オリーブグリーンの美しい輝きが特徴のペリドットは、古くから人々に愛され続けている宝石の1つです。
現在でも多くのジュエリーブランドで使用されており、ファッション性に優れたデザインのジュエリーとして人気を集めています。
そのカジュアルで爽やかな印象から、ペリドットジュエリーは、日常の装いにアクセントを添える貴重なアイテムです。
また、近年では、パワーストーンとしての魅力にも注目が集まっています。
この記事では、ペリドットジュエリーの魅力や特徴を詳しく解説するとともに、売却を検討される際のポイントについてもご紹介いたします。
Contents
ペリドットの魅力
ペリドットは、鮮やかなグリーンの色合いと高い透明度が特徴で、古くから「癒し」や「心の浄化」を象徴する石として知られています。
ここでは、ペリドットが持つ魅力を3つの観点からご紹介いたします。
オリーブのような鮮やかなグリーンを持つ
ペリドットの鉱物名は「オリビン(Olivine)」で、和名では「かんらん石」と呼ばれます。
どちらの名称も「オリーブ」が語源となっており、ペリドットがオリーブのような鮮やかなグリーンの色合いを持つことから名付けられました。
ペリドットの明るいパステルグリーンは、鉄元素によるもので、鉄はペリドットの構成成分の一部として重要な役割を果たしています。
そのため、ペリドットは、グリーンを基調とした色合いを持つのが一般的で、ほかの色が現れることはほとんどありません。
さらに、ペリドットは、色を鮮やかにする加熱処理を基本的に必要とせず、天然の美しい色合いを楽しめる宝石です。
ただし、稀に、内部の割れ(クラック)を目立たなくするために、透明な樹脂やオイルなどを染み込ませる含浸処理が施されたものが存在します。
透明度が高く美しい
かんらん石の中でも特に透明度が高く、鮮やかな輝きを持つものだけがペリドットと呼ばれ、宝石として用いられています。
このように、厳選されたものが宝石として使用されているため、私たちが目にするペリドットは、内包物(インクルージョン)が少なく、クリアな美しさが際立っているのです。
また、ペリドットには、光が2つに分かれて反射する「複屈折」という性質があります。
この特性により、正面から見ると裏側のカットラインが二重に見える「ダブリング」と呼ばれる現象が観察できます。
さらに、ペリドットには、夜間の照明下で特に美しく映えることから、「イブニングエメラルド」という別名があります。
この名前は、ペリドットの鮮やかなグリーンが照明に照らされることで独特の輝きを放ち、夜の装いを引き立てることから名付けられました。
良好な人間関係を築く効果があるとされている
ペリドットは、美しい緑色の宝石として知られる鉱物で、古代エジプトでは「太陽の石」や「太陽から飛んできた石」として崇められていました。
そのため、「太陽」や「明るい未来」を象徴する宝石としても知られています。
また、ネイティブアメリカンの間では、悪霊や邪気を払い「呪いを遠ざける魔除け」として用いられました。
さらに、中世ヨーロッパでは、ペリドットには「魔除け」や「癒しの力」があると信じられ、様々な場面で人々を守る存在とされていました。
そして現代においては、夫婦円満の象徴として知られ、良好な人間関係を築くお守りとしても人気を集めています。
このようにペリドットは、その美しい見た目だけでなく、「魔除け」や「癒しの力」を感じられる宝石として、多くの人々に愛され続けています。
- おたからや査定員のコメント
ペリドットは、かつて「トパーズ」と呼ばれていた時代があり、古代から中世にかけてのトパーズに関する逸話が、実はペリドットを指しているとも言われています。
また、エメラルドと混同された歴史もあり、少し複雑な背景を持つ宝石です。
しかし、その鮮やかなグリーンの輝きと独特の魅力は、長い歴史を通じて多くの人々を魅了し続けています。
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ペリドットの主要な産地と特徴
ペリドットは、地球の深部であるマントルを起源とする宝石です。
ここでは、ペリドットがどのように生成されるのかを解説するとともに、主要な産地とその特徴についてもご紹介します。
ペリドットはどのように生成されるのか
ペリドットとして知られる宝石の母鉱物であるかんらん石は、主に上部マントルに存在するかんらん岩の主要な構成鉱物です。
そもそも、かんらん石は鉱物グループ全体を指し、その中の宝石品質の物がペリドットと呼ばれています。
かんらん石は、マグネシウムと鉄を含むケイ酸塩鉱物で、鉄とマグネシウムの割合によって色が変化します。
そして、特殊な条件下で結晶化することで、鮮やかな黄緑色の色合いを持つペリドットとなるのです。
ペリドットは、上部マントルの環境で生成され、火山活動を通じて地表に運ばれることで私たちの手に届きます。
そのため、地表近くで見つかるペリドットの多くは、玄武岩などの火山性の岩石に含まれているのです。
さらに、ペリドットは地球だけでなく、宇宙から飛来した隕石に含まれていることもあります。
このように、ペリドットは、地球や宇宙のダイナミックな自然の営みによって生まれた、美しい宝石なのです。
ペリドットの主要な産地
ペリドットは、美しい緑色が特徴の宝石ですが、その色味や質感は産地によって微妙に異なります。
色味は鉄やマグネシウムの含有量、質感は生成過程の違いが反映されるため、それぞれの産地ならではの個性を持ちます。
ここでは、代表的な産地であるミャンマー、アメリカ、ノルウェーについて、それぞれの特徴をご紹介いたします。
1.ミャンマー
ミャンマー産のペリドットは、黄色味が少ない鮮やかな緑色を持ち、細かい内包物と絹のような光沢が特徴です。
一般的に、ペリドットは小粒の原石が多い宝石ですが、ミャンマーでは比較的大粒のものが産出されるため、ラグジュアリーなジュエリーや特別なコレクションに多く使用されています。
特に、モゴック地域では、透明度が高く美しいオリーブグリーンの結晶が多く見られ、10カラットを超える大粒のものが産出されることもあります。
2.アメリカ
アメリカのアリゾナ州は、世界のペリドット総産出量の約80%を占める一大産地です。
この地域で産出されるペリドットは、主に小粒で、黄色や茶色がかった色合いが特徴です。
また、低品質から中程度の品質のものが中心で、産出量が豊富なため、手頃な価格で流通しています。
3.ノルウェー
ノルウェーのサンモーア産のペリドットは、淡い緑色と高い透明度が特徴です。
ミャンマー産の濃いグリーンとは異なり、柔らかで優しい若草色を持ち、石全体に均一な色合いが広がっています。
比較的小粒のものが多いですが、その爽やかな色味と透明感から多くの人々に親しまれています。
ペリドットジュエリーがおすすめな有名ブランド4選
鮮やかなカラーが印象的なペリドットは、多くのジュエリーブランドで取り入れられています。
ここでは、ペリドットを使ったジュエリーでおすすめの有名ブランドをご紹介いたします。
カルティエ(Cartier)
カルティエの象徴的なコレクション「PANTHERE(パンテール)」は、豹(パンサー)をテーマにしたエレガントで大胆なデザインが特徴です。
このコレクションでは、豹の両目に鮮やかなグリーンの宝石が使用されることがあり、エメラルドやツァボライト(グリーンガーネット)に加え、ペリドットが採用されるモデルも存在します。
澄んだ輝きと鮮やかな色合いを持つペリドットは、豹の神秘的で力強いイメージを更に引き立てています。
ポメラート(Pomellato)
ポメラートは、カラフルなジェムストーンを得意とするイタリアのジュエリーブランドで、ペリドットを使用したジュエリーを展開しています。
「イコニカ」コレクションでは、3石のペリドットを使用し、彫刻のようなシルエットに仕上げたデザインが特徴です。
滑らかな質感のゴールドとの組み合わせにより、クラシックな雰囲気とモダンな感覚が絶妙に調和しています。
また、柔らかな曲線を描くゴールドにパステル系のカラーストーンをセッティングした「イゾラ」コレクションにも、ペリドットが採用されています。
タサキ (TASAKI)
ペリドットは、サイドストーンとして彩りを添える役割で使用されることが多い宝石です。
日本の高級ジュエリーブランドのタサキでは、パールジュエリーの「バランス」シリーズに宝石を取り入れた「プチ バランス クラス」コレクションで、ペリドットを使用したモデルが展開されています。
パールとペリドットの組み合わせは、洗練された中にも遊び心を感じさせ、独特の魅力を放つデザインを実現しています。
ミキモト(MIKIMOTO)
世界的に知られるパールジュエリーブランドのミキモトでは、ペリドットを取り入れた魅力的なデザインが展開されています。
豊穣を象徴するオリーブをモチーフにしたイヤリングでは、ペリドットの鮮やかなグリーンが調和し、そのモチーフを見事に表現しています。
パールとペリドットを組み合わせたイヤリングは、暖かみとみずみずしさを兼ね備え、優雅さと生命力を感じさせるデザイン性に優れたジュエリーとして高く評価されています。
- おたからや査定員のコメント
ペリドットジュエリーは、ほかの宝石と比べて比較的リーズナブルに購入できる点が魅力です。
特に、小粒のペリドットは採掘量が豊富で、アクセサリーやサイドストーンとして多く使用されています。
しかし、3カラットを超えるサイズは採掘量が極端に少なくなるため、石が大きくなるほど希少性と価値が高まります。
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ペリドットジュエリーを高く売却するためのポイント
お手持ちのペリドットジュエリーを少しでも高く売却するためには、いくつかの工夫が必要です。
ここでは、売却時に押さえておきたいポイントについて詳しく解説いたします。
お手入れをしてから査定を受ける
汚れが付いたままのペリドットは曇って見えるため、本来の美しさが損なわれてしまいます。
また、査定時にほこりや汚れが付着していると、良い印象を与えにくくなる可能性があります。
そのため、査定前に簡単なお手入れを行うことをおすすめします。
柔らかい布や歯ブラシを使い、優しく丁寧に磨くことで、石の輝きを引き立てることができます。
ただし、ペリドットは衝撃や振動に弱いため、超音波クリーナーの使用は避けてください。
日頃の保管方法に注意する
ペリドットに傷や欠けがあると、査定額が下がる要因となります。
ペリドットの硬度は6.5~7と、比較的硬い宝石ですが、ダイヤモンドなどの硬度が高い宝石と接触すると、傷が付く可能性があります。
ほかのジュエリーとぶつからないようにするため、ジュエリーボックスの仕切りを使用するか、個別の布袋や専用ケースなどに入れて、他のジュエリーと分けて保管することをおすすめします。
付属品や鑑別書があれば一緒に査定に出す
購入時に付属していた保証書やケース、ペリドットであることを証明する鑑別書がある場合は、査定時に一緒に持ち込むことをおすすめします。
付属品が揃っていると、査定額が高くなる可能性があるからです。
特に、ミャンマー産やパキスタン産など、特定の産地が記載されている証明書や、隕石由来であることを示す書類があれば、査定額が大幅に上がる場合もあります。
原産地や品質を裏付ける書類は、ジュエリーの信頼性と価値を保証するため、査定に出す際は忘れずにご用意ください。
- おたからや査定員のコメント
ペリドットジュエリーの査定では、ペリドットそのものの品質評価に加え、ブランドの価値や流行などを考慮した総合的な判断が求められるため、信頼できる買取店を選ぶことが重要です。
おたからやでは、豊富な知識と経験を持つ査定員が在籍しており、お客様の大切なジュエリーを適正に評価いたします。
ペリドットジュエリーの売却をご検討の際は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。
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また、鑑定書や鑑別書がなくても買取が可能なため、どなたでも安心してご相談いただけます。
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