A.ランゲ&ゾーネのおすすめモデルとは?ブランドの魅力や買取のポイントも解説
※下記の画像は全てイメージです
A.ランゲ&ゾーネはドイツを代表する高級時計メーカーで、パテック・フィリップなどと並び「世界五大時計」に数えられます。世界五大時計ブランドにはスイス創業の会社が多数あり、スイス勢が市場を席巻するなか、同社は緻密な手仕上げと機能美を武器に国際的な評価を築いてきました。
本記事ではブランドの歩み、ランゲ1やダトグラフなど代表作の魅力、さらに高値で売却するためのチェックポイントを具体的に解説します。ぜひ、購入や下取りを検討する際の判断材料としてお役立てください。
Contents
A.ランゲ&ゾーネの歴史
A.ランゲ&ゾーネは19世紀にドイツ・グラスヒュッテで創業し、戦争や国有化による中断を乗り越えて復活した名門の時計ブランドです。
現在でも最高峰の仕上げと技術で評価を高めている、A.ランゲ&ゾーネの創業から再興にいたるまでの歴史をご紹介します。
1845年にドイツで工房を構える
創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲは、1845年、ドイツのグラスヒュッテに時計工房を開きました。
創業する際に、貧困に悩まされているグラスヒュッテがあるエルツ山脈の住民たちのために支援をしてほしいと政府に頼んでいました。15人の若者を雇って育てることを条件に融資を取り付けることに成功し、町は精密時計の中心地へ発展します。
様々な技術の開発を行うことで、後のドイツ時計に決定的な影響を与え、技術教育と分業体制の整備も進みました。こうしてランゲの工房は地域経済を牽引し、ドイツ製高級時計の礎を築いたと評価されています。
第二次世界大戦によって工房が軍需工場になってしまう
20世紀に入ると、さらに名声を高めますが、第二次世界大戦下で情勢が一変します。グラスヒュッテの多くの工房とともに、ランゲの工房は軍需生産へ転用されていき、終戦間際の空襲で本社が損傷しました。
戦後は、東ドイツの国有化政策により各種産業が国営会社となってしまい、ランゲの伝統的なブランド名は一度表舞台から姿を消します。
この過程で長く続いていた系譜は中断し、一時的にブランド消滅の危機に直面します。それでも技能と設計思想は地域の時計産業に受け継がれ、後の再興の土台となりました。ブランドにとっては厳しい時代でしたが、品質に向き合う姿勢は次代の職人たちの中で守られていきます。
1990年代に工房を再設立する
東西ドイツ統一直後の1990年、創業者の曾孫ウォルター・ランゲが中心となり、社名の再登録と体制づくりが進みます。グラスヒュッテに新たな工房を構え、手仕上げと伝統技法を軸にした製造が再開されました。
その後、新生コレクション第1弾としてランゲ1、サクソニア、アーケード、トゥールビヨン・プール・ル・メリットを発表し、復活を鮮烈に印象づけます。
再興に際しては審美性と実用性の両立を掲げ、伝統的な3/4プレートといった構造を現代の品質基準で再解釈しました。代表作でもある「ランゲ1」のオフセンター配置や大型日付はブランドの個性を示し、世界の愛好家から評価を集めます。
2000年にIWCとともにリシュモングループの傘下になる
復活後の展開では、国際市場での体制強化が図られます。2000年頃にA.ランゲ&ゾーネは世界最大規模の多業種複合企業体であるリシュモングループ(※1)の傘下に入り、開発資源と販売網の支援を得ました。翌年には戦争で損傷した社屋の修復も進み、創業の地で新たな歩みを重ねます。
以後も同社は仕上げの美と機能の均衡を重んじ、伝統に根差した最高水準の腕時計の制作を着実に継続しています。リシュモングループに属したことは経営と製造に安定をもたらし、スイスの腕時計メーカーであるIWC等との連携で開発サイクルも強化されました。
生産量を無理に拡大せず、審美性と実用性を両立する高品質の方針を守ったことも特徴です。世界の愛好家に向け、ドイツ時計らしい精緻な表現を一貫して示し続けています。
※1:リシュモングループとは、IWC/ジャガー・ルクルト/A.ランゲ&ゾーネ/ロジェ・デュブイ/ヴァシュロン・コンスタンタンなどの有名ブランドを傘下に持つ、スイスに本社を置く世界的なラグジュアリーブランドグループです。
A.ランゲ&ゾーネが人気な理由
A.ランゲ&ゾーネが世界の愛好家に支持される背景には、安定した機構、製造過程での2度組みによる徹底検査など様々なものがあります。
ここからは世界中で人気を集めているA.ランゲ&ゾーネの魅力を順番に見ていきましょう。
安定したメカニズムが採用されている
A.ランゲ&ゾーネのムーブメントは、3/4プレートで歯車列を地板にしっかり固定します。部品がたわみにくく、わずかなズレが全体に波及しないため、精度が守られます。
さらにスワンネック緩急調整装置が歩度を細かく合わせ、姿勢差や気温の変化にも柔軟に対応可能です。剛性が高いので、普段使いでも安心です。
このような堅牢さと信頼性が評価され、多くの愛好家を惹きつけています。
二度組みを行い徹底した製品の確認を行っている
A.ランゲ&ゾーネでは、ムーブメントを一度組み上げて性能を確かめた後、完全に分解し洗浄と装飾を施してから再度組み立てる「二度組み」を全モデルで実践しています。
この二段階で、初回は精度の安定を見極め、再組立では面取りや青焼きネジ、ゴールドシャトンなどの外観を整えます。作業中には油脂の再塗布や針合わせを行うことも、視覚的な完成度と機械的な精度を両立させるうえで欠かせない要素です。
分業により、ごく小さな誤差も拾い上げられ、出荷時には安心して腕に着けられるレベルに仕上がります。手間は増えますが、機能と美観を段階的に磨く姿勢こそが同社の哲学を体現しています。
繊細な彫刻が施されている
A.ランゲ&ゾーネはムーブメントの細部まで伝統的な手仕上げを徹底する姿勢です。象徴的なのはテンプ受けの手彫りで、職人が唐草模様をフリーハンドで刻み、各個体に唯一無二の表情を与えます。
受け板や地板にはグラスヒュッテ・ストライプ、ネジには青焼き、歯車や角には鏡面の面取りを施し、光の入り方まで計算された美観を生み出します。
裏蓋越しに眺める時間は鑑賞体験そのもの。仕上げの統一感は機械の整合性と技能の高さを示しています。機能とデザインが調和する仕上げが、同社を「機械式時計は芸術」という評価に導く大きなポイントです。ユーザーは使うたびに微細な表情を発見でき、長期の満足へと自然に結びつくでしょう。
資産価値が高くステータスになる
A.ランゲ&ゾーネは生産量を抑えて高度な仕上げを貫くため、流通量は限られる傾向です。この希少性に加え、技術的完成度やデザイン性が評価され、コレクターからも高い需要があります。
限定仕様や話題作は二次流通で注目を浴びる傾向があり、資産として保有する方もいるほどです。大衆的な知名度を求めるブランドではありませんが、通好みの価値観に響きやすい製品と言えるでしょう。
ユーザーは控えめなデザインの中に確かな技術と自分のセンスを示せるため、ステータス性と所有満足の双方を得られます。日常に溶け込みつつ、奥行きのある存在感を放つ点は長く支持されてきました。
- おたからや査定員のコメント
A.ランゲ&ゾーネは、ザクセンの伝統を受け継ぎ、隅々まで磨き上げる二度組み検査と手彫りのテンプ受けで名高いブランドです。所有することのステータスはもちろん、ゼロリセット機構やアウトサイズデイトなど独自の工夫がされており、実用面でも高い満足感を得られるでしょう。
A.ランゲ&ゾーネのモデル一覧
A.ランゲ&ゾーネは、伝統の仕上げと先進の機構を融合させた多彩なコレクションを展開しています。
それぞれのモデルの特徴と、適したシーンを押さえると、自分に合う1本が見えてくるでしょう。
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- ランゲ1
- ツァイトヴェルク
- サクソニア
- 1815
- リヒャルト・ランゲ
- オデュッセウス
- ダトグラフ
- グランド・ランゲ1
- カバレット
ランゲ1
ランゲ1はブランドを象徴するアイコンで、1994年の復興第1弾として登場しました。非対称的なレイアウトの文字盤に、大型の日付表示を組み合わせ、独創性と整合の美を両立しています。3/4プレートやゴールドシャトン、手彫りのテンプ受けなど伝統様式が裏面を飾り、機構美を強調する構成です。
外観は品格があり、ビジネスからフォーマルまで幅広くなじみます。ムーンフェイズや世界時間などの派生も充実し、長期にわたり支持を集めています。オフセンター配置は視認性に配慮されているため、時間も読み取りやすいでしょう。
ツァイトヴェルク
ツァイトヴェルクは、機械式の時計にも関わらずデジタル時計のように時刻を数字で表示させた革新的なシリーズです。時間と分をそれぞれ十の位・一の位のディスクでジャンピング表示し、瞬時の切替が視覚的な迫力を生みます。
高いトルクを供給する新設計の香箱が複数ディスクを駆動し、パワーリザーブ表示も備えている構成です。古典的なケースの造形は控えめな印象ですが、文字盤の動きは強い存在感を放ちます。
夜光処理で数字が浮かび上がる「ルーメン」などの派生モデルも評価され、唯一無二の個性を確立しました。複雑さと視認性のバランスが良く、機構の見せ方に新基準を打ち立てたと言えるモデルです。
サクソニア
サクソニアは、エレガントなドレスウォッチとして開発され、1994年の復興コレクションの1つとして発表されました。装飾を抑えたシンプルなデザインが時刻の読みやすさを高めており、様々なシーンで活躍します。極薄のサクソニア・フラッハは、スタイリッシュなサイズ感で、袖口にも品よく収まります。
ムーンフェイズや年次カレンダーなどの複雑機構、華やかな小径モデルまで展開が広がり、初めてA.ランゲ&ゾーネを購入する方にもおすすめです。ビジネスからフォーマルまで幅広いシーンに対応し、装いに静かな品格を添えます。裏面では3/4プレートや手彫りのテンプ受けが輝き、控えめな表情と高度な仕上げの対比が魅力です。
1815
1815は、創業者フェルディナント・アドルフ・ランゲが生まれた年に由来するシリーズで、伝統を色濃く反映します。文字盤外周のレイルウェイ式分目盛やアラビア数字、ブルースチール針から懐中時計の雰囲気も感じられるでしょう。3針のシンプル機から複雑なパーペチュアルカレンダーやダブルスプリットまで幅広いモデルがあり、用途に応じて選びやすいのが特徴です。
流行に左右されにくい普遍性で、長期保有しても飽きがこないことが魅力です。裏面は3/4プレートやゴールドシャトンが配され、伝統技法の精緻さを堪能できます。装いはクラシックで、ビジネスやフォーマルの場でも安心して使用できます。
リヒャルト・ランゲ
リヒャルト・ランゲは創業者の長男リヒャルトの名を冠し、科学的探究心に根差した精密時計の精神を体現しています。1930年代にヒゲゼンマイへ微量のベリリウムを添加して精度を高めた功績にちなみ、視認性と安定性を重視した設計が特徴です。端正なローマ数字と細長いブルースチール針が静かな緊張感を生み、余計な表示を取り除いた文字盤は時刻の読み取りがしやすくなっています。
裏面では3/4プレートやゴールドシャトンが輝き、堅牢さと仕上げの美を両立します。機能美と伝統美を同時に味わいたい方に適していると言えるでしょう。デッキウォッチ(※1)を連想させる精確な進時表現は研究職や計測志向の方にとっても頼もしく、日常でも落ち着いた存在感を放つでしょう。
※1:18世紀から19世紀にかけて科学者や研究者、探検家に必須とされていた高精度計器のこと
オデュッセウス
オデュッセウスは2019年に登場したブランド初のラグジュアリースポーツラインで、ステンレススチールケースとねじ込み式リューズを備えています。ケース外装はヘアラインとポリッシュの対比が立体感を強調します。文字盤はブルーやグレーの色調に3時の日付と9時の曜日表示を配置して実用性を高める設計です。
発表当初は賛否もありましたが、高い需要を集めています。市場では入手が難しく、現代のA.ランゲ&ゾーネを象徴する存在です。スポーティーとエレガンスの両面を兼ね備え、ノーチラスやロイヤルオークに並ぶ選択肢として認知が進みました。
ダトグラフ
ダトグラフは自社製クロノグラフの代表格で、1999年に初めて開発されました。アウトサイズデイトとフライバック機能を備え、操作性と視認性を両立しています。後継のアップ/ダウンではパワーリザーブ表示が加わり、実用面が強化されました。プラチナケースに黒文字盤の定番Ref.405.035は重厚で、銀無垢ダイヤルも魅力です。
裏面からは層を成すクロノグラフ機構が見え、手彫りのテンプ受けや青ネジ、赤いルビーが織りなすデザインが魅力的です。機械式クロノの到達点として評価されています。サクソニアの一系統として語られることもありますが、完成度の高さから単独シリーズ並みの存在感を示します。
グランド・ランゲ1
グランド・ランゲ1は、ランゲ1の意匠を保ちながら、ケース径を拡大したシリーズです。従来の約38.5mmに対し約41mmへと大径化し、存在感と視認性を高めます。単なる拡大に留めず専用ムーブメントを新規設計してバランスを整えた点がポイントです。2012年のモデルチェンジでは厚みによる不快感を解消し、手首への収まりが向上しました。
大振りなデザインを好む方に適しており、フォーマルな場面でも着用しやすいでしょう。文字盤は他のモデルでも見られる、オフセンターの時分表示とアウトサイズデイト、パワーリザーブの配置を踏襲しています。
カバレット
カバレットは、ブランド唯一のレクタンギュラーケースを採用するシリーズで、舞台文化を想起させる名称を持ちます。12時位置のアウトサイズデイトは、かつてドレスデンの歌劇場に設置された5分時計のデザインを継承しています。最大の特徴は角型ケースに合わせた専用ムーブメントで、丸型の流用に頼らず四角い地板を設計した点です。
これにより隅々まで無駄がなく、文字盤に整然とした表情が生まれます。現在は生産を終了しましたが、独自性と作りの良さからコレクターの支持を集めています。手首の収まりは上品で、クラシックな装いと相性が良いです。
A.ランゲ&ゾーネの人気モデル5選
ここでは、A.ランゲ&ゾーネの中からランゲ1、オデュッセウス、1815、サクソニア・フラッハ、ダトグラフの5本を取り上げます。デザインや機構、装着感の要点を押さえ、購入検討時に比較しやすいようまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
- ランゲ1 Ref.191.039
- オデュッセウス Ref.363.179
- 1815 Ref.206.025
- サクソニア・フラッハ Ref.201.027
- ダトグラフ アップ/ダウン Ref.405.035
ランゲ1 Ref.191.039
ランゲ1 Ref.191.039は、直径38.5mmのWGケースにアルゲント文字盤を合わせ、手巻きCal.L121.1を搭載します。オフセンターの時分表示とスモールセコンド、アウトサイズデイト、パワーリザーブ表示が配置され、独創性と実用性を両立させる設計です。約72時間の駆動と上品な仕上がりから、日常からフォーマルな場面まで幅広く活躍します。改良の積み重ねが息づき、定番として支持されています。
ケースサイズは収まりが良く、薄いベゼルが印象を引き立てます。シースルーバック越しに見える3/4プレートや青焼きネジの美しい外観は、満足感を高める要素です。革ベルトとの相性も良く、装いを選ばず活躍するでしょう。
オデュッセウス Ref.363.179
オデュッセウス Ref.363.179は、SSケースとブレスレットを備えたオデュッセウスの初期モデルで、ダークブルー文字盤が特徴です。ケースは40.5mm×11.1mm、防水120mを確保し、3時の位置に日付、9時の位置に曜日が配置されています。2019年の発表は再興25周年に重なり、同社として異例のSSスポーツ路線を切り開きました。
ブレスの一体感と操作性の高いプッシュボタンが使い勝手を高め、堅牢性と上質感を両立します。面取りの効いたケース造形は光を美しく返し、スポーツとドレスの中間領域で快適に活躍するでしょう。リューズガードの意匠がスポーティーさを強調しつつ、袖口での収まりにも配慮されています。
1815 Ref.206.025
1815 Ref.206.025は、Pt950ケースにシルバーダイヤルを合わせた初期世代の1815です。直径35.9mmと控えめなサイズながら、素材の重厚感と整った意匠で強い存在感を示します。レイルウェイ分目盛り、青焼き針、アラビア数字がクラシックな趣を感じさせるデザインです。手巻きCal.L941.1は約45時間の駆動を確保する設計です。
厚みは袖口での収まりに配慮され、6時位置のスモールセコンドが静かな表情を添えます。シースルーバック越しに仕上げを楽しめ、ユニセックスに装着しやすい点も魅力です。創業者の精神を今に伝える端正な1本です。生産が終了しているモデルですが、均整の取れたサイズ感は今でもコレクターに評価されています。
サクソニア・フラッハ Ref.201.027
サクソニア・フラッハ Ref.201.027は、WGケース径37mmに手巻きCal.L093.1を収めたサクソニア・フラッハの代表作です。厚さ約5.9mmの薄型ケースと二針の構成が時刻を読み取りやすくしており、袖口の収まりと装飾性のバランスを最適化します。バーインデックスの端正な文字盤は視認性が高く、洗練された美しさがスーツにも映えます。
サファイアバック越しに面取りやストライプの仕上げを楽しめ、レザーストラップの装着感も快適です。2011年の登場以降、限定仕様を含む展開で注目を集め、静かに存在感を与えるデザインが長く支持されています。日常からフォーマルまで場面を選ばず、薄さと質感で装いを上品に整えてくれるでしょう。
ダトグラフ アップ/ダウン Ref.405.035
ダトグラフ アップ/ダウン Ref.405.035は、Ptケース×ブラックダイヤルが特徴のモデルです。アウトサイズデイトと2つのインダイヤルが均整の取れた表情を生み、フライバック機能付き手巻きクロノグラフが軽快な操作感をもたらします。ケースは直径41mm・厚さ13.1mmで、AUF/ABのパワーリザーブ表示により残量が把握しやすい設計です。
裏側には緻密なクロノ機構が広がり、仕上げの美しさが所有の満足度を高めます。視認性の高いレイアウトと適度な重量感が装いに品格を与え、フォーマルでも存在感を失いません。象徴的な自社製ムーブメントは評価が高く、技術と美の両面で同社を代表する1本と言えるでしょう。
A.ランゲ&ゾーネの時計の選び方
A.ランゲ&ゾーネは、着ける場面や求める機能、資産価値をもとに選ぶと、自分に合う1本が見つかります。理想の腕時計を手にするために、具体的な選び方をさっそく見ていきましょう。
使用シーンで選ぶ
まずは着用する場面を軸に選びます。ビジネスやフォーマルが中心なら、薄型で上品なサクソニア・フラッハ、端正で存在感のあるランゲ1がおすすめです。いずれも、シャツの袖に収まり、控えめながら確かな品格を添えます。
日常使いやカジュアルも重視するなら、防水性に優れたオデュッセウスを選ぶと良いでしょう。スポーツや旅先でも扱いやすく、週末まで活躍します。
小ぶりのサイズならユニセックスで着けやすく、パートナーと共有しながら楽しめます。色や素材の統一感を意識すると、印象を整えられるでしょう。ライフスタイルや普段の装いをもとに、最も使いやすいモデルを選定してみてください。
機能性で選ぶ
求める機能を明確にすると、候補を絞れます。扱いやすさを優先するなら、3針で時刻表示に徹したサクソニアやリヒャルト・ランゲが良いでしょう。
機械式の魅力を存分に味わうなら、フライバック機能を備えたダトグラフのクロノグラフや、数字が瞬時に切り替わるツァイトヴェルクがおすすめです。視認性や操作感、巻上効率など、日常の使い勝手も合わせて確認しましょう。
永久カレンダーやトゥールビヨンなどの高度な機構は特別感を感じられます。実用面とロマンのバランスを意識し、自分が長く楽しめる機能に照準を合わせて選んでください。パワーリザーブ表示の有無や防水性能も用途に直結します。
資産価値の高さで選ぶ
長期のリセールを意識するといった選び方もあります。生産本数が少なく、需要が高いモデルは価値が下がりにくいため、限定品やオデュッセウスといった入手困難モデルの購入を検討するのも1つの方法です。
また、王道のランゲ1やダトグラフなどの定番モデルも人気があり、市場価値が安定しやすいでしょう。
ただし、時計は嗜好品であり、資産価値だけで良し悪しは決まりません。まずは、自分が欲しい機能やデザインを基準にした上で、選ぶようにしましょう。
A.ランゲ&ゾーネの時計を高価買取してもらうためのポイント
手放す前に押さえたい要点を整理しました。A.ランゲ&ゾーネの時計は、日頃の扱い方や書類の揃え方、査定先の選び方で評価が変わります。
ここでは、状態管理や付属品、業者比較の3点から、高価買取へつなげるポイントを解説します。準備次第で結果は変わりますので、要点を確実に整えてから査定に臨んでください。
状態はきれいに整える
高級時計は、コンディションが良いほど評価が安定します。日頃からケースやブレスレットに傷・汚れが付かないよう気をつけることが大切です。また、へこみやガラス割れ、文字盤の変色も防ぎましょう。
A.ランゲ&ゾーネには優れた防水性能を持つモデルもありますが、過信は禁物です。プールやサウナ、強い衝撃が想定されるスポーツ時は外しておくと安心でしょう。汚れは柔らかいクロスで優しく拭き取り、汗や皮脂は早めに落とします。
定期的なオーバーホールで内部を維持すると、動作が安定し、清潔に保てます。査定時の印象アップも期待できるでしょう。保管は湿気や直射日光を避け、適切な温湿度で行うと、劣化を抑えられます。ベルトの緩みも早めに対処し、不安要素のない管理で評価につなげましょう。
付属品は揃えて査定に出す
時計本体と合わせて、購入時の付属品を揃えて査定に出すと評価が安定します。取扱説明書、内外箱、余りコマ、購入記録などは保管してください。A.ランゲ&ゾーネには、保証書に相当する「時計の履歴書(History Book)」が付属しており、モデルやムーブメント番号、修理履歴の把握に役立ちます。
この書類があると、真贋確認や仕様確認が迅速になり、査定担当者は状態と来歴を適切に判断できます。付属品の紛失は減点要因になりやすいため、セットで提示できると良いでしょう。保護シールや販売店のカード、当時の領収書が残っていれば、保管状況の丁寧さも伝わります。
複数の買取業者で比較をする
売却する際は1社だけで判断せず、複数の買取店に査定を依頼するようにしましょう。相場観がわかり、より納得して手放せます。
時計専門の実績がある店舗を2~3社選び、無料査定や手数料の有無、宅配・出張対応、支払いスピード、口コミの評価を比較してください。写真だけの簡易見積と実物査定の差も確認すると安心です。
査定額は店舗ごとに幅が出るため、同じ条件で比較すると、妥当性を判断しやすくなります。交渉する際はマナーを守り、根拠を示すと、納得度の高い取引につながるでしょう。
「おたからや」は専門鑑定士が常駐しており、ご来店いただければその場で無料査定を行うことが可能です。鑑定士は最新の市場相場や自社流通データを照合し、評価ポイントごとに根拠を示して丁寧にご説明します。
付属品が揃わない場合でも、素材やコンディション、希少性を総合的に判断して適切な価格をご提示いたします。査定にご納得いただければ、当日中に現金をお渡しすることも可能ですので、まずはお気軽に店頭へお越しください。
まとめ
A.ランゲ&ゾーネは、ドイツの伝統と格式を受け継ぎ、独自の革新を続ける最高級時計ブランドです。180年以上の歴史で培った技術力と芸術性は、身に着ける人に時計以上の満足感をもたらします。
細部まで磨き上げられた仕上げは、日常の所作にも品格を添えるでしょう。資産価値やステータス性の高さは、経営者やセレブにも支持されています。
長期保有でも、その魅力は色褪せません。店頭で実物に触れ、その圧倒的なクオリティを確かめてみてください。装着感や視認性の良さも実感できるはずです。きっと生涯の相棒となる1本に出会えます。
「おたからや」での「A.ランゲ&ゾーネ」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「A.ランゲ&ゾーネ」の参考買取価格の一部を紹介します。
画像 | モデル | 参考買取価格 |
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ランゲ&ゾーネ ランゲ1 25周年記念モデル LSLS1913AV 191.066 | 6,621,000円 |
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ランゲ&ゾーネ 1815 アップ/ダウン 231.031 | 5,912,500円 |
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ランゲ&ゾーネ サクソニア アニュアルカレンダー 330.026E シルバー | 4,625,500円 |
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ランゲ&ゾーネ リヒャルト ランゲ 232.025 シルバー | 3,503,500円 |
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ランゲ&ゾーネ ランゲ1 101.032 シルバー | 3,498,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
A.ランゲ&ゾーネは、仕上げとムーブメントの作り込みが査定の核です。手作業による面取りや精緻な仕上げが保たれている製品は評価が高まりやすく、未研磨でエッジが残るケースやオリジナルダイヤルは特に加点対象です。
ただし、過度な研磨や社外パーツの装着は査定額を下げる要因となります。オーバーホールの記録や保証書、余りコマなどを一式そろえておくと、プラス評価が期待できるでしょう。売却をお考えの際は付属品を整えたうえで、まずは店舗へお気軽にご相談ください。
- おたからや査定員のコメント
A.ランゲ&ゾーネはドイツの伝統と精緻な手仕上げが光るマニュファクチュールで、仕上げの美しさと複雑機構が資産性を支えます。
18Kやプラチナ製ケースは地金の価値も高く、保証書や整備履歴が揃う商品は高評価につながりやすいです。着用後は柔らかい布で乾拭きし、磁気や高温を避けて防湿保管しましょう。オーバーホールは、3〜5年ごとに正規店でお手入れしてもらうことをおすすめします。
「A.ランゲ&ゾーネ」の買取なら「おたからや」
「おたからや」では、ランゲ1やダトグラフ、ツァイトヴェルク、サクソニア、ダブルスプリットやトゥールビヨン搭載モデルなど、希少リファレンスからヴィンテージピースまで幅広く査定いたします。
専門鑑定士がムーブメントの精度・パワーリザーブ・脱進機や仕上げのオリジナリティ、ケース素材や研磨履歴、シリアル刻印・ブレスの状態を検証します。また、国内外オークションとマーケットの最新相場を反映した高水準の査定額をご提示可能です。
付属品がなくても真贋と価値を正確に評価できる体制が整っているため安心です。査定は完全無料で予約は要りません。ご成約後は最短即日で現金化いたします。大切なA.ランゲ&ゾーネを納得の価格で売却したい方は、豊富な実績を誇る「おたからや」へぜひご相談ください。
おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での査定が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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