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パーペチュアル機構とは?ロレックスの自動巻きの仕組みから代表的なモデルまで解説

パーペチュアル機構とは?ロレックスの自動巻きの仕組みから代表的なモデルまで解説

※下記の画像は全てイメージです

腕に着けているだけでゼンマイが自動で巻き上がり、止まらず動き続けるのがロレックスが発明した「パーペチュアル機構」です。

本記事では、その誕生背景から最新ムーブメントへの進化、手巻きやクォーツとの違い、耐磁・耐衝撃性能のポイントを紹介します。さらに、日常のお手入れで寿命を延ばすコツや、買取時に査定額を引き上げるチェック項目も整理してご紹介いたします。

初めて機械式時計を選ぶ方でも、パーペチュアル機構の魅力と上手な付き合い方がひと目でわかるように解説するので、ぜひ最後までご覧ください。

Contents

パーペチュアル機構とは

オイスターパーペチュアル

パーペチュアル機構とは、ロレックスが開発した自動巻き機構の名称です。腕時計の内部に半円形のローター(重り)が組み込まれ、腕の動きに合わせて回転してゼンマイを巻き上げます。1931年に世界初の全回転式自動巻きローターを実用化し、現在の自動巻き腕時計の原点となりました。

英語の“Perpetual”は「永続的な」という意味で、着用し続ける限り時計が止まらずに動き続けることを表す名称です。手巻きをしなくても常に駆動する画期的な仕組みとして、腕時計の常識を変えました。

パーペチュアル機構の歴史

本

パーペチュアル機構(自動巻き)は1931年に初めて実用化され、腕時計の常識を塗り替えました。その登場が時計業界に与えた影響は絶大で、その後の機械式時計の標準機構となります。

ここでは、世界初の全回転ローター誕生から普及の流れ、オイスターケースとの相乗効果、そして現代の高性能ムーブメントへと発展する過程を振り返ってみましょう。

  • 1931年の「パーペチュアルローター」誕生と普及の流れ
  • オイスターケースとの相乗効果(防水×自動巻き)
  • 現代ムーブメントへの発展(耐磁・耐衝撃・高効率化)

 

1931年の「パーペチュアルローター」誕生と普及の流れ

1931年当時、自動巻き腕時計はまだ珍しい存在でしたが、ロレックスは同年に半円形の重りが回転する自動巻き機構「パーペチュアルローター」を世界で初めて開発しました。この新機構により、毎日リューズを巻く手間から解放されるという大きな利便性が実現します。

ロレックスは、この自動巻き機構を搭載したモデルを「オイスター パーペチュアル」と名付けて発売し、丸型ケースデザインで人気を博しました。1940~50年代には他社も追随して自動巻き腕時計が急速に普及し、現在では機械式時計の標準機構となっています。

オイスターケースとの相乗効果(防水×自動巻き)

ロレックスは1926年に画期的な防水構造「オイスターケース」を発明していましたが、当時の手巻き時計では毎日リューズを開けてゼンマイを巻く必要があり、防水性能維持に課題がありました。1931年にパーペチュアル機構(自動巻き)が開発され、この問題は解決します。

自動巻きならリューズを頻繁に操作しなくて済むため、オイスターケースの気密性を長く保つことができ、防水性能と耐久性が向上します。こうした防水ケースと自動巻きの組み合わせにより、「着けている限り止まらない防水腕時計」が実現したのです。

現代ムーブメントへの発展(耐磁・耐衝撃・高効率化)

パーペチュアル機構は現代までに大きく進化し、ムーブメントの性能が向上しています。耐磁面ではパラクロム製ヒゲゼンマイの採用、耐衝撃面ではパラフレックス耐震装置の導入により耐久性が強化されました。

さらに設計改良によって巻き上げ効率が上がり、パワーリザーブも従来の約50時間から約70時間へと延長されています。現行モデルでは日差±2秒以内という精度を実現しており、パーペチュアル機構は精度・耐久性・効率の面で現代の時計技術を牽引しています。

 

  • おたからや査定員のコメント
木村

1931年に発表されたパーペチュアル機構は、半円状ローターの自動巻き化で実用時計の常識を根底から変えた画期的な発明です。オイスターケースとの相乗で防水性と耐久性が格段に向上し、日常着用での信頼性を確立しました。

以後の耐磁・耐衝撃性や巻き上げ効率の改善は、パワーリザーブ延長と高精度化をもたらし、メンテナンスの容易さや復刻モデル需要を支える技術基盤としてコレクター評価を高め続けています。市場では初期搭載機や保存良好個体が高値で取引される傾向があります。

 

「パーペチュアル機構」と「パーペチュアルカレンダー」は別物

ロレックス オイスターパーペチュアル 124300

「パーペチュアル機構」と「パーペチュアルカレンダー」は名前に「パーペチュアル(永久)」が含まれるため混同されがちですが、指す内容はまったくの別物です。ロレックスが使う「パーペチュアル機構」は腕の動きでゼンマイを巻き上げる自動巻きの仕組みを指します。

一方、パーペチュアルカレンダー(永久カレンダー)は、うるう年を含むカレンダーを自動調整する高度な機械式時計の複雑機構です。つまり、前者は時計の駆動方式、後者はカレンダー表示機能の名称であり、共通点は「Perpetual(永続的)」という言葉だけです。

パーペチュアルという言葉の意味とは

ロレックス オイスターパーペチュアル 277200

ロレックスの腕時計にはしばしば「オイスター パーペチュアル」という表記が登場します。「オイスター」は防水ケース、「パーペチュアル」は自動巻き機構を意味するロレックスのキーワードです。

ここでは、この言葉の由来と使われ方、「オイスター パーペチュアル」というモデル名の意味について解説します。

  • 「オイスター」はケース構造、「パーペチュアル」は自動巻き
  • 「オイスター パーペチュアル」はコレクション名

 

「オイスター」はケース構造、「パーペチュアル」は自動巻き

「オイスター」は1926年にロレックスが開発した防水・防塵ケース「オイスターケース」を指す言葉です。その名は牡蠣(オイスター)の殻のように密閉された構造に由来しています。

一方、「パーペチュアル」は1931年に開発された自動巻き機構の名称で、「永続的な」を意味する英語から名付けられました。これら2つの発明(防水ケースと自動巻き)はロレックス黎明期の画期的技術で、現在もほとんどのロレックスモデルに受け継がれています。

「オイスター パーペチュアル」はコレクション名

『オイスター パーペチュアル』はロレックスの代表的コレクションの1つで、防水ケースと自動巻き機構を備えた最もシンプルな腕時計モデルです。その歴史は古く、1930年代に初登場して以来ロレックスの定番として受け継がれてきました。

現行モデルはシンプルな3針のみのデザインにカラフルな文字盤展開が特徴で、ケースサイズも複数(36mmや41mmなど)から選べます。高級感と実用性を両立したエントリーモデルとして人気が高く、初めてのロレックスとして選ぶ方も多いモデルです。

手巻き・クォーツとの違い

オイパペ41

自動巻き機構を理解するために、従来の手巻き式時計や電池駆動のクォーツ式時計との違いも押さえておきましょう。

エネルギー源や操作性、精度、維持費用といった観点から、自動巻き腕時計ならではの特徴を比較解説します。それぞれにメリット・デメリットがあり、使う人のライフスタイルによって向き不向きも異なります。

  • エネルギー源と操作性、精度・コストの比較
  • 自動巻きが向く人/向かない人
  • 日常使用する際のコツ

 

エネルギー源と操作性、精度・コストの比較

自動巻き時計は腕の動きを利用するため手巻きより操作が楽で、クォーツ(電池式)に比べると電池交換の手間はありますが日常の巻き上げ操作は不要です。精度はクォーツ式が月差数十秒程度と最も高く、自動巻き式は日差数秒〜20秒程度の誤差が生じます(それでも実用上十分な精度です)。

また、機械式時計は本体価格も一般にクォーツ式より高価で、数年ごとにオーバーホールが必要など維持費がかかります。一方クォーツ式は電池交換くらいで済み、メンテナンスコストは低めです。

自動巻きが向く人/向かない人

自動巻き腕時計は、毎日または頻繁に腕時計を着用する人に向いています。日常的に身に着けていれば止まる心配が少なく、巻き上げの手間もほとんどありません。機械式時計の伝統や所有する喜びを楽しみたい方にも最適です。

一方、週末しか時計をしない方や、正確さと手軽さを重視する方には自動巻きはあまり向きません。着用しない期間が長いと時計が止まってしまい、そのたびに時刻合わせが必要になります。時計そのもののロマンを味わいたい人には自動巻きが向いており、時計に手間をかけず正確さを求める人にはクォーツ式が適しています。

日常使用する際のコツ

普段から腕をよく動かしてゼンマイを巻き上げておくことが、自動巻き時計の止まりや遅れを防ぐコツです。運動量が少ないと巻き上げ不足で精度が狂いやすくなるため、デスクワーク中心の方はときどきリューズで手巻きする習慣をつけましょう。

また、数日使わないと時計は止まってしまうため、再使用前にリューズで巻いてゼンマイを張っておくと良いです。長期間未使用なら自動巻き用ワインダーで保管すれば止まりを防げます。さらに、時計が磁気帯びしないよう、スマートフォンやスピーカーなど強い磁気を発する機器の近くに置かないよう注意してください。

代表的な搭載モデル3選

パーペチュアル機構(自動巻き)を搭載したロレックスの代表的なモデルを3つ紹介します。

オイスター パーペチュアル、デイトジャスト、サブマリーナーはいずれも自動巻きムーブメントを採用したロレックスの人気モデルで、それぞれシンプルなエントリーモデル、高機能な定番モデル、プロ仕様のダイバーズモデルとして高い評価を得ています。

  • オイスターパーペチュアル
  • デイトジャスト
  • サブマリーナー

 

オイスターパーペチュアル

ロレックス オイスターパーペチュアル 126000 086355G1

オイスター パーペチュアルは、ロレックスの基本コンセプトである「防水(オイスターケース)+自動巻き(パーペチュアル機構)」をそのまま名前に冠したモデルです。その歴史は古く、1930年代に初登場して以来ロレックスの定番として受け継がれてきました。

現行モデルはシンプルな3針のみのデザインにカラフルな文字盤展開が特徴で、ケースサイズも複数(36mmや41mmなど)から選べます。高級感と実用性を両立したエントリーモデルとして人気が高く、初めてのロレックスとして選ぶ方も多いモデルです。

デイトジャスト

ロレックス デイトジャスト 126281RBR 9D95M374

デイトジャストは1945年に誕生したロレックスの代表モデルで、3時位置に日付表示を備えた世界初の自動巻き防水腕時計です。日付が深夜0時に瞬時に切り替わる独自機構(デイトジャスト機構)を持ち、実用性とエレガンスを兼ね備えています。

31~41mmのサイズ展開があり、ステンレスからゴールドコンビまで豊富なバリエーションが特徴です。風防のサイクロップレンズ(日付拡大レンズ)や5連リンクのジュビリーブレスレットなど、デイトジャストならではの意匠も人気のポイントです。世代や性別を問わず愛されるロレックスの定番モデルとして知られています。

サブマリーナー

サブマリーナー

サブマリーナーは1953年に発表されたロレックス初のダイバーズウォッチで、高い防水性能(現行モデルで300m防水)と堅牢性を誇るプロフェッショナルモデルです。逆回転防止ベゼルによる潜水時間の測定機能や、暗所での視認性に優れた夜光インデックスを備え、本格的な潜水用途にも耐えうる設計となっています。

黒い回転ベゼルとシンプルな文字盤が醸し出す機能美も魅力で、自動巻きムーブメントの信頼性と実用性を兼ね備えたサブマリーナーは、ダイビングのみならず日常使いの高級スポーツウォッチとして不動の人気を誇ります。

買取時にチェックされる主なポイント

腕時計を見る人

ロレックスの時計を買取に出す際、査定士が重視するチェックポイントを押さえておきましょう。ムーブメント(内部機構)の状態や、ケース、ブレスレットなど外装の傷や摩耗、さらには改造や社外パーツの有無、過去の研磨(ポリッシュ)歴などが主な確認項目です。

これらの要素は買取価格に直結するため、事前に状態を確認し可能な範囲で対策しておくと良いでしょう。

  • ムーブメントの状態
  • 外装コンディション
  • 改造/社外パーツの有無・磨き歴

 

ムーブメントの状態

ムーブメント(機械部分)のコンディションは買取査定において重要なポイントです。時計が正常に動作し、精度(日差)が基準範囲内か、ゼンマイの巻き上げがスムーズに行えるかなどがチェックされます。

長年オーバーホールをしておらず油切れで動きが悪い、止まりや極端な遅れが出ていると判断された場合、整備費用が考慮されて査定額は低くなります。逆に、ムーブメントの状態が良好で精度も安定している個体は高く評価されやすく、直近でオーバーホール済みならその証明書を提示することでプラス査定となることもあります。

外装コンディション

ケースやブレスレットなど外装部分の状態も査定額に大きく影響します。小傷程度なら使用に伴うものと判断されますが、深い傷や打痕があるとその分減額されます。ガラス風防の欠けやひび割れもマイナス要因です。過去の研磨(ポリッシュ)でケースのエッジが丸くなりオリジナルの形状が損なわれている場合も評価が下がります。

逆に、外装コンディションが良好で目立つ傷がなく、オリジナルの仕上げが保たれている個体は高評価につながります。なお、外装の汚れが著しい場合も印象が悪くなるため、可能な範囲で清掃してから査定に出すのが望ましいです。

改造/社外パーツの有無・磨き歴

時計が改造されていないか、純正以外の部品が使われていないかも査定で厳しくチェックされます。文字盤やベゼルに宝石を後付けするなど改造されていたり、純正以外のパーツに交換されている場合、価値は大きく下がります。

改造品は買取不可とする業者もあるほどで、オリジナルの状態が保たれていることが重要です。また、研磨(ポリッシュ)の履歴も査定に影響します。ケースやブレスレットは研磨を重ねるとエッジが痩せて形状が変わってしまうため、過度にポリッシュされている時計はマイナス評価となります。

パーペチュアル機構の腕時計を高く売るコツ

査定員の女性

自動巻き腕時計(パーペチュアル機構搭載モデル)を少しでも高く売るためのポイントを押さえましょう。

付属品の有無や売却前の動作確認、さらには市場相場を見極めるタイミングなど、ちょっとした工夫で買取価格がアップする可能性があります。ここでは代表的な3つのコツを紹介します。

  • 付属品を揃える
  • 動作チェックをしておく
  • 相場の波を押さえる

 

付属品を揃える

時計本体と一緒に、購入時の付属品(箱、保証書、取扱説明書、タグ、余りコマなど)をできるだけ揃えて提示しましょう。付属品が完備された時計は、真贋確認が容易になるうえコレクター需要も高いため、付属品なしの場合に比べ査定額が上がる傾向があります。

特に保証書(国際保証カード)は重要で、あるのとないのとでは評価に大きな差が出ることもあります。これらの付属品は時計の価値を裏付ける証明にもなるため、可能な限りすべて揃えて買取に出すのが理想です。

動作チェックをしておく

売却前に時計が正常に動作するか確認しておきましょう。しばらく使っていない時計は、事前に十分リューズで巻き上げてから時間を合わせ、数日間作動させて精度や異常がないかチェックします。

大きな遅れや不具合が見られる場合は、査定前に修理を検討すると良いでしょう。特にクォーツ式の場合、電池切れのままでは正確な査定ができないため、新しい電池に交換しておくことをおすすめします。売却時に時計がきちんと動作する状態であれば、査定士に良い印象を与え、必要以上に整備費用を差し引かれる心配も減ります。

相場の波を押さえる

中古市場の相場動向を把握し、売却のタイミングを見極めることも高く売るコツです。時計の買取価格はモデルの人気度や市場の需給によって変動します。例えば、新作モデルが発表された直後や生産終了の噂が出た際には相場が急騰することがあり、逆に市場に出回る個体が多い時期には価格が下がりやすくなります。

事前に同モデルの直近の相場を調べ、需要が高まっているタイミングを狙って売却すると高値が期待できます。為替レートや景気動向も相場に影響するため、ニュースや専門店の情報を日頃からチェックし、適切な売り時を逃さないようにすることが大切です。

パーペチュアル機構に関するよくある質問(FAQ)

考える男性

最後に、パーペチュアル機構(自動巻き式時計)について初心者の方が疑問に思いやすい点をQ&A形式で解説します。

  • Q1. 「パーペチュアル」はどういう意味ですか?
  • Q2. 何日着けないと止まってしまいますか?
  • Q3. 毎日使わない場合の保管方法はありますか?
  • Q4. 巻き過ぎのリスクはありますか?
  • Q5. 磁気帯びするとどうなりますか?
  • Q6. 自動巻きの精度はどれくらいですか?
  • Q7. オーバーホールは何年おきに行うのが良いですか?
  • Q8. スポーツや入浴時の着用は可能ですか?
  • Q9. 買取価格にパーペチュアル機構の状態はどれほど影響しますか?
  • Q10. 「オイスター パーペチュアル」と機構名の関係はありますか?

 

Q1. 「パーペチュアル」はどういう意味ですか?

「パーペチュアル(Perpetual)」とは英語で「永続的な」「永久の」という意味です。ロレックスでは1931年に開発した自動巻き機構にこの名を冠し、腕に着け続ける限り時計が止まらず動き続けるというコンセプトを表しています。

なお、ロレックスのカタログや文字盤には“Oyster Perpetual”と記載がありますが、これは防水ケース“オイスター”と自動巻き機構“パーペチュアル”の両方を備えた時計であることを示しています。

Q2. 何日着けないと止まってしまいますか?

一般的な自動巻き腕時計は、満充電から2日程度で止まる設計が多いです。ロレックスの場合もモデルにより異なりますが、ゼンマイを最大まで巻いた状態でおよそ2日間(約48時間)は動き続けます。

近年の新型ムーブメントでは約70時間(3日弱)動くモデルもあり、長いものでは3日近く止まりません。ただし一度腕から外して長時間放置するとゼンマイの力が尽きて停止してしまうため、使用しない日数が長くなる場合は時計が止まる前提で考えておきましょう。

Q3. 毎日使わない場合の保管方法はありますか?

毎日着用しない場合、時計を止めたまま保管しておいても問題ありません。長期間使わないときは、箱に入れるなどして湿気や磁気を避けて保管しましょう。すぐに使える状態で保管したい場合は、自動巻き専用のワインダー(回転装置)にセットしておけば、腕に着けていなくてもゼンマイが巻き上がり動作を維持できます。

どちらの方法でも時計そのものに悪影響はありませんが、防湿・防磁に気を配った環境で保管するのがおすすめです。長期間放置する場合でも、数ヶ月に一度はリューズでゼンマイを巻いて時計を動かしてあげると油切れ防止に役立ちます。

Q4. 巻き過ぎのリスクはありますか?

ロレックスを含む自動巻き腕時計には、巻き過ぎを防止する「スリッピングクラッチ」という機構が備わっており、基本的に巻き過ぎの心配はありません。

腕の動きやリューズでの手巻きでゼンマイが十分に巻き上がると、それ以上は滑って空回りする仕組みになっているため、ゼンマイを痛めない設計です。したがって、通常の使用でゼンマイを巻き過ぎて故障することはないので安心してください(手巻き式時計では巻き過ぎに注意が必要です)。

Q5. 磁気帯びするとどうなりますか?

時計が磁気を帯びてしまうと、内部のヒゲゼンマイ(極細のばね)が磁力で張り付いてしまい、正常に振動できなくなります。その結果、時間が大幅に進んだり(1日に数十分以上進むことも)、逆に止まったりと、精度が極端に狂ってしまいます。

磁気帯びした場合でも、時計店で専用の脱磁器を使って磁気を抜けば元の状態に戻せますが、普段からスマートフォンやスピーカーなど強い磁気を発するもののそばに置かないようにし、磁気帯び自体を防ぐことが大切です。

Q6. 自動巻きの精度はどれくらいですか?

機械式自動巻き時計の精度は、一般的に日差±10秒程度が目安と言われます。ロレックスの現行モデルはカタログ上、日差±2秒以内という非常に高い精度とされていますが、実際の使用中はそれ以上のズレが出ることもあるので注意が必要です。

クォーツ式(電池式)と比べると誤差は大きいですが、日差±10~20秒程度であれば機械式時計として正常な範囲内で、実用上も問題のない精度と言えます。

Q7. オーバーホールは何年おきに行うのが良いですか?

推奨されるオーバーホール(分解掃除)の頻度はおよそ3~5年に一度です。時計内部の潤滑油は年月とともに劣化・乾燥するため、長期間放置すると摩耗や精度不良の原因になります。一般的には5年程度を目安にオーバーホールを行うのが望ましいです。

ただし、購入から間もない時計で特に異常がなければ無理に出す必要はありません。メーカーでは10年に一度程度でも問題ないという見解が示されることもありますが、精度の低下や異音など症状が出始めたら早めに点検に出すことをおすすめします。

Q8. スポーツや入浴時の着用は可能ですか?

基本的に、ロレックスのオイスターケース搭載モデルであればスポーツや入浴程度であれば問題なく着用可能です。100m以上の防水性能があるため、水泳やシャワー程度は想定範囲内です。ただし、温泉(高温の湯)やサウナなど極端な高温環境は、防水パッキンに負担がかかるため避けた方が無難です。

また、ゴルフのフルスイングや激しい衝撃を伴うスポーツでは時計内部に負担をかける可能性があるため、心配であれば外した方が安心です。日常的なランニングや軽度の運動であれば自動巻き時計に影響はありません。

Q9. 買取価格にパーペチュアル機構の状態はどれほど影響しますか?

ムーブメント(パーペチュアル機構)のコンディションは買取価格に影響します。内部に不具合がある、長年オーバーホールされておらず精度が悪いなどの場合、その分オーバーホール費用が差し引かれるため査定額は下がります。

特に、時計が正常に動作していない場合や、大きな遅れ・進みが出ている場合には減額幅も大きくなります。一方、直近でオーバーホール済みで状態が良好な時計は、買取店で整備する必要が少ないため比較的高く評価される傾向があります。ただし、最終的な買取価格はモデルの人気度や外装状態など他の要因も含め総合的に決定されます。

Q10. 「オイスター パーペチュアル」と機構名の関係はありますか?

「オイスター パーペチュアル」はロレックスのモデル名であり、オイスターケースとパーペチュアル機構を搭載した時計に付けられる名称です。

実際、ロレックスの多くのモデル名にOyster Perpetualの文字が含まれますが、これはそれらのモデルがすべて防水かつ自動巻きであることを意味しています。したがって、「オイスター パーペチュアル」という言葉は機構そのものの名前ではなく、ロレックスの時計モデルの呼称であり、パーペチュアル機構(自動巻き)とは区別されます。

まとめ

パーペチュアル機構(自動巻き)は、ロレックスが生み出した画期的な発明で、今日では多くの機械式腕時計に採用されています。腕の動きをエネルギーに変えてゼンマイを自動で巻き上げるこの仕組みにより、着用し続ける限り時計が止まらず動き続けるという利便性を実現しました。

オイスターケースとの組み合わせは腕時計の実用性を大きく向上させ、ロレックスが世界的ブランドへと成長する原動力ともなりました。自動巻き腕時計は定期的にメンテナンスを行えば世代を越えて長く愛用できる耐久性も備えています。パーペチュアル機構への理解を深め、機械式時計の魅力をより一層楽しんでいただければ幸いです。

「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格

「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格をご紹介します。

画像 商品名 参考買取価格
ロレックス デイトナ 6239 ポールニューマン ロレックス デイトナ 6239 ポールニューマン ASK
ロレックス デイトナ 126500LN ホワイト ロレックス デイトナ 126500LN ホワイト 5,101,900円
ロレックス GMTマスターII SS 126710BLRO ロレックス GMTマスターII SS 126710BLRO 3,513,400円
ロレックス サブマリーナー デイト SS グリーン 126610LV ロレックス サブマリーナー デイト SS グリーン 126610LV 3,052,000円
ロレックス エクスプローラー SS ブラック 14270 ロレックス エクスプローラー SS ブラック 14270 2,893,000円

※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。

パーペチュアル機構搭載の自動巻き時計は、着用によって自動で巻き上がる実用性と、定期的なメンテナンスで世代を越えて使える耐久性が魅力です。

未研磨の外装や伸びの少ないブレス、保証書やオーバーホール履歴が揃うと査定が安定しやすく、売却前は柔らかい布で軽く乾拭きして付属品を整え、店頭でご相談いただくことをおすすめします。

 

  • おたからや査定員のコメント
木村

ロレックスのパーペチュアル機構は、腕の運動でゼンマイを巻き上げる自動巻きローターが重要な部品です。オイスターケースとの相乗効果で実用防水と連続駆動を両立します。

巻上効率は装着習慣で変わるため、時折手巻きを行うことが有効となります。また、資産価値を維持するために5〜7年目安のオーバーホールを行うようにしましょう。

 

腕時計の買取なら「おたからや」

「おたからや」では、ロレックスやパテック フィリップなどの有名ブランドから、カシオ、スマートウォッチまで幅広く買取対応をしております。専門鑑定士がムーブメントの精度や、防水性能、ケースやブレスの研磨履歴などを徹底検証し、最新相場を反映した査定額をご提示いたします。

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木村 査定員

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    ギター・音楽鑑賞

  • 好きな言葉

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  • 好きなブランド

    ロレックス

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