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金製品にある「ひし形」の刻印の意味は?刻印の重要性や種類・意味も併せて解説

2023年9月に金の買取価格が過去最高値の1万円台を記録したことで、手持ちの金の売却を考えている方も多いのではないでしょうか。

金製品を売却する際に査定で重要視されるのが、品位証明のための刻印です。「ひし形」の刻印もその一つで、ホールマークの一部です。

本記事では、金製品に刻印がある理由や「ひし形」の刻印について、刻印から読み取れる純度やその他の情報などを解説します。

金製品に刻印があるのはなぜ?

金製品の刻印は品質を証明するためのもので、偽物との違いを見分ける重要な役割を持ちます。刻印された情報を正しく読み取ることで、安心・安全な金取引が成立するのです。

日本では、造幣局が製造・販売事業者からの依頼で品位試験を行ない、合格した製品に証明として刻印されます。ですが、金製品への刻印は法的に義務ではありません。そのため、刻印のない金製品も存在します。

ちなみに、刻印は金製品だけでなく銀やプラチナなどにも品位を証明するために刻印されています。

お手持ちの金製品で「刻印がない」「刻印に記された情報を知りたい」ときは、買取業者などへ査定依頼してみてはいかがでしょうか。「おたからや」では、刻印のない金製品でもプロの査定士が価値を見極めた査定を行なっています。

「ひし形」の刻印はホールマークの一部

「ひし形」の刻印は、ホールマークの一部です。ここでは、ホールマークについてわかりやすく解説します。

ホールマークとは?

ホールマークとは、貴金属の品位(純度)を証明するマークで、「純分認証極印(じゅんぶんにんしょうごくいん)」とも呼ばれます。

品位試験は、公的な第三者機関として各国の造幣局や国の機関などが、製造・販売事業者の依頼を受けて行なうものです。つまり、ホールマークは信頼性の証そのものであり、世界的にも同様の意味を持ちます。

また、ホールマークのデザインは国によって異なります。日本は日の丸国旗とひし形の中に品位を示す数字を組み合わせたものです。イギリスでは王冠のデザイン、フランスはワシのデザインです。

ホールマークの由来

ホールマークの誕生は、14世紀頃のイギリスです。

当時、イギリスの貴金属細工業者(Gold Smith)の組合は、組合に加入している業者が製造した貴金属製品のうち、品位試験に合格したものだけ証明印を打っていました。

その証明印は、組合の会館(Gold Smiths′Hall)で打たれたマークということから、ホールマークと呼ばれるようになったそうです。

日本でホールマークが使用されたのは、1929年のこと。偽物の流通を防ぐために大蔵省造幣局の貴金属製品品位証明規則が定められてからです。

しかし、日本はホールマークが義務ではないため、市場にはホールマークのついた製品もあれば、ついていない製品もあるのが現状です。

ひし形で囲まれた数字は純度を示す

以下は、日本の造幣局の製品・品位別ホールマークです。

引用:造幣局「貴金属製品の品位証明区分と証明記号」

日本のホールマークを見てみると、日の丸国旗とひし形で構成されています。ひし形の中には品位(純度)を示す数字、白金または白金合金にはそれを表す記号(Pt)がつきます。

ひし形の中の数字の品位(純度)は、1000分率で表したものです。1000分率とは全体の値を1000としたときの割合で、例えば純金であれば「999」、純度75%の金製品は「750」と刻印されます。

純金の場合、「1000じゃなくて999?」と疑問に思われるかもしれません。以前は「1000」と刻印されていましたが、2012年4月以降、国際標準規格および日本産業規格により「999」の品位表示となっています。

「999」の刻印を見て、「純金ではないのでは?」と不安に思った方は、どうぞ安心してください。

<関連記事>【金の刻印の種類】純度やカラー別に紹介!日本と海外のホールマークも

純度を示す刻印はひし形以外にも!金の純度別に紹介

金の品位(純度)を示す刻印はホールマークだけではありません。同じ純度を示していても、国や時代によって刻印が異なります。

ここでは、金の純度別にいろいろな刻印を紹介します。

24金

24金は純度99.9%以上の金、いわゆる「純金」です。刻印の種類としては、下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
FINEGOLD 純度99.99%の金
999.9 純度が99.99%の金。

「フォーナイン」と読む

K24 「K」はカラット、「24」は24分率での金の割合
1000(Au1000) 1000分率での純度表示。

「Au」は金の元素記号で、単に「1000」とだけ刻印されることもある

万足金 中国から輸入された純金の刻印

 

23金

23金は純度96%以上の金で、24金に次いで限りなく純金に近いものです。世界的に見るとタイでの流通が最も多く、タイの金製品市場では23金が9割以上を占めています。

刻印の種類は下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
K23 「K」はカラット、「23」は24分率での金の割合
965(Au965) 1000分率での純度

 

22金

22金は純度91.7%以上の金のことです。純金に近く高品位で、24金の代用としても価値を認められています。

刻印の種類は下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
K22 「K」はカラット、「22」は24分率での金の割合
916(Au916) 1000分率での純度
千足金 中国から輸入された22金の刻印

 

20金

20金は純度83.5%以上の金のことです。金以外の金属(銀や銅など)が17%ほど含まれており、純金よりも強度があり加工しやすいのが特徴です。

金の特徴でもある美しい光沢感と丈夫さを兼ね備えているため、金市場で重宝されています。

刻印の種類は下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
K20 「K」はカラット、「20」は24分率での金の割合
835(Au835) 1000分率での純度
足金 中国から輸入された20金の刻印

 

18金

18金は純度75.0%以上の金のことです。金以外の金属が25%ほど含まれていることから、安価で強度があり、日本ではジュエリーやアクセサリーによく使用されます。

また、混ぜ合わせる金属の種類や割合によって、金のカラーのバリエーションを楽しめるのも18金ならではの楽しみといえるでしょう。

刻印の種類は下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
K18 「K」はカラット、「18」は24分率での金の割合
750(Au750) 1000分率での純度
18KT 「KT」はカラット
18KP 「P」は「Plumb」のことで「まったくの、完全な」の意味。

「18KP」は「完全な18金」ということ。「KP」はアメリカ製の金製品によく見られる

 

14金

14金は純度58.5%以上の金のことです。強度があるため傷つきにくいメリットがある一方、24金や18金と比較すると輝きは少ないといえます。

刻印には下表のものがあります。

刻印 詳細
K14 「K」はカラット、「14」は24分率での金の割合
585(Au585) 1000分率での純度
14KT 「KT」はカラット
14KP 「P」は「Plumb」のことで「まったくの、完全な」という意味をもつ。

「14KP」は「完全な14金」ということ。「KP」はアメリカ製の金製品によく見られる

 

12金

12金は、純度50%の金のことです。残りの50%は銀や銅、パラジウムなどで、金特有の輝きと優しい色味が特徴です。

12金は半分が別の金属であるためとても頑丈でありながらも加工しやすく、アクセサリー類によく使用されます。

刻印の種類には下表のものが挙げられます。

刻印 詳細
K12 「K」はカラット、「12」は24分率での金の割合
500(Au500) 1000分率での純度

 

10金

10金は純度が42%の金のことです。半分以上が金以外の金属からなり、カラーゴールドをつくりやすいという特徴があります。

その汎用性の高さから、ピアスやチェーンなどのアクセサリー類によく使われる、カジュアルな金だといえます。

刻印の種類には以下のものが挙げられます。

刻印 詳細
K10 「K」はカラット、「10」は24分率での金の割合。
416(Au416) 1000分率での純度

 

9金

9金は純度37.5%以上の金のことで、おもにイギリスで利用されています。大部分が金以外での金属であることから非常に頑丈で、優しく淡い色味が特徴です。アクセサリー類との相性が良く、価格も比較的安価であることから、人気が高まっています。

刻印の種類には以下のものが挙げられます。

刻印 詳細
K9 「K」はカラット、「9」は24分率での金の割合
375(Au375) 1000分率での純度。
PWG9 大手ジュエリー専門店の「ジュエリーマキ」による独自の刻印。

ジュエリーマキの公式サイトより「シルバーの価格でプラチナの輝きを実現した貴金属」。「WG」はホワイトゴールド、「9」はK9を意味する

刻印から読み取れる純度以外の情報

刻印されている情報は、純度のほかに、カラー(色味)やメッキ加工・金張り加工を表す情報が刻印されています。それぞれ詳しく見ていきましょう。

カラーを表す刻印

金は、ほかの金属を混ぜることで色味を変化させることが可能です。色味の変化は混ぜる金属の種類や割合で決められます。カラーゴールドは、その華やかなバリエーションからアクセサリーやジュエリーによく使われています。

具体的には、イエローゴールド(YG)ピンクゴールド(PG)グリーンゴールド(GG)レッドゴールド(RG)ホワイトゴールド(WG)の5種類があります。

カラーごとの含有金属割合と特徴、用途は以下のとおりです。

カラー 含有金属割合

(K18の場合)

特徴 用途
イエローゴールド(YG) 銀15%

銅10%

パラジウム0%

・華やかな印象

・金に近い発色

・折り曲げにくい

・アクセサリー

・結婚指輪

ピンクゴールド(PG) 銀5%

銅18%

パラジウム2%

・やわらかい印象

・強度が高い

・変色しやすい

・女性向けアクセサリー

・腕時計

グリーンゴールド(GG) 銀25%

銅0%

パラジウム0%

・爽やかな印象

・銅が入っていない

・オブジェ

・指輪

レッドゴールド(RG) 銀10%

銅15%

パラジウム0%

・硬さと柔軟性がある

・温かみのある印象

・金より耐久性がある

・女性向けアクセサリー

・指輪

ホワイトゴールド(WG) 銀15%

銅0%

パラジウム10%

・清楚な印象と輝き

・メッキ加工されている場合がある

・時計

・アクセサリー

 

メッキ加工や張り加工を表す刻印

メッキ加工とは、ベース素材の表面に別の金属の膜を張り付ける加工です。表面に金の膜を張りつけたものは「金メッキ」といいます。

また、似たような加工に「金張り」加工があります。金張りは、板状の金を熱圧着してベース素材に巻き付ける加工のことです。メッキや金張りのように、金で表面処理した貴金属にも、刻印にその情報が刻まれます。

具体的な刻印とその意味は、次のとおりです。

刻印 意味
GP(Gold Plated) 金メッキ
GF(Gold Filled) 金張り
GR(Gold Rolled) 金張り
GS(Gold Shelled) 金張り
RGP(Rolled Gold Plated) 金張り
GEP(Gold Electro Plated) 電気金メッキ
〇M メッキの厚さを表す刻印。

例えば、「3M」は「3ミクロンの金メッキ」の意味する

1/〇 メッキの厚さを表す刻印。

例えば、「1/10」は「1/10ミクロンの金メッキ」を意味する

上記の表から、「K18GP」と刻印されたものは「ベース素材(金属)にK18をメッキ加工したもの」と読み取れます。同じK18の刻印でも、「K18」と「K18GP」では、その製品の価値は大きく異なることを覚えておきましょう。

金メッキや金張り製品の買取については、以下の記事で詳しく解説しています。

<関連記事>覚えておきたい!GPとGF刻印の意味やカラーゴールドについて

<関連記事>金メッキ製品は買取可能?価値は?金張りでも高く売れるケースもご紹介

金製品の査定なら買取専門店「おたからや」がおすすめ

多くの場合、金製品にはその品質を保証する刻印が記されていますが、刻印のない製品も存在します。しかし、刻印がないからといって偽物と言い切ることはできません。

刻印のない金製品が本物かを見分けるのは素人では難しいため、気になる場合は専門の買取業者などへ鑑定を依頼するのがおすすめです。

「おたからや」は、全国の1,000店舗以上を展開する買取専門業者です。豊富な知識と経験をもつプロが丁寧に査定をし、刻印のない金製品でも適正な買取価格をご提示いたします。

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現在、金の価格は高騰中で、2023年11月には金の買取価格が過去最高値である1万円台を記録しました。ご自宅で使わなくなった金製品などがある方には、売却の好機といえるでしょう。

金製品の売却をお考えの方は、ぜひ一度「おたからや」にご相談ください。査定は無料で、店頭だけでなく出張での査定・買い取りや、便利で手軽なWeb査定も可能です。

もちろん、査定のみの依頼も可能です。まずはお気軽にお問い合わせください。

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まとめ

金製品に見られる「ひし形」の刻印はホールマークの一部であり、金の品質を示す重要なものです。ホールマークのついた製品は、世界的に見ても信頼性が高いといえます。

金の刻印にはさまざまな種類がありますが、刻印から純度や製品情報を正しく読み取ることで、製品の価値の判断が可能になります。

金の価格が高騰している今、金売却のチャンスでもあります。自宅に眠っている金製品をお持ちの方は、一度刻印があるか調べてみてはいかがでしょう。

「刻印がない」「刻印の情報が正しいか不安」という方は、「おたからや」での査定依頼をおすすめします。さまざまな金製品の査定・買い取りが可能なうえ、査定料、買取手数料、キャンセル料も無料です。まずはお気軽にご相談ください。

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