
※下記の画像は全てイメージです
パテック・フィリップの「アクアノート」は、スポーティーながらエレガントなデザインで人気を集める高級腕時計です。
この記事では、アクアノートの特徴や代表的なモデル、選び方、資産価値や買取相場、メンテナンス方法まで幅広くご紹介します。さらに、本物との見分け方や長く使うためのお手入れポイント、高く売るコツなど、アクアノートにまつわる知識を余すことなくお伝えします。
アクアノートの購入を検討されている方や、すでにお持ちの方も、ぜひ最後までご覧ください。また、よくあるご質問にはQ&A形式でお答えしていますので、ご不明な点がある場合は参考になさってください。

Contents
アクアノートとは

アクアノートは、パテックフィリップが1997年に発表した比較的新しいスポーツコレクションです。
伝統的なカラトラバの上品さと、人気スポーツモデルであるノーチラスのカジュアルさを併せ持ち、エレガントでありながら日常使いしやすいデザインが特徴となっています。
モデル名のAqua(水)が示すとおり120mの高い防水性能を備え、水回りでのご使用にも安心です。生産数が少なく希少性が高いため、市場でも高い人気を誇っています。
パテックフィリップ アクアノートの特徴

まずは、アクアノートの具体的な特徴について見ていきましょう。ケース形状や文字盤、ストラップといったデザイン面から、防水性やムーブメント性能、着用シーンの幅広さまで、アクアノートならではの魅力を解説します。
一つひとつ詳しく見れば、その魅力がより明確に理解できるでしょう。
- アイコニックなケースシェイプ
- エンボスダイヤルの質感
- 「トロピカル」コンポジットストラップの快適性と耐久性
- 高い防水性・耐衝撃性
- 自社製ムーブメントの精度・仕上げ・信頼性
- ビジネスからオフまで映える汎用性
アイコニックなケースシェイプ
アクアノート最大の特徴の1つが、その丸みのある八角形フォルムのケースです。高級スポーツモデル「ノーチラス」から着想を得た八角形ベゼルを持ちつつ、角をソフトに仕上げることでよりモダンで中性的な印象を与えます。
ノーチラスのようなケース両側の突出部分(通称耳)がなく、シンプルですっきりとしたシルエットも魅力です。また、ケース径は現行モデルで約40mmと大きすぎず小さすぎないため、手首に収まりやすく実用性も兼ね備えています。このアイコニックなケースシェイプにより、一目でアクアノートと分かる独自の存在感を放ちます。
エンボスダイヤルの質感
アクアノートの文字盤は、市松模様状のエンボス加工が施された独特の質感を持ちます。平坦な文字盤ではなく凹凸のある装飾を加えることで光の反射を抑え、視認性を高めている点がポイントです。
このパターンは熱帯の雨粒や波紋をイメージしたデザインとも言われ、スポーティーな中にも遊び心を感じさせます。アクアノートならではの格子模様ダイヤルは、一目でそれと分かる個性を演出しており、アラビア数字インデックスとの組み合わせで日中も夜間も視認性に優れています。高級感も兼ね備えた仕上がりで、所有欲を満たしてくれる要素と言えるでしょう。
「トロピカル」コンポジットストラップの快適性と耐久性
金属ブレスレットではなく、「トロピカル」と呼ばれる特殊なコンポジット素材のラバーストラップを採用しているのもアクアノートの大きな特徴です。このストラップはF1カーや航空機に使われる素材を基に開発されており、耐久性が非常に高く紫外線や汗による劣化にも強い性能を持ちます。
ラバーバンド特有のベタつきがないため肌触りが良く、長時間の着用でも快適です。さらに、複数のカラー展開があり、服装や気分に合わせてバンドを替える楽しみも味わえます。
高い防水性・耐衝撃性
アクアノートはスポーツモデルらしく機能面でも頑丈さが光ります。前述のとおり120mもの高い防水性能を備えており、日常生活での水仕事や雨天でも安心して使用可能です。リューズ部分もしっかりと防水性が確保された設計となっており、水の侵入を防ぎます。
さらに、ケース構造や素材の堅牢性にも優れ、機械式時計としては耐衝撃性も高められているため、日常のちょっとした振動や衝撃で壊れる心配が少なく、デイリーユースに適しています。高級時計でありながらタフに使える点は、所有者にとって大きな安心感となっています。
自社製ムーブメントの精度・仕上げ・信頼性
アクアノートに搭載されているのは、パテックフィリップ社が開発した高性能ムーブメントです。現行モデルでは自動巻きキャリバー324SCが採用されており、高い精度と安定性を誇ります。パテックフィリップでは自社規格の「パテックフィリップ・シール」を制定し、スイス最高峰のジュネーブシールを上回る厳格な品質基準でムーブメントの仕上げと性能が保証されています。
熟練職人の手仕上げによる美しい装飾と確かな組立てによって、長年にわたり信頼して使える耐久性も備わっています。その完成度の高さは、時計愛好家からも高く評価されています。
ビジネスからオフまで映える汎用性
カジュアルなラバーストラップ仕様ながら、洗練されたデザインと上品さを兼ね備えているため、ビジネスシーンからオフスタイルまで幅広く活躍します。ブラック系のシンプルなアクアノートであればスーツにも自然となじみ、オンタイムに着用しても違和感がありません。
一方で、休日のカジュアルファッションにもスポーティーなアクセントを添えてくれます。ステンレス素材のクールな印象からゴールド素材の華やかな雰囲気まで、バリエーションによって表情を変えるため、さまざまな装いに合わせやすい汎用性の高さが魅力です。「スポーツ・エレガンス」というコンセプトを体現したモデルと言えるでしょう。
- おたからや査定員のコメント
パテック・フィリップのアクアノートは、丸みを帯びた八角形ケースとチェッカーダイヤル、専用「トロピカル」コンポジットストラップが特徴です。
120m防水の実用性に加え、自社製キャリバー324系の高精度とパテックフィリップ・シールによる品質保証で信頼性が高まっています。素材や径による表情差も魅力で、オン・オフ両用の汎用性から中古市場での需要も高い時計です。着用後は塩分や汗を拭き取ってから保管をするようにしましょう。

アクアノートの代表モデル・バリエーション
1997年の誕生以降、アクアノートはさまざまなモデルが登場し、その幅を広げてきました。ここからは、アクアノートの代表的なモデルやバリエーションについて見ていきましょう。
定番人気のステンレスモデルから、便利な機能を備えたモデル、サイズ・素材違いのモデル、女性向けの「ルーチェ」まで、それぞれの特徴をご紹介します。どのモデルもアクアノートらしさを保ちながら、個性的な魅力を持っているのがポイントです。
- Ref.5167A
- Ref.5164A
- Ref.5968A
- Ref.5168G
- アクアノート・ルーチェ
Ref.5167A

Ref.5167A-001は現行のアクアノート基本モデルで、ステンレススチール製ケース径40mmの3針(時・分・秒)+日付モデルです。前世代(38mm)より一回り大きくなったことから「エクストララージ」と呼ばれ、現行ラインナップの中で最もベーシックで人気の高い1本となっています。
トロピカルバンドを使用した、シンプルながらアクアノートならではの魅力を存分に味わえるモデルです。入手困難で中古市場でも高値傾向にあり、アクアノートを語る上で外せない代表的存在と言えるでしょう。
Ref.5164A

Ref.5164A-001は通称「アクアノート・トラベルタイム」と呼ばれるGMT機能搭載モデルです。現地時間と出発地(ホーム)時間の2つの時刻を同時表示でき、日付表示や昼夜表示(AM/PM)も備わるなど実用性の高さが魅力となっています。
ケースの左側に配置されたプッシュボタンで簡便に時針を調整でき、世界を飛び回るビジネスパーソンや旅行好きの方に最適です。ステンレスケースのRef.5164Aはスポーティーさと利便性を両立した人気モデルで、通常のアクアノートに機能性をプラスしたい方に支持されています。
Ref.5968A
Ref.5968A-001はアクアノート初のクロノグラフモデルです。2018年に発表され、42mmのステンレススチール製ケースにフライバック・クロノグラフ機能を搭載しました。クロノグラフ特有の複雑な印象を抑えるため、6時位置に60分積算計のみ配置し、文字盤デザインはすっきりとまとまっています。
特徴的なオレンジ色のクロノグラフ秒針や付属のラバーストラップがスポーティーさを強調し、一目で他モデルとの違いが分かります。スポーツモデルの醍醐味である計時機能を備え、アクアノートのコレクションの中でも異彩を放つ存在です。
Ref.5168G

Ref.5168G-001は2017年にアクアノート誕生20周年を記念して登場したホワイトゴールド製モデルです。ケース径42.2mmとシリーズ最大サイズを誇り、「ジャンボ」の愛称で呼ばれています。重厚感のあるホワイトゴールドの素材により特別感が一段と高まり、ブラック系が多いアクアノートの中でブルーやカーキグリーンなど印象的なダイヤルカラーを展開している点も特徴です。
高級感と存在感を兼ね備えつつ、防水性能やムーブメントの完成度は他のモデル同様で、よりラグジュアリーにアクアノートを楽しみたい方に最適な1本と言えるでしょう。
アクアノート・ルーチェ

ルーチェは女性向けに展開されるアクアノートのレディースモデルで、ケース径がおよそ30mm台の小ぶりなサイズとなっています。メンズとは異なり、クォーツ(電池式)ムーブメントを搭載する点が特徴で、精度と手軽さを両立します。
ベゼルに複数のダイヤモンドを配し、高級感と華やかさを演出。耐久性に優れたトロピカルバンドも採用され、実用性も損なわれていません。ステンレスやゴールドなど素材や文字盤・ストラップのカラーも多彩で、ジュエリー感覚で楽しめるエレガントなモデルです。
サイズ・素材・カラーの選び方

アクアノートにはケースサイズや素材、カラーのバリエーションが豊富に存在するため、ライフスタイルや好みに合わせて最適な1本を選べます。
自分に合ったモデルを選ぶ際には、下記のポイントにも注目しましょう。それぞれの要素によって腕時計の印象や装着感が大きく変わります。以下では、サイズ感・素材・カラーごとに選び方のヒントを解説します。
- 装着感とサイズ感で選ぶ
- ステンレスと貴金属(WG/RG)の違いで選ぶ
- 文字盤・ストラップカラー(ブラック/カーキ/ブルー等)で選ぶ
装着感とサイズ感で選ぶ
アクアノートは34mm前後のレディースサイズから、40mm台のメンズサイズ、42mm超のジャンボサイズまで展開されています。腕回りが細めの方や控えめな印象にしたい方は、現行の標準モデル(40mm)や過去モデルの小さめサイズを選ぶと良いでしょう。
一方、しっかりとした存在感を求める方や腕が太めの方には、42mm級の大型モデル(5168シリーズなど)がフィットしやすくおすすめです。着用時の快適さはサイズによって異なるため、可能であれば実際に試着してベストなサイズを確認することをおすすめします。
ステンレスと貴金属(WG/RG)の違いで選ぶ
ケース素材にはステンレススチールと、ホワイトゴールド(WG)やローズゴールド(RG)などの貴金属があります。ステンレス製は落ち着いた光沢で傷や錆びにも強く、日常使いに最適です。ホワイトゴールド製は銀色の外観ながら重量感があり、深い輝きで高級感を醸し出します。
ローズゴールド製はピンクがかった華やかな色合いで存在感があります。一般的に、貴金属モデルは価格が高くなりますが、そのぶん特別感や所有する喜びも大きいでしょう。実用性重視ならステンレス、所有満足感を求めるなら貴金属と、ライフスタイルに合わせて選ぶのがおすすめです。
文字盤・ストラップカラー(ブラック/カーキ/ブルー等)で選ぶ
アクアノートは文字盤およびストラップのカラーもモデルによってさまざまです。定番はシックな黒(ブラック)で、どんな装いにも合わせやすく飽きのこない王道カラーと言えます。一方、近年注目を集めたカーキグリーン(緑)や、ホワイトゴールドモデルで展開されたブルーなど、個性を演出できるカラーも人気です。
鮮やかなオレンジなどのアクセントカラーを取り入れれば、よりスポーティーで遊び心のある印象になります。ビジネスで使用するなら落ち着いた色、個性を出したいなら明るい色など、自分の好みや用途に合わせてカラーを選ぶと良いでしょう。
アクアノートが評価される理由

続いて、アクアノートが高く評価されている理由について確認しましょう。新品が入手困難なほど人気を博し、中古市場でも高値を維持する背景には、いくつかの要因があります。
生産量の少なさによる希少性、資産価値の高さ、パテックフィリップというブランドへの信頼、流行に左右されない普遍的なデザイン、そして細部まで行き届いた高品質なものづくりなど、時計業界でも評価されるポイントを紐解いていきます。
- 入手難易度と希少性
- 資産価値(値崩れしにくさ)の期待
- ブランド力とコレクション性
- デザインの普遍性と流行耐性
- 素材・仕上げのクオリティ
入手難易度と希少性
まず、アクアノートは生産数自体が少なく、新品を正規店で手に入れるのが極めて難しいモデルです。人気に対して供給が追いついていないため常に品薄状態で、欲しくても入手できない希少性が高い価値を生み出しています。
正規ブティックでは長いウェイティングリストが存在し、運良く購入できてもすぐに完売となることがほとんどです。実際、時計業者間のオークションでも毎回高額で競り合いが起きるほど、その希少価値は群を抜いています。こうした入手難易度の高さが、アクアノートの人気と評価をさらに高める要因となっています。
資産価値(値崩れしにくさ)の期待
希少性の高さやブランドの信頼性から、アクアノートは資産価値が非常に高い時計として知られています。市場ではほとんど値崩れしにくく、むしろ年々中古相場が上昇傾向にあるほどです。購入時の価格を維持するどころか、人気モデルではプレミア価格で取引されるケースも少なくありません。
パテックフィリップ自体が投資的観点からも注目されるブランドであり、中でもアクアノートは需要が安定しているため、長期保有しても資産価値が損なわれにくいと期待されています。高級時計を資産の一部と考える層にとっても、魅力的なモデルと言えるでしょう。
ブランド力とコレクション性
パテックフィリップは、オーデマ・ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンと並ぶ世界3大時計ブランドの一角であり、その高いブランド力がアクアノートの価値を一層高めています。長い歴史と伝統に裏打ちされた信頼感は他の追随を許さず、時計愛好家からも一目置かれる存在です。
アクアノートを所有すること自体がステータスとみなされ、コレクターにとってはノーチラスやカラトラバと並ぶ重要コレクションの1つとなっています。主要モデルを揃えることを目標とする人も少なくなく、こうしたブランド背景やコレクション性の高さもアクアノートの評価に大きく寄与しています。
デザインの普遍性と流行耐性
アクアノートのデザインは流行に左右されにくい普遍性を備えていることも高く評価される理由です。1990年代後半に誕生して以来、大きなデザイン変更を経ることなく現代でも洗練された印象を保っています。シンプルで無駄のないフェイスや丸みを帯びたケースフォルムは、時代を越えても古びない魅力を放ちます。
トレンドカラーの採用など適度なアップデートはありつつも、コンセプトが一貫しているため、10年後20年後に着けていても「古い」と感じさせないでしょう。こうした普遍的なデザインの完成度が、アクアノートの価値を長期的に支えています。
素材・仕上げのクオリティ
最後に、素材や仕上げのクオリティの高さもアクアノートが評価される重要なポイントです。パテックフィリップは部品の微細な部分に至るまで丁寧に仕上げを施し、その品質基準は伝統あるジュネーブシールをも凌ぐほど厳格です。
ケースは鏡面磨きとサテン仕上げを巧みに切り替え、高品質な素材ゆえ手に取った際の質感も格別です。文字盤やインデックスも精巧に作られ、ムーブメントはパテックフィリップ・シールが示す通り非常に美しく仕上げられています。こうした最高品質へのこだわりが、アクアノートの信頼性と高い評価につながっています。
コピー品・改造品を見分けるためのポイント

高価なアクアノートだけに、市場にはコピー品や改造品が出回っている可能性もあります。大切な資産を守るためにも、本物とコピー品を見分けるポイントを押さえておくことが重要です。
コピー品は年々精巧になっていますが、細部の作りや動作において本物との違いが現れます。ここでは、アクアノートの真贋判定や改造品を見抜くために注目すべき点を解説します。
- ダイヤル・夜光・印字の精緻さ
- ケース・エッジ・磨き痕の見極め
- ムーブメント刻印・動作チェック
- 保証書・シリアル・個体情報の整合性
ダイヤル・夜光・印字の精緻さ
まず、文字盤(ダイヤル)の作り込みをチェックします。正規品は文字盤上のロゴ印字やインデックスの仕上げ、夜光塗料の塗布に至るまで非常に精緻です。それだけ文字盤の品質には、高額時計に相応しい緻密さがあります。
ロゴのフォントや文字間隔に滲みがなく、インデックスが一つひとつ正確に配置され、暗所で夜光が均一に発光することを確認しましょう。コピー品ではこれらに粗さや不自然さが見られ、文字の太さが不揃いだったり夜光が弱かったりします。
また、文字盤表面の格子状パターン(エンボス加工)のシャープさも重要で、本物は細部までくっきりしていますが、コピー品では全体にぼやけがちです。
ケース・エッジ・磨き痕の見極め
ケース外観も重要なチェックポイントです。正規品はエッジ(稜線)がシャープで、鏡面部分とヘアライン仕上げ部分の境界がくっきりしています。ケース側面やラグのエッジが丸くなっていたり、表面に不自然な研磨痕が見られる場合は、過度なポリッシュ加工を受けている可能性があります。
中古品を購入する際は、ケースの角が丸まっていないか、ベゼル部分に研磨で生じた歪みがないかを確認しましょう。コピー品の場合、そもそもの仕上げ精度が低く、エッジが甘かったり表面処理が粗雑だったりすることがあります。
ケース裏蓋の刻印の精細さも注目ポイントで、本物は文字がシャープですが、コピー品は浅く不鮮明なことが多いです。
ムーブメント刻印・動作チェック
ムーブメント面の確認も重要です。シースルーバックから見える場合は、ムーブメント上の刻印や装飾をチェックします。正規品のムーブメントはキャリバー番号やブランドロゴ、パテックフィリップ・シール(またはジュネーブシール)の刻印が鮮明で、歯車の面取りなど細部まで丁寧に磨かれ非常に美麗です。
一方、コピー品では刻印が省略されていたり字体が違ったり、仕上げが粗いことがあります。また、各機能の動作も確認しましょう。本物はタイムゾーンの切替やクロノグラフの作動などすべて滑らかに動きますが、コピー品や改造品では不具合や違和感が生じる場合があります。
保証書・シリアル・個体情報の整合性
付属品や書類と時計本体の情報が整合しているか確認しましょう。パテックフィリップの保証書にはモデルのリファレンス番号やケース番号などが記載されています。保証書記載の番号が時計本体の刻印や仕様と一致しているか確認します。
モデル番号と時計の素材・仕様が合致しない場合や、保証書の番号が本体と異なる場合は要注意です。また、保証書の日付や販売店印が正式な形式かどうかもチェックしましょう。
付属品が欠けていたり、明らかに純正でない部品(社外ベルト)が使われている場合も、価値に影響するだけでなく真贋に疑問が生じます。すべての個体情報が整合していることを確認できれば、安全に取引できます。
長く美しく使うためのお手入れ・保管方法

お気に入りのアクアノートを長く美しい状態で使い続けるためには、日々のお手入れと適切な保管が欠かせません。高級時計だからこそ、ちょっとしたケアが将来のコンディションや価値を左右します。
ここでは、日常でできる簡単なお手入れから、定期的なオーバーホール、保管環境まで、アクアノートを良好な状態に保つためのポイントを解説します。
- 日常的にメンテナンスを行なう
- 定期的にオーバーホールを行なう
- 湿度・磁気・紫外線に注意して保管する
日常的にメンテナンスを行なう
使用後は柔らかい布で時計全体を優しく拭き、汗や汚れを取り除きましょう。特にラバーストラップは汗や皮脂が付着しやすいため、水で軽く洗い流してから柔らかい布で拭き取ると、素材の劣化を抑えることができます。
ケースやガラス部分は乾いたクロスで指紋やホコリを拭き取りますが、粒子の荒い布やティッシュは細かな傷をつける恐れがあるので避けましょう。
また、リューズ(竜頭)を操作した後は確実に元の位置に戻し、ねじ込み式の場合はしっかり締めて防水性を維持してください。日々の簡単なメンテナンスを怠らないことで、アクアノートの美しさと機能を長く保てます。
定期的にオーバーホールを行なう
アクアノートは数年に1度のオーバーホール(分解掃除)が推奨されています。一般的には3~5年に一度、メーカー正規のサービスセンターへオーバーホールを依頼すると良いでしょう。オーバーホールではムーブメント内部の潤滑油交換や摩耗部品の交換、防水パッキンの取り替えや防水テストなどが行なわれます。
定期メンテナンスを怠ると時計の性能低下につながる可能性があるため注意が必要です。メーカー正規サービスを利用すれば純正部品で適切に整備され、完了後に保証が付く場合もあるため安心です。大切な時計を長持ちさせるため、定期的なプロによる点検整備は欠かせません。
湿度・磁気・紫外線に注意して保管する
保管環境にも気を配りましょう。基本は直射日光や高温多湿、強い磁気を避けて保管することです。特に、湿気は時計内部や文字盤に悪影響を及ぼすため、箱や保管ケースに乾燥剤を入れて湿度を低く保ちます。
紫外線はストラップや夜光塗料の劣化を招く可能性があるので、長時間の日光曝露は避けましょう。また、磁気帯びにも注意が必要です。スマートフォンやスピーカーなど磁力の強いもののそばに置くとムーブメントが磁化され、精度不良の原因となります。
専用の時計ケースやセーフティボックスに入れ、安定した環境で保管することで、アクアノートの美しさと性能を長く維持できます。
アクアノートを高く売るためのポイント

アクアノートを手放す際には、できるだけ高く売却したいものです。そのために事前の準備や売却時期の見極めが重要です。
付属品の有無や状態、相場が強いタイミング、買取店の選び方など、ちょっとした工夫で査定額に大きな差が出ることもあります。ここでは、アクアノートを高値で売るために押さえておきたいポイントを紹介します。
- 付属品(箱・保証書・替えベルト)を揃える
- 簡易クリーニングを行なって見た目をきれいにしておく
- 相場が強いタイミング・需要色を意識して依頼する
- 時計に強い買取専門店へ相談する
付属品を揃える
買取価格に大きく影響するのが付属品の有無です。購入時に付属していたものがすべて揃っている個体は、欠品がある場合に比べて高い評価を受けます。
逆に、箱や保証書を紛失していると減額対象となることがほとんどです。いわゆる「完品」と呼ばれる状態は買取店にも好印象を与えるため、高値売却を狙うなら付属品一式をなるべく揃えて査定に出しましょう。
簡易クリーニングを行なって見た目をきれいにしておく
査定に出す前には、時計の外観をできるだけきれいにしておきましょう。表面の汚れや指紋が付いたままだと、査定士に日頃の扱いが雑だという印象を与えかねません。柔らかい布でケースやブレスレット、ストラップを優しく拭き、ホコリや皮脂汚れを落としておきます。
ただし、自分で金属部分を研磨したりコンパウンドで磨いたりするのは禁物です。素人磨きで細かな傷が付いたり、本来の仕上げを損なってしまう恐れがあるため、プロに任せるのが無難です。あくまで簡易的なクリーニングに留め、清潔な状態で査定に臨むと印象が良く、買取価格アップにつながる可能性があります。
相場が強いタイミング・需要色を意識して依頼する
売却時期によって買取価格は変動します。中古相場が高騰しているタイミングを狙えば、それだけ高値が付きやすくなります。
たとえば、モデルチェンジや生産終了直後は、需要が増して相場が上向く傾向があります。さらに、自分の持っているモデルやカラーの人気度合いも意識しましょう。アクアノートの中でも特に人気の高い文字盤カラー(カーキグリーンやミッドナイトブルーなど)は、高値で売れる可能性があります。
市場にあまり出回らないめずらしい仕様もプレミア価格が期待できるでしょう。相場は日々変動するため、事前に複数の買取店の査定額を確認して相場感を掴んでおくと安心です。
時計に強い買取専門店へ相談する
最後に、売却先の選び方も大切です。アクアノートのような高級時計は、時計の価値を正しく理解している買取専門店に査定を依頼する方が安心でしょう。時計専門の買取業者であれば、最新の市場相場やモデルごとのプレミア性を踏まえた上で適正な価格を提示してくれます。
一方、時計に詳しくないリサイクル店や質屋だと、本来の価値より低い査定額になってしまうケースも考えられます。複数の業者で相見積もりを取ることで、より高い条件を引き出せる可能性もあります。
特に、パテックフィリップのような資産価値の高い時計は、実績豊富な専門店へ相談し、納得のいく価格で売却するようにしましょう。
「おたからや」では店舗に経験豊富な鑑定士が常駐しており、ご来店いただければ無料で査定を実施することが可能です。直近の相場データや自社成約履歴を照合し、どの点が評価に影響したかをその場で分かりやすくご説明いたします。
付属品が揃っていない場合でも、素材や状態を適切に評価する体制が整っているので、査定を行うことができます。査定にご納得いただければ書類手続きのうえ即日で現金をお渡しすることも可能ですので、査定だけのご相談でもまずはお気軽に店頭へお越しください。
パテック・フィリップのアクアノートに関するよくある質問

最後に、パテック・フィリップのアクアノートに関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。購入や使用時によく疑問に思われる点について、Q&A形式で簡潔に解説します。
10個のQ&Aをご用意しましたので、気になるポイントがある方はぜひ参考にしてみてください。
- Q1.アクアノートとノーチラスの主な違いはなんですか?
- Q2.日常生活防水の範囲はどれくらいですか?
- Q3.トロピカルストラップの寿命・交換目安はありますか?
- Q4.初めての腕時計にアクアノートは適していますか?
- Q5.レディースモデルのアクアノート・ルーチェは何が特徴ですか?
- Q6.正規店で買えない時の入手ルートと注意点はありますか?
- Q7.オーバーホール周期と費用の目安はどれくらいですか?
- Q8.傷やポリッシュ歴は買取価格にどの程度影響しますか?
- Q9.付属品が欠品・社外ベルトでも売れますか?
- Q10.相場や人気カラーは今後も資産価値が高い状態が続きますか?
Q.アクアノートとノーチラスの主な違いはなんですか?
ノーチラスは1976年に登場したスポーツモデルで、船舶の窓に着想を得た八角形ベゼルとケース左右の突起が特徴的です。
金属製ブレスレット一体型ケースを採用します。対してアクアノートは1997年登場で、丸みのある八角形ケースにラバーストラップを組み合わせ、よりカジュアルで現代的なデザインとなっています。
Q.日常生活防水の範囲はどれくらいですか?
一般的に「日常生活防水」とは、日常の水仕事や雨程度に耐えられる防水性能(3~5気圧程度)を指します。
アクアノートは120m防水(12気圧)と高い防水性を備えているため、日常生活はもちろんプールやシュノーケリング等でも使用可能です。ただし、高温のお湯への浸漬やスキューバダイビングは避けましょう。
Q.トロピカルストラップの寿命・交換目安はありますか?
使用状況によりますが、目安として数年~10年程度で交換を検討しましょう。トロピカルバンドは耐久性に優れていますが、長年使用すると硬化や割れが生じることがあります。
柔軟性が失われてきたら早めの交換が推奨されます。日頃から汗や汚れを拭き取るなどケアすれば、寿命を延ばすことができます。
Q.初めての腕時計にアクアノートは適していますか?
高価ではありますが、耐久性や実用性が高く、デザインも主張しすぎないため、予算が許せば初めての高級時計としても適しています。
スポーティーながら上品さも備えているので幅広いシーンで使え、資産価値も高いため長く愛用できるでしょう。安心して選べるモデルです。
Q.レディースモデルのアクアノート・ルーチェは何が特徴ですか?
ケースが小ぶり(約35mm)で、ベゼルにダイヤモンドがあしらわれ華やかな点が特徴です。クォーツムーブメントを採用し扱いやすく、耐久性の高いトロピカルバンドも備えています。
カラーバリエーションも豊富で、女性の腕元をエレガントに彩るモデルとなっています。
Q.正規店で買えない時の入手ルートと注意点はありますか?
正規ブティックで入手困難な場合、中古市場や並行輸入店、オークションサイトなどでの購入が考えられます。ただし、コピー品や相場以上の高額品に注意が必要です。
信頼できる専門店から購入する、保証書の有無や時計の状態をよく確認するなど、慎重に検討しましょう。
Q.オーバーホール周期と費用の目安はどれくらいですか?
目安として3~5年に一度のオーバーホールが推奨されています。パテックフィリップ正規サービスでの費用はモデルにもよりますが、おおよそ10万円以上かかることが多いです。
複雑機構モデルでは、さらに費用がかかる場合があります。
Q.傷やポリッシュ歴は買取価格にどの程度影響しますか?
目立つ傷があったり、過度にケースを研磨(ポリッシュ)されてエッジが丸くなっている場合は減額要因となります。
軽い小傷程度なら大きな影響はありませんが、明らかに形状が変わるほどの研磨跡があると査定額は下がるでしょう。無理な自己研磨は避け、現状のまま査定に出すのが無難です。
Q.付属品が欠品・社外ベルトでも売れますか?
箱や保証書が欠品していたり、社外品のベルトに交換されていても売却自体は可能です。
特に、保証書がない場合は真贋確認に時間を要したり、買取不可とされる業者もあります。可能なら純正ベルトに戻し、付属品を揃えてから売却する方が高値が期待できます。
Q.相場や人気カラーは今後も資産価値が高い状態が続きますか?
将来の相場を確約することはできませんが、パテックフィリップというブランドやアクアノートの人気を考えると、大きく値崩れする可能性は低いと見られます。
生産数が限られていることもあり、特に人気カラーや限定モデルは今後も高い需要が続くでしょう。ただし市場の状況によって変動はあり得ます。
まとめ
パテック・フィリップ「アクアノート」は、そのアイコニックなデザインと高い実用性、そして資産価値の高さで多くの人々を魅了してきました。本記事では特徴からモデルバリエーション、選び方、評価される理由、お手入れ方法や売却のポイントまで幅広く解説しました。
希少性ゆえに購入・売却とも慎重な判断が求められますが、正しい知識を持っていればアクアノートを存分に楽しみ、また手放す際にも有利に進めることができるでしょう。高級時計としての品格とスポーティーさを兼ね備えたアクアノートは、ビジネスからプライベートまで長く頼れるパートナーとなってくれるはずです。
「おたからや」での「アクアノート」の参考買取価格
ここでは、「おたからや」での「アクアノート」の参考買取価格の一部を紹介します。
| 画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
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パテック フィリップ アクアノート RG ブラウン 5167R-001 | 11,764,000円 |
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パテックフィリップ アクアノート 5168G-001 ブルー | 10,840,500円 |
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パテックフィリップ アクアノート 5168G-010 グリーン | 10,829,500円 |
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パテックフィリップ アクアノート 5167A-001 | 9,185,000円 |
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パテックフィリップ アクアノート トラベルタイム 5164A-001 ブラック | 8,888,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
パテック・フィリップのアクアノートはスポーティーな佇まいとブランド性を兼ね備えた1本です。希少性が査定に直結するため、売却時は保証書・箱・整備履歴を必ずご用意ください。未研磨で良好な外観とサービス履歴が揃うと資産価値が安定し、複数店での相見積もりが有利になります。信頼できる業者での査定をおすすめします。
- おたからや査定員のコメント
アクアノートは丸みある八角形ケースとエンボスダイヤル、耐水性に優れたコンポジットストラップが特徴です。実用性と希少性を兼ね、近年も堅調な資産性を示します。素材・年式・付属品・コンディションで評価は大きく変動します。
人気リファレンスや限定色はプレミア評価となりやすいでしょう。売却は相場と為替を確認した上で、付属品一式と整備履歴を揃えて臨むのがおすすめです。

パテックフィリップ の買取なら「おたからや」
「おたからや」では、アクアノートをはじめとしてトゥールビヨン搭載モデルなど希少リファレンスから限定モデルまで幅広く査定いたします。専門鑑定士がムーブメントの精度、ケース素材(プラチナ/18K)の状態などを入念に検証し、最新相場を反映した査定額をご提示します。
付属品がなくても真贋と価値を正確に評価できる体制が整っているため安心です。査定は完全無料・予約不要、ご成約後は最短即日で現金化いたします。資産性と美術的価値を兼ね備えたパテック フィリップを納得の価格で売却したい方は、豊富な実績を誇る「おたからや」へぜひご相談ください。
おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員
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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での査定が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
その他の査定員紹介はこちら高級ブランド時計の多くは価格改定がされており、新品・中古問わず需要が高まり買取価格も上昇傾向にありますので、売却にはベストなタイミングといえます。
ブランド時計の高価買取はおたからやにお任せください。
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