※下記の画像は全てイメージです
ロレックスの数あるダイヤルの中でも、氷を思わせる淡い水色が印象的な「アイスブルー」は特別な存在です。本稿では、その美しさと希少性を支える技術背景、価格を押し上げる市場要因を多角的に解説し、投資価値を含めた魅力を詳らかにします。
同カラーはプラチナケース専用に設計されており、透き通る色調と白銀に近い輝きを持つ貴金属との相乗効果で他モデルを凌ぐ高級感を放ちます。希少素材ゆえの生産制限と高い資産性が相場を押し上げる主因となり、「なぜ高いのか」という疑問への答えを読み解くことで、その価値を再認識できるでしょう。
Contents
ロレックスのアイスブルー文字盤とは
ロレックスのアイスブルー文字盤は、1990年前後にプラチナ製デイデイト(Ref.18206)で初採用された淡水色の特別仕様です。透明感を際立たせるサンレイ仕上げが施され、光の角度で銀色から涼やかなブルーへ表情を変えます。
この色調はプラチナケース専用とされ、ステンレスやゴールドモデルには用いられません。高純度Pt950の白い輝きと淡い水色が溶け合うことで、視覚的にも触感的にもロレックス最上級ラインにふさわしい存在感を演出します。結果として希少性と象徴性が相乗し、時計愛好家にとって憧憬の的となっているのです。
アイスブルー文字盤モデルの魅力と特徴
アイスブルー文字盤モデルは、プラチナという希少素材と水色ダイヤルの調和が生む独自の存在感で熱烈な支持を集めます。
ここからは「色彩美」「素材の威厳」「ステータス性」という三つの観点で、その魅力を具体的に掘り下げます。
透明感あふれる氷のような色彩美
アイスブルー文字盤の最大の特徴は、氷を連想させる澄んだ水色と微細なサンレイ仕上げが織り成す絶妙な光彩です。光が放射状ヘアラインに反射すると、シルバー寄りの淡色から鮮やかなブルーまで滑らかに変化し、角度ごとに異なる表情を見せて鑑賞者を飽きさせません。
さらに、この淡い色調はプラチナの白銀色を一層引き立てるよう綿密に調整されています。屋外の自然光では涼やかに、室内照明では落ち着きあるブルーグレーへと変わるため、シーンを問わず上品さを失わずに存在感を発揮します。こうした変幻自在の色彩こそ、多くの時計愛好家が惹かれる理由です。
プラチナケースがもたらす圧倒的な高級感
アイスブルー文字盤を収めるケースとブレスレットは、純度95%のプラチナを採用しています。プラチナは比重が高く手首に心地よい重量感を与えるうえ、化学的に安定しているため長年使用しても鈍い光沢を保ちます。その落ち着いた輝きはステンレスの白さとは一線を画し、ひと目で最高級素材だと分かる格調を醸し出します。
また、ロレックスはプラチナの削り出しから研磨まで独自の工程を採用し、ケースエッジのラインを極限まで滑らかに整えています。アイスブルーの涼やかな色合いと、重厚ながら柔らかな金属光沢が調和することで、過剰な華美に頼らずとも圧倒的な高級感を実現しているのです。
別格のステータスと特別感
ロレックスがアイスブルー文字盤を許すのは、デイトナ・デイデイト・1908など限られたプラチナモデルのみです。この厳格なラインナップ戦略により「アイスブルー=最高峰」のイメージが確立し、所有者は一目で最上位モデルの着用者として認識されます。
実際、国内外の著名人やトップアスリートが愛用していることも、そのステータス性を裏づけています。入手難度の高さと希少性が所有満足度を高め、腕に載せるだけで自信と成功の象徴となる、これこそアイスブルー文字盤モデルが放つ別格の魅力と言えるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
プラチナ製ケースとアイスブルーダイヤルの組合せはロレックス最上位の証で、市場でも希少性が資産価値を押し上げています。未研磨かつ夜光焼け皆無の完品なら定価超過査定も十分狙えますが、プラチナは柔らかいため小傷は要因です。保存袋と保証書の完備、5年周期の正規OH履歴があれば長期的なリセール益が期待できます。特有の重厚感は着用者に格別の満足感を与えますが、ブレス伸びと保護シール剥離の有無も評価ポイントとなります。
ロレックス アイスブルー文字盤が高い理由
アイスブルー文字盤モデルが常軌を逸した高値で取引されるのは、プラチナ素材コストに加え、生産本数の制限と市場心理が重層的に作用するためです。
以下では「素材価値」「流通量」「資産性」「外部要因」の四点から、価格形成メカニズムを具体的に解説します。
希少なプラチナ素材と限定モデルならではの価値
プラチナは年間産出量が金の約15分の1と極端に少なく、採掘コストや精錬難度も高い貴金属です。ロレックスはその中でも純度95%のPt950を使用し、硬化処理や鏡面研磨を自社工房で行うため製造コストは跳ね上がります。
加えてアイスブルー文字盤は、デイデイトやデイトナなど選ばれたコレクションのみに付与される限定仕様です。ブランド側が供給量を意図的に絞ることで希少性が増幅し、「手に入らない」価値が価格へ転嫁されます。限定周年モデルや記念リファレンスに多く採用される点もコレクター層の購買意欲を刺激し、相場を底上げする大きな要因になっています。
流通数の少なさと入手困難さ
ロレックス正規店でプラチナモデルを購入できるのは、長年の購入実績を持つ顧客などごく一握りに限られます。生産量自体が少ないうえ、各国の割当本数も少数のため、店頭での展示機会はほとんどありません。
一次流通が少ない結果、中古市場での流通も極端に限られます。需要に対して供給が恒常的に不足しているため、状態の良い個体が出れば即成約となり、価格は下がる余地なく推移します。入手の難しさそのものがストーリーとなり、希求価値と価格をさらに高める循環が生まれているのです。
資産価値の高さと投資的需要
ロレックス全般はリセールバリューが高いことで知られますが、アイスブルー文字盤モデルはその頂点に立ちます。市場在庫の希少性とブランド神話が相まって、短期間で2倍以上の値上がりを示した事例も珍しくありません。
富裕層やコレクターは分散投資の一環として希少モデルを保有し、保険的資産として機能させています。「持つ喜び」と「資産保全」を同時に満たす商品設計が、投資的需要を呼び込み、相場の高止まりを助長しているのです。
市場動向による価格高騰(廃盤噂・供給不足・外部要因)
デイトナRef.116506に代表される“生産終了説”は典型例で、廃盤の噂が流れるたびに駆け込み購入が増え、相場が急騰します。2022年には中古価格が2,500万円を突破し、噂が価格形成に与える影響の大きさを示しました。
さらにコロナ禍での供給遅延、円安やインフレによる定価改定、新保証書への移行といった外的要因が重なり、需給バランスは一段と逼迫。こうしたマクロ環境の変化が希少モデルに集中することで、アイスブルー文字盤は高値を維持し続けています。
アイスブルー文字盤モデルの主なモデル別価格動向
ここでは代表的な3モデルを取り上げ、定価と中古相場の差、価格推移の傾向を概観します。
モデルごとの希少度を把握することで、購入・売却の判断材料に役立ててください。
コスモグラフ デイトナ プラチナ アイスブルー(Ref.116506 / 126506)
デイトナ50周年記念で登場したRef.116506は国内定価約800万円ですが、発売直後からプレミア価格が定着しました。現在では1,000万円〜となっており、高価格を維持して安定推移しています。
2023年リリースのRef.126506は定価約1,100万円ながら、市場では2,000万円前後で流通しており、先代同様に投機マネーが流入する形です。クロノグラフ機構とブラウンベゼルの視覚的インパクトに加え、ブランドの節目を飾る記念性が資産価値を高めています。
オイスター パーペチュアル デイデイト プラチナ アイスブルー
フラッグシップラインであるデイデイトは、36mmと40mmの2サイズにプラチナ×アイスブルーを用意しています。Ref.228236(40mm)の国内定価は約950万円ですが、中古相場は1,200万円〜で推移し、大幅な値崩れは確認されていません。
デイトナほど爆発的な高騰はないものの、日付・曜日表示を備える実用性と、プレジデントブレスによる重厚感が高く評価され、富裕層のフォーマルウオッチとして根強い需要を維持しています。
その他のアイスブルー文字盤採用モデル
幻のチェリニウムRef.5241/6は製造本数が極めて少なく、オークションで超高額に達した事例もあります。レディースのデイトジャスト プラチナ(Ref.179166G)はケース径が小ぶりながら10ポイントダイヤとアイスブルーダイヤルの組み合わせで高い希少性を誇り、状態良好品は定価を大幅に上回る価格で取引されています。
こうした少量生産モデルは情報が出回りにくく、相場の透明性が低い分、コレクターが競合しやすい環境です。結果として一点物に近い扱いとなり、デイトナ以上のプレミアが付く場合もあります。
まとめ
ロレックスのアイスブルー文字盤モデルは、プラチナ素材・限定生産・投資性という三拍子が揃った“究極の希少財”です。価格が高騰する背景には、ブランド戦略による供給制限と、資産保有手段としての需要が複雑に絡み合っています。
入手難度は極めて高いものの、その価値は年月とともにむしろ高まる傾向にあります。購入を検討する際は、正規店での購入履歴や中古市場の相場推移を把握し、信頼できる専門店で真贋と保証書の確認を徹底してください。適切に保有・管理すれば、一生物どころか次世代へ継承できる資産となるでしょう。
「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格
「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格をご紹介します。
画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
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ロレックス デイトナ 6239 ポールニューマン | ASK |
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ロレックス デイトナ 126500LN ホワイト | 4,983,000円 |
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ロレックス GMTマスターII SS 126710BLRO | 3,513,400円 |
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ロレックス サブマリーナー デイト SS グリーン 126610LV | 3,052,000円 |
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ロレックス エクスプローラー SS ブラック 14270 | 2,893,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
「おたからや」ではスポーツ・ヴィンテージまでロレックス全モデルを強化買取中です。ベゼル素材や付属品の完備、ブレス伸びの有無で査定額が変動します。
使用キズやオーバーホール歴があっても専門鑑定士が国際相場を基に高水準で評価。査定は無料ですので、まずは価値を確認するだけでもお気軽にご相談ください。
- おたからや査定員のコメント
プラチナケースにのみ与えられるアイスブルー文字盤は生産数が少なく、市場では定価を超える場合も多く見受けられます。付属品完備なら上乗せ査定が期待でき、ポリッシュ歴やブレス伸びがある場合は減額につながるので注意が必要です。湿度50%以下・定期オーバーホールで輝きを保てば世代継承資産としての価値を長期維持できます。
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ロレックスの買取なら「おたからや」
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おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での買取が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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