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プラチナの需要が高いのはなぜ?価格が上がっている理由や売り時も解説

プラチナの需要が高いのはなぜ?価格が上がっている理由や売り時も解説

※下記の画像は全てイメージです

プラチナは、自動車触媒(排気ガス浄化装置)や宝飾品など多様な用途で需要があり、希少性や資産価値が高い金属です。最近では、脱炭素社会への動きも相まって需要がさらに高まり、価格が上昇しています。

本記事では、プラチナ需要が高まる理由や価格変動の背景、高く売るためのポイントなどを解説します。また、プラチナ製品の価値を左右する要因、きれいに保つコツ、高く売るためのポイントなど、売却を検討している方が知っておきたい情報も合わせて紹介します。

プラチナの需要が高いのはなぜ?価格が上がっている理由や売り時も解説

Contents

プラチナの需要が高まっているのはなぜ?

考える男性

近年は、世界的にプラチナの需要が高まっており、供給が追いつかず価格高騰の一因となっています。

主要産出国の南アフリカでの生産減少や、リサイクル供給の伸び悩みといった供給側の問題に加え、工業用途の堅調な需要増加や投資対象としての注目度向上など需要側でも追い風があります。主に次の4つの要因について詳しく見ていきましょう。

生産量が減少している

プラチナの主な産出国は、南アフリカ共和国です。2024年には鉱山での総供給量約179トンのうち南アフリカでの産出が約129トンを占めていました。そのため、鉱山からの総供給量は南アフリカに大きく依存していると言っても過言ではありません。

実際、2025年2月に南アフリカで発生した洪水被害により、アマンデルブルト鉱山でのプラチナの生産量に影響が出ています(2025年10月現在、すでに鉱山での採掘作業は再開)。

また、他の産出国も限られており、地政学的リスクや、労働問題による供給途絶への懸念も常に指摘されています。このような供給減少によって「プラチナの需要が供給を上回る」という見解が広まり、プラチナ価格上昇の一因となっています。

リサイクルでの供給が安定していない

プラチナは南アフリカを中心とした鉱山での採掘に加え、リサイクルによる供給も行われています。例えば、主にディーゼル車の排気ガス浄化触媒に使用されるプラチナは、廃車から回収してリサイクルすることが可能です。

しかし、自動車製造の技術向上により自動車自体の寿命が延びていることから、プラチナの二次供給量は伸び悩んでいるのが現状です。

実際、世界のプラチナ供給の約4分の1を占めるリサイクル供給は伸び悩み、2023年には前年同期比5%減少しました。二次供給が停滞する中で需要が拡大しているため、需給バランスは不足側に傾き、プラチナ価格を押し上げる要因となっています。

なお、2023年は3年ぶりに年間需要が供給を上回る見通しとなりました。

産業用途としての需要が高い

プラチナ需要は、自動車の排ガス浄化触媒や化学プラント、歯科・医療、電子部品など工業用途が主体です。世界全体でプラチナ需要の約60%を、工業・医療・化学用途が占め、宝飾用途は約35%にとどまります。

直近の価格上昇局面でも、工業用途の底堅い需要が支えとなりました。また、需要構造の違いから、プラチナは金と比べて景気動向に左右されやすい「景気敏感資産」とも位置付けられています。

さらに、プラチナは水素製造や燃料電池にも使われるため、脱炭素社会の進展に伴い、将来的な需要拡大も期待されています。

金に代わる投資先として選ばれている

プラチナは投資対象としても注目を集めています。世界的なインフレや政情不安で金価格が高騰する中、割安感のあるプラチナに投資マネーが流入する動きがみられます。

また、プラチナは優れた耐久性と変質しにくい特性があるため、宝飾品としての評価も高く、特に中国では需要が拡大している模様です。

近年はプラチナ連動のETF(上場投資信託)も登場し、個人でも投資しやすくなりました。そのため、2025年も安定した投資需要が続いています。金に次ぐ実物資産としてプラチナを選ぶ投資家が増えており、これも需要増の一因となっています。

プラチナの需要が高い産業分野とは

プラチナ

プラチナは産業用途で重宝されますが、特に需要が高い分野として、自動車産業と医療分野が挙げられます。排ガス浄化触媒や医療機器などでプラチナの特性が活かされており、それぞれの分野で欠かせない役割を果たしているのです。

これら2つの分野はプラチナ需要の主要な柱とも言えます。自動車産業向け需要だけで全体の約40%を占めるデータもあるほどです。

自動車産業におけるプラチナの重要性

自動車産業ではプラチナは排ガス浄化触媒に不可欠な素材です。自動車の排気ガスに含まれる有害物質を二酸化炭素に変換して無害化するための触媒として、プラチナが広く用いられています。

特にディーゼル車では排ガス浄化にプラチナ触媒が欠かせません。プラチナ以外の白金属でも浄化反応はしますが、その効果はプラチナとは全く異なります。

十分な効果が期待できるのはプラチナのみであるため、自動車の排気ガス浄化触媒として非常に重宝されているのです。プラチナは他の代替金属に比べ高い触媒活性と耐久性を持つため、自動車メーカーにとって環境規制をクリアする上で重要な役割を担っています。

将来的にも燃料電池車など次世代自動車での利用が見込まれ、自動車産業におけるプラチナ需要は今後も大きな位置を占めるでしょう。

医療分野におけるプラチナの重要性

プラチナはその生体適合性と安定性から医療の現場でも重要な役割を果たしています。体内に埋め込んでも酸化せず、金属アレルギーを起こしにくい性質を持つことから、心臓ペースメーカーの電極や、カテーテルなど多くの医療機器に活用されています。

また、一部の抗がん剤にもプラチナ化合物が使われており、病気の治療や健康維持に欠かせません。プラチナはX線下で見えやすい(放射線不透過性が高い)特性もあるため、カテーテル治療における体内のマーキング材料にも利用され、手術や治療を支えています。

このように、安全性と機能性を併せ持つプラチナは、医療分野で必要不可欠な素材となっています。

プラチナ価格が下落する可能性はある?

チャート

現在は需要が高まっているプラチナですが、その価格が下落に転じる可能性は十分にあります。プラチナは工業用途が中心で景気動向に左右されやすいため、世界景気の後退や技術革新で需要が減少すれば、価格は大きく下落し得ます。

実際、過去にはリーマンショックなどの経済危機や、自動車業界の需要急変によって、プラチナ相場が急落した例があります。例えば、2008年前半に1gあたり7,000円台だったプラチナ価格は、リーマンショック後の同年10月頃には1gあたり2,000円台まで低迷しました。

このように、需要動向や外部環境によって価格が上下するリスクがある点に注意が必要です。

プラチナ価格が下落した歴史的な出来事

スマホを触る高齢の男性

ここでは、過去にプラチナ価格が大きく下落した代表的な出来事を振り返ります。世界経済の激変や自動車産業の動向がプラチナ相場にどのような影響を及ぼしたのか、具体的に見てみましょう。

特に2008年のリーマンショックと2015年の「ディーゼルゲート」事件は、プラチナ価格に大きな打撃を与えた象徴的な例です。以下、その2つの出来事について解説します。

リーマンショック

2008年9月のリーマンショック(世界金融危機)は、プラチナ相場に甚大な影響を与えました。危機前の2008年前半に史上最高値付近だったプラチナ価格は、金融危機による世界的な景気後退で急落します。

自動車販売の落ち込みなどでプラチナ需要が激減し、同年10月頃には価格がピーク時の3分の1以下(1gあたり2,000円台)にまで暴落しました。

この暴落によってプラチナ相場は長期低迷期に入り、その後も当時の高値を回復できない状態が続きました。多くの投資家が大きな損失を被り、プラチナは安全資産ではなく景気に左右される資産であることを強く印象付けた出来事です。

ディーゼルゲート事件

2015年に発覚した、フォルクスワーゲン社の排ガス不正問題もプラチナ需要に大きな影響を与えました。欧州を中心にディーゼル車への信頼が失われ市場が急縮小した結果、排ガス触媒用途のプラチナ需要が急減しました。

この需要減を受けてプラチナ価格は大きく下落し、一転して2010年代には長期低迷が続くことになります。

最大の要因は、ディーゼル車の排ガス不正問題による需要の減少です。金が「安全資産」として脚光を浴びたことで相対的にプラチナへの投資需要が薄れ、一時は金とプラチナの価格が逆転する事態となりました。

ディーゼル車市場の縮小という構造的変化により、プラチナ市場全体に深刻な影響を与えた事件でした。

今後のプラチナの価格動向に影響を与える要因

チャート

次に、今後のプラチナ価格に影響を及ぼすと考えられる要因を見てみましょう。自動車の電動化や再生可能エネルギーの普及といった技術・社会の変化、そして供給面での課題が将来のプラチナ需給と価格に大きく関わってきます。

これらの動向次第では、プラチナの需要が増加して価格を押し上げたり、逆に需要構造が変化して価格に影響を与えたりする可能性があります。以下、主要なポイントを解説します。

電気自動車の普及による需要の増加

電気自動車(EV)普及の影響は、プラチナ需要に二面性があります。バッテリー式EVが広がれば、内燃機関車の減少により、排ガス触媒用途のプラチナ需要は縮小します。しかし、一方で、水素をエネルギー源とする燃料電池車の普及は、プラチナ需要を増加させます。

燃料電池では発電の触媒として大量のプラチナが使われるため、EVシフトの中でも、FCEVの台頭はプラチナ需要にとって追い風です。ある予測によれば、2040年までに水素関連需要がプラチナ需要全体の約35%を占めるようになるとの試算もあります。

EV普及のあり方次第でプラチナ需要は増減し、価格にも影響を与えるでしょう。

再生可能エネルギーの普及による需要の増加

再生可能エネルギーの拡大に伴い、水素エネルギーの利用も本格化すると見込まれます。余剰電力で水を電気分解して水素を製造する際、プラチナ触媒を用いるPEM型電解装置が重要です。

そして、その水素を燃料として発電する燃料電池でも電極触媒にプラチナが必須となります。脱炭素化の切り札である水素社会の到来は、プラチナへの新たな大口需要を生み出すと期待されています。

また、大型輸送や産業用エネルギーで水素利用が進めば、これらの分野でもプラチナ触媒が不可欠になります。

様々な課題による供給の制約

プラチナの供給面の制約も価格に影響を与えます。プラチナの主要な鉱山生産国は南アフリカ・ロシア・ジンバブエの3か国で、鉱山生産の約90%を占めています。

これらの限られた産出地域は常に政情不安・経済不振・労働問題・エネルギー不足といった課題を抱え、供給が不安定になりやすく価格に大きく影響します。

実際、南アフリカでは鉱山労働者によるストライキがたびたび発生し、ロシアは国際的な制裁の影響下にあることから、供給不安が常に懸念されています。

さらに、新規鉱山開発の停滞や埋蔵資源量の限界も長期的な供給制約要因です。こうした供給面の課題が続けば、プラチナの需給バランスが逼迫し、価格上昇圧力となる可能性があります。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

将来のプラチナ相場を左右する要因は、燃料電池車とPEM電解装置の普及速度、脱炭素投資に伴う水素需要、南ア・ロシアを中心とする供給リスクです。FCEVが拡大すれば触媒用途が急伸し、対照的にBEV一極化なら自動車触媒需要が縮小します。

政情不安やストライキで供給が滞ると急騰リスクが増大するため、需給バランスと政策動向を定期的に検証し、相場転換の兆しを見逃さないようにしましょう。

 

偽造品の見分け方

鑑定をする人

プラチナ製品を売却する際には、それが本物であることを確認する必要があります。ここでは、ご自身でも簡単にできるプラチナの真贋チェックの方法を紹介します。

刻印の確認、磁石によるチェック、比重の確認という3つのポイントを押さえておきましょう。

刻印を確認する

まずは製品に刻印された純度表示を確認しましょう。日本ではプラチナ製品には「Pt850」「Pt900」「Pt950」「Pt999」などの刻印が打たれており、この数字がプラチナの純度(千分率)を示します。Pt1000が最高純度です。

逆に、Pt850未満の刻印は日本では認められておらず、85%未満の含有率ではプラチナ製品と呼べません。また、刻印に「PtF」とあれば、それはプラチナメッキ(表面だけプラチナで中は別の金属)であることを示します。

刻印が読み取れない、または不自然な場合は真贋を疑いましょう。

磁石に反応するかを確認する

次に、磁石を使ったチェックです。プラチナは強い磁性を持たない金属なので、本物のプラチナ製品は磁石にくっつきません。逆に磁石に反応する場合、鉄やニッケルなど磁性金属を多く含む素材である可能性が高いでしょう。

ただし、磁石に付かないからといって本物と断定はできません。例えばプラチナと区別がつきにくい金属に、タングステン合金があります。

タングステン合金はプラチナに非常に似ており、見分けが難しいと言われています。この合金は磁石にくっつかないため、磁石を使った判別でもプラチナと見分けることはできません。あくまで1つのチェック方法として磁石テストを知っておくと良いでしょう。

比重を確認する

最後に、比重(密度)の確認です。プラチナは金属の中でも非常に重く、純プラチナ(Pt1000)の比重は約21.4gもあります。見た目のサイズに対してずっしりと重いかどうかは、真贋判定のヒントになります。

正式には、水に沈めて比重=(空気中重量)÷(空気中重量−水中重量)を計算する方法がありますが、個人で正確に測るのは非常に困難です。比重計など専門の計測器を持つ買取業者に持ち込めば、比重を確認することで本物かどうかを判定してもらえます。

プラチナの価値を決めるポイント

査定員の女性

プラチナ製品の買取価格は、いくつかのポイントによって決まります。純度や重量といったプラチナそのものの価値に関わる要素のほか、ブランドやデザイン、付属品の有無など製品固有の要素も査定額に影響します。

ここではプラチナの価値を左右する主なポイントを解説します。これらを理解しておくことで、売却時に適正な価格を把握しやすくなります。

純度(Pt999/950/900/850)

買取額に直結する重要な要素が純度です。プラチナは純度(Pt含有率)が高いほど素材としての価値が高くなります。例えば、同じ重さの製品でも、Pt950(95%プラチナ)とPt850(85%プラチナ)では含まれる純プラチナ量が異なるため、Pt950の方が高価になります。

日本のプラチナジュエリーはPt850以上が一般的で、Pt999(ほぼ純プラチナ)に近いほど地金価値が高く評価されます。買取では製品に含まれる純プラチナ分の重量に市場相場を掛けて価格を算出するため、純度の違いはそのまま価格差につながります。

重量と地金相場

製品の重さ(純プラチナ部分の重量)と、プラチナの市場相場(地金価格)も価値を決める基本的なポイントです。買取業者は通常、製品に含まれる純プラチナの重さに、その日のプラチナ相場のグラム単価を掛けて価格を算出します。

そのため、同じ純度であれば重ければ重いほど高額になります。また、市場の地金相場が高騰している時期には買取価格も上がります。逆に、相場低迷期には、重量があっても思ったほどの金額にならない場合があります。

ちなみに2025年10月1日時点の国内プラチナ価格は、1gあたり8,432円(田中貴金属店頭価格)で取引されています。

ブランドやデザイン

ブランドやデザインも価値に影響します。カルティエ、ティファニーなど有名ブランドのプラチナジュエリーは中古市場でプレミアが付きやすく、素材価値以上の高値で取引される場合があります。

デザイン面でも、人気デザインや出来の良いジュエリーは需要が高く、高価買取につながることがあります。一方、ノンブランド品やシンプルすぎるデザインの物は、基本的に地金(素材)としての評価が中心となります。

付属品の有無

付属品の有無も査定額に影響します。特にブランドジュエリーの場合、購入時の箱や証明書が揃ったものであれば買取額がアップする可能性があります。

付属品が揃っていることで真贋や来歴が明確になり、再販時に高く売れるためです。また、プラチナコインやインゴットでも、発行元のケースや証明書があるとプレミアが付く場合があります。

売却を検討しているプラチナ製品の付属品は失くさず保管し、査定時にはできるだけ全て揃えて出すようにしましょう。

状態をきれいに保つ方法

アクセサリーのお手入れをする人

プラチナ製品の価値を保つには、日頃から丁寧に取り扱い、美しい状態を維持することが重要です。傷や汚れが少ないほど査定が有利になります。

ここでは、プラチナジュエリーなどを長期間きれいに保管するためのポイントを紹介します。日々のお手入れや保管方法に少し気をつけるだけで、輝きを長持ちさせることができます。ぜひ実践してみてください。

柔らかい布での拭き取りを行う

使用後は柔らかい布で優しく拭き取り、汗や皮脂汚れを落としましょう。研磨剤の入っていないメガネ拭きやジュエリークロスのような柔らかい布が適しています。

小まめに拭くことで表面の輝きを保ち、くすみや変色を防げます。ゴシゴシ強く擦らず、優しく撫でるように汚れを拭き取るのがポイントです。汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めたぬるま湯で軽く洗い、その後水分を拭き取って乾燥させると良いでしょう。

変形・小傷を増やさないように保管する

保管時には、変形や小傷を防ぐよう注意が必要です。プラチナは硬い金属ですが、強い衝撃が加わると歪んだり傷ついたりします。

ジュエリーケースや個別のポーチに入れて、他の硬い物と擦れないように保管しましょう。特にチェーン類は絡まった状態で力がかかると切れたり変形したりするため、ゆったりと配置してください。重い物の下敷きにならないよう、保管場所にも気を配りましょう。

他の貴金属・宝石と分けて保管する

他のジュエリーと一緒にまとめて保管しないようにしましょう。プラチナは比較的硬い金属のため、金や銀など他の貴金属と触れ合うと相手に傷を付けたり、逆に硬い宝石(ダイヤモンドなど)に擦られてプラチナ側に傷が付く可能性があります。

ネックレス同士が絡まるのを防ぐ意味でも、一点一点分けて収納するのがおすすめです。個別の小袋に入れたり、仕切り付きのジュエリーボックスを活用すると良いでしょう。

高く売るためのポイント

査定員

最後に、プラチナ製品をできるだけ高く売るためのコツを押さえておきましょう。売却のタイミングや準備の仕方、買取店の選び方によって、査定額が大きく変わることがあります。

以下では、高価売却のポイントを紹介するので、一つずつ確認していきましょう。

相場を確認する

まず、売却前に現在のプラチナ相場を確認しましょう。プラチナを高く売るポイントの1つ目は、価格相場が高い時期に売ることです。価格相場が高いタイミングで売れば、査定金額も高くなるでしょう。

特に、相場が上昇している局面では、価格がピークに近い時に売却するとより多くの金額が得られます。新聞やネットで地金相場をこまめにチェックし、直近数ヶ月の推移を把握しておくと良いでしょう。相場が低迷している場合は、急いで売らず様子を見るのも1つの手です。

付属品を揃える

次に、製品の付属品をできるだけ揃えて査定に出しましょう。プラチナを売る時には「鑑定書」や「保証書」などの付属品を用意すると、高額買取の可能性が高まります。

付属品が揃っていると買取業者が高い値段で再販売できるため、査定士に良い印象を与え、高評価につながりやすくなります。

特にブランド品はフルセットであるほど買取額が大幅にアップする傾向があります。なお、プラチナインゴットやコインの場合も、発行時のケースや証明書があれば必ず揃えましょう。それだけで買取価格に差が出ることがあります。

きれいな状態を保つ

査定に出す前に、できるだけ製品をきれいな状態にしておきましょう。プラチナを売る前に、できるだけ状態を整えておくことが大切です。

柔らかい布で汚れを拭き取る、ジュエリー店で洗浄してもらうなどして可能な範囲で輝きを取り戻してから査定に出すと印象が良くなります。細かな傷や、使用品であれば仕方ありませんが、汚れやくすみは落とせる範囲で落としておいた方が高評価につながります。

美品に越したことはないので、日頃から丁寧に扱い、売る直前にもお手入れしておきましょう。

信頼できる買取店を選ぶ

最後に、買取店選びも重要です。知識の乏しい査定店だと、実際よりも安い金額を提示される可能性があります。事前におおよその相場を調べておき、極端に安い査定額を提示する業者は避けましょう。

「おたからや」では、貴金属の買取に関して経験や知識が豊富な査定員が常駐しており、最新の相場を確認した上で適切な価格をご提示することが可能です。全国どこの店舗でも査定・キャンセル料は無料となっており、価値の判断だけでも承っています。自分の持っている貴金属を売却したい方はもちろん、価値を知りたいという方もぜひご相談ください。

プラチナに関するよくある質問

考える女性

プラチナの需要や価格、売却に関して、よくある疑問にQ&A形式でお答えします。プラチナの将来の需要予測から売却のタイミングまで、様々な疑問について回答します。

Q. プラチナの需要は今後も増える可能性がありますか?

脱炭素社会に向けた燃料電池など新技術での需要拡大が期待されるため、プラチナの総需要は今後も継続的に増加すると予想されています。

電気自動車の普及で従来用途が一部減っても、新たな水素関連需要がそれ以上に伸びる見込みです。実際、直近の統計でも需要が供給を上回る傾向にあり、長期的なプラチナ需要は強含みと見られています。

Q. 水素・燃料電池はプラチナ需要をどれくらい押し上げますか?

現状(2023年)では全需要に占める割合は数%に過ぎませんが、今後飛躍的に拡大すると期待されています。

ある予測によれば、2040年までに水素関連需要がプラチナ需要全体の約35%を占めるようになるとも言われています。2030年代には水素関連需要が自動車触媒を上回る新たな柱となる可能性もあります。

Q. パラジウムからプラチナへの代替は進んでいますか?

はい、徐々に進んでいます。最近では、ガソリン車の排ガス浄化触媒において高騰したパラジウムの代わりにプラチナを使う動きが加速し、特に大型車両ではプラチナ需要が増加しました。

今後も排ガス規制強化を受けて、ガソリン車でのパラジウムからプラチナへの代替が増えていくと想定されています。

Q. 世界景気や金利はプラチナの需要・価格にどう影響しますか?

プラチナは工業需要が大きいため、世界景気に敏感です。景気が良いと自動車や工業分野の需要増加で価格が上昇しやすい一方、不況になると需要減で価格は下がりやすくなります。また、金利動向も影響します。

金利が上昇する局面では、安全資産である金に資金が向かいやすく、プラチナへの投資需要は相対的に弱まる傾向があります。逆に低金利下では貴金属に資金が流入しやすくなります。

Q. ジュエリーと工業、どちらが需要が大きいですか?

現状では工業用途(自動車や化学など)の方が需要の柱です。世界全体のプラチナ需要の約40%が自動車産業、約24%がその他工業用途で占められ、宝飾(ジュエリー)用途は約30〜35%にとどまっています。

したがってプラチナ需要の動向は景気や技術動向に左右される工業用途の影響が大きいのが特徴です。ただし宝飾需要も依然重要で、特に中国などではジュエリー需要が増加しています。

Q. リサイクルで需要は賄えるのでしょうか?

いいえ、リサイクルだけで需要を賄うのは難しいのが現状です。プラチナ供給の約25%はリサイクル由来ですが、自動車の長寿命化などで二次供給量は伸び悩んでおり、需要増を補い切れていません。

そのため、需要が供給を上回る「供給不足」の状態が発生し、価格上昇要因となっています。

Q. 価格が上がりやすい季節やイベントはありますか?

特定の季節で極端に価格が上がりやすい傾向は、プラチナにはあまり見られません。需要の大半が産業用途であるため、季節行事よりも世界経済や需給バランスの影響の方が大きいからです。

ただ、中国における春節(旧正月)前に宝飾品需要が高まることで一時的に価格が上向くケースや、新型車の環境規制が施行される前に触媒需要が増えるといった業界イベントによる上昇はあり得ます。

Q. 家庭にあるPt850/Pt900ジュエリーの価格も上昇しますか?

世界的な需要増でプラチナ相場が上がれば、ご家庭のPt850/Pt900ジュエリーの価値(買取価格)も上昇します。プラチナ相場は純度に比例して価格が決まるため、Pt850やPt900でも相場連動で価値が変動します。

需要が強ければ相場も高くなり、その恩恵で手持ちのジュエリーの買取価格も上がるでしょう。ただ、個人が売却するジュエリーが世界の需給に影響を与えることはありません。

Q. コインやバーの金額は需要が強い時に上がりますか?

需要が非常に強く供給が逼迫している局面では、プラチナコインやバーの金額が上昇することがあります。

小売市場で品薄になると、通常5〜9%程度のプレミアムがさらに高まり、極端な場合には10〜20%以上に拡大することもあります。需要が落ち着けばプレミアムも元に戻りますが、需要過熱期には現物の流通在庫不足からプレミアム拡大が起こり得ます。

Q. プラチナはいつ売るのが得ですか?

相場が高い時が1つの売り時でしょう。プラチナ価格が大きく上昇したタイミングで売却するのが得策です。

過去には高値から急落した例もあるため、価格が高いうちに利益確定するのは賢明です。ただ、将来的にさらに上昇する可能性もあるため、判断が難しい場合は専門家に相談するのも良いでしょう。

まとめ

プラチナの需要動向から、売却のポイントまで解説しました。生産量の減少や新たな需要の台頭によってプラチナの需要は今後も増加が見込まれています。その一方で、リーマンショックやディーゼルゲートのように市場が大きく変動するリスクも存在します。

プラチナは希少性と産業的重要性から高い価値を持つ金属であり、需要増に支えられ価格も上昇基調にありますが、世界経済の変化などで価格が上下する可能性もあります。

売却を検討する際は、相場を注視し、適切なタイミングで信頼できる業者に依頼することが大切です。本記事の内容が、皆様のプラチナ売却や投資の判断に役立てば幸いです。

「おたからや」での「プラチナ」の参考買取価格

ここでは、ジュエリーを例に「おたからや」での「プラチナ」の参考買取価格の一部を紹介します。


2025年11月07日09:30更新

プラチナ・金 1gあたりの参考買取相場表

今日のプラチナの1g参考買取相場
インゴット(プラチナ)8,305
-101円
Pt10008,227
-101円
Pt9507,866
-99円
Pt9007,702
-99円
Pt8507,455
-99円
Pt6505,235
-65円
Pt5003,989
-50円
Pt100584
-8円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

プラチナジュエリーは、重さや純度だけでなく、デザインやブランド、状態によって査定額が大きく変動します。Pt900やPt950の表記に加え、ダイヤモンドなどの宝石が使われている場合は、石の品質も査定対象になります。

 

  • おたからや査定員のコメント
伊東

プラチナ製品は、品位・デザイン・石の有無などによって査定額が変動します。国際相場や円レートが動けばg単価はすぐに変動するため、売却前に最新価格を確認することが肝心です。

使用感のあるリングでも、研磨や石外しは不要で、そのままお持ち込みいただく方が減額を抑えられます。複数点をまとめて査定すると交渉余地が広がりますので、事前に整理してご来店ください。

 

「プラチナ」の買取なら「おたからや」

「おたからや」では、純プラチナインゴットからPt900リング、コインまで1g単位で高精度に査定いたします。市場相場と為替を即時反映し、手数料無料でその場での現金化が可能です。

刻印が薄い製品や宝石付きのジュエリーでも正確な品位を測定し、付属品がなくても適正額を提示いたします。査定・キャンセル料は全国どの店舗でも不要ですので、売却を検討中の方はお気軽にご相談ください。

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査定員の紹介

伊東 査定員

  • 趣味

    ショッピング

  • 好きな言葉

    有言実行

  • 好きなブランド

    ハリーウィンストン

  • 過去の買取品例

    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは、今日のプラチナ1gあたりの買取相場を基に、お品物一つひとつのデザイン性やブランド価値をプラスで評価し、高価買取を行っております。 これまでに1万点以上のお品物を査定してきましたが、多くのお客様に「想像以上の金額になった」と大変喜んでいただいております。 また、おたからやは、すべての店舗に比重計を完備しており、お客様の大切なプラチナジュエリーの含有量を正確に測定します。これにより、インゴットからネックレス、リングまで、あらゆるプラチナ製品の価値を最大限に引き出します。 私たちは、金額だけではなく、おもてなしの心で最高の接客を心がけております。お客様一人ひとりの思いに寄り添い、丁寧な説明と誠心誠意の対応で、ご納得いただけるよう努めます。 ご自宅に眠るプラチナ製品がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。皆様のご利用を心よりお待ちしております。

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