金にはどんな種類がある?その価値や扱い方も解説

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金にはどんな種類がある?その価値や扱い方も解説

金は価値が下がりにくい資産として、また工業などあらゆる産業で利用されるものとして人々の生活と密接に関わってきました。古くから多くの人に愛されてきた、まさに貴金属の代表とも言えます。そんな金には数多くの種類があるのをご存じでしょうか?今回は金の種類やそれぞれの価値、扱い方などについて詳しく解説します。

金に関する基礎知識

金と言われると「高級で価値があるもの」という印象を抱く方も多いのではないでしょうか。金は富の象徴であり庶民には無縁の存在であるように感じられます。しかし実際にはアクセサリーをはじめとし、スマートフォンやパソコンに組み込まれる電子部品、医療機器など、幅広い分野で使用されています。その歴史を紐解いていきましょう。

 

金の歴史ははるか古代から

金の歴史はとても古く、初めて金を用いたのは紀元前6,000~5,000年に古代文明を築いたシュメール人だと言われています。この頃は金を貨幣として利用しており、装飾品として用いられるようになったのは紀元前3,000年代でした。金は純度が高いため、他の金属と違って不純物を取り除く必要がありません。そのため、まだ技術が発展していないはるか古代から使われていたのです。

 

金を使った歴史ある装飾品として有名なものは、古代エジプト王・ツタンカーメンの遺産があげられます。棺やマスク、その他副葬品にあしらわれていた金は、3,000年以上経った現代でもその輝きを失っていません。当時のエジプトでは金は全てファラオの持ち物であるとされ、希少な金を有する王の富と地位を象徴するアイテムとして扱われていました。

 

金の主要産出国~TOP3は中国・オーストラリア・ロシア~

金の主要産出国は1位が中国、2位がオーストラリア、3位がロシアです。2020年の金の産出量は世界全体で約3,200トンであり、それぞれの国の産出量を表にまとめました。

 

1位:中国 380トン
2位:オーストラリア 320トン
3位:ロシア 300トン
4位:アメリカ 190トン
5位:カナダ 170トン
6位:ガーナ 140トン
7位:インドネシア 130トン
8位:ペルー 120トン
9位:カザフスタン 100トン
9位:メキシコ 100トン

 

上位3カ国が圧倒的に多いことが分かります。かつては南アフリカも金の主要産出国として常に上位に名を連ねていましたが、徐々に減少して2019年には12位にまで転落しました。中国は2005年に225トンを記録して以降増産が続いており、2014年には倍量の450トンもの産出量を誇ったのです。その後、環境規制強化の影響を受けて減少傾向にありますが、依然として1位をキープしています。

 

日本の金の産出量は年間7~8トンです。現在日本で金が採れるのは鹿児島県の菱刈鉱山のみとなってしまいました。その他には銅を精製する際に副産物として金が精製されるため、銅鉱石からも抽出されているのです。金の産出量は低い日本ですが、実は埋蔵量は6800トンと言われており、全世界の埋蔵量の約15%を占めます。「黄金の国ジパング」という異名がついたのも納得です。

 

加工しやすく腐食しにくい!金の特性

金は加工しやすいと言われています。これは、物質が素材としての形・性質を保ったまま変形できる展延性の高さによるもの。金は特にこの展延性が他の金属に比べて高く、分かりやすく言うと簡単に叩いて伸ばせる性質があるのです。金箔はその最たる例として挙げられます。高い技術を持つ金箔職人の技術をもってすれば、背景が透けて見えるほど薄くすることが可能です。

 

金は金属の中でも腐食しにくいという特性を持っています。イオン化傾向が低く酸化還元反応も起こりにくいため錆びにくく、きれいな状態が持続するのです。これは純金の場合であり、合金の場合はこまめにお手入れすることをおすすめします。

 

金の種類

一口に金と言っても様々な種類があります。ここでは金の種類はどのようにして決まるのか、どんな種類があるのかについて詳しくご紹介します。アクセサリーにしたときの特徴についても解説するので参考にしてみてください。

 

金の純度とは

純度というのはその名の通り、品質の純粋さの度合いを表す言葉です。金の純度にはカラット(karat)という表記が用いられます。純度が高い金というのは、全体の重さの中で金が使われている割合が高いということ。純度50%だと金が50%、純度100%だと金が100%使われており、その価値は2倍になるのです。金は24分率で表記され、1番純度の高い金を24金として様々な割合の金合金が存在しています。

 

24金(K24)(純金)

金の含有率が99.99%と、限りなく100%に近い金が24金(K24)です。1番価値が高くほぼ混合物も含まれないため、単純に重さの分だけ金の価値になるコインや延べ棒(インゴット)に使われています。

 

22金(K22)

22金の割合は91.7%であり、日本ではあまり扱われていません。90%以上が金でできているため濃い金色の輝きを放ち、純金に比べて硬さがあるため傷付きにくいのが特徴。イギリスの金貨は22金が使われており、またアジアでも22金の人気は高く価値のある資産として扱われています。

 

18金(K18)

ゴールドアクセサリーとして最も一般的なのが18金です。金の含有率は75%であり、腐食しにくい金の特性はそのままに高い耐久性を誇ります。日本で最もポピュラーなのもこのタイプで、残りの25%は銀や銅、パラジウムなどの金属が使われることが多いのが特徴です。

 

14金(K14)

日本のアクセサリーは18金が一般的であるのに対し、14金は海外で生産されているアクセサリーに多く使われています。金は58.5%含まれており、混ぜる金属によってはゴールドというよりはシルバーやブロンズのようなカラーになることもあるでしょう。半分近くは金ではない成分が含まれるため輝きはやや鈍く、使っているうちに錆びや赤みが出てしまうことも少なくありません。その分、他の混合物によってより耐久性が高くなるという特徴もあります。

 

純金がアクセサリーに適さない理由

純金はアクセサリーを作るのにあまり適していません。価値の高い金を身に着けたい方も多いかもしれませんが、金は展延性が高いためやわらかく傷付きやすい傾向があります。強度が不足しているため、使っているうちにチェーンが切れてしまう可能性が高いのです。

 

カラーゴールドとは

カラーゴールドとは、18金または14金に特定の金属を配合して色味を変えたものです。金ではない残りの部分を割り金と言いますが、例えば銀と銅を1:1の割合で配合するとイエローゴールドになります。まさに「金色」と呼ぶのに相応しい色合いのカラーゴールドです。

 

割り金に銀を混ぜたものをグリーンゴールドと言います。少量の銅を混ぜることもあり、イエローゴールドに比べると落ち着いた色合いの緑がかった金色に見えるでしょう。

 

グリーンゴールドとは対照的に、割り金に銅のみを混ぜたものがレッドゴールド。赤みが強く、ぱっと人目を惹く鮮やかさがあります。

 

割り金の8割に銅、パラジウムを混ぜたピンクゴールドは、肌なじみの良い優しい色合いが特徴的。ジュエリーとしても人気のカラーです。

 

またニッケルまたはパラジウム、少量の銀を混ぜて作られるものをホワイトゴールドと言います。やや黄みがかった白の合金で、メッキをかけるとプラチナのような色味になるのが特徴です。

 

ゴールド製アクセサリーに見られる「GF」「GP」とは

ゴールド製アクセサリーに「GF」「GP」という表記が付いているのを見かけたことはありませんか?これはコーティングされている金の厚さを表しており、使用されている金の量によってGFとGPに分けられます。

 

GFはゴールドフィルドの略であり、ベースとなる金属に高い圧力や熱を用いて金を張り合わせたものです。金の層はとても厚く、メッキに比べて剝がれにくいのが特徴。18金や14金に比べて安い値段でゴールドコーティングされたアクセサリーを手に入れられます。

 

GPはゴールドプレーテッドの略であり、いわゆる金メッキと呼ばれる膜です。金をコーティングするため通常より腐食しにくいですが、膜がGFに比べて非常に薄いため剝がれやすく傷付きやすいという点に注意が必要でしょう。

 

金の価値~これまでとこれから~

現在、金の価格は安定して上昇しています。金は需要と供給以外にも、大規模政策や世界の経済状況によっても価格変動するのが特徴。今までにどのような影響を受けて金の価格が変動してきたのか、そして金の価値はこれからどのように変わっていくのか詳しく見てみましょう。

 

これまでの金価格推移

金の価値は世界情勢によって変化するのが特徴。戦争が起きたりインフレが進んだりすると金の価値は上昇するのですが、その要因はドルの価値にあります。紙幣の価値がなくなるドル安の際はドルを売って金を買う傾向が強まり、金を買う人が増えることで金相場が上がるという仕組みです。

 

また1970年代にオイルショックが起きた際や2005年に巨大なハリケーンによってアメリカの精油所が甚大な被害を受けた時など、原油価格が高騰することでも金の価値は上がります。

 

1914年の第1次世界大戦中に、国際価格であるトロイオンスを用いて金の価値を決める会議が行われました。その際は1トライオンス35ドルと定められたのですが、上記のオイルショックを受けて1980年には1トロイオンス875ドルにまで金の価格が高騰したのです。インフレを収束させるべく様々な策が打ち出されますが、上手く金相場をコントロールできずに今度は1トロイオンス280ドルまで急速に下落する結果となりました。その後各国の中央銀行が協調介入を実施してドル安へと向かい、下がり続けていた金相場は落ち着きを取り戻したのです。以降は安定した市場価値を保ち、特に近年金相場は上昇傾向にあります。

 

今後の金価格推移予想

現在金相場は落ち着いており、爆発的な値上げが起きる可能性は考えにくいです。とはいえ、急落する可能性も低いと言えるでしょう。金の相場が急落するためには

・金の供給量が増える

・金の需要が下がる

・テロや戦争が起きる

・世界経済が平均して安定する

などの条件が必要です。金の需要・供給は安定しているため、大幅な変化はないと考えられるでしょう。また北朝鮮がミサイルを発射した際、政治的・軍事的・社会的な緊張が高まったことから一時的に金の価格が急騰したものの、現在はその緊張状態も緩和されています。

 

相場が落ち着いているうえに投資対象としての価値も高く、アクセサリーだけでなく電子機器や医療機器の部品として使われるなどの多様性がある金。そんな金が必要とされない時代が来るとは考えられません。発展途上国が急成長を遂げていく中でさらに金の需要が高まることも踏まえると金の価値が急落する可能性は低く、むしろまだまだ高まることも有り得るでしょう。

 

注意が必要!金の扱い方とケア方法

純度が高い金は腐食しにくいことをお伝えしましたが、まったく腐食しないわけではありません。保管方法が誤っていると、変色したり黒ずんだりしてしまうこともあるでしょう。せっかく購入した金を劣化させないために、扱い方やケアの方法を解説します。

 

変色や黒ずみを防ぐには

金が変色する原因の1つとしてあげられるのが酸化です。18金や14金など金以外に銅が使われている場合、銅が酸素と触れることで酸化還元反応が起こり変色してしまいます。またアクセサリーを着用していると皮脂や汗などの汚れがアクセサリーに付着しますが、それをそのままにしておくことで酸化が起こり黒ずんでしまうでしょう。空気中には酸素があるため酸化を完全に防ぐことはできませんが、対策をすることは可能です。

 

まず、女性ならアクセサリーを着けるのはメイクを行った後にしましょう。香水も同様です。余分なものがアクセサリーに付着しないように気を付けてください。アクセサリーを取り外した後は、すぐに専用のクロスを使って汚れや皮脂を取り除きます。この時、力を入れ過ぎないように優しく拭き取ることが大切です。そしてなるべく空気に触れないように温度・湿度の低いところに収納しましょう。

 

黒ずんでしまった時は

拭き取っても落ちないほど黒ずんでしまった場合は、中性洗剤・ぬるま湯・柔らかい布を用いて優しく洗ってください。ぬるま湯に薄めた中性洗剤を溶かしてアクセサリーを入れます。漬け過ぎないように時間は3分程度にしましょう。時間が経ったらぬるま湯できれいに洗い流し、柔らかい布でしっかりと水分を拭き取って完全に乾いてからしまってください。

 

傷や破損を防ぐ保管方法

アクセサリーをまとめて保管しておいたら傷が付いてしまった、などという経験はありませんか?金製品がぶつかり合うことで傷付く可能性が考えられるため、1つずつケースに入れて保管しましょう。小さめのジップロックに入れるのもおすすめです。

 

まとめ

金の種類やその価値、お手入れ方法についてご紹介しました。金は繊細な輝きを放ち、今までもこれからも人々の富の象徴として扱われていくでしょう。金には純度によって様々な種類がありますが、どれも違った魅力があるためシーンや好みに合わせて使い分けができます。普段からきちんとお手入れをして金の価値を保つようにしてください。また金の相場は今後も急落することは考えにくく、需要は高まっていくことが予想されるため、しっかりとその価値を見極めましょう。

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