長い歴史を持つシャネルは、復刻やモデルチェンジを繰り返しながら、次々に話題作を生み出してきたラグジュアリーブランドです。
シャネルは、今日までに多くのトレンドバッグを輩出しており、その数は40種類以上にのぼります。
シャネルは近年、その価値がより一層高まっていることから、注目している方も多いのではないでしょうか。
この記事では、買取査定の専門家の視点から、シャネルのバッグの魅力と人気の理由、各ラインの買取相場や希少性について詳しく解説していきます。
シャネルのバッグの市場価値が知りたいという方や、持っているアイテムの相場を知りたいという方は、ぜひ参考にしてみてください。
Contents
シャネルのバッグの魅力と人気の理由
シャネルのバッグが人気であり続けているのには、以下の3つの理由と投資価値にあります。
シャネル(CHANEL)に人気がある3つの理由
- 革新的なデザイン
- 女性の自立を後押しするコンセプト
- デザイナー「ココ・シャネル」の魅力
創始者であるココ・シャネルがブランドを立ち上げたのは、1900年代の始めです。
この頃は、女性の社会進出がほとんど進んでおらず、「女性はこうあるべき」「男性のような振る舞いはするべきではない」という価値観が一般的でした。
そんな中、ココ・シャネルはその才能と美しさを武器に、自らの力でブランドを立ち上げます。
「古い価値観にとらわれない、自由で自立した女性」をポリシーに、動きやすく機能性に優れた、革新的なアイテムを次々に生み出しました。
そのファッショナブルで美しいデザインは、現代においても女性たちの心を惹きつけ続けています。
投資価値としてのシャネルのバッグ
シャネルのバッグは年々価値が高まっており、中古市場でもその人気は衰えることがありません。
2023年には、複数回の価格改定が実施され、市場全体でその影響が現れています。
例えば、新品が高騰すると、比例して中古品の需要が高まる傾向があります。
ヴィンテージアイテムがトレンドとなっていることもあり、古いシャネルのバッグを高値で購入する人も増えてきているのです。
新品の定価が上昇したのは、昨今のコスト上昇や為替の影響も考えられます。
今後も、シャネルのバッグの市場価値は高まっていくことが予想されるため、投資価値のある商材としても注目されているのです。
- おたからや査定員のコメント
シャネルのバッグが長年愛される理由は、「革新的なデザイン」「女性の自立を象徴するコンセプト」「投資価値」にあります。
ココ・シャネルが提案したシンプルでエレガントなデザインは、動きやすさと実用性を備え、時代を超えて多くの女性を魅了してきました。
さらに、2023年には、複数回にわたる価格改定で新品の価格が注目された影響から、中古市場でも人気が拡大しました。シャネルのバッグは、ファッション性だけでなく資産価値としても注目されるアイテムです。
おたからやでは、シャネルのバッグの参考買取価格をご覧いただけます。気になる方は、ぜひご確認ください。
シャネルの歴史とバッグの進化
シャネルは、100年以上の長い歴史を持つ老舗のラグジュアリーブランドです。
シャネルの歴史を語る上で、以下の3つの話題が欠かせません。
- シャネルの始まり
- ココ・シャネルの革新
- マトラッセのストーリー
ここからは、シャネルの歴史と革新的なバッグのストーリーについて、詳しく見ていきましょう。
シャネルの始まり
シャネルのブランドを立ち上げたガブリエル・ボヌール・シャネル(通称ココ・シャネル)は、孤児院や修道院で育ち、洋裁の技術を身に付けます。
踊り子を目指し働いている中で、その美貌と器量からキャバレーの人気者となり、ミドルネームの「ココ」と呼ばれるようになりました。
キャバレー時代に出会った実業家からの支援を受け、20世紀の初めに「シャネル・モード」という帽子屋を開業します。
その後、パリのカンボン通りにクチュールハウスを設立し、これが「シャネル」ブランドの前身となり、後に現在の「シャネル」として発展しました。
ココ・シャネルの革新
1900年代初頭、当時の女性の服装はレースや刺繍、コルセットといった派手で華やかなデザインが主流でした。
しかし、シャネルは、これまでの女性ファッションの常識を覆す、シックで機能性に優れたデザインの洋服を次々と発表します。
動きやすくシンプルでかつ女性らしいという、エレガントな服装を提案したのです。
シャネルのデザインしたアイテムは、「窮屈なコルセットからの開放」と呼ばれ、文化的側面からも高く評価されました。
マトラッセのストーリー
シャネルのバッグにおいて、特に有名で人気の高いモデルが「マトラッセ」です。
マトラッセは、ココ・シャネルがデザインした「マトラッセ2.55」が元になっています。
20世紀当時の女性用バッグといえば、ハンドバッグやクラッチバッグなど、手提げ形式のものが主流でした。
両手が自由に使えないことに不便さを感じたココ・シャネルは、世界で初めての女性用ショルダーバッグとして、マトラッセ2.55をデザインしたのです。
このバッグは、「肩掛けバッグは男性のもの」「チェーンは男性のデザイン」といった固定概念を覆したことで話題となり、たちまち女性たちを虜にしました。
- おたからや査定員のコメント
シャネルのバッグは、そのストーリーとともにデザインの美しさや機能性、さらに投資価値を高く評価されています。
おたからやでは、特に人気の高いヴィンテージのマトラッセを、高額査定で積極的に買取しております。
気になる方は、ぜひおたからやにお気軽にご相談ください。
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【41種類】シャネルのバッグのライン一覧
ここからは、シャネルのバッグにおける41種類のラインについて、詳しく解説していきます。
人気度や希少性、買取相場についても紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
マトラッセ
「マトラッセ」は、1929年に登場したシャネルを代表する定番ラインで、非常に人気の高いモデルです。
マトラッセというフランス語には、「キルティング(詰め物)」という意味が込められています。
斜めの格子状にキルティングが施されており、日本の「ふくれ織り」のような立体感が魅力です。
マトラッセには、洗練された印象を与えるメタルチェーンと、フロントロックのココマークが施されています。
マトラッセ11.12
「マトラッセ11.12」は、通称「マトラッセクラシックバッグ」と呼ばれているモデルです。
ココ・シャネルがデザインした「マトラッセ2.55」をベースに、ブランドを引き継いだデザイナーのカール・ラガーフェルドがリメイクしたことで話題になりました。
現在は「マトラッセ=マトラッセ11.12」と認識されるほどの定番となり、非常に高い人気を誇っています。
マトラッセ11.12は、ラグジュアリーな雰囲気はそのままに、職人の技をスタイリッシュに取り入れているのが魅力です。
アイコニックなダブルCマークの留め具を取り入れており、チェーンの長さが調整できるという特徴があります。
マトラッセ2.55
1955年2月に登場した「マトラッセ2.55」は、ココ・シャネルがデザインしたモデルです。
先述したマトラッセ11.12の元になったモデルであり、デザインした年月が名前の由来になっています。
2.55の金具部分はココマークではなく、シンプルなスクエア型の留め具です。
ショルダー部分には堅牢性の高いチェーンを採用し、デザイン性と実用性の両方を意識して作られています。
20世紀における固定概念を覆し、世界初の女性用ショルダーバッグとして登場したのが、この2.55です。
また、2.55はラブレター入れとペン入れが付いていることでも有名で、ロマンティックなバッグとしても話題になりました。
アイコン
2003年に登場した「アイコン」は、バッグの表面に様々なモチーフがプリント、または型押しでデザインされているユニークなバッグです。
ココマーク、No.5、カメリアなど、ブランドを象徴するアイコニックなアイテムがデザインされているため、愛好家にはたまらないデザインでしょう。
2007年にはデザインを一新してよりポップな雰囲気になり、若い世代からも人気を集めました。
しかし、現在は廃盤のため、中古市場でもあまり出回っていません。
レア度が高いため、場合によっては高額買取される可能性もあります。
アイスキューブ
「アイスキューブ」は、2008年に登場したメタリックなデザインのバッグです。
PVC素材のキラキラとした質感で、氷の結晶(アイスキューブ)を表現しており、ミラーのような反射がゴージャスな印象を与えます。
アイスキューブは、バッグだけでなく財布も人気が高いモデルです。
アンリミテッド
「アンリミテッド」は、2009年に発表されたポリエステル素材のバッグです。
「CHANEL」「COCO」「COMBON」などの英字がプリントされており、全面シルバーでデザイン性が高い特徴があります。
スポーティーでカジュアルな印象で、日常使いもしやすく、丈夫で軽いのが魅力です。
状態で大きく価格が変わりやすいので、買取査定に出そうと検討している方はお早めに査定へ出すことをおすすめします。
ウィンドウズ
「ウィンドウズ」は、カジュアルなモノトーンのキャンバストートバッグです。
窓の外から人々の生活を覗いているような、粋で斬新なデザインが話題になりました。
ラフな雰囲気がありつつも、どこか高級感の漂う絶妙なテイストは、デザイナーの遊び心がうかがえます。
コットンキャンバスの他には、ビニール×チェーンハンドルのタイプも人気です。
ウルトラステッチ
「ウルトラステッチ」は、マトラッセのようなダイヤ柄のパターンに、極太の目立つステッチを採用しているのが特徴です。
ステッチを主役にすることで存在感を演出し、より豪華な雰囲気に仕上げています。
後述する「ワイルドステッチ」よりもさらに太い糸を使っているため、生地よりもステッチ糸の方が飛び出して見える個性的なデザインです。
ラグジュアリーすぎず使える、程よい上品さから、当時はコアな層から注目を集めました。
エッセンシャル
「エッセンシャル」は、ラグジュアリーな雰囲気が多いシャネルのバッグの中でも、比較的カジュアルなデザインのトートバッグです。
シャネルのパリ本店において、ショッパーとして使われていた紙袋がデザインの元になっています。
耐久性に優れたカーフレザーを採用しており、大きく書かれたCHANELのロゴと「31,RUE CAMBON」の文字が特徴的です。
装飾のない至ってシンプルなデザインなので、モード感のあるクールな印象に仕上がっています。
対照的に、バッグの裏地にはポップなイラストがプリントされており、デザイナーの遊び心を感じさせる小粋なデザインとなっています。
ガールシャネル
2015年に登場した「ガールシャネル」は、洋服のデザインをそのままバッグに取り入れた斬新なアイテムです。
レディースライン定番のジャケットデザインを、バッグのフラップに大胆にあしらっています。
ボタンやポケットなど、細部のディテールを忠実に再現しており、ラムやキルティング、ツイードなど様々な素材で作られているのが特徴です。
個性的なデザインはもちろん、バッグとしての機能性にも優れていることから、大変人気が高いラインになります。
ガブリエル ドゥ シャネル
「ガブリエル ドゥ シャネル」は、2017年に発表された比較的新しいモデルです。
ココシャネルが手掛けた「マトラッセ2.55」をベースに、現代の自由で活動的な女性をターゲットに、カール・ラガーフェルドがリメイクしました。
この「ガブリエル ドゥ シャネル」という名称は、創始者であるココ・シャネルの本名です。
ガブリエル ドゥ シャネルのボディには、しなやかなレザーを採用したキルティングが使われており、ボトム部分には堅牢性の高いレザーを採用しています。
さらに、ストラップは肩掛け、斜め掛け、ハンドバッグといった3パターンの長さに調整できることから、デザイン性と実用性の双方に優れているのが魅力です。
カメリア
「カメリア」は、シャネルのブランドを象徴する「椿」をモチーフにしたバッグです。
カメリアは、ココ・シャネルが特別な想いを込めている花で、ジュエリーやコサージュなど様々なアイテムに使われています。
カメリアラインのバッグは、デザインもさまざまで、一輪の花を大胆にあしらったものや、大小のカメリアを花畑のように散りばめたデザインなども人気です。
カンボン
シャネルの定番バッグの1つである「カンボン」は、ブランドの象徴であるココマークを正面左側にあしらった、個性的なデザインのハンドバッグです。
シャネルのブランド発祥の地、フランスの「カンボン通り」にちなんで名付けられています。
マトラッセと同様のキルティング生地を採用しており、2004年に登場して以来人気シリーズとして長く愛されているラインです。
コココクーン
2009年に登場した「コココクーン」は、コクーン(繭)をモチーフにした可愛らしいデザインのハンドバッグです。
柔らかな質感と可愛らしいもこもこしたデザイン、ナイロン地の軽やかな使い心地で人気になりました。
ナイロン地のアイテムが主流のため、レザーアイテムよりは買取価格が抑えめな傾向です。
ココハンドル
「ココハンドル」は、2015年に登場した新しいモデルで、マトラッセに並ぶシャネルの新定番です。
公式名称は「トップハンドルフラップバッグ」であるものの、愛好家の間では通称「ココハンドル」と呼ばれており、現在は通称のほうが有名になっています。
斜め掛けチェーンの他にハンドバッグのような持ち手が付いており、丸みのあるフォルムが特徴的です。
キャビアスキンを使っている定番カラーのものが多く、高い堅牢性で長持ちすることから、非常に人気が高いラインです。
ココボタン
「ココボタン」は、ボタンのような丸い金具に、小さなココマークが施されているアイテムです。
ほとんど装飾のない非常にミニマルなデザインが多く、素材本来の持ち味が楽しめる特徴があります。
主張しすぎず程よい上品さで使い勝手がよく、幅広い層から支持されているラインです。
中古市場においては、財布やポーチなどの小物が多く流通しており、バッグは少ない傾向があります。
コスモスライン
「コスモスライン」は、ファンデーションのケースをモチーフにした、個性的な形のラインです。
パテントレザーのエナメル素材を採用することで、プラスチックケースの光沢感を再現しています。
また、マトラッセのような斜めのキルティングが施されており、留め具のココマークは他のラインよりもやや大きいのが特徴です。
シンプルながらも主張のあるデザインで、使い勝手の良さから需要が高い傾向があります。
中古の流通が少ないため、買取査定に持ち込めば高額買取も期待できるでしょう。
シャネル19
「シャネル19(ディズヌフ)」は、シルバー、ゴールド、ルテニウムの3種の金属を使った、おしゃれなチェーンのハンドバッグです。
チェーンを模した独特なココマークがフラップ中央にデザインされています。
柔らかなレザーを採用した大きめのキルティングが施されており、パーティーシーンなどに活用できるゴージャスな雰囲気です。
このシャネル19は、「2.55」のオマージュとして、カール・ラガーフェルドとヴィルジニー・ヴィアールが共同でデザインしたモデルです。
「19」という数字は、2019年登場のコレクションであることや、ココ・シャネルの誕生日、そしてシャネルの恋人の享年にちなんでいるといわれています。
シャネル19は、通常サイズとラージ、マキシの3種類が定番です。
定番のモデルはスクエア型で、中には丸形のころんとした形のバッグも存在します。
シャネル22
「シャネル22」は、巾着のように間口が絞れる、キルティング生地のハンドバッグです。
正面には「CHANEL」の金文字ロゴがあしらわれています。
シャネルの人気フレグランス「No.22」が誕生100周年を迎える、2022年に登場しました。
カール・ラガーフェルドの後任女性デザイナー、ヴィルジニー・ヴィアールがデザインしたラインで、これまでのコレクションよりも親しみやすく使いやすい魅力があります。
定番のハンドバッグの他にリュックのタイプもあり、カジュアルな服装にも合わせやすいのが特徴です。
買取価格は、デザインやサイズ、カラーによって変動します。
シャネルリボン
「シャネルリボン」は、リボンをモチーフにした個性的なショルダーバッグです。
中央部分にはシャネルを象徴するキルティングが施されており、留め具にはココマークではなくリボンモチーフがあしらわれています。
メタリック加工のカーフレザーを採用しており、リボンのシワを模したヴィンテージ加工と、カラフルなカラー展開が人気です。
ブランドの主張は控えめである一方、大胆なデザインとかわいらしさで注目されています。
需要が高いのにも関わらず、流通量が少ない希少モデルなので、持っている方は高額買取が期待できるでしょう。
スポーツライン
「スポーツライン」は、スポーツクラブやヨガなど、ボディメイクがトレンドとなった2000年に登場したモデルです。
ラグジュアリーなテイストから一変し、コットンやナイロンなど日常使いしやすい素材をメインにしており、当時話題になりました。
シャネルのロゴが大胆にあしらわれているのが特徴で、高級感とスポーティーさの両方を演出したカジュアルなデザインが魅力です。
トート型やボストン型など、使い勝手に優れた形のバッグが多く、現在も絶大な人気を誇ります。
セントラルステーション
「セントラルステーション」は、2007年に発表された限定トートバッグです。
同年にマンハッタンのグランドセントラル駅で行われたコレクションを記念して作られており、実際の列車を模した大胆なイラストが施されています。
一見シャネルのバッグとは気付かないほど、ココマークもデザインに馴染んでいるため、そのユニークさで話題となりました。
セントラルステーションは、元々バカンスを楽しむ人向けに作られたバッグです。
PVC素材をメインに、カーフスキンやキャビアスキンなどのレザーをプラスし、丈夫な造りに仕上げています。
現在は入手困難とされており、中古買取の需要も高まってきている傾向があります。
タイムレスクラシック
「タイムレスクラシック」は、「2.55」をベースに、カール・ラガーフェルドが復刻したラインです。
「時代や流行に左右されない普遍的な美」をテーマにリメイクしており、シンプルながらもクラシカルな高級感があります。
マトラッセにデザインが似ているものの、よりフォーマルな印象で使えるのが魅力です。
タイムレスクラシックの特徴は、レザーを編み込んだチェーンストラップです。
この他にも、様々なディテールを初代2.55から受け継いでいます。
中でも、2005年に登場した「タイムレスクラシック2.55」は、復刻版として非常に高い人気を誇っているアイテムです。
チョコバー
「チョコバー」は、その名の通り、板チョコのような正四角形のパターンが特徴的なバッグです。
アイスキューブと似ているものの、チョコバーはチョコレートのようなシックなカラーがメインであり、よりシンプルかつモードな魅力を持っています。
トートバッグやボストンバッグなど様々な種類があり、品数が多いのが特徴です。
「チョコバーサーフライン」や「ジャケットモチーフ」など、派生アイテムも様々なので、相場はアイテムごとに変動します。
ドーヴィル
2012年に登場した「ドーヴィル」は、軽やかな印象の布製トートバッグで、気軽に持てるカジュアルラインのアイテムです。
1913年にオープンした、ブティックの所在地「ドーヴィル」に由来して名付けられています。
大物セレブが愛用していることで注目され、現在も高い人気を誇っているラインです。
ドーヴィルはサイズ展開やカラーバリエーションが豊富なので、買取価格はものによって異なります。
人気のあるボウリングバッグや、キャンバス地のバッグは特に高額買取が期待できます。
トラベル
「トラベル」は、1999年に登場したナイロン製のバッグで、通称「旧トラベル」と呼ばれています。
マトラッセのような斜めのキルティングを模した、シックなチェックプリントが特徴です。
リュックなど様々な種類がある一方で、カラーはブラックのみになります。
ニュートラベル
2001年に登場した「ニュートラベル」は、先述した「トラベル」の後継ラインです。
ナイロン製をナイロンジャガード製にブラッシュアップすることで、カジュアルさを払拭し、ラグジュアリーかつポップな雰囲気に仕上げています。
また、ブラック1色だった旧トラベルとは異なり、明るいカラー展開も魅力です。
チェーンショルダー・ウエストポーチなど様々なデザインが展開されており、中でもトートバッグやハンドバッグが定番の人気アイテムです。
バイアスステッチ
「バイアスステッチ」は、斜めのストライプ柄のようなステッチが特徴的なバッグです。
格子状のステッチが多いシャネルのアイテムの中では、一風変わったアイテムとして知られており、シャープかつスタイリッシュなデザインをしています。
ステッチと中央のシックなココマーク以外に目立つ装飾はなく、シンプルでクラシカルな雰囲気です。
バイシー
2002年に登場した「バイシー」は、海などのレジャーシーンで活用することを想定して作られたラインです。
表はキャンバス地、裏はナイロン地が使用されており、本店の住所が英字でランダムに全面プリントされている大胆なデザインで話題になりました。
バブルキルト
「バブルキルト」は、泡のようなぷくぷくとした柔らかなキルティングが特徴のバッグです。
手触りの良さと、ころんとしたシルエットのかわいらしさ、目を引く鮮やかなカラーなどで注目されています。
定番であるブラックのレザー製が最も人気が高いです。鮮やかなカラー展開も豊富で、個性的なファッションを楽しむ方々からも支持を受けています。
パリビアリッツ
「パリビアリッツ」は、2007年に登場したトートバッグで、現在は廃盤となっています。
キャンバス地とレザーのコンビアイテムで、ラグジュアリーな雰囲気はそのままに、気軽に使える実用性が話題となりました。
現在も、そのデザイン性と使い勝手の良さから人気が高く、一定の需要があるアイテムです。
ビコローレ
「ビコローレ」は、マトラッセのような格子柄のステッチが施されているバッグです。
キルティングではなく、レザーに2重ステッチを施している特徴があります。
ブラック、ブラウン、ベージュなどのベーシックな色合いが多く、使いやすいのも魅力です。
ブリリアント
2010年の上海コレクションで登場した「ブリリアント」は、マトラッセと同様のダイヤパターンが使われているエナメル素材のバッグです。
ゴージャスなテイストながら、シンプルなデザインなのでTPOを選ばず使えます。
シャネルのエナメルバッグの中では最も人気が高く、年代問わず愛され続けているラインです。
定番の黒だけでなく、レッド、グリーン、ピンクなどカラーバリエーションが豊富にあります。
中古市場は財布の流通がメインで、バッグは希少価値が高いため、買取価格も高くなる傾向があります。
フレンチリビエラ
「フレンチリビエラ」は、ラグジュアリーな見た目ながら、実用性にも優れているショルダーバッグです。
長方形のフラップや大きめのココマークの金具、本体と同色のレザーを織り込んだチェーンなど、シャネルのチェーンショルダーらしい特徴が散りばめられています。
マトラッセによく似ているモデルでありながら、エッジ補強で耐久性にも優れているため、普段使いできることが魅力です。
ボーイシャネル
2011-2012年の秋冬コレクションで登場した「ボーイシャネル」は、「ガールシャネル」と対になっているラインです。
かつてココ・シャネルが使っていた弾薬保管用のバッグにインスパイアされてデザインされています。
アンティーク調の留め具と、直線的な縁取りが施されており、やや角ばったマニッシュなデザインが特徴です。
ボーイシャネルには、デニム、ラムスキン、カーフスキンなど、様々な素材のアイテムが存在します。
マドモアゼル
「マドモアゼル」は、縦のラインを強調した直線的なステッチが特徴です。
定番のデザインは、ブラックのラムスキンレザーに、白いステッチを施しています。
モード調のシックなデザインに仕上がっており、主張しすぎないココマークでミニマルなテイストのため、男性の愛用者も多いラインです。
デザインもさまざまで、一部分にマトラッセのようなダイヤキルトをあしらったもの、斜めのステッチが一切なく、縦の直線ステッチのみのものなどがあります。
メイクアップ
「メイクアップ」は、エナメル素材にココマークをあしらったシンプルなデザインのバッグです。
ファンデーションやチークなど、メイクアップラインのパッケージにインスパイアされており、型押しやステッチのないつるんとしたフォルムをしています。
ブラックのほか、ホワイトやピンクなどのカラーバリエーションがあるのが特徴です。
ラグジュアリー
2006年に登場した「ラグジュアリー」は、中央に大きくココマークをあしらった大胆なデザインが魅力的なラインです。
持ち手だけでなく、本体までチェーンの装飾が施されており、高級感のある豪華な雰囲気を演出しています。
販売当時から絶えず人気で、愛用者が多いため需要も高い傾向があります。
ワイルドステッチ
「ワイルドステッチ」は、太めのステッチが特徴的なラインです。
ブラックのレザーに白系のステッチが施されているなど、レザーの色とコントラストカラーになっていることから強いインパクトがあります。
ダイヤ柄や格子柄など、ステッチにもいくつかバリエーションがあり、定番のマトラッセよりもカジュアルな印象です。
先述した「ウルトラステッチ」はもっと太いステッチで、個性的な雰囲気があります。
ショルダー、トート、ハンドバッグなど、様々な種類のバッグが展開されているため、中古相場にも幅があります。
Vステッチ
「Vステッチ」は、アイテム全体に緩やかなV字のステッチを施したラインです。
マトラッセよりもユニセックスでモダンな雰囲気を醸し出しており、落ち着いたデザインのためフォーマルシーンにも合わせやすい特徴があります。
Vステッチのデザイン自体は古くからあったものの、近年では「シェブロン」という新しいラインとしてリメイクされ、注目されているアイテムです。
シェブロンは、柔らかなレザーを採用しているのが特徴で、傷がつきやすい分、しっとりとした肌触りが楽しめます。
1804復刻トート
「1804復刻トート」は、1994年からたったの2年間で廃盤となった「1804」というモデルを復刻させたもので、ファンの強い要望により実現しました。
フロント部分には大胆なココマークがあしらわれており、マトラッセのようなダイヤ型のキルティングが全面に施されています。
エレガントかつ機能性にも優れている、使い勝手の良さが魅力です。
- おたからや査定員のコメント
シャネルのバッグは多彩なラインアップを誇り、それぞれが独自の魅力とデザイン性を備えています。
定番の「マトラッセ」や斬新な「ボーイシャネル」、エレガントな「ココハンドル」など、時代やトレンドを超えて愛されるシリーズが多数存在します。
また、限定モデルやヴィンテージアイテムは市場価値が高く、特に「シャネル22」や「ドーヴィル」などの廃盤ラインは希少性が高いため、高額買取が可能です。
お手持ちのバッグの査定額などが気になる方は、経験豊富な査定士が在籍しているおたからやにお気軽にご相談ください。
シャネルのバッグの基礎知識
ここからは、シャネルのバッグの基礎知識を紹介していきます。
- 素材の特徴と経年変化
- 正規品とコピー品の見分け方
取り扱い時や購入時の注意点について詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてください。
素材の特徴と経年変化
シャネルのバッグに使われている、主な素材の特徴は以下の通りです。
1.キャビアスキン(牛革)
- 特徴
- 牛革に特殊な型押し加工を施したもの
- 非常に硬く丈夫でキズが付きにくい
- 経年変化
- 基本的にはほとんど劣化なし
- 使用状況や保管状況によっては色褪せ、摩擦によるスレ、ヘタリなどが出る
2.ラムスキン・カーフスキン
- 特徴
- 生後1年未満の仔羊(カーフスキンは子牛)の革をなめしたもの
- しなやかで柔らかな質感
- 経年変化
- キズ
- 型崩れ
- チェーン跡等
3.パテントレザー(エナメル)
- 特徴
- ウレタン樹脂などでコーティングしたもの
- 光沢感があり豪華な印象
- 耐水性・耐久性に優れている
- 経年変化
- 加水分解(ベタつき)
- 色移り
4.テキスタイル(織物)
- 特徴
- ツイード、キャンバス、デニム、ナイロンなど
- 比較的安価で丈夫
- 経年変化
- 色褪せ
- 汚れ
5.PVC(ポリ塩化ビニル)
- 特徴
- 汚れにくい
- 涼しげな透明感がある
- 経年変化
- 加水分解(ベタつき)
- 色移り
長く愛用したい方や資産価値を高めたい方には、レザーとしての価値が高く、キズも付きにくい「キャビアスキン」がおすすめです。
反対に、エナメル素材やPVC素材のものは経年変化が早く、商品価値を損なう顕著な劣化が出てしまうこともあります。
また、ラムスキンやカーフスキンは価値が高いものの、保管時や取り扱い時は注意が必要です。
正規品とコピーの見分け方
シャネルのバッグにおけるコピー品は、近年どんどん精巧になってきています。
「実際に手に取るまでは本物とほとんど変わらない」というクオリティのものも多いので、購入時は十分注意しましょう。
正規品とコピー品を見分けるには、様々な観点から複合的に判断する必要があります。
一般的に、買取査定などでチェックされているのは以下の6つの項目です。
1.シリアルシール
- 7~9桁の番号がドットで印字されているか
- ギャランティカードと数字が一致しているか
- ブラックライトに反応するか(2003年以降) 等
※アイテム・年代によっては付属なし
2.ギャランティカー
- シリアルシールと数字が一致しているか
- 誤字脱字や印字の粗はないか
- 右上の丸にココマークの透かしはあるか(一部対象外)
- ブラックライトで光る文章があるか(一部対象外) 等
※アイテム・年代によっては付属なし
3.ブティックシール
- 「販売日(○○○○.△.□□)+アルファベット2桁」が記載されているか
- シリアルシールの製造年と販売日が不自然でないか等
※国内正規品のみ
4.金具
- 留め具はマイナスネジか(一部トルクスネジ有)
- ファスナーはEP社製か
- ロゴの文字やメッキの塗りに違和感はないか
5.ロゴ
- C:切り口が斜め、つなげると正円になるか
- H:横線を基準にしたとき、縦線の上は短く下は長くなるか
- A:頂点が平らになっているか、空白部分は三角形か
- E:それぞれ異なる長さになっているか
6.チェーンの縫い目
- チェーンの内側にレザーが織り込まれているか