※下記の画像は全てイメージです
エルメスは、1837年に創業した老舗ブランドであり、様々なブランドの中で最も人気のあるブランドの一つです。特にブランドを代表するバーキンやケリーは人気に比例するようにコピー品も多く出回っていて、偽物を掴まされてしまうことも少なくありません。ここではスーパーコピー品と呼ばれる偽物や被害を受けないために役立つ見分け方や特徴について紹介していきましょう。
Contents
偽物エルメスは身近にある!
エルメスの公式サイトや正規代理店や販売店、古物商であれば偽物を購入するリスクを回避できますが、最近はフリマアプリやネットオークションなど個人間取引での偽物被害が増えています。中には偽物を個人輸入して並行輸入品と称して販売する悪質な詐欺を行うユーザーもいます。正規店以外などでエルメスを購入する場合には注意が必要です。
最近の特徴としては「明らかな偽物」だと判断できるような格安物が減少する代わりに、精巧な偽物、通称スーパーコピーが多くなっていることです。人目で明確に判断するのが難しいクオリティの偽物も多く出回っており、2018年から2020年1月ごろまで、阪神間にある数カ所の質屋に持ち込まれた約50点の偽物によって約5,000万円の被害が出ていて、主に古物商業界では警戒心が高まっています。
被害額は年間6,000億円!
偽物は税関で没収
日本国内でのエルメスを含むあらゆるブランド品の偽物による被害総額は年間6,000億円に達すると言われており、その対策として2021年にはあらゆる偽物ブランドの輸入が禁止されたほどです。それまでの行政当局は「明確な偽物(コピー品)と判断できる」ものであれば「個人で使用する目的」を理由に、輸入を認めていました。しかしたスーパーコピーの登場により被害が増加していったため、日本政府としても見逃せない状況になり、エルメスを含むブランドのコピー品の輸入が全面禁止になりました。大阪税関や大阪国際郵便局を始めとする日本各地の行政機関が、X線検査器などを用いて1つ1つ輸入品をチェックしており、品名と実際の重量の違いや画像による判別を行うことで、2021年では日本全国で約2万7424件の商標権侵害物品(62万点以上)を没収しています。法改正されたことで偽物の流入は減ってきてはいるもの、まだまだ多くの偽物が市場に出回っているため、油断できない状況は続いています。
本物とスーパーコピーの見分け方
エルメスのスーパーコピー品の見分け方は簡単ではありません。しかし、プロの鑑定士でなくても判断できるポイントをいくつか紹介しておきましょう。
一つ目は生地に触れた際に感じる溝と手触りとニオイです。本物のエルメスの手触りはなめらかに感じられる他、深めの溝をしているため柔らかくなっています。偽物は浅い溝に仕上げられているため、手触りが硬めに感じられるのが特徴です。また本物のエルメスは牛革を使用しているため異臭を感じることはありません。しかし、偽物は合成皮革や合成ゴムを利用しているため、鼻を地近づけて匂いを嗅ぐとゴムのニオイを感じられます。さらに偽物は接着剤で金属と生地を固定している場合が多いので、化学臭を放つ傾向があります。
二つ目は全体的な仕上がりです。本物は極めて丁寧に仕上げられている他、職人の手作りであるため編み目が一定でないのが特徴になっています。特にブランドの証であるロゴは一般人でも見分けやすいポイントと言えるでしょう。エルメスのロゴは皮革に型押ししてからインクを流し込んでおり、全体的に統一感を感じられます。特に文字サイズのバランスや太さ・インクの濃さが均一であり、それらに滲みもありません。偽物の文字サイズはバランスや太さが整っておらず、インクが滲んでいることも珍しく有りません。またロゴそのものが潰れてしまっていたり、その一部が不明瞭といった場合もあります。
三つ目は金具の刻印です。バーキンの留具に使用されている金具の質感に加えてエルメスのロゴの深さ・繊細さに特徴があります。本物のロゴは立体的で深さがあり明瞭ですが、偽物は刻印が浅く立体感にかけており全体的に不鮮明です。
本物のエルメスバーキンは
クロアの仕上がりが丁寧!
本物のバーキンと偽物を判断するときに最もわかりやすいポイントとなっているのが、クロアの仕上がりです。
クロアとはバーキン開口部のストラップのことでドーナッツ状の留具を通す空間が設けられており、カデナ(南京錠)を通すことで開口部を閉じることができます。本物のエルメスのクロアには、年式と手掛けた職人を示す刻印がされており、いずれも生地との一体性のある色合いなので全体の雰囲気になじんでいます。偽物は生地と刻印の色がはっきり違うのが特徴です。
また、本物は縫い目が極めて丁寧に仕上げられており、それ自体がデザインのアクセントにも感じられます。さらに縫い目の近くにビスを打ち込んでおり、エレガントさをも感じさせます。しかし、偽物は縫い目が荒いだけでなく、ビスの打ち込み方が雑であったり打ち込む間隔が不均等であったり、ビスのサイズが大きく悪目立ちしています。中には工具用のプラスやマイナスのネジを使用したものもあるため、必ずチェックしてほしいポイントです。
バーキン本体の上部の縫い目もポイントになっています。エルメスの特徴として職人の手縫いの場合は縫い目が右下がりになり、ミシン縫いの場合は右上がりになります。バーキンは全て職人の手で仕上げられているわけではなく、必要に応じて機械ミシンを利用しているため、本物には2種類の縫い目があることになります。
また、本物の特徴として皮革に食い込むようにして強めに縫い上げているため縫い目の間隔が短くなっています。偽物も本物に似せるため2種類の縫い目を使用していますが、皮革への食い込みが浅くなっており、手縫いではなく機械ミシンを用いているため均質な縫い目になっています。注意しなければわからないポイントではありますが、知っておくと本物と偽物を見分けるポイントの一つになります。
ファスナーや鋲などの
金具もチェックポイント
エルメスのバーキンにはポケットを開閉するためのファスナーが付いています。ポケットの口を閉じるための金具であり、必要に応じて開閉できるため様々な小物を収納できます。このパーツも本物と偽物を見分けるポイントになっています。
特に注目してほしいのが、ファスナーを引く際に手にするファスナープルです。重力に負けてだらりと垂れ下がることなくファスナーに平行になるようにピンッと伸びており、偽物と見分けるポイントになっています。ただしスーパーコピーの中にも、本物と同じようにファスナープルが平行であったり、生地のデザインやサイズ、金具の形やメッキまで似せてきている物もあるため判断できない場合もありますが、チェックすると良いポイントの1つです。
また、バッグ底面にある鋲もポイントです。この鋲はバッグを床や地面に置いたときに足となる部分であり、それぞれの角に1つずつと中央に1つ合計5つ(モデルによっては合計4つ)あります。本物のエルメスバーキンの鋲足は全体的に角がなく、触れるとなめらかな質感をしていて、根元部分に黒い線で囲まれています。また横から見ると台形をしているため、全体的に美しく感じられます。偽物の鋲は触れると角を感じたり、面取り加工が雑であるか施されていないのでなめらかさを感じられません。横から見ても台形になっていなかったり、黒い線がないのも見分けるポイントです。
カデナについても触れておきます。エルメスのバーキンにはバッグを閉じるためのカデナ(南京錠)を利用しており、1つ1つに個体番号が振られていて、鍵の番号と必ず一致します。さらに鍵穴の形状をみると緩やかな「m」字になっている他、縁に3本のラインとブランドロゴも施されています。偽物は金型加工技術を持ち合わせていないため、カデナの鍵穴や形状が粗雑であったり、番号が一致していなかったり、仕上がりが甘くなっていることが多いです。エルメスバーキンには様々な金具が使用されていますが、これらのポイントをチェックすることで本物と偽物を見分けることができます。
まとめ
エルメスのスーパーコピーの見分け方をバーキンに絞って紹介してきました。2021年の法律改正により偽物の輸入や販売は禁止されましたが、現在でも被害はなくなっていません。お手持ちのエルメスを売却しようとご考えの際に心配な事がありましたら、ぜひお気軽におたからやにご相談下さい。エルメスの買取査定経験、実績豊富なプロがしっかりと査定させていただきます。
おたからやのブランド買取
査定員の紹介
松任 査定員

-
趣味
ゴルフ
-
好きな言葉
理路整然
-
好きなブランド
ロレックス
-
過去の買取品例
バーキン マトラッセ
おたからやでは毎日数千点のブランド品の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での買取が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、新品未使用のモノだけでなく、昔に購入したお品物や傷やほつれがあるものなど、どんな状態のものでもお買取をしております。実際に10年以上前に購入したお品物が購入した時よりも高額でお買取できたこともたくさんあります。ご家庭に眠っているお品物がございましたら是非一度ご相談ください。
その他の査定員紹介はこちら