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    GMTマスター 16710と16700

ロレックスの名機
GMTマスター 16710と16700

ロレックス社の時計GMTマスターには90年代には2種類のモデルがありました。GMTマスター1とGMTマスター2です。GMTマスター1は2000年に入る前に終売し、その役目をGMTマスター2に譲ることになりました。現在この過渡期のモデルGMTマスター 16710と16700が人気になっております。それぞれ長所がありますので、概要と共に知識を持つことでよりこの時計たちが好きになることは間違いありません。

最後のGMTマスター1の
16700とその後のGMTマスター

ロレックスGMTマスター 16710と16700は、シリーズの過渡期を支えた名機として現在も人気の存在です。この二つは切っても切れない離れられない関係で、90年代を駆け抜けたモデルです。実は型番16700はGMTマスター1と呼ばれており、1988年から1999年まで継続されておりました。
GMTマスター2との違いはクイックチェンジの有無や、特徴的な24時間針の操作に関することです。1は単独でGMT針を動かすことが出来ません。機構的には旧モデルに属することになりますが、Cal.3175やこのクイックチェンジ機能に魅力を感じて、あえてGMTマスター1を選択する人もおります。

精度の高さも評判であり、生産数が多くメンテナンス性が高く、現在でも二次流通市場で豊富な在庫があることも16700の魅力です。

風防はサファイヤクリスタルガラス、約10年の長期継続商品なので、アップデートを繰り返して完成度が高いこともこの16700の利点になります。

大まかな変更点でもブレスレットが、シングルバックルからダブルロックバックルへ変更して信頼性が増しました。フラッシュフィットが分離型から一体型になり、堅朗さが上昇したこともあります。夜光塗料がルミノバに変更しました。

逆に初期モデルの仕様である、トリチウムとシングルバックルは通称「シングルトリチ」と呼ばれており、この年代を指定して最終モデルのGMTマスター1を探している人もおります。最終モデルらしい完成度の高さや、シリーズが2に受け継がれるなど、長い歴史においてもエポックメイキングなモデルが16700なのです。

一方でGMTマスター 16710は販売がその後も継続されて、1990年から2007年までロングスパンで愛されたモデルになります。機械式ムーブメントはCal.3185からCal.3186へ移行し、数々のマイナーチェンジバージョンがあることもGMTマスター 16710の特徴です。

ロングセラーモデルロレックス
GMTマスター 16710

GMTマスター 16710はロングスパンで生産されたモデルであり、歴代二位の長寿であったモデルになります。1990年から2007年まで継続されて、途中からはGMTマスター1から実質的な統合を行い、バトンを受け取り現在もシリーズは続いているのです。
長く愛されたからファンも多くおり、この時計に魅了されて二本目をストックする人もおります。

たとえば1990年製造の初期モデルと、2007年のラストイヤーモデルを気分により使い分けたり、さらに中期モデルを追加して並べてお酒を楽しむことはロレックスファンにとっては、特別でリラックス出来る至高の時間です。

GMTマスターは元々アメリカン航空のパイロットのために作られた経緯があり、空の時計のグループに入っております。海のサブマリーナーや陸のエクスプローラーに匹敵する名機であり、特徴的なベゼルデザインと高い実用性を持つシリーズなのです。

GMTマスター 16710は特徴的な花形である赤青ベゼル、クールで孤高の存在の赤黒ベゼルとソリッドな黒ベゼルが展開されておりました。2007年に製造は終了しましたが、輝きは衰えるどころかますます増してゆくのがGMTマスター 16710になります。

時計の機能としてはGMT機能を有することであり、第三か国の時刻を表示出来ることです。特徴的なベゼルは両方高回転の仕様であり、ブレスレットは堅朗で剛性感の高いオイスターブレスを装備しております。シンプルでありながら特異な機能を有し、上手にまとめられていること、なによりもダイヤルとベゼルの深みのあるデザインが人気の秘密です。

ケースサイズは40ミリで素材はステンレス、文字盤はブラックで自動巻き駆動と基本仕様は抑えております。防水性は100メートル仕様で日常使いにも安心出来ることや、セラクロムベゼルではなくアルミ系素材のベゼルが好みの人には良い選択です。近年は相場価格が急カーブで上昇しており、約5年で200万円に届く相場クラスになっております。

GMTマスター 16710の
マイナーチェンジ

GMTマスター 16710の魅力は1990年から2007年まで製造が継続したことであり、同一モデルの中にさまざまなバリエーションを持っております。

それは改良やマイナーアップデートの記録であり、最新のモデルが最良ということではありません。初期や中間期や最後期までそれぞれに特徴があり、ファンはこの甲乙付け難い仕様に物欲や所有欲が刺激されるのです。

大まかな変更点だけでも、箇条書きすべきポイントは6点あります。

ブレスレットがシングルバックルロックからダブルロックバックルへ変更したこと、フラッシュフィットが分離型から一体型へ変更したことです。1999年に夜光塗料がトリチウム配合のものから、スーパールミノバへなりました。この時期は発光塗料から築港塗料への切り替え、バックライトを搭載するなどが時計ブランドの潮流になっていたのです。
2003年にはガラスに王冠の透かしマークが追加されて独自性を増し、同年にはラグの横穴が非貫通になりました。小さな変更点ですが見た目には大きな変化であり、マニアにはこれらのスペックで年代判定する目安になります。
2007年のラストイヤーには、インナーリングのルーレット刻印が追加されて、後継の型番へとシリーズはバトンタッチされました。約17年のロングセラーモデルのために、上記だけではなく細かい仕様変更は数多く行われていると言われております。
キャリバーは長らくcal.3185を搭載しておりましたが、最終年付近でcal.3186へチェンジされたと言われているのです。

ロレックスのロングセラーモデルには、イレギュラーなモデルがあることもあります。

cal.3186の搭載は、後継機である116710への生産をタッチする過渡期であり、cal.3185のキャリバーが不足していたことで急遽採用したと言われておりますので、搭載期間はそれほど長くはありません。そのために二次流通市場では希少価値が認められて、その分だけ付加価値がある場合もあるのです。

GMTマスター 16710の
レアモデル

GMTマスター 16710は約20年近く生産が続いたことにより、入手性に優れており、現在でも二次流通市場で手に入りやすい在庫の多いモデルです。近年は価格の上昇によりプレミア化しているものの、全盛期である90年代には、入門機の一つとして比較的に購入しやすいことが魅力でした。

数々のマイナーアップデートを繰り返し、完成度が高いことはロングセラーモデルの特徴ですが、GMTマスター 16710も例外ではありません。メンテナンス性がよく耐久性に優れ、デザインが良い万人にお勧め出来る機種になります。

近年注目されているのが、ダイヤルの印字プリントが異なるタイプです。通常ダイヤルとスティックダイヤルと呼ばれており、印字の2の部分が繋がっていることと隙間があることで、付加価値があると考えられております。

スティックダイヤルは2005年から2007年に製造された一部モデルの特徴で、最終モデルに搭載されたcal.3186仕様と共に評価されているのです。現在は二割から三割程度査定価格が上昇しますが、今後はcal.3186との組み合わせによりスティックダイヤルはレア度を増してゆくと予想されております。

GMTマスター 16710には伝説のモデルがあることも、ファンの間では有名です。それはザ・リアルマッコイズGMTマスター 16710と呼ばれており、伝説のパイロットであるチャック・イエガーとのコラボレーションモデルになります。超音速を世界初破ったレジェンドパイロットとして有名であり、数々の航空機開発のアドバイザーや、宇宙開発にも寄与した空の男です。

ザ・リアルマッコイズは有名なレプリカウェアを手掛ける、ミリタリークロージングアパレルの有名企業でした。同社が正式にロレックス社へ別注依頼を行い、チャック・イエガー氏の名前を冠したことでトリプルネームになったのです。同社はさまざまな経緯から消滅し、現在は商標を受け継いだ別企業が運営を行っております。チャック・イエガー氏は2020年に97歳で他界しました。現在は入手困難なGMTマスター 16710チャック・イエガーモデルは、高い人気になっております。

GMTマスター 16710の
コークベゼル

ロレックスのGMTマスター 16710は、約17年継続されたロングセラーモデルであり、バリエーションの豊富さも特筆しております。マイナーチェンジによる改良が加えられており、希少モデルは市場評価が高くなっているのです。

GMTマスター 16710の人気モデルの一つに、コークベゼルと呼ばれている個体があります。ロレックスらしい深い艶味のあるブラックなダイヤルデザインと、GMTマスター特有の24時間針の組み合わせ、直径40ミリのケースサイズには特徴的なダイヤルが装備されているのが特徴です。

ベゼルカラーは黒と赤のコンビネーションで、このカラーの組み合わせがコークベゼルと呼ばれております。その他では赤青のベゼルはペプシベゼルと呼ばれており、一番人気です。一度生産終了されて中古相場が急カーブで上昇しましたが、その後に生産が復活して相場も安定することになりました。

ケースに埋込タイプの竜頭が配置されており、ロレックスの紋章であるクラウンの下には素材記号の棒線が盛り上がります。これは素材がステンレススチールであることを示す表示であり、美しいサイドフェイスのアクセントにもなっているのです。

中間的な厚みのケースには機械式ムーブメントcal.3185が内蔵されており、モデルによっては後継のcal.3186が搭載されております。耐磁力性能が高いブルーパラクロム素材で作られたヒゲゼンマイにより、耐候性が高くなっているためにcal.3186は特別な人気を持っているのです。

ブレスレットはオイスターブレスで三連仕様、中留めはタイル型でロレックスの紋章が浮き彫りになっております。赤黒ベゼルや黒ベゼルのZ番モデルは、買取市場でも人気が高いモデルです。

当時の参考価格は約60万円強なので、二次流通市場で人気が上がっていることになります。パワーリザーブは48時間であり、現在のキャリバーに比べると若干性能が低いようです。

GMTマスター 16710を
査定に出す場合

GMTマスター 16710はロレックスのシリーズの中でも、歴代で二番目に販売期間が長かったロングセラーモデルになります。そのために仕様のバリエーションが多くあり、製造年やスペックなどの違いにより査定金額の評価も変動するのが特徴です。まずは自分のロレックスGMTマスター 16710のことを知り、目安になる相場を調べて見るのがいいでしょう。

そうすれば残念な気分になりません。逆にレアモデルであれば、買取金額がアップする可能性が高いので喜びの声を上げることが出来ます。売る売らないに限らずに、市場の相場価格を知っておくことで所有欲の満足感も得られることになるのです。

初期モデルのトリチウム塗装やシングルバックル、後期のcal.3186とスティックダイヤルならば、価値は大幅に上昇します。まずはレアモデルであるかチェックしてみるのがいいでしょう。
市場の人気はペプシベゼルと呼ばれる赤青が一番人気で、続いてコークモデルの赤黒と黒単色の順番に評価されております。二次流通での在庫も多いので劇的にプレミア化が進むことは考え難いですが、人気のあるモデルなので下落す可能性は低く、現在の水準を維持しながら微増を続けると予測されているのです。

ロレックスを買取査定してもらう場合には、購入証明やメンテナンス歴を提示することも、時には考えてみるといいでしょう。来歴が確認出来ると、査定する側も評価がしやすくなります。場合によっては査定金額がアップしたり、サービスを受けられることもあるのです。

さらに付属品は必ず保管しておき、査定時にはセットで持ち込みを行います。高級ブランド全般に言えることですが、小さな袋や値札タグやリーフレットなどはセットになって価値を生むのです。箱やマニュアルはもちろんのこと、些細なアイテムでも取っておくことがおすすめになります。

まとめ

GMTマスター 16710は大変人気のあるモデルであり、約17年製造されたことで有名です。GMTマスター1からそのポジションを受け継ぎ、兄弟モデルから後継機モデルになりました。現在でもシリーズは続き、人気を維持したままバリエーションを増やしているのが特徴です。

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