金メッキ製品は買取可能?価値は?高く売れるケースもご紹介

金製品と金メッキ製品は、見ためはそっくりですが実際には大きな違いがあります。金メッキ製品は買取が可能なのでしょうか。この記事では、金メッキやそれと外観のよく似た金張り製品について、特徴や価値などを解説していきます。「金メッキだから売れないだろう」「これは金メッキなのかな?」とお考えの方は、ぜひ参考にしてみてください。
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金メッキ・金張りとは?
見ためが豪華な金色の製品でも、100%金から作られているとは限りません。中には、別の金属に金を貼り付ける加工がなされているものもあります。加工方法は大きく分けて2種類。「金メッキ加工」と「金張り加工」があります。まずはそれぞれの方法について解説しましょう。
金メッキとは、電気分解もしくは化学反応を利用して金属の表面に金の膜を付着させる方法です。漢字では「鍍金」と書き、「ときん」と呼ばれることもあります。加工方法だけでなく、この加工が施された製品自体も指す言葉です。カタカナ表記ですが外来語ではなく、「めっき」とひらがなで表記されることもあります。「メッキ=偽物」と思われる方もいるかもしれませんが、本物の金が用いられているという意味では、偽物とは言えません。
金張りとは、極薄い板状の金を別の金属に熱圧着する技法です。金メッキと金張りでは、金を付ける際に電気を使うか、熱を使うかという点が異なります。熱で圧着する金張りは、金メッキよりも耐久性の高い加工方法です。さらに、金メッキが「膜」であるのに対して金張りは「板」ですので、使用する金の量にも差があります。金張りは金メッキよりもおよそ100倍金の層が厚いため、金メッキよりも格段に高価です。
金は価格が高く、製品を丸ごと金で制作すれば大変高額となってしまいます。このようなコストの問題を解決できるのが、金メッキや金張りといった加工です。これらの加工を施すことで、金の使用量を抑えながら金の利点を活かした製品が作れます。
金の特徴といえば、まずその美しい見ためが挙げられるでしょう。また、金は化学的に安定していて耐久性が高く、電気伝導性も高いという特徴ももっています。このような金の特性を活かしつつ、より安価に仕上げるために活用されているのが、金メッキや金張りの手法です。アクセサリーや建造物などに装飾目的で用いられるほか、機能性を高めるためにパソコンやタブレットといったデジタル機器の電子部品や半導体などにも幅広く使用されています。
外見は金とよく似ている金メッキや金張りの製品。そのため、金と金メッキ・金張りの見分けがつかず間違えてしまう方もいるかもしれません。金メッキ製品や金張り製品を見分けるには、まず刻印に注目すると良いでしょう。金メッキ製品には「GP(Gold Plated)」、金張りには「GF(Gold Filled)」という表記が刻まれています。例えば「K24GP」ならばK24の金メッキ、「K18GF」ならK18の金張りという意味です。このほか、金メッキは「GE」「GEP」「HGE」など、金張りは「GR」「GS」「RGP」などと刻印されていることもあります。
また、通常金は磁石に反応しません。金メッキや金張りのように別の金属の表面に金を付ける加工をしている場合には、中にある金属が磁石と反応することがあります。金と銀で作られた金メッキの場合など、一部金メッキでありながら磁石と反応しないケースもありますが、磁石にくっつく場合には金のみで製造されたものではないと推測が可能です。
金メッキや金張りの製品にはどれくらいの価値がある?
金メッキや金張りの製品には、非常に微量の金しか含まれていません。金のみを抽出して再加工するのにも多くの手間がかかるため、金としての価値はほとんど評価されないと言って良いでしょう。しかし、付属している宝石などに価値がある場合や、中古市場で需要があるブランド品などの場合は高い査定額が付くこともあります。大量にある場合や店頭査定の場合には買取可能としている業者もあるようです。売却するか迷っている方は、一度査定を依頼してみるのも良いでしょう。
金メッキ・金張り製品でも高く売れるのはどんなもの?
金としての価値は期待できない金メッキや金張りの製品ですが、付属している宝石の価値やブランドによっては高額査定となることもあるとお伝えしてきました。ここからは、金メッキや金張りでも高価買取となる可能性があるケースについて、もう少し詳しくご紹介しましょう。
付属している宝石の価値が高い場合
前述した通り、金メッキ製品や金張り製品には金が使用されています。しかし、含まれる金が微量であることから、地金としての価値が評価されることは難しいと言わざるを得ません。
しかし、金メッキ製品に宝石などが付いている場合には話が変わってきます。買取店によっては付属している宝石類も査定対象としているところもあるのです。金の含有量のみで買取額を決定する業者であれば対象外となることもありますが、ジュエリー・アクセサリーなども取扱っている買取店であれば金以外の部分の価値を見出してくれる可能性が高まります。ダイヤモンドやエメラルドといった価値の高い宝石がついている場合には、ジュエリーなどを総合的に買取っている業者に査定を依頼すると良いでしょう。
希少性の高い製品や需要の高いブランド品
宝石が付いていない場合でも、デザイン性や希少性が高いアイテムであれば高価買取となる可能性があります。市場に出回る数が少なく、かつニーズが高くなると予想できるデザイン性に優れた製品は、金メッキや金張りであっても思わぬ高値がつくかもしれません。
また、ブランド自体の価値が高い場合にも高価買取となることがあります。例えばエルメスやシャネルといった有名ブランドのアクセサリーや小物などには金メッキが多く使用されていますが、こういったケースでは「金」としてではなく「ブランドアイテム」として査定してもらえることも。
デザイン性やブランドとしての価値を評価してもらいたいときも、幅広い買取品目を扱っている業者に相談するのがおすすめです。
まとめ
金メッキや金張り製品の特徴や価値について解説してきました。基本的に金としての価値は高くない金メッキや金張りですが、付属している宝石やブランドなどによっては高い買取額がつく場合もあります。お手元にこうした製品がある場合には、「メッキだからどうせ値段はつかないだろう」と諦める前に、一度査定を依頼してみてはいかがでしょうか。