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ロレックス サブマリーナーは、1953年の誕生以来70年以上にわたり世界中の時計愛好家から支持され続けているダイバーズウォッチです。しかし「どの年式や型番が自分に合うのか」「資産価値が下がらないモデルはどれか」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
この記事では、1950年代の初代モデルから最新世代までの歴史を年代ごとに整理し、代表的な型番や特徴、資産価値の安定性まで徹底的に解説します。さらに人気モデルの魅力や真贋の見分け方、長持ちさせるコツも紹介しています。ロレックス サブマリーナーの歴史を理解し、自分にとって最適な一本を見極めるための参考にしてください。
Contents
ロレックス サブマリーナーの歴史
サブマリーナーは1953年に誕生して以来、何度かのモデルチェンジを繰り返して現在も多くの方から愛されています。優れたデザイン性、デイリーユースに最適な機能など使い勝手も抜群なので、サブマリーナーを長く愛用している方も多いかもしれません。
ここでは、サブマリーナー誕生から現在に至るまでの歴史についてご紹介します。
1950年代|防水性能と回転ベゼルでダイバーズの原点を確立
この年代は「100m防水」「回転ベゼル」「200m防水への進化」など、ロレックス サブマリーナーの基本機能が確立された時期。初代モデルからプロダイバーに必要な要素が形になり、後の全モデルに受け継がれる礎となりました。
1953年に初代サブマリーナー誕生(Ref.6204)
サブマリーナーは1953年、ダイバーズウォッチとして誕生しました。ダイバーズウォッチとは、防水性能を備えた時計のことです。通常の時計は水につけると壊れてしまうことが多いですが、ダイバーズウォッチは防水性能を備えているため、壊れず動き続けます。
初代サブマリーナーに搭載されているのは、100m防水や潜水時間の測定機能です。約330フィートまで潜っても時計は壊れずに動き続けるため、海に潜る機会が多いダイバーにとって最適なモデルといえます。
画期的なのは潜水時間を測定できる回転ベゼル。海中でもどのくらいの時間潜っているかがわかるため、プロのダイバーに嬉しい機能です。
1950年代に100m防水と潜水時間の測定機能を備えた時計は少なかったことから、初代サブマリーナーは大きな反響を呼びました。ロレックスはこの頃からハイブランドとして確立していたため、ハイブランドが発表したダイバーズウォッチというところも注目を浴びたポイントでしょう。
初代サブマリーナーの型番はRef.6204、現在のサブマリーナーとは異なり、シンプルで飾り気のないデザインでした。この頃のロレックスはプロフェッショナルが使える時計の開発を進めていたため、デザイン性よりも機能性を重視したのかもしれません。
1950年代中頃に2代目サブマリーナー誕生(Cal.A296へ進化)
1950年代中頃、2代目のサブマリーナーが発表されました。初代発表からそれほど年月が経過していないためか、初代とデザインはほぼ変わりありません。しかし、ムーブメントにはCal.A296が搭載されています。
初代サブマリーナーに搭載されているのはCal.A260です。1940~1950年代に製造され、「自動巻き」や「48時間のパワーリザーブ」を備えていることが特徴です。その後製造されたCal.A296は自動巻きや48時間のパワーリザーブといった特徴の他、クロノメーター認定を受けています。
クロノメーターとはスイス公的機関(COSC)が行う精度検査に合格した時計のことで、日差(1日の誤差)が厳しい基準内に収まっていることを意味します。精度が高ければ高いほど完璧な時刻表示ができるため、時計として正確に機能することが証明されます。
1956年にジェームズ・ボンドモデル誕生(Ref.6538|200m防水・Cal.1030搭載)
1956年に誕生したRef.6538は、ジェームズ・ボンドモデルの通称で親しまれています。この通称は、ジェームズ・ボンドが映画の中でRef.6538を身につけていたとされていることが由来です。ロレックスファンはもちろん、ジェームズ・ボンドファンからも愛されるモデルとして知られています。
こちらのモデルもダイバーズウォッチとしての機能が備わっており、防水性能はこれまでの100mから200mに。より深くまで潜ることが可能で、プロダイバーに相応しい時計だといえるでしょう。
さらに、ムーブメントがCal.1030に変更されています。Cal.1030の特徴は、世界初の両方向巻き上げ式ムーブメントであることです。ゼンマイを効率よく巻き上げられるようになったため、時刻表示の精度をより高めています。
Cal.1030はサブマリーナーに搭載されたことをきっかけに、様々なスポーツモデルウォッチに搭載されるようになりました。
1950年代後半にRef.5508・Ref.5510誕生(防水100mと200mで分岐)
1950年代後半には、Ref.5508とRef.5510が発表されました。どちらもムーブメントにはCal.1530を搭載しています。異なるのは防水性能です。Ref.5508は100m防水となっていますが、Ref.5510は200mと倍の防水性能を誇ります。
2つのモデルは機能性とデザイン性の双方が優れているにもかかわらず、わずか4年しか製造されていません。そのため、かなり希少性の高いモデルであるといえるでしょう。
1959年にRef.5512誕生(リューズガード初採用)
1959年にはRef.5512が誕生し、この時からサブマリーナーモデルに200m防水が定着しました。ムーブメントにはCal.1530を搭載、このムーブメントはクロノメーター仕様で、温度変化などによってゼンマイの動きが左右されません。
サブマリーナーはダイバーズウォッチとして名を馳せているモデルですが、Ref.5512以前のモデルはリューズがむき出しになっていました。着用時にリューズに何かが当たる、または引っかかるという問題があったことから、このモデルではリューズガードが採用されています。
また、以前のサブマリーナーの回転ベゼルは、押し込まずとも回っていたため使用時に誤操作することが多かったようです。Ref.5512からは押し込まないと回らない仕様に変えられたため、これまでの問題を払拭することができました。
Ref.5512はこれまでのモデルから大きくデザインが変更されたわけではないのですが、リューズガードが付いたことで引き締まった印象に見えるため、ダイバーズウォッチとしても、デイリーユースとしても愛用されています。
1960年代|リューズガードとデイト機能で実用性が飛躍
1960年代は「リューズガード」「デイト機能の追加」で大きな進化を遂げました。耐久性の強化と日常ユース対応により、単なるダイバーズウォッチから普段使いの高級時計へと拡大した分岐点です。
1964年にRef.5513誕生(25年続いたロングセラーモデル)
1964年にはノンクロノメーター仕様のRef.5513が誕生しました。クロノメーターの認定を受けられる基準を満たしていないということは、精度が他のモデルに比べて劣るのでは?と思われるかもしれません。
認定を受けているモデルの方が精度は保障されているものの、Ref.5513に搭載されているムーブメントは非常に高精度なので時刻表示の正確さを疑う必要はありません。
前モデルよりも振動数を高めることで時刻表示の正確さを向上させ、緩急針によって精度調整を行います。20年以上ロレックスの時計に採用されている信頼性の高いムーブメントです。
ノンクロノメーターにもかかわらず人気が高いのは、デザイン性の高さでしょう。これまでのモデルよりもスタイリッシュな印象を与えるRef.5513は、ロレックスならではの高級感があります。
前期モデルはインデックスに縁取りはありませんでしたが、後期モデルは金属の縁が追加されています。縁の追加によって文字盤の見やすさが向上し、現行モデルに後継されるようなデザイン性が高まりました。
こちらはロングセラーモデルなので、ロレックスのアンティークモデルの中でもよく見かけます。供給量が多いものの、アンティークモデルは非常に価値が高いため、充分な資産価値を持っているといえるでしょう。
1969年にデイト機能付きRef.1680誕生
1969年には、サブマリーナー初となるデイト機能が付属したRef.1680が誕生しました。デイト機能とは、日付を確認できるものです。時刻は腕時計を見ればわかりますが、今日の日付をすぐに確認することはできません。この頃はもちろん携帯電話も普及していなかったため、手軽に日付を確認することができませんでした。
Ref.1680はクロノメーター仕様なので、精度の高さが証明されています。キャリバーには1570が採用されており、こちらは1960年中頃~1980年後半まで製造されていた信頼性の高いムーブメントです。
また、Cal.1570は精度と耐久性に優れているとして、ロレックスの傑作とも言われたムーブメントでもあります。ムーブメントとしての評価も非常に高いため、性能に優れた部品を搭載している時計を求める方からの需要が高くなっています。
1970年代|サブマリーナーデイト2代目Ref.16800誕生(サファイア風防・Cal.3035搭載)
サブマリーナーデイトモデル初代誕生から10年後となる1979年、2代目のモデルが誕生しました。Ref.16800は初代と比べて防水性と耐久性を大きく向上させています。
防水性は現在のサブマリーナーモデル同様、300mまで可能にしているため、よりプロフェッショナルなダイバーズウォッチに仕上がっています。
素材にはサファイアクリスタル風防を採用しており、こちらはプラスチック風防の約3倍の強度を誇るため、衝撃に強いモデルとして注目を浴びました。
ムーブメントにはCal.3035を搭載。以前のムーブメントに比べ、振動数が飛躍的に向上しています。これまでのムーブメントの振動数は毎時19,800振動程度だったものが、Cal.3035は毎時28,800振動と9,000振動近く上がっているのです。
振動数が高くなればなるほど時刻表示の正確さが増すため、より精度の高い安定したモデルとなりました。デイトモデル2代目は、初代から機能性を格段に向上させたハイスペックモデルだと言えるでしょう。
1980年代|サファイア風防と300m防水でプロ仕様へ
この年代は「サファイアクリスタル風防」「300m防水」「振動数向上」など、スペック面で大きな飛躍がありました。現行モデルにも通じるプロ仕様の基盤を築いた時期ともいえるでしょう。
1985年にトリプルゼロモデルRef.168000誕生(短命だが希少)
通称“トリプルゼロ”Ref.168000は1985〜1988年に製造された短命モデルです。製造期間がわずか3年であるため、コレクターからの需要が高いことで知られています。
時計の仕様は前モデルであるRef.16800と同様で、ステンレスの材質のみが異なります。トリプルゼロというのは通称で、名前の由来は型番の0が3つ並んでいることから名付けられました。
前モデルとほぼ変わりないものの、型番にもちょっとした差があるので、ロレックスの時計を収集している方にとってはレアなモデルだといえます。
1989年にノンデイトモデルRef.14060誕生(Cal.3000搭載)
1989年には、デイトモデル誕生後初めてノンデイトモデルが誕生しました。デイト機能は多くの人が便利さを感じるものの、なかには日付機能は必要ない方もいます。日付を確認する必要がない方からすればデイト機能が邪魔になることもありますので、ノンデイトモデルがあればどちらの需要も満たせるでしょう。
型番はRef.14060、機能はこれまで同様に高いスペックが揃っています。300m防水仕様や耐久性の高いサファイアクリスタル、逆回転防止ベゼルといった機能が備わっています。
いずれもダイバーズウォッチとしての機能を向上させる目的があり、プロにとっても魅力的なスペックです。インデックスには金属の縁が付いており、デイト機能がなくなったことで文字盤の見やすさが向上しています。
ムーブメントにはCal.3000を採用しており、こちらも振動数28,800のハイスピードです。12年ほどしか製造されなかったムーブメントではありますが、当時のロレックスが持つ最先端の技術が搭載された画期的な部品です。
1988年にロングセラーデイトモデルRef.16610誕生(Cal.3135搭載)
1988年に誕生したサブマリーナーRef.16610は、22年にわたって製造が続いたロングセラーモデルです。製造期間が長かったこと、デイト機能が付属していることからサブマリーナーの代名詞とも言えるモデルなので、知名度も高くなっています。
仕様はRef.16800とほとんど同じで、300m防水仕様、サファイアクリスタル風防を採用しています。深海にも耐えられる耐久性を持ち合わせているため、プロ仕様のダイバーズウォッチだといえるでしょう。
ムーブメントはCal.3135を搭載しており、Ref.16800に搭載されていた3035から大きく改良されています。
また、前ムーブメントよりもメンテナンス性が向上しているので、ムーブメントとしての完成度がより高くなりました。こちらはデイト付きのムーブメントとして、後継機のベースにもなっています。
Ref.16610は何度かマイナーチェンジをしており、その都度いくつかの変更をおこなっています。ケースとブレスレット部分をつなぐフラッシュフィットの一体化、インナーベゼルにロゴとシリアルナンバーの刻印などです。これは偽造防止を目的として行われました。
ロングセラーモデルでサブマリーナーの代名詞ともいえるRef.16610は、供給量も多いためよく見かけるモデルです。手に入りやすいものの、需要も高いため充分な資産価値があるといえるでしょう。
2000年代〜2010年代|記念モデルとセラミック採用で現代仕様に
2000年代は「クロノメーター化」「50周年記念モデル」「セラクロムベゼル」などで存在感を高め、2010年代には現代のサブマリーナーが完成した時期です。
2001年にRef.14060M誕生(クロノメーター化・Cal.3130搭載)
2001年に発表されたRef.14060Mは、1989年に誕生したRef.14060の改良版です。前モデルからデザインは変わっていないので、前モデルが気に入っていた方は長く愛用できます。異なるのは、クロノメーター仕様になった点とムーブメントです。
クロノメーター認定を受けたのは2007年なので、2001~2006年に製造されたモデルはノンクロノメーターです。2007年以降に製造されているモデルは、文字盤にクロノメーターの刻印があるため、すぐにわかるでしょう。
ムーブメントにはCal.3130を搭載しています。前モデルに搭載されていたCal.3000を改良したムービングメントになっており、変更点が少なくありません。
シングルブリッジからツインブリッジへ、また調整機構をマイクロステラナットに変更したため、精度とメンテナンス性の双方が向上しました。前モデルに比べて機能性が大きく上がっているため、使い勝手の良さを感じられるでしょう。
ロレックスではノンクロノメーターモデルも展開されていましたが、2000年時点で残っているのはRef.14060Mのみでした。しかし、Ref.14060Mも2007年にはクロノメーター認定を受けているため、2007年以降ロレックスのノンクロノメーターモデルはなくなっています。
2003年に50周年記念モデルRef.16610LV誕生(グリーンベゼル)
2003年には、サブマリーナー誕生から50周年を記念したモデルが発表されています。型番は16610LV、これまでのサブマリーナーにはないグリーンベゼルモデルです。グリーンはロレックスのブランドカラーとなっているため、ブランドカラーを取り入れたこだわりのデザインといえるでしょう。
これまでのモデルとの違いは、文字盤の目盛りや針が大きくなっている点です。どちらも大きくなることで視認性が向上するため、暗い場所でもさっと時間の確認ができます。
グリーンベゼルモデルにはいくつかの種類があり、すべてが希少価値の高いモデルです。ファット4はベゼルに刻印された4の形が他モデルと異なり、ビッグスイスは文字盤下部に刻印されているSWISS MADEの文字が大きいという特徴があります。
ライムベゼルはベゼルのカラーがグリーンモデルとは異なります。グリーンより少し色が薄れているため、濃いカラーが苦手な方におすすめです。
これらのモデルはいずれも供給量が少ないため、簡単には手に入りません。レアモデルとしてよく知られているので、資産価値も非常に高いといえるでしょう。
2010年にセラミック採用Ref.116610LN誕生(耐久性大幅向上)
2010年には、セラクロムベゼルを採用した116610LNが誕生しました。セラミックは耐久性が高く、衝撃に強い素材。ダイビング中に時計に何かがぶつかる可能性は非常に高いため、時計が壊れないか不安な方は安心して装着できます。
ベゼルの耐久性を上げるだけでなく、インデックスを大きくして視認性を上げています。文字盤の目盛りが大きくなれば暗い場所であってもすぐに時間を確認できるため、深海まで潜る機会の多いダイバーに嬉しい機能です。
ベゼルとともにブレスの耐久性も上がっているので、故障の心配なく愛用できるでしょう。
2010年にフルグリーンのRef.116610LV誕生(通称ハルク)
2010年に誕生したのは116610LNだけではありません。文字盤・ベゼル共にグリーンカラーを採用した116610LVも誕生し、大きな話題を呼びました。
ロレックスのブランドカラーであるグリーンをたっぷりと採用した116610LVは、これまでのサブマリーナーから大きく印象を変えています。ブラックなどの暗いカラーによる重厚感がなくなり、軽やかな印象を与えるのでカジュアルな服装にもよく似合うでしょう。
機能性などは116610LNと同様です。異なるのは文字盤とベゼルのカラーのみなので、好みの印象に合わせてモデルを選べます。
2011年以降のサブマリーナーの歴史の変化
2011年以降のサブマリーナーは、外観の大きな変化は少ないものの、内部構造やケースバランスの見直しにより「現代仕様」へと進化してきました。特に2012年のノンデイトRef.114060登場、そして2020年のフルモデルチェンジは、大きな節目としてコレクターや愛好家の間で高く評価されています。
2012年にノンデイトRef.114060へモデルチェンジ
2000年に発売されたノンデイトモデルが2012年にモデルチェンジされ、機能性がより向上しました。ロレックスではモデルチェンジの際にムーブメントも変更していましたが、114060は前モデルと同じムーブメントを採用しています。
ただし、耐磁や衝撃性に優れたヒゲゼンマイを新たに採用しているので、前モデルに比べて耐久性が向上しています。文字盤の目盛りも大きくなっているため、時間の見やすさを感じられるでしょう。
2020年に最新世代のサブマリーナーへフルモデルチェンジ
2020年、サブマリーナーは約10年ぶりにフルモデルチェンジを迎えました。一見しただけでは大きな違いがないように思えますが、実際にはデザイン・装着感・性能のすべてに細かな改良が加えられています。特に「ケースバランスの調整」と「新世代ムーブメントの搭載」が注目すべきポイントです。
まず、ケースの変更点は以下のとおりです。
- ケース径は40mmから41mmに拡大
- ラグは従来よりも細くシャープになり、全体の印象が洗練された
- ブレスレット幅が1mm広がり、装着感がさらに向上
続いて、ムーブメントは従来のCal.3130/3135から、新世代のCal.3230(ノンデイトRef.124060)とCal.3235(デイトRef.126610LN/LV)へと刷新されました。特徴は以下のとおりです。
- 約70時間のロングパワーリザーブを実現(従来48時間→70時間)
- クロナジー・エスケープメント採用で効率性と耐久性を強化
- パラクロム・ヘアスプリングやパラフレックスにより耐磁性・耐衝撃性が向上
- 日差-2〜+2秒という高精度を達成
さらにデザイン面でも細かく調整されています。
- 6時位置の「SWISS MADE」の間に王冠マークが追加され、新世代ムーブメント搭載機であることを示す
- ドットインデックスの縁取りが太くなり、視認性が向上
- 分針が長くなるなど、針のサイズも全体バランスに合わせて微調整
このように2020年のモデルチェンジでは、伝統的なデザインを維持しながらも、実用性を大幅に向上させています。旧型が持っていた力強さを引き継ぎつつ、よりクラシックで洗練された印象をまとった世代として、サブマリーナー史において重要な転換点となりました。
ロレックス サブマリーナーの特徴
ここでは、サブマリーナーの5つの特徴について解説します。
300m防水はプロ仕様でも通用する最高レベルの実用性
サブマリーナーの大きな特徴とも言えるのが、優れた防水性能です。そもそもサブマリーナーはダイバーズウォッチとして誕生したモデルです。ダイバーは深海まで潜るため、優れた防水性能を持ち合わせた時計でないと身につけられません。
サブマリーナーは初代から100mの防水性能を搭載しています。技術の向上とともに防水性能は飛躍し、現行モデルは300mにまで進化しています。
300m防水とは、30気圧に耐えられるという意味合いです。強い水圧にも耐えられるよう設計されているので、深海まで潜ったとしても、時計が壊れることはありません。正確な時刻を把握できますので、潜水時間の測定も可能です。
時計内部に水が入らないよう工夫も施されています。浸水を防ぐ三重構造のパッキン、サイドに付属するリューズから水が入ることを防ぐために、パッキンを追加したトリプルロックリューズを採用しています。
初代モデル以降、リューズ部分には何のガードも付いておらず、使用時に何かがぶつかる問題が多発していました。ぶつかった衝撃で時刻がずれる恐れがあるため、潜水中のダイバーにとっては死活問題です。
1959年以降に発表されたモデルにはリューズガードが付属しているため、リューズに何かが当たって時刻が狂う心配もなくなりました。破損の恐れもなく、どのような場所でも快適に使用できます。
デイトとノンデイト、用途によって選べる2つのバリエーション
サブマリーナーはデイトとノンデイトどちらも展開しているので、ユーザーの好みに合わせて選ぶことが可能です。デイト機能は便利だと感じる方がいる一方で、不要だと感じる方も多くいます。
携帯電話がなかった頃は日付の確認が手軽にできなかったため、デイト機能は重宝されました。しかし、現在はスマホですぐに日付が確認できるため、デイト機能はさほど重視されていません。
時計での日付の確認を不要としている方からすれば、文字盤の一部分を占めるデイト機能を邪魔だと感じてしまうでしょう。そんな方はノンデイトモデルを選べるため、ユーザーの希望に合わせて選択肢が広がります。
逆回転防止ベゼルで潜水時間を正確に計測できる
サブマリーナーは初代から回転式ベゼルが搭載されています。これは潜水時間の計測にも重宝します。サブマリーナーの文字盤回りにあるベゼルには60分の目盛りが刻まれており、潜る時間を測ることが可能です。
ダイビング経験のある方にとっては有名な話ですが、潜水時間は季節によって異なり、時間を大きくオーバーすると命の危険にもつながります。夏は40~50分、冬は30~40分が目安です。
時間を超過すると酸素がなくなる恐れがあるため、深海で気付いても手遅れになってしまうでしょう。また、冬は長時間の潜水によって体温を奪われるため、酸素が充足していても命にかかわるのです。
これらの理由から、ダイバーは潜水時間をしっかりと管理しなければなりません。しかし、時間計測ツールを深海まで持っていくことは難しいため、防水仕様の時計を活用する必要があります。
サブマリーナーは現行モデルであれば300m防水仕様、さらに回転式ベゼルが付属しているので、時間の計測にぴったりです。当初のベゼルは何かが当たることによってベゼルが回転する恐れがあり、時間計測ができないケースもありました。
しかし、現行モデルは改良によって押し込まないと回転しないベゼルへと生まれ変わったので、問題なく活用できます。
クロマライト夜光で深海でも8時間光り続ける高視認性
サブマリーナーは文字盤に発光素材を採用しているため、深海であっても容易に時間確認が可能です。日中の浅瀬は海の中でも明るく見えるものの、深海まで行けば陽の光が届きません。暗くなるため、通常の文字盤では針の位置が確認できないのです。
サブマリーナーはプロのダイバー仕様なので、深海でも文字盤を確認できるよう、クロマライト夜光を採用しています。ロレックスが開発した独自の発光素材で、暗い場所で青く光ります。8時間ほど光り続けるため、長時間の潜水時にも安心です。
サブマリーナーのこれまでのモデルをいくつか見たことがある方は、文字盤の色に疑問を持っているのではないでしょうか。サブマリーナーは基本的に黒や濃い青など、暗い色を採用しています。デイリーユースに多い白い文字盤はほとんどありません。
この理由は、深海でクロマライトの光が文字盤に反射し、周辺を明るくしてしまうからです。異様に明るい光があると、魚が驚いてしまい、逃げ出すかもしれません。中には攻撃するために襲い掛かってくる魚もいるため、ダイバー用には暗い色の文字盤が推奨されているのです。
Cal.3235など最強ムーブメントで精度と耐久性を両立
サブマリーナーに搭載するムーブメントは年々性能が向上しており、現行モデルに搭載しているものは精度・機能性どちらにも優れています。ムーブメントは正確な時刻表示に欠かせないパーツです。ロレックスでは年々ムーブメントを改良しており、機能性がどんどん向上しています。
現行モデルはCal.3230やCal.3285、Cal.3235などが搭載されています。機能性に優れたムーブメントは使い勝手の良さにも直結するため、高級ブランドならではの良さを感じられるでしょう。
ロレックス サブマリーナーの魅力
ロレックスからはサブマリーナー以外にも、デイトジャストやヨットマスター、エアキングなど様々なモデルが展開されています。それぞれに特徴や魅力があり、サブマリーナーには他モデルにない魅力が備わっています。
ここでは、サブマリーナーにまつわる3つの魅力をご紹介します。
変わらないデザインが普遍の価値を生み出している
サブマリーナーは初代からシンプルかつ高級感のあるデザインで、その印象は現行モデルにも引き継がれています。
ダイバーズウォッチとして設計されていることもあり、文字盤は黒や濃い青などの暗めのカラーで統一されています。その他の部分はシルバーのステンレスで、男性でも女性でも身に付けやすいといえるでしょう。
デザインを重視する方からすれば、まったく代わり映えのないものはつまらないと感じるかもしれません。しかし、サブマリーナーのデザインに惹かれた方は、マイナーチェンジ後も変わらない姿に魅力を感じるのではないでしょうか。
デザインはそのままに、機能性を年々向上させているため、使い勝手は抜群です。
ロレックスの正規メンテナンスが中古市場でも安心を保証する
サブマリーナーに限ったことではありませんが、ロレックスが展開するモデルはオーバーホールのコスパに優れています。オーバーホールとは、分解掃除のことです。時計は長く使っているとパーツに汚れが溜まり、動きが鈍くなります。
ダイビング中に動きが鈍くなり、潜水時間の計測に支障が出ると危険なので、定期的に掃除を依頼するのがおすすめです。
オーバーホールはどこのブランドでも行っていますが、費用が数万円かかる点はデメリットとして挙げられるでしょう。また、正規品の保証期間が5年と長いため、万が一故障した場合は保証で修理をすることが可能です。
購入費用が高額な分、アフターフォローを万全にしているので、購入後もしっかりとしたサポートを受けられます。
需要が途切れないため資産価値が長期的に安定している
サブマリーナーはロレックスの中でも需要の多いモデルなので、資産価値がより高いといえます。ロレックスは高級ブランド時計なので、世界中から求められています。しかし、時期によっては値が大きく下がることもあるため、どんな時でも高い資産価値を持つとは言い切れません。
サブマリーナーはロレックスの代表モデルでもあるため、どんな時でも変わらず需要があります。そのため、アンティークモデルから最新の現行モデルまで、高い水準の相場を維持しているのです。
モデルの中には年々資産価値が上昇しているものもありますので、何年も前に購入したものだから売れないと諦めていたものが、思わぬ価格になることもあります。そのため、使わないサブマリーナーを持っている方は、一度、信頼できる査定士に見てもらうのがおすすめです。
ロレックス サブマリーナーの現行モデル
ロレックスからは毎年いくつかのモデルが発表されていますが、2022年にサブマリーナーの発表はありませんでした。そのため、サブマリーナーの現行モデルは2020年に発表されたRef.126610LNとRef.124060です。
ここでは、2つのモデルについて詳しく解説します。
Ref.126610LN|最新世代の王道モデル
Ref.126610LNはRef.116610LNの後継モデルです。前モデルはケースサイズが40mmでしたが、新モデルは41mmと少し大きくなっています。ケースモデルに合わせてその他のパーツも少し大きく調整されているので、バランスの取れたシンプルな印象です。
デザインも前モデルからほぼ変わっておらず、ブラックの文字盤とベゼルが高級感を引き立てています。シンプルながらもおしゃれさのあるデザインなので、ビジネス用の時計としても最適です。
防水性能は300m、ムーブメントにはCal.3235を搭載しています。サファイアガラスを搭載しているため耐久性に優れていることはもちろん、クロマライトによって暗所でもしっかりと時間を確認できます。
Ref.124060|ノンデイト仕様で資産価値が安定
Ref.124060はRef.114060の後継モデルです。こちらも前モデルからデザインはほぼ変わらず、ケース径が1mm大きくなっています。
Ref.126610LN同様、ブラックの文字盤とベゼルにシルバーステンレスのブレスとなっているので、2つに大きな違いはありません。一点大きく異なるのが、デイト機能が付いているかどうかです。
Ref.126610LNはデイトモデルですが、Ref.124060はノンデイトモデルです。そのため、文字盤がすっきりとした印象に見えます。
デイト機能の有無は文字盤の印象に大きくかかわるため、どちらを希望するかによって選ぶと良いでしょう。ムーブメントにはノンデイト仕様のCal.3230が搭載されていますが、精度や機能性に大きな差はありません。
ロレックス サブマリーナーの人気モデル
サブマリーナーは何度もマイナーチェンジを繰り返しているため、モデル数は非常に豊富です。その中でも特に人気の高いモデルがありますので、ここでご紹介します。
Ref.116610LN|ブラックデザインで王道かつ安定した人気
Ref.116610LNは2010年に誕生したモデルです。ブラックの文字盤とベゼルに加え、シルバーステンレスのベルトにはグライドロッククラスプが装着されています。ブレスレットの調整が手軽にできるため、素早く腕にフィットするでしょう。
ベゼルには耐久性の高いセラミックを採用しています。さらに、目盛り部分にプラチナを施すことで高級感を演出しているので、ハイグレードの時計を求める方にぴったりです。
Ref.116610LV|ハルクと呼ばれるグリーン仕様でプレミア価格に
Ref.116610LVはRef.116610LNのグリーンモデルです。ブラックなどの暗い色の展開が多かったサブマリーナーの中で、このグリーンモデルは大きく注目されました。文字盤・ベゼルともにグリーンとなっているため、これまでのサブマリーナーとは印象が随分と異なります。
2003年にもグリーンモデルが発表されているものの、そちらはベゼルのみがグリーンでした。しかし、Ref.116610LVは文字盤とベゼルの両方がグリーンで、注目を浴びました。
2020年には生産が終了し、現在は製造されていません。しかし、これまでのサブマリーナーにはない魅力を備えたモデルとして、長くプレミア価格を推移しています。
Ref.116613LN|ステンレス×ゴールドの高級感で需要が高い
Ref.116613LNは2010年に誕生したモデルです。ブラックの文字盤とベゼルはこれまでのサブマリーナー同様のカラーですが、こちらのモデルが一味異なるのはイエローゴールドが配色されている点です。
ブラックのベゼルにイエローゴールドの目盛りが刻まれているため、サブマリーナーの高級感を一層引き立てています。ステンレスのブレスレットにもイエローゴールドが入っているロレックスこだわりのモデルだと言えるでしょう。
ブレスレットを手軽に調整できるグライドロッククラスプ、暗い所でも文字盤を確認しやすいクロマライト、耐久性に優れたサファイアガラスを採用しているため、機能性や使い勝手の良さは現行モデルとさほど変わりません。
Ref.116659SABR|宝石をあしらったラグジュアリーモデル
Ref.116659SABRは2018年に誕生したリッチなモデルです。シルバーステンレスのブレスレットは他のモデルと変わらないものの、ブルーの文字盤の周りにふちどられたブルーサファイアが美しく輝きます。また、ラグとリューズガードにはダイヤモンドが付属していて、宝石の美しさを存分に堪能することができます。
こちらのモデルは高級ブランドのロレックスの中でも特に高価です。市場価値も非常に高いため、簡単に手に入れられる価格帯ではありません。
中々手に入らないことから希少価値の高いモデルとして知名度が高いため、こちらもロレックスの中でもひときわ人気のあるモデルです。
Ref.16610|ロングセラーモデルとして中古市場でも豊富
Ref.16610は1988年に誕生した歴史のあるモデルです。2010年に生産が終了してしまったものの、ロレックスのモデルの中でも特に長く生産されていたので、多くの方から支持を集めています。よく見かけるモデルでもあるので、比較的入手しやすいといえるでしょう。
高い防水性能を兼ね備えているだけでなく、耐久性に優れたムーブメントを採用している点も魅力です。丁寧にメンテナンスを行えば長く愛用でき、お気に入りのモデルをずっと使えるでしょう。
前述したようにロレックスの中でもよく見かけるモデルなので、高価買取は難しいといえます。しかし、ロレックスは安くとも数十万円となるモデルが多いため、使わない場合は査定に出してみることがおすすめです。
Ref.116613LB|ブルーの爽やかなカラーで人気を集める
Ref.116613LBは2009年に誕生したモデルです。ブルーの文字盤とベゼルに、シルバー×イエローゴールドのブレスレットがアクセント。こちらのサブマリーナーは爽やかな印象で、カジュアルな雰囲気にもよく似合います。ダイビング用としてはなく、デイリーユースに活用できるでしょう。
サブマリーナーの中でも特に爽やかな印象のデザインが魅力ですが、機能性も充実しています。耐久性の高いサファイアガラス、48時間のパワーリザーブ、クロノメーター仕様など、高いスペックを備えているので、ダイバー向けの時計としても活躍します。
Ref.114060|ノンデイト派に支持されるシンプルモデル
Ref.114060は2012年に誕生したノンデイトモデルです。サブマリーナーはデイトとノンデイトの2種類から選べるという特徴があり、特にデイト機能はバリエーションが豊富になっています。しかし、ノンデイトも数回マイナーチェンジを繰り返しており、こちらは現行のノンデイトモデルの前モデルです。
国際線パイロットのために開発したロレックスのGMTマスターに使われているセラクロムベゼルを採用することで、これまでのモデルよりも耐久性を大きく高めています。深海などの過酷な環境でもしっかりと耐えられるでしょう。
ノンデイトモデルなので文字盤がすっきりとしていることもポイントです。高級感のあるシンプルなデザインは、ダイバーだけでなく、日常用に使いたい方からも支持を集めています。
ロレックス サブマリーナーの型番の調べ方・真贋の見分け方
ロレックス サブマリーナーは人気が高いモデルであるため、正しい型番を把握することや偽物を見抜くことが重要になります。ここでは、型番の調べ方と偽物を見分けるためのポイントを紹介します。
保証書やラグの刻印で型番を確認できる
ロレックス サブマリーナーの型番は、まず付属する保証書を確認する方法が最も確実です。購入時に渡される保証書には型番やシリアルナンバーが記載されており、2020年以降の保証書にはモデル名まで印字されています。
保証書が手元にない場合には、時計本体から型番を確認する方法もあります。
シリアルナンバーの刻印位置は時期によって異なり、2004年頃にルーレット刻印(インナーベゼル刻印)が登場して以降、徐々にラグ刻印からインナーベゼル刻印へ移行しました。そして2010年頃のランダムシリアル導入以降、この仕様が定着しています。
したがって2004年以前のモデルでは、ブレスレットを外した際に12時位置ラグの内側に型番、6時位置ラグの内側にシリアルナンバーが刻まれている仕様です。
なお、2004年頃以前の古いモデルで保証書がない場合には、ブレスレットを外さなければシリアルを確認できません。しかし、慣れない作業で傷を付けるリスクがあるため、時計専門店に依頼することをおすすめします。
偽物は文字盤や刻印、ムーブメントの精度で見抜ける
サブマリーナーの偽物を見抜くには、いくつかの分かりやすいポイントがあります。
まず、文字盤の仕上げに注目してください。本物はロゴやインデックスが精巧に作られており、にじみや太さのばらつきがありません。夜光塗料も均一で、暗い場所で美しく発光します。
次に、ケースやバックルの刻印を確認します。本物の刻印は深く、文字の輪郭が鮮明です。偽物は浅くかすれたり、歪んでいる場合があります。バックルの王冠マークも本物は立体的で精密ですが、偽物は平面的で粗い作りになりがちです。
さらに、操作感やムーブメントの動きも大切なチェックポイントです。本物のリューズは滑らかに操作でき、秒針はスムーズに流れるように動きます。電池式のように「カチカチ」と1秒ごとに動く場合は偽物の可能性が高いです。また、本物の運針音は耳を近づけてもほとんど聞こえませんが、偽物では大きな機械音が目立つことがあります。
ただし、近年の偽物は精巧さを増しているため、これらの確認だけで断定するのは難しいこともあります。高額なロレックス サブマリーナーを購入する際は、正規販売店を利用するか、信頼できる専門家に鑑定を依頼することが確実です。
ロレックス サブマリーナーに関するよくある質問
最後に、ロレックス サブマリーナーに関するよくある質問にお答えします。
ノンデイトは資産価値が落ちにくいって本当ですか?
はい、本当です。サブマリーナーのノンデイトモデルは、シンメトリーで無駄のないデザインが高く評価され、安定した需要があります。特に中古市場では流通量が限られるため価格変動が少なく、長期的に見ても資産価値が落ちにくい傾向にあります。実用性よりも「普遍的なデザイン」「希少性」を重視するコレクターに人気が高いことも理由の1つです。
最強モデルはどれですか?
一般的に「最強」と呼ばれるのは、完成度の高さで評価されたRef.16610(Cal.3135搭載)や、現行モデルで最新ムーブメントを搭載するRef.126610LN/126610LV(Cal.3235搭載)です。
Cal.3135は30年以上採用され続けた信頼性の高いムーブメントであり、Cal.3235は70時間パワーリザーブと耐磁性能を備えた最新仕様です。いずれも「実用性」「資産価値」「ブランド性」を兼ね備えた、まさに最強と呼ぶにふさわしいモデルです。
型番一覧はどこで公開されていますか?
サブマリーナーの型番一覧は、公式カタログや正規販売店で確認できます。また、中古時計専門店やオークションサイトでも年式ごとの型番がまとめられているケースがあります。
長持ちさせるコツはありますか?
ロレックス サブマリーナーを長く愛用するには、定期的なオーバーホール(5〜10年ごと)と、日常のケアが欠かせません。使用後は柔らかい布で汗や汚れを拭き取り、湿度の高い場所での長期保管を避けることが大切です。
防水性能を維持するためには、パッキンの交換や防水検査を正規サービスセンターで受けることをおすすめします。
まとめ
この記事では、ロレックス サブマリーナーの歴史や人気モデル、型番の見分け方について解説しました。
サブマリーナーは1953年の誕生以来、防水性能や耐久性、デザインのすべてを進化させながら、今も愛され続ける存在です。
長い歴史のなかで数々の名作が生まれています。
- Ref.6204:初代モデル、100m防水を実現
- Ref.6538:映画『007』で有名なボンドモデル
- Ref.16610:ロングセラーで信頼性抜群
- Ref.126610LN:最新ムーブメント搭載の現行モデル
サブマリーナーは「デイト」と「ノンデイト」があり、用途や好みで選べる点も魅力です。デイト機能が便利と感じる方もいれば、シンプルな文字盤を好む方もいます。どちらも高い資産価値を維持しているため、安心して手に入れられるでしょう。
もし購入を考えているなら、正規販売店や信頼できる専門店で実物を確認してください。資産価値を守るためには定期的なオーバーホールも忘れずに。サブマリーナーの魅力を知りたい方、ぜひ一度手に取って確かめてください。
「おたからや」での「ロレックス サブマリーナー」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「ロレックス サブマリーナー」の参考買取価格の一部を紹介します。
画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
---|---|---|
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ロレックス サブマリーナー パナマ運河 16613 | ASK |
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ロレックス サブマリーナー ティファニー Wネーム 14060 | 7,254,600円 |
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ロレックス サブマリーナー 1680 | 2,755,500円 |
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ロレックス サブマリーナー 5508 ブラック | 2,007,500円 |
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ロレックス サブマリーナー 14060 ブラック | 1,435,500円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
ロレックス サブマリーナーは、1953年の誕生以来「ダイバーズウォッチの王道」として世界中で支持され続けています。査定は年式や型番による希少性、そして使用状態が大きく影響します。たとえば「ボンドモデル」として知られるRef.6538や、ロングセラーのRef.16610、現行のRef.126610LN/LVなどは市場で常に高い需要があります。
高額査定を狙うポイントは以下のとおりです。
- 型番と製造年式(初期型や限定モデルはプレミア価格)
- 付属品の有無(保証書・箱・駒など)
- 傷やブレスレットの伸び、ガラスやベゼルの状態
- ムーブメントの精度(オーバーホール歴や正規メンテナンス証明があると加点)
中古市場でも流通が盛んなため、「サブマリーナーは資産価値が安定している」と評価されます。状態の良いものはもちろん、多少の使用感があっても高値がつくケースは珍しくありません。
- 「おたからや」査定員のコメント
「サブマリーナーはどれも同じに見える」と思われがちですが、査定の現場では小さな違いが大きな価格差を生みます。たとえば、同じ黒文字盤でも年代によってインデックスの縁取りや夜光塗料の種類が違い、それが希少性につながります。さらに保証書やオリジナルブレスレットが揃っていると評価は一段と上がります。当店ではロレックス専門の知識を持つ査定士が、最新の市場相場とモデル特性を丁寧に照らし合わせて査定いたします。「古いし使い込んでいるから安いだろう」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。思わぬ高額査定が出る可能性があります。」
「ロレックス サブマリーナー」の買取なら「おたからや」
ロレックス サブマリーナーを売るなら、買取専門店「おたからや」にご相談いただくのが安心です。1953年の誕生以来、ダイバーズウォッチの王道として愛され続けてきたサブマリーナーは、中古市場でも常に高い需要を誇ります。Ref.16610やRef.116610LNといったロングセラーモデルはもちろん、グリーンベゼルのRef.116610LV(通称ハルク)や50周年記念モデルなどの希少モデルは、さらに高額査定が期待できます。
「おたからや」では最新の市場相場を熟知した査定士が、型番・年式・付属品の有無・オーバーホール履歴・為替の動きまで細かく評価。全国約1,540店舗以上のネットワークと世界51カ国との取引実績を活かし、グローバル需要を反映した高価買取を実現しています。
さらに、店頭買取だけでなく出張買取やオンライン査定にも対応しているため、自宅にいながら安心して査定を依頼可能です。キズやブレスレットの伸びがあっても査定対象となりますので、「この状態で売れるかな?」と迷っている方もまずはお気軽にご相談ください。
おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での査定が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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