※下記の画像は全てイメージです
多彩な表現を可能にする
ファンシーカラーダイヤモンド
ファンシーカラーダイヤモンドはただ単に色が付いているだけではなく、透明度もそれぞれ異なっているため、石によって全く違う印象を受けます。濃い色であるほど珍しいと言われていますが、色の違いによっても希少性は異なってくるのです。最も希少性が高い色はレッドで、そこからパープル・ピンク・ミディアムブルー・グリーン・ライトブルー・オレンジと続き、希少性が最も低いものがイエローとなっています。イエローはダイヤモンドにおいてはよく見られる色で、採掘された通常のダイヤモンドも若干色を帯びていることが多いようです。ダイヤモンドは地下の深いところで炭素が変質して生成された鉱物なのですが、時として異なる物質が入ることがあり、窒素はその代表的なもので、これが含まれるとイエローに発色します。透明度が高い(無色透明)ダイヤモンドを好む人が多いため、この色を帯びると価値は減ります。しかしファンシーカラーダイヤモンドという分類の中で見ると、鮮やかなイエローは身に着ける人の表現力を高めるとされ、そしてそれがレッドやパープルであればさらに多彩な表現の可能性を生み出す事ができると言われています。
高額取引される
ファンシーカラーダイヤモンド
の豪華さ
ファンシーカラーダイヤモンドの価値は、欲しい人がどれだけ多いかによって左右されます。例えば、以前は無色透明なダイヤモンドしか高い価値を認めないといったような風潮があったため、色が付いていると価値は上がりにくかったのです。ところが一定以上の鮮やかな濃い色を持つ『ファンシーカラーダイヤモンド』はすべてのダイヤモンドの採掘量の中でも、ごく一部に限られます。つまり希少性が非常に高いため、逆に多くのコレクターが注目するようになりました。基本的にファンシーカラーダイヤモンドは高額取引されており、その取引額を決めるのは色の種類と濃さ、そして大きさです。一定以上の大きさで濃い色のダイヤモンドは世界でもなかなか見つかりません。そのためそれが市場に出ると、その豪華さから世界中の資産家の注目を集めることになります。21世紀に入ってからは人工ダイヤモンドの製造技術も向上し、カラーダイヤモンドも多く作られるようになりました。それでもプロの鑑定士が見れば簡単に見分けられるので、天然のファンシーカラーダイヤモンドの価値はそれほど下がっていません。
ファンシーカラーダイヤモンドの価値が上がった
オークション秘話
ファンシーカラーダイヤモンドの歴史において、オークションでの出来事がその価値を高める非常に大きな転機となっていることは確かです。代表的な出来事としては、1987年のニューヨークのオークションで、レッドのファンシーカラーダイヤモンドに高額落札価格が付きました。その額は88万ドル(当時のレートで1億円)と、1カラット単位では当時の世界最高額を出したのです。無色透明のダイヤモンドどころか、すべての宝石を含めての最高額ですから、ここで一気にファンシーカラーダイヤモンドのステータスが上がりました。この時に落札されたものはレッドで、最もレア度の高いカラーです。また、ブルーのファンシーカラーダイヤモンドもオークションでは注目の的になることが多くあります。1995年にジュネーブで行われたオークションでは、世界最高額の6割程度の価格ですが、超高額落札として世界的な注目を浴びました。このように数々のオークションを経て、ファンシーカラーダイヤモンドの価値はぐんぐん上がっていったのです。
まとめ
ファンシーカラーダイヤモンドにはさまざまな色があり、どれも鮮やかな見た目をしています。その色を好む人にとっては、無色透明なダイヤモンドよりもずっと価値の高いものになるでしょう。色が濃くて大きなダイヤモンドは通常のダイヤモンドよりも高額で取引されることが多々あります。希少性によってその価値が大きく増減する宝石ではありますが、多種多様なバリエーションを持つ宝石であると言えます。多くの人を魅了するこの宝石は、これからも注目を集めていくことでしょう。
おたからやの宝石買取
査定員の紹介
岩松 査定員

-
趣味
旅行、読書
-
好きな言葉
日々是好日
-
好きなブランド
ダイヤモンド・宝石
-
過去の買取品例
10カラットダイヤモンド
-
資格
GIA G.G.取得
おたからやでは毎日大小合わせて約数百点の宝石を査定しております。宝石はダイヤモンドの4Cをはじめとして色や形、重さ蛍光性など様々な要素で評価額が大きく変わります。おたからやは自社でオークションを行っており、日々の宝石の需要に敏感に対応することができます。 査定に関してもプロのスタッフやダイヤモンドテスターなどの専門の査定具を完備しているため、全国の店舗ですぐに正確な査定が可能です。 気になるお品物がございましたら是非おたからやをご利用ください。
その他の査定員紹介はこちら