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ロレックスの腕時計は、長年使用するとベゼル(風防ガラスを囲む枠)の小傷や色調の劣化が目立つようになります。そのため、正規の手続きでベゼルを交換したいと考える方が少なくありません。
本記事では、ロレックスのベゼル交換を日本ロレックスのサービスセンターなど正規店で行う場合の費用相場、交換に要する期間、注意すべきポイントを詳しく解説します。加えて、正規店で作業を断られる主な理由や、専門店に依頼する方法・自分で交換する方法といった代替策も網羅的に紹介しますので、交換を検討中の方はぜひご一読ください。
Contents
ロレックスとは
ロレックスは1905年にハンス・ウィルスドルフ氏が創業し、現在はスイス・ジュネーブに本社を置く高級腕時計メーカーです。ムーブメントを含む全パーツを自社製造する垂直統合体制を確立し、精度と耐久性を両立させています。その品質の高さから「時計の王様」と称され、世界各国の著名人や経営者が愛用しています。
ロレックスのモデルは高価格帯に位置づけられ、新品で100万円を下回らないシリーズも多く存在します。資産価値の高さに加え、アフターサービス体制も充実しているため、長期間の使用でも信頼して着け続けられる点が人気の要因といえるでしょう。
ベゼルとは?
ベゼルは文字盤を覆う風防ガラス外周を固定するリング状パーツで、外部からのチリや湿気の侵入を防ぎつつ、デザイン面でも大きな役割を果たします。ベゼルがなければ風防は安定せず、時計内部の精密機構を守れません。
ロレックスでは機能重視の「回転ベゼル」や「タキメーターベゼル」に加え、装飾性を高めたスムースベゼルやフルーテッドベゼルなど多彩なバリエーションを展開しています。ベゼルの形状や仕上げはモデルの個性を決定づける要素であり、ユーザーの好みや用途に応じて選択肢が広がります。
ロレックスのベゼルは販売している?
結論として、日本ロレックス正規サービスではベゼル単体の市販を行っておらず、交換は時計本体を預ける方式のみ採用されています。純正パーツの流通を統制し、品質と真贋管理を徹底するためです。
一方、ネットオークションや修理専門店では中古や社外製のベゼルが流通しています。ただし非純正品を取り付けると、正規店でのメンテナンス受付が拒否される恐れがあるため、長期的な資産価値を重視する場合は慎重な判断が求められます。
ロレックスのベゼルを正規店で交換した場合の費用相場
正規サービスでのベゼル交換は、外装パーツの取替えだけでなくムーブメント分解清掃を伴うため高額になりがちです。費用は「基本技術料」と「部品代+工賃」の2つで構成され、合計で数十万円規模になる点を把握しておきましょう。
以下では各費用項目の目安を示し、予算計画の指針として役立つ情報をまとめます。
基本技術料
ロレックスにベゼル交換を依頼すると、単なる外装交換にとどまらず分解清掃(オーバーホール)が同時実施されます。この包括的メンテナンスに対する料金が基本技術料です。金額は公表されていませんが、年式やコンディションで変動し、5万〜10万円程度が目安とされています。
オーバーホールではムーブメントの点検・洗浄・注油を行い、パッキン交換や精度調整まで実施されます。その結果、新品ベゼルが確実に密着し、防水性能や耐衝撃性も回復します。長期的に安心して使用したい場合、この費用は必要投資と考えられるでしょう。
ベゼル交換の工賃+部品代
基本技術料とは別に、実際の交換作業工賃とベゼル部品代が発生します。部品代は素材やモデルにより5万〜20万円程度と幅があり、工賃は約5万円が相場です。したがって両者を合計すると10万〜25万円前後となります。
これに前項の基本技術料を加えると総額15万〜35万円に達する可能性もあるので、高額に感じる方も多いでしょう。費用対効果を踏まえ、交換メリットと予算のバランスを検討する姿勢が重要です。
- おたからや査定員のコメント
ロレックスのベゼルを正規で交換すると、オーバーホール基本技術料5〜10万円に部品・工賃10〜25万円が上乗せされ、総額15〜35万円前後になります。旧ベゼルは返却不可で資産性が下がるため、交換前に希少性と予算のバランスを十分にご検討ください。ガスケット交換と防水試験が含まれるため、長期使用を視野に入れた計画的依頼が安心です。併せて純正パーツ保持の履歴が残るため、将来の査定にも好影響を与えます。尚、納期は約1か月です。
ロレックスのベゼル交換にかかる期間
正規サービスセンターにベゼル交換を依頼すると、完了までの目安は約1か月です。作業にはムーブメントの分解清掃や精度調整、外装研磨など多岐にわたる工程が含まれ、純正パーツの組み込み後に防水試験も実施されます。そのため短納期は期待しにくいです。
近年はロレックス人気の高まりで部品の供給が追いつかず、ベゼル在庫が欠品すると2〜3か月待ちとなる事例も報告されています。旅行や式典で着用したい場合は、余裕を持って依頼時期を検討しましょう。納期を短縮したいときは、繁忙期(連休前後)を避けると多少スムーズになる傾向があります。
正規店でベゼル交換を断られるケース
ロレックス正規サービスは高精度を維持するため厳格な受け付け基準を設けています。時計の状態や履歴が基準を満たさない場合、ベゼル交換を含む一切の修理が拒否される恐れがあります。事前に該当要因を確認し、依頼準備を整えてから持ち込むとトラブル回避に繋がります。
以下では、代表的な断わり事例を取り上げ、原因と対策を詳しく解説します。いずれも購入後のメンテナンス意識や部品選択が深く関係しており、日頃のケアを怠らない姿勢が正規サービス利用の前提となります。
オーバーホールを定期的に受けていない場合
ロレックスは3〜5年に1度のオーバーホールを推奨しており、長期間未整備の個体は内部潤滑油の劣化やパッキン硬化が進行しています。正規センターがベゼル交換を受理するには、ムーブメントが健全であることが必須条件です。内部摩耗が進んでいると判断されると、まずフルオーバーホールを提案されるか、場合によっては作業自体を断られます。
定期点検を実施していれば、見積り段階で大幅な追加修理を提示されるリスクが減少します。交換費用を抑えつつ時計寿命を延ばす観点からも、計画的なメンテナンスは重要です。
社外パーツが装着されている場合
過去に文字盤や針、風防などを社外品へ交換した履歴があるロレックスは「改造品」と見なされ、正規センターでは受け付け不可となります。純正部品以外が混在すると耐水試験の基準を満たせず、ブランドの品質保証ポリシーに抵触するためです。
社外パーツを使用すると短期的にはコスト削減につながりますが、その後に純正サービスを受けられなくなるという大きなデメリットが生じます。資産価値を保ちたい場合は、常に純正部品を選択する姿勢が不可欠です。
偽物・真贋に問題がある場合
シリアル番号や外装刻印に不一致が見受けられる個体は、正規センターで真贋判定が行われます。偽物と判断された場合は修理が拒否されるだけでなく、時計が返却されず関係機関へ引き渡される可能性もあります。
一方、正規ルートで修理を完了すると「オーバーホール証明書」が発行されます。この書類は将来の売却時に真贋保証となり、査定額を高める有力な裏付け資料です。購入時の保証書や領収書と合わせて大切に保管しましょう。
ロレックスのベゼル交換における注意点
正規サービスを利用する際は、部品管理ポリシーや作業範囲に関する独自ルールを理解しておくことが欠かせません。特に交換後の旧パーツ取り扱いや周辺部品の追加交換は、費用と資産価値に直結します。
注意事項を事前に把握し、見積り時に疑問点を解消しておけば、想定外のコスト増やトラブルを防げます。以下で代表的な留意点を詳しく確認しましょう。
交換した古いベゼルは返却されない
日本ロレックスでは純正部品の不正流通を防ぐ目的で、交換済みベゼルを顧客へ返却しない方針を採用しています。刻印やシリアル番号が残る部品が中古市場に流れると、偽物製造や詐欺に悪用されるリスクがあるためです。
そのため交換前ベゼルを記念に保管したい場合でも、基本的には手元に残せません。例外的に返却される事例も報告されていますが、事前承諾は期待できないため、依頼時点で「戻らない」前提で計画を立てましょう。
周辺パーツも同時交換が必要になる場合がある
新しいベゼルが旧型の固定枠やパッキンと適合しないケースでは、下座リングなど周辺部品も同時に交換するよう提案されます。構造的な合わせ面にガタが生じると防水性能が確保できず、品質保証の観点から不可欠な措置となるためです。
部品点数が増えれば当然部品代と工賃が上乗せされ、最終的な請求額が想定を超える場合があります。見積り確認時には「追加交換部品の有無」「費用上限」を明確にし、予算オーバーを回避してください。
正規店以外でのベゼル交換方法
費用や納期を抑えたい場合、民間の時計修理専門店や自力交換という選択肢があります。純正サービスほど高額にならず、短期間で仕上がる例も多いものの、ブランド保証を失うリスクは無視できません。
特に資産価値や下取り価格を重視する場合、非純正パーツ装着歴はマイナス査定要因になります。メリット・デメリットを比較し、自身の利用目的に合った方法を選択する姿勢が重要です。
時計修理専門店に依頼する場合
専門店はオーバーホールを省略してベゼルのみ交換できることが多く、総費用が正規店の半分以下に収まる例もあります。社外製ベゼルの取り付けやカスタム仕上げに対応している店もあるため、デザインの幅を広げたいユーザーには魅力的です。
一方で技術力や部品調達ルートは店ごとに大きく異なります。口コミや実績を確認し、ロレックス専門の技師が在籍する店舗を選ばないと、外装傷や防水不良など大きな損失を招く恐れがあります。
自分でベゼル交換する場合
専用工具と交換ベゼルを入手すれば、DIYで作業することも可能です。工具代を含めても数万円程度で済むため、コスト面では最も安価な方法といえます。
しかし作業時にケースへ傷を付けたり、防水パッキンを損傷したりするリスクが高く、結果的に修復費用が増大する事例も多数あります。保証も一切なく自己責任となるため、高級機の資産価値を守りたい場合は推奨できません。
まとめ
長年の使用で傷や色褪せが目立つベゼルは、時計の防水性と資産価値を守るため早めの交換が望まれます。正規サービスセンターに預けた場合、オーバーホールを含む作業となり、基本技術料と部品代・工賃を合わせて総額15万〜35万円、納期はおよそ1か月が目安になります。
オーバーホール未実施や社外部品装着の個体は受付を断られる可能性があり、交換後の旧ベゼルは返却されません。時計修理店に依頼して費用・納期を抑える方法やDIYという選択肢もありますが、純正保証と将来のリセール価値を重視するなら、計画的に正規店へ依頼することが最も安心です。
「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格
「おたからや」での「ロレックス」の参考買取価格をご紹介します。
画像 | 商品名 | 参考買取価格 |
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ロレックス デイトナ 6239 ポールニューマン | ASK |
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ロレックス デイトナ 126500LN ホワイト | 4,983,000円 |
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ロレックス GMTマスターII SS 126710BLRO | 3,513,400円 |
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ロレックス サブマリーナー デイト SS グリーン 126610LV | 3,052,000円 |
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ロレックス エクスプローラー SS ブラック 14270 | 2,893,000円 |
※状態や付属品の有無、時期によって買取価格が異なりますので詳細はお問い合わせください。
ロレックスはシリアルと保証書の有無が査定を左右します。ポリッシュ歴やブレスの伸び、夜光劣化は減額要因ですが、付属品が完備され無傷に近い外装なら評価が高まります。
スポーツモデルは市場人気が根強く、オーバーホール履歴や箱などの付属品がそろうと信頼性が増して査定が安定します。ヴィンテージ個体はダイヤルの色味や針の経年変化が魅力として加点される場合があります。
- おたからや査定員のコメント
劣化したベゼルを純正品に交換すると防水性と再販価値が保たれます。正規OH込みで15〜35万円、納期約1カ月が標準ですが、保証書と付属完備のサブやGMTなら投資回収も十分期待できます。特にレーザーエッチドクラウンと夜光の色味が揃った個体はヴィンテージでも高評価です。社外パーツや未OH個体は受付拒否や10%超の減額要因になりますので、計画的に正規店での整備を推奨いたします。交換後の旧ベゼルは返却されないため、ダイアル同様オリジナル維持派は事前に判断することが重要です。
ロレックスの買取なら「おたからや」
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おたからやの時計買取
査定員の紹介
木村 査定員

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趣味
ギター・音楽鑑賞
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好きな言葉
有言実行
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好きなブランド
ロレックス
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過去の買取品例
高級時計全般
おたからやでは毎日数千点の時計の査定をしております。現在、おたからやは海外にも販路を持っており、世界基準での買取が可能になっています。現在は円安のため海外に販売することで従来よりも高値でお買取をすることができます。お客様に満足していただける自信がありますので是非おたからやをご利用ください。 おたからやでは、動かなくなった時計や、部品のみになってしまったものでも買取が可能です。実際壊れてしまった時計であっても100万円以上で買取できることは度々ございます。気になるものがございましたら一度ご相談ください。
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