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ローズカットダイヤモンドには、どのような価値があるかご存じでしょうか。
アンティークジュエリーに多く見られるローズカットは、一般的なラウンドブリリアントカットとは異なり、独特な印象を与えるカッティングスタイルです。
そのため、価値の判断が難しいと感じる方も多いかもしれません。
そこで、この記事では、ローズカットダイヤモンドの歴史や種類、価値を決めるポイントについて詳しくご紹介いたします。
Contents
ローズカットダイヤモンドの価値を決めるポイント

GIA(米国宝石学会)では、ローズカットダイヤモンドを以下のように定義しています。
- クラウン(上部)に3つ以上のファセット(切り込み面)がある。
- クラウン側のファセットは、頂点まで達するドーム型に配置されている。
- 平らになったパビリオン(下部)がある。
では、ローズカットダイヤモンドの価値は、どのような基準で決められるのでしょうか。
ここでは、価値を決めるポイントについてご紹介いたします。
カット
ダイヤモンドではラウンドブリリアントカットが一般的ですが、それ以外の形状やカッティングスタイルは「ファンシーカット」と呼ばれます。
ローズカットは、このファンシーカットの一種であるため、ラウンドブリリアントカットのような品質評価基準は適用されません。
しかし、著しく歪んだ外形や、ファセットの稜線が極端に歪んでいる場合には、カットの評価が下がることがあります。
そのため、ローズカットの価値を高めるには、その独特の美しさを引き立てる正確なカットも重要な要素と言えます。
カラー
ローズカットダイヤモンドのカラー評価は、一般的なダイヤモンドと同じ基準で行われます。
ただし、ローズカットダイヤモンドは平たい形状をしているため、ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドに比べて、色が薄く見えることがあります。
そのため、カラーグレードの判断は専門家ではない方にとって難しい場合があります。
クラリティ
ローズカットダイヤモンドのクラリティは、一般的なダイヤモンドと同じ基準で評価されます。
しかし、ローズカットの場合、トップ部分にテーブルファセットがないため、ラウンドブリリアントカットとは傷や内包物の印象が異なって見えることがあります。
そのため、正確な判定には、私たちのような経験豊富な専門家による査定が不可欠です。
カラット
ローズカットダイヤモンドは、同じカラットのラウンドブリリアントカットのダイヤモンドよりも大きく見える特性があります。
ラウンドブリリアントカットでは、本体がクラウン(上部)、ガードル(中央)、パビリオン(下部)に分かれており、上部から観察するとパビリオン側が隠れて見えます。
一方、ローズカットは、上部がドーム状にカットされ、パビリオン部分が平らになっています。
そのため、正面から見た直径が大きく見え、ラウンドブリリアントカットに比べて全体的に存在感が際立つという特徴を持っています。
カラットの評価では、この特性を考慮して判断することが重要となります。
- おたからや査定員のコメント
ローズカットダイヤモンドの評価方法は、一般的なダイヤモンドの評価基準に準じています。
ただし、ドーム型の平らな形状を持つことから、ラウンドブリリアントカットとは見た目が大きく異なるため、評価には専門的な知識と経験が必要です。
おたからやには、豊富な経験を持つ鑑定士が多数在籍しており、お手元のローズカットダイヤモンドも正確に査定することが可能ですので、お気軽にご相談ください。

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ローズカットダイヤモンドの歴史と特徴

ローズカットは、アンティークジュエリーに多く見られるクラシックなカッティングスタイルです。
ここでは、ローズカットダイヤモンドの歴史と特徴についてご紹介いたします。
ローズカットダイヤモンドの歴史
ローズカットダイヤモンドには、16世紀にオランダで開発されたという説や、インドで考案され15世紀にヨーロッパにもたらされたという説など、いくつかの起源が考えられています。
明確な由来は定かではありませんが、1500年代には既にローズカットダイヤモンドが流通していたとされています。
また、現代的なラウンドブリリアントカットが1919年に発表されたことを考えると、ローズカットがいかに歴史あるカッティングスタイルであるかが分かります。
現在でも、アンティークジュエリーや個性的なジュエリーには、ローズカットダイヤモンドが用いられています。
ローズカットダイヤモンドの特徴
ここでは、ローズカットダイヤモンドの特徴について、ラウンドブリリアントカットとの違いや、「光らない」と言われる理由についてご紹介いたします。
1.ローズカットとラウンドブリリアントカットの違い
ローズカットは、ラウンドブリリアントカットが開発される遥か以前に登場した歴史あるカッティングスタイルです。
そのため、両者の基礎となる形状には大きな違いがあります。
ローズカットの外形は、薄く平たいドーム型で、クラウン(上部)にファセットが集中し、パビリオン(下部)は平らです。
一方、ラウンドブリリアントカットは、クラウンとパビリオンの両方に多数のファセットを施し、立体的な輝きを生み出します。
このようなカット形状の違いは、ダイヤモンドの輝き方にも大きな影響を与えています。
2.ローズカットダイヤモンドが光らないと言われる理由
「ローズカットダイヤモンドは光らない」と言われることがありますが、これはダイヤモンドが現在のように輝く宝石として認識される以前の話に由来します。
ダイヤモンドが美しく輝く宝石となったのは、ラウンドブリリアントカットが開発された以降のことです。
ローズカットが主流だった時代、ダイヤモンドは今ほど光を反射する宝石ではありませんでした。
そのため、ローズカットダイヤモンドがラウンドブリリアントカットと比べて輝きが控えめなのは、当然のことと言えます。
とは言え、ローズカットダイヤモンドは、すっきりとした柔らかな輝きを持っており、ラウンドブリリアントカットにはないクラシックで上品な雰囲気があります。
- おたからや査定員のコメント
ローズカットは、ラウンドブリリアントカットのような広いテーブルファセットを持たず、小さなファセットがドーム状に配置された形状が特徴です。
キラキラとした輝きを放つわけではありませんが、ダイヤモンド特有の澄んだ輝きを引き出すことができます。
そのため、ローズカットは、ダイヤモンドの透明感や上品な美しさを楽しむことができる、クラシックな魅力を持つカッティングスタイルと言えます。

ローズカットの種類

ローズカットは、500年以上前から存在する、歴史あるカッティングスタイルの1つです。
現代のような精密な機械がなかった時代、職人たちは貴重なダイヤモンド原石を無駄にせず、より美しく仕上げるために研鑽を積み、数多くのスタイルを生み出しました。
ここでは、数あるローズカットの中でも、特に代表的なスタイルについて、その特徴をご紹介いたします。
最もシンプルなローズカット(通称はありません)
ローズカットの中には、クラウン側に6つ程度の三角形のファセットを配置するシンプルなカットがあります。
このシンプルなローズカットが、いつ、どこで開発されたのか、正確な由来は不明とされています。
しかし、多くのローズカットは、このシンプルな形状を基礎として発展していったと考えられています。
現在では、このカットが特定の種類として分類されることはほとんどないものの、様々なローズカットの原点として位置付けられています。
ダッチ・ローズカット(アムステルダム・ローズカット)
「ダッチ・ローズカット」は、ローズカットの中で最も広く知られているカットです。
オランダで開発されたとされるため、「アムステルダム・ローズカット」とも呼ばれています。
このカットは、シンプルなローズカットよりもファセットの数が多く、ドーム部分が高い点が特徴です。
それぞれのファセットがより細かく配置されているため、繊細で美しい輝きを放ちます。
ダブル・ローズカット
「ダブル・ローズカット」は、2つのローズカットの底面を重ねたような形状を持つカットです。
通常のローズカットでは底面が平らですが、ダブル・ローズカットでは上部と同様に下部にもファセットを施し、全体的に丸みを帯びた外形が特徴です。
このカットは更に発展し、外形が雫(しずく)型の「ブリオレット」と呼ばれるカッティングスタイルも誕生しました。
ダブル・ローズカットとブリオレットは、どちらも全体が細かいファセットに覆われているため、どの方向から見ても美しい煌めきを楽しむことができます。
アントワープ・ローズカット
「アントワープ・ローズカット」は、ステップカットのように並行な段が施されたローズカットです。
このカットでは、シンプルなローズカットに直線的な段を加えることで、より洗練された輝きを持つデザインが実現されています。
一般的に、ローズカットは、三角形のファセットで構成されるものと考えられがちですが、アントワープ・ローズカットのように、四角形のファセットが配置されたタイプも存在します。
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・ダイヤモンドカットの種類とグレード特徴別に見る最適な選び方
ローズカットダイヤモンドが人気な理由

ローズカットは、煌めきを重視して発展したラウンドブリリアントカットとは異なり、ダイヤモンドの透明感を楽しむことに焦点を当てたカッティングスタイルです。
強い輝きを抑えた上品な煌めきは、落ち着いた印象のジュエリーに最適なため、現代でも多くの人々に支持されています。
さらに、ローズカットが長い歴史を持つことも、人気を支える重要な要因です。
アンティークジュエリーのデザインには、現代のジュエリーにはないシックでエレガントな美しさがあります。
こうしたジュエリーにおいて、ローズカットダイヤモンドは欠かせない要素となっており、アンティーク調のジュエリーに多く採用され続けています。
- おたからや査定員のコメント
ローズカットダイヤモンドは、その独特なカットスタイルと歴史的な魅力から、現代においても根強い人気を誇ります。
しかし、現代の一般的なカットとは大きく異なるため、正確な評価には専門的な知識と経験が不可欠です。
ローズカットダイヤモンドやアンティークジュエリーの売却をご検討の際は、ぜひおたからやへお気軽にご相談ください。

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岩松 査定員
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趣味
旅行、読書
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好きな言葉
日々是好日
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好きなブランド
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過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
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資格
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