覚えておきたい!GPとGF刻印の意味やカラーゴールドについて

ジュエリーなどの金製品は、金種やブランド名などの刻印が刻まれています。他にも様々な刻印がありますが、「GF」や「GP」といった刻印は一体何を意味しているかご存じでしょうか?アクセサリーでよく見るGPとGF刻印の意味や、カラーゴールドの刻印についてご紹介いたします。お持ちの品物と照らし合わせながらチェックしてみてください。
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GPとGFってどういう意味?
最近ではオンラインでアクセサリーを買う機会が増えてきましたが、金属の種類に「K18GP」や「K10GF」と書かれているのを見たことはありませんか?「これって18金なの?」と勘違いしてしまいそうになりますが、実はこれらのアルファベットは金を意味するものではありません。それでは、GPとGFについてご紹介します。
GPは金メッキ
GPは「Gold Plated」の頭文字をとったもので、金メッキを意味します。「名前にゴールドがついているから金でしょ?」と思いがちですが、これは薄い金の膜を表面に付着させたメッキです。金はアレルギー反応が出にくい素材なのに対し、金メッキはアレルギー反応が出やすいため肌が弱い方は控えた方がいいでしょう。
金メッキは「K18GP」といったように、数字の後にGPが刻まれています。これは18金ではなく金メッキですので、購入するときは間違えないようにしたいですね。とはいえ金メッキのアクセサリーはデザインが豊富ですので、気分に合わせて色々な種類を楽しみたくなります。「金は値段が高く手が出しづらいけれど、ゴールド系のアクセサリーを身につけたい」という方はぜひ手に取ってみてください。
GFは金張り
GFは、金張りという意味があります。金メッキに比べると少しだけですが、金の厚みがしっかりとしているのが特徴です。GPとGFは見た目はほぼゴールドと同じですが、使っているうちに金が剥げてボロボロになってしまいます。ただ価格的にはお手頃なものが多いので、金属アレルギーのない方は試してみてはいかがでしょうか。
まれに、刻印がつぶれて「なんて書いてあるか分からない」「小さすぎて読めない」というアクセサリーやジュエリーはありませんか?このようなよく分からない刻印は、買取店などの専門店で調べてもらうと早く解決できるでしょう。また、メッキか金か見分けるのに磁石を使用する方法があります。金は磁石に反応しないのに対して金メッキは磁石にくっつく特徴があるため、お持ちの方は試してみてください。ただし、磁力が弱い磁石は金製品でも反応しない場合があります。
刻印で表すカラーゴールドの種類
ゴールド製品は、金以外の色があるのをご存じでしょうか?ジュエリー製品でよく見る、YG(イエローゴールド)、WG(ホワイトゴールド)、PG(ピンクゴールド)の他に、GG(グリーンゴールド)、RG(レッドゴールド)があります。今回は流通量の多いイエローゴールドとホワイトゴールド、ピンクゴールドについて詳しく説明しましょう。
YG(イエローゴールド)
イエローゴールドは、純金に近いほど強い黄色がかった金色をしています。金には24金、18金、10金などの種類がありますが、24金(純金)は100%金ですので黄色が強いのが特徴です。ジュエリーでよく見る18金は金に銅や銀を混ぜているので、純金よりも肌馴染みの良い柔らかな黄色になります。
また純金(24金)はとても柔らかい材質ですので、ネックレスやリングに加工したとしてもすぐに曲がってしまうのです。そのため、金以外の素材を混ぜて耐久性をあげた18金や10金などの素材を使用します。
18金などのイエローゴールドは、中性洗剤を薄めた水で洗うと汗や汚れを落とすことが可能です。しかし装飾の宝石は水や洗剤に弱いものも多いため、メンテナンスの際には気を付けましょう。
WG(ホワイトゴールド)
ホワイトゴールドは、金に銀やパラジウムを混ぜて白くした金属です。さらに美しい白さを出すために「ロジウムメッキ」という金属をコーティングし、プラチナよりも少し明るい白色になります。ホワイトゴールドのジュエリーを使い続けると、だんだんとコーティングが落ちて色落ちするためメンテナンスが必要です。コーティングが剥がれた場合は、ロジウムメッキを再度かけるリペア(修理)に出して綺麗な白色に戻しましょう。
お伝えしてきた通り、ホワイトゴールドはどうしても変色しやすい素材です。色味を長持ちさせるために気を付けたいポイントを2つ紹介いたします。
- お風呂や水仕事をするときは、ジュエリーを外す
- 汗をかいたら柔らかい布で拭く
可能であれば1年に1度コーティングをかけて、綺麗な状態を保つようにしましょう。もし変色が直りきらない場合は、貴金属相場の高いこの時期に売りに出すのも1つの方法です。
PG(ピンクゴールド)
ピンクゴールドは、金に銅を加えた素材です。例えば「K18PG」の場合は、金が75%で残りは銅を混ぜてピンク色にしています。日本人の肌馴染みのいい可愛らしいピンクゴールドは、特に若い女性に人気です。同じデザインのジュエリーでもピンクゴールドの色にするとグッと印象が変わるので、店頭で購入を検討する際にはぜひ試着してみてください。肌にのせてみると、思ってもいなかった色が似合うこともあります。ピンクゴールドはイエローゴールドやホワイトゴールドよりも優しい印象になりやすいので、女性らしさを出したい方におすすめのカラーです。
まとめ
金製品の刻印の意味や、カラーゴールドでよく見る刻印についてご紹介しました。金製品の刻印は、購入時や売るときに素材やカラーなどを確認することができます。「プレゼントでもらったけれど素材やカラーが分からない」といった方は、見分ける判断材料の1つとして参考にしてみてはいかがでしょうか。