
※下記の画像は全てイメージです
ロレックスの名作「バブルバック」は、1930年代に登場した防水自動巻きモデルです。丸く膨らんだ裏蓋が特徴で、オイスターケースとパーペチュアル機構を初めて両立しました。希少性と多彩な文字盤が愛好家を魅了し、近年中古相場は50万〜100万円前後で推移しています。
今回は、バブルバックの歴史や特徴、買取相場をご紹介いたします。バブルバックについて興味があるという方はぜひ最後までご覧ください。

ロレックス バブルバックの基礎知識

まず、ロレックス バブルバックの基本から見ていきましょう。
ロレックス初の防水自動巻きモデルとしても歴史的意義が大きく、その名称の由来や特徴を、以下で解説します。
バブルバックとはどんなモデルか
バブルバックは、ロレックスが1930年代前半から1950年代半ばに製造した防水性能を備えた自動巻き腕時計の愛称です。
正式なモデル名はオイスターパーペチュアルですが、厚みのある自動巻きムーブメントを収めるため、ケース裏蓋が泡のように丸く膨らんだ形状となり、それが「バブルバック(泡ぶくれ裏蓋)」という愛称の由来となりました。当時としては画期的なモデルで、アンティークロレックスファンにとって、定番といえる存在です。
特徴的な裏蓋形状
バブルバックという呼び名の通り、このモデル最大の特徴は泡のように膨らんだ裏蓋の形状にあります。その裏蓋がこのような形状になった理由は、初期の自動巻きムーブメントの厚みに起因します。
1930年代当時、自動巻き機構は、手巻きムーブメントに自動巻きユニットを重ねて搭載していたため、必然的に厚くなり、通常のケースでは収まりません。
そこで、防水性能を持つオイスターケース内に厚いムーブメントを収めるため、ケース背面を外側に膨らませる設計が採用されたのです。こうして、裏蓋に膨らみを持たせた独特のケースデザインが誕生し、以後20年以上にわたり、改良を重ねながら製造されました。
ロレックスの技術史における位置付け
バブルバックは、ロレックスの技術史において重要な位置付けをされているモデルです。1926年に防水ケース「オイスターケース」が開発され、その数年後に誕生したバブルバックは、初めて防水ケースと自動巻き機構を両立させ、現在の自動巻き+防水腕時計の礎を築いたモデルです。
この革新的な構造により、当時「名機」と称され大きな注目を集めました。バブルバックで確立された防水自動巻きのコンセプトは、その後のロレックス製品にも受け継がれており、ロレックスの歴史を語る上で、欠かせないモデルと評価されています。
ロレックス バブルバックが愛される理由

続いて、アンティークならではの魅力や独特のデザインなど、バブルバックが時計ファンを引きつけるポイントを整理します。
丸みを帯びたフォルムや希少性、バリエーション豊富なデザイン、さらには資産価値の高さなど、さまざまな魅力があるので1つずつ確認していきましょう。
丸みを帯びた独自フォルム
バブルバック最大の特徴といえるのが、独特な丸みを帯びた裏蓋のフォルムです。柔らかい印象の外観は現行のロレックスモデルに多い無骨で堅牢なイメージとは対照的になっています。
当時のロレックスは、スタイリッシュさを求めてケースのスマート化を進めましたが、現在ではその厚みと丸みを帯びた不格好さも味わいとして評価されているポイントです。曲線的なフォルムは装着時の収まりも良く、クラシカルな雰囲気を一層際立たせます。ケース径も小ぶりで、現代の大型時計にはない上品さがあります。
アンティークならではの希少性
バブルバックは、生産終了から約70年が経過しており、現存数が少ない希少なモデルです。現存する個体自体が少なく、特に状態の良いものは市場にほとんど出回らないため、その存在自体が高く評価されます。
また、防水ケース・自動巻き機構を両立したロレックスの転換期のモデルという文化的な側面からも、ファンの間では特別な人気を博しています。このように希少価値が高いため、所有すること自体が一種のステータスともいえる存在です。たとえば、一部のレアな文字盤仕様や初期モデルには、コレクター間で特に高い需要があり、入手は困難です。
バリエーション豊富な文字盤デザイン
長期にわたり製造された背景から、バブルバックには非常に多彩な文字盤デザインが数多く存在します。ローマ数字とアラビア数字が半分ずつ配された「ユニークダイヤル」、3時と9時のみ数字が横倒しになった「3バカダイヤル」、星型インデックスを配した「スターダイヤル」など、バリエーション豊富です。
文字盤の色調や、インデックスの書体・配置もモデルによって異なり、同じバブルバックでも大きく印象が変わるため、コレクターにとって大きな魅力となっています。
ベゼル・針の多様性
バブルバックは文字盤だけでなく、ベゼルや針のデザインにもさまざまな種類があります。ケース素材はステンレススチールだけでなく、金無垢とのコンビモデルも存在し、ベゼルもプレーン(無地)やエンジンターンド(繊細な模様入り)などさまざまなタイプが展開されました。
針の形状も、アルファ針やドーフィン針など年代やモデルによって異なり、個体によってデザインの表情が大きく違う点も魅力です。こうしたパーツデザインのバリエーションも、アンティークモデルならではのポイントです。
エンジンターンド:主にロレックスの旧型モデルに見られる、航空機のエンジンが回転する様子を模した特徴的なデザインのベゼル
アルファ針:根元がすぼまっている(くびれている)形状の針のこと
ドーフィン針:根元が太く、先端に向かってシャープに細くなる形状の針のこと
初期自動巻きムーブメントの価値
バブルバックに搭載されている、初期の自動巻きムーブメント自体も価値が高いものとなっています。手巻き時計が主流だった時代に登場した、ロレックス初期の自動巻き機構は、高い技術力の象徴でした。その信頼性は折り紙付きで、後期のモデルでは公式にクロノメーター認定も取得しています。
現代の洗練された自動巻きとは異なるものの、部品の肉厚さやローターの仕組みなど機械的な魅力があり、時計愛好家に注目されている存在です。
クロノメーター認定:スイス公認クロノメーター検定協会(COSC)が定める厳しい精度基準に合格した機械式時計のムーブメントに与えられる称号のこと
ローター:自動巻き機械式腕時計のムーブメントにある、扇形の回転する重り(回転錘)のこと
現行モデルに迫る資産価値の高さ
バブルバックは、アンティークでありながら資産価値の面でも注目されています。後期に製造された、流通量が多いモデルの価格は20万円~と高騰は見られませんが、流通量の少ない初期のモデルや珍しいダイヤルについては100万円を超えるものもあります。
希少なモデルについては、現行モデルに匹敵する資産価値がある製品です。そのため、投資対象としてバブルバックを保管している方もいます。近年のヴィンテージ市場高騰も相まって、バブルバックの価格は堅調に推移してきました。資産性の高さも、バブルバックが愛される理由の1つです。
- おたからや査定員のコメント
バブルバックに搭載される初期自動巻きムーブメントは、部品一点一点が肉厚で耐久性に優れ、70年以上経っても高精度を保つ個体が多い点が特徴です。
現行機より修理パーツが限られるため、オリジナル性が価値を左右しやすいものの、定期的なオーバーホール履歴が確認できれば、高額査定につながりやすいです。

バブルバックの歴史とモデル変遷

次に、バブルバックの歴史とモデルの変遷について見てみましょう。
1933年の初代モデル登場から1955年の最終モデルまで、約20年以上にわたり細かな改良が重ねられ、製造時期によって1st〜6thモデルの6世代に分類されます。それぞれの世代の仕様や特徴について、以下に簡単にご紹介します。
1stモデル
1stモデル(1933年〜1935年製造)は最初期のバブルバックです。特徴として、ムーブメントカバーに緩急針のスロット(レギュレーター窓)が開けられており、カバー面には時計技術者向けの取り扱いマニュアルが書かれていました。
このマニュアルは、時計技術者向けに用意されたといわれています。1stモデルの製造期間は短く、生産数も多くありませんでした。
2ndモデル
2ndモデル(1935年〜1941年製造)は、1stモデルより長期的に生産された世代です。
主な仕様は1stモデルとほとんど同じですが、ムーブメントカバーに記載されていたマニュアルや緩急針調整スロットが廃止されました。緩急針スロットが無くなったことで、ムーブメントカバーがすっきりした印象のモデルです。
3rdモデル
3rdモデル(1941年〜1943年製造)では、ムーブメント性能のブラッシュアップが図られました。テンプ(バランスホイール)が1st・2ndモデルよりも大型のものに変更され、精度と安定性が大幅に向上しています。防水性に加えて精度も向上し、実用性が一段と高まったモデルです。
外見上の大きな変更はありませんが、内部の改良によりバブルバックの評価も高くなりました。3rdモデルの改良によって、日常使用に耐える実用時計としての完成度が一段と増しました。
4thモデル
4thモデル(1943年〜1945年製造)では、精度の一層の向上が追求されました。3rdモデルで向上した精度にさらに磨きがかかり、この世代でついに公式クロノメーター認定を取得しています。
信頼性が飛躍的に高まったことで、バブルバックの評価は世界的にも向上し、ロレックスの高精度時計として広く認知されるようになりました。4thモデルはバブルバックのなかでも、技術的完成度が1つの頂点に達した世代です。この頃になると、バブルバックは海外でも高く評価され、人気が急上昇したとされています。
5thモデル
5thモデル(1945年〜1946年製造)では、ローターに「Perpetual」の文字が刻まれるようになりました。この仕様変更により「パーペチュアル」の名が世界に広まり、バブルバックの人気も絶頂期に達します。
また、この世代ではインデックスの種類やケース素材のバリエーションが増え、さまざまなバブルバックが展開されました。
6thモデル
6thモデル(1946年〜1955年製造)はバブルバック最終世代です。5thモデルまでにバブルバックの基礎が確立され、この最終期にはデザインのバリエーションが豊富に展開されました。
現在流通しているバブルバックの多くは6thモデルであり、文字盤デザインもオーソドックスなものからユニークなものまで多種多様です。ローターの傾斜が2段階に変更されるなど、ムーブメントに細かな改良が加えられ、裏蓋の形状は泡のような丸みが一層強調されました。
バブルバックの代表的な人気モデル
続いて、バブルバックのなかでも、特に人気の高い代表的なリファレンス(型番)モデルを見てみましょう。たとえば、Ref.4486やRef.3133は、現在でもコレクターに人気の高いバブルバックの代表格です。
なお、バブルバックには、他にも多くのリファレンスが存在しますが、ここでは特に知名度の高い2モデルに絞って解説します。
Ref.4486
Ref.4486は、1940年代に製造されたケース径約24mmの小型バブルバックです。女性向けモデルとして展開されており、オリジナルデザインの文字盤を採用している点が特徴です。
バブルバックのなかでは珍しい、レディースサイズのモデルで、オリジナルダイヤルを保っている個体は特に評価が高く、コンディションの良いものは市場で高値で取引される傾向があります。小ぶりながら、アンティークロレックスならではの存在感があり、現在でも人気が高いモデルの1つです。
Ref.3133

Ref.3133も、1940年代に製造されたバブルバックで、異なる2つのバリエーションが存在する点が特徴です。1つは、文字盤が再塗装され、新品の革ベルトを取り付けている個体です。
もう1つは、オリジナルの文字盤に希少な飛びアラビア数字のデザインを採用したモデルで、社外製のライスブレスレットを装着しています。
同じRef.3133でも、このように状態や意匠に違いが見られ、バブルバックの多様性をまさに象徴するモデルです。
ライスブレスレット:米粒(ライス)のような丸いコマが特徴的なデザインの金属製腕時計用ブレスレットのこと
バブルバック以外の人気があるモデル
バブルバック以外にも、根強い人気を持つ名作が数多く存在するのがロレックスの大きな特徴です。
ダイバーズウォッチの名機「サブマリーナー」や、ロレックスを代表する定番モデル「デイトジャスト」など、各カテゴリーで魅力的なモデルが知られています。ここでは、バブルバック以外で特に人気の高いヴィンテージロレックスの代表例をご紹介します。
サブマリーナー Ref.5513

サブマリーナー Ref.5513は1962年に登場したロレックスのダイバーズウォッチで、生産期間が約30年間にも及ぶロングセラーモデルです。デイト表示を持たない、シンプルなノンデイト仕様のサブマリーナーとして知られ、長期にわたる製造のなかでマイナーチェンジが繰り返されたため、文字盤デザインのバリエーションも豊富です。
現行モデルとは異なる、ヴィンテージならではの風合いを持ち、ヴィンテージロレックス入門機としても人気があります。製造時期によって「メーターファースト」や「フチなしダイヤル」などレアなダイヤルも存在し、コレクター心をくすぐるモデルです。
デイト表示:腕時計に日付を表示する機能のこと
メーターファースト:ロレックスのサブマリーナーなどにおける防水性能表記の順番のこと
デイトジャスト Ref.1601

デイトジャスト Ref.1601は、1960年代に製造された、ロレックスの代表的なドレスウォッチです。ホワイトゴールド製フルーテッドベゼルとジュビリーブレスレットという、現行モデルにも通じる基本デザインが、このモデルから確立されました。
アンティークデイトジャストのなかでは、最もポピュラーなモデルの1つで、落ち着いた雰囲気の文字盤や温かみのあるデザインから、近年人気が上昇しています。信頼性に優れる名機Cal.1570ムーブメントを搭載している点も特徴的です。
フルーテッドベゼル:ロレックスの文字盤を囲む部分(ベゼル)に施された「縦溝」の装飾で、光の反射が美しいデザインのこと
ジュビリーブレスレット:5連リンクが特徴で、しなやかな装着感とエレガントな見た目を兼ね備えたブレスレットのこと
オイスターデイト プレシジョン Ref.6694

オイスターデイト プレシジョン Ref.6694は、1950年代から1980年代まで長期間製造された手巻きモデルです。シンプルなステンレスケースに3針と3時位置のデイト表示のみというミニマルな構造で、アンティークロレックスの入門機として現代でも根強い人気があります。
手巻きゆえの薄型・軽量で取り回しの良い着け心地と実用的なデイト表示により、ビジネスからカジュアルまで幅広いシーンで活躍します。価格面でも自動巻きモデルより手頃なので、初めてのロレックスとして選ばれることも多いです。
デイトジャスト Ref.16014

デイトジャスト Ref.16014は、1970年代後半から1980年代にかけて製造されたモデルです。ステンレススチール製ケースに、18Kホワイトゴールドのフルーテッドベゼルを備えたコンビモデルとなっています。前モデルRef.1601/4から大きなデザイン変更はないものの、ムーブメントはハイビート仕様のCal.3035(クイックチェンジ機能付き)へと刷新されました。
毎時28,800振動の高精度化と日付の早送り機能追加により実用性が向上し、クラシックな外観と現代的な利便性を両立したモデルとして人気です。
GMTマスター Ref.16750

GMTマスター Ref.16750は、1979年に登場したGMTマスターの第3世代モデルです。前モデルRef.1675から大きなデザイン変更はありませんが、ムーブメントがハイビート仕様のCal.3075へ変更されています。この結果、高精度化が図られるとともに日付のクイックチェンジ機能を備えたため操作性も向上しました。
防水性能も50mから100mへスペックアップされ、初期生産分ではメタル枠のないマットダイヤル(フチなしインデックス)を採用するなどヴィンテージらしいディテールも残されています。古き良き風貌と近代的性能を兼ね備えたモデルとして高い人気を集めています。
アンティークロレックスを高く売るコツ

最後に、バブルバックをはじめとする、アンティークロレックスを高値で売却するためのポイントを確認しましょう。
希少な時計だからこそ、適切なタイミングや準備を行うことで、査定額を最大化することが可能です。ポイントとして、為替動向のチェックや付属品の有無、時計の状態管理、そして信頼できる売却先選びが挙げられます。具体的に、どんな点に注意すればよいか、以下に4つのコツをご紹介します。
円安や為替をチェックする
為替レートの動向は、アンティークロレックスの市場価格に大きな影響を及ぼします。特に円安時には、海外からの需要が増加し、国内での買取価格が上昇することがあるため、売却を検討する場合は、為替レートが円安に振れているタイミングを狙うことが重要です。
また、為替だけでなく国際市場の動きにも目を配ると、より高い価格での売却が可能になります。世界的な時計市場のトレンドも、合わせて注視しましょう。
付属品をそろえる
箱や保証書、コマ(予備リンク)など、購入時の付属品がそろっているかどうかは査定額に影響するポイントです。こうした付属品は、時計が正規品であることを証明する重要な要素であり、全てそろっていると買取価格が上がる可能性があります。
また、オリジナルパーツや修理履歴がわかるオーバーホール証明書があれば、より高評価につながる場合があります。そのため、売却を検討している方は付属品一式を紛失せず保管し、売却時に一緒に提出するようにしてください。
時計をきれいにしてから査定を依頼する
売却前には、時計を清潔な状態にしておきましょう。ガラスやケースの汚れを、柔らかい布で軽く拭き取るだけでも印象が良くなり、査定額アップが期待できます。ただし、過度な磨きや部品交換は禁物です。
アンティークロレックスでは、オリジナルの風合いが重視されるため、傷消しの研磨も最小限にとどめ、基本的には現状のまま査定に出す方が高評価につながります。動作不良があっても修理に出さず、そのままの状態で買取店に査定を依頼する方が、結果的に良い評価を得られるでしょう。
信頼できる買取店を選ぶ
最後に、売却先選びも重要です。適正な価格を提示してくれる可能性が高いのは、アンティークロレックスに精通した鑑定士が在籍している買取店です。
信頼できる買取店を選ぶことが、満足度の高い取引につながります。実績のない買取店では、アンティークの価値を見極められず、査定を断られるケースや不当に低い価格を提示されるリスクが拭いきれません。
「おたからや」は、各店舗に専門知識が豊富な鑑定スタッフが常駐しており、ご来店時に実物を丁寧に確認した上で、無料の真贋判定を行います。鑑定士は、最新の相場情報や自社成約データを照合し、どの点が評価に影響したかを、その場でわかりやすくご説明いたします。
箱や保証書がそろっていない場合でも、素材や状態を確認した上で、査定額の算出が可能です。査定にご納得いただければ、書類手続きの上、最短で当日中に現金をお渡しできますので、まずはお気軽に店頭でご相談ください。
バブルバックに関するよくある質問

ここでは、購入前に気になる相場や真贋チェック、売却タイミングまで、よく寄せられる疑問を簡潔にまとめました。ぜひ参考にして、後悔のない売買を実現できるようにしてください。
Q.ロレックスのバブルバックとは、具体的にどのようなモデルのことを指しますか?
A.バブルバックとは、1930年代から1955年頃にかけて製造されたロレックスのオイスターパーペチュアル(自動巻き防水腕時計)の愛称です。
厚みのある自動巻きムーブメントを収めるために、裏蓋が泡のように膨らんだ形状となっていることから、その名で呼ばれました。
Q.バブルバックが「アンティークロレックスの定番」と呼ばれる理由は何ですか?
A.バブルバックは、ロレックス初期の革新的モデルであり、その歴史的意義と独特のデザインからアンティークロレックスの代名詞的存在となっています。
防水ケースと自動巻き機構を初めて両立させた量産モデルで、長年にわたり時計愛好家から根強い支持を集めているため「定番」と称されます。
Q.バブルバックにはさまざまな世代がありますが、それぞれ何が違うのですか?
A.バブルバックは製造時期により1st〜6thの6世代に分類されます。
- 1st(1933〜35年):緩急針スロットとカバーに分解マニュアルあり
- 2nd(1935〜41年):緩急針スロットと分解マニュアルの明記が廃止され構造が簡素化
- 3rd(1941〜43年):大型テンプ採用で精度向上
- 4th(1943〜45年):クロノメーター認定取得
- 5th(1945〜46年):ローターにPerpetual刻印追加
- 6th(1946〜55年):最終型でデザインの種類が最多、裏蓋がより丸みを帯びたデザインに変更
Q.バブルバックの代表的な人気リファレンス番号には、どんなものがありますか?
A.代表的なリファレンスとしては、ケース径24mmの小型モデルであるRef.4486や、希少なアラビア数字ダイヤルで知られるRef.3133などが挙げられます。
これらは、バブルバックを語る上で外せない人気モデルです。
Q.バブルバックの中古相場は、おおよそどれくらいで推移しているのでしょうか?
A.モデルや状態にもよりますが、多くのバブルバックは現在中古市場で50万〜70万円程度で取引されています。
状態の良い初期モデルや珍しい文字盤仕様の個体では、100万円を超える価格が付くこともあり、アンティークロレックスのなかでは高価な部類となっています。
Q.ロレックス全体の相場変動は、バブルバックの価格にも影響しますか?
A.はい、ロレックス全体の中古価格が上昇・下落する局面では、バブルバックの価格にも影響が及びます。最近は一時的に相場が下落する動きもありましたが、それでも数年前と比べれば高値水準です。
需給バランス次第で一時的な変動はあるものの、長期的に見ればバブルバックも含め資産価値は堅調に推移すると考えられます。
Q.バブルバックと、サブマリーナーやデイトジャストなど、他のアンティークロレックスとの違いは何ですか?
A.バブルバックは、1930〜50年代の小型自動巻きモデルで、丸い裏蓋が特徴の歴史的モデルです。一方、サブマリーナー(ダイバーズウォッチ)やデイトジャスト(日付表示付きドレスウォッチ)は登場年代も目的も異なります。
サブマリーナーは、約40mmの大型ケースに高い防水性能と回転ベゼルを備えたスポーツモデル、デイトジャストは日付表示を搭載したドレスモデルで、バブルバックとはサイズや機能、デザインが大きく異なります。
Q.バブルバックの価値に大きく影響するポイントはどこですか?
A.最大のポイントは、時計の状態とオリジナル性です。アンティークロレックスでは、過去の修理で針や文字盤などが交換されていないことが重視され、オリジナルパーツを保った個体ほど高値が付きます。
また、傷みが少ないことや、希少な文字盤バリエーション(例:ユニークダイヤル)であるかどうかも価値を大きく左右します。
Q.バブルバックを購入する際に、真贋判定で特に注意すべきチェックポイントはどこですか?
A.ケースやムーブメントに刻まれたリファレンス番号・シリアル番号が、正規のものであるか確認することが大切です。
また、文字盤に不自然な新しさ(再塗装の有無)がないか、ムーブメント自体が当時のロレックス純正品かをチェックしましょう。現物を見ても真贋の判断は難しいため、ヴィンテージに詳しい専門店で鑑定してもらうのが確実です。
Q.バブルバックは、今後も資産価値が期待できるのでしょうか?
A.はい、比較的希少なアンティークロレックスであるバブルバックは、今後も資産価値が維持・向上していく可能性が高いでしょう。
状態の良い個体が年々減少しており、その希少性が増しているためです。ロレックス全体の人気も根強いため、長期的に見てもバブルバックの市場価値は堅調に推移すると期待されます。
Q.バブルバックを高く売るために、事前に持ち主ができるメンテナンスやクリーニングはありますか?
A.はい、簡易なクリーニングであれば行う価値があります。ガラスやケースの汚れを柔らかい布で拭き取る程度でも、見た目の印象が良くなり査定にプラスです。
ただし、過度な磨きや部品交換は禁物です。アンティークではオリジナルの風合いが重視されるため、傷消しの研磨も最小限に留め、基本的には現状のまま査定に出す方が高評価につながります。
Q.付属品の有無は、バブルバックの買取価格に影響しますか?
A.はい、付属品の有無は買取価格に影響します。購入時の箱や保証書、予備コマなどがそろっていると真贋証明になる上、付加価値となり、査定額が上乗せされる傾向があります。
逆に付属品が欠けている場合は、マイナス評価となることもあるため、売却時まで大切に保管しておくことが望ましいです。
Q.バブルバックを売るタイミングとして、相場や為替をチェックする際のポイントはどこでしょうか?
A.円安時は、海外需要が増えて国内相場が上がりやすいため、円安局面を狙うのがポイントです。また、ロレックス全体の中古市場動向も確認しましょう。
市場が活況な時期に売却すれば、高値で取引できる可能性が高まります。特に、為替レートと海外オークション市場の動向には、注意を払うと良いでしょう。
まとめ
バブルバックは、防水機能が時計に備わっていなかった時代に生まれ、その機能性の高さから当時話題を呼んだモデルです。ロレックスの二大発明である、オイスターケースとパーペチュアル機構を搭載した当時の名機であり、多彩なバリエーションを有することから「コレクターズアイテム」としても注目を浴びています。
手に入れやすい個体であれば20万〜30万円程度で入手することも可能で、アンティークロレックスの入門機としても魅力的です。歴史的価値と独自の魅力を併せ持つバブルバックに、ぜひ改めて注目してみてはいかがでしょうか。
「おたからや」での「アンティークロレックス」の参考買取価格
「おたからや」での「アンティークロレックス」の参考買取価格をご紹介します。
| 画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
|---|---|---|
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ロレックス サブマリーナー ノンデイト SS ブラック 5513 | 2,788,000円 |
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ロレックス GMTマスター SS ブラック 1675 | 2,821,100円 |
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ロレックス GMTマスターII 16760 ブラック | 2,390,000円 |
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ロレックス デイトジャスト YG/SS ゴールド 16013 | 731,000円 |
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ロレックス オイスターパーペチュアル デイト SS シルバー 6516 | 140,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
バブルバックの査定額は個体ごとの状態や市場動向で大きく変わります。まずは買取店に相談し、適正価格を把握することが大切です。
オリジナルの文字盤や針が残っているか、付属品がそろっているかも重要な評価要素です。査定前に軽くクリーニングし、保証書やコマを一緒に持ち込むと査定額アップが期待できます。売却タイミングは、円安局面を狙うとさらに有利になります。
- おたからや査定員のコメント
バブルバックは、歴史的価値に加え、世代・文字盤バリエーションごとの希少性が評価されやすく、長期的に見ても安定した資産性を保っています。
売却をご検討の際は、付属品と保管状態の良さはもちろん、オリジナルパーツの使用や整備履歴を証明できる書類の有無が、価格を大きく左右します。

ロレックスの買取なら「おたからや」
ロレックスを売却する際は、国際相場を正確に読み取れる査定店を選ぶことが欠かせません。「おたからや」は、世界51カ国との豊富な取引ルートと、全国約1,620店舗のネットワークを生かし、市場の動きを即時に反映した高水準の買取価格を提示いたします。
デイトナやサブマリーナー、エクスプローラーなど人気スポーツモデルからヴィンテージ、限定リファレンスまで幅広く対応しています。ケース素材や製造年代、コンディションを細部までチェックし、付属品がない個体や小傷がある時計でも、適正に評価することが可能です。
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おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員
-
趣味
ギター・音楽鑑賞
-
好きな言葉
有言実行
-
好きなブランド
ロレックス
-
過去の買取品例
高級時計全般
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