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都市鉱山とは?日本の現状や回収できる資源についても簡単に解説

都市鉱山とは?日本の現状や回収できる資源についても簡単に解説

※下記の画像は全てイメージです

「都市鉱山って最近よく聞くけれど、具体的にどういう意味なの?」「日本は資源がない国なのに、なぜ都市鉱山大国と呼ばれているの?」とお考えではありませんか。

都市鉱山とは、使用済みのスマートフォンやパソコン、家電製品に含まれる金・銀・レアメタルなどの金属資源を、天然鉱山に見立てた概念です。

日本には世界埋蔵量の約61%に相当するインジウムが都市鉱山として眠っており、資源小国でありながら「都市鉱山大国」と呼ばれています。

本記事では、都市鉱山の意味や注目される理由、回収できる資源の種類、日本の現状と課題まで、資源リサイクルの専門知識をもとにわかりやすく解説します。

環境問題や資源循環に関心がある方、不要な電子機器の処分方法を知りたい方は、ぜひ最後までお読みください。

都市鉱山とは?日本の現状や回収できる資源についても簡単に解説

Contents

都市鉱山とは何か

都市鉱山とは何か

都市鉱山とは、使用済み製品に含まれる金属資源を天然鉱山に見立てた概念です。ここでは都市鉱山の基本的な意味と、注目を集める理由について解説します。

 

都市鉱山の意味を簡単に解説

都市鉱山とは、都市部に蓄積された使用済み製品の中に含まれる有用な金属資源を、鉱山のように見立てた概念です。1988年に東北大学の南條道夫教授らが提唱した言葉で、英語では「Urban Mine(アーバンマイン)」と呼ばれるようになりました。

従来の鉱山が地中深くから鉱石を掘り出すのに対し、都市鉱山は私たちの生活空間にある製品から資源を回収するのが特徴です。都市全体が、貴重な金属資源の貯蔵庫として機能しています。

携帯電話1台には約0.03グラム(機種により0.02~0.05グラム程度)の金が含まれています。1台あたりの量は微量ですが、日本国内で使用されなくなった携帯電話は推定1億台以上。合計すると数トン規模の金が回収されずに眠っている計算になります。

 

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参考:環境省

 

都市鉱山に含まれる主な製品

都市鉱山を構成する製品の多くは、日常生活で使用する身近なものです。携帯電話やスマートフォンには、金・銀・銅・パラジウムなどの貴金属が使用され、代表的な都市鉱山として位置づけられています。

また、使われなくなった指輪、ネックレス、ブレスレットなどのアクセサリー関連に使用されている貴金属も都市鉱山に該当します。

パソコンやタブレットも重要な都市鉱山で、基板には金メッキが施され、各種部品にはレアメタルが使われていることが特徴です。パソコンのハードディスクには、強力な永久磁石の材料となるネオジムやジスプロシウムなどの希土類元素が使用されています。

家電製品も忘れてはいけません。エアコン、冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの大型家電には、銅線やアルミニウム、鉄などの基本的な金属に加え、モーターにはレアアースが使用されています。

自動車は1台あたりの金属使用量が多く、巨大な都市鉱山として位置づけられる存在です。特にハイブリッド車や電気自動車のバッテリーには、リチウムやコバルトなどの貴重な金属が大量に使われています。

自動車の排ガス浄化装置(触媒コンバーター)には、プラチナやパラジウムなど1台あたり数万円相当の貴金属が使用されているのも特徴です。

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なぜ都市鉱山が注目されているのか

都市鉱山が世界的に注目を集める理由は、資源・環境・経済の3つの観点から整理できます。以下の表で、都市鉱山活用がもたらすメリットを確認してください。

観点 課題・背景 都市鉱山活用のメリット
資源需要 新興国の経済発展により金属資源の需要が年々増加。天然資源には限りがある 国内に蓄積された資源を活用することで、天然資源への依存を軽減できる
資源偏在 レアメタルの多くは特定国に集中。中国はレアアース生産の大部分を占め(2010年頃には約97%、近年でも約70%)、輸出規制リスクがある 国内調達により、政治的リスクや供給不安を回避できる
環境保全 天然鉱山の開発は森林破壊や水質汚染を引き起こす 適切な処理により環境負荷を大幅に削減できる
経済効果 資源輸入国は貿易赤字を抱えやすい 国内資源確保による貿易収支改善と、リサイクル産業での雇用創出が期待できる

都市鉱山の活用は、資源確保・環境保全・経済発展の3つの課題を同時に解決する可能性を持っています。天然資源に乏しい日本にとって、都市鉱山は戦略的に価値の高い資源供給源です。

 

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都市鉱山から回収できる資源とは?

都市鉱山から回収できる資源とは?

都市鉱山には、想像以上に多様な資源が含まれています。貴金属からレアメタルまで、現代社会に欠かせない資源が、使用済み製品の中に眠っています。

ここでは、具体的にどのような資源が回収できるのか詳しく見ていきましょう。

 

貴金属

都市鉱山に含まれる代表的な貴金属として、以下のものがあります。

  • 金:電子基板の接点、配線に使用。アクセサリーなどにも多く使用
  • 銀:電子部品の導電材料として使用。アクセサリーなどにも多く使用
  • 銅:配線、モーター、変圧器に使用。電気伝導性に優れた基本的な金属

都市鉱山から回収される貴金属の代表格は、やはり金です。電子機器の接点や配線には金が使用されており、例えばスマートフォン1台あたり約0.03グラムの金が含まれていると言われています。

銀も重要な回収対象で、銀は金よりも電気伝導性が高いため、高性能な電子部品に多用されています。太陽光パネルの電極にも銀ペーストが使われており、今後の需要増加が見込まれる資源です。

銅は最も回収量の多い金属で、電線やモーター、基板など、あらゆる電気製品に使用されています。純度の高い銅線は、溶解・精製の工程を簡略化できるため、効率的なリサイクルが実現しており、再利用しやすいのが特徴です。

また、鉄、アルミニウム、銅、鉛のような基本金属も量が多く単一素材に区分しやすい金属資源として、比較的リサイクルが進んでいます。

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レアメタル

レアメタルは、産出量が少なく、現代のハイテク産業に不可欠な金属の総称です。都市鉱山は、これらレアメタルの重要な供給源となっています。

代表的なレアメタルとして、以下のものがあります。

  • リチウム:リチウムイオンバッテリーの主原料。スマートフォン、ノートPC、電気自動車に不可欠
  • コバルト:リチウムイオンバッテリーの正極材料。高性能バッテリーに必要
  • インジウム:液晶ディスプレイの透明電極に使用。タッチパネルの材料として重要
  • タンタル:小型コンデンサーの材料。電子機器の小型化に貢献
  • ネオジム:強力な永久磁石の材料。ハードディスク、スピーカー、モーターに使用
  • パラジウム:電子部品の接点材料。触媒としても使用

リチウムは、スマートフォンやノートパソコン、電気自動車のバッテリーに使用される最重要レアメタルです。今後の電気自動車の普及により、需要は飛躍的に増加すると予想されています。

使用済みバッテリーからリチウムを回収する技術は、自動車メーカーや電池メーカーによる研究開発が進んでいます。

ネオジムやジスプロシウムなどの希土類元素は、強力な永久磁石の材料として欠かせません。ハードディスクドライブ、エアコンのコンプレッサー、風力発電機など、様々な製品に使用されているのが特徴です。

インジウムは、液晶ディスプレイの透明電極に使用される貴重な金属です。スマートフォンやテレビの普及により需要が急増しましたが、産出量が限られているため、リサイクルの重要性が高まっています。

 

日本の都市鉱山の現状

日本の都市鉱山の現状

資源小国といわれる日本ですが、都市鉱山という観点から見ると、実は世界有数の資源大国です。ここでは、日本の都市鉱山の規模や特徴、そして世界的に注目を集めた取り組みについて詳しく解説します。

 

日本の都市鉱山の規模と世界での位置

日本の都市鉱山に蓄積されている金属資源量は、世界有数の規模を誇ります。独立行政法人物質・材料研究機構の試算に基づく、主要金属の蓄積量を以下の表にまとめました。

金属名 日本の都市鉱山蓄積量 世界埋蔵量に対する割合
約6,800トン 約16%
約60,000トン 約22%
インジウム 約1,700トン 約61%
タンタル 約4,400トン 約10%

日本の都市鉱山が持つ強みは、資源量の多さだけではありません。使用済み電子機器に含まれる金属は、天然鉱石と比較して高濃度で存在しています。

天然金鉱石の金含有率が1トンあたり数グラム程度であるのに対し、携帯電話の基板は1トンあたり約300グラムの金を含んでいます。この高い金属含有率により、効率的な資源回収が可能となっています。

 

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参考:環境省

参考:物質・材料研究機構(NIMS)

 

日本が都市鉱山大国と呼ばれる理由

日本が都市鉱山大国と呼ばれるようになった背景には、いくつかの要因があります。

まず、高度経済成長期から続く旺盛な消費活動により、大量の工業製品が国内に蓄積されてきたことが挙げられます。

日本人の買い替えサイクルが短いことも要因のひとつです。新機能を求めてまだ使える製品でも買い替える傾向があり、状態の良い使用済み製品が都市鉱山として蓄積されやすくなっています。

技術力の高さも見逃せません。日本企業は長年にわたり、高品質な電子機器を製造してきました。日本製の電子機器には品質保証のため純度の高い金属が使用されており、リサイクル時の資源価値が高くなっています。

 

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さらに、日本には優れたリサイクル技術があり、金属の分離・精製技術は世界トップレベルで、都市鉱山から効率的に資源を回収する能力を持っていることも、日本が都市鉱山大国と呼ばれる理由といえます。

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東京オリンピックのメダルプロジェクト

2020年東京オリンピック・パラリンピックで実施された「都市鉱山からつくる!みんなのメダルプロジェクト」は、日本の都市鉱山活用を世界に示す画期的な取り組みでした。

このプロジェクトでは、全国から集められた使用済み携帯電話や小型家電から、オリンピック・パラリンピックのメダル約5,000個を製作しました。必要とされた金属量は、金が約32キログラム、銀が約3,500キログラム、銅が約2,200キログラムという膨大なものでした。

2017年4月から2019年3月までの2年間にわたって実施され、全国の自治体や企業が協力しました。全国市町村の90%にあたる1,621の自治体が参加し、回収された小型家電は約7万9,000トン、携帯電話は約621万台にのぼりました。

東京オリンピックメダルプロジェクトの成功は、都市鉱山の可能性を実証するとともに、循環型社会に対する国民の関心を高めるきっかけとなりました。このプロジェクトは世界初の試みとして、国際的にも高い評価を受けています。

参考:東京都オリンピック・パラリンピック競技大会ホームページ

 

日本の都市鉱山の課題

日本の都市鉱山の最大の課題は回収率の低さです。小型家電の回収率は、環境省の試算によると依然として低い水準にとどまっており、多くの資源が埋もれたままになっています。

回収率が低い理由のひとつは、消費者の認知不足です。都市鉱山の意義やリサイクル方法を知らない消費者が多く、使用済み製品が家庭内に放置されているケースが多く見受けられます。

回収の利便性向上も課題となっています。小型家電の回収ボックスは、自治体施設や一部の店舗に限られており、消費者がアクセスしにくいケースも多いです。

参考:環境省

 

都市鉱山から資源を回収する方法

都市鉱山から資源を回収する方法

都市鉱山から金属資源を回収するには、製品の収集から金属の分離・精製まで、複数の工程が必要です。一般消費者が協力できる回収ルートと、専門業者が行うリサイクル技術の両面から、都市鉱山活用の仕組みを解説します。

 

小型家電リサイクル法に基づく回収ルート

小型家電リサイクル法は、2013年4月に施行された法律で、使用済み小型家電から有用金属を回収する仕組みを定めています。対象品目は携帯電話、デジタルカメラ、ゲーム機、電子辞書など28品目にのぼり、自治体や家電量販店に設置された回収ボックスを通じて収集される仕組みです。

回収された小型家電は、認定事業者のリサイクル施設へ運ばれ、手作業と機械による解体・選別を経て、金属ごとに分類されます。消費者が小型家電リサイクルに参加するには、お住まいの自治体のホームページで回収ボックスの設置場所を確認するか、家電量販店の店頭回収サービスを利用してください。

 

家電リサイクル法による大型家電の回収

エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機の4品目は、家電リサイクル法の対象製品として、小型家電とは別の回収ルートが整備されているのが特徴です。消費者が大型家電を処分する際は、購入店舗または自治体指定の引取場所へ持ち込み、リサイクル料金を支払う必要があります。

家電リサイクル法で回収された製品は、メーカー指定のリサイクルプラントで解体され、鉄・銅・アルミニウムなどの基本金属に加え、冷媒フロンの適正処理も行われます。大型家電1台あたりに含まれる金属量は小型家電より多いため、都市鉱山としての資源価値も高くなりやすいのです。

 

都市鉱山のリサイクル技術

都市鉱山から効率的に金属を回収するため、日本企業は高度なリサイクル技術を開発しています。代表的な技術として、破砕・選別技術、湿式製錬(化学薬品による溶解・抽出)、乾式製錬(高温での溶融・分離)の3つがあげられます。

破砕・選別技術は、電子基板を細かく砕いた後、磁力選別や比重選別によって金属と非金属を分離する仕組みです。湿式製錬は、王水(塩酸と硝酸の混合液)などの薬品で金やパラジウムを溶かし出し、電気分解で高純度の金属を回収します。

乾式製錬では、銅製錬の溶鉱炉に電子基板を投入し、銅と一緒に貴金属を回収する方法が採用されています。

 

家庭でできる都市鉱山への貢献方法

家庭でできる都市鉱山への貢献方法

家庭から出る使用済み電子機器を適切にリサイクルへ回すことで、個人でも都市鉱山の活用に貢献できます。まず、使わなくなったスマートフォンやタブレットは、自治体の小型家電回収ボックスへ持ち込んでください。

回収ボックスは市役所、図書館、ショッピングセンターなどに設置されており、自治体のホームページで設置場所を確認できます。

携帯電話キャリアショップでも、他社製品を含む携帯電話の回収を行っています。ドコモ、au、ソフトバンクの各ショップでは、不要になった携帯電話をブランド問わず無料で引き取り、適切なリサイクル処理を行っています。

まだ使用可能なスマートフォンやパソコンは、買取サービスの利用も検討してみてください。「おたからや」では、iPhoneやAndroidのスマートフォン、ノートパソコンなど幅広い電子機器の買取に対応しています。壊れた製品でも、貴金属やレアメタルの資源価値を評価して買取できる場合があります。

金・銀・プラチナを使用したアクセサリーや腕時計も、都市鉱山の一部として資源循環に貢献できるでしょう。使わなくなった貴金属製品を買取に出すことは、個人の経済的メリットと資源リサイクルの両立につながります。

 

都市鉱山に関するよくある質問

都市鉱山に関するよくある質問

都市鉱山について調べていると、「自分の古い携帯電話にも金が入っているの?」「レアメタルって具体的に何に使われているの?」といった疑問が浮かぶ方も多いのではないでしょうか。ここでは、都市鉱山に関して寄せられることの多い質問に、専門的な視点からお答えします。

都市鉱山という言葉はいつ誰が作ったのですか?

都市鉱山という概念は、1988年に東北大学選鉱製錬研究所(現・多元物質科学研究所)の南條道夫教授が提唱しました。南條教授は、都市部に蓄積された使用済み製品を「人工的に濃縮された鉱山」と捉え、天然資源に頼らない資源確保の可能性を示しました。

この概念は当初、学術的な議論にとどまっていましたが、2000年代に入りレアメタルの供給リスクが顕在化したことで注目度が高まりました。2020年東京オリンピックのメダルプロジェクトをきっかけに、一般にも広く知られるようになっています。

スマートフォン1台からどれくらいの金が取れますか?

スマートフォン1台に含まれる金の量は、機種によって異なりますが、おおむね0.02~0.03グラム程度です。金額に換算すると、金1グラムが約13,000円(2024年相場)として、1台あたり約400~650円分の金が含まれている計算です。

金以外にも、銀が約0.3グラム、銅が約15グラム、パラジウムが約0.015グラム含まれています。1台では少量ですが、日本国内で使用されなくなった携帯電話は推定1億台以上とされており、合計すると数十トン規模の金が眠っていることになります。

都市鉱山とリサイクルは何が違うのですか?

都市鉱山は「資源が存在する場所」を指す概念であり、リサイクルは「資源を回収・再利用する行為」を指します。都市鉱山は鉱山の比喩表現で、使用済み製品に含まれる金属資源の蓄積状態を表しています。

リサイクルは、都市鉱山から資源を取り出すための手段・プロセスです。都市鉱山の価値を実現するにはリサイクルが不可欠です。両者は密接に関連していますが、概念としては区別して理解する必要があります。

レアメタルとレアアースの違いは何ですか?

レアメタルは、産出量が少なく希少性の高い金属の総称で、リチウム・コバルト・タングステンなど31種類が該当します。一方、レアアースは希土類元素とも呼ばれ、スカンジウム・イットリウム・ランタノイド系15元素の計17種類を指す言葉です。

レアアースはレアメタルの一部に含まれる関係にあります。レアアースはネオジム磁石やハイブリッド車のモーター、液晶ディスプレイの蛍光体など、ハイテク製品に欠かせない材料として使用されています。

日本の都市鉱山には世界の何パーセントの資源がありますか?

独立行政法人物質・材料研究機構の試算によると、日本の都市鉱山には金が世界埋蔵量の約16%、銀が約22%、インジウムが約61%、タンタルが約10%蓄積されているとされています。

この数値は、日本が長年にわたり電子機器や自動車を大量に消費し、使用済み製品が国内に蓄積されてきた結果です。天然資源をほとんど持たない日本が、都市鉱山という形で世界有数の資源量を保有していることは注目に値します。

古いパソコンはどこに持っていけば都市鉱山としてリサイクルされますか?

古いパソコンは、PCリサイクル法に基づき、メーカーが回収・リサイクルを行う義務を負っています。パソコン本体に「PCリサイクルマーク」が付いている製品は、メーカーのウェブサイトから無料回収を申し込むことが可能です。

マークがない製品や自作パソコン、メーカーが倒産した製品は、一般社団法人パソコン3R推進協会を通じて有料回収を依頼できます。また、家電量販店や自治体の小型家電回収ボックスでも受け付けている場合があります。まだ動作する製品であれば、買取サービスの利用も検討してください。

都市鉱山から資源を回収するのにどれくらいのコストがかかりますか?

都市鉱山からの資源回収コストは、対象製品や回収する金属によって大きく異なります。金の場合、電子基板からの回収コストは1グラムあたり3,000~5,000円程度です。金相場が高い時期には採算が取れますが、相場下落時には赤字になることもあります。

銅やアルミニウムなど基本金属は、回収コストが低く安定した採算性が特徴です。一方、希土類元素は分離・精製に高度な技術と設備が必要で、コスト面での課題が残っています。技術革新による回収コストの低減が、都市鉱山活用拡大の鍵といえるでしょう。

都市鉱山は環境に優しいのですか?

都市鉱山からの資源回収は、天然鉱山の開発と比較して環境負荷が低いとされています。天然鉱山の開発では、森林伐採、土壌汚染、水質汚染、大量のエネルギー消費などの環境問題が発生しますが、都市鉱山からの回収ではこれらの問題を回避できます。

ただし、電子基板の処理過程で有害物質(鉛、水銀、カドミウムなど)が発生するリスクがあり、適切な処理施設での作業が必要です。不適切な処理は、かえって環境汚染を引き起こす可能性があるため、認定事業者による処理が求められます。

家電リサイクル法と小型家電リサイクル法の違いは何ですか?

家電リサイクル法は、エアコン・テレビ・冷蔵庫・洗濯機の4品目を対象とし、消費者がリサイクル料金を負担する義務的制度です。1998年に制定され(2001年施行)、メーカーによる回収・リサイクルが義務付けられています。

小型家電リサイクル法は、携帯電話やゲーム機など28品目を対象とし、自治体や事業者による自主的な回収を促進する制度です。2013年に施行され、消費者のリサイクル料金負担はありません。回収方法は自治体によって異なります。

なぜ日本は都市鉱山大国と呼ばれるのですか?

日本が都市鉱山大国と呼ばれる理由は、戦後の高度経済成長期以降、大量の電子機器や自動車を消費・蓄積してきたためです。また日本が持つ金属の高度な製錬・製造技術により、使用済み製品から効率的に金属を回収できることが挙げられます。

日本人の買い替えサイクルが短く、まだ使える製品でも新製品に買い替える傾向があることも、蓄積量増加の大きな要因です。

都市鉱山から回収した金は新品の金と品質が違いますか?

都市鉱山から回収・精製された金は、天然鉱山から採掘された金と化学的に同一であり、品質に違いはありません。精製技術の進歩により、リサイクル金でも純度99.99%(フォーナイン)以上の高純度金を製造できます。

実際に、都市鉱山から回収された金は、新しい電子部品やジュエリーの原料として再利用されています。2020年東京オリンピックのメダルも、都市鉱山から回収した金属で製作されましたが、天然資源から作られたメダルと品質面での差はありません。

電気自動車のバッテリーも都市鉱山になりますか?

電気自動車(EV)のリチウムイオンバッテリーは、使用済みになると都市鉱山として価値を持ちます。EVバッテリー1台には、リチウム、コバルト(2019年時点で平均約9kg)、ニッケル、マンガンなどの金属が含まれており、希少金属の宝庫となっています。

EVの普及が進む2030年代には、大量の使用済みバッテリーが発生すると予測されており、自動車メーカーや電池メーカーはリサイクル技術の開発を急いでいる状況です。回収したリチウムやコバルトは、新しいバッテリーの原料として再利用される見込みです。

太陽光パネルも都市鉱山に含まれますか?

太陽光パネルは、銀・銅・シリコン・アルミニウムなどの金属資源を含んでいます。使用済みになると都市鉱山の一部となります。太陽光パネルには銀が含まれており、その量はパネルの種類や製造時期により異なりますが、250W出力の従来型パネルで数グラムから数十グラム程度です。

大規模発電所全体では相当量の銀が蓄積されています。

日本では2012年の固定価格買取制度開始以降、太陽光パネルの設置が急増しました。太陽光パネルの寿命は20~30年とされており、2030年代後半から大量廃棄時代を迎えると予測されています。リサイクル技術の確立と回収体制の整備が急務となっています。

都市鉱山のリサイクルを行っている企業はどこですか?

日本国内で都市鉱山のリサイクルを行う主要企業には、DOWAホールディングス、JX金属、住友金属鉱山、三菱マテリアルなどがあります。DOWAホールディングスは秋田県の製錬所で電子基板から貴金属を回収し、年間約40トンの金を精製する能力を保有しています。

JX金属は茨城県日立市にリサイクル施設を持ち、携帯電話やパソコンから金属を回収しています。海外では、ベルギーのユミコアが世界最大級の電子機器リサイクル事業者として知られています。

不要なアクセサリーを売ることは都市鉱山の活用になりますか?

使わなくなった金・銀・プラチナのアクセサリーを買取に出すことは、都市鉱山の活用に貢献する行為です。買取された貴金属製品は、リサイクル業者を通じて溶解・精製され、新しいジュエリーや工業製品の原料として再利用されます。

タンスの中に眠っている壊れたアクセサリーや片方だけのピアスも、貴金属としての価値があります。「おたからや」では、壊れた貴金属製品やブランドジュエリーも買取対象としており、資源循環と経済的メリットの両方を実現可能です。

都市鉱山から希土類元素を回収するのは難しいのですか?

希土類元素(レアアース)の回収は、金や銅と比較して技術的な難易度が高いとされています。希土類元素は製品中に微量かつ分散して存在しており、回収・分離に高度な化学処理技術が必要です。

また、希土類元素は17種類あり、それぞれの元素を分離するには複雑な工程が必要となります。現在、ネオジム磁石からのレアアース回収技術は実用化されていますが、コスト面では中国産の新規採掘品に対して競争力が低い状況です。技術革新によるコスト低減が課題となっています。

中国のレアアース輸出規制と都市鉱山は関係がありますか?

2010年に中国がレアアースの輸出規制を行った出来事は、日本における都市鉱山への関心を高めるきっかけとなりました。当時、中国は世界のレアアース生産の約97%を占めており、輸出規制により日本のハイテク産業は深刻な供給不安に直面しました。

この経験から、日本政府と企業は都市鉱山からのレアアース回収技術の開発を加速させました。特定国への資源依存リスクを軽減する観点から、都市鉱山の戦略的価値が再認識され、リサイクル体制の強化が進められています。

都市鉱山の資源量は今後増え続けますか?

都市鉱山の資源蓄積量は、電子機器の普及拡大とともに増加傾向が続くと予測されています。スマートフォン、タブレット、ウェアラブルデバイス、電気自動車など、金属資源を使用する製品の市場は拡大を続けている状況です。

一方で、製品の小型化・軽量化により、1台あたりの金属使用量は減少傾向にあります。また、リサイクル技術の進歩と回収率の向上により、蓄積量と回収量のバランスは変化していくでしょう。長期的には、資源循環型社会の実現に向けて、蓄積と回収の均衡が重要な課題となります。

都市鉱山の活用で雇用は生まれていますか?

都市鉱山の活用は、リサイクル産業における雇用創出に貢献しています。小型家電の回収・運搬、解体・選別、金属精製、再資源化製品の販売など、多様な工程で雇用が発生しました。

また、障害者就労支援施設での手作業解体など、社会的雇用の受け皿としても機能しています。今後、都市鉱山の活用が拡大すれば、さらなる雇用創出が期待されます。

海外では都市鉱山はどのように活用されていますか?

欧州連合(EU)は、循環経済政策の一環として都市鉱山の活用を積極的に推進しています。2002年に制定され、2012年に改正されたWEEE指令(廃電気電子機器指令)により加盟国には電子機器の回収・リサイクル目標が設定されました。

ベルギーのユミコア社は、世界最大級の電子機器リサイクル施設を運営し、年間35万トンの電子スクラップを処理する能力を持っているのが特徴です。中国でも、電子廃棄物のリサイクル産業が急成長しており、広東省貴嶼鎮は世界最大の電子廃棄物処理拠点として知られています。ただし、途上国では不適切な処理による環境汚染問題も発生しています。

 

まとめ

都市鉱山とは、私たちの身の回りにある使用済み製品に含まれる有用な金属資源を指す言葉です。携帯電話、パソコン、家電製品、自動車など、様々な製品に金、銀、レアメタルといった貴重な資源が使われています。

また、使われなくなったアクセサリーにも金などの資源が使われています。「おたからや」は純金インゴットやプラチナ製品はもちろん、ブランドジュエリーや壊れたアクセサリーまで幅広く買取しているため、不要になった製品はぜひ査定に出してみませんか?

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ここでは、「おたからや」での「貴金属」の参考買取価格の一部を紹介します。

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toshi-kouzan 24金(K24)田中貴金属 純金小判 102,300 円
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    おりん、インゴット

初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。

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2026年02月現在金相場は1グラム(26,465円)を記録し歴史的高値で推移しています。
金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
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