オリンピック金メダルの素材は純金ではない?金属としての価値や価格を徹底解説
※下記の画像は全てイメージです
オリンピックの金メダルといえば、「純金でできている」と思われがちです。しかし、実際には純金だけで作られているわけではありません。「素材は何でできているの?」「金としての価値はあるの?」と気になったことがある方もいるのではないでしょうか。
この記事では、オリンピック金メダルの素材やその背景、金属としての価格、そして文化的な価値まで解説していきます。メダルに込められた意味を知ることで、オリンピックそのものに込められた想いや意義が、より身近に感じられるでしょう。
Contents
オリンピック金メダルの素材は純金ではない?
結論から言うと、オリンピックの金メダルは純金ではなく、主な素材は銀です。国際オリンピック委員会(IOC)の規定では、金メダルは純度92.5%以上の銀で作られます。また、その表面には、少なくとも6gの純金を用いてコーティングすることが定められています。
つまり、「金」メダルとはいえ、実際には銀のメダルに金を薄く施したものです。意外に感じる方もいるかもしれませんが、現在のオリンピック金メダルは、純金製ではありません。
オリンピック金メダルが銀製の理由
金メダルが銀で作られている背景には、オリンピック精神に基づく平等性や開催国の経済的負担の軽減などの重要な理由があります。それぞれの理由について、詳しく解説します。
開催国への経済的な負担削減
近代オリンピックの創設以降、競技種目やメダルの数は大きく増加してきました。もし金メダルが純金製のままであれば、開催国にとってその製造費用は莫大な負担となります。金は非常に高価であり、何百個もの純金メダルを用意するのは現実的ではありません。
夏季大会では、約300個以上の金メダルが授与されます。仮にすべて純金で作れば、費用は数十億円規模になる可能性もあります。こうした配慮により、オリンピックは多くの国で開催可能となりました。
オリンピック精神に基づく平等性の象徴
金メダルが銀で作られている背景には、「順位に違いがあっても、すべての選手の努力は等しく尊い」とする理念が影響している説もあります。オリンピックでは、スポーツを通じて友情や連帯感を育み、参加そのものに意義があるとされています。
このような理念から、すべてのメダリストが等しく讃えられるよう、素材面でも配慮されているのです。金・銀・銅という区分は結果の象徴にすぎず、素材の差を抑えることで競技の本質や平等性を大切にしているという見方もあります。
犯罪防止と安全性への配慮
金メダルが銀製である理由には、安全性や防犯面への配慮もあるとされています。銀を主体にしたメダルは、純金に比べて強度や耐久性に優れ、長期保管にも適しているのが特徴です。
また、素材の価値をある程度抑えることには、防犯上の配慮という側面もあります。メダルが高額な「貴金属」として注目されにくくなることで、盗難などのリスク軽減につながるという見方です。
仮に純金製であれば、時価の高さから犯罪の対象となる可能性もあるでしょう。その点、銀製に金メッキを施した金メダルは、素材の価値よりも記念品としての象徴的な意味が重視されています。
現在のオリンピックメダル3種の素材構成を比較
現在授与されているオリンピックの金・銀・銅メダルの素材構成を見てみましょう。
メダル種別 | 主成分・素材構成(例外あり) |
---|---|
金メダル | 主成分は純度92.5%以上の銀(スターリングシルバー)。表面に6g以上の純金メッキ。 |
銀メダル | 純度92.5%以上の銀(スターリングシルバー)。 |
銅メダル | 銅合金(主に95〜97%が銅、残りは亜鉛やスズなど)。 |
金メダルと銀メダルはいずれも主成分は銀です。金メダルは純度92.5%以上の銀製で表面に6g以上の純金メッキ、銀メダルは純銀(またはスターリングシルバー)で作られています。
一方、銅メダルは純銅ではなく銅合金です。大会ごとに配合は異なりますが、一般的に95〜97%ほどが銅で、残り数%に亜鉛やスズなどが加えられています。
このように金メダル=銀に金メッキ、銀メダル=銀、銅メダル=銅合金というのが現在の基本的な素材構成です。なお、大会によって微量の他金属を加えるケースもあり、最近ではパリ五輪(2024年)の金メダルにエッフェル塔由来鉄が含まれて話題になりました。
オリンピック金メダルの材質の歴史
オリンピックのメダルは時代とともにその材質も変遷してきました。金メダルの素材について、初期の大会から現在までの歴史を振り返ってみましょう。
1896年アテネ|銀を採用
近代オリンピックの第1回大会である1896年のアテネ大会では、まだ「金メダル」は存在していませんでした。当時の表彰は、1位に銀メダル、2位に銅メダル、3位には賞状という形式で行われています。
これは、大会の財政事情により純金を用意できなかったことが一因とされています。あわせて、古代オリンピックで優勝者にオリーブの冠を贈っていた伝統を踏まえたという説もあるようです。いずれにしても、この時点では「金メダル=純金」という考え方自体がまだ一般的ではなかったと考えられます。
1900年パリ|金メッキされた銀を採用
1900年のパリ大会でも、純金のメダルは用意されていませんでした。この大会は運営体制が未整備だったことから、賞品や表彰方法に統一性がありませんでした。
競技によってはメダルではなく、他の賞品が授与された例もあります。ただし、一般的には1位の選手に対し、銀に金メッキを施したメダルが用いられるようになりました。メダルの素材や形状も競技ごとに異なっており、現在のような標準的な「金メダル」が確立されるのは、もう少し後の時代です。
1904年セントルイス|純金の金メダル採用に加えて銀・銅を授与
アメリカのセントルイスで開催された1904年大会では、初めて純金製の金メダルが正式に採用されました。1位に金メダル、2位に銀メダル、3位に銅メダルを授与する現在の形式も、この大会から導入されています。セントルイス大会で用いられた金メダルは、純度ほぼ24K、重さ約21gと記録されています。
この大会をきっかけに、順位に応じて金・銀・銅のメダルを贈る現在の表彰制度の原型が整いました。表彰の形式が明確に定まり、以降のオリンピックにも引き継がれていく重要な転機となった大会です。
1912年ストックホルム|純金・金メッキされた銀の2種を採用
1912年に開催されたストックホルム大会では、この大会では、金メダルに2種類の素材が用いられました。個人競技の1位には、純度24Kの純金メダルが授与され、団体競技の1位には、銀製に金メッキを施したメダルが用いられました。
種目によって金メダルの素材が異なっていたのは、オリンピック史の中でも珍しい例とされています。
2016年リオ〜現在|リサイクル素材にも注目
近年のオリンピックでは、環境への配慮やサステナビリティの観点から、リサイクル素材を活用したメダルづくりが進められています。2016年のリオ大会の銀メダルには、廃棄された自動車部品やX線フィルムから再生した銀が使われました。銅メダルには、ブラジル造幣局で生じた廃銅が活用されています。
さらに、東京2020では全国から回収した小型家電などから金・銀・銅を抽出し、メダルを製造しました。この取り組みは世界初とされ、環境意識の高まりに貢献しました。メダルは時代の価値観を映す象徴とも言えるでしょう。
オリンピック金メダルに価値はある?
オリンピックの金メダルには、「素材としての市場価値」と「記念品・文化財としてのプレミア価値」という二つの側面があります。貴金属の塊として見た場合の価格と、スポーツの栄誉の象徴としての価値について、それぞれ解説します。
市場価格に換算した場合の価値
金メダルは、銀を主体にわずかに金を加えた構造です。そのため、素材そのものの市場価格は意外と高くありません。
例えば、東京2020の金メダルは約550gの銀に約6gの金を施したもので、当時の相場で換算すると10万円前後の価値にとどまります。仮に同じ重さで純金製だった場合、数百万円に達するとされており、その差は歴然です。
大会によってメダルの重量や構成は異なるとはいえ、「素材としての価値は十数万円程度」という点は概ね共通しています。
- おたからや査定員のコメント
貴金属買取の視点でいくと、現在は金相場が上昇傾向にあり、貴金属類は特に高値がつきやすい状況です。買取価格はその日の金のレートによって変動するため、今のように市場全体が強気の時期は売却の好機といえます。
ご自宅に眠っている金製品があれば、今の価値を確認しておくのもおすすめです。
- 関連記事はこちら
・【2025年6月】金価格は今後どうなる?相場に影響する要因や動向、売却タイミングも解説
金・貴金属買取ページはこちらシルバー925(SV925)買取ページはこちら
記念品・文化財としてのプレミア性
オリンピックの金メダルは、素材の価格以上に大きな意味を持つ存在です。選手の努力の結晶であり、歴史的な記念品としての価値は計り知れません。
過去には、メダルがオークションに出品され、高額で落札された例もあります。1936年ベルリン大会で活躍したジェシー・オーエンスさんの金メダルは、約1億5,000万円で落札されました。また、著名選手でなくとも数百万円規模で取引されることもあります。
メダルの価格は、選手の知名度や大会の歴史的価値、ストーリー性などによっても大きく変動します。
まとめ
オリンピックの金メダルは純金ではなく、純度92.5%以上の銀に6g以上の純金をメッキしたものです。中身のほとんどは銀で、見た目の輝きだけが金という構造です。これはコスト削減や安全性の確保に加え、どの国でも平等に開催できるようにとの配慮が背景にあります。
さらに近年では、リサイクル金属の活用や文化財としての価値にも注目が集まっています。素材の裏側にある意義を知ると、メダルの見方が少し変わるかもしれません。
「おたからや」での「金・貴金属」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「金・貴金属」の参考買取価格の一部を紹介します。
画像 | モデル名 | 参考買取価格 |
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22金 (K22) クルーガーランド金貨まとめ | 2,163,500円 |
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21.6金 (K21.6) インディアン金貨まとめ | 1,022,100円 |
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24金(K24)メイプルリーフ金貨 1オンス | 539,000円 |
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22金 (K22) ブリタニア金貨 50ポンド 1/2オンス | 281,900円 |
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日本万国博覧会 記念メダル EXPO’70 金メダル | 175,900円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
金や貴金属の買取では、重さや純度だけでなく「製品か素材か」によっても査定額が変わります。記念メダルやコインのような品は、地金としての価値に加え刻印や保管状態によって評価が上下します。純金インゴットとジュエリーの査定基準が異なるように、同じ素材でも「どう使われているか」が価格を左右するのが特徴です。
- おたからや査定員のコメント
特にアクセサリーの場合、メッキ製と思っていたものが実は金やプラチナだったというケースも少なくありません。まずは刻印をチェックしてみるのがおすすめです。
意外な価値が見つかることもあるため、「おたからや」では、そうした点も含めて丁寧に査定をしています。気になるお品があれば、ぜひ一度ご相談ください。
金・貴金属買取ページはこちらシルバー925(SV925)買取ページはこちら
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おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員

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趣味
ショッピング
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ハリーウィンストン
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過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
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