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ダイヤモンドの刻印はいくつもの英数字が並んでいて、まるで暗号のようにも見えますよね。しかし実際は、刻印にはルールがあり、そのルールを知ることで刻印の見方や刻印の意味がわかります。
そこで今回は、ダイヤモンドジュエリーの刻印の見方や刻印の種類と意味をご紹介します。さらに、刻印による買取査定の差まで、刻印に関するさまざまな疑問をプロ視点で解説します。
ダイヤモンドジュエリーの刻印の見方や意味で困っている方は、ぜひ参考にしてください。
Contents
ダイヤモンドジュエリーの刻印の見方|どこに刻印があるのか

ダイヤモンドジュエリーの刻印の意味を知る前に、まずはジュエリーのどこに刻印があるのかをおさえておきましょう。
ジュエリーの刻印には決まった法則があり、ほとんどの場合その法則に従った位置に刻印が施されています。
まずは、ダイヤモンドジュエリーの刻印を入れる位置について確認しましょう。
ジュエリーの目立たない位置に刻印があるのが一般的
ダイヤモンドの刻印とは、ジュエリーのデザインではなくジュエリーの情報を示すものです。
そのため、刻印はジュエリーの目立たない部分に入っていることが多くあります。
「リングであれば内側」「ペンダントやブローチは本体の裏」「チェーンの場合は留め金部分」に刻印がされているのが一般的です。
刻印は小さな文字ですが、肉眼でも位置を確認することができます。刻印が見えにくい場合は、スマホカメラの拡大機能を使うのがおすすめです。
ダイヤモンド自体に刻印がある場合も
刻印はジュエリーの貴金属部分だけではなく、ダイヤモンドそのものに入れることも可能です。
一般的には、ガードルと呼ばれるダイヤモンドの外周部分に刻印を入れますが、場合によってはテーブルと呼ばれるダイヤモンドの一番大きな面に刻印を入れることもあります。
それぞれ、「ガードル刻印」「テーブル刻印」と呼び、どちらの場合もダイヤモンドの品質に影響を与えることはありません。
ダイヤモンド自体に入った刻印はとても小さいので、肉眼で確認はできません。
刻印の有無を確認する場合は、まずダイヤモンド鑑定書のコメント欄を確認してください。
鑑定書によっては、コメントだけではなく、刻印の写真も鑑定書に掲載している場合があります。
- おたからや査定員のコメント
ダイヤモンドジュエリーの刻印は、そのジュエリーの背景を知ることができる大切な情報源です。大切な情報源も刻印の位置が分からなければ何の意味もありません。
ジュエリーを手にしたら、ぜひ一度どこに刻印があるか探してみてください。

ダイヤモンドジュエリーの刻印の種類と意味

ダイヤモンドジュエリーの刻印には、さまざまな種類があります。
使われている宝石に関する刻印や金属などの素材に関する刻印、さらにはジュエリーに込めた想いを表す刻印もあります。しかし、刻印は小さなジュエリーの中に目立たないように施さなければなりません。そのため、多くの刻印は必要最低限の文字数で表現され、まるで暗号のように記されています。
ダイヤモンドジュエリーにはどのような種類の刻印があるのか、またそれぞれの刻印にはどのような意味があるのか確認しましょう。
ダイヤモンドの重量
小数点付きの数字の刻印は、ダイヤモンドの重量を表します。
例えば「0.23」と刻まれていれば、そのジュエリーに付いているダイヤモンドは0.23キャラット(ct)であることを示しています。
文字数を減らすため、通常は重量の単位である「ct」は省略されます。また「.16」のように小数点の前の0を省略することもあります。場合によっては、重量の刻印が2つ入っていることもあります。これは、メインの宝石と脇を飾る宝石(脇石)の重量をそれぞれ示しています。
2つある場合、先にメインの石の重量を入れます。ただし、刻印を入れる場所が限られている場合は、別々の場所に2つの重量刻印が入っていることもあります。なお、すべての数字の刻印が重量を示しているわけではありません。金属の純度を示す刻印も、3桁の数字で表す場合があります。
数字の刻印には他にもさまざまな種類があるため、数字の刻印を見たときは、それが本当に重量の刻印であるか、しっかり確認する必要があります。
宝石の種類
ジュエリーにダイヤモンド以外の宝石が付いている場合、任意でその宝石の種類を示す刻印を入れることがあります。
宝石名の刻印には、英語の頭文字を使用します。宝石名と略語の種類は、一般社団法人日本ジュエリー協会の規定により、以下の表の通りに定められています。
| 宝石名 | 略語 |
|---|---|
| ダイヤモンド | D |
| ルビー | R |
| サファイア | S |
| エメラルド | E |
例えば、「D0.52」という刻印が入っている場合は、0.52ctのダイヤモンドが付いているという意味です。
また、表にない他の宝石の名前を入れることも可能です。
この宝石名の刻印は任意のため、全てのジュエリーに表の通りの刻印が入っているとは限りません。
もし重量の刻印と一緒に英文字が入っていれば、宝石種類の刻印である可能性があると覚えておきましょう。
貴金属の素材や品位
貴金属刻印とはジュエリーに使用した金属の種類と純度の刻印のことで、英文字と数字を使って記載されています。
貴金属の純度のことを、貴金属の「品位」といいます。
品位の表記は、プラチナ製品や海外製の金製品の場合は100%=1000とする「千分率」を使います。
また、国内で製造された金製品の多くは、100%=24とする「24分率」を使うことが一般的です。
主な貴金属の刻印を見ていきましょう。
| プラチナ製品 | PT、PT950、PT900、PT850 |
|---|---|
| 金製品 | K24、K18、K14、750、585 |
| 銀製品 | Silver、Sterling、925 |
また金製品の場合、色の異なる金を区別するために、金の品位の後に「YG(イエローゴールド)」「WG(ホワイトゴールド)」「PG(ピンクゴールド)」などの色名の略語を付けることがあります。
貴金属の表記は、表のもの以外にも、古い表記方法や海外の表記方法などさまざまな種類があります。中には紛らわしい表記もあるので注意が必要です。
ホールマーク
ホールマークとは、各国の認定機関が貴金属の品位を証明するために入れる刻印のことです。日本では造幣局が認定し、打刻しています。
ホールマークは各国の造幣局など信頼できる機関が入れるため、貴金属の品位刻印の中でも特に信頼度が高くなります。ホールマークの記載方法は国によって異なり、動物の絵柄を刻印する国や、記号と数字の組み合わせを刻印する国などさまざまです。
日本のホールマークの場合は、国旗と共に貴金属の種類や品位が刻印されています。また、時代によってホールマークのデザインが変わる国もあるので、ホールマークを読み解けばジュエリーの歴史を知ることができます。
個人的な刻印(イニシャルや記念日)
ダイヤモンドジュエリーは、好きな文字や数字、記号を打刻することも可能です。
個人的な内容の刻印で代表的なものといえば、婚約指輪や結婚指輪に入れる刻印です。2人のイニシャルや入籍日などの特別な刻印を入れます。
このような自由に入れる刻印には、ルールも決まりもありません。英数字や記号以外にも、ひらがなや漢字、特別な記号、絵柄なども刻印することが可能です。
また、職人が手彫りで入れる手書き風の刻印もあれば、レーザーで入れる刻印もあり、ジュエリーにオリジナリティを加えられます。ただし、ジュエリーはとても小さいので、刻印できる文字数には制限があります。
個人的な刻印を入れたい場合は、文字数が制限内に収まるよう文字列を考えましょう。
- おたからや査定員のコメント
ダイヤモンドジュエリーの刻印は、短い文字列や記号で表記されます。
そのため、長年使用したジュエリーの場合は汚れや傷が付き、刻印が読み取れなくなる場合があります。
そのような場合も、安心して査定にお持ちください。
おたからやでは経験豊富なプロが査定をしますので、見えづらくなった刻印も正しく内容を読み取り、正確に査定をいたします。

- 関連記事はこちら
・【金の刻印の種類】純度やカラー別に紹介!日本と海外のホールマークも
・金製品にある「ひし形」の刻印の意味は?刻印の重要性や種類・意味も併せて解説
刻印で偽物は判別できる?

ダイヤモンドジュエリーやダイヤモンド自体に刻印が入っていても、その刻印だけでダイヤモンドの真贋を見極めることはできません。
なぜなら、刻印に関する法律や厳密なルールが存在しないためです。
全ての刻印の信頼性は、実際に刻印を施した製作者の善意にゆだねられています。
では、なぜ刻印だけで偽物を判別することが難しいのか、またどのようなことに注意すべきかについてみていきましょう。
刻印だけでは判別できない
ジュエリーに刻印を入れることは、義務ではありません。そのため、刻印のないジュエリーを販売しても何の問題もないのです。さらに、刻印の内容が真実であるという保証はどこにもありません。
ホールマークを除いて、全ての刻印はジュエリー製作者が自主的に入れているため、意図的にウソの内容の刻印を入れることも可能です。
ホールマークだけは認定機関が入れる刻印であるため、比較的信頼度は高くなります。しかし、ホールマークにも偽物が存在する可能性はあります。
刻印はどの文字、絵柄も簡易な形であることが多いので、たとえホールマークであっても、偽物を作ることは可能なのです。つまり、ジュエリーにある刻印を見るだけではその内容が真実かどうか、判別することは難しいのです。
刻印の内容は参考程度に考えて、実際のダイヤモンドジュエリーをしっかりと確認し、刻印に間違いがないかどうかを判断する必要があります。
刻印の知識がないと判別できない
刻印の記載方法は、世界共通ではありません。ジュエリーの製作国ごとに刻印も異なるので、各国の刻印に関する知識が不可欠になります。
たとえば、中国の「千足金」や「万足金」などは、他国とは異なる中国独自の記載方法です。ジュエリーは海外で作られることも多いため、各国の刻印について熟知しておく必要があります。また、刻印の種類によっては、正確性に差が出ることもあります。
例えば「18K」のように数字の後ろにKが付く刻印は「アトK」と呼ばれ、実際の純度が刻印の品位より低い場合があるため注意が必要です。アトKは古いジュエリーに多い刻印で、現在のような貴金属加工の技術がなく、正確な品位が判別できなかったことなどが影響していると考えられます。このように、刻印は専門家が正しく読み解かないと、情報を読み間違える可能性が高いです。
おたからやには、世界的にも権威のある宝石鑑定士資格GG(宝石学修了者・Graduate Gemologist)を有する鑑定士が在籍しています。
最新査定機材も充実しておりますので、ダイヤモンドの査定をお考えの方はぜひご相談ください。もちろん、査定・出張料などの諸費用はすべて無料です。
刻印の有無がダイヤモンドの買取額に与える影響

ここまで見てきた通り、ダイヤモンドジュエリーの刻印には信頼度や正確性に差があります。
そのため、ジュエリーの買取の際には、刻印だけをみるのではなく、ジュエリー自体がどのような品質であるか見極める必要があるのです。
したがって、刻印の有無が買取額に大きな影響を及ぼすことはありません。ここでは、刻印の有無と買取額の関係について考えていきましょう。
刻印がないダイヤモンドの査定方法
刻印がないからといって、ダイヤモンドジュエリーの査定方法が変わるわけではありません。
なぜなら、査定ではジュエリー自体の品質を見て判断をするからです。
刻印は、あくまでもジュエリーやダイヤモンドに刻まれた情報の1つであり、それだけを頼りにしても正しい査定はできません。つまり、刻印がないダイヤモンドジュエリーであっても、専門家に査定を依頼すれば正しい価格で買い取ってもらうことが可能です。
イニシャルや記念日が刻印されていても買取は可能
ジュエリーに個人的なイニシャルや記念日などが刻印されている場合でも、買取は可能です。
ジュエリーに刻印が入っていても、ジュエリー自体の品質は変わらないからです。
買取査定では、ジュエリーの品質を中心に確認します。
刻印は後から消すこともできるため、ジュエリーの品質に大きな影響を与えません。
イニシャルが入っているからと諦めずに、一度査定に出してみることをおすすめします。
- おたからや査定員のコメント
ジュエリーの買取額を決めるのは刻印の有無ではありません。刻印はジュエリーに刻まれた情報の1つであり、一種のメモのようなものです。
専門家はそのメモを見て、本当に内容が正しいかどうかを見極めています。したがって、刻印がない場合でも正確な査定が可能です。
専門家に依頼すれば、刻印の有無にかかわらず正しい査定ができますよ。

ダイヤモンドの買取なら「おたからや」
おたからやには、GIA・GG資格を持つ鑑定士が在籍しており、質の高い鑑定士による正確な査定が可能です。
宝石鑑定士の資格の中でも、GIA(米国宝石学会・Gemological Institute of America)が認定するGG(宝石学修了者・Graduate Gemologist)は国際的にも通用する資格のひとつです。
これにより、ダイヤモンドの買取をはじめとする宝石の価値を正確に見極め、高価買取が実現します。
また、鑑定書や鑑別書がなくても買取が可能ですので、安心してご相談ください。
お客様の大切な宝石・ジュエリーを最大限に評価し、納得のいく買取価格をお約束します。
店頭買取だけでなく、便利な出張買取やWEB査定にも対応しております。
おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員
-
趣味
旅行、読書
-
好きな言葉
日々是好日
-
好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
-
過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
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資格
GIA G.G.取得
おたからやでは毎日大小合わせて約数百点の宝石を査定しております。宝石はダイヤモンドの4Cをはじめとして色や形、重さ蛍光性など様々な要素で評価額が大きく変わります。おたからやは自社でオークションを行っており、日々の宝石の需要に敏感に対応することができます。 査定に関してもプロのスタッフやダイヤモンドテスターなどの専門の査定具を完備しているため、全国の店舗ですぐに正確な査定が可能です。 気になるお品物がございましたら是非おたからやをご利用ください。
その他の査定員紹介はこちらダイヤモンドなどの宝石の高価買取は「おたからやへ」
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