エルメスのアイコンバッグとして、絶大な人気を誇る「ピコタンロック」。カジュアルながらも洗練されたデザインで、多くのエルメスファンから愛されているバッグです。

2025年現在、エルメスの公式サイトでは定価が公開されていないため、実際の価格を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

本記事では、ピコタンロックのPM・MM・GMの3つのサイズ展開から、トリヨンクレマンスやトゴ、エキゾチックレザーといった素材による価格差も含めて徹底的にご紹介します。

さらに、人気のカラーバリエーションや、メンズ・レディース別の選び方まで、ピコタンロックの購入を検討中の方に役立つ情報を、丁寧にお伝えします。

エルメス ピコタンロックの基本情報と魅力

エルメスのピコタンロックは、1980年代に登場したピコタンの進化版として、2002年に誕生しました。機能性とデザイン性を兼ね備えたバッグとして、幅広い世代から支持を集めています。

ピコタンロックの特徴とデザイン

ピコタンロックの最大の特徴は、バスケットのような台形のフォルムと、トップに付いたベルトストラップです。カデナ（南京錠）とクロシェット（鍵）が付属しており、ベルトを通すとバッグを閉じることができます。

ハンドルが2本で、腕に掛けやすい設計になっているのも魅力的なポイントです。また、内側にはファスナー付きポケットが1つ配置され、小物の整理にも便利です。

カジュアルなデザインながら、エルメスならではの上質なレザーと職人技が光る仕上がりは、まさに一生物のバッグといえるでしょう。

人気の理由と入手困難な現状

ピコタンロックが高い人気を誇る理由は、その実用性の高さにあります。開口部が広く、荷物の出し入れがスムーズにできることから、デイリーユースに最適なバッグとして評価されています。

また、バーキンやケリーと比較すると価格帯が手に届きやすいことも人気の要因でしょう。初めてのエルメスのバッグとしても人気があります。

2025年現在、正規店での入手は非常に困難な状況が続いています。

店頭に並ぶことは稀で、常連客など店舗に認められた顧客以外は購入できないケースがほとんどです。そのため、中古市場や並行輸入店での購入を検討する方も増えています。

ピコタンとピコタンロックの違いとは

ピコタンロックは、ピコタンを現代のニーズに合わせた形で調整されたバッグで、いくつかの重要な違いがあります。それぞれの特徴を理解することで、自分に合ったモデルを選択できるでしょう。

デザインの違い（カデナロックの有無）

ピコタンとピコタンロックの最も分かりやすい違いは、カデナとベルトストラップの有無です。オリジナルのピコタンは、開口部にカデナやベルトが付いていないシンプルなデザインです。

一方、ピコタンロックは名前の通り「ロック」機能が追加されており、ベルトストラップをカデナで固定できる仕様となっています。

ピコタンロックの方が、よりセキュリティ面で優れているといえるでしょう。

機能性と使い勝手の比較

機能面では、ピコタンロックの方が実用性に優れています。カデナでロックすると、バッグの中身が見えにくくなるためです。電車や人混みでも安心して持ち歩けます。

一方、ピコタンは開口部が常に開いた状態のため、荷物の出し入れは素早くできますが、プライバシーやセキュリティの面では劣るといえるでしょう。ただし、カジュアルなシーンではピコタンの気軽さが好まれることもあります。

なお、収納力については、サイズ展開・内側のポケットの配置のどちらも共通しており、大きな違いはありません。

価格差と人気度の違い

定価は、ピコタンロックの方が高く設定されています。カデナとクロシェット、ベルトストラップが追加されている分、価格差が生じているのです。

中古市場での人気度は、圧倒的にピコタンロックの方が高い傾向にあります。買取価格もピコタンロックの方が高く、資産価値としても優れているといえるでしょう。

• おたからや査定員のコメント

【2025年最新】ピコタンロックのサイズ別の定価や特徴を紹介

エルメスの公式サイトでは定価が公開されていませんが、中古市場や並行輸入店の情報から、おおよその価格帯を把握できます。ここでは、ピコタンロック18・22・26の3つのサイズのそれぞれの特徴と、参考価格をご紹介します。

ピコタンロック18（PM）

ピコタンロック18は、最も小さいサイズとして人気があります。約横幅18cm、高さ18cm、マチ13.5cmのコンパクトなサイズ感で、必要最小限の荷物を入れるのに最適です。

定価は約50万円台前半とされており、エルメスのバッグの中では比較的手に届きやすい価格帯といえるでしょう。スマートフォン、財布、キーケース、リップなどの小物類がきちんと収まるサイズ感です。

ミニバッグがトレンドの現在において特に人気が高く、カジュアルからフォーマルまで幅広いシーンで活躍します。軽量で持ち運びやすいため、セカンドバッグとしても重宝されています。

ピコタンロック22（MM）

ピコタンロック22は、約横幅22cm、高さ21cm、マチ17cmの中間サイズです。日本ではMMが特に人気が高いサイズで、デイリーユースに最適な大きさといえるでしょう。

定価は約50万円台後半からとされています。長財布やポーチ、ペットボトルなども余裕を持って収納でき、実用性の高さが魅力です。A5サイズの手帳やタブレットも収納可能で、ビジネスシーンでも活躍します。

男女問わず使いやすいサイズ感で、初めてピコタンロックを購入する方にもおすすめです。バランスの取れたサイズ感は、様々なコーディネートにも合わせやすいでしょう。

ピコタンロック26（GM）

ピコタンロック26は、横幅26cm、高さ27cm、マチ20cmの最も大きいサイズです。収納力を重視する方や、荷物が多い方に適しています。

定価は約60万円台から70万円台とされており、サイズが大きい分、価格も高めの設定です。A4サイズの書類やノートパソコンも収納でき、ビジネスバッグとしても十分な容量があります。

男性からの人気も高く、メンズバッグとして選ばれることも多いサイズです。旅行時のサブバッグとしても便利で、機内への持ち込み用バッグとしても活用できるでしょう。

ピコタンロックに使用されている主な素材とは

ピコタンロックは様々な素材で展開されており、素材によって質感やお手入れ方法が異なります。代表的な素材の特徴を詳しく解説します。

トリヨン（トリヨンクレマンス、トリヨンモーリス）

トリヨンクレマンスは、雄の仔牛の革を使用した柔らかい素材です。しっとりとした手触りと、使い込むほどに味わいが増す経年変化が魅力的な素材といえるでしょう。

傷が付きにくいうえに、たとえ付いても目立ちにくいため、デイリーユースに適しています。型崩れしにくい適度な硬さも持ち合わせており、ピコタンロックの台形フォルムを美しく保ちます。

一方、トリヨンモーリスは、トリヨンクレマンスよりもさらに柔らかく、マットな質感が特徴です。高級感がありながら、カジュアルな雰囲気も併せ持つ素材として人気があります。

トゴ

トゴは、雄の仔牛革を使用した、エルメスの定番素材の1つです。程よい硬さがあり、型崩れしにくいことから、バッグの素材として最適といえるでしょう。

表面には細かい型押しが施されており、傷が目立ちにくいのが特徴です。トリヨンクレマンスと比較すると、やや硬めでマットな質感でしょう。発色が美しく、カラーバリエーションも豊富に展開されています。

お手入れが比較的簡単で、エルメス初心者の方にもおすすめの素材です。

エプソン

エプソンは、雄牛の革に細かい型押し加工を施した素材です。硬めの質感で、型崩れに強く、構築的なフォルムを保ちやすいという特徴があります。

表面に光沢があり、エレガントな印象を与える素材として人気です。水や汚れに強く、お手入れがしやすいことから、実用性を重視する方に選ばれています。発色が鮮やかなため、明るいカラーでも美しく映えるでしょう。

エキゾチックレザー（クロコダイルなど）

クロコダイルをはじめとするエキゾチックレザーは、ピコタンロックの最高級ラインです。希少性が高く、価格も通常レザーの数倍に設定されています。

クロコダイルの場合、ニロティカス、ポロサス、アリゲーターなど、使用される爬虫類の種類によって質感や価格が変わります。

リザードやオーストリッチなども展開されており、それぞれ独特の質感と高級感を持っています。特別な日のための一生物のバッグとして、投資価値も高い素材といえるでしょう。

ピコタンロックの人気色（カラー）を紹介

ピコタンロックは、豊富なカラーバリエーションが魅力です。定番カラーから限定色まで、人気の高い色をご紹介します。

エトゥープ

エトゥープは、グレージュとも表現される絶妙なニュアンスカラーです。グレーとベージュの中間色で、コーディネートに合わせやすい万能カラーといえるでしょう。

エルメスの定番色として不動の人気を誇り、中古市場でも高値で取引されています。上品で洗練された印象を与えるため、ビジネスシーンでも活躍します。

季節を問わず使える色味で、初めてのピコタンロックとしても最適です。トレンドに左右されない普遍的な美しさがあり、長く愛用できるカラーでしょう。

ゴールド

ゴールドは、キャメルに近い温かみのあるブラウン系のカラーです。エルメスを代表する定番色の1つで、ブランドのアイコニックなカラーとして知られています。

高級感がありながら、カジュアルにも使いやすい絶妙な色味が魅力です。どんな素材でも美しく映え、特にトゴやトリヨンクレマンスとの相性が抜群でしょう。

経年変化も楽しめる色で、使い込むほどに深みが増していきます。男女問わず人気が高く、ユニセックスで使えるカラーとしても評価されています。

ノワール

ノワールは、エルメスの定番中の定番ともいえるブラックカラーです。フォーマルからカジュアルまで、あらゆるシーンで活躍する汎用性の高さが魅力でしょう。

ビジネスシーンも使いやすく、きちんと感のあるスタイリングに最適です。汚れが目立ちにくく、お手入れもしやすいため、デイリーユースにも適しています。

どんな素材でも高級感が際立ち、エルメスらしい品格を演出できます。流行に左右されない永遠の定番色として、1つは持っておきたいカラーでしょう。

エタン

エタンは、ダークグレーに近い深みのある色合いです。ブラックよりも柔らかく、グレーよりも落ち着いた印象を与える絶妙なカラーといえるでしょう。

近年人気が高まっているカラーで、都会的で洗練された雰囲気があります。ビジネスカジュアルにも合わせやすく、オンオフ問わず活躍します。

ノワールに次ぐ人気の暗色系として、男性からの支持も厚いカラーです。モダンでスタイリッシュな印象を演出できるため、トレンドに敏感な方にもおすすめです

クレ

クレは、オフホワイトに近い優しいベージュカラーです。清潔感があり、女性らしい柔らかな印象を与える色として人気があります。

春夏シーズンに特に映える明るいカラーで、爽やかなコーディネートに最適です。淡い色ながら、エルメスの上質なレザーによって安っぽく見えることはありません。

汚れが目立ちやすいというデメリットはありますが、その分大切に扱う気持ちが生まれ、愛着も深まります。フェミニンなスタイルを好む方に特におすすめのカラーです。

ローズサクラ

ローズサクラは、日本の桜を思わせる淡いピンクカラーです。2016年に日本限定色として登場し、瞬く間に人気カラーとなりました。

上品で優しい色合いは、幅広い年代の女性から支持されています。限定色ということもあり、中古市場では定価以上で取引されることも珍しくありません。

春らしい華やかさがありながら、派手すぎない絶妙な色味が魅力です。特別感のあるカラーとして、コレクターからも注目されています。

ルージュカザック

ルージュカザックは、深みのある赤色です。エルメスレッドとも呼ばれる伝統的なカラーで、ブランドを象徴する色の1つといえるでしょう。

存在感がありながら、上品さを失わない絶妙な赤色は、コーディネートのアクセントとして活躍します。パーティーシーンなど、華やかな場面でも映える色です。

クリスマスシーズンには特に人気が高まり、ギフトとしても選ばれることが多いカラーでしょう。情熱的でありながらエレガントな印象を与える、エルメスならではの赤色です。

バンブー

バンブーは、竹をイメージした明るいグリーンカラーです。フレッシュで爽やかな印象を与える色として、春夏シーズンに特に人気があります。

個性的なカラーながら、ナチュラルな雰囲気もあり、カジュアルスタイルにもマッチします。コーディネートの差し色として活躍するでしょう。

限定生産されることが多いため、希少性が高く、コレクターズアイテムとしての価値もあります。他の人と差をつけたい方におすすめの個性的なカラーです。

メンズ・レディース別のピコタンロックの選び方

ピコタンロックは男女問わず人気のバッグですが、性別によって選び方のポイントが異なります。それぞれに適したサイズやカラーの選び方をご紹介します。

メンズ向けの選び方

男性がピコタンロックを選ぶ際は、サイズ感を重視することが大切です。一般的にはピコタンロック22（MM）かピコタンロック26（GM）がおすすめです。体格や用途に合わせて選ぶとよいでしょう。

カラーは、ノワール、エタン、ゴールドなどの落ち着いた色味が人気です。ビジネスシーンでも使いやすく、スーツスタイルにも違和感なく合わせられます。素材は、型崩れしにくいトゴやエプソンが実用的でしょう。

持ち方は手持ちスタイルが基本となりますが、GMサイズであれば腕に掛けることも可能です。カジュアルからビジネスまで幅広く使える、万能なバッグとして活用できるでしょう。

レディース向けの選び方

女性の場合、ライフスタイルに合わせたサイズ選びが重要です。ピコタンロック18（PM）は可愛らしい印象で、パーティーシーンにも最適です。ピコタンロック22（MM）はデイリーユースに便利なサイズといえるでしょう。

定番のエトゥープやゴールドはもちろん、ローズサクラやクレなどもコーディネートに合わせやすいでしょう。季節や気分に合わせて、複数のカラーを揃えるのもおすすめです。

素材は、柔らかいトリヨンクレマンスが女性らしさを演出します。エキゾチックレザーで特別感を出すのも良いでしょう。アクセサリー感覚で持てるPMサイズは、セカンドバッグとしても重宝します。

ピコタンロック購入時の注意点

ピコタンロックを購入する際は、正規店と並行輸入品それぞれのメリット・デメリットを理解しておくことが大切です。購入方法による違いを詳しく解説します。

正規店での購入方法

エルメスの正規店（ブティック）での購入は、最も確実で安心な方法です。ただし、現在は在庫が非常に少なく、店頭に並ぶことは稀な状況です。

購入には顧客との信頼関係が重要で、定期的な来店や他商品の購入履歴があると有利でしょう。希望のサイズやカラーを伝えておき、入荷時に連絡をもらえる関係性を築くことが大切です。

定価での購入が可能で、アフターサービスも充実しています。正規の保証書や付属品も完備されており、将来的な売却時にも有利になるでしょう。

ピコタンロック並行輸入品の価格相場

ピコタンロックの並行輸入品は、海外の正規店で購入されたものを輸入販売している商品です。国内定価よりも高額になることが多く、人気のサイズやカラーは特にプレミア価格となっています。

相場は定価の1.5倍から2倍程度で、希少なモデルはさらに高額になることもあります。購入時は、信頼できる並行輸入店を選ぶことが重要で、偽物のリスクを避けるためにも、実績のある店舗を利用しましょう。

並行輸入品を選択する1番のメリットは、在庫があればすぐに購入できることです。デメリットは価格が高いこと。正規店でのアフターサービスを受ける際に優先順位が低くなったり、購入証明が必要になる場合があることでしょう。

まとめ

エルメスのピコタンロックは、実用性とデザイン性を兼ね備えた魅力的なバッグです。サイズはPM、MM、GMの3展開で、それぞれ50万円台から70万円台が定価となっています。ただし、価格は素材によって大きく変動し、エキゾチックレザーは300万円を超えることもあるでしょう。

カラーバリエーションも豊富で、定番のエトゥープやノワールから、限定色のローズサクラまで幅広く展開されています。男女問わず使えるデザインで、サイズや色選びによって自分らしい一品を見つけることができます。

正規店での入手は困難ですが、エルメスの入門バッグとして、また一生物の投資として、検討する価値は十分にあるといえるでしょう。

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「おたからや」での「エルメス」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「エルメス」の参考買取価格の一部をご紹介します。

画像	モデル	参考買取価格
	エルメス ピコタンロックPM オーストリッチ D刻印	786,000円
	エルメス ピコタンロックPM トリヨンクレマンス×アリゲーター Z刻印	726,000円
	エルメス ピコタンロックPMカーゴ スイフト Z刻印	709,000円
	エルメス ピコタンロックPM トリヨンクレマンス B刻印	682,000円
	エルメス ピコタンロックPM トリヨンクレマンス Z刻印	650,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので、詳細はお問い合わせください。

エルメスは世界最高峰のラグジュアリーブランドとして、幅広い年齢層から支持されています。特にバーキン、ケリー、ピコタンなどのクロコダイル素材のレザーのバッグは中古市場でも非常に高い人気を誇ります。

エルメスは、年代を問わず愛され続ける定番ブランドです。使用感があるアイテムでも、しっかりと査定いたします。

「おたからや」では、エルメスのバーキンやケリー、ピコタンなど人気のバッグをはじめ、財布、スカーフ、アクセサリー、時計まで幅広く査定を行っております。上質な素材や職人技による完成度、さらに保存状態や流通背景まで丁寧に見極め、適正な価格をご提示いたします。ご不要になったエルメス製品も、新たな価値へとつなげられるよう、誠意をもって対応いたします。まずはお気軽にご相談ください。

• おたからや査定員のコメント

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エルメスのアイテムは、モデルや状態、希少性によって買取価格が大きく変動します。特に人気の高いバーキン、ケリー、ピコタンロックなどは、良好な状態であれば高価買取が期待できます。

「おたからや」では、店頭買取はもちろん、出張買取やオンライン査定にも対応しており、全国1,540店舗以上のネットワークと世界51カ国との取引実績に基づき、最新の需要と為替変動を加味した上で、エルメスの製品を査定します。

ご不要になったエルメスのバッグや財布、アクセサリーがございましたら、まずはお気軽にご相談ください。専門の査定員が、一つひとつ丁寧に査定させていただきます。

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