金とプラチナの希少性を比較|地球上の埋蔵量・価格・資産価値を徹底解説

※下記の画像は全てイメージです
金とプラチナはどちらも貴金属として人気がありますが、「本当に希少なのはどっち?」と気になる方も多いでしょう。見た目は似ていても、地球上に存在する量や採掘の難しさ、価格の動きには大きな違いがあります。
この記事では、金とプラチナの地殻中濃度・埋蔵量・採掘コストなどの科学的なデータから、なぜプラチナの方が希少とされるのに金の方が高値で取引されるのかを解説します。
さらに、資産運用やジュエリーとしての価値差、今後の価格動向や売却のコツまで詳しく紹介します。
金とプラチナの本当の希少性と価値の違いを知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
金とプラチナ、それぞれどれくらい希少?

金とプラチナが希少な貴金属と呼ばれるのはなぜでしょうか。ここでは両者の地殻中での存在量・年間採掘量・埋蔵量のデータから、その希少性を具体的に見てみましょう。
金の地殻中濃度・年間採掘量・埋蔵量から見る希少性
金は私たちの住む地殻中には、極わずかしか存在しません。金の地殻中濃度はおよそ0.001〜0.004 ppm(100万分の1)程度と推定されています。これは、岩石約250トンに1グラム程度の割合とも言われ、非常に低濃度です。
このような微量のため、特定の地質環境で金が濃集した鉱脈になって初めて、採掘が可能になります。実際に、金鉱床が形成されるには火成活動など特別な条件が必要で、金の希少性を支える要因の1つです。
年間採掘量を見ても、金は毎年限られた量しか産出されません。近年の世界全体の年間産金量は約3,661トン(2024年)です。日本国内の産出量はさらにわずかで、鹿児島県の菱刈鉱山が年間6トン前後(日本全体の9割以上)を産出する程度です。
また、埋蔵量(確認可採埋蔵量)の観点でも金の希少性は際立ちます。
プラチナの地殻中濃度・年間採掘量・埋蔵量から見る希少性
プラチナは金以上に希少な金属です。地殻中濃度は金と近い水準で、平均すると約0.003 ppm程度とされています。言い換えれば、プラチナも地殻中にはほんの痕跡程度しか含まれていません。実際にはごく特殊な岩体(超苦鉄質岩など)でプラチナが濃集して鉱床を形成しますが、その形成条件は金よりさらに限られるため、プラチナ鉱山自体が世界でも少ない状況です。
年間採掘量を見てもプラチナの希少さは明らかです。世界全体のプラチナ鉱山生産量は年間200トン未満とされています。
さらに、埋蔵量や累積生産量でもプラチナは極めて限られています。これまで人類が採掘したプラチナの総量は約5,000〜7,000トン程度と見積もられ、金の累積採掘量と比べると数十分の一以下です。
同様に、地球上に存在する推定総量もプラチナは約1万6千トン程度と、金の推定総量に遠く及びません。
- おたからや査定員のコメント
このようにプラチナは「存在量」「生産量」「蓄積量」のすべてにおいて金より少なく、希少性が一段と高いといえます。

なぜ金よりプラチナの方が希少とされるのか?

前述のように、プラチナは物理的な存在量自体が少ないため希少とされていますが、それ以外にも金と比べた際の特有の事情があります。
ここでは、プラチナの採掘地域の偏りと鉱石中の含有率や採掘コストの違いに注目して、なぜ金よりプラチナの方が希少と言われるのかを解説します。
採掘地域の偏りと供給の集中
プラチナの供給構造を見ると、特定の地域・国に生産が極端に集中していることがわかります。世界のプラチナ鉱山からの供給は、その大半が南アフリカに依存しています。
とりわけ、南アフリカ共和国1国で世界生産量の約70〜75%を占める年もあるほどで、南アフリカの一地域(ブッシュフェルトなど)からプラチナが大量に産出されています。
残りもロシアやジンバブエ、北米など少数の国が担っており、上位3か国(南アフリカ・ロシア・ジンバブエ)で世界産出量の90%以上を占めるとのデータもあります。
一方、金の場合は比較的産出国が分散しています。主要な産金国だけでも中国、ロシア、オーストラリア、アメリカ、カナダ、南アフリカなど世界各地に及びます。
鉱石中含有率・採掘コストの違い
プラチナが希少なもう1つの理由は、鉱石中の有用金属の含有率が低く、採掘・精錬のハードルが高いことです。
前述の通り、プラチナ鉱石1トンから採れるプラチナはごく数グラム程度です。金も平均すれば数グラム/トン程度の品位ですが、金鉱石には平均数グラム〜数十グラム/トンのものも多く存在し、大規模な鉱山が世界中に点在しています。それに比べると、プラチナは鉱石中のプラチナ含有量が極端に低いため、同じ量を採るのに大量の原石処理が必要で、コストがかかります。
さらにプラチナ鉱山の多くは地下深部に鉱脈があり、地質的にも採掘が難しい環境で、硬い岩盤や地殻深部にあります。南アフリカのプラチナ鉱床(ブッシュフェルト鉱床など)は地下深くまで鉱脈が伸び、採掘には大規模な坑道掘りと排水・換気などのインフラが欠かせません。その結果、人件費や設備費を含む採掘コストが高騰しがちです。
希少性の高いプラチナより金の価格が高い3大要因

前章までで、プラチナは金より物理的な希少性が高いことを見てきました。しかし、実際の市場価格を見ると「希少なはずのプラチナより、金の方が高値で取引される」状況が近年続いています。
ここからは、それぞれの要因について具体的に解説します。
需要構造が真逆
金とプラチナでは、使われ方が大きく異なります。金は「資産・保有目的」の需要が大きいのに対し、プラチナは「工業用途」の需要が中心です。
金の用途内訳を見てみると、ジュエリー(宝飾品)向けと投資・資産向けの需要が二大要素です。金地金やコイン、金ETFの保有、中央銀行の金準備など、「価値の保存」「資産防衛」のために買われる割合が高いことが特徴です。
実際、金価格は金融不安やインフレ懸念が高まる局面で上昇しやすく、歴史的にも「安全な避難先(Safe Haven)」とみなされています。
一方、プラチナの需要は工業用途が大半を占めます。とりわけ大きいのが自動車の排ガス浄化触媒(いわゆるマフラーの触媒コンバーター)用途で、他にも化学プロセスの触媒やガラス製造、電子部品材料などに使われます。
脱ディーゼル化でプラチナ需要が減少
前述の通り、プラチナの主要用途は自動車の排ガス触媒ですが、その中でもディーゼル車ではプラチナ触媒が不可欠とされてきました。ディーゼルエンジンは排出されるNOx(窒素酸化物)などを処理する必要があり、その触媒にプラチナ系が多用されていたからです。
しかし、近年、欧州を中心に「脱ディーゼル」の流れが加速しました。ディーゼル乗用車の販売比率が急低下し、代わってガソリン車やハイブリッド車、電気自動車(EV)が普及しています。
特に2015年のディーゼル車排ガス不正問題(いわゆるディーゼルゲート)以降、ディーゼル離れが顕著になりました。
その結果、プラチナの自動車触媒向け需要が落ち込んでいるのです。
一方、金の需要は産業用途から独立しているため、こうしたトレンドの影響を受けません。金は電気自動車になろうと関係なく、人々が資産として保有したいと思えば需要が保たれます。
- おたからや査定員のコメント
したがって、将来的な需要縮小リスクが織り込まれるプラチナに対し、金は安定した需要が見込める分、価格が下支えされやすいのです。

金は安全資産として買われている
3つ目の要因は、金が「安全資産(避難先資産)」として圧倒的な信頼を得ている点です。金は長い歴史を通じて貨幣や富の象徴として扱われてきました。そのため現代でも、経済や金融に不安が高まると真っ先に買われやすい性質があります。
たとえば、株価暴落や通貨価値への信認低下、インフレ懸念、国際的な紛争リスクなどの局面では、投資家は資金を金に移して防衛しようとします。
要するに「金は困ったときの頼みの綱」として、常に一定の需要(買い手)が存在するのです。これはプラチナにはない強みです。
【資産運用視点で考える】金 vs プラチナの価値差

次に、資産運用(投資)という視点から金とプラチナを比較してみましょう。同じ貴金属でも、価格変動パターンや投資商品としての性質に違いがあります。
ここでは、需要の安定性・供給リスク・代替性・市場流動性・歴史的価値といった切り口で両者の価値差を整理します。
需要の安定性
金は需要構造が幅広く、総需要が比較的安定しています。ジュエリーとしての装飾需要、中央銀行や投資家による保有需要、そして、一部の電子部品など工業需要もありますが割合は小さいです。
特に金の場合、景気にかかわらず資産保全目的で購入される傾向が強いため、需要が極端に落ち込むことが少ないのです。歴史的にも金は「不況時の駆け込み先」として機能してきましたし、現代でもインフレや通貨不安には金が買われます。つまり、金の需要は経済状況によって大崩れしにくいという特徴があります。
プラチナは需要の大部分が産業用途(特に自動車触媒)で占められるため、景気や技術トレンドに左右されて需要が変動しやすいです。好景気で自動車生産が伸びればプラチナ需要も増えますが、不景気で車が売れなければ需要は減ります。
供給リスクの違い
資産運用では、その資産の供給面のリスクも考慮されます。金とプラチナを比べると、プラチナの方が供給リスクは高いです。
前述の通りプラチナは、南アフリカなど特定地域からの供給に偏っています。そのうえ鉱山開発も困難で新規プロジェクトが少なく、基本的に構造的な供給不足が続きやすい状況です。
一方、金の供給は地理的に分散しており、世界各地に鉱山があります。また中央銀行や民間が大量の金を保有しているため、価格高騰時にはリサイクル(金スクラップ売却)が増えて供給を補う仕組みもあります。
代替可能性の差
資産として考える際、その資産が他で代替できるかという点も重要です。金は古くから唯一無二の価値保存手段とされ、代替の利かない資産として扱われてきました。
一方、プラチナの用途を見ると、自動車触媒にはパラジウムやロジウムとの代替関係がありますし、将来的にはEV化でそもそも触媒需要自体が無くなる可能性もあります。また、ジュエリー用ではホワイトゴールドやシルバーである程度代替できます。
このため、プラチナの代替リスク=未来永劫需要減と決めつけるのは早計ですが、少なくとも現時点では金ほど確固たる需要の柱がないのは事実です。
投資商品としての流動性
流動性とは売買のしやすさを意味します。金は世界中で盛んに取引されており、地金商や先物市場、ETFなどマーケットが発達しています。それに対しプラチナも市場はありますが、金ほど規模が大きくありません。
日本国内で見ても、金の売買チャネルは豊富です。金地金売買の専門店や、大手貴金属会社の積立サービス、金ETF(東京商品取引所にも上場)など、個人が金に投資・売却する手段が多数存在します。
対してプラチナの投資商品は数はあれど利用者は限定的です。プラチナ地金を扱う店もありますが、金ほど日常的ではありませんし、プラチナETFもありますが取引量は金ETFに比べ少なめです。
また買取店に持ち込んでも金ほど流通量が多くないため、店によっては買取価格にやや差が出ることもあります。
歴史的・文化的価値
最後に、金とプラチナの歴史的・文化的な価値の違いに触れておきます。金は人類史上最古級の貴金属であり、太古の文明から価値の尺度や富の象徴として扱われてきました。エジプトのファラオの財宝や、中世の金本位制、現在の中央銀行の金保有など、金は常に貴重で信用できるものとして人々に認識されています。この長い歴史が金のブランド力を支え、現代においても安心感を与えているのです。
プラチナはというと、発見・利用が本格化したのは18世紀以降で、歴史は浅めです。もちろんプラチナジュエリーは、20世紀以降高級品として地位を築き、日本でも結婚指輪と言えばプラチナが主流になるほど文化的価値があります。
しかし、「準備通貨」や「世界共通の価値基準」としての地位は金には及びません。またプラチナは産出が難しく近代になるまで十分に流通しなかったこともあり、「世界中の誰もが価値を認める」といった普遍的認知度では金に一歩譲ります。
【ジュエリー・工業用途から見る】金とプラチナの希少性と価値の関係

貴金属としての金とプラチナを、ジュエリー用途や工業用途に着目して比較してみましょう。
安定重視なら金一択
安全に資産価値を保ちたいという目的であれば、基本的には金を選ぶのが堅実です。
前述したように金は需要構造が安定しており、文化的な信用も抜群です。ジュエリーとしても世界的に人気が高く、インドや中東では婚礼用の金装飾品需要が根強いなど、景気に左右されにくい伝統的需要があります。
また、金は変色しにくく劣化しにくい金属でもあります。適切に扱えば半永久的に美しい輝きを保つ点も、資産として安心できる部分です。
ハイリターン狙いならプラチナ
反対に、大きなリターンを狙いたい、多少リスクをとっても構わないという方にはプラチナが面白いかもしれません。プラチナは需要構造が産業寄りであるがゆえに価格変動も大きめです。景気や他の金属との相場関係によって金以上に値上がり・値下がりすることが珍しくありません。
また将来、新たな需要が花開ければプラチナが再評価される可能性もあります。先述の水素エネルギーが本格化すれば、「プラチナの時代が来る」との期待もあります。そうなれば今の価格は割安だったということにもなり得ます。
もちろん、ハイリターン狙いにはハイリスクも伴うので万人向けではありません。しかし、投資にある程度慣れてきた方や、資産の一部でチャレンジしてみたい方には、プラチナのボラティリティは魅力的でしょう。
分散投資なら両方保有
金とプラチナ、それぞれ特徴が違うからこそ、両方を組み合わせて保有するという分散投資も賢い方法です。
金は安定、プラチナは伸びしろという関係なので、一方が不調でももう一方がカバーする可能性があります。
特に長期の資産形成では、先の読めない要素が多いので分散が効果的です。将来、水素エネルギー社会が来てプラチナが急騰するかもしれませんし、逆に全世界で財政不安が起きて金が今以上に重宝されるかもしれません。
金とプラチナの純度と資産価値の違い

ここでは金とプラチナの純度(品位)について紹介します。ジュエリーなどには「K24」「K18」「Pt900」などの刻印があり、これは金属中の純金・純プラチナの割合を示しています。純度は資産価値にも影響しますので、高純度と低純度の違いを理解しておきましょう。
純度99.9%が最も資産価値が高い
貴金属の世界では、純度が高いほど素材そのものの価値が高いのが基本です。金の場合、日本では純度99.9%以上のものを「24金」「純金」と呼びます。
24金は金の含有率がほぼ100%で、不純物が極めて少ないため、変色や劣化が起こりにくく、価値保存に優れるとされています。
24金のインゴットや純金積立などは、まさにこの純度99.99%の金を対象に取引されます。また、24金ジュエリーは柔らかいため日本ではあまり一般的でないものの、中東やインドでは24金の装身具が財産として人気です。
18金は純度75%
18金(K18)とは、金75%+その他金属25%の合金です。日本のジュエリーでは最も一般的な素材です。18金は硬度が増して扱いやすく、色合いもバリエーションが出せるため実用的なメリットがあります。
ただし、含まれる金の割合が75%なので、同じ重さなら24金より価値は低くなります。単純計算で、純金の75%の価値です。実際の買取市場でも、同じ1gなら24金の方が18金より高値がつきます。
プラチナは純度90%以上が一般的
プラチナのジュエリーについても純度があります。日本で流通しているプラチナアクセサリーは、ほとんどが純度90%以上です。
代表的なのがPt900(プラチナ90%)とPt950(プラチナ95%)でしょう。刻印で「Pt900」「Pt950」と表示され、残りはパラジウムや銅などの割金が混ざった合金です。
Pt900は日本で最もポピュラーなプラチナ純度で、特に婚約指輪・結婚指輪などによく使われています。強度と加工性、純白の色味のバランスが良いため、国内では標準的な品位となっています。
Pt950はそれより純度が高く、ヨーロッパなどでは国際標準とされる品位です。日本でも高級ブランドの指輪などでPt950が採用されることがあります。
金とプラチナを高く売るための2つのポイント

最後に、手持ちの金やプラチナ製品を少しでも高く売却するコツを2点お伝えします。貴金属は相場次第で買取価格が変わりますが、売り手側の工夫でも査定額アップを狙えます。
相場高騰時を狙う
まず何といっても、売却のタイミングが重要です。買取相場が高い時期に売るのが鉄則といえます。貴金属の価格は日々変動しますが、長期的なトレンドとして上昇している時期があります。
たとえば、2020年代前半は金価格が歴史的高値圏にあり、まさに「売り時」と言われます。実際、2025年には金が前年比4割以上値上がりし、過去最高値を次々更新しました。
ただし、「いつが最高値か」を事前に完璧に読むのは専門家でも困難です。ですから、ポイントは「ある程度上がったと思ったら思い切って売る」ことです。欲を出しすぎてピークを逃すと、その後下がってしまうリスクもあります。
付属品を揃える
2つ目のポイントは、製品の付属品をできるだけ揃えて査定に出すことです。これは宝飾品(アクセサリー類)や記念コインなどの場合に、特に有効です。保証書・鑑定書・専用ケース・箱・袋など、購入時についてきたものはすべて一緒に持って行きましょう。
たとえば、プラチナの指輪を売る場合、購入時のブランド箱や鑑別書があれば「商品価値が保たれている」とみなされ査定額が上がることがあります。人気ブランドのジュエリーは偽造品も出回るため、付属品があると真贋確認がスムーズになるメリットもあります。
金貨やプラチナコインの場合も、ケースや保証書があると高評価です。「純度○○%保証」といった証明書があれば、買い手も安心するため買取業者としても高値を付けやすくなります。
また、信頼できる買取店を選ぶのも大切です。適正な相場知識を持った査定士がいる店であれば、付属品の有無も正当に評価してくれます。ネットの口コミ等で評判を調べ、高価買取を謳うだけでなく査定説明が丁寧な業者を選びましょう。「おたからや」のように全国展開で経験豊富な店なら安心感があります。
せっかくお持ちの金・プラチナですから、売却時も賢く立ち回って納得のいく価格で手放してください。
金とプラチナの希少性・資産価値に関するよくある質問

最後に、金とプラチナについて初心者の方からよく寄せられる質問とその回答をQ&A形式でまとめます。疑問点を解消して、より理解を深めましょう。
Q.プラチナの方が希少なのに金が高いのはなぜですか?
A.確かにプラチナは地球上の存在量や産出量では金より希少です。しかし価格を決めるのは需給バランスと市場の評価です。
金は「安全資産」「投資対象」として常に高い需要があり、みんなが欲しがるため価格が上がりやすいのです。一方、プラチナは工業用途中心で、景気が悪くなると需要が減り価格も下がりやすい構造です。
Q.投資するなら金とプラチナどっちが良いですか?
A.投資目的によって異なります。安定重視で長期保有したいなら金が無難です。金はインフレヘッジや有事の保険として優秀で、中央銀行も買い増すほど信頼されています。
一方、より高いリターンを狙いたいならプラチナも検討に値します。プラチナは価格変動が大きく、将来的に需要が伸びれば大きな上昇も期待できます。
Q.18金とプラチナのアクセサリー、資産価値が高いのはどっちですか?
A.一般的には素材の価値だけで比べれば、最近の相場では18金の方が高価です。2025年11月現在、18金は約16,211円/gで買い取られますが、プラチナPt900は約7,834円/gほどです。つまり同じ重さなら18金アクセサリーの方が素材価値は上になります。
ただ、アクセサリーの価格や買取額は素材だけで決まるわけではありません。デザインやブランド、宝石が付いているかなどでも大きく変わります。
Q.プラチナの価格は今後上がる可能性はありますか?
A.はい、可能性はあります。プラチナ市場は近年供給がタイトで、先ほど触れたように2025年も需給が不足気味の見通しです。さらに、将来的な新需要(燃料電池や水素関連)が開花すれば需要増が見込めます。
Q.純金とプラチナ、希少価値が高いのはどっちですか?
A.純粋な天然での希少性ならプラチナの方が希少です。地殻中の含有量はプラチナの方が少なく、採掘量もプラチナは金の1/10以下でした。「プラチナは金の30倍希少」と表現する資料もあるほどです。
しかし、資産価値に裏付けられた希少性という意味では金に軍配が上がります。金は何千年もかけて人類が17万トン以上掘り出してきましたが、その大半が今もどこかに蓄えられており、市場で流通可能です。
Q.金とプラチナの価格差はいつまで続きますか?
A.明確な期限や予測はできません。2000年代まではプラチナの方が高い時期が多かったのですが、2010年代以降は金が上回る逆転が長く続いています。今後もしプラチナの需要構造が大きく改善し供給不足が深刻化すれば、再びプラチナ>金となる可能性もあります。
Q.金とプラチナ、初心者が投資しやすいのはどっちですか?
A.初心者には金の方が扱いやすいでしょう。理由は3つあります。
- 金の方が市場規模が大きく流動性が高いので売買しやすい
- 金は値動きが比較的安定しており急変動に振り回されにくい
- 金はETFや純金積立など初心者向け商品が充実している
プラチナは先述したように値動きが大きく、流動性もやや低いため、初心者には難易度が高い面があります。もちろん少額からプラチナを買うこともできますが、まずは金で貴金属投資に慣れてからプラチナに手を広げる方が安心です。
Q.金とプラチナのリサイクル率はどれくらい違いますか?
A.正確な数値比較は難しいですが、両者ともリサイクルが盛んで日本では約30%程度がリサイクルで賄われているとのデータがあります。金もプラチナも貴重な資源なので、使われた製品や工業スクラップから回収して再利用する取り組みが世界中で行われています。
金は古いジュエリーや電子機器から、多くの場合かなりの割合で回収され、新たな供給源になっています。プラチナも自動車の廃触媒から回収され、年需要の3割程度を満たしています。
Q.金とプラチナの融点・硬度の違いは資産価値に影響しますか?
A.融点(溶ける温度)や硬度そのものが、買取価格など資産価値に直接影響を与えることはありません。金は融点1064℃、プラチナは1768℃で硬さもプラチナの方が硬いですが、これは製品の形状や加工のしやすさに関係する技術的特性です。
資産価値は基本的に純度と重量、ブランドなどで決まります。ただ、間接的にはこれら特性が使われ方に影響し、それが価値に影響することはあります。
たとえば、金は柔らかいので24金ジュエリーは敬遠され18金が主流となり、結果として18金は純金より評価が低いということがあります。プラチナも硬度が高いので細工が細かいジュエリーに向き、ブランドジュエリーでよく使われ価値がつくといった具合です。
Q.純金とプラチナ、長期保有に向いているのはどっちですか?
A.堅実に長期保有するなら金が向いています。何十年スパンで見ても金は価値が大きく崩れることなく、インフレにも強く、資産保全に適した実績があります。中央銀行が何十年も金を蓄えているように、長期の信用が厚いです。
プラチナは前述の通り需要構造の変化リスクがあり、長期で読むのが難しい面があります。ただ、長期で大化けする可能性も秘めているので、将来性に賭けるなら一部をプラチナで持つのも面白いでしょう。
まとめ
この記事では、金とプラチナの希少性や価格、資産価値の違いについて解説しました。
どちらも貴重な貴金属ですが、目的によって選び方は変わります。金は長い歴史に裏打ちされた価値の保存資産であり、プラチナは工業需要や将来性を秘めた伸びしろある素材です。
安定した資産形成を望むなら、歴史的に信用度が高く、インフレや通貨不安にも強い金が最適です。一方で、将来的な上昇を狙いたい方はプラチナを少額から取り入れてはいかがでしょうか。
資産を守るなら「金」 投資を楽しむなら「プラチナ」 それぞれの個性を理解し、自分の目的に合った形で貴金属投資を始めてください。
「おたからや」での「金」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での金の参考買取価格を紹介します。
2025年11月14日14:00更新
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。今日の金1gあたりの買取価格相場表
金のレート(1gあたり)
インゴット(金)22,846円
+12円
K2422,578円
+12円
K2321,435円
+11円
K2220,750円
+11円
K21.620,293円
+11円
K2018,694円
+10円
K1817,135円
+9円
K1412,982円
+7円
K1210,926円
+6円
K109,098円
+4円
K98,185円
+5円
K86,814円
+4円
K53,387円
+2円
金の査定額は、素材そのものの価値に加えて、デザイン性やブランドの評価、さらには付属品の有無など、複数の要素で大きく変わります。金相場が高値を維持している現在、ネックレスやリングなどのジュエリーはもちろん、インゴットや金貨などの地金製品にも注目が集まっています。
純度によって価格は異なり、24金はもちろん、K18やK14などの合金でも高額査定が狙えます。特にブランドジュエリーの場合、金の重量だけでなく「デザインの完成度」や「需要の高さ」も重要な判断基準です。
- おたからや査定員のコメント
金は単なる素材ではなく、「時代を超えて価値が保たれる資産」です。私たちは金の純度や重量だけでなく、デザイン・製造背景・市場動向までを総合的に判断しています。たとえば、古いジュエリーでもブランド刻印が残っていれば思わぬ高額になることもあります。逆に、状態が悪くても金としての価値は確実にありますので、「壊れたネックレス」や「片方だけのピアス」もぜひお持ちください。経験豊富な査定士が1点ずつ丁寧に確認し、現在の相場に基づいた適正価格をご提示いたします。金相場が上昇している今こそ、査定のチャンスです。ぜひ一度、「おたからや」の無料査定をご利用ください。

金の買取なら「おたからや」
金を売るなら、高価買取の「おたからや」にお任せください。インゴット・金貨・ジュエリー・金杯など、あらゆる金製品を1点ずつ丁寧に査定いたします。破損したリングや片方だけのピアス、刻印が薄くなったネックレスでも問題ありません。金は状態に関係なく「重量と純度」で価値が決まるため、どんな形でも査定対象になります。
「おたからや」にはGIA(米国宝石学会)基準を理解した貴金属専門の査定士が在籍しており、国際相場・為替レート・地金価格の変動をリアルタイムで反映した正確な査定を行っています。
全国約1,570店舗以上を展開し、店頭買取・出張買取・オンライン査定のすべてに対応。外出が難しい方も、自宅から気軽に査定依頼が可能です。
さらに世界51カ国との取引ネットワークを持ち、国内外の金相場をもとに最適な買取価格を提示。初めての方でも安心してご利用いただけます。資産として眠っている金を、今こそ価値に変えたい方は、ぜひ「おたからや」の無料査定をご利用ください。
おたからやの金買取
査定員の紹介
伊東 査定員
-
趣味
ショッピング
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ハリーウィンストン
-
過去の買取品例
おりん、インゴット
初めまして。査定員の伊東と申します。 おたからやでは金の買取をする際に、今日の金の1gの買取相場を基に、デザイン性などをプラスで評価して高価買取を行っております。過去に1万点以上の査定をさせていただきましたが、とても多くのお客様に想像以上の金額になったと喜んでいただきました。また、おたからやでは、すべての店舗に比重計を完備しているため、金の含有量を正確に測定することができます。 金額はもちろんのこと、接客も最高のおもてなしができるように心がけております。私共はお品物だけではなくお客様一人ひとりの思いに寄り添い満足して帰っていただけるように丁寧な説明を致します。誠心誠意対応させていただきますので、是非おたからやのご利用をお待ちしております。
その他の査定員紹介はこちら金を高く売るためのコツは、「金の価格が高いときに売ること」と「高値で買い取ってくれる専門店に売ること」です。金の価格は現在非常に高騰しているため、売却にはベストなタイミングといえます。
金の高価買取はおたからやにお任せください。
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