線分析器や比重計などで金の純度を測定して鑑定します。
実際、刻印が無い古い金貨やインゴットも分析で純度を割り出せます。信頼できる鑑定士に任せれば問題ありません。
Q.金貨にもホールマークは必ず打たれているものですか?
A.金貨にはジュエリーのような検定ホールマークは通常ありません。
発行国自体が純度と重量を保証しているためで、多くの金貨ではデザイン中に「999」などの純度表示があるのみです。
Q.アトKの金は本物の金製品として扱われますか?
A.「18K」も「K18」も同じ18金です。
海外製品では数字先(アトK)の刻印も一般的で、表記の違いで金の価値が変わることはありません。大切なのは含有される金の純度です。
Q.海外刻印の金を売るなら、どのタイミングが最も高く売れますか?
A.金相場が高いタイミングです。金の買取価格は日々変動するため、相場がピークの時期を選ぶと最も高く売れます。
近年は金価格が高騰傾向にあるため、まさに売り時といえるでしょう。
まとめ
金の刻印(ホールマーク)は、金製品の純度や出自を示す重要な手がかりです。日本では任意制度のため刻印なしの製品も流通しますが、各国の刻印を知れば手持ちの金の価値をより正確に把握できます。
日本の「K18」や造幣局ホールマーク、欧米の精巧なホールマーク、アジアの足金表示など、それぞれ意味を理解することで偽造品に惑わされにくくなるでしょう。
また、海外の金製品を売却する際は、純度検査をしっかり行う信頼できる業者を選び、相場や商品の状態にも気を配ることが高価買取のポイントです。刻印の知識を上手に活用し、大切な資産である金製品の価値を最大限引き出しましょう。
「おたからや」での金の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「金」の参考買取をご紹介します。
2025年12月01日14:00更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)23,192円 +290円 |
24金(K24・純金)22,920円 +287円 |
23金(K23)21,760円 +272円 |
| 22金(K22)21,065円 +264円 |
21.6金(K21.6)20,601円 +258円 |
20金(K20)18,977円 +237円 |
| 18金(K18)17,394円 +217円 |
14金(K14)13,179円 +165円 |
12金(K12)11,092円 +139円 |
| 10金(K10)9,237円 +116円 |
9金(K9)8,309円 +104円 |
8金(K8)6,918円 +87円 |
| 5金(K5)3,439円 +44円 |
||
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
価格表は目安としてご覧ください。実際の買取額は世界の金相場や為替レート、製品の重量・品位・状態によって毎日変動します。
ご来店前に電話やLINEで当日の買取単価をご確認いただくと安心です。査定は無料で、刻印が薄い品や海外刻印のジュエリーでもその場で純度を測定し、わかりやすくご説明いたします。相場グラム価格はトップページで毎日更新しておりますので、取引前にぜひチェックしてみてください。
- おたからや査定員のコメント
金の刻印は、純度と来歴を証明する大切な証明です。刻印が薄い、読めない、無いという場合でも、専門知識が豊富な査定員がその場で成分を測定し、お客様の目の前で結果をご説明します。
不明点は遠慮なくご相談ください。大切な資産を適正に評価し、納得のいく価格をご提案いたします。

金の買取なら「おたからや」
金製品を売却する際は、相場を正しく読み取れる査定店選びが肝心です。「おたからや」は世界51カ国との取引実績と全国約1,590店舗のネットワークを活かし、その日の金相場を即時に反映した高価買取を実現しています。
インゴットや金貨はもちろん、切れたチェーンや片方だけのピアス、歯科用スクラップまで形状・品位を問わず査定対象です。熟練の査定員が重量・刻印・コンディションを丁寧に確認し、最適な価格をご提示します。鑑定書や保証書がなくても評価でき、傷や変色があっても価値を逃しません。
買取方法は店頭買取と無料出張買取のほか、LINEで写真を送るだけの簡易オンライン査定にも対応しています。外出が難しい方や遠方にお住まいの方でも手軽に相場を把握できます。大切な金製品を安心して高く売りたい時は、確かな実績と誠実な対応を誇る「おたからや」へぜひご相談ください。
おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
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趣味
ショッピング
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ハリーウィンストン
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過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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