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金は刻印なしでも売れる?
本物か確かめる方法や
買取査定での注意点も

2024年4月に金の買取価格が史上最高値の1万3,105円(小売価格・税込)を記録するなど、「金の相場が上がっている」というニュースが多く流れています。

聞いて、自宅に眠っている記念金貨や祖母から譲り受けたアクセサリーなど、金でできた製品を売りに出す人が増えています。

一方で、「刻印がないから」「そもそも本物かどうかわからないから」と、売却をためらっている方もいるでしょう。

そこで本記事では、金にある刻印の意味や種類、刻印がなくても本物かどうかを確かめられる方法などについて説明します。

また、買取査定に出す前にチェックしておきたい、刻印に関する注意点についても紹介するので参考にしてください。

金は刻印なしでも売れる!

金は基本的に、刻印の有無にかかわらず売却することが可能です。

ただし、刻印がなければ、その金が本物か偽物かを見分けるのが難しくなります。

そのため、刻印のない金は、業者によっては買い取ってくれなかったり、買取価格に差が出たりするケースがあります。

また、海外で製造された金製品のなかには、割り金(金に混ざっているほかの金属)の割合が刻印と異なるものも少なくありません。

品質を見極めて適正な査定を行なうには、非常に優れたスキルが必要となります。

金を売るときには、金製品に関する専門知識や実績が豊富な買取業者を選ぶようにしましょう。

「おたからや」なら刻印のない金でも、経験豊富なプロの査定士が正確に査定します。買取実績も豊富にあるため、どのような金でも安心してご売却いただけます。

なぜ金には刻印が
施されている?

金製品の多くには刻印が施されています。まずは、刻印が持つ役割と意味について知っておきましょう。

刻印は貴金属の純度のほか、ブランドのロゴやデザイナー名、製造年月日など製品に関するさまざまな情報を示すものです。

使われる書体の種類も多く、文字としてはっきり認識できるものもあれば、筆記体のような少し読みづらい文字が使われる場合もあります。

刻印があれば、製品に関する情報を正確に伝えられます。また、製品の品質を保証して、偽物などによるトラブルを防ぐことも刻印の重要な役割です。

金は古くから装飾品として重宝されるとともに、通貨としても広く利用されてきました。

かつては金の純度をごまかした偽物の流通が止まらず、頻繁にトラブルが起きていたといいます。

そうした粗悪品を取り締まるための制度として、ヨーロッパでは「ホールマーク」と呼ばれる刻印を入れることが義務化されました。

日本の場合は、日の丸やひし形のなかに数字が入ったデザインのホールマークを見たことがある人がいるかもしれません。

これらは、日本の造幣局が行なっている貴金属の品位(純度)試験に合格した製品だけが打刻できるものです。ひし形の内側に刻まれる数字は、貴金属の品位を1000分率で示しています。

日本のホールマークは任意制度ではありますが、貴金属製品を取引する際の安全性と消費者の保護に貢献する、信頼できるマークです。

このように、刻印はその製品の品質をわかりやすく示す指標として刻まれるものだといえるでしょう。

金の純度を表す刻印の種類

貴金属に施される刻印のなかで、比較的多いのは「純度」を示すためのものです。

純度とは「含有率」の程度を表す尺度のことで、金製品の場合はどれくらいの割合で金が含まれているかを表しています。

金の純度には、24分率という特殊な基準が使われます。

「K24」や「24金」のような表記のある製品を見たことがある人も多いのではないでしょうか。

これは、99.99%~100%の金で構成された「純金」であることを表しています。金の価値が最も高いのが純金です。

下記の表に、刻印の表示と金の含有量の関係、それぞれの特徴をまとめました。

純度 含有率 特徴
K24
(24金)
99.9% ・腐食やサビ、変色などによる劣化がない

・やわらかく傷つきやすい

・インゴットなど資産価値を示す製品に使われる

K22
(22金)
91.7% ・純金に近い輝きを持つ

・K24よりも強度はあるが傷つきやすい

・近年はジュエリーやアクセサリーとして人気

K21.6
(21.6金)
90.0% ・アメリカやメキシコなどで金貨に用いられていた

・記念メダルやコイントップネックレスなどに使われる

K20
(20金)
83.5% ・K18よりも色合いが純金に近い

・以前は男性向けの宝飾品によく使われていた

・懐中時計のチェーンや印台リングに使われる

K18
(18金)
75.0% ・純度をある程度保ちながら強度もある

・貴金属を混ぜてカラーゴールドに加工される

・ジュエリーや時計、カメラなどに使われる

K14
(14金)
58.5% ・強度が高い反面、輝きは少ない

・ジュエリーやアクセサリーに広く使われる

・万年筆のペン先や管楽器にも用いられている

金の純度によって、その特徴や用途は大きく異なります。

純度の高いK24(24金)は、金特有の輝きと資産価値がありますが、やわらかいため変形しやすいのが特徴です。

一方、純度の低いK14(14金)などは、K24(24金)に比べて強度が高く、傷が付きにくいという特徴があります。

金の性質を利用して別の金属を混ぜることで、ピンクゴールドやホワイトゴールドといったカラーゴールドに加工ができます。

金に混ぜる金属としては銀や銅、パラジウム、プラチナなどが代表的でしょう。

銀やプラチナは、おもに硬さを増すために使用されます。

混ぜ方による色合いの変化にも楽しさがあり、例えば、銀が多ければ黄色っぽく、銅が多ければ赤っぽくなります。

純度が低くなると価値は下がるかもしれませんが、代わりに新たな魅力が引き出されるといえるでしょう。

なお、「K18」を「18KT」のように表記する場合がありますが、「K」や「KT」のどちらも「カラット」という単位です。

ダイヤモンドなどに使われるカラット(Carat)は「宝石の重さ」を表しますが、金に用いるカラット(Karat)は「金の純度」を表しています。

刻印からわかる純度以外の情報

金の純度以外にも、刻印を確認することで得られる情報はあります。ここでは、金製品の刻印によくある表記について見ていきましょう。

以下は、カラーゴールドを表す刻印です。

  • 「WG」=ホワイトゴールド:プラチナと似ているが輝きは控えめ
  • 「YG」=イエローゴールド:濃い黄金色で、硬度が高い
  • 「PG」=ピンクゴールド:華やかなピンク色で、海外ではローズゴールドとも呼ばれる
  • 「GG」「GRG」=グリーンゴールド:薄い黄緑色で、加工が難しく希少価値が高い
  • 「RG」「RDG」=レッドゴールド:赤みのある鮮やかなピンク色で、硬度が高く軽量

カラーゴールドの刻印は、純度を示す数字のあとに組み合わせて表記されます。例えば、「K18WG」は18金のホワイトゴールドという意味です。

このほかに、金製品には以下のような刻印も見られます。

  • 「GP」=金メッキ(Gold Plated):表面に薄い(20ミクロン以下の)金を貼り付けたもの
  • 「GE」「GEP」=電気式金メッキ(Gold Electro Plated):電気分解によるメッキ処理をしたもの
  • 「GF」=金張り(Gold Filled):熱と圧力でメッキの80~100倍厚い金を貼り付けたもの
  • 「RGP」=金張り(Rolled Gold Plated):金の層がGFよりも薄くメッキよりも厚い
  • 「M」=メッキの厚さ(Micron):1M/3M/5Mのように厚さをミクロンで表す
  • 「1/10」「1/20」=メッキの厚さ:10分の1ミクロン、20分の1ミクロンの厚さを表す

これらの刻印があるときは、中身に使われているのは真鍮や銀などであり、金ではありません。

例えば、「24KGP」は24金の金メッキ、「K18GF」は18金の金張りという意味です。

また、3ミクロンの18金メッキは「18K 3M」、20分の1ミクロンの14金メッキは「1/20 K14」のように表記されます。

刻印なしの金が本物か
確かめる4つの方法

「刻印がなくて本当に金なのかどうかわからない」といった場合はどうすればよいでしょうか。

以下で刻印のない金製品が本物かを確かめるための方法を4つ紹介します。簡易的な方法ではありますが、参考にしてみてください。

磁石を近づけてみる

混じりけのない金であれば、磁石を近づけてもくっつきません。

このとき、なるべく磁力の強いものを使用するのがおすすめです。もし磁石に引き寄せられるようなら、金メッキの可能性があります。

ただし、割り金に磁性を持つ金属(コバルト・鉄・ニッケルなど)を用いた合金の場合は、本物の金が使われていても磁石に反応することがあります。

金製品が本物かどうかを判別するのに手軽な方法ではありますが、あくまで参考程度にとどめましょう。

色・見た目をチェックする

磁石による方法と比べると難易度は高くなりますが、色や見た目で判断する方法もあります。

まずは、表面の状態をよくチェックしてみましょう。

金メッキを施した製品は長年使用すると徐々にメッキが剥がれ、内側の金属が見えてくることがあります。このような場合、中身は本物の金ではない可能性が高いです。

また、テカテカと光っているなど、色が鮮やかすぎるものも偽物の可能性が高いでしょう。

金は純度が高いほどオレンジに近い色合いになり、純度が低いほど黄色っぽくなるとされています。

24金の色味は、金に特有の赤みを帯びた山吹色です。

ただし、色や見た目を24金に似せた精巧な作りの偽物も出回っているため、日頃から金を扱っている人でないと判断しづらいケースもあります。

比重検査で確認する

比重によって金の純度を見分ける方法もあります。

比重とは、同じ体積の水に対する重さの割合です。本来は専用の機械を用いて計測するものですが、簡易的な検査であれば自宅にある道具だけでもできるでしょう。

金の比重を調べる手順は以下のとおりです。金を水に沈めたときに、体積がどれくらい増えたかを量って計算します。

  1. 秤を用意して、金製品の重さを量る(A)
  2. 金製品がすっぽりと入る大きさの容器を用意する
  3. 容器に水を入れて秤に乗せ、表示を「0」にする
  4. 金製品を糸や針金などで吊るした状態で水に沈め、重さ(=水の体積)を量る(B)
  5. Aの値をBの値で割ると、金製品の比重を求められる

ほかの金属と比べると、金はかなり比重が大きい金属です。

そのため、割り金の割合が増えるほど比重は小さくなります。

次の表に、金の純度と比重の関係をまとめました。上記の手順で求めた比重が表に示した数値の範囲内に入っていれば、本物の金である可能性が高いといえるでしょう。

金の純度 比重
K24(24金) 19.13~19.51
K22(22金) 17.45~18.24
K20(20金) 16.03~17.11
K18(18金) 14.84~16.12
K14(14金) 12.91~14.44
K10(10金) 11.42~13.09

なお、金製品に装飾品が付いていたり、中空だったりすると上記の方法では正確な比重がわかりません。

金と比重の近いタングステンなどが使われている場合も、本物かどうかを見分けるのが難しくなります。

熱の伝わり方を確かめる

金には、「熱が伝わりやすい」という性質があります。

本物の金を手に乗せて握ってみれば、すぐに人肌程度まで温度が上がる様子が感じられるでしょう。

もし、温まるまでに時間がかかるようなら、本物の金ではない可能性があります。

簡単にできる方法ではありますが、色や見た目でチェックするのと同様、日頃から金に慣れ親しんでいる人でないと正確な判断は難しいかもしれません。

本物の金かどうかを見極めるには、やはりプロの査定士に見てもらうのが確実だといえます。

刻印ありでも要注意!
刻印で確認すべきこと

刻印がある金製品なら高値で買い取ってもらえるかというと、実はそうとも限りません。

買取査定で「思ったよりも低い金額を提示された」という声が聞かれることもあります。

「刻印の意味を間違えて理解していた」「刻印が偽物だった」などのケースが多いようです。

このような事態を避けるためにも、ここでは買取査定に出す前にチェックしておきたい、刻印に関する注意点を紹介します。

刻印の状態を見る

刻印がきちんと読み取れる状態かどうかは、ぜひ査定前に確認しておきたいポイントです。

刻印があっても汚れや傷などで文字がはっきり読み取れない製品は、業者によっては買い取ってもらえないかもしれません。

金製品の価値を正しく見抜くには、専門的なスキルが必要なためです。

文字がきちんと読めているのに、意味を勘違いしてしまうケースもあります。

例えば、「K18」の刻印があっても、そのあとに「GP」や「GT」の表記が続いている場合はメッキ処理が施されているという意味です。

本物の金とメッキとでは査定額も変わってくるので、あらかじめ確認しておきましょう。

「14K」や「18K」のように数字の後ろに「K」が付いている、いわゆる「アトK」と呼ばれる刻印にも注意が必要です。

アトKは金の純度が表示より低かったり、まったく金が含まれない偽物だったりするケースも見られます。

もちろんすべてのアトKが偽物というわけではありませんが、信頼性の見極めが難しく、買取業者によっては取り扱っていません。

金の価値を正しく評価してもらうためにも、経験豊富な査定士が在籍している業者を選ぶことが大切です。

刻印の位置をチェックする

インゴットの刻印は、目立つ位置にあるためすぐに見つけられるでしょう。

品位やブランド、重量などの基本情報とともにシリアルナンバーも入っています。これに対して金貨など、小さな文字で刻印されたものも多くあります。

特にジュエリーやアクセサリーの刻印は、デザイン性を損なわないよう目立たない位置にある場合がほとんどです。

そのため、刻印を確認したいと思っても、なかなか見つけられないかもしれません。そこで、刻印がよく打たれている場所について、金製品の種類別に紹介します。

  • 指輪/リング:内側(肌がふれる部分)
  • ブレスレット:留め具やプレート
  • バングル:内側や側面
  • ネックレス:留め具やプレート
  • ペンダントトップ:裏側や側面、ネックレスを通すカン
  • イヤリング:クリップの内側やネジ
  • ピアス:本体の裏側とキャッチ(小さいものにはない)
  • ブローチ:裏側や側面、針の部分
  • 時計:裏蓋や裏蓋の内側

金製品を売りに出す際には、上記を参考に刻印を確認してみてください。

金の買取相場は高騰中!

ここ数年は、「金が値上がりしている」という情報を耳にする機会が多かったのではないでしょうか。

金を売りに出すのであれば、できる限り高値を付けているタイミングを選びたいところです。

とはいえ、金相場は日々変動しています。ここでは、過去10年の買取価格の推移を見てみましょう。

金の価格相場は2024年現在、歴史的に見ても高い状態となっています。

2023年9月には、買取価格で過去最高値の1万円台を記録しました。その背景には、金の供給が限界に近づきつつある点が挙げられます。

米地質調査所(USGS)によると、これから生産可能な金の埋蔵量は2022年末時点で推定5万2,000トンです。

これに対し、同年の産金量は約3,600トンでした。現在のペースで採掘を続ければ、あと14年ほどで世界中の金を掘り尽くしてしまう計算です。

そのため、金の需要は今後も高い水準を保ち、価格はさらに上昇すると予想されています。

もちろん、今後の世界情勢の変化によっては、金の価格が下落することもあるかもしれません。

売りに出すのにベストなタイミングを逃さないためには、最新の価格情報をチェックするのがよいでしょう。

今日の金の買取価格を確認する

一方、金の需要が高まれば、粗悪品を売って儲けようとする人たちも増えると考えられます。

安い値段で売却を促すような、悪質な買取業者も増加傾向にあります。トラブルに巻き込まれないためにも、取引の際には信頼できる相手を選ぶことが大切です。

刻印なしの金の買取も
「おたからや」にお任せ!

金製品の買取価格は、相場の変動だけで決まるわけではありません。

見た目から簡単には判別できない純度なども、査定に影響を与える要素です。金製品の価値を正しく見抜ける買取業者は、どうしても限られてしまうのが実情でしょう。

買取専門店「おたからや」では、豊富な実績と独自のノウハウ・データに基づいた査定を行なっています。

各店舗には専門的な査定具を完備しており、たとえ刻印がなくても金の含有量を正確に量ることが可能です。

また、プロの査定士が品物の価値をしっかりと見極めたうえで、ギリギリまで買取価格として還元いたします。

店頭買取のほか、便利な出張買取も利用できるので、いつでも安心して査定をご依頼ください。

まとめ

金製品の刻印は、金の純度や種類を示すものです。刻印を確認すれば、その製品の価値をある程度判断できます。

売りに出す際は、あらかじめ刻印の状態や内容について確認しておくとよいでしょう。

一方で、金は刻印が入っていなくても買い取ってもらうことが可能です。

本物かどうかわからない場合は、今回紹介した見分け方を参考にしてみてください。また、刻印の有無にかかわらず、金を売る際には買取実績の豊富な業者を選んで適正に査定してもらうことが大切です。

「おたからや」は、買取業界No.1の店舗数と高価な買取価格で多くのお客様から高い評価をいただいています。

どのような金でもプロの査定士がしっかりと価値を見極め、ご納得いただける価格を提示いたします。金相場が高騰している今こそ、金製品の査定を検討されてみてはいかがでしょうか。

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