ゴールドアクセサリーの黒ずみを落とす方法を解説!原因から純度別のお手入れ方法とは

※下記の画像は全てイメージです
大切なゴールドアクセサリーに黒ずみや変色が生じてしまい、どうしたらよいか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。金は本来、酸化しにくく変色しにくい貴金属ですが、純度によっては日常の使用で汚れや黒ずみが発生することがあります。
本記事では、ゴールドアクセサリーの純度別の特徴から、黒ずみの原因、効果的なお手入れ方法まで詳しく解説します。24金から10金まで、それぞれの金の特性を理解し、適切なケアを行うことで、購入時の輝きを長く保つことが可能です。
さらに、黒ずみを防ぐ保管方法や使用時の注意点、身近にある道具を使った手軽なクリーニング方法もご紹介します。プロに依頼する前に自宅でできるケアを知り、大切なアクセサリーを美しく保ちましょう。

【純度別】ゴールドアクセサリーの違いとは

ゴールドアクセサリーは、含まれる金の純度によって特性が大きく異なります。純度が高いほど変色しにくくなりますが、柔らかくなるため傷がつきやすくなるという特徴があります。
24金(24K)
24金は純度99.9%以上の純金で、最も高純度な金です。金本来の美しい輝きを持ち、化学的に非常に安定しているため、酸化や変色に対して極めて強い耐性があります。汗や皮脂、空気中の成分による黒ずみはほとんど発生しません。
ただし、純金は非常に柔らかい性質を持っているため、日常使いのアクセサリーには不向きな面もあります。わずかな衝撃でも変形したり、傷がついたりする可能性が高く、取り扱いには注意しましょう。
24金のアクセサリーをお手入れする際は、柔らかい布で優しく拭く程度に留めます。歯ブラシなどの硬いものは使用せず、指の腹で軽く撫でるようにして汚れを落とすのが基本です。強い力でこすると、表面に細かな傷がつき、かえって輝きを損なう原因となってしまいます。
22金(22K)
22金は純度91.7%で、24金に次いで高純度な金です。純金とほぼ変わらない美しい輝きを保ちながら、わずかに他の金属を含むことで24金よりも強度が向上しています。アクセサリーへの加工もしやすくなり、デザインの自由度も高まります。
変色に対する耐性も高く、通常の使用では黒ずみが発生しにくいという特徴があります。ただし、長期間使用していると、混合されている他の金属の影響で、わずかに変色する可能性もあります。特に汗をかきやすい夏場や、化粧品を使用する際は注意が必要です。
お手入れ方法は24金とほぼ同じですが、やや硬度が高いため、柔らかい布での拭き取りに加えて、汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた水での洗浄も可能です。それでも純度が高いため、強くこすることは避け、優しく扱いましょう。
18金(18K)
18金は純度75%で、残り25%は銀や銅、パラジウムなどの他の金属が配合されています。ジュエリー業界で頻繁に活用される純度で、強度と美しさのバランスが取れているのが特徴です。
配合する金属の種類や割合により、イエロー、ピンク、ホワイトなどさまざまなカラーゴールドが作れます。
24金や22金と比較すると変色しやすくなり、特に長期間使用していると黒ずみが発生する可能性があります。これは配合されている銀や銅が空気中の酸素や硫黄分と反応するためです。日常的なお手入れを怠ると、次第に輝きが失われていくため、使用後に柔らかい布で汚れを拭き取りましょう。
汚れがひどい場合は、毛先の柔らかい歯ブラシを使って優しくブラッシングすることも可能です。
14金(14K)
14金は純度58%で、金以外の金属が42%配合されています。18金よりもさらに強度が高く、日常使いに適したアクセサリーとして人気があります。海外、特にアメリカでは14金が主流となっており、カラーバリエーションも豊富です。比較的手頃な価格で購入できるのも魅力の1つです。
ただし、純度が低い分、18金よりも変色しやすいという特徴があります。銀や銅の配合量が多いため、汗や皮脂による酸化、空気中の硫黄分による硫化が起きやすくなります。特に夏場や運動時など、汗をかきやすい状況では注意が必要です。定期的なお手入れを怠ると、黒ずみが目立つようになってしまいます。
お手入れ方法は18金と同様ですが、より頻繁なメンテナンスが必要となります。毎日アクセサリーを使用する場合、使用後は必ず柔らかい布で拭き、週に1度は中性洗剤での洗浄を行うのがおすすめです。
10金(10K)
10金は純度41.7%と、金の含有量が50%を下回る合金です。金以外の金属が58.4%を占めるため、強度は非常に高く、傷がつきにくいという特徴があります。価格も最も手頃で、メガネフレームや時計など、耐久性が求められる製品にも使用されています。
しかし、純度が低い分、変色や錆びが発生しやすいことが欠点です。特に銅の割合が高い場合、緑青(ろくしょう)と呼ばれる緑色の錆が発生することもあります。また、金特有の輝きも18金などと比べると劣り、くすんだような色合いになりやすいこともデメリットです。
お手入れは他の純度以上に丁寧に汚れを拭き取る必要があります。中性洗剤での洗浄も頻繁に行い、できれば使用のたびに簡単な洗浄を行うのが理想的です。
黒ずみを招くゴールドアクセサリーに付く汚れの原因とは

ゴールドアクセサリーの黒ずみや変色には、いくつかの原因があります。純金は化学的に安定していますが、合金になるとさまざまな要因で変色が起こります。
汗や皮脂などの酸化
日常的に身に着けるアクセサリーには、避けられない汚れの原因があります。それが、汗や皮脂による汚れです。人間の皮脂には脂肪酸が含まれており、これが空気中の酸素と結びつくことで酸化が起こります。酸化した皮脂は黒ずみとなってアクセサリーの表面に付着し、輝きを失わせる原因となります。
特に夏場や運動時など、汗を多くかく場面では注意しましょう。汗には塩分やアンモニアなども含まれており、これらの成分が金属表面に付着すると、時間の経過とともに黒ずみが進行します。首や手首など、汗をかきやすい部分に着けるアクセサリーは、特に影響を受けやすいです。
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また、化粧品やハンドクリーム、香水などの化学製品も酸化汚れの原因となります。これらの製品に含まれる油分や化学成分が金属表面に付着し、空気と反応することで変色を引き起こします。

銀の硫化
18金以下のゴールドアクセサリーには、強度を高めるために銀が配合されています。この銀が空気中の硫黄成分と反応することで「硫化銀」が生成され、黒ずみの原因となります。硫化銀は暗い黒色をしており、アクセサリーの美しさを大きく損なうため注意が必要です。
硫黄成分は意外と身近な場所に存在しています。温泉はその代表例で、硫黄泉に入る際にアクセサリーを着けたままにすると、短時間で真っ黒に変色してしまうことがあります。
都市部では、自動車の排気ガスにも硫黄化合物が含まれているため、長期間の着用により徐々に硫化が進行することがあります。特に交通量の多い地域に住んでいる方は、定期的なお手入れが欠かせません。
割り金の錆び
純金以外のゴールドアクセサリーには、銀や銅、ニッケル、亜鉛などの「割り金」と呼ばれる金属が含まれています。これらの金属は、金と比較して酸化しやすい性質を持っており、条件によっては錆びが発生します。
湿気の多い環境では、割り金の酸化が促進され、梅雨時期や浴室近くでの保管、汗をかいたまま放置するなどの状況は、錆びを発生させやすい環境です。また、海水に含まれる塩分は金属の腐食を早めるため、海辺での使用後は必ずお手入れが必要となります。
錆びが一度発生してしまうと、表面だけでなく内部まで浸食する可能性があります。初期段階であれば適切なクリーニングで除去できますが、進行してしまうと元の状態に戻すことが困難です。日頃から湿気を避け、使用後のお手入れを習慣化することが大切です。
ゴールドアクセサリーの黒ずみや変色のお手入れ方法

ゴールドアクセサリーに黒ずみや変色が生じてしまった場合でも、適切な方法でお手入れすれば、元の輝きを取り戻すことができます。ここでは、自宅でできる効果的なクリーニング方法から、プロへの依頼まで詳しく解説します。
クリーナーで磨く
市販されているジュエリー専用クリーナーは、手軽で効果的な黒ずみ除去方法です。液体タイプ、クロスタイプ、ペーストタイプなどさまざまな種類があり、用途に応じて選択できます。専用クリーナーは金属を傷めない成分で作られており、安心して使用できるのが大きなメリットです。
液体クリーナーの使用方法は簡単で、付属の容器にアクセサリーを1〜3分程度浸すだけです。その後、水でよくすすぎ、柔らかい布で水分を拭き取ります。細かい部分の汚れには、付属のブラシで優しくブラッシングすると効果的です。
クロスタイプのクリーナーは、研磨剤やツヤ出し成分が含浸されており、拭くだけで黒ずみを除去し、同時に輝きを与えてくれます。日常的なお手入れに最適で、外出先でも手軽に使用できます。ただし、純金や22金のような柔らかい素材には、研磨剤入りのクロスは避け、研磨剤不使用のものを選ぶようにしましょう。
中性洗剤を溶かしたぬるま湯で磨く
家庭にある中性洗剤を使った洗浄方法は、最も手軽で経済的な黒ずみ除去方法です。食器用洗剤で十分効果があり、特別な道具も必要ありません。この方法は、ほとんどのゴールドアクセサリーに安全に使用でき、定期的なお手入れとしておすすめです。
まず、40度程度のぬるま湯を用意し、中性洗剤を数滴垂らしてよく混ぜます。冷水では皮脂汚れが落ちにくく、熱湯では宝石にダメージを与える可能性があるため、必ずぬるま湯を使用しましょう。アクセサリーを洗剤液に3〜10分程度浸け置きすることで、汚れが浮き上がってきます。
浸け置き後は、毛先の柔らかい歯ブラシで優しくブラッシングします。チェーンの隙間や細工部分など、布では届かない部分の汚れも効果的に除去できます。
ただし、24金や22金の場合は歯ブラシを使わず、指の腹で優しくこする程度に留めましょう。最後にぬるま湯でしっかりとすすぎ、柔らかい布で水分を完全に拭き取ります。
修理専門店に依頼する
自宅でのお手入れでは落としきれない頑固な黒ずみや、深い傷がある場合は、プロの修理専門店に依頼することをおすすめします。
専門店では超音波洗浄器や専用の研磨機器を使用し、新品同様の輝きを取り戻すことができます。また、変形の修正や石の留め直しなども同時に行えるため、総合的なメンテナンスが可能です。
定期的なプロのメンテナンスを受けることで、アクセサリーの寿命を大幅に延ばすことができます。
専門店では、新品仕上げと呼ばれる本格的なリペアサービスも提供しています。表面を薄く削り取ることで深い傷や頑固な汚れを除去し、再度磨き上げることで購入時の輝きが蘇ります。ただし、この方法は金属を削るため、何度も繰り返すとアクセサリーが薄くなってしまう点に注意が必要です。
ゴールドアクセサリーの黒ずみを防ぐ保管方法

ゴールドアクセサリーの黒ずみを防ぐには、日々のお手入れと同じくらい保管方法が重要です。
適切な環境で保管することで、変色や劣化を最小限に抑え、美しい状態を長期間維持できます。ここでは、効果的な保管方法について詳しく解説します。
湿気の少ない場所に保管
ゴールドアクセサリーの保管において最も重要なのは、湿度管理です。湿気は金属の酸化を促進し、特に割り金として含まれる銀や銅の変色を早める原因となります。理想的な保管環境は、湿度40〜50%程度で、直射日光が当たらない涼しい場所です。
浴室や洗面所の近くは避け、寝室のクローゼットや引き出しなど、温度変化の少ない場所を選びましょう。梅雨時期や夏場の高湿度期には、除湿剤やシリカゲルを一緒に入れておくと効果的です。
ただし、除湿剤がアクセサリーに直接触れないよう注意が必要です。市販のジュエリーボックスには、湿度調整機能が付いているものもあり、投資する価値があるでしょう。
また、エアコンの風が直接当たる場所も避けるべきです。急激な温度変化は結露を生じさせ、水分がアクセサリーに付着する原因となります。季節の変わり目には保管場所の環境を確認し、必要に応じて場所を変更することも大切です。長期保管の場合は、定期的に風通しを良くし、状態を確認することをおすすめします。
他のアクセサリーと分けて保管する
複数のアクセサリーを一緒に保管すると、互いにぶつかり合って傷がつく原因となります。特に硬度の異なる金属同士が接触すると、柔らかい方に傷がつきやすくなります。また、異なる金属が長期間接触していると、電位差により変色が促進される場合もあります。
理想的なのは、個別の仕切りがあるジュエリーボックスを使用することです。各アクセサリーが独立して収納でき、接触を防げます。
ネックレスは絡まないよう、フックに掛けるか、チェーンを伸ばした状態で保管しましょう。指輪は専用のリングクッションやホルダーを使用すると、形状を保ちながら安全に保管できます。
仕切りのないボックスを使用する場合は、各アクセサリーを柔らかい布や不織布で包んでから収納します。
特にダイヤモンドなどの硬い宝石が付いているアクセサリーは、他のアクセサリーを傷つける可能性が高いため、必ず個別に包装しましょう。定期的に保管状態を確認し、必要に応じて配置を変更することも、アクセサリーを長持ちさせるポイントです。
密閉できる容器やジップロック袋に入れて保管する
空気との接触を最小限にすることで、酸化や硫化による黒ずみを効果的に防げます。密閉容器やファスナー付きのプラスチック袋は、手軽で効果的な保管方法です。
ジップロック袋を使用する場合は、アクセサリーを柔らかい布で包んでから入れ、できるだけ空気を抜いて密封します。アクセサリー専用の密封袋も市販されており、変色防止加工が施されているものもあります。
さらに効果を高めたい場合は、脱酸素剤や防錆紙を一緒に入れることがおすすめです。これらは空気中の酸素や硫黄成分を吸着し、アクセサリーの変色を防ぎます。
ただし、真珠やオパールなど、適度な湿度が必要な宝石が付いている場合は、完全密封は避け、通気性のある布袋での保管が適しています。保管前には必ず汚れを落とし、完全に乾燥させてから密封することが重要です。
ゴールドアクセサリーを利用する際の注意点

ゴールドアクセサリーを美しく保つためには、使用シーンに応じた適切な判断が必要です。特定の環境や状況では、アクセサリーを外すことで、黒ずみや損傷を未然に防ぐことができます。ここでは、特に注意すべき使用シーンについて解説します。
海や温泉、プールでは外す
水辺のレジャーは楽しいものですが、ゴールドアクセサリーにとっては過酷な環境となります。海水に含まれる塩分は金属の腐食を促進し、特に純度の低いゴールドアクセサリーには大きなダメージを与えます。塩分が結晶化すると、細かい傷の原因にもなり、一度付着すると除去が困難になることもあるため注意が必要です。
温泉は特に注意が必要で、硫黄泉では短時間で真っ黒に変色してしまう可能性があります。硫黄成分は銀と反応して硫化銀を生成し、これが黒ずみの直接的な原因となります。温泉の種類に関わらず、入浴前には必ずアクセサリーを外す習慣をつけましょう。
また、温泉地の空気中にも硫黄成分が含まれているため、旅行の際は密封袋に入れて持ち運ぶことをおすすめします。
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プールの塩素もアクセサリーにとって大敵です。塩素は強い酸化作用を持ち、金属を変色させるだけでなく、劣化を早める原因となります。特に室内プールは塩素濃度が高い傾向にあるため、より注意が必要です。

激しい運動の際は外す
スポーツやエクササイズの際は、アクセサリーを外すことを強くおすすめします。運動中の汗は通常よりも多く、塩分やアンモニアの濃度も高くなるため、アクセサリーの変色を促進します。
また、運動中の衝撃によりアクセサリーが変形したり、傷ついたりする危険性も見逃せません。ウェイトトレーニングでは、器具との接触により深い傷がつくことがあり、球技では思わぬ衝撃を受ける可能性があります。指輪の場合、指の腫れにより抜けなくなることもあるため、運動前に外しておくことが大切です。
さらに、金は熱伝導率が高いため、気温によってはやけどや凍傷のリスクもあります。炎天下でのランニングではアクセサリーが高温になり、逆に、冬のウィンタースポーツでは金属が冷たくなりすぎて肌にダメージを与えることがあります。
サウナやホットヨガなどの高温環境では、やけどの危険性が特に高くなるため、必ず外してから入室しましょう。
ゴールドアクセサリーの黒ずみに関するよくある質問

ゴールドアクセサリーのお手入れについて、多くの方が抱く疑問にお答えします。正しい知識を身につけることで、より効果的なケアが可能になるでしょう。
Q. 純金でも黒ずみは発生しますか?
A.純金(24金)は化学的に非常に安定した金属で、通常の使用環境では黒ずみはほとんど発生しません。純度99.9%以上の純金は、酸やアルカリ、硫黄などにも反応しにくく、変色に対して極めて強い耐性を持っています。ただし、表面に皮脂や化粧品などの汚れが蓄積すると、くすんだように見えることがあります。
これは金自体の変色ではなく、表面に付着した汚れが原因です。柔らかい布で優しく拭き取るだけで、本来の輝きを取り戻すことができます。ただし、純金は非常に柔らかいため、強くこすると細かい傷がつき、かえって輝きを損なう可能性があるので注意が必要です。
市場に流通している「純金」製品の中には、実際には22金や18金のものもあるため、購入時に刻印を確認することが重要です。
Q. 重曹を使ったお手入れ方法は効果的ですか?
A.重曹は弱アルカリ性の性質を持ち、酸性の汚れを中和して落とす効果があるため、ゴールドアクセサリーの黒ずみ除去に役立ちます。特に硫化による黒ずみには効果的で、多くの専門家も推奨している方法です。使い方は、耐熱容器にアルミホイルを敷き、重曹を小さじ1杯入れて熱湯を注ぎ、アクセサリーを5分程度浸けるだけです。
アルミホイルと重曹の組み合わせにより、「酸化還元反応」が起こり、硫化銀を効率的に除去できます。処理後は必ずぬるま湯でよくすすぎ、柔らかい布で水分を完全に拭き取ることが大切です。
ただし、エメラルドやオパール、真珠などのデリケートな宝石が付いている場合は、この方法は避けるべきです。また、頻繁に行うと金属に負担がかかる可能性があるため、月1回程度の使用に留めることをおすすめします。
Q. 歯磨き粉で磨いても大丈夫ですか?
A.歯磨き粉での清掃は、ゴールドアクセサリーには推奨できません。多くの歯磨き粉には研磨剤が含まれており、これが金の表面に細かい傷をつける原因となります。特に純度の高い24金や22金は柔らかいため、歯磨き粉の研磨剤により簡単に傷がついてしまいます。一見きれいになったように見えても、実際は無数の細かい傷により輝きが失われている場合が多いのです。
18金以下のアクセサリーでも、研磨剤による傷は避けるべきです。傷がつくと、その部分に汚れが溜まりやすくなり、かえって黒ずみの原因となることもあります。また、ホワイトニング用の歯磨き粉は特に研磨力が強いため、絶対に使用しないでください。
どうしても歯磨き粉を使いたい場合は、研磨剤不使用のジェルタイプを選び、ごく少量を水で薄めて使用する方法もありますが、中性洗剤の方が安全で効果的です。
Q. 金メッキの黒ずみも同じ方法で落とせますか?
A.金メッキ製品の黒ずみ除去には、より慎重な対応が必要です。金メッキは表面に薄い金の膜をコーティングしたもので、その厚さは数ミクロン程度しかありません。強くこすったり、研磨剤を使用したりすると、メッキが剥がれてしまう可能性が高いため、ソフトなお手入れが基本となります。
中性洗剤を薄めたぬるま湯に短時間(1〜2分程度)浸け、柔らかい布で優しく拭き取る方法が最も安全です。歯ブラシの使用は避け、どうしても必要な場合は、赤ちゃん用の極めて柔らかいブラシを使用しましょう。重曹やアンモニア水などの強い洗浄方法は、メッキを傷める可能性があるため使用を控えてください。
金メッキの黒ずみが頑固な場合は、無理に落とそうとせず、専門店での再メッキを検討することをおすすめします。
Q. お酢を使った洗浄方法はありますか?
A.お酢とレモン汁を組み合わせることがおすすめです。金属の酸化物を除去する「還元作用」があり、ゴールドアクセサリーの酸化に効果があります。使用方法は、1リットルの熱湯に対して100ml程度のお酢を入れ、よく混ぜてからアクセサリーを5分程度浸けるだけです。丸めたアルミホイルを一緒に入れると、より効果が高まります。
お酢は食品なので安全性が高く、中性洗剤や重曹に抵抗がある方にもおすすめできる方法です。特に銅の酸化による緑青(緑色の錆び)には効果的で、10金や14金のアクセサリーのお手入れに適しています。処理後は水でしっかりとすすぎ、お酢の匂いが完全に取れるまで洗い流すことが大切です。
ただし、真珠や珊瑚などの有機質の宝石、エメラルドなどの多孔質の宝石が付いている場合は使用を避けてください。また、長時間の浸け置きは金属を傷める可能性があるため、5〜10分程度に留めることが重要です。月に1回程度の頻度で行えば、黒ずみの予防にも効果的でしょう。
Q. どのくらいの頻度でお手入れすべきですか?
A.お手入れの頻度は、アクセサリーの純度と使用頻度により異なります。毎日身に着けるアクセサリーは、使用後に柔らかい布で軽く拭く習慣をつけることが基本です。これだけでも汗や皮脂の蓄積を防ぎ、黒ずみの発生を大幅に減らすことができます。特に夏場や運動後は、必ず拭き取るようにしましょう。
汚れが目立つ場合は、頻度に関わらず早めにお手入れすることが大切です。頻繁に着用しないアクセサリーでも、3ヶ月に1回は状態を確認し、必要に応じてクリーニングを行いましょう。
プロによるメンテナンスは、年1〜2回受けることをおすすめします。定期的なお手入れを続けることで、10年、20年と長く美しい状態を保つことができます。
Q. 黒ずんだまま売却すると査定額は下がりますか?
A.黒ずみや汚れが付いた状態でゴールドアクセサリーを売却すると、査定額に影響する可能性があります。
買取業者によっては、状態の悪さを理由に減額される場合があり、本来の価値の半分程度の査定額になる場合も想定されます。
可能であれば、売却前に簡単なクリーニングを行うことがおすすめです。中性洗剤での洗浄や、柔らかい布での拭き取りだけでも、査定額が数千円から数万円変わることがあります。ただし、無理に磨いて傷をつけてしまうと、かえって価値を下げる可能性があるため、やさしいお手入れに留めることが大切です。
まとめ
ゴールドアクセサリーの黒ずみは、純度や使用環境によって発生の度合いが異なります。24金のような純金は変色しにくいものの、18金以下では割り金の影響により黒ずみが発生する場合があります。黒ずみは汗や皮脂の酸化、銀の硫化、金属の錆びなどが原因です。
効果的なお手入れ方法として、専用クリーナーや中性洗剤を使った洗浄が基本となります。重曹やお酢など、家庭にあるものでも黒ずみを除去できますが、アルコールや歯磨き粉の使用は避けるべきです。純度に応じた適切な方法を選び、優しく扱うことが重要です。
日常的なケアとして、使用後は必ず柔らかい布で拭き、湿気の少ない場所で個別に保管することで黒ずみを予防できます。海や温泉、激しい運動の際は外すことも大切です。定期的なメンテナンスと適切な保管により、ゴールドアクセサリーの美しさを長く保つことが可能です。
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「おたからや」での「金」の参考買取価格
「おたからや」での「金」の参考買取価格は下記の通りです。
2025年12月12日09:30更新
※上記の買取価格はあくまで参考価格であり、市場の動向、今日の金1gあたりの買取価格相場表
金のレート(1gあたり)
インゴット(金)23,437円
+185円
24金(K24・純金)23,250円
+184円
23金(K23)22,359円
+177円
22金(K22)21,375円
+169円
21.6金(K21.6)20,859円
+165円
20金(K20)19,078円
+151円
18金(K18)17,554円
+138円
14金(K14)13,593円
+107円
12金(K12)10,547円
+84円
10金(K10)9,422円
+75円
9金(K9)8,461円
+67円
8金(K8)6,281円
+49円
5金(K5)3,047円
+24円
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伊東 査定員
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-
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