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大判と小判の違いを徹底解説!希少性・時代背景・査定ポイントを解説

大判と小判の違いを徹底解説!希少性・時代背景・査定ポイントを解説

※下記の画像は全てイメージです

大判と小判は、時代劇でもおなじみの、日本の歴史を象徴する金貨です。

しかし「何が違うの?」と聞かれて、すぐに答えられる方は少ないかもしれません。多くの方は「単に大きさの違い」と思っているのではないでしょうか。

実は、大判・小判の最大の違いは「用途(役割)」にあります。用途が異なるため、サイズや額面・金の含有量にも差が生まれたのです。

本記事では、大判・小判の違いをわかりやすく解説します。歴史的な起源からサイズ・価値の比較、代表的な種類、そして現代における市場価値や高く売るためのコツまで幅広く紹介します。

大判・小判の奥深い世界を、ぜひ本記事でじっくりとお楽しみください。

大判と小判の違いを徹底解説!希少性・時代背景・査定ポイントを解説

大判と小判とは?起源と役割の違い

大判と小判とは?起源と役割の違い

「大判」や「小判」は、主に江戸時代に使われていた金貨です。

一見するとサイズが違うだけのようですが、実は果たした役割や誕生した背景がまったく異なります。

本章では、大判・小判の役割と起源の違いを解説しましょう。

 

大判は贈答・恩賞用、小判は流通用

大判と小判の一番の違いは、「用途(役割)」です。大判は、贈答や褒美など特別な場面で用いられ、小判は、日常の買い物に使われる通貨として機能していました。

大判・小判の特徴をまとめました。

大判の特徴

  • 将軍家や大名が家臣・功績者への「恩賞」や「贈答品」として使用
  • 一般の市場では流通しない
  • 額面(例:「十両」など)は記されているが、実際の取引額ではなく目安
  • 権威や格式を示す象徴的な金貨
小判の特徴

  • 江戸幕府が正式に造った「流通用の通貨」
  • 一般庶民が日常の買い物などで使用
  • 現代でいう紙幣や硬貨にあたる存在
  • 経済を支える実用的なお金

つまり、大判は「贈り物の金貨」、小判は「生活のお金」です。

 

いずれも安土桃山時代に誕生

大判・小判は、どちらも安土桃山時代に誕生しました。戦国時代には、国ごとに異なる貨幣が使われており、統一されたお金の仕組みが存在しませんでした。

各地の大名が独自に金や銀を鋳造していたため、金貨の形・重さ・純度(含まれる金の割合)が地域によって異なっていました。結果、全国規模の商取引が思うように進まない状況だったのです。

地域差による混乱をなくすために、全国共通で使えるお金の原型が作られ始めます。

安土桃山時代末期、豊臣秀吉や徳川家康といった当時の権力者たちが金貨の鋳造を命じたのがきっかけでした。

 

豊臣秀吉と徳川家康の金貨政策が文化を形成

大判・小判の文化や制度が整う上で、豊臣秀吉と徳川家康の2人の天下人が行った金貨政策が大きく影響しています。

最初に、大規模な金貨の鋳造を行ったのは豊臣秀吉です。「天正大判」を造らせました。

秀吉が全国を統一した記念や、家臣への恩賞のために作られたものです。1588年(天正16年)、豊臣秀吉が天正大判を造らせた時点ではまだ、全国で使える流通のための公的な金貨の仕組みは整っていませんでした。

その後、流通通貨の基礎を確立させ小判の制度化へと繋げたのが徳川家康の金貨政策です。

 

大判と小判の違いは?

大判と小判の違いは?

大判と小判の違いは、サイズだけではありません。本章では、大判と小判の違いについて解説します。

 

サイズ・重量

大判と小判は、サイズと重量が大きく異なります。まず、大判はサイズが大きく、種類によって異なりますが、縦の長さは15cm~20cm前後です。なかには20cmを超える大判もありました。重さも種類によって異なりますが、一般的には約165g前後です。

大判の重量は、当時の小判のおよそ10枚分以上の重さに相当します。大きさと重さの両方から見ても、普段使いのお金ではなく、「大きな金塊に近い贈答品」といった印象です。

一方、小判は縦の長さが約7〜8cm、重さが18g前後と、大判に比べて小さく軽量です。一般の人々が日常の買い物などで持ち運びやすく、使いやすいサイズに設計されていました。

格式と威信を示す大判、生活のお金として流通した小判という位置付けが、形状や重さにも表れています。

 

価値(額面)

大判と小判は、額面(がくめん)の価値にも違いがあります。大判の表面には、基本的に「金拾両(きんじゅうりょう)」という墨書きがあり、額面上の価値は、10両とされていました。

しかし、大判は贈答や褒美として使われるものであり、公的な通貨ではありません。そのため、実際の市場では交換する時期や場所によって、10両以上の価値で扱われることもありました。

一方、小判の額面は「一両」です。小判は、幕府が定めた正式な通貨として、額面どおりの価値が保証され、日常の取引に使われていました。

額面だけで比べると「大判1枚=小判10枚分」ですが、大判には金そのものの価値に加え、贈答品としての希少性もあります。

実際の価値は額面を上回ることも多く、「額面以上の価値を持つ金貨」こそが大判の特徴といえます。

 

用途(役割)

大判と小判の最大の違いは、その用途(役割)にあります。大判は、将軍や大名が目上の人や家臣に贈る「贈答品」や「恩賞」として使われていました。公的な通貨というよりも、贈る側の信用や権威を示す象徴的な金貨だったのです。

相手への信頼を示すため大判の裏面には、墨書きとともに印が記されています。贈答品としての権威を保証する目的で「花押(かおう)」と呼ばれるサインのようなものです。

一方、小判は、一般庶民が日常の買い物や支払いに使用する、幕府が正式に造った流通用の通貨です。

裏面には、「極印(ごくいん)」と呼ばれる、品質保証の刻印が押されています。庶民が安心して取引できるように、品質が厳しく管理されていたからです。品質管理体制が、小判が公的な通貨として、信頼を得ていた理由です。

 

金含有量(純度)

古銭の買取で目安となる金の含有量(純度)も、大判と小判では異なります。一般的に、大判は小判よりも、金の純度が高い傾向があります。

大判の純度は、種類によって差がありますが、おおむね70〜80%前後が多いです。大判は、将軍家や大名家が贈る格式の高い品であったため、金の割合が多く、品質の良いものが好まれました。

一方、小判の純度は50〜85%程度と幅があり、造られた時代によって大きく異なります。

小判は公的な通貨だったため、江戸幕府の財政が悪化すると、含まれる金の割合を減らし、銅や銀などを混ぜて鋳造するようになりました。

こうした財政状況に応じて金貨の品位を変更する仕組みを「改鋳(かいちゅう)」と呼びます。

改鋳によって、小判の金含有量は時代ごとに変化しています。時代による純度の違いは、小判を鑑定する際の重要なポイントです。

 

見た目

最後に、見た目(デザイン)も、わかりやすいポイントです。大判の表面には、金床の上で金塊を叩いた際にできる「槌目」(ハンマーで叩いたようなデコボコ)模様が見られます。

さらに、表面には「墨書き」(筆で書かれた文字)があり、裏面には発行者の「花押」が書かれている点が特徴です。大判は、贈答品としての装飾性の高さが意識されたデザインです。

対して、小判の表面には、ござ(ムシロ)のような織り目に見える「茣蓙目(ござめ)」(細かな筋目模様)という模様が施されています。

また、小判には墨書きはなく、「極印」(品質保証の刻印)が表面と裏面に打たれていました。小判は、流通時の耐久性や、偽造防止といった機能性が重視されたデザインになっています。

 

代表的な大判の種類

代表的な大判の種類

大判は、主に将軍家や大名家からの恩賞や、贈答品として使われていた権威の象徴です。ここからは、代表的な大判の種類とその特徴を解説します。

 

天正大判

天正大判(てんしょうおおばん)は、16世紀後半の1588年(天正16年)に豊臣家の命によって鋳造された大判です。

日本で最初期の大判とされ、3つの種類に分けられます。

  • 天正菱大判金(てんしょうひしおおばん)
  • 天正長大判(てんしょうながおおばん)
  • 大仏大判(だいぶつおおばん)

金の純度は、70~76%程度とされています。天正大判は、歴史的な価値と希少性から高額で取引されています。

 

慶長大判

慶長大判(けいちょうおおばん)は、17世紀初頭の1601年(慶長6年)に徳川家康が天下統一の象徴として鋳造を命じた大判です。銅を意図的に加え、上品な黄金色に仕上げた点が特徴で、金の純度は約68%です。

特に、笹の葉のような形の墨書きが施された「慶長笹書大判金」は希少で、高く評価されます。

 

元禄大判

元禄大判(げんろくおおばん)は、17世紀後半の1695年(元禄8年)に発行されました。金の純度は約52%と他の大判に比べて低いです。当時大量に鋳造されましたが現存枚数が少ないため、希少価値は高いです。

 

享保大判

享保大判(きょうほうおおばん)は、18世紀半ばの1725年(享保10年)に鋳造された大判です。慶長大判よりやや丸みを帯びた楕円形が特徴で、金の純度は約68%です。

享保大判から「大判1枚あたり金7両2分」という公定価格が定められました。

流通期間が長かったため、金相場の変動に伴い価格が書き直されるなど、後世に手が加えられたものが見られます。最初に書かれたままの「元書き」のものは極めて貴重です。

 

天保大判

天保大判(てんぽうおおばん)は、19世紀半ばの1838年(天保9年)に発行された大判です。

デザインは享保大判によく似ていますが、金の純度は約67%で、享保大判より若干低い品位です。

大きな特徴は、鋳造枚数が1,887枚と少ない点です。希少価値が高く、幕府最後の大判という歴史的な背景も評価されています。

 

代表的な小判の種類

代表的な小判の種類

小判は、大判と異なり江戸時代を通じて一般庶民が日常的に使っていた公的な流通通貨です。

 

駿河墨書小判

駿河墨書小判(するがすみがきこばん)は、16世紀後半の1595年(文禄4年)に鋳造された、日本最古の小判です。歴史的な価値が極めて高く、現在までに数枚しか現物が確認されていません。

金の純度は約84%。肩がなく丸みを帯びた楕円形が特徴です。

 

武蔵墨書小判

武蔵墨書小判(むさしすみがきこばん)は、駿河墨書小判と並んで古いとされる小判です。16世紀後半の1595年(文禄4年)に鋳造されました。

表面には「武蔵壹兩光次」という墨書きが施されています。金の純度は約84%で、もともとの鋳造数が少ない点が特徴です。

さらに、新しい貨幣を造るために幕府が回収・改鋳を行ったため、現存枚数は非常に少ないとされています。

 

慶長小判

慶長小判(けいちょうこばん)は、17世紀初頭の1601年(慶長6年)に鋳造された、江戸幕府が公式に発行した最初の貨幣として知られています。

金の純度は初期が84.29%~後期が86.79%と幅がありますが高い水準に保たれています。また他の小判に比べてサイズがやや大きいのが特徴です。

鋳造された場所や極印によって「江戸座」「京座」「駿河座」などに分類されます。ただし、座の分類は古銭業界での通称であり、本来の鋳造場所との対応は完全には解明されていません。

 

元禄小判

元禄小判(げんろくこばん)は、1695年(元禄8年)に発行されました。ところが、幕府の財政難と金産量の減少を背景に、慶長小判より品位を下げた改鋳が行われました。

そのため、金の純度は約57.36%と低めです。慶長小判と同じサイズ・重さながら、金含有量は大幅に低減されています。

品位は低いものの、貨幣流通量の増加により江戸時代の経済発展に貢献しました。

 

宝永小判

宝永小判(ほうえいこばん)は、1710年(宝永7年)に発行された小判です。元禄小判の品質の低さや損傷の多さを受け、勘定奉行の荻原重秀が改鋳を主導しました。

その際、金の純度は慶長小判とほぼ同水準の約84%前後に戻されています。一方で、金の産出量不足により重量は大幅に軽くなり、慶長小判の17.8gに対して宝永小判は約9.3gしかありません。

裏面に「乾」の文字が刻まれていることから「乾字小判(けんじこばん)」とも呼ばれます。鋳造期間はわずか約4年間と短く、そのため希少性が高いことも特徴です。

 

大判と小判の現在の価値は?相場と決定要因

大判と小判の現在の価値は?相場と決定要因

古銭である大判と小判の現在の価値は、金そのものの地金(じがね)としての価値だけではありません。古銭としての希少性や保存状態・歴史的な背景など、さまざまな要素によって決まります。

ここからは、大判・小判の相場と価値を左右するポイントを解説します。

 

大判の今の価値

大判は、もともと恩賞や贈答用として発行数が限られていたため、現存数が少なく、希少価値が高い古銭です。

比較的安価なものでも200万円前後、高いものでは1,000万円以上の値がつく場合も珍しくありません。特に、天正大判の一種である「天正菱大判」は希少性が高く、相場は5,000万円〜7,000万円に達する例もあります。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

オークションでは1億円を超える値が付いた事例もあり、歴史的価値と芸術性を兼ね備えた大判です。大判の価値は、金の重さではなく、古銭としての保存状態や墨書きの鮮明さが大きく影響します。

 

価値に影響するポイント①保存状態

大判の価値を左右する、最も基本的な要素が保存状態です。特に墨書き(筆で書かれた文字)の状態は重要で、鮮明に残っているものほど高く評価されます。

一方で、墨書きが薄れていたり、表面に深い傷や変形が見られる場合は、古銭としての美観が損なわれ、査定額が下がる恐れがあります。大判は、できるだけ当時のままの状態で保管するのが理想です。

墨書きの状態は以下の3段階で評価されます。

  • 元書き: 鋳造当時のまま、一度も手が加えられていない状態。最も高く評価される
  • 直し書: 墨書きが薄れたり消えたりした際に、発行者(後藤家)によって正規に書き直されたもの。元書きの次に評価される
  • 後書(加筆):鋳造当時とは異なる時代に、墨書きが加筆・修正されたもの

鋳造当時のまま残っている「元書き」が、最も高く評価されます。

 

価値に影響するポイント②墨書きの真贋と希少性

次に評価されるのは、墨書きが本物かどうかと希少性です。大判の墨書きは、当時のお金にまつわる役人である、金座の後藤家が代々担当していました。

もし、墨書きが模造品であると判明した場合、大判そのものも模造品と見なされ、価値は大幅に下がってしまいます。

後藤家が書いた墨書きのなかには、特定の人物や特定の時代のものなど、現存数がきわめて少ないものがあります。そのような墨書きは希少性が高く、買取価格も大きく上がります。どの後藤家が書いた墨書きなのかも、重要な鑑定ポイントです。

 

小判の今の価値

小判は、大判よりも流通量が多く、現存枚数も多い古銭です。相場は種類により大きく異なり、数万円から数百万円まで幅があります。

一般的な流通小判は数十万円程度ですが、希少な種類(正徳小判など)は50万円〜200万円を超える場合も珍しくありません。

小判の価値は、金含有量(純度)と造られた時代にどれだけ流通していたかのバランスで決まります。

純度の高い時代に鋳造された小判は、地金としての価値が評価されやすく高額で取引されやすいです。

 

価値に影響するポイント① 流通量と製造された時代

小判の価値を決める上で大きな要因となるのが、流通量と製造された時代です。製造時期が古く、現存数の少ない小判ほど希少性が高く、相場も上がります。

たとえば、初期の小判は流通量が少なく希少性が高いため、高値で取引されやすいです。一方、江戸後期の安政小判などは比較的多く出回っていたため、相場はやや落ち着いています。

 

価値に影響するポイント② 金含有量(純度)

江戸幕府は、財政難のたびに改鋳を行い、小判に含まれる金の割合を徐々に下げていきました。そのため、純度の高い小判ほど、地金としての価値が高く評価される傾向にあります。

代表的な例として、慶長小判(純度初期約84.29%〜後期約86.79%)は価値が高いとされています。元禄小判では純度が約57.36%まで下がりましたが、宝永小判では再び約84%前後に回復しました。小判の金としての価値は、時代ごとに大きく変動しています。

ただし、純度が低い小判であっても、当時の貨幣政策を理解するうえで重要な史料とされ、高く評価される場合もあります。

 

大判・小判が本物か見分けるための方法

大判・小判が本物か見分けるための方法

大判・小判は価値が高く、模造品も多く出回っているため、本物を見極める力が求められます。

ここからは、大判・小判が本物かどうか見分けるための方法を2つ紹介します。

 

磁石を近づけてみる

すぐに試せる方法として、大判・小判に磁石を近づけてみましょう。鉄などを含む金属に金メッキが施されている場合は、磁石にくっつく場合があります。

磁石に反応しなければ、本物の可能性もあります。しかし、銀やアルミも磁石に反応しないため、金だと断定はできません。厚いメッキ加工が原因で、磁石に反応しない場合もあります。

磁石を使う方法は、あくまで見分け方の1つとして参考にしてください。

 

重さを量ってみる

本物の大判・小判と模造品では、重さが異なる場合があります

当時は正確な計量機器がなかったため、本物とまったく同じ重さで模造品を作るのは困難でした。

そのため、実際に重さを量り、本物と比較することで模造品と判明するケースがあります。

ただし、近年は精巧につくられた模造品も多く、本物とほとんど変わらない重さのものもあるため注意が必要です。

また、模造品であっても、金としての価値がある場合があります。1度、専門店で査定を受けてみるとよいでしょう。

 

大判・小判を売却する前に知っておきたいポイント

大判・小判を売却する前に知っておきたいポイント

少し手を加えれば、大判・小判の査定額が高くなる場合があります。本章では、大判・小判を売却する前に知っておきたいポイントを紹介します。

 

慎重に取り扱う

大判・小判は歴史的な価値を持つため、わずかな傷でも評価額に影響する恐れがあります。汚れやサビを自分で落とそうとして傷を付けると、価値を下げてしまう場合もあります。

そのため、汚れやサビが付いていても、無理に取り除かないことが大切です。扱う際は手袋を着用し、なるべく直接手で触れないよう慎重に取り扱いましょう。

 

鑑定書がないか探してみる

大判・小判のなかには、専門家による鑑定書が付属しているものもあります。鑑定書は本物であることを証明し、品質を保証する重要な書類です。

価値を正確に判断する手助けにもなるため、手元に鑑定書がないか探してみましょう。

もし鑑定書が見つからなくても、問題ありません。信頼できる買取専門店に査定を依頼すれば、専門知識をもとに価値を見極めてもらえます。

 

買取専門店に査定を依頼する

買取業者にはさまざまなタイプがあり、提示される査定額やサービスの内容にも差があります。

大判・小判を査定に出す際は、金や貴金属の取り扱い実績が豊富な専門店を選ぶのが大切です。

大判・小判はもちろん、インゴット(金の延べ棒)や金貨・アクセサリーなど幅広い買取実績があります。

たとえば、高価買取「おたからや」のように、全国展開や豊富な取引実績を持つ信頼できる専門店であれば、査定料無料で気軽に相談できます。

 

大判・小判に関するよくある質問

大判・小判に関するよくある質問

ここからは大判・小判に関する疑問にお答えします。

 

Q.大判と小判は、どちらが価値が高いですか?

A.一般的に、大判の方が価値は高いです。大判は、将軍家からの恩賞や贈答品として造られており、発行枚数が小判よりも圧倒的に少ないためです。

たとえば、天正大判のような希少な大判は、5,000万〜7,000万円の相場がつく場合もあり、オークションでは1億円を超える例も報告されています。一方、小判は流通を目的として大量に造られたため、現存数が多いのです。

しかし、極めて珍しい種類の小判は例外です。歴史的価値が高い墨書小判などは、大判の価値を超える場合もあります。

 

Q.墨書がない大判は、価値がないですか?

A.墨書がない大判は、価値が下がってしまいます。大判の表面に施された墨書きは、単なる文字ではありません。当時のお金にまつわる役人である、金座の後藤家による「本物の証明」の役割を果たしていました。

墨書きがない大判は、後の時代になって意図的に消されたか、あるいは模造品である可能性も考えられます。そのため、古銭としての付加価値(希少性や歴史的価値)は大きく下がってしまうのです。

しかし、墨書きがない大判でも、地金としての金の重さや刻印などから、一定の価値がつく可能性もあります。

 

Q.大判・小判の表面に刻印された極印の意味は何ですか?

A.極印は、「品質を保証する印」です。小判や大判の裏面に打たれている極印は、江戸幕府が定めた、金貨の品質や重さが正確であると示すための印です。

極印には、造幣を担当した役所や、金貨が造られた年代、そして品質を検査した役人の印などが刻まれています。

極印があれば、一般の人々は安心して小判を使えました。また、極印の種類や位置は、小判の真贋や種類を特定する上での手掛かりになります。

 

Q.金含有量が低い小判でも買取してもらえますか?

A.はい、金含有量(純度)が低い小判でも、買取は可能です。江戸時代には、幕府の財政難によって、金の純度が段階的に低下していきました。江戸時代に発行された小判のなかで、最も金の含有率が低いのは、文政小判(約56%)です。

純度が低い小判は、地金としての価値は下がりますが、「歴史的な資料」としては貴重です。買取店では、純度だけで価値を判断しません。古銭としての価値を総合的に判断して査定を行います。

 

Q.古銭を保管する際に注意すべき点はありますか?

A.古銭を保管する際は、「湿気」と「直接の手触り」に注意してください。古銭を湿気の多い場所に置いておくと、サビや緑青(銅が酸化してできるサビ)が発生し、劣化してしまいます。湿気の少ない、風通しの良い場所に保管しましょう。

また、素手で直接触ると、手の油分や塩分が金貨の表面に付着し、変色や腐食の原因になります。

触る際は、手袋を着用するか、ピンセットなどを使って丁重に取り扱ってください。

 

Q.本物かどうかどこで確認できますか?

A.本物かどうかを正確に確認するには、古銭専門の買取店の鑑定を受けるのが一番確実です。

古銭の鑑定士は、極印の種類や位置、墨書きの筆跡、重さやサイズなど、模造品を見抜くための専門的な知識と経験を持っています。

一般的な金の買取店では、地金としての価値は判断できても、古銭としての希少性までは判断できない場合があります。そのため、古銭専門の鑑定士がいるお店を選ぶといいでしょう。

 

Q.一分金や一分銀も買取してもらえますか?

A.はい、一分金や一分銀も、もちろん買取の対象です。一分金や一分銀は、小判の額面をさらに細かくした通貨で、日常の小さな取引に使われていました。小判一両は、一分金(または一分銀)4枚分に相当します。

一分金や一分銀も、小判と同様に造られた時代や金の含有量(純度)によって、価値が異なります。希少性の高い一分金・一分銀であれば、高額で取引されることも珍しくありません。

 

Q.大判・小判の買取価格が変動しやすい要因は何ですか?

A.買取価格が変動しやすい要因は、「金の相場」と「市場での人気」です。大判や小判は、金で造られているため、世界の金相場が上昇すれば、地金としての最低価値も上がります。金の価格は日々変動するため、買取価格も影響を受けやすいです。

また、特定の種類の小判が、テレビやメディアで取り上げられたり、コレクター間で人気が高まったりすると、市場での取引価格が急激に上がる場合もあります。高価買取店は、市場の動きを常に把握しています。

 

Q.純金の小判はなぜ高いのですか?

A.純金の小判は、「地金としての価値」と「記念品などとしての希少性」の両方が高いからです。

江戸時代に流通した本物の小判は、厳密には純金ではありません。金に銀や銅が混ざった合金です。もし「純金製」の小判を見つけた場合、明治時代以降に造られた「記念品」や「レプリカ」(復刻品)である可能性が高いでしょう。

純金製の小判は、金の含有量が100%であるため、地金の価値が高いです。さらに、造られた枚数が少ない記念品であれば、希少性も加わり、高額で取引される傾向にあります。

 

Q.一番価値のある小判はどれですか?

A.現存数が極めて少ない、初期の「墨書小判」が、最も価値が高いとされています。

特に、駿河墨書小判や武蔵墨書小判は、江戸幕府が開かれる直前に造られた小判であり、現存する本物の枚数が極端に少ないです。

歴史的な意義が大きく、市場に出回る例はごくわずかです。もし本物であれば、数千万円、場合によっては億単位の価値がつく場合もあります。

 

まとめ

大判と小判の最も大きな違いは、将軍家からの恩賞・贈答品であった大判と、一般庶民の流通通貨であった小判という用途にあります。

本記事では、それぞれのサイズや金含有量(純度)の違いから、代表的な種類、そして現在の相場まで詳しく解説しました。天正大判や墨書小判のように極めて希少な古銭は、金そのものの価値を大きく超える評価がつくことがあります。

歴史的な意義や保存状態によっては、数百万〜数億円で取引される可能性もあります。

もしご自宅にお持ちの場合、価値を損なわないよう慎重に取り扱いましょう。古銭の買取価格は、金の相場だけでなく市場の需要によっても変動しやすいため、価値の見極めが大切です。

高価買取「おたからや」には、大判や小判の真贋と付加価値を正しく判断できる、専門の鑑定士が在籍しております。お手元の大判・小判の正確な価値を知りたい方は、ぜひ一度、無料査定をご利用ください。

 

「おたからや」での大判・小判の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での大判・小判の参考買取価格の一部を紹介します。

画像 商品名 参考買取価格
天保大判金 背 い宇川

天保大判金 背 い宇川

5,500,000円
24金 (K24) 伊勢神宮・金毘羅宮小判3枚まとめ 230.4g

24金 (K24) 伊勢神宮・金毘羅宮小判3枚まとめ 230.4g

5,142,500円
24金(K24)小判5枚まとめ160.0g

24金(K24)小判5枚まとめ 160.0g

3,571,200円
24金 (K24) 純金大判 149.9g

24金 (K24) 純金大判 149.9g

3,345,700円
24金(K24)小判まとめ 110.7g

24金(K24)小判まとめ 110.7g

2,470,800円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

「大判だから高い」「小判だから安い」という判断は、私たち鑑定士の視点では一概にはいえません。たとえば、一般的に価値が高いとされる大判でも、表面の墨書きが消えかかっていたり、保存状態が悪かったりすれば価値は下がります。

逆に、小判のなかでも初期の墨書小判や、発行期間が短かった特定の改鋳小判などは、地金価値を超えたプレミア価格がつくことがあります。そのため、当店が重視するのは、金としての重さだけでなく、極印の正確性や墨書きの筆跡まで丁寧に確認する、多角的な評価基準です。

さらに、それぞれの古銭が持つ歴史的価値も含めて総合的に評価し、お客様の大切な古銭を適正な最高価格で買取いたします。「もしかして」と思うお品があれば、ぜひ一度高価買取「おたからや」へご相談ください。

 

大判・小判の買取なら「おたからや」

大判・小判の買取において、高価買取「おたからや」が選ばれるのは、単に金の重量を量るだけでないからです。それぞれの古銭が持つ「歴史と希少性」を正確に見極められる、鑑定士が在籍している点が大きな強みです。

「おたからや」には、古銭を専門とする鑑定士が常駐しており、金座の後藤家の墨書きの真贋を見極めることが可能です。また、各時代の改鋳による純度の違いや、特定の極印が持つ付加価値についても、的確に判断いたします。

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    有言実行

  • 好きなブランド

    ハリーウィンストン

  • 過去の買取品例

    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。

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2025年12月現在金相場は1グラム(23,769円)を記録し歴史的高値で推移しています。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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※抽選はお一人様1回までとなります。 ※1回の当選につき10万円を上限金額といたします。 ※当選者様へはキャンペーン終了後1ヶ月以内にDM発送にてご連絡いたします。 ※DM送付不可のお客様は当キャンペーンの抽選対象外となります。 ※当選金の受け取り方法は、DMに記載の「問い合わせ窓口」へお問い合わせください。受け取り方法をご案内いたします。 ※DMに記載の期限内にお問い合わせいただけない場合は、当選辞退とさせていただきます。予めご了承ください。 ※他キャンペーンとの併用はできません。 ※ご不明な点がございましたら査定員またはお電話にてお問い合わせください。

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