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ホワイトゴールドの変色はなぜ起きる?原因・直し方・再メッキ費用や買取への影響を解説

ホワイトゴールドの変色はなぜ起きる?原因・直し方・再メッキ費用や買取への影響を解説

※下記の画像は全てイメージです

ホワイトゴールドは、使用しているうちに変色が見られることがあります。「お気に入りの指輪の色がなんだか黄色っぽくなってきた」と感じている方も多いのではないでしょうか。

ホワイトゴールドの変色は、正しく手入れをすれば防止できます。また、変色してしまった場合も、場合によっては元の美しさに戻すことができます。

本記事では、ホワイトゴールドが変色する原因や防止策、変色してしまった場合の対処法、さらに再メッキにかかる費用や買取価格への影響について詳しく解説します。大切なジュエリーを長く美しく保つためのヒントをお探しの方は、ぜひ参考にしてください。

Contents

ホワイトゴールドとは

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドは、純金に白色金属を加えて、色を淡くした合金を土台に、ロジウムで表面をコーティングしたジュエリー素材です。金の温かみと銀白色の輝きを併せ持ち、手頃な価格で高級感を楽しめます。

一般的に、K18WGと呼ばれる18金が用いられ、耐久性と加工性のバランスが良好です。プラチナより軽く、シルバーより変色しにくいため、婚約指輪など多彩なアイテムで人気を集めています。

ホワイトゴールドは「金合金+ロジウムメッキ」で作られている

ホワイトゴールドの地金は、純金にパラジウムや銀、ニッケルなどの白色金属を約25%混ぜた合金です。その代表格がK18WGで、純金含有率75%を示します。割金により硬度が上がり、ジュエリーとして扱いやすい強度が確保されます。

しかし、合金そのままではわずかに黄味を帯びるため、最終工程で白金族金属のロジウムを電着し、銀白色の鏡面を形成します。ロジウム層は耐食・耐摩耗性に優れ、日常使用や汗・化粧品から地金を保護しつつ、外観を実現できるのが特徴です。

層厚は0.1µm前後と極薄ですが、高い硬度で輝きを保てる構造です。ただし、摩耗で剥がれると黄変が現れるため、定期的な再メッキが推奨されます。

プラチナ/シルバーとの違い

プラチナとシルバーの製品

同じ白系金属でも、プラチナは原子自体が灰白色でロジウムメッキを必要とせず、落ち着いた鈍い光沢を長く保てる特性です。一方、シルバーは鏡面のような強い反射を持ちますが、空気中の硫黄分と反応して黒変しやすい傾向があります。

ホワイトゴールドはその中間で、メッキが無事な限り明るい発色を維持できます。

比重はプラチナ約21、K18WG約15、シルバー約10で、プラチナは重厚感がある半面装着負担が増します。価格も希少性に比例し、プラチナが最も高価、シルバーが安価、ホワイトゴールドは中間です。軽さとコストを抑えつつ高級感を得たい場面で好まれます。

ホワイトゴールドが変色する主な原因

ホワイトゴールド

ホワイトゴールドが徐々に黄ばみや黒ずみを帯びる主因は、表面を覆うロジウムメッキの摩耗と、露出した合金部分の酸化・硫化です。加えて汗や化粧品、温泉などに含まれる化学成分、湿気の多い保管環境、さらには体質的な金属アレルギー反応も影響し、複合的に変色が進行します。

これらを把握すれば、適切な予防策とメンテナンス時期を判断でき、輝きを長く保つことが可能です。

摩耗によるメッキ剥がれ(擦れ・小傷・日常摩擦)

ホワイトゴールドの白さは、わずか0.1µm前後のロジウム層によって保たれています。そのため、リングの重ね着け、キーボード操作、ポケットへの出し入れといった日常的な擦れでも、微細な傷が蓄積しメッキが点状に薄くなります。

特に、掌側や指輪のエッジ部は常に他の物と当たるため、最初に黄変が出やすい箇所です。

地金が露出すると淡い黄味が現れ、光の反射にムラが生じてくすんだ印象となります。外出後に柔らかい布で拭く、就寝やスポーツ時には外す、硬質素材との接触を避けるといった工夫で、剥がれの進行は大幅に抑制可能です。

また、定期的な再メッキで黄変をリセットできます。

化学要因:汗・皮脂・化粧品・温泉の硫黄・プールの塩素

汗や皮脂、化粧品、香水に含まれる油脂・酸・塩分は、ロジウム層の微小な傷から合金に浸透し、銀・銅成分を硫化・塩化させ、黒ずみへ導きます。温泉水の硫黄分は特に強力で、一度の入浴でも硫化被膜ができ、色調が急激に暗くなることがあります。

また、塩素系薬剤を使用するプールもメッキを荒らす原因となるほか、長時間の海水浴では塩分と摩擦が相まって光沢が失われます。水回りの作業時や、プール・温泉に入る前には外しましょう。

また、使用後はすぐに中性洗剤で洗い流し、柔らかい布で乾拭きすることが重要です。汗をかきやすい季節はシリカゲル入りのポーチで保管し、皮脂が多い場合は週1で洗浄すると効果的です。

保管環境の影響:湿度・ゴム/皮革の硫黄・密閉不足

ジュエリーを外している間の保管環境も、変色を進める要因です。高湿度下では空気中の水分が金属表面に吸着し、合金中の銅や銀が酸化・硫化しやすくなります。

さらに、ゴムバンドや皮革ポーチに含まれる硫黄化合物が揮発して附着すると、シルバー同様に黒変を誘発します。

密閉されていないケースではホコリや汗が残留しやすく、それ自体が酸化膜を形成して光沢を曇らせます。対策としては、防湿剤や防硫シートを入れた個別ケースに収納し、柔らかい布で包んでジッパー袋に入れること、長期保管前に洗浄・乾燥を徹底することが有効です。

木箱系の吸湿ケースは湿気を抱えやすいため、密閉袋と併用してリスクを下げてください。

体質/金属アレルギーと変色の見え方(ニッケル/パラジウム)

ホワイトゴールドにニッケルやパラジウムを割金として含む場合、汗の酸度や体質によって金属イオンが溶出しやすくなり、皮膚側に灰色膜が付着して黒ずんで見えることがあります。

ニッケルは強いアレルゲンとして知られ、パラジウムでも反応が出る例も稀ではありません。炎症が続くと発汗量が増え、ロジウムメッキの摩耗も早まります。

金属アレルギーの懸念がある方は、ニッケルフリー合金やプラチナ素材を選び、ロジウム再メッキを定期的に行って肌との直接接触を避ければ安心です。市販のアレルギー用コーティング剤を併用し、着用後は汗を拭き取り早めに洗浄・乾燥させる習慣も変色防止に有効でしょう。

 

  •  おたからや査定員のコメント
伊東

変色は「ロジウム層の摩耗」+「露出した合金の酸化・硫化」の二段構えで進行します。汗・化粧品・温泉の硫黄、保管時の湿気や硫黄成分、体質要因が拍車をかける構図です。

着用・洗浄・保管をセットで行えば、進行速度を大きく落とせます。再メッキの適期判断も、長期の美観維持に有効となります。

 

自分でできる安全なお手入れとNG行為

金属を磨く

ホワイトゴールドを長く美しく保つには、日常の優しいケアと、避けるべきNG行為を理解することが不可欠です。

ここでは自宅で安全に行える基本クリーニングの流れと、石付きジュエリー特有の注意点、さらに絶対に試してはいけない洗浄方法まで具体的に解説します。簡単に実践できるので、ぜひ参考にしてください。

基本のクリーニング手順

ホワイトゴールドに付いた日常の汚れは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で優しく落とすのが安全です。ボウルに人肌程度の湯を張り、洗剤を2〜3滴加え、リングやチェーンを3分ほど浸け置きします。汚れが浮いたら、毛先の柔らかい歯ブラシで撫でるように洗いましょう。

洗剤分が残ると曇りの原因になるため、流水で十分すすいだ後、柔らかい布で水気を拭き取り完全乾燥させます。乾燥が不十分だと水跡が点状に残り、再変色の呼び水となるため、ドライヤーの冷風で仕上げ乾かすと安心でしょう。

最後に、ジュエリークロスで軽く磨けば光沢が蘇ります。研磨剤入りクロスはメッキを傷めるので控えてください。

石付きジュエリー(ダイヤ・真珠・エメラルド等)の注意点

ダイヤモンドは硬度が高く水洗いにも強い一方、真珠やエメラルドは表面がデリケートで、化学薬品や超音波振動に弱い性質があります。すべて同じ方法で洗うのではなく、石ごとの耐水性と処理方法を把握することが大切です。

真珠付きのリングはぬるま湯に浸けず、柔らかい湿った布で軽く拭き、直後に乾拭きして水分を残さないようにします。

エメラルドやオパールは急激な温度変化で割れやすいため、お湯は厳禁です。ブラシを使う場合は石座周辺をそっと撫でる程度にとどめ、爪の緩みや石落ちがないか定期的にチェックしてください。専門店での定期クリーニングも忘れずに行いましょう。

研磨剤・重曹・漂白剤・シルバー磨き・超音波洗浄は避ける

研磨剤入りのクロスや金属用コンパウンドは、ミクロン単位の粒子でロジウム層を物理的に削り取るため、短期間で黄ばみと小傷が広がります。キッチンで使われる重曹や歯磨き粉も、同様に研磨力が強すぎるため、安全なメンテナンスには不向きです。

また、漂白剤や酸性洗浄剤は化学的に金属を腐食させ、地金成分の溶出や石の接着材劣化を招く恐れがあります。シルバー用液剤は、硫化膜だけでなくロジウムも溶かす場合があり危険です。

さらに、家庭用超音波洗浄機は振動が強く、石の緩みやメッキ浮きを引き起こすため専門店の判断が不可欠です。自己流での強力クリーニングはリスクが高いと覚えておきましょう。

再メッキすることは可能?

考える女性

ホワイトゴールドは、メッキが薄れて黄ばみや黒ずみが生じても、専門店でロジウム再メッキを施せば新品同様の白さを取り戻せます。ジュエリーを分解せずに電気分解で被膜を再形成するため、素材への負担は最小限です。

再メッキは指輪やペンダントなど金属部分のみに施すため、石付きジュエリーでも多くの場合対応可能です。費用はデザインや店舗によりますが数千円程度、納期は数日〜1週間が一般的で、磨きとセットで依頼すると完成度が向上します。

ただし、厚みが極端に薄い場合や、深い傷がある場合は下地処理の工程が増え、追加費用が発生する点には注意してください。

再メッキをするメリット

指を立てる女性

ロジウムメッキをかけ直すと、黄ばみや黒ずみで古びたホワイトゴールドが、一気に新品同様の輝きを取り戻します。ここでは、再メッキがもたらす具体的な利点を3つの視点から紹介します。

輝きを取り戻せる

再メッキ最大の魅力は、失われた白い光沢を瞬時に甦らせる点です。ロジウムは高い反射率を持ち、金合金の黄味を完全に覆うため、仕上がりはプラチナ同等の明るさとなります。

くすみが取れるだけでなく、鏡面効果で宝石の輝きや刻印の陰影も際立ち、見た目の“新しさ”が劇的に向上します。

さらに、研磨工程を併用すれば微細な擦り傷も平滑化され、光が均一に反射して透明感が増します。結婚指輪など常に着用するアイテムでも、たった数千円のメンテナンスで購入時と遜色ないツヤを取り戻せるため、費用対効果の高さを感じる利用者が多いです。

新品撮影が必要なフリマ出品時にも、大きなプラス評価を得られるでしょう。

色ムラを均一化できる

使用年数が長いホワイトゴールドは、指輪の側面だけが黄ばんだり、チェーンの接合部が黒ずんだりと、部分的な色ムラが目立ちます。再メッキではジュエリー全体を同一条件で電着処理するため、ロジウム被膜が均等に載り、バラついていた色調が一気に整います。

特に多面体カットのペンダントやミル打ち装飾のリングは、奥まった溝の汚れが酸化を進めてムラを悪化させる傾向がありますが、研磨+超音波洗浄を併用してから再メッキを施すことで凹凸の奥までコーティングが行き届き、光が均一に返る滑らかな白さに仕上がるでしょう。

撮影用ライト下でも影が出にくく、ネット販売時の印象アップにも直結します。

小傷を目立ちにくくできる

ロジウム再メッキは単なる表面着色ではなく、事前に行う研磨作業で擦り傷やヘアラインを平滑化し、その上から光沢膜を形成するプロセスです。浅い線傷は研削でほぼ消失し、微細な凹凸もメッキが埋めるため、光の乱反射が減りすっきりした鏡面に改善します。

リングの角やチェーンの駒など物理的に当たりやすい部位は深めの打痕が付きがちですが、熟練職人が段階的にペーパーを替えて整形すれば凹みの輪郭が滑らかになり、メッキ後に傷跡が大幅に目立たなくなります。

結果としてジュエリー全体の質感が底上げされ、後々の査定評価でも良印象を得やすくなります。

再メッキをするデメリット

悩む女性

ロジウム再メッキは、剥げた白さを一気に復活させる便利な手段です。しかし、施工から数年で黄変が再発し、度重なる再加工で地金が徐々に減る点は無視できません。

ここでは、仕上がりの寿命、費用負担、色調ギャップの3側面から、見た目の美化だけでは判断できない落とし穴と対策の要否を、買取前に慌てて依頼する前に把握できるよう具体的に解説します。

仕上がりの持続が短くなる

ロジウム層は厚さ0.1µm程度と極薄のため、日常摩擦や洗剤による劣化を完全に防げません。リングなら手洗いやドアノブとの接触、ネックレスならチェーン同士の擦れが起点となり、数カ月で光沢がわずかに鈍り始めます。

加えて、アルコール消毒やハンドクリームの油脂も表面を軟化させ、メッキの摩耗速度を高める要因となります。

再メッキ直後の輝きを保てる期間は、常時装着する指輪で約1年、使用頻度が低いペンダントで2〜3年程度が目安でしょう。ただし、家事の前に外す、専用クロスで毎回拭き取るなど扱いを変えるだけで、寿命を半年以上延ばせるケースもあります。

追加費用が発生するリスクがある

再メッキ料金はリング1本で数千円が相場ですが、石を一度外す必要があるデザインや複雑な透かし模様の場合、石留めの再装着や下地研磨の追加工程が求められます。その際、見積もり段階で提示されていなかった追加費用が発生することも珍しくありません。

また、ブランド正規店へ依頼すると、純正パーツやメーカー保証を維持する名目で工賃が上がり、他店の2倍以上になるケースも見受けられます。

さらに、早めの仕上げを希望すれば特急料金が重なり、結果として新品購入に近い費用に達する場合もあります。余裕を持って比較検討しましょう。

元の色味と差が出る

再メッキ後のホワイトゴールドは、厚み数ミクロンの均一なロジウム層に覆われるため、購入時よりも青白い輝きが強調されることがあります。長年の使用で黄味が落ち着いた「少し柔らかな白」になじんでいた場合、仕上がり後の冷たい光沢に、違和感を覚える方も少なくありません。

加えて、部分補修だけ行うと新品コーティング部分と未施工部分のトーン差が生じ、照明下で斑模様のように見えるリスクがあります。チェーンとトップ、指輪とエターナルリングのセットなど複数パーツが絡む場合は、全体を同時に処理しないと統一感が損なわれるので注意してください。

ホワイトゴールドを長持ちさせる使い方と保管術

洗浄

ホワイトゴールドを長く楽しむ鍵は、摩耗と化学変質を防ぐ日常の扱いと、保管環境の最適化です。ここでは、着用シーン別の外しどき、収納のコツ、再メッキやクリーニングの適切な周期など、変色を未然に防ぐ実践テクニックを網羅的に紹介し、初心者でも迷わず実践できるよう手順を整理しました。

これらを押さえれば仕上がりの白さを数年単位で維持できるほか、買取査定時の減額も抑えられるでしょう。

着用時のコツ:家事・運動・入浴・温泉・プールの前後

日常生活でホワイトゴールドを傷める最大要因は、摩擦と化学薬品です。食器洗いでは、中性より強い洗剤やスポンジの研磨粒子がメッキを薄くします。また、運動時は汗と衝撃が重なり劣化が加速します。

さらに、入浴やシャワーではシャンプー成分が油膜となり光沢を曇らせるため、これらのシーンでは着用を避けるのが最適です。

そのうえ、温泉やプールは硫黄や塩素が強力にメッキを侵食するため、必ず外して専用ポーチに入れ、入浴後は真水で手を洗ってからクロスで汗を拭きます。外せない場合でも、帰宅直後に中性洗剤で洗浄し、ドライヤーの冷風で完全に乾燥させれば、ダメージを最小化できます。

保管の基本:個別収納・乾燥剤・防硫シート・脱気袋

保管時に最も避けたいのは、貴金属同士が触れ合い擦れることと、高湿度下で硫黄化合物に晒されることです。

ジュエリーは必ず、布製のポーチか仕切り付きケースで個別収納し、他のリングやチェーンと接触しないようにします。柔らかい布で油分を拭き取ってから収納すれば、酸化膜の発生を抑えられます。

湿気が気になる季節にはシリカゲルをケースに同梱し、防硫シートを重ねれば、室内の硫黄分を吸着して黒変を防止できます。長期保管には脱気袋を利用し、空気を抜いて密閉することで水分と酸素の供給を遮断できるでしょう。

半年に一度は乾燥剤を交換し、内容物の湿度表示が変色していないか確認してください。

定期メンテナンスのタイミング(クリーニング/再メッキ)

自宅ケアだけでは落ちない細部の皮脂や硫化膜は、年に1回を目安に専門店の超音波洗浄と研磨で除去すると、光沢の低下を未然に防げます。店頭では爪の緩みや石座の摩耗もチェックしてもらえるため、宝石落下のリスク軽減にもつながります。

ロジウムの再メッキは、黄味が目立ち始めた時点で行うとコーティングの厚みが均一になりやすい傾向にあります。指輪なら2〜3年、ネックレスなら3〜4年が目安です。

ただし、着用頻度や仕事環境によって摩耗速度は変わるため、手のひら側が黄色く見えるか、光沢が鈍く感じたら早めにプロへ相談してください。再メッキ後の点検サービスを活用すれば、次回の適切なメンテナンス時期を逃さず管理できます。

ホワイトゴールドの変色と買取価格の関係

鑑定をする人

ホワイトゴールドが黄ばみや黒ずみを帯びた場合、査定ではどの程度マイナスになるのかは気になるところです。ここでは、買取店が注目する刻印・重量などの評価基準と、変色や小傷が価格に及ぼす実際の影響、売却前に再メッキを施すべきケースの判断ポイント、高値を引き出すコツまでを体系的に解説します。

流れに沿って説明するので、査定前の不安解消に役立ててください。

査定で見られるポイント:品位刻印・重量・真贋・付属品

ホワイトゴールドの査定では、まず品位刻印が正確かどうかが確認されます。K18WGやK14WGなどの表記が鮮明なら純度判定がスムーズに進み、次に、実際の重量を精密はかりで測定して素材価値を算出します。

真贋チェックでは、比重計や試金石を使い、メッキ製品や偽物でないかを見極めるため慎重な検査が行われます。

さらに、付属品の有無も評価に加味されます。ブランド証明書や購入時の箱が揃っていれば再販時の信頼度が上がるため、地金価格に上乗せが期待できます。

逆に、保証書の欠落や改造痕が見られる場合は、買取後に再チェックや修理コストが必要と判断され、減額対象となる可能性があるでしょう。

変色や小傷は買取価格にどこまで影響する?

ホワイトゴールドの買取において、価値を決めるのは金の含有量と重量です。ロジウムメッキが剥がれて黄ばんでも、地金の金量は同じなので、大幅減額にはつながりません。小傷や変形も、溶解精錬を前提にした査定ではマイナスになりにくく、相場換算額はほぼ一定です。

ただし、カルティエなどブランド再販品の場合は状況が変わります。変色が強いと新品仕上げの外注費がかかり、小傷が深ければ研磨量が増えるため、そのコスト分が査定額から控除される可能性があります。

とはいえ、軽微な黄ばみや擦れなら店内仕上げで済むことが多く、減額幅は数%にとどまるケースが大半です。

売る前に再メッキは必要?—ケース別の判断基準

変色したホワイトゴールドを売却する前に、再メッキを施すべきか悩む方は多いでしょう。しかし、地金価格主体で買い取られる場合、再メッキにかけた数千円は査定額に反映されにくく、むしろ損になることが珍しくありません。

まずは、そのまま査定を受け、金額を確認してから判断するのが合理的です。

一方で、ブランドジュエリーや華やかなリングは外観が評価額に直結するため、見た目を整えれば上乗せが期待できます。査定士に「再メッキをすれば、いくら上がるか」を聞き、再メッキ費用との差額がプラスなら依頼しましょう。

費用が上回る場合は加工を避け、現状のまま複数店へ相見積もりを取る方が得策です。

高く売るコツ:相場動向・売却タイミング・複数点一括の有利性

ホワイトゴールドを少しでも高く売却するには、金相場と為替レートの動きをチェックすることが重要です。国内買取価格は、ロンドン金市場のドル建て価格とドル円レートで毎日変動するため、金価格が上昇し円安が進んだ日を狙えば、手取り額が大きくなります。

大手業者の店頭価格の更新時間を事前に確認し、更新直後に持ち込むと、その日の高値を確定しやすいでしょう。

複数ジュエリーをまとめて査定に出す“一括売却”も効果的です。重量増で手数料率が下がり、付属品混在でも総合評価が優遇されやすくなります。キャンペーンやクーポンを活用すれば単品より数%高値が狙えるため、相見積もりを取り交渉材料にしましょう。

ホワイトゴールドの変色に関するよくある質問

考える女性

ホワイトゴールドが黄ばむ理由や再メッキの費用など、初心者ほど気になる疑問は尽きません。ここでは、変色の仕組みから買取価格への影響、日常ケアのコツまで、よく寄せられる10の質問について解説します。

「変色していても売れる?」など実用的な疑問にも答えるので、査定やメンテナンス前に活用してください。

Q. ホワイトゴールドは本当に変色しますか?プラチナとの違いは?

ホワイトゴールドは、ロジウムメッキが摩耗すると地金の黄色味が現れます。また、汗や硫黄と反応すると黒ずみも起きます。一方、保つプラチナは素材自体が白色金属のため、通常使用ではほぼ変色しません。

ただし、プラチナも細かな傷で光沢が鈍ることがあるため、両素材とも定期メンテナンスが重要です。ホワイトゴールドは黄変が気になったら、再メッキで白さを復元できます。

Q. 黄ばみと黒ずみ、原因はどう違う?自分で見分ける方法は?

黄ばみはロジウム層が擦れて薄くなり、下地の金合金が露出した結果です。黒ずみは銀や銅が硫黄や汗と反応して硫化膜を作るため、斑点状に暗く見えます。

光源下で均一に黄色ければ黄ばみ、点状に黒ければ硫化と判断できます。鏡面を傾けて色ムラを確認すると見分けやすく、黄ばみは再メッキ、黒ずみは洗浄と研磨で改善可能です。

Q. 家で安全にできるクリーニング手順を知りたい

人肌程度のぬるま湯200mlに中性洗剤を1滴入れ、ジュエリーを3分浸けます。柔らかい歯ブラシで裏側を優しく撫で、流水ですすぎ、綿100%の布で水気を押さえるように拭き取ってください。

最後にドライヤー冷風で完全乾燥し、ジュエリークロスで軽く磨けば汚れが落ち、メッキへの負担を抑えつつ光沢が戻ります。

Q. 重曹・研磨剤・超音波洗浄機は使っても大丈夫?

重曹や研磨剤入り歯磨き粉は、粒子がロジウム層を削り取り、黄ばみを早める原因になります。また、銀磨き液や漂白剤は、化学的に地金を腐食させる恐れがあるため避けましょう。

家庭用超音波洗浄機も振動が強すぎて石留めが緩むリスクがあります。安全を優先するなら、中性洗剤での手洗いと専門店でのメンテナンスを選択してください。

Q. 温泉・プール・海水で変色するのはなぜ?予防策は?

温泉水の硫黄、プールの塩素、海水の塩分はいずれもロジウム層を荒らし、銀や銅と反応して黒ずみを起こします。硫化反応は速く、一度の入浴でも色調が変わる場合があります。

入浴や遊泳前には必ず外し、濡れた場合は真水で洗い流し乾拭きしてください。帰宅後に中性洗剤で洗浄すれば、ダメージを最小限に抑えられます。

Q. ロジウム再メッキの費用相場と仕上がりの持ち

ロジウム再メッキはリング1点で3,000〜6,000円が相場ですが、透かし模様や多石デザインは研磨工程が増え、1万円超になる場合もあります。

仕上がり直後が最も白く輝き、常時着用する指輪で約1年、ネックレスで2〜3年維持するのが目安です。家事の前に外すなど、摩耗を減らせば持続期間をさらに伸ばせます。

Q. 変色していても買取は可能?価格への影響はどの程度?

変色や浅い擦り傷は溶解精錬を前提とする地金買取ではほぼ減額されません。しかし、ブランドジュエリーは外観仕上げ費が差し引かれ、黄ばみが強いと1〜2割下がる例もあります。

査定士に仕上げ費用と上乗せ幅を確認し、費用が上回るなら現状で複数店を比較する方が手取りは高くなるでしょう。

Q. ダイヤや真珠など“石付き”のケアで注意することは?

ダイヤモンドは硬度が高く中性洗剤洗浄に強い一方、真珠やエメラルドは多孔質で薬品や振動に弱い性質があります。

石付きのホワイトゴールドを洗う際は石の耐薬品性を必ず確認し、真珠は湿らせた布で優しく拭き、エメラルドは短時間のぬるま湯洗いにとどめます。爪の緩みを定期点検すると石落ちと変色を同時に防げます。

Q. アレルギー(ニッケル等)で変色・かぶれの心配は?

ニッケルやパラジウムに感作があると、メッキが摩耗した部分が汗でイオン化し、皮膚炎や黒い汗染みとして現れる場合があります。

アレルギー体質の方はニッケルフリー合金を選ぶか、メッキが剥げる前に再コーティングすると安心です。症状が出たときは着用を中止し、皮膚科でパッチテストを受けて原因金属を特定してください。

Q. 変色を防ぐ保管・日常使いのベストプラクティスは?

外出後に柔らかい布で汗と皮脂を拭き取り、個別ポーチに収納して湿気を避ける習慣が基本です。家事や運動、入浴時は必ず外し、温泉やプールで硫黄・塩素と接触させないようにしてください。

月1回の中性洗剤洗浄と、2〜3年ごとの再メッキを行い、保管ケースに防硫シートと乾燥剤を入れると白い輝きを長期間維持できます。

まとめ

ホワイトゴールドは金合金をロジウムで覆った素材で、プラチナより軽くコストパフォーマンスに優れます。ロジウム層が摩耗すると地金が露出して黄変・黒変が進行するため、正しい手入れと保管が不可欠です。

中性洗剤での優しい洗浄、汗や温泉を避ける使い方、乾燥剤入りの個別収納を徹底すれば変色を大幅に遅らせられます。黄ばみが目立ったら数千円の再メッキで白さを再生可能ですし、変色品でも地金価値は下がりにくいので早めの査定依頼が賢明でしょう。

売却時は複数店を比較し、金相場が高い日にまとめて査定を受けると手取りが伸びます。また、ブランド品なら箱や保証書も揃えて持ち込むとプラス査定が期待できます。

「おたからや」での「金」の参考買取価格

「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。

2025年10月24日09:30更新

今日の金1gあたりの買取価格相場表

金のレート(1gあたり)
インゴット(金)22,181
+338円
K2421,919
+334円
K2320,810
+318円
K2220,145
+308円
K21.619,701
+301円
K2018,148
+277円
K1816,636
+254円
K1412,603
+192円
K1210,607
+162円
K108,832
+135円
K97,945
+122円
K86,614
+101円
K53,287
+51円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

上記はあくまで参考水準で、実際の査定は重量・純度・製品状態や為替の影響で変動します。変色や小傷があっても、地金価値は基本的に評価されますので、まずはお持ち込みください。

その際、その日の金相場が高いタイミングを捉えると、手取りの最大化につながるでしょう。

 

  •  おたからや査定員のコメント
伊東

ホワイトゴールドは金合金にロジウムを被せた構造のため、白さはメッキ層の健全性に左右されます。日常使用での摩耗や汗・温泉で劣化が進みやすいので、使用後の中性洗剤での洗浄と乾燥、個別での保管が重要です。

変色があっても地金価値は保たれますから、相場が高まっている日に査定を依頼すると良いでしょう。

 

金の買取なら「おたからや」

「おたからや」では、金の特性と相場動向に精通した担当者が、刻印・比重・蛍光など複数の手法で丁寧に確認し、わかりやすい根拠でご説明します。変色や小傷があっても査定対象です。

付属品がなくても査定可能ですのでご安心ください。査定料やキャンセル料は無料なので、まずは現在の相場感と概算額を知りたいというご相談でも構いません。いつでもお気軽にご相談ください。

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査定員の紹介

伊東 査定員

  • 趣味

    ショッピング

  • 好きな言葉

    有言実行

  • 好きなブランド

    ハリーウィンストン

  • 過去の買取品例

    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。

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