【2025年最新】金の売却相場はいくら?仕組み・高く売るコツ・税金まで徹底解説

※下記の画像は全てイメージです
2025年現在、金の価格が過去最高水準に高騰しています。2025年10月には、国内の金買取価格が1gあたり23,062円を付け、初めて23,000円台を突破しました。金を売るなら、まさに今が好機と言われています。
本記事では、金の売却相場の基本から、高く売るコツ、さらに税金や確定申告のポイントまで、プロの目線でわかりやすく解説します。金の買取相場の仕組みを理解し、損せず賢く売却するための知識を身につけましょう。
2025年12月01日09:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)23,131円 +229円 |
24金(K24・純金)22,860円 +227円 |
23金(K23)21,703円 +215円 |
| 22金(K22)21,009円 +208円 |
21.6金(K21.6)20,547円 +204円 |
20金(K20)18,927円 +187円 |
| 18金(K18)17,348円 +171円 |
14金(K14)13,145円 +131円 |
12金(K12)11,063円 +110円 |
| 10金(K10)9,212円 +91円 |
9金(K9)8,287円 +82円 |
8金(K8)6,899円 +68円 |
| 5金(K5)3,430円 +35円 |
||
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

Contents
金の売却相場について

金の売却相場とは、金を売却する際に基準となる価格(水準)のことです。金には国際的な取引価格(相場)が存在し、ニュースや専門のWebサイトで「金1gあたり○○円」といった価格表を目にしたことがあるでしょう。
それがまさに金の相場で、日本国内の金価格は、世界の市場価格を円換算した値を指標としています。金相場は、市場や経済情勢によって日々変動し、その日の相場価格が金の売却時の基準になります。
金相場と買取価格の違い
金の相場価格=金そのものの市場取引価格であり、買取価格=お店が提示する買取金額とは、厳密には異なります。なぜなら、買取店は相場通りの価格で金を買い取ってしまうと、後から溶解・精錬する費用などで赤字になってしまうためです。
そのため、多くの業者は相場から手数料分を差し引いて買取価格を設定しており、手数料率の違いが各店の買取金額の差につながります。つまり「相場価格 = 買取価格」ではありません。手数料が低い良心的な店ほど、相場に近い高値で買取ますが、手数料が大きい店では買取価格も低めになります。
金相場はどこで確認できるのか
金相場は、専門のWebサイトや貴金属業者の価格情報ページなどで、誰でも確認できます。大手貴金属店は、自社サイトで毎日の金の価格を公表しているので、国内先物市場の相場情報でも、金価格をチェックすることが可能です。
また、多くの買取専門店等の自社サイト上でも「本日の金買取価格」を掲載しています。スマホアプリやニュースでも金価格を随時確認でき、これらを参考に売却のタイミングを判断すると良いでしょう。
売却相場を左右する主な要因
金の売却相場は、複数の要因によって日々変動するものです。主な要因としては、国際的な金市場の価格動向、為替レート、そして金の需給バランスや世界情勢が挙げられます。金価格は、ロンドンやニューヨークなど世界主要市場の価格に連動し、日本ではそれに円ドル為替を反映させた価格が相場となります。
また、円安・円高といった為替変動や、景気・政情不安による安全資産としての需要増減、さらには鉱山からの供給量や中央銀行の売買動向など、需給バランスも金相場を変動させる要因です。こうした要因を総合して、日々の金の売却相場が決まっているのです。
- おたからや査定員のコメント
金相場はドル建て指標×為替で毎日変動します。売却では、当日のグラム単価から手数料が差し引かれることもあるため、注意しましょう。
公式データの公表値で市場感を把握し、円安高値を狙って売却すると手取りが伸びやすくなります。需要供給や地政学リスクで急騰する局面もあるので、ニュースや相場表を常時確認し、最適なタイミングを計ることをおすすめします。

地政学リスク:特定の地域における政治的・軍事的・社会的な緊張の高まりが、その地域だけでなく世界経済や安全保障に不透明感をもたらすリスクのこと
相場が決まる仕組み

金の価格は、ロンドンやニューヨークでまず形成され、日本ではそれを円換算した数値が毎朝の指標になります。相場は為替や需給、政治リスクなど多様な要素が絡み合って刻々と変動します。ここではその仕組みを見ていきましょう。
ロンドン金市場と東京商品取引所の関係
ロンドンは金現物取引の中心で、ロンドンでの価格が世界標準です。東京商品取引所は、このドル建て指標を受け取り、取引開始時に円換算レートを算出して市場を開きます。
時差があるため、夜間に動いたニューヨークCOMEXの先物値も朝の東京相場に反映され、取引中はロンドンとニューヨークの最新値を参照し続けます。こうして、国内相場は海外市場とリアルタイムで連動する仕組みです。
さらに、終値後には取引の結果が入り、翌営業日の気配値が更新されるため、投資家は海外ニュースと国内の情報を並行して確認する必要があります。この連動性を理解すると、値動きの背景が見えやすくなります。
COMEX:Commodity Exchange(コモディティ・エクスチェンジ)」の略称で、旧「ニューヨーク商品取引所」のこと
気配値:株式などの金融商品において、投資家が「買いたい」「売りたい」と希望する価格(指値)のこと
為替レートの影響
金は国際的にドル建てで売買されるため、為替次第で同じグラムでも円換算額が変わります。円安ドル高なら円建て価格は上昇し、円高ドル安なら下落します。
たとえば、国際価格が変わらずとも、1ドルあたりの円相場が100円から110円に動けば、国内相場は約10%上振れするという仕組みです。買取店は毎朝のドル円を基準に提示額を改定するため、為替ニュースをチェックすれば高値の波に乗りやすくなります。
特に短期で売却益を狙う場合は、円安トレンドの継続を見極め、反転の兆しが出る前に売却することで利益を確定しやすくなります。逆に、円高が強まる局面では慌てず様子を見ると良いでしょう。
需給バランスと国際情勢の動き
金価格は、供給量と需要量のバランスでも動くものです。鉱山の採掘コスト上昇や精錬遅延で供給が減れば価格は上がり、中央銀行が備蓄を放出したり新鉱脈が開発されたりすると供給過多で下がります。
需要側では宝飾・電子部品・投資の各分野が影響し、景気後退やインフレ懸念、地政学リスクが高まると安全資産としての需要が急増し価格を押し上げます。反対に、世界経済が安定し株高が続く場面では、資金が株式へ移り、金は伸び悩む傾向です。
2020年のパンデミックや、2022年のロシアによるウクライナ侵攻を機に金が急騰したのは需要増の典型例で、投資家は供給ニュースと同時に、世界情勢も注視すると相場の方向性を捉えやすくなります。
純度・重量・製品形態が価格に与える影響

金の買取額は、素材の純度・重さ・形状で大きく変わります。まずは手持ちの品がインゴット、コイン、ジュエリーのどれに当たるかを確かめ、査定基準を知ることが高額売却への近道です。
K24・K18・K14など純度による価格差
金製品には純度を示す刻印があり、K24は99.9%超、K18は75%、K14は約58.5%に金が含まれているという意味です。純度が高いほど含有量が多く、市場相場に近い単価で評価されます。
たとえば相場が1g=7,000円ならK24はほぼ7,000円ですが、K18は含有率が3/4なので約5,250円、K14は約4,100円です。この差は数千円から数万円に広がることもあります。売却前に刻印を確認し、おおよその価格を把握しましょう。
重量と査定金額の関係
金の査定は基本的に「相場単価×正味重量」で決まります。重さが倍になれば、査定額も単純に倍となるため、ブランド名よりも重量の影響が最も大きいと言えます。
例として、純金指輪10gを相場7,000円で売れば約70,000円、20gなら約140,000円です。極端に軽い製品は高級ブランドでも金額が伸びにくい一方、大口取引でも単価は変わりません。「金は重さが命」という言葉は、査定でもそのまま当てはまります。
ジュエリー・コイン・地金の形状別の評価基準

金製品は形状ごとに査定観点が異なります。インゴットはほぼ純金価値、金貨はコレクター需要、ジュエリーはブランド力や宝石評価など、それぞれに加点・減点ポイントがあるため、品物に適した買取店を選ぶことが高額売却の近道です。
地金インゴットの評価ポイント
インゴットは証明書付きの純金延べ棒で、投資需要向けに流通しています。金の含有率がほぼ100%のため、買取店は相場をほとんど割り引かずに査定します。重量が1g増えるごとに単価通りの値が乗るため、大口取引ほど総額が伸びやすい点が特長です。
また、メーカー刻印とバー番号が鮮明な個体は真贋確認にかかる手間が少なく、検査料を引かれにくいメリットがあります。刻印が磨耗して読めない場合は、再分析手数料を差し引かれることがあるので、注意しましょう。サイズが500g以上のバーは店頭で即現金化できず預かり扱いになる例もあるので、事前確認すると安心です。
金貨の評価ポイント
金貨は、額面より金そのものの価値で評価されます。地金型コインは重量と純度で計算され、基本的にインゴットと同じ相場で買い取られることが多いです。一方、記念金貨やアンティーク金貨は収集家需要が高く、相場以上のプレミアが付く可能性があります。
ただし、傷や変形があると美術的価値が下がり、地金扱いになることもあるので注意が必要です。ケースや証明書を併せて持参すると、真贋確認が早く検査料も不要になりやすいです。希少コインを売る際は、コイン専門店やオークション相場に詳しい業者を選ぶと、高額査定につながります。
ジュエリーの評価ポイント
ジュエリーは、デザイン性やブランド評価が絡むため、純粋に重量だけで査定する店と、製品価値を加味する店で金額が大きく変わります。ノーブランドや破損品は、多くの店でスクラップ扱いになり、重さ×相場がそのまま支払額になるという仕組みです。
一方、カルティエやティファニーなど、人気ブランドの現行モデルやダイヤモンド付きの指輪は中古市場での再販価値が高く、ブランド品に強い業者なら、デザイン料や宝石評価が上乗せされることがあります。
買取店によって相場通りにならない理由

金の相場は全国共通ですが、実際の買取額はお店によって驚くほど差が出ます。ここでは、手数料・販路・評価基準の3点から、なぜ相場通りにならないのかを解説します。
手数料や査定基準の違い
買取店は、相場をそのまま支払うと利益が出ないため、手数料を差し引くことがほとんどです。刻印を機器で確認して、正味重量だけで計算する店は誠実ですが、目測で安全幅を大きく取る店では、同じ品でも数千円〜数万円の差が出ることもあります。
査定内容を細かく説明してくれるかどうかも、信頼度を測る目安です。こうした違いを理解し、複数査定を取ることが大切です。迷ったら店頭で質問し、料金体系を比較しましょう。
店舗ごとの販路・再販力の差
大手貴金属店は精錬工場や市場への直販ルートを持ち、中間コストが低いため相場に近い高値を提示できます。一方、小規模店は問屋経由で売るため手数料分だけ買取額が下がりがちです。
また、ブランド品再販のノウハウがある業者は、デザインやブランド人気も評価に加えられるため、素材価値のみの査定より数万円高くなる例もあります。
海外のオークションや自社の販売サイトを使う店は販売網が広く、希少品でも適正価格で売れると判断できるため、仕入れ段階から積極的に高値を付けてもらえる可能性も高いです。再販力の弱い店では、地金扱いになりやすく差が拡大します。販路を事前に確認して持ち込めば、失敗を防げます。
スクラップ扱いと製品評価の違い
多くの買取店は、壊れた指輪や切れたネックレスを金スクラップとして扱い、重量×純度だけで査定します。デザインや宝石の価値を加味しないため、素材量が少ない品は相場より低い金額になりやすいです。
一方、ブランドジュエリーや金貨を製品として再販できる業者は、希少性やブランド力を上乗せして評価します。スクラップとしての評価との差額は、数千円から数十万円に及ぶこともあり、製品評価の有無で大きな差が生じる可能性も高いです。
査定前にブランド証明書や付属品をそろえて提示すると、製品価値を認めてもらいやすく、高値につながります。宝石付きの場合は、石の鑑定書も同時に示せば評価額がさらに伸びる可能性があります。
高く売るためのチェックポイント

金を少しでも高く売るには、査定前の準備と買取店選び、そして、相場を見極めるタイミングが重要です。以下では、今日からすぐ実践できる3つのチェックポイントを紹介し、数千円単位で差が付く理由を解説します。ぜひ確認してください。
複数店舗で相見積もりを取る
買取価格は、店ごとに設定する手数料や再販ルートの違いでばらつきます。同じK18ネックレスでも、1gあたり500円近く差が出ることも珍しくありません。まずは公式サイトで当日のレートを比較し、高値を掲げる店をリストアップしましょう。
その上で実物を持参し、少なくとも2〜3店の無料査定を受けて提示額を比べます。同じ日に回れば、相場変動の影響を受けず確実です。スタッフの対応や検査方法も確認し、総合的に最も納得できる業者を選ぶことが高値成約への近道です。メール査定やLINE査定を併用すれば、移動時間を節約でき、目安を把握してから店頭交渉に臨めます。
付属品や保証書の有無を確認
インゴットや金貨には購入時の証明書、ジュエリーには箱や保証書が付いていることがあります。これらは正規品を示す裏付けとなり、再販時の安心材料として評価がスムーズに進むことも多いです。
査定前に付属品をそろえて持参し、「箱と証明書もあります」と一言添えるだけで交渉がスムーズに進みます。ダイヤモンド鑑定書や購入計算書は取得費の証明にもなるので、のちの確定申告にも役立ちます。紛失した場合は、再発行の可否を販売店へ問い合わせておくと安心です。付属品がない場合でも、買取は可能ですが、査定額に差が出る点を覚えておきましょう。
為替・相場を見ながら売却タイミングを選ぶ
金価格は、国際相場と円ドル為替の掛け算で決まるため、円安と海外相場の高騰が同時に起きると国内買取価格も跳ね上がります。チャートを確認し、過去最高圏にあるかどうかをチェックする習慣を付けましょう。
さらに地政学リスクや金融政策のニュースにも注目すると、相場を読みやすくなります。不穏なニュースが続くと金需要が増え、価格が上昇しやすい傾向があります。反対に利上げや円高基調が強まると下押しされやすいので、目安の価格帯に達したら欲張らず売却を決断しましょう。週末前や月末は在庫調整で価格が上がる店もあるため、店頭レートの更新時間も確認するとより有利です。
売却タイミングと為替・世界情勢の関係
金の売却タイミングは、為替や世界情勢の変化で大きく左右されます。
ここでは、円安が国内価格を押し上げるメカニズムと、有事や金利政策などマクロ要因が相場に及ぼす影響を整理し、判断のポイントをご紹介します。
円安が金価格を押し上げる仕組み
金は国際的にドル建てで取引されるため、円安が進むほど同じドル建て価格でも円換算額が高くなります。たとえば、1トロイオンスを2100ドルで推移する局面でも、1ドル=110円と90円では国内価格が約2割変動します。
買取店はこの円建て相場をもとに毎朝レートを更新するので、円安局面では1g当たりの提示額が跳ね上がりやすいです。為替ニュースと金チャートを併せて確認すれば、有利な売り時を逃さずに済みます。
一方で円高転換が近いと感じたら、早めに利益確定を検討することも重要です。為替レートは日銀やFRBの政策発表で急変するため、重要な発表があるのかどうかなどのを確認した上で、タイミングを見極めましょう。
トロイオンス:金や銀、プラチナなど貴金属の計量に使用される単位のこと
世界経済の不安定化と金需要の増加
景気後退や金融危機など世界経済が不安定になると、投資資金はリスク資産から安全資産である金へと移りやすく、需給がひっ迫して価格が上がります。2020年のコロナ禍では株価急落に伴い金が買われ、わずか数か月で国内価格が約3割上昇しました。
最近も、インフレ懸念や国際紛争が続くと、金が持続的に高値圏で推移しています。新聞や経済メディアで「避難資産」という言葉が増えたら、売却のチャンスが近いと捉えても良いでしょう。
ただし、景気刺激策やワクチン普及などで安心感が広がると買いが途切れやすく、急落リスクもあるため価格の勢いが鈍ったら慎重に見極めることが大切です。
政情・戦争・利上げ政策の影響
地政学リスクが高まると、紛争拡大や政変による通貨価値の揺らぎを嫌い、世界の資金が金へと避難します。2022年のウクライナ侵攻直後には、国内金価格が連日過去最高を更新しました。
一方で中央銀行が利上げを続け金利が上昇すると、無利息資産である金の魅力は相対的に低下し、価格が伸び悩む傾向があります。
利上げ停止や緩和転換が示唆された瞬間に、金の相場が反発することも多いため、連邦準備制度理事会や日銀会合など政策発表後の動きに注目しましょう。特に、米国10年債利回りとドル指数は逆相関の目安になるので、相場の確認を怠らずに売却判断の精度を高めると、失敗を避けやすくなります。
金の売買に応じた税金に関する知識

金を売却して利益が生じると、税金や確定申告が必要になる場合があります。課税区分や控除、申告の要否を押さえておくことで、手取り額の計算や書類準備がスムーズになり、後から慌てる心配を減らせます。
売却益に課税される「譲渡所得」とは
金の売却益は、通常「譲渡所得」に区分されます。譲渡所得は、土地建物や株式以外の資産を売って得た利益を指し、金地金やジュエリー、記念金貨なども対象です。年間の譲渡所得合計から、経費や取得費を差し引いた残額が課税ベースになります。
個人は、同一年内の譲渡所得の合計から特別控除の50万円を差し引くことが可能です。控除後に残額がなければ申告は不要ですが、超過部分には所得税と住民税が課税されます。金の保有期間が5年超なら、長期譲渡所得とみなされ、利益を半分にできる優遇も受けられます。
なお、頻繁な売買や事業としての取引は、事業所得や雑所得に区分されることがあり、その場合は計算方法や税率が変わるため注意が必要です。
取得価額と保有期間の考え方
取得価額は、購入時の支払額です。領収書や証明書で裏付けられればそのまま経費として計上できますが、紛失した場合は概算取得費として売却額の5%しか認められず、残り95%が利益とみなされます。証明書を保管することが、節税の第一歩です。
保有期間は、売却年の1月1日時点で5年を超えると長期譲渡所得となり、利益を2分の1にして計算できます。たとえば、購入額100万円、売却額120万円なら利益20万円ですが、長期扱いなら10万円が課税対象です。
数ヶ月で長期に届く場合は、売却時期を調整して税負担を抑える手もあります。ただし、価格変動リスクもあるため、相場と税優遇のどちらを重視するか事前に検討しましょう。
確定申告が必要なケースと不要なケース

金の売却益が発生したとき、確定申告の要否は利益額や売却額、品目の種類で変わります。
この章では、控除の基準や生活用動産の特例、違反した場合の罰則まで整理し、売却前に押さえておきたいポイントを解説します。
利益が50万円を超えた場合の申告義務
譲渡所得には年間50万円の特別控除があります。金を売って得た利益と同年の他の譲渡益を合計し、控除後の残額が0円なら申告は不要です。
合計が50万円を少しでも超えると、超過分に所得税と住民税が課税され、翌年3月15日までに申告と納税を行わなければなりません。給与所得者でも、副収入の譲渡益が基準を超えれば対象になるので、注意しましょう。
控除と長期区分を併用すれば、課税額を抑えられるため、売却時期の調整で節税効果を高めることが可能です。資金計画と合わせて検討しましょう。
生活用動産と地金で異なる課税ライン
生活用動産の非課税特例を受けられるのは、1点または1組の売却額が30万円以下の場合です。ジュエリーや時計など日用品はこの範囲に入りやすく、利益が出ても課税されません。
一方、地金インゴットや投資用コインは課税資産とされ、売却額が300万円を超えた時点で特例の対象外となります。利益が出れば金額に関係なく課税されるので、取得費証明を整え正確に利益計算を行うことが大切です。
特例が適用されるかの可否は買取明細で確認できるため、店頭で必ず内訳を尋ねましょう。取得費が不明なら概算5%しか認められず税負担が膨らみます。
生活用動産(せいかつようどうさん):日常生活を送る上で通常必要とされる土地や建物といった不動産以外の動かせる財産のこと
申告漏れ時の罰則と対策
確定申告が必要なのに提出しないと、無申告加算税15%または20%と延滞税が課されます。追徴課税は本税に上乗せされるため負担が大きく、予定外の出費で資金繰りを圧迫しかねません。
売却益が50万円を超えたか迷う場合や取得費の計算方法が不明な場合は、税務署や税理士へ早めに相談すると安全です。
期限は翌年3月15日で、電子申告なら24時間送信できます。特に地金を一括売却する際は、利益が大きくなりやすいため、売却前から帳簿や領収書を整理し、必要経費を漏れなく計上しておくと納税額をコントロールできます。
追徴課税:納付期限までに正しく納税しなかった際に、不足していた本税(本来納めるべきだった税額)に加えて課される、各種ペナルティ(附帯税)の総称
無申告加算税:申告期限までに申告を行わなかったことに対する罰金
延滞税:納税が遅れたことに対する罰金
よくある質問

金の売却に関するよくある質問とその回答をご紹介いたします。
Q. 金の売却相場は毎日変わるのですか?
A.はい。相場は平日ごとに更新され、為替や国際情勢で上下します。多くの買取店が当日の基準価格を掲示するので、売却前にスマホで最新レートを必ず確認しましょう。田中貴金属などの相場サイトや、証券アプリで円建てとドル建てを比較すると動きが把握しやすく、常にチェックが重要です。
Q. 24金(K24)と18金(K18)ではどのくらい価格差がありますか?
A.K24はほぼ純金、K18は金含有率75%です。そのためグラム単価は、理論上K18がK24の約3/4となり、査定額も2〜3割低くなります。同じ10gでもK24インゴットはK18ネックレスより数万円高くなるのが一般的です。目安として純度が下がるごとに単価も同程度下がると考えると分かりやすいです。
Q. 貴金属の製品でも地金として査定されるのですか?
A.多くの店では、ネックレスや指輪も金の重量と純度で地金査定しますが、ブランドジュエリーや大粒宝石付きは、再販価値を加味する店もあります。扱い次第で1割以上差が出ることがあるため、地金専門店とブランド買取店の両方で見積もり、査定基準の違いを比較することが、高値売却の近道です。ぜひ実践しましょう。
Q. 「相場」=買取価格ですか?
A.相場は市場で決まる基準価格、買取価格は相場から手数料や経費を引いた買取店独自の支払額です。店ごとに手数料率が異なるため、相場=買取価格にはなりません。同じ日に複数店を回れば1g当たり数百円差が判明することもあり、提示額を比べ納得してから契約する姿勢が大切です。
Q. 売却時に必要な書類・本人確認はありますか?
A.売却時は古物営業法により本人確認が必須です。運転免許証やマイナンバーカードなど写真付き身分証を提示します。200万円超の取引では職業や取引目的の追加確認が行われる場合もあります。
Q. 売却益に対して税金がかかるのはどんな場合ですか?
A.金の売却益など、譲渡所得の年間合計が50万円を超えると、課税対象になり確定申告が必要です。地金やコインを1回30万円超で売却した場合も、利益にかかわらず課税対象となります。日常使いの指輪など30万円以下なら非課税ですが、控除判定は利益額なので取得費と収支を確認し、必要なら申告準備を行いましょう。
Q. 海外の金価格が円での価格にどう影響しますか?
A.国内金価格は、ドル建て国際相場にドル円レートを掛けて算出されます。海外価格が上がるか円安が進むと円建て価格は上昇、海外下落や円高なら下落します。ドル建てが横ばいでも、円安で1ドル120円になれば国内価格は約10%上昇する計算です。両方のチャートと為替ニュースを併せて確認すると判断材料が増えます。
Q. 金メッキ/金張りの製品でも価値がありますか?
A.金メッキや金張りは金層が極薄で中身は別金属のため、金としての価値はきわめて低く買取額は無償か数十円程度が一般的です。ブランドアクセサリーとして中古需要がある場合を除き高額査定は期待できません。純金やK18刻印の有無を確認し、磁石反応など簡易チェックでメッキ判別をしておくと安心です。
まとめ
金の売却相場は、国際価格と円ドル為替で日々変動します。2025年は歴史的高値圏ですが、店ごとの手数料や査定基準で支払額は変わります。純度と重量を把握し複数店で相見積もりを取り、円安の高値局面を狙うと有利です。
証明書や付属品を添えれば、査定アップが期待できます。利益が大きい場合は、譲渡所得として課税対象になるため、控除や長期保有優遇を活用しつつ確定申告の要否を確認しましょう。市場ニュースを日常的にチェックし、相場と為替の動きを把握しておけば、売り時を逃さずに済みます。
また、店選びでは金専門店だけでなくブランド買取店も比較すると、ジュエリーの付加価値込みで高値成約につながることがあります。
「おたからや」での金の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での金の参考買取価格の一部を紹介します。
2025年12月01日09:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)23,131円 +229円 |
24金(K24・純金)22,860円 +227円 |
23金(K23)21,703円 +215円 |
| 22金(K22)21,009円 +208円 |
21.6金(K21.6)20,547円 +204円 |
20金(K20)18,927円 +187円 |
| 18金(K18)17,348円 +171円 |
14金(K14)13,145円 +131円 |
12金(K12)11,063円 +110円 |
| 10金(K10)9,212円 +91円 |
9金(K9)8,287円 +82円 |
8金(K8)6,899円 +68円 |
| 5金(K5)3,430円 +35円 |
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※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
金の売却を検討する際は相場と為替を毎日確認し、円安で国際価格が高い局面を狙うと手取りが伸びやすいです。複数店で即日見積もりを取り、明細を比較してから決めれば安心でしょう。また、身分証や購入証明をそろえておくと査定がスムーズになり、取得費証明として節税にも役立ちます。
相場情報をメール配信で受け取り、売り時を逃さない工夫も有効です。保管中は防湿剤と一緒に金庫に入れ、衝撃や多湿を避けると長期でも光沢を維持できます。
- おたからや査定員のコメント
金は化学的に安定した素材で、長期にわたり価値を保ちやすい実物資産です。直近は、国際価格の上昇と円安が重なり、国内相場も高値圏にあります。K24インゴットは相場連動で評価が安定し、ブランドジュエリーは付属品や人気度で上乗せ査定が期待できる可能性が高いです。売却前に証明書で取得費を確認し、複数店を比較して手数料差を抑えると、より有利に現金化できます。保管は、低湿度と衝撃回避が基本です。

金の買取なら「おたからや」
金製品を手放す際は、国際相場を即座に反映できる査定店を選ぶことが肝心です。「おたからや」は世界51カ国との取引ネットワークと全国約1,590店舗のスケールメリットを活かし、高水準の買取額をご提示いたします。
インゴットや金貨はもちろん、切れたチェーンや片方だけのピアス、歯科用スクラップまで形状・品位を問わず査定対象です。重量・品位刻印・コンディションを熟練査定員が丁寧に確認し、鑑定書がなくても価値を逃しません。傷や変色がある品でもお気軽にご相談ください。
買取方法は店頭買取と無料出張査定に加え、LINEで写真を送るだけの簡易オンライン査定をご用意しています。大切な金製品を安心かつ納得の条件で売却したいときは、豊富な実績と誠実な対応を誇る「おたからや」へぜひお問い合わせください。
おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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