ロレックスの未使用品とは、購入後に一度も使用していない状態の時計を指します。しかし買取店によってその定義は異なり、意外と曖昧です。新品との違いは何か、どのような条件を満たせば未使用品として高額買取されるのか、正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。

デイトナやサブマリーナーなどの人気モデルでは未使用品の買取が、定価を大きく上回る価格で取引されています。しかし、保管方法を誤ると、せっかくの未使用品も価値が大きく下がる可能性があります。

本記事では、ロレックス未使用品の正確な定義から、新品と中古品の違い、適切な保管方法、そしてモデル別の最新相場まで詳しく解説します。大切なロレックスの価値を最大限に引き出すための情報をお届けします。

ロレックスの未使用品の定義とは

ロレックスの売却を検討する際、「未使用品」という言葉をよく耳にしますが、その定義は意外と曖昧です。

新品との違いは何か、中古品とはどう区別されるのか、正確に理解している方は少ないのではないでしょうか。ここでは、未使用品の定義について詳しく解説します。

未使用品の基本的な定義

ロレックスの未使用品とは、文字通り「購入後一度も使用していない状態」の時計を指します。正規店や並行輸入店で新品として購入したものの、実際に腕に着けて使用したことがない時計が該当します。

ただし、単に使っていないだけでは未使用品として認められないケースもあります。購入から長期間が経過している場合や、保管状態によって傷や変色が生じている場合は、未使用品であっても価値が下がる可能性があります。

• おたからや査定員のコメント

新品との違い

新品と未使用品は混同されやすいですが、明確な違いがあります。新品は基本的に、メーカーから出荷された状態で一度も消費者の手に渡っていない商品を指します。正規販売店の在庫として管理され、保護シールも完全に残っている状態です。

一方、未使用品は一度購入されているため、厳密には「中古品」のカテゴリーに分類されます。しかし、実際には使用していないため、新品に近い値で取引されることが多いのが特徴です。

近年、正規店では購入時に保護シールを剥がすルールが標準化されているため、保護シールの有無だけで新品や未使用品を判断することは難しくなっています。

中古品・アンティーク品との違い

中古品は購入後に実際に使用された形跡がある時計を指します。わずかでも着用の痕跡があれば、たとえ状態が良好でも中古品として扱われます。使用感の程度により、中古SA品、中古A品、中古AB品、中古B品といった具合に細かくランク分けされるのが一般的です。

アンティーク品は、一般的に製造から30年以上経過した時計、または1970年代以前に製造されたモデルを指します。希少価値が高いモデルもあるものの、多くの場合は中古品として扱われます。

未使用品はこれらと異なり、経年変化はあっても使用による劣化がないため、高い価値を保持している品です。

ロレックスを未使用品として保管する際の注意点

ロレックスを未使用品として価値を保ちながら保管するには、適切な方法と環境が必要です。せっかくの未使用品も、保管方法を誤ると価値が大きく下がってしまう可能性があります。

付属品の管理方法

ロレックスの付属品は、時計本体と同様に重要な価値を持ちます。箱や保証書、取扱説明書、余りコマにタグ類など、購入時に付属していたものはすべて大切に保管しましょう。

特に保証書は、そのロレックスが本物であることの証明となる最重要アイテムです。

付属品は必ず購入時の箱にまとめて保管し、紛失を防ぎます。保証書は湿気や日光から守るため、ビニール袋などに入れて保護することをおすすめします。余りコマも将来の買取時に重要となるため、小袋に入れて箱の中に保管しましょう。

これらの付属品の有無で、買取価格が数万円から十数万円も変わることがあるため、処分しないように注意が必要です。

適切な保管環境の整え方

ロレックスの保管環境は、直射日光を避け、温度と湿度が安定した場所を選びます。理想的な環境は、室温20度から25度、湿度40％から60％程度です。急激な温度変化は金属の膨張収縮を引き起こし、精度に影響を与える可能性があります。

高温多湿な環境は、金属部分の錆びやカビの原因となります。

乾燥しすぎると、革ベルトのひび割れや、潤滑油の劣化を早める恐れがあります。除湿剤や乾燥剤を使用する場合は、過度にならないよう注意しましょう。

また、磁気を発生する家電製品（冷蔵庫、電子レンジ、スマートフォン、パソコンなど）から離れた場所で保管することも重要です。磁気帯びは時計の精度を狂わせる原因となるためです。

定期的なメンテナンスの必要性

未使用品であっても、定期的なメンテナンスは欠かせません。月に1回から2回はリューズを巻いて動かすことで、内部の潤滑油が固まるのを防ぎます。長期間動かさないと、リューズが回らなくなったり、ムーブメントが固着する恐れがあります。

時計を動かす際は、清潔な手で行い、リューズを優しく扱います。無理に力を加えると、内部機構を傷める可能性があります。また、カレンダー機能がある場合は、日付変更禁止時間帯（午後8時から午前4時頃）を避けて操作しましょう。

外装のお手入れも重要です。柔らかい布で定期的に拭き、汚れや皮脂を除去します。これにより、美しい状態を維持できます。

【モデル別】ロレックス未使用品の取引相場とは

ロレックスの未使用品の相場は、モデルによって大きく異なります。人気のスポーツモデルは定価を大幅に上回ることもあれば、ドレスウォッチは定価を下回ることもあります。各モデルの最新相場を把握しておきましょう。

※本記事の取引相場は2025年9月時点の参考価格です。実際の買取価格は、市場の変動、個体の状態、付属品の有無などにより変動します。最新の相場については、各買取店にお問い合わせください。

デイトナ

デイトナはロレックスのなかでも、最も高額で取引されるモデルです。特にステンレススティール製のRef.126500LNは、白文字盤で未使用品が約540万円前後、黒文字盤で約470万円前後の相場となっています。定価234万9600円を大きく上回る価格で、投資対象としても注目されています。

プレシャスメタルモデルも高値で安定しており、エバーローズゴールドやプラチナモデルは素材価値も加わり、さらに高額での買取が期待できます。2023年のモデルチェンジ以降、旧型の116500LNも依然として高値を維持しています。

デイトナは年式や個体差による価格差も大きく、レア個体では通常相場を大きく上回ることもあります。

サブマリーナー

サブマリーナーは、デイト付きのRef.126610LNで未使用品の相場が約200万円から約230万円、グリーンサブのRef.126610LVは約250万円から約270万円となっています。定価の約1.4倍から1.7倍での取引が一般的で、安定した人気を誇ります。

ノンデイトも人気が高く、シンプルなデザインが支持されています。旧型の116610系も依然として高値で取引されており、特に最終品番は希少価値が加わります。

防水性能と実用性の高さから、中古市場でも需要が途切れることがなく、値崩れしにくいモデルといえるでしょう。

GMTマスター

GMTマスターⅡは、ベゼルカラーによって相場が大きく異なります。人気の青黒ベゼル（Ref.126710BLNR）は、未使用品で約300万円前後、赤青ベゼル（ペプシ）のRef.126710BLRO前後は約350万円という高値で取引されています。

ジュビリーブレスレット仕様とオイスターブレスレット仕様で若干の価格差があり、ジュビリーは高値の傾向にあります。

黒ベゼルのRef.126710GRNRは約300万円前後と比較的落ち着いた相場ですが、それでも定価を上回る水準です。

旧型の116710系も根強い人気があり、特に生産終了モデルは今後さらなる価格上昇が期待されています。

エクスプローラー

エクスプローラーⅠのRef.124270は、36mmサイズに戻ったことで話題となり、未使用品の相場は約120万円前後です。旧型の214270（39mm）も依然として人気があり、特に最終品番は高値で取引されています。

エクスプローラーⅡのRef.226570は、白文字盤と黒文字盤がありますが、ともに約160万円から約180万円の相場となっています。42mmの大型ケースと、24時間表示機能が特徴的で、実用性の高さが評価されています。

シンプルなデザインがゆえに飽きがこず、長期保有にも適したモデルといえるでしょう。

デイトジャスト

デイトジャストは、素材とサイズによって相場が大きく異なります。人気の41mmコンビモデル（Ref.126331）は未使用品で約300万円が相場です。

レディースサイズの28mmや31mmも安定した需要があり、特にダイヤモンド入りモデルは高値で取引されています。フルーテッドベゼルやジュビリーブレスレットなど、仕様による価格差も存在します。

ドレスウォッチながら、近年は相場が上昇傾向にあり、資産価値も高まっています。

オイスター パーペチュアル

オイスター パーペチュアルは、カラフルな文字盤で人気を集めています。特にターコイズブルーやコーラルレッドなどの限定色は、定価を大きく上回る価格で取引されています。Ref.124300は、グリーンで未使用品で約150万円前後、ターコイズブルーのセレブレーションモチーフが約370万円前後相場です。

36mmや31mmなど、サイズバリエーションも豊富で、男女問わず人気があります。

エントリーモデルとして位置付けられていますが、入手困難な状況が続いているので、価値も高く評価されているアイテムです。

シンプルながら個性的なカラーリングが、若い世代からも支持を集めています。

ミルガウス

ミルガウスは、耐磁性能を持つ特殊なモデルです。Ref.116400GVのグリーンガラス仕様は、生産終了により希少価値が高まり、未使用品で約150万円から約170万円の相場となっています。

独特なデザインと機能性から、コレクターズアイテムとしても人気があります。黒文字盤や白文字盤、Zブルー文字盤とバリエーションも豊富で、それぞれに固定ファンが存在します。

他のスポーツモデルと比べると知名度は劣りますが、個性を求める層から強い支持を得ています。

その他のモデル

ヨットマスター、シードゥエラー、スカイドゥエラーなど、その他のモデルも買取価格は高水準といえるでしょう。ヨットマスターのロレジウムモデルは、プラチナベゼルの希少性から高値で取引されています。

シードゥエラーは、ディープシーを含め、プロフェッショナルダイバーズとしての評価が高く、安定した需要があります。スカイドゥエラーは、複雑機構を搭載した最高峰モデルとして、徐々に認知度が高まっているといえるでしょう。

エアキングやデイデイトなども、それぞれの特徴を活かした需要があり、未使用品は高値での買取が期待できます。

ロレックスの未使用品を高く売るためのポイント

ロレックスの未使用品を最高値で売却するには、いくつかの重要なポイントがあります。タイミングや売却先の選定、事前準備など戦略的なアプローチが必要です。

売却タイミングの見極め方

ロレックスの取引相場は常に変動しており、売却タイミングの見極めが重要です。円安時期は海外バイヤーの需要が高まるため、買取価格が上昇する傾向にあります。2024年以降の円安局面では、多くのモデルで過去最高値を更新しました。

さらに、新作発表後の旧モデル生産終了時も、希少価値が高まり相場が急騰することがあります。

ただし、相場のピークを完璧に予測することは困難なため、納得できる価格が提示されたタイミングで決断することも大切です。

複数店舗での査定の重要性

買取価格は店舗によって大きく異なるため、必ず複数店舗で査定を受けることをおすすめします。同じ未使用品でも、店舗の在庫状況や販売ルート、査定基準の違いにより、数十万円の差が生じることもめずらしくありません。

大手買取チェーンや時計専門店、質屋など、業態の異なる店舗で査定を受けると、より適正な相場が把握できます。また、オンライン査定を活用すれば、効率的に複数の見積りを取得できます。

交渉の際は、他店の査定額を提示することで、価格アップを引き出せる可能性もあります。ただし、虚偽の申告は信頼を損なうため避けましょう。

オーバーホールの有無について

未使用品の場合、基本的にオーバーホールは不要です。むしろ、メーカー以外でオーバーホールを行うと、純正性が損なわれ、かえって価値が下がる可能性があります。購入から年数が経過していても、未使用品であれば現状のまま査定に出すことをおすすめします。

ただし、長期保管により動作に不具合が生じている場合は、事前に買取店に相談しましょう。店舗によっては、不動でも適正価格で買取してくれる場合があります。メーカーでのオーバーホール履歴がある場合は、明細書を提示することで査定額アップにつながることもあります。

重要なのは、自己判断で分解や調整を行わないことです。専門知識なく手を加えると、取り返しのつかない損傷を与える恐れがあります。

まとめ 

ロレックスの未使用品は、新品に準じる高い価値を持つ貴重な資産です。しかし、その価値を最大化するためには、正しい知識と適切な管理が必要です。

まずは、未使用品の定義を正確に理解してみましょう。買取店によって基準が異なるため、売却前に各店舗の条件を確認し、最も有利な条件で取引できる店舗を選ぶことが大切です。

保証書の日付や付属品の完備、ブレスレットの未調整など、細かな条件が価格に大きく影響します。

ロレックスの取引相場は常に変動しているため、定期的な情報収集も欠かせません。人気のスポーツモデルは定価を大きく上回る価格で取引されていますが、モデルによって相場は大きく異なります。自身が所有するモデルの現在の相場を把握し、適切なタイミングで売却することが重要です。

• 関連記事はこちら

・ロレックス腕時計の価値を保つためにはメンテナンスが必須！頻度・費用・依頼方法を徹底解説

「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格

「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格をご紹介します。

画像	商品名	参考買取価格
	ロレックス デイトナ 126500LN ホワイト	5,101,900円
	ロレックス サブマリーナー デイト SS ブラック 126610LN	2,180,900円
	ロレックス GMTマスターII SS 126710BLRO	3,513,400円
	ロレックス エクスプローラー 224270	1,331,000円
	ロレックス エクスプローラーII 226570 ブラック	1,497,100円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

「おたからや」ではデイトナやサブマリーナー、GMTマスター、エクスプローラーなどロレックス全モデルを強化買取中です。

クロノグラフはプッシャーの作動感、ダイバーズは回転ベゼルのクリック感もチェックポイントになります。付属品がなくても査定可能ですので、外装を軽くクリーニングし、現在のコンディションを把握したうえで店頭にお持ち込みください。

• おたからや査定員のコメント

ロレックスの買取なら「おたからや」

「おたからや」では、現行モデルからすでに廃盤となっているモデルまで幅広く査定いたします。

特に限定モデルや生産終了モデルは、高く評価される場合があります。

箱や保証書、余ったコマなどの付属品が揃っていると査定額が上がりやすく、未使用品やオーバーホール済みの時計本体も高く評価されます。

相場は市場の動向に応じて変動しますが、全国1,550店舗以上のネットワークと世界51カ国との取引実績を活かし、最新の需要と相場を加味した高価買取が可能です。

ご不要になったロレックスの腕時計がございましたら、まずは「おたからや」にお気軽にご相談ください。専門の査定員が、丁寧に査定させていただきます。

ロレックス買取ページはこちら

デイトナ買取ページはこちら

GMTマスター買取ページはこちら

エクスプローラーⅠ買取ページはこちら

スカイドゥエラー買取ページはこちら

サブマリーナー買取ページはこちら

デイデイト買取ページはこちら