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キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの見分け方は?価格も徹底比較

キュービックジルコニアのような天然ダイヤモンドの代用となる石は、「ダイヤモンド類似石」と総称されます。

その中でもキュービックジルコニアは、ダイヤモンドにも劣らない輝きを持っています。

見た目が天然ダイヤモンドと似ているキュービックジルコニアですが、「どうやって見分けるの?」「価格はどれくらい違うの?」と気になる方も少なくありません。

そこでこの記事では、キュービックジルコニアの特徴、天然ダイヤモンドとの違い、価格差までを徹底解説します。

両者の違いを理解することで、キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドで目的に合った選択が可能となりますので、ぜひ最後までご覧ください。

キュービックジルコニアとは?

キュービックジルコニア2

キュービックジルコニアは、別名「立方晶安定化ジルコニア」とも呼ばれます。

少し難しそうな名前ですが、重要なポイントは「キュービックジルコニアは人工的に作られた石である」ということです。

天然のキュービックジルコニアも存在しますが、市場で流通しているような形状やサイズのものではなく、他の宝石の内部にごく微小な形で現れる非常に珍しいものです。

そのため、市場に供給されることはほとんどなく、市場で流通しているキュービックジルコニアは人工的に作られたものです。

 

キュービックジルコニアの特徴

宝石の中でも圧倒的な人気を誇るダイヤモンドには、たくさんの類似石があります。

その中でもキュービックジルコニアは特にダイヤモンドに近い外観を持ち、ダイヤモンドの代用品として広く流通しています。

キュービックジルコニアの特徴を知るには、まず長所と短所を理解することが大切です。

より深く理解するために、それぞれのポイントを確認していきます。

 

長所

キュービックジルコニアの最大の長所は、ダイヤモンドにそっくりな外観を持つことです。

屈折率や分散度など、輝きに関わる物理特性がダイヤモンドに近いため、外観もダイヤモンドによく似ています。

さらに、キュービックジルコニアはとても安価に製造できる上、製造過程で添加物を加えることで、さまざまな色を作り出せます。

手頃な価格で多彩な色を楽しめるのは、人工石ならではの長所といえます。

 

短所

キュービックジルコニアの短所は、「安価なダイヤモンドの模造品」としてのイメージが定着している点です。

手頃な価格でダイヤモンドに似た外観を持つため、多くのアクセサリーに活用されていますが、その分「安物」という印象が強まっています。

このように、「安価で手に入る」点は、キュービックジルコニアの長所でもあり、また短所でもあるといえます。

 

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの見分け方

キュービックジルコニア見分け方

キュービックジルコニアはダイヤモンドの類似石として流通していますが、どこを見て区別すればよいのでしょうか。

実際、一般的な道具ではキュービックジルコニアとダイヤモンドを見分けるのは難しいです。

そこで両者の物理的な特性を比較し、できるだけ簡単かつ効果的な見分け方をご紹介します。

 

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの特徴比較

名称 キュービックジルコニア

(立方晶安定化ジルコニア)

天然ダイヤモンド
略称 CZ (なし)
化学組成 ZrO₂ C
結晶系 立方晶系
(等軸晶系)
立方晶系
(等軸晶系)
硬度 8.5 10
屈折率 2.15 2.41
分散度 0.060 0.044
比重 5.80 3.52


表から分かるように、キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドには、数値が近い物理特性もいくつかあります。

これらの特性を理解することで、キュービックジルコニアとダイヤモンドを見分ける助けになります。

それでは、表を参考にしながら、キュービックジルコニアとダイヤモンドの特性の違いを詳しく見ていきます。

 

重さ

キュービックジルコニアとダイヤモンドを見分ける最も有効な方法は、両者の重さを比較することです。

キュービックジルコニアはダイヤモンドよりも約1.6倍の比重があるため、同じ体積なら1.6倍重く感じられます。

手元にキュービックジルコニアのルースがあれば、ぜひ一度その重みを感じてみてください。

 

硬さ

硬さを示すモース硬度では、ダイヤモンドが10、キュービックジルコニアが8.5と、数値は近いように見えます。

しかし、モース硬度は相対的な硬さを示すため、数値だけで判断するのは誤りです。

実際の硬さはダイヤモンドのほうが5倍以上高く、圧倒的に硬い石です。

とはいえ、キュービックジルコニアも十分な硬さを持っており、通常の使用で表面に傷がつくことは、ほとんどありません。

 

輝き

屈折率と分散度は宝石の輝きに影響を与える重要な物理特性です。

屈折率はキラキラとした「ブリリアンス」に関わり、キュービックジルコニアとダイヤモンドの屈折率は近い数値のため、輝き方が似ています。

一方、分散度は七色に煌めく「ファイア」に関係し、この数値も0.060と0.044と近いため、見た目の違いが少なくなります。

ただし、経験を積んだ査定のプロの目にはわずかな差も見分けられますが、輝き方だけで両者を区別するのは一般的に難しいでしょう。

 

耐久性

外からの力に対する割れやすさを示す指標である靭性は、方向性のある割れを生じやすいかどうかを表します。

実はキュービックジルコニアの方がダイヤモンドよりも靭性では優れています。

ダイヤモンドは「4方向完全」の靭性を持つため、強い衝撃で特定の方向に割れやすい特徴があります。

一方、キュービックジルコニアは靭性が高く割れにくいですが、硬度はダイヤモンドの約5分の1であり、強い衝撃を受けると欠ける可能性があります。

耐久性は高いものの、丁寧に扱うことを心がけてください。

 

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの値段を比較

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドは見た目はそっくりですが、価格には大きな差があります。

たとえば、1ctのダイヤモンドが数十万円以上するのに対し、同程度のサイズのキュービックジルコニアは通常1万円以内で購入可能です。

品質やサイズ、ブランドなどによって価格は変動するため、正確に「何倍」という比較は難しいものの、キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの価格差は歴然としています。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドは全く異なる物質ですが、見た目はとてもよく似ており、両者を見分けるには経験が必要です。

しかし、キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの価格は大きく異なります。

そのため、見分けを間違えてしまうと取り返しがつかないことにもなりかねません。

もしも両者の見分けで迷った場合は、迷わず私たちのようなプロの査定を受けるようにしてください。

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キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドの相場価格

キュービックジルコニア4

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドでは価格に大きな差があることがわかりました。

しかし両者の価格を比較する際には、単純に価格を見ればよいわけではなく、注意が必要な点があります。

そこで、キュービックジルコニアの市場価格の見方と、実際のダイヤモンドの買取相場価格の差について確認していきます。

 

キュービックジルコニアの市場相場価格

キュービックジルコニアの価格は他の宝石と異なり、カラットではなく直径でサイズが表記されることが一般的です。

そのため、天然ダイヤモンドと価格を比較する際には、ダイヤモンドのカラットを直径に置き換えて考える必要があります。

たとえば、1ctのダイヤモンドの直径は約6.5mmです。直径6.5mmのキュービックジルコニアは、1石あたり数十円~数百円程度で購入できます。

 

天然ダイヤモンドの買取相場価格

一方、1ctの天然ダイヤモンドの市場価格は、どんなに低品質でも1万円を下回ることはほとんどありません。

天然ダイヤモンドは人工で作られるキュービックジルコニアと比べて価値が高く、買取も可能です。

天然ダイヤモンドとキュービックジルコニアの価格差は、100倍とも500倍ともいわれています。

さらに、品質が良く1ctを超えるダイヤモンドでは、キュービックジルコニアの10,000倍以上の値が付くこともあります。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

天然ダイヤモンドの買取相場価格は日々変動しており、その要因にはダイヤモンド自体の価格変動や為替相場の影響も含まれます。

「おたからや」では買取相場表の更新やシミュレーションによる最新の相場価格をご案内しています。気になる方はぜひ確認してみてください。

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キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドどっちがいい?

キュービックジルコニア5

キュービックジルコニアと天然ダイヤモンドには価値や価格に大きな差がありますが、これはどちらが優れているかを示すものではありません。

両者には異なる活躍の場があります。

キュービックジルコニアはダイヤモンドに似た輝きを持ちながら、安価で手に入れやすいことから、気軽に楽しめるアクセサリーに最適です。

一方、ダイヤモンドは高い希少性と上質な輝きを持ち、特別なジュエリーにふさわしい素材です。

また、買取相場が存在するため、資産として所有することも可能です。

 

ダイヤモンドの類似石の種類と特徴

キュービックジルコニア6

キュービックジルコニアは、ダイヤモンドの類似石のひとつです。

類似石とは、その宝石に外観が似ており、代替品として利用されている石のことです。

ダイヤモンドには複数の類似石がありますが、キュービックジルコニア以外にはどのような石があるのでしょうか。

 

名称 天然ダイヤモンド 合成モアッサナイト ジルコン 人造ガドリ二ウム・ガリウム・ガーネット(GGG) 人造イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)
化学組成 C SiC ZrSiO4 Gd3Ga5O12 Y3Al5O12
結晶系 立方晶系(等軸晶系) 六方晶系 正方晶系 立方晶系(等軸晶系) 立方晶系(等軸晶系)
硬度 10 9.5 7.5 6.5 8~8.5
屈折率 2.41 2.65 1.92 1.97 1.83
分散度 0.044 0.104 0.038 0.045 0.028
比重 3.52 3.21 4.73 7.05 4.5

上記の表を参照しながら、代表的なダイヤモンド類似石の長所と短所を確認していきます。

 

合成モアッサナイト

合成モアッサナイトは、アメリカのチャールズ&コルバード社が製造に成功した人工石です。

かつては特許の問題で特定の企業のみが製造可能でしたが、2015年に特許が有効期限を迎え、以降は世界各地で製造されるようになりました。

合成モアッサナイトは近年市場に登場した石です。

流通し始めた頃は「ダイヤモンド類似石を判別する装置で見破れない石」として、業界を騒がせた経緯もあります。

しかし、現在では鑑別が可能であり、査定のプロであれば容易に識別できます。

 

長所

合成モアッサナイトは、キュービックジルコニア同様に外観がダイヤモンドに非常に似ています。

物理特性もダイヤモンドに近いため、キュービックジルコニア同様にダイヤモンドの代用品として有効な石です。

 

短所

合成モアッサナイトは6.5mmサイズで数千円〜1万円以上と、キュービックジルコニアと比べ価格が高めです。

また、ダイヤモンドと混同しやすい表記が多く、購入時には注意が必要です。

たとえば、ダイヤモンドのように「4C」を記載したり、「人工ダイヤモンド」という誤った表記をすることは正しいとはいえません。

 

ジルコン

キュービックジルコニアと名称が似ているため混同されがちですが、ジルコンは全く別の天然石です。

和名はヒヤシンス石といい、カラーバリエーションの多い宝石です。

特に青色のブルージルコンが多く流通しています。

無色のジルコンは、ダイヤモンド類似石に用いられます。

また、ジルコンはとても古い時代に形成された鉱物としても知られており、最古のジルコンは約44億年前に誕生したといわれています。

この歴史の長さはダイヤモンドを遥かに超えます。

 

長所

ジルコンの長所は、天然石であることです。

今回紹介したダイヤモンド模造石は、キュービックジルコニアも含めて全て人工的に作り出された石ですので、宝石と呼ぶことはできません。

しかしジルコンは天然石であり、正真正銘の宝石です。

また、天然石としては比較的内包物が少ないので、人工的に作られた石に負けない透明度があります。

 

短所

ジルコンの硬度は7.5で、ダイヤモンドに比べ低いため、日常使いには問題ないもののファセットの稜線部の鋭さが劣ります。

また、稜線が欠けて白く見えたり、わずかに丸みを帯びたりすることがあり、これらの特徴が重なることでダイヤモンドとは少し異なる印象を与えることがあります。

 

人造ガドリニウム・ガリウム・ガーネット(GGG)

人造石の一種であるガドリニウム・ガリウム・ガーネットは、通称スリージーまたはジージージー(GGG)と呼ばれています。

ダイヤモンドの類似石としての使用以外に、工業分野でも利用される人造石です。

また、このGGGと後述するYAGは、どちらも「ガーネット」と名付いていますが、合成ガーネットではありません。

自然界に存在するガーネットとは化学組成が異なり、かつ実験室で生まれた石であるため、人造石の扱いとなっています。

 

長所

GGGの長所は、特性がダイヤモンドに近い点です。

結晶系が同じ立方晶系であり、分散度も近いので、ダイヤモンドに似た輝きを持ちます。

ただ、硬度はダイヤモンドと大きな差があり、6.5しかありません。

 

短所

GGGはYAGが生まれた後に開発された石ですが、キュービックジルコニアのように安価で作成できる石ではありませんでした。

そのため、キュービックジルコニアが市場に出回るようになった現在では、生産量も少なく、ダイヤモンド類似石として市場に流通することは稀です。

 

人造イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)

ガーネットの構造をもつ人造石の一種である、人造イットリウム・アルミニウム・ガーネットは、別名でヤグ(YAG)と呼ばれています。

YAGも工業分野でも活躍する石です。

YAGは1960年代頃に作られた人造石で、GGGよりも先に誕生しました。

当時は、ダイヤモンドに近い輝きを持つ石として、積極的な販売促進活動も行われていました。

現在でも流通しており、GGGよりも比較的手に入れやすい石です。

 

長所

YAGは、GGGやキュービックジルコニアの登場により、ダイヤモンド模造石として利用されることが減りました。

しかし、YAGは近年さまざまなカラーバリエーションのものが流通しています。

鮮やかな色合いのYAGは天然石にはない魅力を持っています。

 

短所

YAGは分散度が低いため、ダイヤモンドとの区別が容易です。

そこでYAGの分散度を向上させたのが、GGGです。

GGGの登場により、YAGのダイヤモンド類似石としての利用頻度が下がりました。

さらに、その後のキュービックジルコニアの登場により、YAG、GGG共に流通量が減少したのです。

 

  • おたからや査定員のコメント
岩松

ここで紹介した石以外にも、さまざまなダイヤモンド類似石が存在します。

例えば、無色のサファイアやクォーツなど、色以外にはダイヤモンドに似ていない石も類似石として利用されています。

しかし、これらの類似石は、専門家であれば容易に区別できます。

ダイヤモンドかどうか分からない石も、査定のプロが在籍する「おたからや」なら正しく査定ができます。

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