316Lとはどんな素材?サージカルステンレスの特徴や価値、お手入れ方法もご紹介

※下記の画像は全てイメージです
316Lは、医療器具や高級時計などにも採用される「サージカルステンレス」の一種です。
錆びにくく耐久性が高いうえに、金属アレルギーを起こしにくい点が評価され、幅広い分野で注目を集めています。
本記事では、316Lの基礎知識や特徴、他素材との比較、お手入れのコツ、そして買取査定のポイントまでを徹底解説するのでぜひご覧ください。
Contents
316Lとは?

「316L」は、錆びや腐食に対する高い耐性から医療現場でも採用されるステンレス鋼の一種です。
一般的なステンレス鋼よりクロムやモリブデンなどの添加量が多く、耐久性と耐食性に優れているのが大きな特徴です。
さらに、低アレルギー性が評価され、アクセサリーや腕時計の素材としても広く認知されています。
本節では、こうした316Lの基本的な特長を、専門的観点からわかりやすく解説します。
316Lとその他のステンレスの違い
316Lの最大の特徴は、クロムやニッケルに加えてモリブデンを約2〜3%含む点にあります。
これにより、塩素や塩分を含む環境でも錆びにくい高い耐食性が実現され、一般的なSUS304(モリブデンを含まないタイプ)よりも優れた耐食性能を持ちます。
さらに、低炭素仕様(炭素量0.03%以下)であるため、溶接時の腐食リスクが低く、錆対策と長寿命化を重視する分野で重宝される合金です。
加えて、医療機器にも使われるほど安全性が高い点も特筆すべき特徴です。
そのため、アクセサリーや腕時計のケースなど、より幅広い用途で316Lの採用が進んでいます。
316Lと貴金属の違い
金やプラチナなどの貴金属は素材そのものに高い市場価値がある一方、316Lはステンレス鋼の一種であるため、重量による査定額はほぼ期待できません。
しかし、その代わりに錆びにくさや硬度の高さが強みとなり、日常使いのアクセサリーや時計素材として非常に優秀です。
貴金属は柔らかく傷がつきやすいもののリセールバリューが高いのに対し、316Lは売却時にブランドやデザインなどの付加価値が主な査定対象となります。
予算を抑えつつ耐久性を重視するなら316L、資産性を求めるなら金やプラチナという選択が適切でしょう。
また、316Lは金属アレルギーのリスクが低い点でも優位性があり、多くの方が安心して着用できるメリットがあります。
316Lも金属アレルギーの原因となるのか
316Lは金属アレルギーを起こしにくい「サージカルステンレス」として知られ、皮膚が敏感な方にも比較的おすすめしやすい素材です。
ニッケルによる刺激が問題視される場合もありますが、一般的にはリスクが非常に低いとされています。さらに硬度が高いため、日常使用による摩耗を最小限に抑えられる点も魅力です。
スポーツやアウトドアなど多様なシーンで愛用されるほか、医療現場でもその耐久性が重宝されています。
加えて、腐食や変色が少ないため、シルバーやメッキ素材と異なり頻繁な手入れを必要としないのも大きなメリットです。
316Lが活用されている場所

時計や宝飾品だけでなく、医療用器具や工業分野に至るまで活用範囲が広いのも316Lの大きな特徴です。
どのような場所で活用されているのかをご紹介します。
ファッションアクセサリーやジュエリー
316Lは、その強度と錆びにくさから日常使いのジュエリー素材として最適です。
特に指輪やブレスレット、ネックレスなど、肌に触れる機会の多いアイテムにおいて、汗や水分による腐食に強い点が大きなメリットとなります。
シルバーのように変色しやすい素材と比べ、メンテナンスの手間が少なく、美しい光沢を長く保てるのも魅力です。
さらに、加工のしやすさや手頃な価格帯によって、多彩なデザインを楽しめるだけでなく、金属アレルギーへの配慮が必要な方からも支持されています。
腕時計ケースやブレスの素材
316Lは優れた耐食性を持つため、海水にさらされるダイバーズウォッチや汗をかくスポーツウォッチでも、美観を長期間維持しやすい点が大きな魅力です。
また、非磁性に近いことから機械式時計の精度に悪影響を与えにくく、実用性と美しさを両立しています。
ロレックスが904Lを使用しているのは有名ですが、それ以外の多くのブランドでは扱いやすさと十分な性能を兼ね備えた316Lが標準採用されています。
硬度が高いため傷がつきにくい点もユーザーに好評で、日常使用での耐久性を重視する時計ブランドにとって、非常に重宝される素材となっています。
医療機器や産業分野
316Lは、医療現場で長年使用されているほど安全性と耐久性が高く、手術器具やインプラント材にも採用されています。
体液や消毒液に触れても腐食が少ないため、汚染リスクを抑えられる点が高く評価される理由です。
さらに、化学プラントや海洋構造物などの極限環境でも劣化が少なく、一般的なステンレスでは性能が落ちやすい過酷な条件でも安定した性能を維持します。
また、食品加工設備や産業用機械などでも、錆びの発生を抑え衛生管理を向上させる素材として採用が拡大中です。
- おたからや査定員のコメント
316Lステンレスは、その優れた耐食性と強度から、ジュエリーや時計はもちろん、医療機器や産業分野に至るまで幅広く活用されています。
汗や水分に強く、肌に触れるアイテムでも美しさを長く保てる点が魅力です。
さらに、非磁性に近いため精密機器との相性も良く、ダイバーズウォッチやインプラント材など過酷な環境下でも性能を発揮します。
扱いやすさと信頼性の高さから、今後も需要の高い素材といえるでしょう。

316Lの製品にメンテナンスは必要なの?

316Lは錆びにくく変色もしにくいため、基本的には日常的な拭き取りだけでも十分にケアが可能です。
腕時計の場合、数年に一度のオーバーホールが必要となることがありますが、これは素材というより機械内部のメンテナンスが主な目的です。
アクセサリーの場合は自宅での簡易クリーニングでも美観を保てるケースが多く、修理が必要になってもステンレスは部品交換や再加工が比較的容易です。
316L製品の査定のポイント

316Lは素材自体の価値よりも、ブランドやデザインなど付加価値によって中古査定額が左右されやすい金属です。
具体的にどのようなポイントが評価を左右するのかを見ていきましょう。
ブランド力とデザイン
ステンレスは貴金属と異なり、素材自体の価値はほとんど付かないため、査定時にはブランド名やデザイン性が大きなポイントになります。
有名時計メーカーのロゴや限定コレクションといった要素があれば大きな付加価値となり、査定額が高騰しやすいでしょう。
一方、無名ブランドの場合は同じ316L製であっても相場が大きく下がり、一般的なステンレスアクセサリーとして扱われる可能性が高くなります。
特に腕時計など、知名度と希少性が直結するジャンルでは、製品のバックストーリーや市場での人気も査定額を左右する要素です。
そのため、316L製品を売却する際はブランド力とデザインの質が査定価格に大きく影響するといえます。
製品の状態
316Lは金やプラチナと異なり、素材そのものが中古市場で高く評価されることはほぼありません。
そのため、基本的に買取時には製品が汚れていたり、傷ついていないかなど綺麗な状態であることが大切です。
売却時には、目立ったダメージや故障がないかを確認し、査定前に簡単なクリーニングを施すだけでも、査定員への印象が良くなる可能性があります。
高い耐食性と傷のつきにくさから、中古でも良好な状態を保ちやすく、ほかの素材より外観の劣化が少ないのは嬉しいポイントです。
付属品やメンテナンス
316L製品を少しでも高く売るには、購入時の箱や保証書、腕時計の場合は予備コマなどの付属品をきちんと揃えておくことが大切です。
こうした付属品があるだけで、査定側にとって真贋の確認やコンディションの把握が容易になり、結果として買取額が上乗せされる可能性があります。
また、汚れや指紋を丁寧に拭き取ったり、簡易的に洗浄したりするだけでも好印象です。
実際、錆や傷が少なく美観が保たれていれば、購入希望者から高評価を得やすく、それが査定価格にも反映されることもあります。
まとめ
316Lは美しさと実用性を兼ね備えた優秀な素材ですが、貴金属ほど素材そのものに高い価値があるわけではありません。
そのため、中古市場ではブランドや状態が重視され、査定額に大きな差が生じやすいのが特徴です。
一方で、錆びにくく傷がつきにくいことや低アレルギー性といったメリットを考慮すると、長く愛用できる点は大きな魅力と言えます。
買取に出す際は、査定前のメンテナンスや付属品の有無をしっかり確認し、信頼できる買取店を選ぶことがポイントです。
「おたからや」での「金」の参考買取価格
「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。
2025年10月24日09:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)22,181円
+338円 |
K2421,919円
+334円 |
K2320,810円
+318円 |
| K2220,145円
+308円 |
K21.619,701円
+301円 |
K2018,148円
+277円 |
| K1816,636円
+254円 |
K1412,603円
+192円 |
K1210,607円
+162円 |
| K108,832円
+135円 |
K97,945円
+122円 |
K86,614円
+101円 |
| K53,287円
+51円 |
||
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
金やプラチナ、ダイヤモンドのジュエリーはもちろん、普段使いで傷がついたお品物も丁寧に査定いたします。
付属品や保証書があれば査定額アップが期待できる場合もあります。全国約1,550店舗を展開しているので、お近くの「おたからや」へぜひお気軽にご相談ください。
- おたからや査定員のコメント
316Lは美しさと実用性を兼ね備える優秀な素材ですが、貴金属ほど素材自体の価値は高くありません。
そのため中古市場ではブランドやコンディションが査定額を左右し、大きな差が生じやすいのが特徴です。
錆びにくく低アレルギー性などのメリットを考慮すれば長く愛用できるのは大きな魅力です。
買取に出す際は、査定前のメンテナンスや付属品の有無をしっかり確認し、実績ある買取店を選ぶことで、より納得のいく取引が期待できます。

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