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金投資のリスクやデメリットとは?初心者が知るべきメリットや危険性・注意点を徹底解説

金は「有事に強い資産」「インフレに強い資産」として注目され、資産運用の一つとして金投資を検討する人も増えています。しかし、金投資にはメリットだけでなくデメリットや注意すべきリスクも存在します。

本記事では、金投資の主なデメリットを初心者向けに分かりやすく解説し、どのような人に金投資が向いているか・向いていないかのポイントも紹介します。金投資を始める前に、ぜひ参考にしてください。

金投資とは

金とチャート

金投資とは、純金(ゴールド)そのものや金に連動する金融商品に資金を投じて、将来的な値上がり益を狙う資産運用方法のことです。代表的な方法には、金地金(インゴット)や金貨といった金の現物を購入する方法や、積立によって定期的に金を買い増す純金積立、さらには金価格に連動するETF(上場投資信託)や金の先物取引などがあります。

金は世界共通の価値を持つ資産であり、株式や債券とは異なる値動きをするため、分散投資の手段としても注目されています。近年は金価格の上昇もあり、資産防衛や分散を目的に金投資を始める方も増えています。

金投資のデメリット・リスク

悩む男性

金投資には、初心者が押さえておきたいさまざまなデメリットやリスクがありますので注意が必要です。メリットと合わせてこうしたデメリットを正しく把握した上で判断することが大切です。

事前に理解しておくことで、投資後の「こんなはずではなかった」という失敗を防ぐことができます。以下に主なポイントを挙げて解説します。

価格変動リスクが大きい

金は「安全資産」と呼ばれることもありますが、市場の状況によって価格が大きく上下に変動します。実際、世界的な経済危機や有事(戦争・政情不安など)の際に金価格が急騰することもあれば、反対に景気回復局面や金利上昇局面では金が売られて価格が急落する場合もあります。

短期的な値動きは専門家でも予測が難しく、短期間で大きな利益を得ることは容易ではありません。このように、元本保証のない金は購入直後に価格が下落して損失が出る可能性もあるため、金投資を行う際は、こうした価格変動リスクを十分に認識しておく必要があります。

利息・配当が得られない

金そのものは株式の配当金や債券の利息のようなインカムゲイン(保有中に定期的に得られる収益)を生みません。金を保有していても、売却して初めて利益(売却益)が得られる仕組みです。そのため、長期間保有している間に定期収入を得ることはできず、投資期間中は資金を「寝かせている」状態になります。

また、保有中にも管理費用や保管料などのコストがかかる場合があり、こうした面から「割に合わない」と感じる投資家もいます。定期的な利子・配当を目的とする人にとって、金投資は魅力が少ない点も覚えておきましょう。

手数料やスプレッドなどコスト負担が大きい

金投資では購入時や売却時の手数料、さらには買値と売値の差であるスプレッドなど、各種コストが発生します。他の投資商品と比較すると、金の売買コストは割高になる傾向があります。たとえば、金地金を購入する際には販売業者への手数料が数%程度かかることが一般的とされており、株式や投資信託の売買コストより高めです。

さらに、純金積立では毎月の積立手数料や年会費がかかる場合もあります。また、金を現物で保有する場合の保管料などの費用も考慮しなければなりません。これらコストは最終的な利益を目減りさせる要因となるため、金投資を始める際は手数料体系やスプレッドの幅をしっかり確認することが大切です。

現物保有なら保管や盗難のリスクがある

金の延べ棒や金貨など現物のまま保有する場合、その保管方法にも注意が必要です。自宅で保管する場合、盗難や紛失のリスクがつきまといます。金庫に入れて管理したり厳重に保管したとしても、万一盗難に遭えば資産そのものを失う可能性があります。また、自宅保管が不安な場合には銀行の貸金庫を利用すると安全性は高まりますが、その分貸金庫の利用料(年間で数万円程度)といった追加コストが発生します。

さらに、金の現物は重くかさばるため大量に保有するほど管理が大変になる側面もあります。こうした保管上のリスクや負担も、金投資を検討する際に考慮すべきデメリットです。

情報が少なく価格予測の難易度が高い

株式や為替と比べると、金市場に関する情報や分析レポートは限られており、初心者にとって価格動向を読むのが難しい面があります。金は専門的な国際商品市場で取引されており、その価格は世界の経済情勢や需給動向によって影響を受けます。

しかし、株式投資のように企業業績や財務指標といった分かりやすい材料が少なく、個人投資家が金価格の将来を予測するのは容易ではありません。情報不足の中で安易に取引すると、思わぬ損失を招きかねません。金投資では常に最新の経済ニュースや市場動向に注意を払い、慎重に判断することが求められます。

為替や金利など経済環境の影響を受ける

金の価格は為替レートや金利動向といった経済環境によって左右される点もあります。国際的な金の取引価格は米ドル建てで表示されるため、日本の投資家が金を買う場合、円高・円安の影響を受けて国内金価格が変動します。たとえば同じドル建ての金価格であっても、円高が進めば円で換算した金の値段は下がり、円安になれば上がります。

また、金は利息を生まない資産なので、市場金利が上昇すると相対的に金の魅力が低下し、売却されて価格が下がる傾向があります。このように金投資は通貨の為替変動や金利環境などにも影響を受けるため、金そのものだけでなくマクロ経済の動向にも目を配る必要があります。

税制面で不利になる部分がある

金投資で得た利益には、税制上の注意点もあります。株式や投資信託のように少額投資非課税制度(NISA)を利用して利益を非課税にするといったことが金の現物や純金積立ではできません。

また、金の売却益は「譲渡所得」として総合課税の対象となるため、他の所得と合算して課税されます。給与など他の収入が多い人ほど高い税率が適用されるため、せっかく金価格の上昇で利益を得ても手取り額が想定より少なくなるケースがあります。こうした税制面での不利な点も、金投資を検討する際にはしっかり把握しておくべきでしょう。

  • おたからや査定員のコメント
伊東

金は「無国籍の安全資産」である一方、短期ボラティリティとコスト負担、税制の不利が見過ごされがちです。現物保有ならスプレッド・保管費・盗難リスク、積立なら手数料と為替影響、いずれも利益を削る要素が多いため、購入前に実質コストを年率換算して採算ラインを把握することが重要です。配当を生まない資産である点も踏まえ、ポートフォリオの数%〜1割程度に抑え、残りは利息や配当を生む資産で補完することで資金効率を高められます。売却時は相場高値と円安局面が重なるタイミングが理想ですが、出口戦略と課税シミュレーションを事前に設計しておくことで「想定外の手取り減」を防ぐことができます。

 

金投資のメリット

指を立てる女性

金投資はリスクがある一方で、特有のメリットも多く存在します。長期的に見て安定した資産形成を目指す人にとって、金は有力な選択肢となり得ます。

初心者でも理解しやすいように金投資のメリットを具体的に紹介し、その特徴や強みを詳しく解説します。

有事に強く、資産防衛効果が高い

金は「有事の資産」とも呼ばれ、戦争や経済危機、金融システム不安といった非常時に価格が上がりやすい傾向があります。株式や通貨が不安定になる局面でも、金はその希少性と実物価値から信頼されやすく、世界的に需要が高まることが多いです。

そのため、他のリスク資産の下落をカバーする資産のヘッジ手段として活用することができます。経済の先行きに不安を感じている方や、長期的な安定を重視する方にとっては、金は心強い選択肢となるでしょう。

インフレに強く、現金の価値目減りを防ぐ

金はインフレーション(物価上昇)に強い資産として知られています。インフレが進行すると現金の購買力は下がりますが、金はその物的価値が維持されやすいため、相対的に価値が上がる傾向があります。

実際、世界的にインフレ懸念が高まった場面では金の価格も上昇してきました。特に預貯金に偏った資産構成ではインフレによるリスクが大きいため、金を組み入れることで価値の保全手段としての役割が期待できます。

実物資産として価値がゼロにならない

金は世界中で価値が認められている実物資産であり、紙幣や証券と異なり、発行体の信用に依存しません。そのため、通貨の信用不安や金融市場の混乱が生じた場合でも、その価値がゼロになるリスクは極めて低いのが特徴です。

また、古代から貨幣や装飾品として使われてきた歴史があり、現在でも中央銀行の保有資産として採用されていることからも信頼性がうかがえます。こうした普遍的価値は、金ならではの大きなメリットの一つです。

世界共通の価値で換金性が高い

金は国際的に通用する資産であり、国や地域に関係なく一定の需要と価格が存在します。そのため、海外に資産を移す際や外貨と交換したい場合にも比較的スムーズに換金できる特徴があります。

現物の金であれば、国内外の多くの業者や取引所で売却可能で、価格も国際相場に基づいて決定されるため、市場での流動性が高い点も魅力です。特に地政学リスクや通貨不安がある状況では、金を持っていること自体が強みとなることもあります。

長期保有で価値が上がる可能性がある

短期的な値動きはあるものの、金は長期的に見れば緩やかな上昇トレンドを描いている資産です。過去10年・20年というスパンで見た場合、金価格は世界的な経済成長やマネー供給量の増加、需要拡大に伴って上昇傾向を続けてきました。

したがって、長期保有を前提とした資産形成においては、時間とともに資産価値を増やせる可能性があります。安定した成長を求める人にとっては、金の長期保有は魅力的な戦略といえるでしょう。

金投資に向いていない人の特徴

スマホを触る高齢の男性

前述のデメリットを踏まえると、金投資があまりおすすめできないのは以下のようなタイプの人です。

これらに当てはまる場合、金以外の投資方法の方が目的に合っているかもしれません。ご自身の投資目的に合った方法を見極めて、投資方法を検討してみましょう。

短期で大きな利益を狙う人

「なるべく短期間でお金を増やしたい」「すぐに成果を出したい」という考えで投資先を探している人には、金投資は不向きです。金の価格は短期的に急上昇・急下降することもありますが、それを正確に予測して売買益を得ることは簡単ではありません。特に、株式のように短期間で価値が数倍になるようなハイリターンは期待しにくい資産です。

短期売買で利益を上げるよりも、むしろ不測の急落で損失を抱えるリスクのほうが高いため、短期勝負の投資先として金を選ぶのは避けたほうが良いでしょう。金投資は短期より長期の運用に向いた資産といえます。

定期的な収入(インカムゲイン)を求める人

投資によって配当金や利子などの定期収入を得たい人にも、金投資は適していません。前述の通り、金そのものは保有していても利息や配当を生まないため、インカムゲインは一切得られません。この点が金投資の大きなネックと言えるでしょう。

株式投資であれば企業からの配当金や株主優待、不動産投資であれば家賃収入など、保有中にも入ってくる収益がありますが、金は売却するまでどんな収入も生み出さない資産です。したがって、毎月や毎年のように決まったキャッシュフローを求める人は、金ではなく他の投資商品を検討したほうが良いでしょう。

余裕資金がなく流動性を重視する人

投資に回せる余裕資金が少なく、必要なときすぐ現金化したいと考える人にとって、金投資には大きなリスクがあります。金の価格が下落した局面では、価格が回復するまで長期間保有し続ける必要が出てきます。余裕資金がないまま購入すると、損失を確定させたくない心理から身動きが取れなくなるリスクが高いでしょう。

また、急な出費で現金が必要になれば、損失覚悟で売却せざるを得ない可能性もあります。生活資金まで投じてしまうとこのような事態になりかねないため、金投資はあくまで生活に支障のない余裕資金で行うことが鉄則です。

金投資に向いている人の特徴

指を立てる男性

金投資には他の資産にはない魅力もあります。その特性を活かすことで、資産形成において頼もしい存在となり得ます。特に資産の安全性や長期的な安定性を重視する人にとっては、金投資が資産運用における有力な選択肢となるでしょう。

ここからは、金投資に向いている人にはどのような特徴があるのかを見ていきましょう。

長期目線で資産形成できる人

金投資は短期的な売買益を狙うよりも、長期間保有してじっくり資産形成したい人に適しています。金価格は短期的には変動が大きいものの、過去の長期的なトレンドを見ると緩やかな上昇傾向を示してきました。

例えば、10年や20年といったスパンで保有すれば、購入時より価格が上がっている可能性が高まります。ただし途中で大きな下落局面が訪れることもあるため、その間も売らずに持ち続けられるだけの強いメンタルと余裕資金が必要です。長期でコツコツと資産を増やしたいと考える人には、金投資は比較的マッチすると言えるでしょう。

安全資産でリスクヘッジを図りたい人

世界経済の不安定さや地政学リスクが気になる人、資産の一部を安全な形で保有したい人にとって、金は心強い安全資産です。金は「有事に強い」と言われ、戦争や金融危機など有事の際には価値が下がりにくい傾向があります。実際、株式市場が大きく下落する局面で金価格が逆に上昇するケースもあり、リスク資産の値下がりを金の値上がりでカバーできる可能性があります。

普段から安全志向でリスクを極力抑えた運用を心掛けたい人にとって、金を資産ポートフォリオに組み入れる意義は大きいでしょう。また、金を一部保有していることで精神的な安心感につながるという声もあります。

インフレに備えたい人

物価の上昇(インフレーション)から資産を守りたい人にも金投資は適しています。インフレ局面では現金の価値が目減りしてしまいますが、金はインフレに強い資産とされています。実際に、世の中の物価が上がる局面では金の需要も高まり、価格が上昇する傾向があります。

直近でも、世界的なインフレ懸念が広がった際に金価格が上昇した例があります。預金だけではインフレによる資産目減りが心配という人は、金を一定割合保有することで将来的なインフレリスクに備えることができるため、非常に心強い手段の一つと言えるでしょう。

資産分散を図り安定した運用を目指す人

既に株式や債券、投資信託などを保有しており、さらに資産の分散効果を高めたい人にも金投資は有効です。一般に金と株式は逆相関の関係にあるといわれ、一方が下落するともう一方が上昇する傾向があるとされています。そのため、ポートフォリオに金という異なる値動きをする資産を組み入れることで、全体としてリスクを抑え安定した運用成果を目指しやすくなります。

特に市場の先行きが不透明なときでも、金を保有しておくことで精神的な安心感を得られるという声もあります。長期的に資産を守り増やしていきたい人は、金投資を検討する価値があるでしょう。

まとめ

金投資には、価格変動リスクが大きいことや利息が付かないこと、高コストや保管上の不安、情報不足や税制上の不利など、初心者が知っておくべき様々なデメリットが存在します。短期的な利益や定期収入を求める人には向きませんが、その反面、長期保有や資産の安全性を重視する人にとっては有力な選択肢になり得る投資手法です。

金の特性を正しく理解し、自身の資産運用の目的やスタイルに合致しているかを見極めることが重要です。メリット・デメリットを踏まえた上で、無理のない範囲で金投資を活用し、賢い資産形成につなげていきましょう。

「おたからや」での「金」の参考買取価格

「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。

2025年6月13日9:30更新

今日の金1gあたりの買取価格相場表

金のレート(1gあたり)
インゴット(金)17,127
+80円
K2416,916
+79円
K2316,059
+75円
K2215,546
+73円
K21.615,203
+71円
K2014,004
+65円
K1812,845
+60円
K149,722
+45円
K128,181
+38円
K106,811
+32円
K96,126
+29円
K85,098
+24円
K52,529
+12円

※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、付属品の有無などによって実際の査定額が変動する場合があります。

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世界44 ヵ国との取引実績を活かし、最新の国際相場を即時に反映した査定額をプロの鑑定士がご提示いたします。まずは無料査定だけでもお気軽にご相談ください。

  • おたからや査定員のコメント
伊東

金投資は「保険」として長期で効力を発揮する一方、短期売買やインカムゲインを目的とするなら期待外れになりやすい資産です。保管費用・税制・スプレッドなどコスト面を事前に把握し、生活資金に影響しない範囲でポートフォリオの一部として組み込むのが基本戦略となります。すでに高値圏と言われる今は、段階的購入や小口分散で平均取得単価を平準化し、出口では複数業者の当日レートを比較して手取りを最大化することが肝要です。

 

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