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革新的な技術と斬新なデザインで時計界に革命を起こし続けるリシャールミル。F1やテニスなどのスポーツシーンで愛用されることで知られるブランドですが、実はダイバーズウォッチの分野でも独自の腕時計を展開しています。
本記事では、ブランドの歴史から、海の世界でも妥協なき性能を発揮する3つの代表モデルまで、リシャールミルのダイバーズウォッチの魅力をご紹介します。
Contents
リシャールミルとは?
時計業界に革命をもたらしたリシャールミル。その革新的な技術と独創的なデザインは、従来の高級時計の概念を根底から覆しました。
ダイバーズウォッチにおいても、ブランドの哲学は余すことなく表現されています。
リシャールミルの歴史
リシャールミルは、2001年に創業した比較的新しい高級時計ブランドです。創業者リシャール・ミル氏は、それまでにジュエリーや時計業界で豊富な経験を積んでいました。
ブランド設立当初から「究極の時計を作る」という明確なビジョンを掲げ、第1作目のRM 001から時計業界に衝撃を与えました。トノー型のケースに、スケルトン化されたムーブメントを搭載した斬新なデザインは、瞬く間に時計愛好家たちの注目を集めたのです。
わずか20年余りで、パテック・フィリップやオーデマ・ピゲといった歴史あるブランドと肩を並べる存在となったリシャールミル。
その急成長の背景には、妥協を許さない品質へのこだわりと、革新的な技術開発への情熱があったといえるでしょう。
リシャールミルの腕時計の特徴
リシャールミルは「腕時計のF1」とも称される革新的な腕時計です。
公式サイトには「リシャール・ミルの時計には、自動車や航空宇宙産業を中心とするテクニカルなもの全てに対する情熱が込められています」と記されています。
F1のレーシングカー開発や航空宇宙産業など、先進的で革新的な業界に見られる技術や素材を時計製造に取り入れてきました。
航空宇宙産業で使用されるチタンやカーボンTPT、さらにはグラフェンといった最先端素材を時計製造に導入。これらの素材により、驚異的な軽さと耐久性を実現しています。
リシャールミルがダイバーズウォッチを開発した背景
リシャールミルがダイバーズウォッチの開発に着手したのは、ブランドの可能性をさらに広げるためといえるでしょう。
創業以来、「トノー型ケース」を特徴としていましたが、初めて丸型ケースを採用したのもダイバーズウォッチからです。ダイビングという過酷な環境下での使用を想定し、最適な形状を追求した結果が丸型ケースだったと考えられます。
- おたからや査定員のコメント
しかし、単に既存のダイバーズウォッチを模倣することはありませんでした。リシャールミルらしい革新的な技術と、独創的なデザインを融合させることで、全く新しいダイバーズウォッチを生み出したといえるでしょう。
リシャールミル初のダイバーズウォッチ「RM 025 トゥールビヨン クロノグラフ ダイバー」
2009年に発表されたRM 025は、リシャールミル初のダイバーズウォッチとして、時計業界に大きなインパクトを与えました。
トゥールビヨンとクロノグラフを搭載しながら300m防水を実現した、まさに技術の結晶といえるモデルです。
初の丸型ケースが生まれた理由
リシャールミルといえばトノー型ケースが象徴的でしたが、RM 025では初めて丸型ケースを採用しました。この大胆な決断の背景には、純粋に機能を追求する姿勢がありました。
ダイバーズウォッチにおいて、丸型ケースは最も理にかなった形状です。水圧が均等に分散され、防水性能を高めやすいという利点があります。また、回転ベゼルの操作性も、丸型の方が優れているでしょう。
しかし、単純な丸型ではなく、リシャールミルらしいエッジの効いたデザインも忘れていません。ケースサイドのカーブや、リューズガードの造形など、随所にブランドのアイデンティティが表現されています。
トゥールビヨンとダイバーズの異色の組み合わせ
一般的に、トゥールビヨンのような複雑機構とダイバーズウォッチは相性が良くないとされています。繊細な機構を、過酷な環境から守ることが困難だからです。しかし、リシャールミルはこの常識に挑戦しました。
RM 025に搭載されたトゥールビヨンは、ムーブメント全体を保護する独自の構造により、300m防水を実現しながらトゥールビヨンの精度を保っています。
さらに、クロノグラフ機能も搭載することで、実用性も追求。単なる技術の誇示ではなく、本当に使えるダイバーズウォッチを目指した結果といえるでしょう。
300m防水を実現した技術的挑戦
複雑機構を搭載しながら300m防水を実現することは、技術的に極めて困難な挑戦でした。リシャールミルは、独自の3層構造ケースシステムを開発することで、この難題を解決しました。
ケースの組み立てには、トルクスクリューと呼ばれる特殊なネジを使用。これにより、均一な圧力でケースを密閉し、高い防水性能を確保しています。また、リューズやプッシュボタンにも独自の防水機構を採用しました。
素材面でも妥協はありません。チタン合金を中心に、耐腐食性に優れた素材を選定。海水による腐食を防ぎながら、軽量化も実現しています。
革新的機構を搭載した「RM 028 オートマティック ダイバー」
2010年に発表されたRM 028は、より実用的なダイバーズウォッチとして開発されました。
自動巻きムーブメントを採用し、独創的な回転ベゼル機構を搭載した、リシャールミルらしい革新的なモデルです。
シンプルなケースにはリシャールミルの技術が凝縮されている
一見シンプルなRM 028のラウンドケースには、さまざまな技術的ノウハウが凝縮されています。RM025と同様の300m防水は、完全に一体化したラグとトルクネジで固定した3層構造ケースによって実現しました。
独自の逆回転防止ベゼルは、ダブルプッシュボタンによる安全機構を備えており、ベゼルを反時計回りに回転させながら30分積算計ボタンと赤い矢印ボタンを同時に押すことによってのみ、可動する仕組みとなっています。
RMAS7キャリバーが実現する精度と耐久性
RM 028には、自社開発のRMAS7キャリバーが搭載されています。このムーブメントは、ダイバーズウォッチに求められる高い信頼性と精度を実現するために開発されました。
特筆すべきは、可変慣性モーメントフリースプラングバランスの採用です。これにより、高い精度での調整と優れた耐衝撃性を実現。また、姿勢差や温度変化による精度への影響を最小限に抑えているといえるでしょう。
また、チタン製のベースプレートとブリッジにより、軽量化と耐久性の向上も実現しました。
プロフェッショナル仕様の「RM 032 フライバック クロノグラフ ダイバー」
2011年に発表されたRM 032は、リシャールミルのダイバーズウォッチの集大成ともいえるモデルです。
フライバッククロノグラフ機能を搭載し、プロフェッショナルダイバーの要求にも応える本格仕様となっています。
フライバッククロノグラフ機能の実用性
フライバッククロノグラフは、計測中でもリセットと同時に新たな計測を開始できる機能です。通常のクロノグラフでは、停止→リセット→再スタートという3つの操作が必要ですが、フライバックなら1回の操作で済みます。
ダイビングにおいて、この機能は非常に実用的です。例えば、減圧停止時間の計測や、複数のダイビングポイント間の移動時間の計測など、連続的な時間計測が必要な場面で威力を発揮します。
RM 032のフライバック機構は、水中でも確実に操作できるよう設計されています。プッシュボタンは適度な重さがあり、グローブ着用時でも誤操作を防げるでしょう。
フリーダイバーも認めた本格仕様
RM 032は、世界的なフリーダイバー、アルノー・ジェラルドも着用していることで知られています。プロフェッショナルが実際に使用することで、その実用性が証明されているといえるでしょう。
300m防水はもちろん、視認性の高いダイアルデザインも特徴的です。水中での使用を考慮し、針とインデックスには十分な量の夜光塗料が施されています。また、クロノグラフの針も視認性を重視した配色となっています。
ケース径約50mmという大型サイズも、ダイビングスーツの上から装着することを考慮した設計です。しかし、チタン製ケースの採用により、見た目ほどの重さは感じません。
リシャールミルのダイバーズウォッチの魅力
リシャールミルのダイバーズウォッチには、他のブランドでは真似できない独自の魅力があります。
最先端技術の採用、独創的な防水機構、そして希少性による価値。これらの要素が組み合わさることで、唯一無二の存在感を放っているのです。
極限まで追求された技術革新
リシャールミルのダイバーズウォッチには、カーボンナノファイバー製ベースプレートや、チタン製コラムホイールなど、航空宇宙産業レベルの最先端素材が採用されています。
従来のダイバーズウォッチの概念を覆す革新的な設計といえるでしょう。
トルクスクリューを用いた3層構造ケースや独自ベゼルなど、リシャールミル独自の防水機構により、300m防水を実現する独創的なケース構造が、複雑機構を搭載しながらもプロフェッショナルダイビング仕様を実現しています。
希少価値とデザイン性
リシャールミルのダイバーズウォッチは海での使用はもちろんのこと、そのデザイン性の高さから普段使いも可能です。
ダイバーズウォッチとしては完全防水機能を備え、ファンクションセレクターなども充実しています。重厚なデザインの中に遊び心が見え隠れするリシャールミルの腕時計は、大人のステータスとして持ち主を飾ってくれるでしょう。
こだわりを持って時計を作り上げるリシャール・ミルは、世界中にコレクターを持つ人気ブランドです。発売するモデルはどれも人気があり、中古市場でも高値をつけています。
まとめ
リシャールミルのダイバーズウォッチは、単なる防水時計ではありません。最先端技術と独創的な発想により、ダイバーズウォッチの新たな可能性を示した革新的な作品群といえるでしょう。
RM 025、RM 028、RM 032という3つのモデルは、それぞれが独自の魅力を持っています。トゥールビヨンを搭載した技術の結晶、革新的な回転ベゼル機構、プロフェッショナル仕様のフライバッククロノグラフ。どれもが、リシャールミルの哲学を体現した傑作です。
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「おたからや」でのリシャールミル の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「リシャールミル」の参考買取価格の一部を紹介します。
画像 | 商品名 / 型番 | 参考買取価格 |
---|---|---|
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リシャール・ミル Richard Mille RM 055 バッバ・ワトソン | ASK円 |
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リシャール・ミル オートマティック フライバック クロノグラフ RM11-03 | ASK円 |
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リシャールミル RM007 1475 WG | ASK円 |
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リシャールミル RM010 RM010AHWG 1672 | ASK円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
リシャールミルは流通量が極めて少なく、時計市場でも「資産性が高いブランド」として人気を誇ります。そのため、モデルによっては数千万円の高額査定が出ることも珍しくありません。査定額に最も影響するのは「モデルの希少性・人気度」です。特にRM 011やRM 35などのスポーツモデルは世界的にも需要が高く、高値で取引されています。
次に重要なのは「状態の良さ」です。外装の傷やベルトの劣化、ムーブメントの不具合があると大きな減額につながります。
また、箱・保証書・コマなどの付属品の有無も査定額を左右します。購入時の書類が揃っていれば、より高額な査定が期待できます。売却を検討する際は「おたからや」のような信頼できる専門店での査定がおすすめです。
- おたからや査定員のコメント
リシャールミルは希少性と複雑な構造から、査定が非常に難しいブランドのひとつです。当店では、ムーブメントや素材、付属品の有無などを総合的に評価し、最新相場に基づいて最大限の価格をご提示いたします。見た目が似ていても、スーパーコピー品とは明確な違いがあります。真贋に不安がある場合でも、まずは無料査定にお持ち込みください。お客様にとって最も納得いただける形で、お手元のリシャールミルの価値を正しくお伝えします。
リシャールミルの買取なら「おたからや」
リシャールミルは極めて希少性が高く、正確な価値を見極めるには高度な専門知識が不可欠です。「おたからや」では、独自素材や複雑なムーブメントが特徴のリシャールミルにも正確に対応できます。
店頭買取のほか、出張買取やオンライン査定にも対応しています。全国1,500店舗以上のネットワークと世界51カ国との取引実績を活かし、リシャールミルの価値を見極めた高価買取を実現しています
おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での査定が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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