
※下記の画像は全てイメージです
コンクパールとは、ピンクガイという巻貝から希少な確率で産出される天然真珠です。流通量が極めて少なく、本物かどうかの判定や価値の判定が難しい一面もあります。
「コンクパールを買いたい」「売却時の相場がわからない」といった不安をお持ちの方には、ぜひこの記事を読んでください。競合では触れられにくいブランドごとの価格や、査定員の視点まで丁寧に補足しています。
本記事では、成り立ち・相場・鑑定基準・宝石言葉・お手入れ法など、コンクパールに関する全体像を解説します。この記事を読むことで、購入・売却の判断精度が高まり、あなたにとって最適なコンクパール選びに近づけるはずです。ご一緒に確認していきましょう。

Contents
コンクパールとは?希少な天然真珠の特徴と成り立ち

コンクパールは、自然の中でしか形成されず、養殖がほぼ不可能なために、希少価値の高い宝石とされています。
ここでは、母貝の特徴や他の真珠との違いに加え、希少性や高額になる理由について詳しく解説していきます。
※あくまでも文化的・伝統的な解釈であり、科学的な根拠はありません。
コンクパールの基本情報と母貝(ピンクガイ)の特徴
コンクパールは、巻貝の内部で自然に形成される、非常に珍しい天然真珠です。真珠層を持たず、陶器のような艶と独特な炎の模様を持つことで知られる宝石です。採取確率はおよそ1万個に1個とされています。
ここでは、コンクパールの基本情報と、母貝であるピンクガイの特徴について詳しく解説していきます。
基本情報
コンクパールは、核を持たない天然の非真珠層真珠で、偶然に形成されるのが特徴です。真珠層を持つアコヤや南洋真珠とは異なり、表面には「火炎模様」と呼ばれる独特の筋が現れます。
この模様は内部の結晶構造によって生じ、見る角度によって輝きが変化します。希少性が高く、自然のままの形と色を保っているため、人工的な加工はほとんど施されていません。
母貝(ピンクガイ)の特徴
ピンクガイはカリブ海一帯に生息する大型の巻貝で、学名は「Lobatus gigas(旧称:Strombus gigas)」です。厚い殻の外側はベージュから淡い茶色で、内側は鮮やかなピンク色を帯びています。この美しい内殻が、真珠に独特の色合いをもたらす要因となります。
アコヤや南洋真珠との違いを解説
真珠と一口にいっても、種類によって特徴は大きく異なります。アコヤは日本近海で養殖され、透明感のある光沢が魅力です。南洋真珠はオーストラリアやインドネシアなどで生産され、シロチョウガイやクロチョウガイを母貝とする大型の真珠で、重厚感があります。
対してコンクパールは真珠層を持たず、陶器のような質感と柔らかなピンク色が特徴です。また、養殖ではほぼ再現できず、すべてが天然である点も他の真珠と大きく異なります。その希少性から、美術品としても価値が認められています。
アコヤとの違い

アコヤは、貝の内側に核を挿入して育てる養殖真珠で、形成環境をある程度コントロールできるのが特徴です。表面はなめらかで、光が角度によって虹色にゆらめく干渉光(オリエント効果)を持っています。
コンクパールは、偶然の自然現象によって生まれた真珠で、構造が異なるため、光をやわらかく反射し、あたたかみのある輝きを放ちます。
南洋真珠との違い

南洋真珠は「シロチョウガイ」などから採れる大粒の真珠で、10mm以上の大きさが一般的です。なかには15mmから20mmに達する粒もあり、その存在感と豊かな光沢が魅力とされています。
白やゴールドの上品な色合いと、しっかりとしたボリューム感が魅力です。コンクパールはそれより小ぶりながら、炎模様とピンク系の色彩によって強い存在感を放っています。
両者は光沢の性質にも違いがあり、南洋真珠が鏡のように反射する輝きを持つのに対し、コンクパールは内側からにじむ柔らかい光沢が特徴です。
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養殖が難しい理由と天然コンクパールが高価な理由
コンクパールが希少とされる最大の理由は、養殖が極めて困難な点にあります。母貝であるピンクガイ(Lobatus gigas)は環境変化に非常に敏感で、人為的な刺激によって簡単に死んでしまうため、核入れ作業に耐えることができません。
過去には養殖実験も行われましたが、安定した生産体制の確立には至っていないのが現状です。このような背景から、すべてのコンクパールは天然のまま採取されたものです。
さらに、ピンクガイはワシントン条約(CITES)附属書IIに指定されており、国際的に流通量が制限されていることも、価格高騰の一因となっています。
- おたからや査定員のコメント
コンクパールは、私たち査定員にとっても、実際に出会える機会が本当に少ない宝石です。養殖ができず、自然の中で偶然にのみ生まれる奇跡の真珠といえるでしょう。実際に手に取ると、色味や火炎模様の出方がすべて異なり、まったく同じものは存在しません。
中でも、濃いピンクや赤みの強いものは、光を受けた瞬間に放つ輝きが格別で、思わず見惚れてしまう美しさを備えています。自然が生んだ唯一無二の造形を前にすると、宝石という存在の奥深さを改めて実感させられます。

コンクパールの値段と相場の目安

コンクパールの値段は、色味や模様、サイズによって大きく異なります。中でも火炎模様が鮮明で、カラット数が大きいものほど希少性が高いです。そのため、価格にも大きく影響します。
ここでは、コンクパールの値段がどう決まるのか、その相場の目安と考え方について詳しく解説していきます。
コンクパールの価格相場(目安)
| カラット数 | 色味と模様 | 価格帯(1カラットあたり) | 備考 |
|---|---|---|---|
| ~1ct | 薄いピンク/炎模様なし | 約10万〜30万円 | 一般的な相場 |
| 1〜2ct | 濃いピンク/やや炎模様あり | 約30万〜70万円 | やや希少 |
| 2ct以上 | 濃いピンク/鮮明な炎模様 | 70万円〜100万円以上 | 非常に希少・高価 |
現在の市場価格とカラット別の相場
コンクパールの価格は、一般的な真珠と比べても格段に高く、希少性の高さがそのまま金額に反映されます。色の濃淡や火炎模様の鮮明さ、カラット数によって価格差が顕著です。
カットの整い具合や傷の少なさ、照り(光沢の強さ)の質も評価を左右する要因です。近年は母貝の資源保護が進み、産出量は減少傾向にあります。そのため、今後も相場の上昇が続くと考えられています。
1カラット
1カラット前後のコンクパールは、一定の流通量があるものの希少性が高く、色味や火炎模様の出方によって価格差が大きくなります。
淡いピンクのものよりも、赤みを帯びた深いピンク色や鮮明な火炎模様が見られる個体は高く評価されます。ルース単体では数十万円台から取引が開始されます。
2カラット
2カラットサイズになると、流通数がぐっと減り、希少性は飛躍的に高まります。濃いピンクや赤みの強い個体、火炎模様がはっきりと出ているものは、数百万円での取引例も見られます。
均整の取れた形状や滑らかな表面を持つコンクパールは、ジュエリー用途として特に人気が高く、コレクターからの需要も強いです。
5カラット
5カラットを超えるコンクパールは、世界的にも極めて希少です。市場で見かけることはほとんどなく、取引価格はサイズや色味、火炎模様の鮮明さによって大きく変わります。
極めて高品質なものでは数千万円規模の価格がつく場合もあり、まさに幻の真珠といえる存在です。
火炎模様(フレームパターン)とは?価格を左右する理由を解説
コンクパール最大の特徴である「火炎模様(フレームパターン)」とは、真珠の表面に浮かび上がる炎のような波状の模様のことです。
この模様は、アラゴナイト結晶(真珠層を構成する鉱物)が一定方向に整列し、光が反射することで生じる現象であり、人工的に再現することはできません。
火炎模様が明確で立体的に見えるほど希少価値が高く、査定額も上がる傾向にあります。淡いピンクに繊細な模様が流れるものは柔らかな印象を与え、濃い赤色に力強い模様が入るものは存在感を放つでしょう。
ミキモト製コンクパールの特徴と市場評価

ミキモトは日本を代表する真珠ブランドで、天然コンクパールを取り扱う希少なメーカーの1つです。ミキモトのコンクパールジュエリーは、色彩の選別精度と洗練されたデザイン性の高さで、高く評価されています。
ミキモトでは宝石品質に関する基準が非常に厳しく、火炎模様の美しさや発色、表面のなめらかさが均一なものだけが採用対象です。同等品質の製品と比べて、高値で取引される傾向にあります。
ブランド力と品質保証の両面において信頼性が高く、海外オークションでも安定した価格を維持しているといえるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
コンクパールの査定は、私たちにとっても緊張感があります。色や形、そして火炎模様の出方によって印象が大きく変わるからです。「おたからや」では、GIA認定の鑑定士が光の反射や模様の細部まで丁寧に確認し、一つひとつの個性を正しく評価しています。
鑑別書がなくても心配はいりません。長年の経験から、天然の輝きを見極める自信があります。お持ちのコンクパールが持つ魅力を、できる限り高くお伝えするのが私たちの役目です。

コンクパールの価値を決める3つの査定ポイント

コンクパールの価値は、色の濃淡や火炎模様の鮮明さ、形状やサイズなど、見た目の美しさを左右するさまざまな要素によって決まります。特に「どれだけ希少な魅力を備えているか」が価格に大きく影響するため、専門的な視点による評価が欠かせません。
ここでは、査定時に重視される3つのポイントについて詳しく解説していきます。
色味と濃淡 ― ピンクから赤褐色までの価値差

コンクパールの価値を最も大きく左右するのが、色味の濃淡です。一般に、濃いピンクや赤みの強いものほど希少で、高値で取引される傾向があります。
淡いピンクは可憐で柔らかな印象をもたらす一方で、彩度の高いビビッドピンクやローズレッドが最も高く評価されています。
また、色の均一さも重要な査定基準です。中心から外側にかけて自然なグラデーションが見られるものは特に人気があり、光の角度によってオレンジやサーモンの色調を帯びるものは独特の温かみを放ち、美術的価値も非常に高いとされています。
形状・サイズ・重量による評価基準
コンクパールは、真円よりも自然なフォルムが多く見られますが、バランスの取れた形やなめらかな表面を持つものは査定評価が高い傾向にあります。形が整っているほど光の反射が均一になり、ジュエリーとしての完成度も向上するからです。
同じ形でも、サイズが大きくなるほど希少性が増し、価格は大幅に上昇します。一般的には1カラットを超えると評価ランクが上がり、3カラット以上のものは極めて希少です。
特に、3カラット以上で火炎模様と色味が鮮明なものは、国際市場でも高額取引の対象となり、コレクターの間でも非常に人気があります。
形状

コンクパールは、アコヤ真珠のように真円である必要はありません。むしろ自然に形成されたオーバル型(楕円形)やドロップ型(しずく形)、ペアシェイプ(涙のような形)などの方が、温かみや個性が感じられるとして人気があります。
査定では、左右のバランスが整っているか、表面に凹凸や傷がないかといった点が重視されます。
サイズ

サイズはコンクパールの価値を大きく左右する要素です。1カラットを超えると市場での流通量が減少し、2カラット以上では希少価値が飛躍的に高まります。大きくなるほど内部のアラゴナイト結晶構造が不均一になりやすく、美しい色や火炎模様を保つものは極めて限られています。
そのため、色味・形状・照りの3つの条件を兼ね備えた大粒パールはコレクターから人気があり、国際オークションでも高額で取引されることが多いです。
重量
コンクパールは宝石と同様にカラット単位で評価され、重くなるほど希少価値が高まります。ただし、重さだけでなく、形のバランスや光沢・透明感との調和も重要です。小粒であっても火炎模様が鮮明で発色が美しいものは、高額で取引されるケースもあります。
重さと美しさを両立することは非常に難しく、3カラットを超えて均整の取れた形と鮮明な模様を保つコンクパールは、世界的にもごくわずかしか存在していません。
付属品の有無と保存状態が査定に与える影響
コンクパールの査定では、付属品の有無や保存状態も重要な判断材料です。付属品がそろっていれば信頼性が高まり、査定額の上昇につながることがあります。また、保管状態の良し悪しも価値に大きく影響します。
高温多湿や直射日光、化学薬品の影響を避けることが大切です。長期間放置すると表面の光沢が失われ、価値が下がってしまう恐れもあります。
適切に手入れされたパールは色艶が保たれ、再販時にも高く評価されやすい傾向があります。価値を維持するには、日常のケアと定期的なメンテナンスを欠かさないことが大切です。
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・古い真珠は買取できる?劣化したパールを高く売る方法と注意点
- おたからや査定員のコメント
市場でも人気の高いミキモト製コンクパールなどは、査定の際に特に注目しています。ブランドとしての信頼性に加え、パールそのものの色味や火炎模様の鮮明さも評価の大きなポイントです。保存状態が良ければ、さらに高額査定が期待できます。
私たちは最新の市場相場を常にチェックし、世界51カ国との取引データをもとに、最も適正で高い価格をご提示しています。

コンクパールの宝石言葉と美しさの象徴

コンクパールは、その可憐な色合いと希少性から、「辛抱強い愛」や「永遠の幸福」を象徴する宝石として大切にされてきました。柔らかいピンクの輝きが、持ち主の魅力を引き出し、ポジティブな気持ちを後押ししてくれるといわれています。
ここでは、コンクパールに込められた宝石言葉の意味や、美しさが象徴するメッセージについて詳しく解説していきます。
※あくまでも文化的・伝統的な解釈であり、科学的な根拠はありません。
宝石言葉に込められた意味と由来
コンクパールの宝石言葉には、「辛抱強い愛」「永遠の幸福」など、深い愛情と穏やかな心を象徴する言葉が挙げられます。これは、真珠が長い年月をかけて海の中で育まれることから、「時を越えて続く愛」や「忍耐の象徴」として解釈されてきたためです。
西洋では恋人への贈り物として愛情や誠実を示す宝石とされ、東洋では心を鎮める守護石として尊重されてきました。現代でも、穏やかな関係を築きたい方や内面の美しさを大切にする方に人気があり、身につけることで心を整える石として親しまれています。
ピンク色が象徴する愛と優しさ
コンクパールの魅力を象徴するピンク色は、「愛」「癒し」「思いやり」を表す色として知られています。淡いピンクは穏やかで優しい印象を与え、濃いピンクは情熱や深い愛情を象徴します。
この色は、貝殻内部のアラゴナイト結晶に含まれる天然の有機色素が、光を反射・散乱することで生まれる自然な色合いです。人の手では再現できないその発色は、人工宝石にはない温もりを感じさせます。
ジュエリーとして身につけることで内面の魅力が引き出され、愛情や人間関係を穏やかに保つお守りとしても広く親しまれています。
ジュエリーとしての魅力と贈り物に選ばれる理由
コンクパールは、その希少性と上品なピンク色の輝きから、贈り物や記念品として高い人気を誇る真珠です。宝石そのものの価値に加え、「愛」や「幸福」を象徴する意味合いも、魅力の1つです。
火炎模様が生み出す独特の輝きは、身につける方の個性を引き立て、フォーマルな装いにも日常のアクセントとしても自然になじみます。
温かみのある質感が「永く大切にしたい」と思わせる存在感をもたらします。母の日や結婚記念日、誕生日などの贈り物としても選ばれることが多く、特別な想いを伝えるジュエリーとして、世界中で評価は高いです。
ジュエリーとしての魅力

コンクパールは、柔らかなサテンのような光沢と、肌になじむピンク系の色合いが特徴です。プラチナやダイヤモンドと組み合わせることで、上品さと温かみを兼ね備えた輝きを引き出します。
火炎模様が美しく浮かび上がるものは、自然が生み出した唯一無二の表情を持ち、芸術的価値が高いと評価されています。
贈り物に選ばれる理由

コンクパールが贈り物として選ばれる理由は、宝石言葉が「愛」や「幸福」を象徴しているためです。恋人や家族へのプレゼントはもちろん、結婚や出産など人生の節目を祝う特別な贈り物としても高い人気を集めています。
人工的な加工がほとんど施されない天然のコンクパールには、「ありのままの美しさを愛する」という想いを込めることができます。
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コンクパールを守るお手入れ・保管方法

コンクパールは、酸や熱、衝撃に弱い非常に繊細な宝石です。ここでは、美しい輝きを長く保つために欠かせないお手入れのポイントと、正しい保管方法について詳しく解説していきます。
酸・熱・衝撃に注意すべき理由
コンクパールは、主成分である炭酸カルシウム(アラゴナイト結晶)の性質上、酸や熱に非常に弱い宝石です。汗や化粧品、香水などに含まれる酸性成分が付着すると、表面の結晶が溶け出し、光沢が失われる恐れがあります。
また、直射日光やドライヤーなどの熱によって内部の有機色素が劣化し、退色が進行することもあります。さらに、真珠層を持たない構造のため衝撃に弱く、落下や金属との接触によって傷や欠けが生じやすい点にも注意が必要です。
使用後は柔らかい布で汗や皮脂を優しく拭き取り、熱や化学物質を避けて保管してください。美しい光沢と色合いを長く保つためには、日々のケアが欠かせません。
他のジュエリーと分けて保管する理由と方法
コンクパールはモース硬度(鉱物の硬さを示す指標)が約3.5と低いため、ダイヤモンドやプラチナなど硬度の高いジュエリーと一緒に保管すると、表面に細かな傷がつく可能性があります。
複数のアクセサリーを同じケースに入れると、摩擦によって光沢が曇る原因にもなるため、1点ずつ柔らかい布袋やフェルト素材のケースに分けて保管することが望ましいです。
また、湿度が低すぎると表面が乾燥してひび割れが生じる恐れもあるため、風通しの良い場所で保管するようにしましょう。定期的にケースを開けて空気を入れ替えると、湿度バランスを保てるので、美しい艶を長く維持できます。
専門クリーニングやメンテナンスのタイミング
コンクパールは家庭での手入れだけでなく、専門店による定期的なメンテナンスも重要です。使用頻度にもよりますが、半年から1年に1度はジュエリー専門のクリーニングを受けておくと安心でしょう。
自分で強く磨いたり、超音波洗浄機や薬剤を使ったりするのは避けてください。振動や熱、化学成分によって内部構造が損なわれる恐れがあるためです。専門店では柔らかい布と専用の低刺激溶液を使い、パールの艶を損なわないよう丁寧に洗浄を行います。
ネックレスなどは糸の緩みや金具の劣化も確認し、必要に応じて交換すると、長く安全に使い続けることができます。
コンクパールの値段に関するよくある質問

コンクパールは、真珠の中でも特に希少で、価格変動の大きい宝石です。ここでは、値段の仕組みや査定の基準、購入や保管に関するよくある質問を通して、コンクパールの価値を正しく理解するためのポイントを解説していきます。
Q. コンクパールの値段が高いのはなぜですか?
A. コンクパールは天然でしか得られない非常に希少な真珠です。1万個の貝から1個見つかるほどの低確率でしか生成されず、その希少性が価格の上昇につながっています。
人工的には再現できない自然の芸術として高く評価されており、今後も希少性の高まりに伴って価格は上昇傾向が続くと見られています。
Q. 養殖のコンクパールは存在しますか?
A. コンクパールは技術的に養殖が非常に難しく、現在市場に出回っているものはすべて天然のものです。これは、母貝であるピンクガイが人為的な刺激に極めて敏感で、核を入れると多くが死んでしまうためとされています。
一部の研究機関では実験的な養殖例も報告されていますが、品質や生存率が安定せず、商業化には至っていません。そのため、現在も流通しているコンクパールはすべて天然由来であり、希少価値の高さが保たれています。
Q. 偽造品の見分け方はありますか?
A. コンクパールの偽造品には、ガラスや樹脂で作られたものが多く、色合いや艶が本物に似ているため見分けが難しい場合もあります。
判別のポイント
- 火炎模様が自然で流れるように見えるか
- 内部に気泡や層状の不自然さがないか
- 光を当てた際に、深みと奥行きのある輝きを示すか
模造品は光沢が均一で、表面が不自然になめらかなことが多いです。真偽を確実に見極めるには、GIAや日本宝石科学協会などの専門機関による鑑別を受けるのが最も確実といえるでしょう。
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Q. 火炎模様があるとどのくらい高くなりますか?
A. 火炎模様は、コンクパールの価値を大きく左右する最も重要なポイントの1つです。炎のような模様がくっきりと全体に広がっているものほど希少性が高く、同じサイズ・色でも価格が跳ね上がる場合があります。
評価が上がる条件
- 模様が明瞭で全体に広がっている
- ピンク〜ローズ系の色味が濃く、立体感がある
- 照りと艶が均一で、深みのある光沢を持つ
火炎模様はアラゴナイト結晶の自然な配列によって生まれるもので、人工的に再現することはできません。そのため、明瞭な火炎模様を備えたものは鑑定士の間でも最高級ランクとされ、特に高値で取引される傾向にあります。
Q. ミキモトのコンクパールはどこで買えますか?
A. ミキモトのコンクパールジュエリーは、銀座本店をはじめとする百貨店内の直営ブティックや、一部の正規代理店で取り扱われています。常設展示は少なく、多くの場合、展示会や受注会、予約購入での提供となります。
ミキモトは真珠品質の選定基準が非常に厳しく、コンクパールを扱うジュエリーはごくわずかです。そのため、希少な出会いを求める場合は、公式サイトで問い合わせたり、展示会の情報をチェックしておくとよいでしょう。
Q. 色味が薄いと価値は下がりますか?
A. 一般的には、彩度が高く濃いピンクやローズレッドのコンクパールほど希少性が高く、高値で取引される傾向にあります。ただし、淡いピンクでも色が均一で、照りや透明感に優れたものは高く評価されます。
淡いピンクは優しく上品な印象を与えるため、ジュエリーとしての人気も高めです。「薄い=低価値」とは限らず、色・照り・模様のバランスが取れたものは、特に美しいとされています。
Q. 保管するときに注意すべきことは?
A.コンクパールは非常にデリケートな宝石のため、高温多湿や直射日光を避けて保管することが大切です。
保管時の主な注意点
- 硬度が低いため、他のジュエリーと分けて収納する
- 使用後は柔らかい布で汗や皮脂を優しく拭き取る
- 密閉せず、通気性のあるケースで湿度を保つ
コンクパールは酸や熱に弱く、長期間放置すると光沢が曇ってしまうことがあります。定期的にケースを開けて空気を入れ替えることで、適度な湿度(40~60%程度)を保ち、自然な艶を長く楽しむことができます。
Q. 鑑別書や付属品がないと査定額は下がりますか?
A. 鑑別書や付属品があると、真贋の確認や品質の裏付けがしやすくなるため、査定額が上がる傾向にあります。
鑑別書がない場合でも、専門機関で成分や構造を分析することで真贋の確認は可能です。付属品は信頼性と再販価値を高めるためのものと考えておくとよいでしょう。
Q. 今後コンクパールの価格は上がる可能性がありますか?
A. はい。コンクパールの価格は、今後も上昇する可能性が高いです。母貝であるピンクガイの資源が減少しており、ワシントン条約による採取・輸出制限も継続していることが背景にあります。
ピンク・ローズレッド系で火炎模様が明瞭なものは、海外オークションでも高値で取引される傾向にあります。今後も希少性の高まりにより、資産価値を備えた天然宝石として注目を集めていくでしょう。
まとめ
コンクパールの価格は、天然でしか生まれない希少性に加え、色味・火炎模様・サイズ・照りなど複数の要素によって決まります。特にビビッドピンクやローズレッド系で火炎模様が明瞭なものは、1カラットあたり数十万円から100万円を超える場合もあります。
また、母貝がワシントン条約(CITES)で保護対象となっており、養殖ができない点も希少価値を押し上げる要因です。美しい艶を保つためには、直射日光や酸を避け、定期的なクリーニングと湿度管理が求められます。
もし手元にコンクパールがある場合は、まず専門の宝石店や鑑別機関で査定を受けてみましょう。現在の市場価値を把握することが、大切な天然真珠の本当の価値を知る第一歩です。
「おたからや」でのコンクパールの参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「コンクパール」の参考買取価格の一部を紹介します。
| 商品画像 | モデル名 | 参考買取価格 |
|---|---|---|
![]() |
Pt・Pm900 コンクパール ダイヤ リング | 1,389,000円 |
![]() |
K18 ミキモト コンクパール・ダイヤ ネックレス | 563,000円 |
![]() |
K18 コンクパール ダイヤ ネックレス/ペンダントトップ | 289,000円 |
![]() |
K18 コンクパール ダイヤ リング | 228,000円 |
![]() |
Pt・Pm900 コンクパール ダイヤ リング | 219,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
コンクパールの参考買取価格は、品質やサイズによって幅がありますが、1カラットあたり20万円〜50万円前後が目安です。ジュエリーとして完成度が高いものや、ミキモトなどブランド価値のある商品は市場で人気があり、相場を上回る価格で取引されることもあります。
査定額を左右する最大の要素は「色味と火炎模様」です。濃いピンクから赤みを帯びたもので、炎のような模様がはっきりと現れているものは、高い評価を受けやすくなります。次に重視されるのは「サイズと形状の美しさ」です。
真円に近い形やバランスの取れたオーバル型は、希少性の高さから価値が上がる傾向にあります。そのほかにも、傷や変色の有無、付属品の有無、保存状態などが査定額に影響します。
状態を良好に保つためにも、定期的なメンテナンスを心がけることが高価買取への近道といえるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
コンクパールは、宝石の中でも特別な存在です。偶然にしか生まれず、自然が描く模様や色合いには、言葉では表せない美しさがあります。「おたからや」では、そのような一点物の価値を丁寧に見極め、お客様の思い出や背景にも心を寄せて査定しています。
鑑別書がなくてもご安心ください。実物を拝見したうえで、その輝きや状態から本来の価値を見極め、丁寧にお伝えいたします。もしご自宅に眠っているコンクパールがありましたら、ぜひ一度ご相談ください。

コンクパールの買取なら「おたからや」
コンクパールは希少で、私たち査定員にとっても一期一会の宝石です。「おたからや」では、GIA認定の鑑定士が色味・模様・艶・保存状態などを細部まで確認し、国際基準に基づいて丁寧に査定しています。
鑑別書がなくても問題ありません。光の入り方や火炎模様の現れ方から、天然の価値を正確に見極めます。濃いピンク色で模様が鮮明なものは特に人気が高く、相場以上の価格がつくケースも少なくありません。ジュエリー加工されたものやルースの状態でも対応可能です。
最新の市場相場を常に追い、全国約1,560店舗の実績をもとに、今いちばん高い価格をご提示いたします。ぜひ一度、私たちにコンクパールの魅力を査定させてください。
おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員
-
趣味
旅行、読書
-
好きな言葉
日々是好日
-
好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
-
過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
-
資格
GIA G.G.取得
おたからやでは毎日大小合わせて約数百点の宝石を査定しております。宝石はダイヤモンドの4Cをはじめとして色や形、重さ蛍光性など様々な要素で評価額が大きく変わります。おたからやは自社でオークションを行っており、日々の宝石の需要に敏感に対応することができます。 査定に関してもプロのスタッフやダイヤモンドテスターなどの専門の査定具を完備しているため、全国の店舗ですぐに正確な査定が可能です。 気になるお品物がございましたら是非おたからやをご利用ください。
その他の査定員紹介はこちらダイヤモンドなどの宝石の高価買取は「おたからやへ」
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