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クリノヒューマイトとは?石言葉や特徴、硬度、希少性を徹底解説

クリノヒューマイトとは?石言葉や特徴、硬度、希少性を徹底解説

※下記の画像は全てイメージです

クリノヒューマイトという宝石をご存知でしょうか。黄金のような輝きを放つこの宝石は、宝石コレクターの間でも入手困難とされる宝石です。発見されてから40年ほどしか経っておらず、一般的にはまだ広く知られていません。

オレンジから赤褐色まで、豊かな色合いを見せるクリノヒューマイトは、その希少性の高さから近年注目を集めています。産出量が限られるため、高品質なものは数十万円で取引されることも珍しくありません。

本記事では、クリノヒューマイトの基本情報から特徴、価値基準、お手入れ方法まで詳しく解説していきます。この美しく希少な宝石について、詳しく見ていきましょう。

 

クリノヒューマイトとは

クリノヒューマイトは、宝石品質のものが産出されることは極めて稀で、レアストーンとして扱われています。

 

クリノヒューマイトの基本情報

クリノヒューマイトの鉱物学的な基本情報は、以下のとおりです。

英名はClinohumite(クリノヒューマイト)で、和名は「斜ヒューム石」といいます。化学組成は(Mg,Fe)9(SiO4)4(F,OH)2で、マグネシウムや鉄、ケイ酸などの成分で構成されています。結晶系は単斜晶系に分類され、モース硬度は6程度です。

屈折率は1.63から1.67で、ガラス光沢を持ちます。比重は3.15から3.40の範囲です。色はオレンジ、黄色、赤、赤褐色など暖色系が中心で、稀に白色が産出されることもあります。

 

クリノヒューマイトの名前の由来

クリノヒューマイトという名前は、結晶の形状とグループ名に由来します。

クリノヒューマイトの名前は、結晶の形状が単斜晶系であることを意味する「clino(クリノ)」と、ヒューマイト族の発見者であるイギリスの鉱物学者アブラハム・ヒューム卿の名前「Hume(ヒューム)」を組み合わせて命名されました。

単斜晶系は英語で「monoclinic system」と表記され、その頭部分「clino」がこの鉱物名に使われています。つまり「単斜晶系のヒューマイト」という意味になります。

和名の「斜ヒューム石」も同様に、単斜晶系であることとヒューム石の仲間であることから名づけられました。

 

クリノヒューマイトの産地

クリノヒューマイトは世界各地で発見されていますが、宝石品質のものが採れる場所は限られており、タジキスタンのパミール山脈産が有名です。タジキスタンでは過去に36.56カラットや84.23カラットという大きな結晶が発見され、ファセットカット(宝石のカットの種類)が施されました。

そのほか宝石として評価される高品質なクリノヒューマイトの産地は、ロシアのタイミル地域が知られています。

宝石品質に限らない場合はタンザニアやアフガニスタン、ベトナム、ミャンマー、中国、日本などでも採掘されています。

 

クリノヒューマイトの特徴

虫眼鏡を持つ女性

クリノヒューマイトには、他の宝石にはない独特な特徴がいくつかあります。希少性の高さや色合い、光学的な性質など、魅力的なポイントを詳しく見ていきましょう。

 

オレンジから赤褐色の美しい色合い

クリノヒューマイトの特徴は、オレンジや黄色、赤褐色などさまざまな色が存在することです。

クリノヒューマイトの基本的な色合い

  • オレンジ
  • 黄色
  • 赤褐色/span>
  • 茶色
  • 白色(稀)

また、クリノヒューマイトは産地によって微妙に色合いが異なります。タイミル地域(ロシア)産は濃い赤褐色、パミール山脈産は明るい黄色からオレンジ、褐色がかったオレンジなどさまざまです。

 

希少性の高さ

クリノヒューマイトは、宝石品質の個体が採掘される産地と産出量がともに限られており、ほとんど採れません。国内で流通するクリノヒューマイトの多くは、0.5カラットから1カラット以下の大きさで、1カラット以上のものは非常に稀です。

 

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岩松

また、アメリカのスミソニアン博物館には21.39カラットという大きなクリノヒューマイトのルース(裸石)が所蔵されています。スミソニアン博物館の国立宝石コレクションのなかでは最大かつ最高品質で博物館に訪れることで一般の方でも観賞が可能です。

 

クリノヒューマイトの硬度と耐久性

クリノヒューマイトのモース硬度は6程度で、決して高いとはいえません。

ムーンストーンなどと同程度の硬さで、ジュエリーとして日常的に身につけるには注意が必要です。外部からの力に弱くもろい性質があります。

耐久性が低いため、複雑なカットを施すのは至難の業とされています。このため、シンプルなカットが施されることが多く、指輪などのアクセサリーにするよりも、ルース(裸石)のまま観賞用として保管するのが一般的といえるでしょう。

 

クリノヒューマイトの石言葉

胸に手を当てる女性

クリノヒューマイトは発見されてから歴史が浅く、他の宝石のように定まった石言葉や意味はまだありません。

宝石として流通し始めてから半世紀にも満たないため、エメラルドやルビーのように広く認知された石言葉は存在していません。多くの宝石が持つスピリチュアルな意味づけも、クリノヒューマイトにはまだ確立されていないのが現状です。

将来的にクリノヒューマイトが広く知られるようになれば、その色合いや特徴から石言葉がつけられるかもしれません。

 

クリノヒューマイトの市場での評価と価値

円マーク

クリノヒューマイトの価値は、色、透明度、大きさなど複数の要素によって決まります。希少性が高いため、市場での評価も独特です。

市場での評価

クリノヒューマイトは極めて稀少な宝石で、宝石品質のものは世界で数千カラット程度しか全体で存在しません。価格は品質によって大きく変動し、米ドルで約70ドルから820ドル/カラット、高品質なものでは500ドルから3,000ドル以上/カラット前後で取引される傾向があります。

硬度が6と衝撃に弱い特性があるため、主にコレクター向けの宝石として扱われています。

 

価値を決める要素

価値を決める主な要素は色や透明度、カット、サイズ、クラリティで、より鮮やかな色ほど高く評価されます。一般的には1カラット前後のサイズが中心で、3カラットを超える宝石品質のものは極めて稀です。

色が濃く鮮やかなものほど高く評価され、特にゴールデンイエローと評される色は人気があり高値で取引されます。

大きな結晶が産出しにくいため、1カラット以上のものは希少です。耐久性が低いためカットの対象となるもの自体が少なく、他の宝石よりも価値基準としては優先度が下がります。

 

コレクターズアイテムとしての魅力

クリノヒューマイトは、レアストーンとしてコレクターの間で注目されています。

宝石図鑑にも掲載されていないことが多く、文字通り知られざる宝石といえます。宝石として流通し始めたのが1980年代以降と新しく、知名度が高まるのはこれからというところです。

産地によって微妙に色合いが異なるため、さまざまな産地のものを集める楽しみもあります。タジキスタン産の黄色がかったオレンジ色、ロシア産の濃い赤褐色、中国産の赤みがかったオレンジ色、タンザニア産の淡い黄色など、産地を比べながら好みの色合いを探すのもコレクションの醍醐味でしょう。

 

クリノヒューマイトに関するよくある質問

クリノヒューマイトについて、よく寄せられる質問とその回答をまとめました。購入や取り扱いの参考にしてください。

 

クリノヒューマイトはどのくらい希少なのですか?

クリノヒューマイトは、宝石コレクターですら入手困難と感じるほど希少な宝石です。

産地と産出量がともに限られており、宝石品質の個体はほとんど採れません。国内で流通するものの多くは0.5カラットから1カラット以下の大きさで、1カラット以上のものは非常に稀です。数カラットのクリノヒューマイトは博物館級の希少性といえるでしょう。

宝石図鑑にも掲載されていないことが多く、一般的な宝石店では見かけることがほとんどありません。レアストーンを専門に扱うショップやミネラルショーなどのイベントでようやく出会える程度の希少性があります。

ミネラルショーとは・・・鉱物、化石、宝石、隕石、ビーズ、アクセサリーなど、「石」に関連する商品を展示・販売するイベント

クリノヒューマイトとスファレライトの違いは何ですか?

クリノヒューマイトとスファレライトは、化学組成や結晶系が全く異なる別の鉱物です。

スファレライトは硫化亜鉛を主成分とする鉱物です。一方、クリノヒューマイトはマグネシウムや鉄を含むケイ酸塩鉱物で、単斜晶系です。

 

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岩松

両者は色合いが似ていることがあり、オレンジ色や黄色の個体では見分けがつきにくいこともあります。比較すると、スファレライトの方が光沢が強く、屈折率も高い傾向があります。

 

クリノヒューマイトはジュエリーに適していますか?

クリノヒューマイトは硬度が低くもろいため、日常使いのジュエリーには向いていません。

モース硬度が6程度で、外部からの力に弱い性質があります。指輪のように日常的に身につけるアクセサリーにすると、傷がついたり欠けたりする可能性が高いでしょう。

どうしてもジュエリーにしたい場合は、ペンダントやイヤリングなど衝撃を受けにくいデザインを選ぶことをおすすめします。ルースのまま観賞する方が安全で、強い光を当ててきらめきを楽しんだり、ブラックライトで蛍光を楽しんだりと、さまざまな鑑賞方法があります。

 

クリノヒューマイトの偽物や模造品はありますか?

クリノヒューマイト自体は希少すぎるため、わざわざ偽物を作る意味が薄いといえます。

ただし、コンドロダイトやスペサルティンガーネットなど見た目が似ている他の宝石が、クリノヒューマイトとして販売されていることはあるでしょう。特にコンドロダイトとは非常によく似ており、プロでも肉眼での識別はほぼ不可能とされています。

確実にクリノヒューマイトであるかを確認するには、鑑別機関での検査が必要です。購入する際は、信頼できる販売店を選ぶか、鑑別書付きのものを選ぶことをおすすめします。

 

クリノヒューマイトの鑑別書は必要ですか?

クリノヒューマイトの購入には、鑑別書があると安心です。

見た目が似ている宝石が多く、コンドロダイトやヒューマイト、スペサルティンガーネットなどと区別するのは、専門家でも難しいとされています。特に高額なものを購入する場合は、鑑別書付きのものを選ぶのがおすすめです。

鑑別書には鉱物名や宝石名、化学組成、屈折率などの情報が記載されており、本物であることの証明になります。第三者鑑別機関による鑑別書であれば、より信頼性が高いでしょう。投資目的やコレクションとして購入する場合は、必ず鑑別書を取得することをおすすめします。

 

クリノヒューマイトの色の違いは何によるものですか?

クリノヒューマイトの色は、含まれる微量元素と産地によって異なります。

ハチミツ色や黄金色は、鉄イオンとチタンイオンの間で発生する電荷移動と、チタンイオンの結晶内でのエネルギー吸収によるものと考えられています。含まれる鉄の量が多いほど、色が濃くなる傾向があるでしょう。

産地によっても色合いに特徴があります。タジキスタン産は黄色がかったオレンジ色、ロシア産は濃い赤褐色、中国産は赤みがかったオレンジ色、タンザニア産は淡い黄色やイエローグリーンといった具合です。同じ産地でも個体差があり、さまざまな色のバリエーションを楽しめるのがクリノヒューマイトの魅力といえるでしょう。

 

まとめ

クリノヒューマイトは、黄金やハチミツのような美しい色合いを持つ希少な宝石です。発見されてから40年ほどと歴史は浅いものの、その独特の輝きと希少性から徐々に注目を集めています。

モース硬度が6程度と低くもろい性質があるため、ジュエリーとして日常的に身につけるには注意が必要です。また、石言葉や意味についてはまだ確立されていないのが現状です。

 

  • 関連記事はこちら

【スファレライト-Sphalerite】の石言葉と魅力とは?輝きに秘められた意味と価値を徹底解説

 

「おたからや」での「宝石」の参考買取価格

ここでは、「おたからや」での「宝石」の参考買取価格の一部を紹介します。

商品画像 型名 参考買取価格
Pt・Pm900 ダイヤモンド リング D3.041 ct 1.9 ct 10.2 g Pt・Pm900 ダイヤモンド リング D3.041 ct 1.9 ct 10.2 g 3,085,000 円
ルビー リング 6.01ct ルビー リング 6.01ct 1,116,000 円
サファイア ダイヤ リング 11.78ct サファイア ダイヤ リング 11.78ct 6,695,000 円
エメラルド ネックレス 21.87ct エメラルド ネックレス 21.87ct 3,410,000 円
インペリアルトパーズ リング 15.92 ct インペリアルトパーズ リング 15.92 ct 429,000 円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

エンハンスメント処理された宝石の買取価格は、まずその宝石自体の人気度に大きく左右されます。

エンハンスメント処理とは・・・宝石が本来持つ美しさを引き出すために、最小限の人工的な加工を行う処理

査定額に大きく影響するのはインクルージョン(石の内部に形成された内包物)です。インクルージョンが少なく、透明度の高い宝石は査定額が高くなる傾向にあります。

 

  • おたからや査定員のコメント
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