※下記の画像は全てイメージです
「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は、リシャール・ミル時計の中でも特に希少なうちの一つに入ります。このアイテムを手に入れたいと考えている人は世界中にいます。こちらでは、この時計が高額な理由と買取価格の相場などを解説していきます。
Contents
「リシャール・ミル」の
歴史と特徴
「リシャール・ミル」は、高級時計メーカーの中でも特に高額なうちのひとつで、安くても定価で900万円、高いものは2億円を超えることもあります。一般人向けというよりもセレブ向けと言っても良く、多くが限定生産品で、十数本しか販売されないモデルもあります。
高級時計メーカーというと、思い浮かぶのが世界三大高級時計ブランドのパテック フィリップ(PATEK PHILIPPE)、オーデマ ピゲ(AUDEMARS PIGUET)、ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)でしょう。また、ロレックス(ROLEX)も日本人にとってはなじみ深いはずです。これらの高級時計メーカーは古い歴史があることが常で、たとえばヴァシュロン・コンスタンタンは1755年の創業から260年以上の歴史があります。高級なものを買う時は、歴史や伝統のある確実なところから買いたいと思うのは、消費者心理として当然のことでしょう。
対してリシャール・ミルは、2001年創業のとても若いメーカーです。初めて世の中で時計を売ろうとしたときに、いきなり一般人が手を出せないような高額な時計を出すのはとても難しいことですが、リシャール・ミルはそれを行ったのです。ファーストモデル「RM 001」は、1900万円という超高額で売り出されました。それまでにも他のブランドで高級時計は発売されていますが、たとえば盤面に小さなダイヤモンドを豊富に敷き詰めたものだったり、ゴールドかプラチナのケースだったりと、その見た目からして「高級時計」らしいものでした。
リシャール・ミルのブランド戦略として、200万円の腕時計を100本売るよりも、2000万円の腕時計を10本売った方が利益も出るしブランドの価値も上がるというものでした。ちょうど2000年代の腕時計に高額路線が流行していたとはいえ、他の高級時計とは別の角度でのブランド戦略がうまくいったことから、他のブランドも追随して超高額の時計が各メーカーからあらわれることになりました。
リシャール・ミルの時計が
高額な理由
そもそもリシャール・ミルの時計は、ブランド戦略によって高額になったわけではありません。リシャール・ミルに追随した高級時計ブランドは、「マーケティングで2000万円の腕時計を買う人が20人いるから20本作ろう」というところから始めています。つまり、先に金額が決まっていて、あとからそれに合わせた機構と装飾の腕時計を作るのです。
リシャール・ミルの時計はその逆で、まずリシャール・ミル氏の理想の時計を形にするところから始まります。リシャール・ミルの理念の中に、「腕時計のF1を目指す」というものがあります。F1マシンはその時の最高の素材や技術、設備が備えられています。リシャール・ミルの時計も同じように、全て最高品質のパーツを集めた、究極の腕時計(エクストリームウォッチ)を完成させようと考えられています。
例えば「RM027」はテニスに耐えられる耐衝撃性と20gという軽量さを実現したトゥールビヨンですし、「RM036」は運転中の減速時にドライバーが受ける重力加速度を表示することができます。そういったことを可能にするために、試行錯誤し、より良い機構とデザインの時計を作るのです。
小さなネジひとつひとつをチェックし、テストし、合格に値するものだけが部品として使われます。数百本のネジの中から、数本しか合格しない場合もあります。ネジをはじめとして、その素材には飛行機にも使われるカーボンやチタンを使用されていますが、リシャール・ミルの時計は高級時計には珍しくとても頑丈です。しかも、出来上がった時計はひとつひとつゴルフクラブでスイングされて、衝撃のテストをしてから出荷されています。
つまりそれだけこだわった素材だけを使って、さらにテストされて選び抜かれているので高額になりますし、本数を限定することでしか販売できないのです。しかもリシャール・ミル氏の理想がうまく形にならなければ、その腕時計は販売されません。販売される時計は、それらの製造コストも含めて利益が出るようにしているので、どうしても高額になってしまいます。
単純な計算ですが、メーカーとして10億円の売り上げを出そうとしたときに、1万本作れるのであれば腕時計は10万円で良いわけですが、10本しか作れないから1本が1億円になってしまうということです。
「リシャール・ミルRM052
スカルトゥールビヨン」
の魅力
「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は、2012年に発表されました。人間のスカルを中心に配したスケルトンのデザインです。スカルアイコンというビジュアルで満足してしまいそうですが、さらに上あごと下あごはトゥールビヨンのケージのルビーを支えます。約50mmの無骨なケースにスカルアイコン、そして当時リシャール・ミルとしては初のオープンワークがケースに施されています。そしてケースに4本のブリッジが繋がっていますが、これは海賊旗の骨にインスピレーションを得たものです。
リシャール・ミル氏は、スカルをファッションとして捉えている今の流行に注目し、停滞する時計業界に大きな波を起こそうと考えました。時計の中央にスカルを配置するというのはとても奇抜でしたが、リシャール・ミルはスカルをグレード5チタン製の地板としました。リシャール・ミル氏はさらに、一般的なスカルはファッション(流行)と捉えられているが、この時計は芸術作品と考えてほしいと伝えました。
人間のスカルは、日本では少々不吉であったり怖いイメージがあったりする人が多いですが、メキシコでは「死者の日」に装飾を施した骸骨を飾ります。亡くなった人は悲しい思い出として記憶に残るのを嫌がり、死は幸せなことと考えているからです。また、魂の自由を意味し、自由の象徴でもあります。上記のような理由もあり、海外ではファッション感覚で身につけられています。そこに、本来のスカルのイメージである信仰や思想の表現とし、リシャール・ミルのブランドの哲学を象徴しています。
スケルトン構造の地板、最高の強度を確保したブリッジ、唯一無二の手彫りのスケルトンスカル、6時位置に配置されたトゥールビヨンと、「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は真の高級時計といっても過言ではありません。
「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」はまさに「成功者」をあらわすアイコンとしてヨーロッパや北米などの海外でとても人気があり、近年では日本でも愛好家が増えています。「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」のスカルにはシルバー系とゴールド系があります。ケース素材に関してもチタンとゴールド系が用意されており、チタンが世界限定15本、ゴールド系が6本の製造となっています。
「リシャール・ミルRM052
スカルトゥールビヨン」
の中古の相場
「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は先述したように生産数が非常に少なく、世界的にも価値が高いため買取価格は高くなっています。参考として、リシャール・ミルRM052の中古の販売価格は2億円~3億円あるいは応相談となっています。億円でも3億円でもどちらも一般人には手が出ない額ですが、その差は1億円ということで、傷や状態によって価格が大きく変わることが分かります。
リシャール・ミル自体が人気高級時計ブランドですので、リシャール・ミルの時計は他の高級時計とともに常に高値で取引されています。そしてその多くは生産数が少ないため、「リシャール・ミルの中でもこのモデルがほしい」、という希望がある人は、それを得るために大枚をはたいても良いと考えています。逆に「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」を売りたいと考える人にとっては、とても良い取引になると言えるでしょう。
現在、さまざまな世界情勢の変化によって、多くの高級時計ブランドの買取価格は頭打ちになりました。しかし、「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は2024年に入ってからも査定額は非常に高いです。これは、「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」の価値の高さを意味しています。それはただいつ頭打ちになるかは分かりませんので、売りたいと思ったら早めに売るのが良いでしょう。
価格が高いため相場が1%減だとしても、金額が数百万変わる可能性があります。
まとめ
「リシャール・ミルRM052スカルトゥールビヨン」は世界的にとても需要の高い高級時計です。
中古の相場もとても高く、もし家に眠っているようであれば、査定に出してみてはいかがでしょうか。
おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での査定が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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