金の融点は何度?他金属との比較から金の特性を活かした用途まで徹底解説

※下記の画像は全てイメージです
金は、古くから人類に愛されてきた貴金属です。その美しい輝きと希少性から、ジュエリーや投資資産として高い価値を持っています。
しかし、金の魅力は見た目だけではありません。プラチナよりも低い融点を持つ金は、加工しやすさと耐久性のバランスが優れています。
本記事では、金の融点をその科学的な理由から実際の活用例まで詳しく解説します。また、融点以外の重要な特性や、日常生活でどのように金が使われているかもご紹介します。

Contents
金の融点は1064℃ 。その基本的な特性とは

金の融点である1064℃は、金属の中では比較的低い温度です。この特性が、金を様々な用途で活用できる理由の1つです。
ここでは、融点の基本的な概念から金特有の性質まで詳しく説明します。
融点とは、固体から液体に変わる温度のこと
融点とは、物質が固体から液体へと状態変化する温度を指します。すべての物質は特定の温度で固体から液体に変化し、この温度は物質によって大きく異なります。
身近な例では、氷の融点は0℃です。0℃になると氷は水に変わり始めます。同様に、金も1064℃に達すると、固体から液体へと変化を始めるのです。
融点は物質の純度によっても変化します。そのため、純金の融点は1064.43℃ですが、他の金属が混ざった合金では融点が変わります。たとえば、18金(K18)のように金に銀や銅を混ぜた合金では、純金よりも低い温度で溶け始めます。
この性質を利用することで、金は様々な形に加工することが可能となり、ジュエリーや工業製品として幅広く活用されています。
金の融点は1064℃で加工しやすい
金の融点1064℃は、他の貴金属と比較すると特徴的な数値です。プラチナの融点が1769℃であることを考えると、金は約700℃も低い温度で溶けることがわかります。
この比較的低い融点は、金の加工において大きなメリットとなります。融点が低いほど、溶かすために必要なエネルギーが少なくて済むため、加工コストを抑えることができるのです。
また、1064℃という温度は、現代の工業技術で容易に達成できる範囲内にあります。特殊な設備を必要とせず、一般的な工房でも金の加工が可能なのはこのためです。
一方で、火災時の室内温度は1000℃を超えることがあるため、金製品が溶けるリスクも存在します。しかし、金は再加工が可能な素材であり、重量が変わらなければ価値は保たれるという特徴も持っています。
沸点と融点の違い
金の沸点は約2857℃です。融点の1064℃から、約1800℃も高い温度となります。沸点とは、液体が気体に変化する温度のことを指します。
融点と沸点の違いは、状態変化の種類にあります。融点は固体から液体への変化温度、沸点は液体から気体への変化温度です。金の場合、1064℃で固体から液体になり、さらに加熱を続けると2857℃で気体になります。
実際の金の加工では、融点(1064℃)付近の温度で作業することがほとんどです。沸点まで加熱することは稀であり、通常の用途では融点の知識があれば十分といえるでしょう。
この大きな温度差は、金が液体の状態で安定していることを示しています。つまり、溶かした金を扱う際に、急激に蒸発する心配がないということです。これも金が加工しやすい理由の1つです。
なぜ金の融点は1064℃なのか?科学的な理由を解説

金の融点が1064℃である理由には、原子レベルでの構造や性質が深く関わっています。ここでは、金の融点を決定する科学的な要因について詳しく解説します。
イオン価数が金属の融点に与える影響
金属の融点を決定する重要な要因の1つが「イオン価数」です。イオン価数とは、原子が電子を失ったり、得たりする際の電子の数を示します。
金のイオン価数は主に+1または+3となります。一方、プラチナのイオン価数は+2または+4が一般的です。イオン価数が大きいほど、原子同士の結合が強くなり、融点も高くなる傾向があります。
よって、金のイオン価数が比較的小さいことが、融点が他の貴金属と比べて低くなる理由の1つです。原子間の結合力が適度であるため、比較的低い温度でも結晶構造が崩れ、液体への変化が起こります。
この特性により、金は加工しやすさと安定性のバランスが取れた金属です。
金の原子構造と結晶格子の特徴
金の原子は、面心立方格子と呼ばれる結晶構造を形成しています。この構造は、各原子が立方体の各頂点と各面の中心に配置される形です。
面心立方格子は、原子が最も密に詰まった構造の1つです。金の原子番号は79で、比較的大きな原子を持っています。この大きな原子が規則正しく並んだ構造が、金特有の性質を生み出しているのです。
金の結晶格子内では、自由電子が金属結合を形成しています。この金属結合の強さが、融点を決定する重要な要因となります。金の場合、結合力が適度であるため、1064℃で結晶構造が崩れ始めます。
圧力や不純物によって変化する金の融点
純金の融点は1064℃ですが、この値は標準大気圧下での数値です。圧力が変化すると、融点も変動することが知られています。
一般的に、圧力が高くなると融点は上昇します。これは、圧力によって原子間の距離が縮まり、結晶構造を維持する力が強くなるためです。ただし、金の場合は化学的に安定しているため、圧力による融点の変化幅は比較的小さいといえるでしょう。
不純物の混入も融点に大きな影響を与えます。たとえば、銀や銅を混ぜた18金(K18)の融点は、純金よりも低くなります。これは、異なる原子が結晶格子に入り込むことで、構造の安定性が変化するためです。
また、金をナノサイズまで小さくすると、融点が大幅に低下することも知られています。ナノ粒子では表面積の割合が大きくなり、表面原子の結合力が弱いため、より低い温度で融解が始まります。
金の融点が比較的低いことのメリット・デメリット

金の融点1064℃は、他の貴金属と比べて低い値です。この特性には、様々なメリットとデメリットが存在します。実用面での影響について詳しく見ていきましょう。
ジュエリー等に加工しやすい
金の融点が比較的低いことは、ジュエリー製作において大きなメリットです。プラチナの1769℃と比べて、金の1064℃は約700℃も低く、加工に必要なエネルギーを大幅に削減できます。
低い融点により、一般的な工房でも金の溶解や鋳造が可能です。特殊な高温炉を必要とせず、比較的簡単な設備で美しいジュエリーを製作できるのです。
また、融点が低いことで、細かなデザインの再現性も向上します。溶けた金は流動性が高く、複雑な型にも流れ込みやすいため、繊細な模様や立体的なデザインを表現することができます。
さらに、加工温度が低いことで、宝石との組み合わせも容易になります。高温に弱い宝石でも、金の加工温度であれば損傷のリスクを抑えながら、美しいジュエリーに仕上げることができるでしょう。
リサイクルや再利用がしやすい
金の融点が比較的低いことは、リサイクルの面でも大きなメリットです。1064℃という温度は、現代の技術で容易に達成できるため、効率的な回収と再利用が可能です。
電子機器に使われている金も、比較的簡単に回収できます。基板から金メッキを剥がし、精錬することで純度の高い金を取り出すことができるのです。東京2020オリンピックのメダルが、廃棄された小型家電から回収した金属で作られたことは記憶に新しいでしょう。
また、金は化学的に安定しているため、何度でも溶かして再利用できます。他の金属のように、酸化したり劣化したりすることがないため、リサイクル後も品質が保たれます。
この特性により、金は持続可能な資源として注目されています。限りある資源を有効活用し、環境負荷を減らしながら価値を維持できる素材として、今後もその重要性は高まっていくでしょう。
火災時に1000℃を超える環境ではリスクがある
金の融点が比較的低いことは、火災時にリスクとなる可能性があります。大規模な火災では、室内温度が1000℃を超えることがあり、金製品が溶ける危険性があるためです。
建物火災の最高温度は、可燃物の種類や量によって異なりますが、フラッシュオーバー後は1000℃以上に達することもあります。このような環境では、金のジュエリーや装飾品が変形したり、溶けたりする可能性があります。
しかし、金には再加工が可能という大きな利点があります。火災で形が変わってしまっても、重量が変わらなければその価値は保たれます。溶けた金を回収して再び加工すれば、新しい製品として生まれ変わらせることができるのです。
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このため、金は資産保全の観点からも優れた素材といえるでしょう。形は失われても、金そのものの価値は変わらないという特性は、他の素材にはない大きな魅力です。

金の融点以外に知っておきたい4つの重要な特性

金が様々な分野で重宝される理由は、融点だけではありません。ここでは、金が持つ他の重要な特性について詳しく解説します。
展延性の高さにより、1グラムから3000メートルの金糸が作れる
金は全ての金属の中で最も展延性に優れた素材です。展延性とは、材料が破断することなく薄く延ばしたり、細く引き延ばしたりできる性質のことです。
驚くべきことに、たった1グラムの金から約3000メートルもの金糸を作ることができます。これは、金の原子構造が非常に柔軟で、力を加えても原子同士の結合が切れにくいためです。
また、金箔の製造では、金を0.0001ミリメートルという極薄にまで延ばすことが可能です。この薄さは、光が透過するほどで、緑色に見えることもあります。
耐腐食性が高く、王水以外では溶けない
金は極めて高い耐腐食性を持つ金属として知られています。通常の酸やアルカリでは全く反応せず、その美しい輝きを永遠に保つことができます。
金が溶けるのは「王水」と呼ばれる特殊な液体だけです。王水は濃塩酸と濃硝酸を3対1の割合で混合したもので、金を溶かすことができる数少ない物質です。
この高い耐腐食性は、金の電子配置に由来します。金は最外殻電子が安定した配置を持っており、他の元素と反応しにくい性質があります。そのため、酸素と結合して酸化物を作ることがありません。
電気伝導性が高く電子機器で活用できる
金は優れた電気伝導性を持つ金属です。銀や銅には及ばないものの、金の電気伝導性は実用上十分な性能を持っています。
特に重要なのは、金が酸化しないという特性と組み合わさることです。銅は電気伝導性が高いですが、表面が酸化して電気抵抗が増加します。一方、金は長期間使用しても表面が変質しないため、安定した電気伝導性を維持できます。
このため、パソコンやスマートフォンの接点部分には金メッキが施されています。USBコネクタやメモリーカードの端子部分の金色は、実際に金でコーティングされているのです。
密度19.32g/cm³がもたらす重厚感と高級感
金の密度は19.32g/cm³と非常に高い値を示します。これは鉄の約2.5倍、アルミニウムの約7倍にもなる重さです。
この高い密度は、金製品に独特の重厚感をもたらします。小さなリングでも手に取ると予想以上の重さを感じ、それが高級感や価値の実感につながります。偽物の金製品は、この重さで見分けることもできるでしょう。
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また、密度が高いことは保管や輸送の面でもメリットがあります。同じ価値の金でも、体積が小さくて済むため、金庫での保管スペースを節約できます。金の延べ棒(インゴット)が資産として選ばれる理由の1つです。

また、密度が高いことは保管や輸送の面でもメリットがあります。同じ価値の金でも、体積が小さくて済むため、金庫での保管スペースを節約できます。金の延べ棒(インゴット)が資産として選ばれる理由の1つです。
金の特性を活かした7つの主要な用途

金の優れた特性は、様々な分野で活用されています。ここでは、金が使われる主要な7つの用途について詳しく見ていきましょう。
ジュエリー・装飾品
金の最も代表的な用途は、ジュエリーや装飾品です。世界で消費される金の約50%以上が、指輪やネックレス、イヤリングなどの宝飾品に使用されています。
金の美しい輝きと変色しない性質は、永遠の愛を象徴する結婚指輪に最適です。また、展延性の高さにより、繊細なデザインや複雑な細工も可能です。
純金(24金)はやわらかすぎるため、一般的には18金(K18)や14金(K14)として、銀や銅と合金にして使用されます。これにより強度が増し、日常使いにも耐える製品となります。
また、金は肌に優しく、金属アレルギーを起こしにくいという特徴もあります。長時間身に着けても安心な素材として、多くの人に愛されています。
投資資産
「有事の金」と呼ばれるように、金は、経済が不安定な時期に価値が上がる傾向があります。インフレに強く、どの国でも価値が認められる普遍的な資産です。
投資用の金には、金の延べ棒(インゴット)や金貨があります。1グラムから1キログラムまで様々なサイズがあり、個人投資家でも購入しやすいです。
また、純金積立という方法もあります。毎月一定額を積み立てることで、価格変動リスクを分散しながら金を購入できます。現物を保管する必要がないため、盗難の心配もありません。
2024年には金価格が史上最高値を更新し、投資対象としての注目度はさらに高まっています。長期的な資産形成の1つとして、金投資を検討する人が増えています。
電子機器
私たちが日常的に使用するスマートフォンやパソコンには、必ず金が使われています。プリント基板の配線や、各種コネクタの接点部分に金メッキが施されているのです。
金の優れた電気伝導性と耐腐食性により、長期間安定した性能を維持できます。特に、頻繁に抜き差しするUSB端子やイヤホンジャックには、摩耗に強い金メッキが欠かせません。
また、CPUやメモリーなどの高性能部品にも金が使用されています。極細のボンディングワイヤーとして、チップと基板を接続する重要な役割を果たしています。
一台のスマートフォンに含まれる金の量は約0.034グラムと少量ですが、世界中で使われている電子機器の総量を考えると、相当な量の金が使用されていることがわかります。
歯科・医療分野
歯科医療において、金は古くから使用されてきた信頼性の高い材料です。いわゆる「金歯」は、その優れた特性により今でも選択される治療法の1つです。
金は生体適合性が高く、金属アレルギーを起こしにくいという特徴があります。また、適度な硬さと展延性により、噛み合わせに合わせて自然に摩耗し、対合歯を傷つけることもありません。
医療分野では、関節リウマチの治療薬として金製剤が使用されることもあります。また、がん治療の研究では、金ナノ粒子を使った新しい治療法の開発が進められています。
航空・宇宙産業
極限環境で使用される航空・宇宙機器にも、金は欠かせない素材です。宇宙空間の過酷な環境に耐える必要がある部品に、金の優れた特性が活かされているのです。
人工衛星の外装には、金の薄膜がコーティングされています。これは太陽からの強烈な放射線を反射し、内部の精密機器を保護する役割を果たします。
また、宇宙飛行士のヘルメットのバイザーにも金の薄膜が使用されています。可視光線は通しながら、有害な紫外線や赤外線を遮断する特殊なフィルターとして機能します。
航空機のエンジン部品にも金が使用されることがあります。高温・高圧環境下でも安定した性能を発揮し、重要な部品の信頼性を高めています。
食用金箔
金箔は食品添加物として厚生労働省に認可されており、料理やスイーツの装飾に使用されています。金箔入りの日本酒や、金箔をあしらったソフトクリームなど、特別な演出として人気があります。
食用金箔は、純度の高い金を極薄に延ばしたものです。厚さは約0.1~0.2マイクロメートルで、一枚あたりの金の量は極めて少量です。
金は化学的に安定しているため、体内で吸収されることはありません。そのまま排出されるため、健康への影響はないとされています。
貨幣・記念硬貨
金は古くから貨幣として使用されてきました。現在でも、各国の中央銀行は金を外貨準備として保有しており、その価値は普遍的に認められています。
記念硬貨としても金は人気があります。オリンピックや国家的な記念事業の際には、純金製の記念硬貨が発行されることがあります。これらは額面以上の価値を持つコレクターズアイテムです。
また、地金型金貨と呼ばれる投資用の金貨も流通しています。カナダのメイプルリーフ金貨や、オーストラリアのカンガルー金貨などが有名です。
金に関するよくある質問

金の融点や特性について、よく寄せられる質問にお答えします。18金の融点や変色の理由など、実用的な情報をわかりやすく解説していきます。
18金は何度で溶けますか?
18金(K18)の融点は、純金よりも低く約880~1015℃程度となります。これは、18金に含まれる銀や銅などの他の金属が、全体の融点を下げるためです。18金は金を75%含み、残りの25%は他の金属で構成されています。
配合される金属の種類や割合によって融点は変化します。一般的なイエローゴールドの18金では約900℃前後ですが、ホワイトゴールドやピンクゴールドでは配合金属が異なるため、融点も若干異なります。
火事になったら金は溶けますか?
一般的な建物火災の温度は800~1000℃程度ですが、フラッシュオーバー後は1200℃を超えることもあります。純金の融点は1064℃のため、大規模な火災では金が溶ける可能性があります。
ただし、金は再加工が可能な素材です。火災で形が変わっても、金そのものの価値は変わりません。溶けた金を回収して精製すれば、再び美しいジュエリーや資産として生まれ変わらせることができます。
金属の融点の高い順は?
融点が高い金属の上位5つは、タングステン(3407℃)、レニウム(3180℃)、オスミウム(3045℃)、タンタル(2985℃)、モリブデン(2623℃)です。
貴金属の中では、イリジウム(2443℃)、ルテニウム(2250℃)、プラチナ(1769℃)、パラジウム(1552℃)の順に融点が高く、金(1064℃)は比較的低い部類に入ります。
K18の融点は?
K18の融点は約880~950℃で、純金(K24)の1064℃より低くなります。これは金以外の金属(銀、銅、パラジウムなど)が25%含まれているためです。
ジュエリー製作においては、この低い融点がメリットとなります。より低い温度で加工できるため、エネルギーコストを抑えながら、繊細なデザインを実現することができます。
K18かどうか確かめる方法は?
K18かどうかを確認する最も確実な方法は、刻印を確認することです。「K18」「750」「18K」などの刻印があれば、18金である可能性が高いといえるでしょう。
ただし、偽造品も存在するため、比重を測定する方法もあります。K18の比重は約15~16で、純金の19.3より軽くなります。また、専門店では試金石や電子テスターを使用して正確に判定できます。
金を溶かすには何度?
純金を溶かすには1064℃以上の温度が必要です。実際の作業では、完全に液体にするために1100~1150℃程度まで加熱することが一般的です。
18金などの合金の場合は、880~950℃程度で溶け始めます。ジュエリー製作では、バーナーや電気炉を使用して、これらの温度まで加熱します。
金を溶かすには?
金を溶かすには、ガスバーナーや電気炉などの加熱装置が必要です。プロの工房では、酸素アセチレンバーナーや高周波誘導加熱装置を使用します。
安全に作業するためには、耐火るつぼ、適切な保護具、換気設備が必要です。また、溶けた金は非常に高温で危険なため、専門的な知識と技術が必要となります。
K18が黒く変色するのはなぜですか?
K18が黒く変色する主な原因は、含まれている銀や銅の酸化です。特に温泉の硫黄成分と反応すると、硫化により黒く変色することがあります。
また、化粧品や香水、汗などの成分と反応して変色することもあります。定期的なお手入れと、使用後の適切な保管により、変色を防ぐことができるでしょう。
なぜK18が茶色くなるのか?
K18が茶色く変色する原因は、主に銅の酸化によるものです。K18には約12.5%の銅が含まれており、空気中の酸素や湿気と反応して酸化銅を形成します。
日常的な使用では、皮脂や汗、化粧品なども変色を促進する要因となります。専用のクリーナーで定期的にお手入れすることで、美しい輝きを保つことができます。
K24の融点は?
K24(純金)の融点は1064.43℃です。これは標準大気圧下での正確な数値で、金の純度が高いほどこの温度に近づきます。
K24は他の金属を含まない純粋な金なので、融点も一定です。ただし、実際に流通している「K24」製品でも、わずかな不純物が含まれることがあり、融点が若干変動することもあります。
まとめ
金の融点は1064℃であり、この特性が金を特別な金属にしています。プラチナより約700℃低い融点は、加工のしやすさと実用性を両立させ、ジュエリーから電子機器まで幅広い分野での活用を可能にしています。
また、金は融点以外にも優れた特性を多く持っています。高い展延性により1グラムから3000メートルの金糸が作れること、王水以外では溶けない耐腐食性、安定した電気伝導性、そして19.3g/cm³という高い密度がもたらす重厚感など、これらすべてが金の価値を高めています。
現代では、金は単なる装飾品や投資対象を超えて、私たちの生活に欠かせない素材となっています。スマートフォンから医療機器、さらには宇宙開発まで、金の優れた特性なしには実現できない技術が数多く存在します。
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・金の歴史や加工技術について解説!現在の価値についてもご紹介
「おたからや」での「金」の参考買取価格
「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。
2025年12月01日14:00更新
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、今日の金1gあたりの買取価格相場表
金のレート(1gあたり)
インゴット(金)23,192円
+290円
24金(K24・純金)22,920円
+287円
23金(K23)21,760円
+272円
22金(K22)21,065円
+264円
21.6金(K21.6)20,601円
+258円
20金(K20)18,977円
+237円
18金(K18)17,394円
+217円
14金(K14)13,179円
+165円
12金(K12)11,092円
+139円
10金(K10)9,237円
+116円
9金(K9)8,309円
+104円
8金(K8)6,918円
+87円
5金(K5)3,439円
+44円
付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
現在、金価格は1gあたり20,000円を超える歴史的高値を更新しています。
金の取引には単位としてトロイオンス(約31.1g)が用いられ、ドル建て価格と為替レートで日々相場が変動します。
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- おたからや査定員のコメント
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伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
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-
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