金にはどのような用途がある?売却で損しない基礎知識も紹介

※下記の画像は全てイメージです
金は古くから美しさと希少性で珍重されてきた金属で、現代でも高い価値を持ちます。その用途は、宝飾品や工業製品(電子部品や医療機器)、食品の装飾、資産運用など多岐にわたります。
特に宝飾用途が金需要全体の約半分を占めており、残りも投資や産業用、各国中央銀行の準備資産などに利用されています。
また、金はインフレや有事の際にも価値が下がりにくい「実物資産」として知られ、資産保全の手段としても注目されています。本記事では金の具体的な用途と、金製品を売却する際に損をしないために知っておきたい基礎知識を解説します。

Contents
金はどのような用途があるの?

金は柔らかく延展性があり電気をよく通すうえ、空気や水に触れても錆びない化学的安定性を備え、さらに希少性に裏打ちされた資産的価値を持つ金属です。
こうした多面的な特性が評価され、様々な場面で活用されています。産業分野、アクセサリー、投資商品の3つの用途がその代表例です。以下、それぞれの用途について詳しく見ていきましょう。
- 産業での使用
- アクセサリーとしての使用
- 投資商品としての使用
産業での使用
極めて薄い金メッキでも高い信頼性を確保できるため、半導体チップのワイヤーやコネクター端子など電子機器の要所に金が使用されています。
スマートフォン・パソコンから医療機器、人工衛星まで、精密機器には金が少量ずつ組み込まれており、その総量は世界で年間数百トン規模にのぼります。
なお、工業用途に使われる金は世界全体の需要の約7%(約300トン)に過ぎませんが、電子部品の性能と信頼性を支える不可欠な素材です。さらに歯科治療で用いる金合金(クラウン)や分析用試薬(金コロイド)など、医療分野にも金の応用が見られます。
アクセサリーとしての使用
金の用途で最も多いのがアクセサリーなどの宝飾品です。毎年、世界の金需要の約半分(約2000トン弱)はジュエリー向けとなっています。
金は美しい光沢と腐食しない安定性を持ち、さらに希少性ゆえの価値から、結婚指輪や伝統的な装身具などに古くから利用されてきました。
純金(24K)は柔らかすぎるため、通常は銅や銀を混ぜた合金(18Kなど)にして硬度や色味を調整し、指輪・ネックレス・時計など様々な装飾品に加工されます。金製アクセサリーは身に着けることで高級感を演出し、資産価値も備えている点から世界中で人気があります。
投資商品としての使用
金は希少性と安定した価値から、資産運用・投資対象としても広く利用されています。インゴットや金貨といった現物の保有は、インフレ時の通貨価値下落に対するヘッジ手段や、有事の安全資産として位置付けられます。
実際、世界の金需要の約3割は投資分野が占めており、各国の中央銀行も外貨準備として大量の金を保有しています。
また近年では金ETFなど、金融商品で金価格に投資する方法も普及しています。株式や不動産と異なり、実物資産である金は信用リスクが低く、長期的な資産価値の維持手段として重宝されています。
- おたからや査定員のコメント
金は空気中でも酸化せず導電性が高いため、産業では半導体配線や医療機器の接点に不可欠な素材です。美観と希少性により宝飾品需要を牽引し、毎年供給量の半数近くを占めます。
さらに、現物資産として、インフレヘッジや有事の退避先として、中央銀行と投資家の保有が増加している状況です。
これら三本柱が相互に需要を下支えし、価格の底堅さと高い流動性を生む要因となります。用途の多様性を踏まえ、市場動向を総合的に見極める視点が重要でしょう。

金が産業で使用される例

金はその展延性・導電性・耐久性などの特性から、産業界でも欠かせない素材です。その用途は先端技術から日常生活に至るまで広がっており、電子機器を中心とする工業用途、歯科治療などの医療用途、資産運用(金融商品)への活用、さらには食品の装飾など、様々な分野でも金が活躍しています。
それぞれの具体的な例を以下で詳しく見ていきましょう。
- 工業用品
- 医療用品
- 資産運用
- 食品
工業用品
金は優れた電気伝導性と耐腐食性を持つため、電子機器の重要部品に利用されています。プリント基板の配線やコネクター端子の金メッキ、半導体チップと電極を繋ぐワイヤーボンディングなど、精密機器で微小な電流を確実に伝える用途に欠かせません。
また、赤外線を反射する特性から、航空機の窓や宇宙服のヘルメットのバイザーに薄い金膜コーティングが施され、断熱や遮光に役立っています。各製品での使用量は微量でも、膨大な数の電子・電気製品に金が組み込まれており、その総計は年間数百トン規模に達します。
医療用品
金は人体への生体適合性が高く、腐食やアレルギーの心配が少ないため、医療分野にも利用されています。典型例は古くから歯科治療で、虫歯の詰め物(インレー)や被せ物(クラウン)に金合金が用いられます。
金歯は耐久性が高く唾液で錆びないことから、長持ちする優れた歯科材料です。また、心臓ペースメーカーなど体内に埋め込む医療機器の接点にも金が使われ、信頼性を高めています。
さらに、金の微粒子(金コロイド)は妊娠検査薬などの簡易診断キットに利用され、ごく微量な成分の検出を可能にしています。
資産運用
金は金融業界でも重要な資産です。各国の中央銀行は価値の裏付けとして金を外貨準備に組み入れており、国家の通貨信用を支える資産としています。投資市場でも金は代表的なコモディティ(商品)で、日々国際相場が変動し、その動向は世界経済に影響を与えるほどです。
株式や債券と異なり実物資産である金はインフレ対策や有事の「安全な避難先」として投資家に利用され、資産運用においてもポートフォリオの分散効果をもたらします。金地金の現物保有から、金ETFなど金融商品による間接保有まで、その運用手段も多様化しています。
食品
金箔は食品の分野でも用いられています。和菓子や日本酒、洋菓子などに極薄の金箔をあしらうことで、見た目に豪華さを演出します。金は無味無臭で化学的に安定しており、体内に吸収されず排出されるため、食品添加物として認可されています。
栄養価はほとんどありませんが、祝いの席で振る舞われる料理に金箔を添える文化が日本や中国にはあり、「金運を呼ぶ」縁起物として古くから珍重されてきました。このように、食用の金箔は主に装飾目的で使われ、少量でも料理や飲み物に華やかさを加える贅沢な演出手段となっています。
金をアクセサリーとして使用するメリット

金がアクセサリー素材として人気なのは、その性質と価値に優れたメリットがあるからです。
ここでは、金をアクセサリーとして身に着けることの主な利点として、「錆びにくく変色しない」「重量感による満足感が高い」「資産価値が高い」の3点について解説します。
- 空気や水に触れても錆びない
- 重量感があり、満足度が高い
- 資産価値が高い
空気や水に触れても錆びない
金は化学的に非常に安定した金属で、大気中の酸素や水分に触れても錆びることがありません。鉄など一般の金属は時間とともに酸化して表面が変色・腐食しますが、金の場合は王水(強酸)以外の物質ではほとんど反応せず、輝きを失わずに保ちます。
そのため、金製のアクセサリーは日常的な汗や水にさらされても変色しにくく、お手入れをすればいつまでも美しい光沢を維持できます。また、イオン化しにくい特性から金属アレルギーを起こしにくい点も、アクセサリー素材として優れています。
重量感があり、満足度が高い
金は比重(密度)が高く、同じ大きさのアクセサリーでも重量感があります。手に持った時や身に着けた時のずっしりとした重みは、金メッキ製品では味わえない本物の質感です。この重厚な感覚が所有する満足度を高め、「本物のゴールドを持っている」という喜びにつながります。
また、金特有の黄金色の輝きは、肌に映え華やかな印象を与えるため、着用者のステータスを高める効果もあります。フォーマルな場ではもちろん、普段の装いに一点、金のアクセサリーを加えるだけでも高級感が演出できるのは、その重みと存在感によるものです。
資産価値が高い
金のアクセサリーは、素材に含まれる金そのものが高い価値を持つ点も大きなメリットです。洋服やバッグは売却する時、使用状況や人気によって査定金額が変わりますが、金製品の場合、品位(純度)と重量で価値がほぼ決まります。
たとえデザインが古かったり壊れていても、純金や18金といった素材であれば地金として評価されるため現金化しやすいのです。実際、近年は世界情勢の不安から金価格が高騰しており、手持ちの金アクセサリーを売れば購入時より高値で売れるケースも増えています。
このように金のアクセサリーは身に着ける楽しみだけでなく、いざという時に資産として頼りになる高い換金価値を備えています。
金が投資対象として使用される理由

古くから、金貨や金塊は価値の貯蔵手段として利用されてきました。現代においても、金は投資の世界で特別な地位を占める貴重な投資対象であり、「有事の安全資産」とも呼ばれます。
ここでは、金がインフレ対策に有効であること、国際的な危機下でも価値が安定しやすいこと、そして実物資産ゆえに信頼されることの3つの理由を詳しく解説します。
- インフレが起こった際のリスクヘッジとして優秀
- 国際的な問題が起こった際も価値が安定している
- 実物資産として重宝される
インフレが起こった際のリスクヘッジとして優秀
金は、インフレーション(物価上昇)に対する優れたヘッジ手段とされています。インフレ局面では通貨の価値が目減りする一方、モノである金の価格は上昇しやすいためです。実際、過去の高インフレ時には金価格が大きく上昇した例も多く見られます。
現金や預金、債券はインフレで実質価値が減少しますが、金はインフレ率上昇に伴い価格が上がる傾向があるため、インフレ懸念時に投資家がこぞって金を買う傾向があります。
つまり、金を保有することで物価上昇による資産価値の目減りを緩和でき、資産全体のリスクヘッジに役立ちます。
国際的な問題が起こった際も価値が安定している
金は「有事の金」と言われ、地政学的リスクや経済危機など国際的な問題が起きた際にも価値が下がりにくい資産です。
例えば、戦争や金融危機の局面では、株式や債券といった金融資産が急落する一方で、安全な逃避先として金に資金が集まり、金価格が上昇または安定する傾向があります。
世界共通の価値を持つ金は信用リスクが低く、極端な場合には通貨よりも信頼できる価値保管手段となるため、投資家や中央銀行は不透明な情勢下で金の保有比率を高めます。こうした特徴から、金は有事の際にも大幅に価値が毀損しにくい、安定資産と位置付けられています。
実物資産として重宝される
金は形のある「実物資産」であり、その点が投資家に重宝される理由です。株式や債券、通貨などは発行体の信用に依存しますが、金はそれ自体が価値を持つためデフォルト(債務不履行)リスクがありません。
誰かの負債の裏付けに頼らない普遍的な希少資源であるため、どのような経済状況でも価値がゼロになることは考えにくいのです。
金の供給量は限られているため、長期にわたって価値が保たれてきました。さらに、金はデジタル資産のように突然消滅する心配がなく、手元に現物として残る安心感もあります。こうした理由から、金は「最後の拠り所」として資産保全の要に据えられることが多いのです。
売れる金製品の特徴

金製品なら基本的にどのようなものでも買取可能ですが、中でも高値がつきやすい種類があります。
ここでは、売却しやすく価値が安定している代表的な金製品として、インゴット・金貨などの純金地金製品、K24/K18/K14といった各種ジュエリー、そして歯科材や工業スクラップ金について、その特徴を解説します。
- インゴット・延べ棒・金貨
- ジュエリー(K24/K18/K14等)
- 歯科材・工業スクラップ
インゴット・延べ棒・金貨
純金インゴット(金の延べ棒)や金貨は、金そのもの(地金)であるため、最も高値で売却できる代表です。インゴットは純度99.99%の金塊で、刻印やシリアルナンバーが刻まれ、メーカー発行の証明書が付くことも多く、買取では当日の金相場×重量で評価されます。
メイプルリーフなど、各国発行の純金地金型金貨も同様に重量×金価格で買い取られ、形状による減額がほとんどありません。記念金貨など収集向け金貨は、希少性次第で金の価値以上のプレミアがつく場合もありますが、基本的には含有する金の量に応じて価格が決まります。
ジュエリー(K24/K18/K14等)
K24(純金)からK18、K14といった刻印付きの金製ジュエリー類も、金の買取対象となります。価格は純度と重量によって決まり、例えば18金(K18)は含有金量が純金の75%です。
ブランドやデザインによる上乗せはほとんどなく、地金相場に連動した買取価格です。ただし、有名ブランド品など市場需要がある場合は多少考慮されることもあります。
一般に純度が高いほど1gあたりの単価も高く、K24のジュエリーが最も高値で、K18、K14と純度が低くなるにつれて単価も下がります。それでも金含有量に応じた価値はあるため、壊れたアクセサリーや片方だけのピアスでも買取可能です。
歯科材・工業スクラップ
歯科で使用された金属(いわゆる金歯)や、電子部品の金メッキ屑などの工業スクラップ金も買取可能です。歯科用の金合金は金以外の金属も含まれ成分は複雑ですが、専門店では分析機器によって正確に含有金量を測定し、純金換算で評価します。
取り外した古い金歯や、加工途中の金片など、一見価値がなさそうに見えるものでも、金が含まれていれば貴重な資源です。工場から出る金メッキ部品の端材なども、リサイクル精錬で金を取り出せるため買取対象となります。
一般の方でも、不要になった歯科材・工業スクラップを買取店に持ち込むことで現金化が可能です。
買取価格が決まる仕組みと相場との関係

金製品の買取価格は、主に国際的な金相場に基づいて決定されます。そのため為替レートも関係します。また、商品の純度(品位)が高いほど1gあたりの単価が上がり、重量が大きいほど総額も増えます。さらに、製品の状態や付属品の有無によっても査定額に差が生じます。
ここでは、買取価格の決まり方と金相場との関係、および純度・重量・状態・付属品といった各要素がどのように影響するかを解説します。
- 国際金価格と為替(円相場)
- 純度・重量・状態
- 付属品の有無
国際金価格と為替(円相場)
金の価格は、世界共通の指標(ドル建て)で決定されます。日本では、このドル建て金価格を円ドル為替レートで円換算したものが基準価格となっています。したがって、金の買取価格は海外市場の金相場に左右され、その時々の円相場も影響します。
例えば、金の国際価格が同じでも円安になれば円換算の金価格は上昇し、逆に円高になれば金価格は下がります。国内の買取店は通常、田中貴金属などが発表する当日の1gあたり金の小売価格(または買取基準価格)を参考に査定を行います。
なお、国内の金相場は日々変動するため、買取価格もそれに連動して随時更新されます。
純度・重量・状態
個々の金製品の買取額は純度・重量・状態で決まります。純度(品位)は金の含有率で、純金(24K)に近いほど1g単価が高くなります。例えばK18(純度75%)はK24の約75%の単価です。なお、多くの金製品には「K18」など品位を示す刻印があり、査定時にはそれを目安に純度を判定します。
重量は含有金量に比例するため、重い製品ほど総額が大きくなります。状態に関しては、基本的に金の地金価値を評価するため、壊れていても金含有量が同じなら、買取額はほとんど変わりません。
ただし、ブランドジュエリーなど再販可能なものは、状態が良ければ地金価格以上で評価されることもあります。
付属品の有無
金製品に付属する箱や証明書、鑑定書などの有無も査定額に影響する場合があります。特に地金型の金インゴットやコインでは、メーカー発行の保証書(品質証明書)付きが望ましく、無い場合でも買取は可能ですが、ある方が高評価です。
ブランドジュエリーの場合も、ギャランティーカードや専用ケースがあると再販時の信頼性が増し、査定でプラスになることがあります。逆に、記念金貨セットなどでケースや証明書が欠けていると減額となる場合もあります。
付属品は、製品の真正性や保存状態を示す手がかりとなるため、可能であれば買取時に一緒に持参すると良いでしょう。
金のリサイクルとサステナビリティ

金は有用な資源であり、リサイクルによって繰り返し利用できます。近年、金のリサイクルは、資源の有効活用や環境負荷軽減の観点から注目されています。
ここでは、都市鉱山と呼ばれる電子機器からの金回収の流れや、金リサイクルによる資源循環、環境保全への効果、そして私たちが金を買取に出すことで貢献できるサステナビリティについて解説します。
- 都市鉱山からの回収フローと資源循環
- 環境負荷軽減とエシカルな売却という選択
- 買取を通じた資源循環の仕組み
都市鉱山からの回収フローと資源循環
廃棄電子機器などから金属資源を回収する「都市鉱山」が注目されています。例えば、携帯電話約1万台(1トン)から回収できる金は約280グラムとされ、天然の金鉱石1トンから採れる金(約5グラム)よりはるかに多量です。
こうして都市に眠る貴金属を精錬・再生することで、資源を循環利用できます。実際、2020年の東京五輪では、都市鉱山から集めた金属でメダルが作られ、廃製品から貴重金属を生み出す象徴となりました。
金のリサイクルフローを社会に定着させれば、有限な鉱物資源の持続的利用に大きく貢献できるのです。
環境負荷軽減とエシカルな売却という選択
金のリサイクルは新規採掘を減らし、環境負荷軽減につながります。金の採掘は大量の鉱石採掘と有害薬品の使用を伴い、土壌汚染や森林破壊など深刻な環境破壊を引き起こします。都市鉱山から金を得られれば、こうした新規採掘による環境負荷を大幅に低減できます。
また、使用済み金製品を適切にリサイクルに回すことは、限りある資源を無駄にしないエシカル(倫理的)な選択です。金を売却してリサイクルに回すことは、不用品を現金化すると同時に、地球環境保全にも寄与する行動と言えます。
新たな資源採掘を減らし、既存の金を有効活用することは、持続可能な社会の実現に向けて重要なステップなのです。
買取を通じた資源循環の仕組み
私たちが金製品を買取店に売却すると、その多くは製錬業者によって再資源化され、新たな製品や地金に生まれ変わります。買取された金は精錬所で溶解・精製され、不純物が除かれて高純度の金インゴットになります。
それが再び工業用材料や宝飾品、投資用地金などに加工され、市場に出回ります。こうして金は買取→精錬→新製品化→消費というサイクルで繰り返し利用されます。一度採掘された金を長期間にわたって有効活用できるこの仕組みは、持続可能な資源循環として重要です。
私たちが金を売却する行為も、このサイクルの一部となり、限りある貴金属資源の循環に貢献しているのです。
金の用途に関するよくある質問

「金はどの分野で一番使われているの?」「金箔や金粉も売れるの?」「ホワイトゴールドとピンクゴールドの違いは?」「メッキの製品は買い取ってもらえる?」「刻印がない金の見分け方は?」「壊れたジュエリーや片方だけのピアスでも売却できる?」など、多岐にわたる質問にQ&A形式でお答えします。
- Q. 金の用途で最も比率が高い分野はどこですか?
- Q. 金箔や金粉は売却対象になりますか?価値の決まり方は?
- Q. ホワイトゴールド・ピンクゴールドは何が違うのでしょう。また、価値はどう評価されますか?
- Q. メッキ(GP・GF・金張り)は売れますか?買取可否の目安は?
- Q. 刻印がない金はどうやって判定・査定しますか?
- Q. 壊れたジュエリーや片方だけのピアスでも売れますか?
- Q. 歯科用金属や工業スクラップは一般の人でも売却できますか?
- Q. 金貨のプレミアはどう決まりますか?
- Q. 24金と18金、どちらが日常使用・売却に向いていますか?
- Q. 売却のベストタイミングは?相場と用途の需要は関係しますか?
Q. 金の用途で最も比率が高い分野はどこですか?
金の需要で最も比率が高いのは宝飾品(ジュエリー)分野です。
世界の年間消費量の約半分近くがジュエリー用途となっており、次いで投資用(金地金やコイン)が約30%、中央銀行やその他機関の保有が約10%、工業用途(電子部品等)は1割未満です。
Q. 金箔や金粉は売却対象になりますか?価値の決まり方は?
金箔や金粉はほとんど純金(24K)の素材で、少量でも売却自体は可能です。価値は含まれる純金量に応じて決まります。
ただ、金箔1枚は非常に薄く金の重量がごくわずかなため、それ単体では買取金額も僅少です。大量に集めて一定の重さになれば、純度の高い金としてまとめて評価されます。
Q. ホワイトゴールド・ピンクゴールドは何が違うのでしょう。また、価値はどう評価されますか?
ホワイトゴールドやピンクゴールドは、金に他の金属(パラジウムや銀、銅など)を加えて色味を変えた合金です。
含まれる金の割合(K18なら75%など)が価値の基準となり、ホワイトかピンクかといった色の違いが買取価格に影響することはほとんどありません。同じ純度・重量であれば、どちらも金として同等に評価されます。
Q. メッキ(GP・GF・金張り)は売れますか?買取可否の目安は?
一般的に、金メッキ製品(GP: ゴールドプレート、GF: ゴールドフィルド、金張りなど)は金の含有量が極めて少ないため、高額な査定につながらない場合が多いです。
理由としては純金部分がごく薄い膜に過ぎず、金としての価値がほとんどないためです。まとめて大量にあれば精錬で金を取り出せる可能性もありますが、1点1点では買取価格があまり付かないことがほとんどです。
Q. 刻印がない金はどうやって判定・査定しますか?
刻印が無い金製品でも、買取店では専用の検査によって金かどうか、純度はいくらかを判定できます。
一般には、比重測定や試金石と硝酸を用いた簡易分析、最近では蛍光X線分析装置(成分分析器)などで金の含有量を科学的に測定します。刻印がなくても、これらの方法で正確に品位を判定した上で査定額を算出します。
Q. 壊れたジュエリーや片方だけのピアスでも売れますか?
壊れた金のネックレスや片方だけになったピアスでも問題なく売却できます。金買取では製品の形状や損傷状態よりも金の重量と純度が重視されるためです。
壊れていても含まれる金の量に変わりはないので、その分の価値として買い取ってもらえます。使えない状態でも、金そのものの価値は残っているため、捨てずに売却するのがおすすめです。
Q. 歯科用金属や工業スクラップは一般の人でも売却できますか?
歯科で外した金歯(クラウン)や工場から出た金のスクラップなどは、一般の方でも買取店に持ち込めば売却できます。
専門の分析設備がある買取業者では、こうした不純物混じりの金属でも、金含有量を測定して適正に評価してくれます。金が含まれていれば、その分の価値として買い取ってもらえるので、自分では使い道のない歯科材やスクラップ金属も売却可能です。
Q. 金貨のプレミアはどう決まりますか?
金貨のプレミア価格(額面以上の価値)は、その金貨の希少性や人気、保存状態などによって決まります。
地金型金貨(投資用純金コイン)は、基本的に金の含有量による価格(純金相場に準拠)ですが、発行枚数が少ない記念金貨や歴史的な金貨には収集家需要があり、希少性が高いほど金の地金価格にプレミアム(上乗せ)が付くことがあります。
つまり、純金価格との差額は、その金貨固有の付加価値(コレクション価値)に相当します。
Q. 24金と18金、どちらが日常使用・売却に向いていますか?
日常使いのアクセサリーには18金(K18)の方が適しています。一方、売却時の資産価値だけを重視するなら、含まれる金が多い24金(K24)の方が高額になります。
24金は純度が高い分柔らかく傷つきやすいため、日常の指輪やネックレスには耐久性のある18金が一般的に選ばれます。ただし、どちらも金としての価値があるため、現金化しやすいことに変わりありません。
Q. 売却のベストタイミングは?相場と用途の需要は関係しますか?
金を売却するベストタイミングは、やはり金相場が高騰している局面です。一般に、世界経済の不安やインフレ懸念が高まると金価格が上がりやすく、そのような時期は売却の好機と言えます。
一方、宝飾品需要の季節変動など、金の用途に関わる需要が買取価格に直接影響することはあまりありません。市場の金価格が高値圏にある時期を見極めて売ることがポイントです。ただし、将来の相場予測は難しいため、「必要な時が売り時」とも言われます。
まとめ
金は工業から宝飾品、金融資産まで幅広い用途を持ち、その希少性と特性から古くから重宝されてきました。本記事では金の主な用途と売却時の基礎知識を解説しましたが、金製品はどのような形でもその中に確かな価値が存在します。
使われなくなった金製品も、適切に買取に出すことで新たな資源として循環し、持ち主には現金という形で価値が戻ってきます。金の需要が高まる現代において、正しい知識を持って賢く金と付き合うことが大切です。
お手元の金製品の用途や価値を改めて理解し、必要に応じて有効活用(売却・リサイクル)することで、損をせず賢く資産管理・資源循環に役立てていきましょう。
「おたからや」での金の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「金」の参考買取価格の一部を紹介します。
2025年11月07日09:30更新
今日の金1gあたりの買取価格相場表
| 金のレート(1gあたり) | ||
|---|---|---|
| インゴット(金)21,488円
-25円 |
K2421,233円
-25円 |
K2320,159円
-23円 |
| K2219,514円
-23円 |
K21.619,084円
-23円 |
K2017,580円
-21円 |
| K1816,116円
-19円 |
K1412,208円
-14円 |
K1210,274円
-12円 |
| K108,555円
-10円 |
K97,696円
-9円 |
K86,406円
-8円 |
| K53,183円
-4円 |
||
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
金価格は国際相場と円相場が連動して変動するため日々更新されています。チェーンや工業用スクラップでも、重量と品位さえ分かれば買取は可能です。
売却時は、当日の提示グラム単価と手数料の有無を必ず確認しましょう。相見積もりで手取りを高める工夫も重要です。
- おたからや査定員のコメント
金は、比類ない延展性と耐腐食性を併せ持つ貴金属であり、製品形状の状態を問わず、重量と品位で価値が決まります。相場はドル建てで変動し円安が追い風になるため、売却時は為替と税制の確認が必須です。
グラム単位で価格が可視化され、世界中どこでも換金しやすい流動性は最大の魅力です。刻印が無くても比重測定で評価できます。信頼できる業者を選び、複数見積もりで手取りを最適化しましょう。

金の買取なら「おたからや」
「おたからや」では純金バーはもちろん、18Kジュエリーや記念コイン、歯科スクラップまで1g単位で迅速査定することが可能です。国内外相場と為替をリアルタイムで反映し、手数料ゼロでその場で現金化できます。
刻印が薄い品や宝石付きでも正確に判定し、付属品がなくても適正価格を提示いたします。査定は全国の店舗で行うことが可能で、キャンセルは無料ですので、気軽にお近くの窓口へお持ち込みください。
おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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