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2015年、多くの日本人に愛されたバーバリーが「日本撤退」と話題になりました。しかし実際には完全撤退ではなく、三陽商会とのライセンス契約終了による大きな転換点だったのです。
長年親しまれてきたバーバリーブルーレーベルやバーバリーブラックレーベルが姿を消し、多くのファンが混乱しました。「なぜバーバリーは日本から撤退したのか」「いつから買えなくなったのか」という疑問を抱く方も少なくないでしょう。
この記事では、バーバリーが日本撤退したと言われるのかについて、また三陽商会との45年間にわたるパートナーシップの終了、そして現在のバーバリーの状況まで詳しく解説します。
Contents
バーバリーが日本撤退したと言われる理由はなぜ?
バーバリーの「日本撤退」という表現は誤解を招きやすいものですが、実際には三陽商会との45年間にわたるライセンス契約が2015年に終了したことが大きな要因でした。
三陽商会とのライセンス契約
バーバリーと三陽商会の関係は1965年にバーバリーコートの輸入販売から始まりました。その後1970年にライセンス契約を締結。以降45年間にわたって、日本独自のバーバリーブランドを展開してきたのです。
この契約により、三陽商会は日本人の体型や好みに合わせたバーバリー製品を企画・製造・販売する権利を獲得しました。特に1996年に立ち上げられた「バーバリーブルーレーベル」と1998年に立ち上げられた「バーバリーブラックレーベル」は、若年層向けのディフュージョンラインとして大成功を収めます。
三陽商会は全国約360店舗でバーバリー製品を展開し、百貨店を中心とした販売網を構築し、バーバリーは三陽商会の売上の約半分を占める主力事業となっていました。
2015年にライセンス契約が契約終了の発表
2014年5月19日、三陽商会は衝撃的な発表を行いました。英国バーバリー社とのライセンス契約を2015年6月で終了すると発表したのです。
この発表により、「バーバリーロンドン」の婦人服・紳士服事業は2015年春夏シーズンをもって終了することが決定。また、日本独自ブランドの「バーバリーブルーレーベル」「バーバリーブラックレーベル」についても、2015年秋冬シーズン以降は「バーバリー」の名前を外すことになりました。
事実上、「バーバリー」を冠するブランドは2015年7月以降、英国バーバリー本社が日本法人を通じて直営展開するのみとなったのです。この大きな変化が「バーバリー日本撤退」と呼ばれる所以でした。
現在はバーバリーの直営店による展開が行われている
バーバリーは日本から撤退したわけではなく、2015年6月に三陽商会との45年間にわたるライセンス契約を終了しただけです。
これにより、三陽商会が展開していた「バーバリーロンドン」や日本独自ブランドの「バーバリーブルーレーベル」「バーバリーブラックレーベル」の販売は終了しました。
しかし、英国バーバリー本社は契約終了後も日本市場から撤退していません。現在もバーバリー・ジャパンを通じて、東京や大阪などの主要都市で直営店を運営し、世界統一基準の製品を販売しています。
- おたからや査定員のコメント
つまり、日本の消費者は引き続きバーバリー製品を購入できますが、購入できるのは英国本社が企画・製造する製品のみになったということになります。「撤退」ではなく、販売形態が「ライセンス生産による幅広い展開」から「直営店による高級路線への集約」へと変化したというのが正確な表現といえるでしょう。
なぜバーバリーは三陽商会との契約を終了したのか
バーバリーが日本市場での展開方法を変更した背景には、ブランドイメージの統一とハイブランド戦略の強化という明確な意図がありました。
ブランドイメージ統一戦略によるもの
英国バーバリー本社は、世界統一のブランド戦略を推進していました。2000年にスペインでのライセンス契約を終了したのを皮切りに、世界各地でライセンス契約を解消し、直営化を進めていたのです。
バーバリーは本来、英国ではラグジュアリーブランドとして展開されています。しかし日本では三陽商会の企画・製造により、手頃な価格の展開が主流となっていました。この価格差とブランドイメージの違いが、グローバル戦略において課題となっていたのです。
特に問題視されたのは、海外から見た日本のバーバリーの価格の安さでした。中国の富裕層の方が日本に来ると、バーバリーが本国の2分の1、3分の1の値段で買えるという状況があり、バーバリー本社は富裕層の実需を日本市場に奪われてしまうという懸念を抱いていました。
日本市場特有の課題があったため
日本市場には、バーバリーのグローバル戦略にとって特有の課題がありました。
まず、三陽商会が展開していた日本独自ラインの存在です。バーバリーブルーレーベルやバーバリーブラックレーベルは、本家バーバリーと比較すると質やデザインが異なりながらも、安価な価格設定で人気を集めていましたが、これがバーバリーの「ハイブランド」としてのイメージを損なう可能性があると判断されたのです。
さらに、中国人観光客による「爆買い」現象も影響しました。中国の富裕層が日本を訪れ、本国の半額以下の価格でバーバリー製品を購入する現象が起きていたのです。
バーバリー本社は最終的に、1000億円規模の日本マーケットと360店舗の売り場を捨てても、直営16店舗・売上規模約40億円のビジネスに絞り込む経営判断を下しました。これは「日本の中間層を捨て、世界のラグジュアリー市場を選んだ」とも表現される大胆な戦略転換といえるでしょう。
三陽商会とバーバリーの関係性とは
三陽商会とバーバリーの関係は単なるライセンス契約を超えた、日本のファッション史における重要なパートナーシップといえるでしょう。ここでは三陽商会とバーバリーの関係性について解説します。
45年間の歩み
三陽商会とバーバリーの関係は1965年のバーバリーコート輸入販売から始まりました。戦後、レインコートの製造・販売から成長を遂げた三陽商会にとって、バーバリーは単なる百貨店ブランドではなく、会社の命運を握る存在でした。
1970年のライセンス契約締結後、三陽商会は日本人の体型に合わせたバーバリー製品の企画・製造を開始。1996年には日本独自のオリジナルブランド「バーバリーブルーレーベル」を立ち上げました。
バーバリーブルーレーベルは18〜25歳の女性をターゲットに、可愛らしく上品なデザインで展開。1990年代後半に安室奈美恵さんが着用したことで一大ブームとなりました。1998年には「バーバリーブラックレーベル」が25〜35歳の男性向けブランドとして立ち上げられ、幅広い年齢層に支持されました。
契約終了の影響
ライセンス契約終了は、三陽商会に甚大な影響を与えました。バーバリー事業は同社の売上の約半分を占めていたとも言われているため、その喪失は経営の根幹を揺るがす事態だったことでしょう。
2015年12月期の決算予想では、前期に比べて当期利益が98%減の1億円となるなど、まさに「バーバリーロス」と呼ばれる状況に陥りました。主に百貨店内にあった約360店のうち100店を閉店し、約260店を別ブランドの店舗に切り替える必要がありました。
その後、三陽商会は6期連続で赤字となりましたが、販管費率を抑えるコストカットや、百貨店での売上回復により、2023年2月期には純損益約21億円の黒字転換を果たしています。
2025年現在バーバリーの日本での展開について
現在のバーバリーは完全に日本から撤退したわけではなく、直営店とオンライン販売を中心とした新たな展開を行っています。
バーバリー・ジャパンによる全国的な店舗展開が行われている
現在、バーバリー・ジャパンによる旗艦店は全国の主要都市に展開されています。東京では銀座、表参道、新宿などに店舗を構え、大阪、名古屋、福岡などでも直営店を運営しています。
参考:https://stores.burberry.com/ja
ライセンス契約時代の約360店舗と比較すると大幅に減少していますが、バーバリー本社は立地を厳選した店舗での展開を進めており、各店舗では、グローバル統一基準の「バーバリー」レーベル商品と、インポートノンアパレル全般を取り扱っています。
また、各地の百貨店・ファッションビル・アウトレット内でもインショップ展開を行っており、完全に購入機会が失われたわけではありません。三越伊勢丹などの高級百貨店では、バーバリーの最新コレクションを取り扱っています。
まとめ
バーバリーの「日本撤退」は完全な撤退ではなく、ブランド戦略の大きな転換点でした。現在も日本市場での事業は続いており、三陽商会との歴史を踏まえた新たな展開が注目されます。
45年間にわたる三陽商会とのパートナーシップ終了は、多くの日本人にとって衝撃的な出来事でした。しかし、これはバーバリーがグローバル統一戦略の一環として選択した道であり、ラグジュアリーブランドとしての地位確立を目指す明確な意図がありました。
現在のバーバリーは、直営店とオンライン販売を中心に、より高級感を重視した展開を行っています。価格は上昇しましたが、バーバリーの伝統的な品質とデザインは健在で、世界統一基準の商品を日本でも購入できるようになりました。
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「おたからや」でのバーバリーの参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「バーバリー」の参考買取価格の一部を紹介します。
画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
---|---|---|
![]() |
バーバリー トレンチコート ブラウン | 68,000円 |
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バーバリー コート ベージュ レディース ウエストベルト | 39,000円 |
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バーバリー ダッフルコート ピンク | 38,000円 |
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バーバリー コート ブラック | 32,000円 |
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バーバリー コート ベージュ レディース ウエストベルト | 31,000円 |
![]() |
バーバリー コート ベージュ×ブラック | 28,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
バーバリーは英国を代表する高級ブランドとして人気が高く、特にトレンチコートやノバチェック柄アイテムは市場でも安定した需要があります。査定額に最も大きく影響するのは「アイテムの状態」。未使用に近いほど高額査定につながります。
次に重視されるのが「型番やデザインの新しさ」。現行モデルや限定品は価格が伸びやすい傾向にあるといえるでしょう。その他にも、購入時の付属品の有無(箱・タグ・保証書など)や、販売店の買取方針、シーズン需要によっても価格が変動します。
総じて、保存状態と市場の動向が鍵となります。
- おたからや査定員のコメント
バーバリーは定番のトレンチコートから人気の小物まで、幅広いアイテムに安定した需要があります。中古市場でも注目度が高く、状態やモデルによっては高値がつくことも少なくありません。
「おたからや」では、付属品がないお品やキズのあるアイテムでも、ブランドの価値をしっかり評価し、できる限りの価格をご提示しています。最新相場に基づいた適正査定を行っておりますので、「もう使っていない」「状態が不安」という方も、ぜひ一度お気軽にご相談ください。平日や月末の落ち着いた時間帯にご来店いただくと、より丁寧な対応が可能です。
バーバリーバッグの買取なら「おたからや」
バーバリーバッグは、モデルや年代によって買取価格が大きく変わります。現行のTBロゴシリーズや人気のヴィンテージモデル、日本限定のブラックレーベルまで、それぞれ高い需要があるアイテムです。「おたからや」では市場相場を正確に把握し、モデルごとの人気や希少性を丁寧に査定しています。
多少のキズや使用感があるバッグでも査定可能です。「古いから売れないかも」と迷っている方も、安心してご利用いただけます。箱や保存袋がなくても買取は可能ですので、付属品が不足していても心配は不要です。
また、自宅での出張買取やオンライン査定にも対応しており、店舗へ出向かなくても査定が受けられます。全国約1,450店舗の実績と、世界44カ国との豊富な取引ネットワークを活かし、常に高価買取を実現しています。まずはお気軽にご相談ください。
ブランド品の高価買取はおたからやにお任せください。


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